JP3180093B2 - 外壁パネルのコーナー部における外装材の取り付け方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、隣地の建
物に接近して建物を建てなければならない場合等に採用
される外壁パネルのコーナー部における外装材の取り付
け方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、外壁パネルのコーナー部に外装材
と取り付けるにあたっては、まず現場にて２つの外壁パ
ネルを略直交状態に配してコーナー部を形成した後、一
方の板部とこれに直交する他方の板部とからなる平面視
略Ｌ状のコーナー役物をコーナー部における両方の外壁
パネルに亘って配置し、各外壁パネルの外面に略直交す
る方向からそれぞれ釘うちしてコーナー役物を取り付け
ている。そして、各外壁パネルに取り付けるサイディン
グ等の外装材の各側端部をコーナ役物の一方の板部，他
方の板部の各側端部上にそれぞれ重ね合わせ、同じく各
外壁パネルの外面に略直交する方向からそれぞれ釘うち
してコーナ役物と各外装材とを接合している。このよう
に、特にコーナー部への外装材の取り付けでは、コーナ
ー部を形成する各外壁パネルの外面側の双方に、釘うち
による接合等を行うための作業空間が必要になってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
隣地の建物に接近して建物を建てなければならず、コー
ナー部を形成する２つの外壁パネルのうちの一方と隣地
の建物との間が狭小である場合には、釘うち等の作業を
する空間が十分とれない。このため、現場にて狭小側の
外壁パネルにコーナー役物の一つの板部を確実に取り付
けることができないという不都合が生じている。また同
様の理由から、狭小側の外壁パネルへの外装材の取り付
けや、この外装材とコーナー役物との側端部同士の接合
も確実に行えないという不具合も生じている。

【０００４】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、２つの外壁パネルが略直交して配置されることに
よって形成されるコーナー部において、一方の外壁パネ
ルの外面側に作業空間がとれない場合においても、この
一方の外壁パネルの外面側にコーナ役物及び外装材を確
実に取り付けることができ、かつコーナー役物の側端部
と一方の外壁パネルに取り付けられた外装材の側端部と
を確実に接合することができる外壁パネルのコーナー部
における外装材の取り付け方法を提供することを目的と
している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る外壁パネルのコーナー部における外装材
の取り付け方法は、第１外壁パネルと、この第１外壁パ
ネルの外面に第１胴縁を介して取り付けられた外装材と
からなり、上記第１胴縁によって外装材の側端部と第１
外壁パネルの外面との間に第１空間が設けられた第１パ
ネル部と、第２外壁パネルと、第１板部とこの第１板部
に直交する第２板部とから平面視略Ｌ状をなしてその第
１板部が第２外壁パネルの外面に取り付けられていると
ともに第２板部が第２外壁パネルの側端面に第２胴縁を
介して取り付けられたコーナー役物とからなり、上記第
２胴縁によって第２板部の側端部と第２外壁パネルの側
端面との間に第２空間が設けられた第２パネル部と、を
用い、これら第１パネル部と第２パネル部とを、第２外
壁パネルの内面に第１外壁パネルの側端面を当接させる
とともにコーナー役物の第２板部の側端面を外装材の側
端面に所定の隙間を介して対向させかつ第１空間と第２
空間とを連続させた状態に略直交して配置した後、胴部
を挟んで両側にコ字状の嵌入部形成された平面視略Ｈ状
の縦目地ジョイナーを、上記所定の隙間に上方から上記
胴部を挿入しつつ上記嵌入部にそれぞれコーナー役物の
第２板部の側端部と外装材の側端部とを嵌め込む、もし
くは、胴部を挟んで両側にコ字状の嵌入部が形成された
平面視略Ｈ状の縦目地ジョイナーの嵌入部の一方に第１
パネル部の外装材の側端部を嵌め入れた後、第２パネル
部を上方から、第２外壁パネルの内面に第１外壁パネル
の側端面を当接させかつコーナー役物の第２板部の側端
部を嵌入部の他方に嵌め入れた状態で第１パネル部に略
直交して配置する構成としている。

【０００６】

【作用】本発明において、第１外壁パネルの外面に外装
材が取り付けられてなる第１パネル部と、第２外壁パネ
ルの外面にコーナー役物の第１板部が取り付けられてな
る第２パネル部とを略直交して配置した後に縦目地ジョ
イナーを取り付ける方法では、略直交して配置する第１
パネル部として、予め第１外壁パネルの外面に外装材が
確実に取り付けられたものを用い、第２パネル部とし
て、予め第２外壁パネルの外面，側端面にそれぞれコー
ナー役物の第１板部，第２板部が確実に取り付けられた
ものを用いる。よって、第１パネル部と第２パネル部と
を略直交して配置した後に外装材及びコーナー役物を取
り付ける作業が不要となる。

