JP3180577B2 - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JP3180577B2
JP3180577B2 JP24188994A JP24188994A JP3180577B2 JP 3180577 B2 JP3180577 B2 JP 3180577B2 JP 24188994 A JP24188994 A JP 24188994A JP 24188994 A JP24188994 A JP 24188994A JP 3180577 B2 JP3180577 B2 JP 3180577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、力率改善可能な直流電
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置の直流電源を商用
交流電源に整流平滑回路を接続することによって構成す
ると、正弦波交流電圧のピーク領域のみにおいて平滑用
コンデンサに充電電流が流れ、入力電流波形及び力率が
悪くなる。この種の問題を解決するため、スイッチング
レギュレータ回路の前段に力率改善回路を設けることが
ある。しかし、力率改善回路とスイッチングレギュレー
タ回路とを個別に設けると、電源装置が大型且つコスト
高になる。
【0003】この種の問題を解決するために、図1に示
すようにスイッチを力率改善とスイッチングレギュレー
タで共用することが考えられる。この図1の直流電源装
置においては、商用交流電源が高周波フィルタ(図示せ
ず)を介して接続される交流電源端子1、2に、ダイオ
ードD1 、D2 、D3 、D4 から成るブリッジ型整流回
路3が接続され、この出力端子と共通端子(グランド)
との間にリアクトル(インダクタンス回路要素)4とダ
イオード5と第1のトランス6の1次巻線7と第2のト
ランス8の1次巻線9と電界効果トランジスタから成る
スイッチ10との直流回路が接続されている。また、リ
アクトル4の出力端とスイッチ10の上端との間にダイ
オード11が接続され、ダイオード5のカソードと整流
回路3の下側端子との間に平滑用コンデンサ12が接続
されている。第1及び第2のトランス6、8の2次巻線
13、14は第1及び第2の出力整流用ダイオード1
5、16を介して共通の出力平滑用コンデンサ17に接
続されている。なお、第1及び第2のトランス6、8は
互いに逆の極性に形成されている。換言すればダイオー
ド15、16が互いに逆に動作するようにトランス6、
8及びダイオード15、16が接続されている。一対の
直流出力端子18、19はコンデンサ17の両端に接続
されている。
【0004】スイッチ10を交流電源端子1、2の例え
ば50Hzの周波数よりも高い繰返し周波数(例えば20
kHz )でオン・オフ動作させるための制御回路20は出
力端子18、19間に接続された電圧検出手段としての
抵抗21、22と、一方の入力端子が抵抗21、22の
分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧源23に
接続された誤差増幅器24と、スイッチング周期で三角
波を発生する三角波発生器25と、一方の入力端子が誤
差増幅器24の出力に接続され、他方の入力端子が三角
波発生器25に接続され、出力端子がスイッチ10の制
御端子(ゲート)に接続された電圧コンパレータ26と
から成る。誤差増幅器24は検出電圧と基準電圧との差
に対応する電圧を出力し、コンパレータ26は三角波と
誤差出力とを比較してPWMパルスを形成し、これをス
イッチ10に送る。
【0005】図1の回路でスイッチ10がオンの期間に
は、リアクトル4とダイオード11とスイッチ10との
回路に電流が流れ、リアクトル4にエネルギが蓄積され
る。スイッチ10のオフ期間には整流回路3の出力電圧
とリアクトル4の電圧(蓄積エネルギ)とによってダイ
オード5がオンになり、コンデンサ12が充電される。
コンデンサ12が充電された状態でスイッチ10がオン
になると、リアクトル4とダイオード11とスイッチ1
0の回路でリアクトル4に電流が流れると共に、コンデ
ンサ12を直流電源としてコンデンサ12と第1及び第
2のトランス6、8の1次巻線7、9とスイッチ10の
閉回路にも電流が流れる。この時、第2のトランス8の
2次巻線14には上向きの極性の電圧が発生するので、
第2の出力整流用ダイオード16がオンになり、コンデ
ンサ17が充電される。一方、第1のトランス6の2次
巻線13には下向きの電圧が発生するので、第1の出力
整流用ダイオード15はオフに保たれ、第1のトランス
6には磁気エネルギが蓄積される。その後におけるスイ
ッチ10のオフ期間には、前述したようにコンデンサ1
2の充電が行われると共に第1のトランス6の蓄積エネ
ルギの放出が生じ、第1の出力整流用ダイオード15が
オンになり、コンデンサ17に充電電流が流れる。従っ
て、出力平滑用コンデンサ17はスイッチ10のオン期
間とオフ期間の両方で充電される。なお、直流電源とし
