JP3227120U - ファン付き衣服用インナーウェア - Google Patents

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博則 大倉
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株式会社ブレイン
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Abstract

【課題】ファン付き衣服の上からフルハーネス型墜落制止用器具が着用された場合に、ファン付き衣服内における空気の流れを確保できるインナーウェアを提供する。【解決手段】前身頃2、3と、前身頃と連結された後身頃4と、を具備し、ファン付き衣服の内側に着用されるインナーウェア1であって、前身頃及び後身頃は、肉厚部21〜23、31〜32、42〜44を有するメッシュ生地を含んで構成され、フルハーネス型墜落制止用器具の装着下においてファン付き衣服内の空気の流れを許容する。【選択図】図1

Description

本考案は、ファン付き衣服用インナーウェアに関し、特に、ファン付き衣服の上からフルハーネスが装着される状況下で好適に着用されるインナーウェアする。
例えば、熱中症対策や快適な作業環境等を提供するためにファンを備え付けた衣服が知られている(例えば特許文献1参照)。かかる衣服は、ファンにより衣服内の空気を強制的に循環させたり入れ替えたりして、着用者の身体を冷却する。
国際公開第02/067708号
従来、ファン付き衣服の着用者がフルハーネス型墜落制止用器具を装着する場合、ファン付き衣服の内側にフルハーネス型墜落制止用器具を着用していた。しかし、他者からは、フルハーネス型墜落制止用器具の着用を目視で確認しにくい。逆に、ファン付き衣服の着用者がファン付き衣服の上からフルハーネス型墜落制止用器具を着用すると、フルハーネス型墜落制止用器具のベルトがファン付き衣服内の流路を圧迫し、ファン付き衣服内の空気の流れが妨げられて、冷却効果が阻害される。
そこで、本考案は、ファン付き衣服の上からフルハーネス型墜落制止用器具が着用された場合に、ファン付き衣服内における空気の流れを確保できるインナーウェアの提供を目的とする。
上述した課題を解決すべく、本考案は、
前身頃と、前記前身頃と連結された後身頃と、を具備し、ファン付き衣服の内側に着用されるインナーウェアであって、
前記前身頃及び前記後身頃は、肉厚部を有するメッシュ生地を含んで構成され、
フルハーネス型墜落制止用器具の装着下において前記ファン付き衣服内の空気の流れを許容すること、
を特徴とするファン付き衣服用インナーウェア、
を提供する。
本考案のファン付き衣服用インナーウェアでは、
前記肉厚部は、前記前身頃及び前記後身頃において前記フルハーネス型墜落制止用器具に対応する位置に配置されていること、
が好ましい。
また、本考案のファン付き衣服用インナーウェアでは、
前記前身頃及び前記後身頃は、内面側に、保冷剤を収納するためのポケットを有すること、
が好ましい。
本考案のファン付き衣服用インナーウェアを用いることにより、ファン付き衣服の上からフルハーネス型墜落制止用器具が着用された場合に、ファン付き衣服内における空気の流れを確保できる。
本考案の一実施形態に係るファン付き衣服用インナーウェア1の斜視図である。 ファン付き衣服用インナーウェア1の外表面を示す展開図である。 ファン付き衣服用インナーウェア1の内表面を示す展開図である。 着用されたファン付き衣服用インナーウェア1を示す背面図である。 ファン付き衣服用インナーウェア1の外側から装着されたファン付き衣服7及びフルハーネス型墜落制止用器具8を示す図である。
以下、本考案の代表的な実施形態に係るファン付き衣服用インナーウェアについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図面は、本考案を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
ファン付き衣服用インナーウェア(以下、インナーウェア1と言う。)は、ファン付き衣服7の内側に着用されるものであり、図7に例示されるようにフルハーネス型墜落制止用器具8の装着下で好適に使用される。本実施形態では、インナーウェア1は、袖のないベストの形態を取るが、インナーウェア1は袖を有していてもよい。
インナーウェア1は、例えば図1に示すように、前身頃2,3と後身頃4とを具備する。図2及び図3に示すように、前身頃2,3と後身頃4とは、肩部及び脇部において連結されている。前身頃2,3同士はファスナ24,34を介して着脱自在に連結されている。ファスナ24,34としては面ファスナが好適であるが、ボタンやバックルなどでもよい。