て機能する1次側のコンデンサ12がリアクトル4の昇
圧作用によって整流回路3の出力電圧のピークよりも高
い電圧(電源電圧の約2倍)に充電されていても、この
コンデンサ12の電圧は第1及び第2のトランス6、8
の1次巻線7、に分割されて印加されるので、第1及
び第2のトランス6、8の1次と2次の巻数比が1:1
に設計されている場合において、出力平滑用コンデンサ
17の電圧が1次側のコンデンサ12の電圧よりも高く
なることはない。
【0006】図1の回路の出力電圧が所望値よりも低く
なると、PWM波のデューティ比が大きくなり、スイッ
チ10のオン時間幅が長くなる。逆に出力電圧が所望値
よりも高くなると、PWM波のデューティ比が小さくな
り、スイッチ10のオン時間幅が短くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1の回路
でスイッチ10のオンの期間とオフの期間の両方でリア
クトル4に電流が流れる。この結果、リアクトル4の抵
抗分で電力損失が生じ、効が悪くなる。また、コンデ
ンサ12は電源電圧よりも高く充電されるので、高耐圧
の高価なコンデンサが必要になる。
【0008】そこで、本発明の目的は、小型化及び低コ
スト化及び力率改善が可能であると共に、高効率化が可
能な直流電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、交流電源端子に接続され且つ第1及び第2
の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路と、
前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
れたコンデンサと、前記コンデンサに対して並列に接続
された第1のトランスの1次巻線と第2のトランスの1
次巻線とスイッチとの直列回路と、前記第2の整流出
端子と前記第1及び第2のトランスの1次巻線の相互間
又は前記第1及び第2のトランスの1次巻線の任意の位
置との間に接続されたインダクタンス回路要素と、前記
第1のトランスの2次巻線及び第2のトランスの2次巻
線と、前記第1のトランスの2次巻線と出力平滑用コン
デンサとの間に接続された第1の出力整流ダイオード
と、前記第2のトランスの2次巻線と前記出力平滑用コ
ンデンサとの間に接続され且つ前記第1の整流ダイオー
ドがオフの時にオンになって前記出力平滑用コンデンサ
を充電する方向性を有している第2の出力整流ダイオー
ドと、前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数
よりも高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制
御する制御回路とを備えた直流電源装置に係わるもので
ある。なお、請求項2に示すように、インダクタンス回
路要素と2つの1次巻線における第1及び第2の位置
(相互接続点を含む)との間に第1及び第2の補助ダイ
オードを接続することができる。また、請求項3に示す
ように、インダクタンス回路要素と2つの1次巻線にお
ける第1及び第2の位置(相互接続点を含む)との間に
補助コンデンサと補助ダイオードとを接続することがで
きる。また、請求項4に示すようにスイッチに1つのト
ランスの1次巻線のみを接続した構成にすることができ
る。また、請求項5に示すように第1及び第2の補助ダ
イオ−ドを設けること、また請求項6に示すように補助
コンデンサと補助ダイオ−ドとを設けることができる。
また、請求項7に示すように共振動作させるためのダイ
オ−ド、コンデンサ、スイッチを設けることができる。
【0010】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明において、スイ
ッチとトランスの1次巻線との直列回路の入力段のコン
デンサは実質的にインダクタンス回路要素(リアクト
ル)を介さないで、第1の整流出力端子に接続される。
従って、インダクタンス回路要素を通って流れる電流が
少なくなり、ここでの電力損失が低減し、高効率化が達
成される。また、コンデンサの充電電圧を低くすること
ができるので、低耐圧、低コストのコンデンサを使用し
て小型化及び低コスト化を図ることができる。また、ス
イッチのオン期間とオフ期間の両方で出力平滑用コンデ
ンサの充電が行われるのでリプルの小さい出力を得るこ
とができる。また、請求項7によれば共振によるスイッ
チング損失の低減効果を得ることができる。
【0011】
【第1の実施例】次に、図2及び図3を参照して本発明
の第1の実施例の直流電源装置を説明する。但し、図2
において図1と実質的に同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。図2の直流電源装置は図1の
リアクトル(インダクタンス回路要素)4の接続位置を
変えたものである。即ち、図2では、第1の整流回路3
の第1の整流出力端子(出力ライン)と共通端子(グラ
ンドライン)との間にリアクトルを介さないでコンデン
サ12が接続され、また第5及び第6のダイオードD5
、D6 から成る第2の整流回路27が設けられ、この
第2の整流出力端子(出力ライン)と第1及び第2のト
ランス6、8の1次巻線7、9の相互接続点28との間
にリアクトル4が接続されている。第5及び第6のダイ
オードD5 、D6 は一対の交流電源端子1、2とリアク
トル4との間に接続されている。従って、第2の整流回
路27の第5及び第6のダイオード27と第1の整流回
路3の第2及び第4のダイオードD2 、D4 との組み合
せによってブリッジ型整流回路が構成される。なお、第
2及び第4のダイオードD2 、D4 を第1及び第2の整
流回路3、27で兼用しないで、第2の整流回路27の
ために第7及び第8のダイオードを追加することもでき
る。
【0012】図2の回路では、リアクトル4を移動した
ために第1の整流回路3とコンデンサ12との間には図
1で示したリアクトル4及びダイオード5に相当するも
のがない。また、図2の回路には図1のダイオード11
に相当するものも設けられていない。図2の回路におい
て、リアクトル4と第2の整流回路27以外の部分は図
1の回路と同一に構成されている。
【0013】
【動作】図2の回路において、交流電源端子1、2に高
周波フィルタ(図示せず)を介して商用交流電源(正弦
波交流電源)を接続すると、第1の整流回路3から得ら
れる図3(A)の整流出力電圧V1 によって入力平滑用
コンデンサ12が充電され、この充電電圧が第1及び第
2のトランス6、8の1次巻線7、9とスイッチ10の
直列回路に印加される。図3(B)に示す制御信号Vg
によってスイッチ10をオン・オフして出力端子18、
19に接続された負荷(図示せず)に電力を供給する場
合には、コンデンサ12の放電が生じるので、図3
(A)で点線で示すコンデンサ12の電圧Vc よりも整
流出力電圧V1 が高い期間に図3(C)に示すように第
1の整流回路3から電流I1 がコンデンサ12及びトラ
ンス6、8に流れる。なお、図3(C)の電流I1 の波
形はスイッチ10のオン・オフによる変動を無視して概
略的に示すものである。もしリアクトル4を設けない
と、図3(C)の電流I1 に対応する電流が第1の整流
回路3の入力側に流れるので、交流電流は波形歪の大き
なものとなり、また力率が低くなる。
【0014】スイッチ10のオン期間Tonには、コンデ
ンサ12と2つの1次巻線7、9とスイッチ10とから
成る閉回路で電流が流れると共に、電源端子1又は2と
ダイオードD5 又はD6 とリアクトル4と第2のトラン
ス8の1次巻線9とスイッチ10とダイオードD2 又は
D4 とから成る閉回路にも電流IL が図3(D)に示す
ように流れる。なお、コンデンサ12に基づいて2つの
1次巻線7、9の相互接続点28に与えられる電位がリ
アクトル4の入力端側の電位よりも高い区間Ta 、Tb
、Tc 、Td ではリアクトル4に電流が流れない。第
1のトランス6の2次巻線13はスイッチ10がオンの
時に下向きの電圧を発生する極性を有するので、オン期
間Tonにはダイオード15はオフに保たれる。従って、
第1のトランス6とスイッチ10はリバース型(フライ
バック型)のスイッチングレギュレータに構成されてい
ることになり、オン期間Tonにトランスに磁気エネルギ
が蓄積される。一方、第2のトランス8の2次巻線14
はオン期間Tonに上向きの電圧を発生するので、オン期
間Tonにダイオード16がオンになる。従って、第2の
トランス8とスイッチ10はフォワード型スイッチング
レギュレータを構成している。第2のトランス8の1次
巻線9にはコンデンサ12に基づく電流の他に、リアク
トル4の電流IL も流れる。リアクトル4の電流IL は
スイッチ10のオン期間Tonに徐々に増大し、オフ期間
Toff に徐々に減少する。なお、リアクトル4のインダ
クタンスは、オフ期間Toff 中にこの蓄積エネルギのす
べてを放出できる大きさに設定することが望ましい。リ
アクトル4の電流IL の三角波のピークは第2の整流回
路27の出力電圧の大きさに応じて変化する。従って、
交流電源端子1、2に高周波フィルタ(図示せず)を接
続すれば、この入力電流波形は正弦波に近似する。交流
電源端子1、2には図3(C)の第1の整流回路3の電
流I1 と図3(D)の第2の整流回路27を通るリアク
トル電流IL との和の電流が流れるので、正弦波に対す
る近似性は図3(D)のリアクトル電流ILのみの場合
よりは悪化する。しかし、この和の電流は図3(C)の
第1の整流回路3の電流I1 のみの場合よりは正弦波に
対する近似性が良くなり、且つ力率も良くなる。なお、
図3(E)は交流電源端子1、2に接続された高周波フ
ィルタ(図示せず)の入力電流の波形を示す。
【0015】スイッチ10のオフ期間Toff のリアクト
ル電流IL は、リアクトル4と第1のトランス6の1次
巻線7とコンデンサ12とダイオードD2 、D4 、D5
、D6 とから成る閉回路で流れる。これにより、コン
デンサ12がリアクトル4の蓄積エネルギの放出で充電
される。また、オフ期間T0ff に1次巻線7に流れるリ