前身頃2,3及び後身頃4は、メッシュ生地を含んで構成されている。メッシュ生地の網目(開口)の寸法は、十分な通気性を確保できる限り、どのような寸法でもよい。また、メッシュ生地は、ポリエステル素材やナイロン素材などの合成繊維からなるものでも天然繊維からなるものでもよい。メッシュ生地は、抗菌、消臭、吸汗速乾、ストレッチ性、静電気防止などの各種機能を有していてもよい。
図2に示すように、前身頃2は肉厚部21〜23を、前身頃3は肉厚部31〜33を、後身頃4は肉厚部41〜43を、それぞれ有している。これらの肉厚部は、例えば、発泡プラスチック(例えばウレタンフォーム)をメッシュ生地の間に挟持させることで形成されてもよい。あるいは、発泡プラスチックをメッシュ生地に貼り付けたり縫い付けたりすることで、これらの肉厚部を形成してもよい。更には、該当箇所に厚いメッシュ生地を用いたり、メッシュ生地を重ねたりすることで、これらの肉厚部を形成してもよい。いずれの場合でも、これらの肉厚部は、フルハーネス型墜落制止用器具8の装着時におけるベルト81〜84の圧迫ないし締付力に抗して形状を概ね保持できるほどの強度を有する。
隣り合う肉厚部同士は、所定の間隔を空けて配置されている。つまり、メッシュ生地は、肉厚の部位と、当該部位よりも薄い部位と、を含む。隣り合う肉厚部同士の隙間すなわち薄い部位は、空気の通路として機能する。あるいは、これらの肉厚部は、フルハーネス型墜落制止用器具の装着下でファン付き衣服内の空気の流れを許容する機能を有すると言ってもよい。それゆえ、これら肉厚部は、前身頃2,3及び後身頃4においてフルハーネス型墜落制止用器具8のベルト81〜84に対応する位置に配置されていることが好ましい(図5参照)。ただし、ベルト81〜84の全ての位置にわたって肉厚部21〜23,31〜33,41〜43が配置される必要はない。
図3に示すように、前身頃3は、内面側に、保冷剤Cを収納するためのポケット25を有する。同様に、前身頃4は内面側にポケット35を、後身頃5は内面側にポケット44,45を、それぞれ有する。保冷剤Cを用いることで、ファン付き衣服7による着用者の冷却効果が増進する。
次いで、インナーウェア1の使用手順を説明する。
図4に示すように、着用者Hは、インナーウェア1を着用する。その後、図5に示すように、ファン付き衣服7を着用し、更にフルハーネス型墜落制止用器具8を装着する。このとき、ファン付き衣服7のポケット25,35,44,45に予め保冷剤Cを入れておく。
フルハーネス型墜落制止用器具8のベルト81〜84が位置する着用者Hの両肩、両脇及び背中には、インナーウェア1の肉厚部21〜23,31〜33,41〜43が配置されている。したがって、ベルト81〜84の圧迫に関わらず、肉厚部21〜23,31〜33,41〜43間に空気の流路が保持されている。ファン付き衣服7のファン71からの風は、この流路を通ってファン付き衣服7内を巡り、保冷剤Cと相俟って着用者Hを冷却する。
このように、本実施形態では、インナーウェア1に肉厚部21〜23,31〜33,41〜43を設けることで、ファン付き衣服7内の空気の流れを確保することができる。したがって、ファン付き衣服7の上からフルハーネス型墜落制止用器具8を着用しても、フルハーネス型墜落制止用器具8のベルト81〜84の圧迫によりファン付き衣服7内の空気の流れが妨げられない。つまり、フルハーネス型墜落制止用器具8を装着している着用者Hを確実に冷却することができ、作業者Hは涼しく作業を出来る。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本考案は、これらの実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例、変形が存在することを当業者に容易に理解される。
1・・・ファン付き衣服用インナーウェア
2,3・・・前身頃
4・・・後身頃
7・・・ファン付き衣服
8・・・フルハーネス型墜落制止用器具

Claims (3)

  1. 前身頃と、前記前身頃と連結された後身頃と、を具備し、ファン付き衣服の内側に着用されるインナーウェアであって、
    前記前身頃及び前記後身頃は、肉厚部を有するメッシュ生地を含んで構成され、
    フルハーネス型墜落制止用器具の装着下において前記ファン付き衣服内の空気の流れを許容すること、
    を特徴とするファン付き衣服用インナーウェア。
  2. 前記肉厚部は、前記前身頃及び前記後身頃において前記フルハーネス型墜落制止用器具に対応する位置に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のファン付き衣服用インナーウェア。
  3. 前記前身頃及び前記後身頃は、内面側に、保冷剤を収納するためのポケットを有すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のファン付き衣服用インナーウェア。
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