アクトル電流IL は2次巻線13に上向きの電圧を発生
させるので、出力平滑用コンデンサ17の充電にも寄与
する。なお、オフ期間Toff には、リアクトル4の出力
端に第2の整流回路27の出力電圧とリアクトル4の電
圧との和から成る電源電圧の2倍以上の電圧が発生する
が、これは1次巻線7とコンデンサ12とで分圧される
ので、コンデンサ12にはほぼ電源電圧が印加される。
従って、図2の回路のコンデンサ12の電圧はほぼ電源
電圧となり、図1の回路のコンデンサ12の電圧のほぼ
半分となる。従って、コンデンサ12の耐圧を低くして
小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0016】本実施例は次の利点を有する。 (1) リアクトル4には力率改善及び入力電流波形改
善のための電流が流れ、コンデンサ12を充電するため
の電流はさほど流れない。従って、図1の回路に比べて
リアクトル4の電流が小さくなり、リアクトル4の抵抗
分に基づく電力損失が少なくなり、効率を高めることが
できる。 (2) リアクトル4を含むにも拘らず、コンデンサ1
2の電圧はほぼ電源電圧になるので、コンデンサ12と
して低耐圧、小型のものを使用することができ、装置の
低コスト化、小型化が達成される。 (3) 第1及び第2のトランス6、8を互いに逆極性
としたので、一方をリバース型スイッチングレギュレー
タ、他方をフォワード型スイッチングレギュレータとし
て動作させ、スイッチ10のオン期間とオフ期間との両
方で出力平滑用コンデンサ17を充電できるので、リプ
ルの少ない出力を得ることができる。
【0017】
【第2の実施例】次に、図4を参照して本発明の第2の
実施例の直流電源装置を説明する。但し、図4において
図1及び図2と実質的に同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。図4においては、リアクトル
4の出力端が第1のトランス6の1次巻線7の中間タッ
プに接続されている他は、図2と同一に構成されてい
る。
【0018】図4に示すようにリアクトル4の接続点を
相互接続点28から上方位置に移すと、リアクトル4と
スイッチ10の間の1次巻線7、9の量が多くなるため
にスイッチ10のオン期間Tonにリアクトル4に流れる
電流IL が小さくなり、ここの抵抗分による電力損失が
小さくなる。また、図3(D)に示したリアクトル4に
電流が流れない区間Ta 、Tb 、Tc 、Td の時間幅が
図2の回路に比べて長くなり、スイッチング損失が少な
くなる。従って、図4の回路の効率は図2のそれよりも
高くなる。しかし、リアクトル4による入力電流の正弦
波近似性改善(波形改善)効果及び力率改善効果は低下
する。
【0019】リアクトル4の出力端は図4で点線で示す
ように第2のトランス8の1次巻線9の中間タップ又は
任意位置に接続することができる。この場合にはリアク
トル4とスイッチ10との間の1次巻線9の量が少なく
なるので、リアクトル4の電流IL が大きくなり、波形
改善及び力率改善効果が大きくなる。但し、効率は低下
する。従って、波形改善及び力率改善と効率改善との重
要性の大小に応じてリアクトル4の接続箇所を第1及び
第2のトランス6、8の1次巻線7、9の任意の位置に
設定できる。なお、図4の回路も基本的には図2の回路
と同一の作用効果を有する。
【0020】
【第3の実施例】次に、図5を参照して第3の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図5において図1及び
図2と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。図5の回路は、図2の回路に第1及び
第2の補助ダイオード31、32を付加し、その他は図
2と同一に構成したものである。第1の補助ダイオード
31はリアクトル4の出力端と第1の位置としての相互
接続点28との間に接続され、第2の補助ダイオード3
2はリアクトル4の出力端と第2のトランス8の1次巻
線9の第2の位置としての中間タップとの間に接続され
ている。
【0021】図5の回路の基本的動作は図2の回路と同
一である。スイッチ10のオン期間Tonには、インピー
ダンスの関係で第2の補助ダイオード32がオンにな
り、第1の補助ダイオード31はオフに保たれる。従っ
て、リアクトル4の電流IL は第2の補助ダイオード3
2と1次巻線9の一部とスイッチ10を通って流れる。
このため、1次巻線9の有効に働く巻数が少なくなる。
この結果、第2のトランス8の2次巻線14に図2と同
一の電圧を得る場合には2次巻線14の巻数を図2より
も少なくすることができる。これにより、トランス8の
小型化及び低コスト化が達成される。
【0022】図5の回路でスイッチ10がオフしている
期間Toff には、リアクトル4の蓄積エネルギの放出に
基づく電流が第1の補助ダイオード31と第1のトラン
ス6の1次巻線7とコンデンサ12の回路で流れ、エネ
ルギは2次巻線13側に放出されると共にコンデンサ1
2の充電に使用される。なお、第1及び第2の補助ダイ
オード31のカソードを第1及び第2のトランス6、8
の1次巻線7、9の中間タップ又は上端又は下端に接続
することができる。
【0023】図5の回路は基本的には図2の回路と同一
であるので、図2の回路と同一の作用効果を有する。
【0024】
【第4の実施例】次に、図6を参照して第4の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図6において図1及び
図2と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。図6の回路は図2の回路に補助コンデ
ンサ41と補助ダイオード42とを付加した他は図2の
回路と同一に構成されている。補助コンデンサ41はリ
アクトル4の出力端と2つの1次巻線7、9の第1の位
置としての相互接続点28との間に接続され、補助ダイ
オード42はリアクトル4の出力端と1次巻線9の第2
の位置としての中間タップとの間に接続されている。
【0025】図6の回路の基本的な動作は図2、図5と
同一である。スイッチ10のオン期間Tonには、コンデ
ンサ12を電源としてトランス6、8の1次巻線7、9
とスイッチ10とから成る回路に電流が流れると共に、
リアクトル4と補助ダイオード42と1次巻線9の一部
とスイッチ10とから成る回路にも電流が流れる。これ
により、電圧調整作用と波形改善及び力率改善作用とが
生じる。また、スイッチ10のオン期間には1次巻線9
の上側一部の電圧が補助ダイオード42で整流されて補
助コンデンサ41に印加され、この補助コンデンサ41
の右側が正になるように充電される。スイッチ10のオ
フ期間Toff には、整流出力にリアクトル4の蓄積エネ
ルギと補助コンデンサ41の蓄積エネルギとが加算さ
れ、整流回路27とリアクトル4と補助コンデンサ41
と第1のトランス6の1次巻線7とコンデンサ12とダ
イオードD2 又はD4 とから成る回路に電流が流れる。
トランス6、8の2次側への電力供給は図2の回路と同
様に行われる。従って、図6の回路は図2の回路と実質
的に同一の作用効果を有する。なお、図6において、補
助コンデンサ41の右端の接続箇所を1次巻線7又は9
の任意の位置に接続すること、及び補助ダイオード42
のカソードを1次巻線7又は9の任意の位置に接続する
ことができる。また、補助コンデンサ41と補助ダイオ
ード42の接続位置を入れ替えること即ち逆にすること
もできる。
【0026】
【第5の実施例】次に、図7を参照して第5の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図7において図と実
質的に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省
略する。図7の直流電源装置は図4の直流電源装置から
第2のトランス8とダイオード16を省いた他は、図4
と同様に構成されている。
【0027】7ではリアクトル4の出力端が1次巻線
7内の任意箇所に接続されている。
【0028】図7の回路の基本的構成は図4と同一であ
るので、第5の実施例によっても第の実施例と同一の
作用効果を得ることができる。
【0029】
【第6の実施例】次に、図8に示す第6の実施例の直流
電源装置を説明する。但し、図8において図2及び図5
と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説明
を省略する。図8の回路は図2の回路から第2のトラン
ス8及びダイオード16を省き、図5と同様に第1及び
第2の補助ダイオード31、32を設けたものである。
補助ダイオード31、32はリアクトル4と1次巻線7
の第1及び第2の位置との間に接続されている。なお、
第1及び第2の位置は任意に変えることができる。
【0030】図8の回路は図5の回路と同一であるの
で、図5の回路と同様な作用効果を得ることができる。
【0031】
【第7の実施例】次に、図9を参照して第7の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図9において、図6と
実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。この実施例の回路は、図2の回路から第2の
トランス8とダイオード16を省き、図6と同様に補助
コンデンサ41と補助ダイオード42設けたものであ
る。補助コンデンサ41及び補助ダイオード42はリア
クトル4の出力端と1次巻線7の任意の第1及び第2の
位置との間に接続されている。
【0032】図9の回路は基本的に図6と同一であるの
で、図6と同一の作用効果を有する。
【0033】
【第8の実施例】次に、図10の第8の実施例の直流電
源装置を説明する。但し、図10において図2と実質的
に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。図10の回路は図2の第2の整流回路27の代りに
第1及び第2の逆流阻止用ダイオードDa 、Db を設け
た他は、図2と同一に構成したものである。第1の逆流
阻止用ダイオードD1 はブリッジ整流回路3の出力端子
とリアクトル4との間に接続され、第2の逆流阻止用ダ
イオードDb は整流回路3の出力端子とコンデンサ12
との間に接続されている。これにより、第1及び第2の
逆流阻止用ダイオードDa 、Db のカソードが第1及び
第2の整流出力端子として機能する。
【0034】図10の回路は整流回路を除いて図2と同
一であるので、図2と同一の作用効果を有する。なお、
図4、図5、図6、図7、図8、図9及び図11の回路
の整流回路も図10と同様に構成することができる。
【0035】
【第9の実施例】次に、図11及び図12を参照して第
9の実施例の直流電源装置を説明する。但し、図11に
おいて図6と実質的に同一の部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。図11の回路には図2の回路に
共振用コンデンサCx と電界効果トランジスタから成る
共振用スイッチQx とを付加し、その他は図2と同一に
構成したものである。共振用コンデンサCx とスイッチ
Qx との直列回路は断続用スイッチ10に並列に接続さ
れている。2つのスイッチ10、Qはいずれもソースを
サブストレート(バルク)に接続した絶縁ゲート型電界
効果トランジスタであるので、図13に示すように主ス
イッチS10、Sq に逆並列にダイオードD10、Dq を有
し、更に主スイッチS10、Sq に並列に浮遊容量C10、
Cq を有する。しかし、ダイオードD10、Dq 及びコン
デンサC10を個別部品として接続することもできる。
【0036】共振用スイッチQx を制御するための制御
回路20aは、断続用スイッチ10の制御回路20から
得られる図12(B)に示す制御信号Vg1のオフ期間に
スイッチQx をオンにするための制御信号Vg2を図12
(D)に示すように発生するものである。なお、第1及
び第2の制御信号Vg1、Vg2のオン期間の相互間に共に
オフになる休止期間が設けられている。
【0037】図12は図11の各部の状態を示すもので
あり、(A)、(C)はスイッチ10、Qx の端子間電
圧(ドレイン・ソース間電圧)V10、Vg を示し、
(B)、(D)はスイッチ10、Qx のゲートに印加さ
れる制御信号Vg1、Vg2を示し、(E)、(F)はスイ
ッチ10、Qx の図13に示す主スイッチS10、Sq に
流れる電流I10、Iq を示し、(G)は共振用コンデン
サCx の電圧Vcxを示す。
【0038】図11の回路は図2と同一の作用効果を有
する他に、部分共振動作によるスイッチング損失の低減
効果を有する。
【0039】図11の回路において、図12のt1〜t
2に示すスイッチ10のオン期間には、コンデンサ12
と1次巻線7、9とスイッチ10の閉回路に電流が流れ
ると共に、整流回路とリアクトル4と1次巻線9とスイ
ッチ10の閉回路に電流が流れる。t2時点で断続用ス
イッチ10がオフに制御されると、図13に示すスイッ
チ10の浮遊容量C10を通って電流が流れ、これが徐
々に充電される。このため断続用スイッチ10の電圧V
10は図12(A)に示すようにt2〜t3期間で徐々
に上昇する。これにより、ターンオフ時のゼロボルトス
イッチングが達成され、スイッチング損失が小さくな
る。t3時点で浮遊容量C10の充電が完了すると、コ
ンデンサ12と1次巻線7、9とコンデンサCxと共振
用スイッチQxの主スイッチSq又はダイオードDqと
から成る閉回路に電流が流れると共に、整流回路とリア
クトル4と1次巻線9とコンデンサCxと主スイッチS
q又はダイオードDqとから成る閉回路に電流が流れ
る。次に、コンデンサCxが放電モードとなり、コンデ
ンサCxと1次巻線9、7とコンデンサ12と主スイッ
チSqとから成る閉回路で今迄と逆向き(上向き)の電
流が流れると共に、整流回路とリアクトル4と1次巻線
7とコンデンサ12とから成る閉回路にも電流が流れ
る。なお、コンデンサCxは比較的大きな容量を有して
いるので、この右側が正となるように初期充電された後
にはこの電圧Vcxは図12(G)に示すようにほぼ一
定の直流電圧に保たれる。t4時点でスイッチQxがオ
フ制御されると、断続用スイッチ10の浮遊容量C10
が逆充電されてこの電圧即ち断続用スイッチ10の電圧
V10が図12(A)に示すように低下する。容量C1
0の逆充電の電流は、コンデンサ12と容量C10と1
次巻線9、7との閉回路で流れる。これにより、容量C
10の電荷はコンデンサ12又は2次側のコンデンサ1
7に戻される。t5時点で断続用スイッチ10がオン制
御され、ここを通って電流110が流れる時にはこのス
イッチ10の電圧はほぼゼロボルトであり、スイッチン
グ損失が小さくなる。
【0040】なお、コンデンサCx とスイッチQx との
回路は、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10
の回路にも付加することができる。これにより、図11
と同様の作用効果が得られる。
【0041】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) スイッチ10をバイポーラトランジスタ等の半
導体スイッチにすることができる。 (2) 第1及び第2の整流回路3、27及びスイッチ
10の極性を逆にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の直流電源装置を示す回路図である。
【図2】第1の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図3】図2の各部の状態を示す波形図である。
【図4】第2の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図5】第3の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図6】第4の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図7】第5の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図8】第6の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図9】第7の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図10】第8の実施例の直流電源装置を示す回路図で
ある。
【図11】第9の実施例の直流電源装置を示す回路図で
ある。
【図12】図11の各部の波形図である。
【図13】図11の2つのスイッチの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
4 リアクトル 6、8 第1及び第2のトランス 10 スイッチ 12 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/00 - 7/40 H02M 3/00 - 3/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続された第1のトラン
    スの1次巻線と第2のトランスの1次巻線とスイッチと
    の直列回路と、 前記第2の整流出力端子と前記第1及び第2のトランス
    の1次巻線の相互間又は前記第1及び第2のトランスの
    1次巻線の任意の位置との間に接続されたインダクタン
    ス回路要素と、 前記第1のトランスの2次巻線及び第2のトランスの2
    次巻線と、 前記第1のトランスの2次巻線と出力平滑用コンデンサ
    との間に接続された第1の出力整流ダイオードと、 前記第2のトランスの2次巻線と前記出力平滑用コンデ
    ンサとの間に接続され且つ前記第1の整流ダイオードが
    オフの時にオンになって前記出力平滑用コンデンサを充
    電する方向性を有している第2の出力整流ダイオード
    と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路とを備えた直流電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続された第1のトラン
    スの1次巻線と第2のトランスの1次巻線とスイッチと
    の直列回路と、 前記第2の整流出力端子に接続されたインダクタンス回
    路要素と 、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記第1及び第
    2のトランスの1次巻線の相互接続点又は前記第1又は
    第2のトランスの1次巻線の第1の位置との間に接続さ
    れた第1の補助ダイオードと、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記第1又は第
    2のトランスの1次巻線の前記第1の位置とは異なる第
    2の位置との間に接続された第2の補助ダイオードと 前記第1のトランスの2次巻線及び第2のトランスの2
    次巻線と、 前記第1のトランスの2次巻線と出力平滑用コンデンサ
    との間に接続された第1の出力整流ダイオードと、 前記第2のトランスの2次巻線と前記出力平滑用コンデ
    ンサとの間に接続され且つ前記第1の整流ダイオードが
    オフの時にオンになって前記出力平滑用コンデンサを充
    電する方向性を有している第2の出力整流ダイオード
    と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路と を備えた直流電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続された第1のトラン
    スの1次巻線と第2のトランスの1次巻線とスイッチと
    の直列回路と、 前記第2の整流出力端子に接続されたインダクタンス回
    路要素と 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記第
    1及び第2のトランスの1次巻線の相互接続点又は前記
    第1又は第2のトランスの前記1次巻線の第1の位置と
    の間に接続された補助コンデンサと、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記第1又は第
    2のトランスの1次巻線の第1の位置と異なる第2の位
    置又は前記第1及び第2のトランスの1次巻線の相互接
    続点との間に接続され且つ前記1次巻線の少なくとも一
    部を介して前記補助コンデンサに並列に接続されている
    補助ダイオードと 前記第1のトランスの2次巻線及び第2のトランスの2
    次巻線と、 前記第1のトランスの2次巻線と出力平滑用コンデンサ
    との間に接続された第1の出力整流ダイオードと、 前記第2のトランスの2次巻線と前記出力平滑用コンデ
    ンサとの間に接続され且つ前記第1の整流ダイオードが
    オフの時にオンになって前記出力平滑用コンデンサを充
    電する方向性を有している第2の出力整流ダイオード
    と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路と を備えた直流電源装置。
  4. 【請求項4】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続されたトランスの1
    次巻線と断続用スイッチとの直列回路と、 前記第2の整流出力端子と前記1次巻線の任意の位置
    との間に接続されたインダクタンス回路要素と、 前記トランスの2次巻線と、 前記2次巻線接続された出力整流平滑回路と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路とを備えた直流電源装置。
  5. 【請求項5】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続されたトランスの1
    次巻線と断続用スイッチとの直列回路と、 前記第2の整流出力端子に接続されたインダクタンス回
    路要素と、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記1次巻線中
    の第1の位置との間に接続された第1の補助ダイオード
    と、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記1次巻線の
    前記第1の位置とは異なる第2の位置との間に接続され
    た第2の補助ダイオードと、前記トランスの2次巻線と、 前記2次巻線接続された出力整流平滑回路と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路と を備えた直流電源装置。
  6. 【請求項6】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れたコンデンサと、 前記コンデンサに対して並列に接続されたトランスの1
    次巻線と断続用スイッチとの直列回路と、 前記第2の整流出力端子に接続されたインダクタンス回
    路要素と、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記1次巻線中
    の第1の位置との間に接続された補助コンデンサと、 前記インダクタンス回路要素の出力端と前記1次巻線の
    前記第1の位置とは異なる第2の位置又は前記1次巻線
    の前記スイッチの側の端子との間に接続され且つ前記1
    次巻線の少なくとも一部を介して前記補助コンデンサに
    並列に接続されている補助ダイオードと 前記トランスの2次巻線と、 前記2次巻線接続された出力整流平滑回路と、 前記交流電源端子に印加される交流電圧の周波数よりも
    高い繰返し周波数で前記スイッチをオン・オフ制御する
    制御回路と を備えた直流電源装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記断続用スイッチに等価的に並
    列に接続された浮遊容量又は前記断続用スイッチに並列
    接続された個別コンデンサと、 前記断続用スイッチに逆並列接続された内蔵又は個別の
    第1の共振用ダイオ−ドと、 前記断続用スイッチに対して並列にコンデンサを介して
    接続された共振用スイッチと、 前記第1の共振用ダイオ−ドとは逆の方向性を有して前
    記共振用スイッチに並列に接続された内蔵又は個別の第
    2の共振用ダイオ−ドと、 前記断続用スイッチのオフ期間の始まりから少し遅れた
    時点から前記断続用スイッチのオフ期間の終了よりも少
    し前の時点まで前記共振用スイッチをオン制御するため
    の制御回路とを有していることを特徴とする請求項1か
    ら6までのいずれか1つに従う直流電源装置。
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