【０００７】また、第２パネル部におけるコーナー役物
の第２板部の側端面と第１パネル部における外装材の側
端面との間に形成した所定の隙間に、縦目地ジョイナー
の胴部を上方から挿入しつつ、縦目地ジョイナーの嵌入
部にそれぞれコーナー役物の第２板部の側端部と外装材
の側端部とを嵌め込むため、第１外壁パネルが隣地の建
物に接近していても、第１外壁パネルの外面と隣地の建
物との間の狭小な空間内で作業をすることなく縦目地ジ
ョイナーが取り付けられる。そして縦目地ジョイナーを
介して、コーナー役物の第２板部の側端部と外装材の側
端部とが確実に接合される。

【０００８】また本発明において、縦目地ジョイナーの
嵌入部の一方に第１パネル部の外装材の側端部を嵌め入
れた後、第２パネル部を上方から第１パネル部に略直交
して配置する方法でも、第１パネル部として、予め第１
外壁パネルの外面に外装材が確実に取り付けられたもの
を用い、第２パネル部として、予め第２外壁パネルの外
面，側端面にそれぞれコーナー役物の第１板部，第２板
部が確実に取り付けられたものを用いる。また、第２パ
ネル部を第１パネル部に略直交して配置する前に、縦目
地ジョイナーの嵌入部の一方に第１パネル部の外装材の
側端部を嵌め入れておく。よって、第２パネル部を第１
パネル部に略直交して配置した後、外装材を取り付ける
作業，縦目地ジョイナーの嵌入部の一方と外装材の側端
部とを取り付ける作業及びコーナー役物を取り付ける作
業が不要となる。

【０００９】また第２パネル部を上方から、縦目地ジョ
イナーの嵌入部の他方にコーナー役物の第２板部の側端
部を嵌め入れた状態で第１パネル部に略直交して配置
し、これによって嵌入部の他方側とコーナー役物の第２
板部とを接合するため、第１外壁パネルの外面が隣接す
る建物に接近していても、第１外壁パネルの外面と隣接
する建物との間の狭小な空間内で作業をすることなく縦
目地ジョイナーが取り付けられる。そして、縦目地ジョ
イナーを介して、コーナー役物の第２板部の側端部と外
装材の側端部とが確実に接合される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明に係る外壁パネルのコーナー部
における外装材の取り付け方法の実施例を図面に基づい
て説明する。図１（ａ）〜（ｃ）は本発明の方法の一実
施例を工程順に示した説明図である。また、図２は実施
例の方法により形成された外壁パネルのコーナー部にお
ける外装材の取り付け構造を示した概略平面図であり、
実施例の方法によって略直交状態に配された第１パネル
部１及び第２パネル部２のうち、第１パネル部１側が隣
地の建物４０に接近していて狭小である場合を示してい
る。

【００１１】本実施例では、外壁パネルのコーナー部に
外装材を取り付けるに先立ち、図１（ａ）に示す第１パ
ネル部１と第２パネル部２とを用意する。すなわち、第
１パネル部１は、予め、第１外壁パネル１１の外面１１
ｂに、第１胴縁である横貼り胴縁１３が配置され、横貼
り胴縁１３の上からサイディング等の外装材１４が接着
剤や釘、特殊金物等によって固定されて形成されたもの
である。よって、第１パネル部１は、第１外壁パネル１
１の外面１１ｂに外装材１４が確実に取り付けられたも
のとなっている。

【００１２】ここで外装材１４は、その側端面１４ａを
第１外壁パネル１１の端面１１ａよりも所定寸法後退さ
せた状態で取り付けられており、第１外壁パネル１１の
外面１１ｂと外装材１４の側端部との間には、上記の横
貼り胴縁１３によってこの厚さ分の第１の空間２１が設
けられた状態となっている。

【００１３】第２パネル部２は、予め、第２外装パネル
１２に、その外面１２ｂから側端面１２ｃに亘ってコー
ナー役物１５が取り付けられたものからなる。なお、第
２外壁パネル１２の外面１２ｂと側端面１２ｃとがなす
隅部は、本発明における外壁パネルのコーナー部にな
る。

【００１４】コーナー役物１５は、第１板部１５ｂとこ
れに直交する第２板部１５ｃとから平面視略Ｌ状をな
し、また外装材１４と略同じ厚さでかつ外装材１４と略
同じ高さに形成されている。そして第１板部１５ｂが第
２外壁パネル１２の外面１２ｂに、接着剤や釘、特殊金
物等によって直接取り付けられているとともに、第２板
部１５ｃが第２外壁パネル１２の側端面１２ｃに、横貼
り胴縁１３と同じ厚さの第２胴縁である縦貼り胴縁１６
の上から接着剤や釘、特殊金物等により取り付けられて
いる。

【００１５】よって、第２パネル部２は、第２外壁パネ
ル１２の外面１２ｂにコーナー役物１５の第１板部１５
ｂが確実に取り付けられ、かつ第２外壁パネル１２の側
端面１２ｃにコーナー役物１５の第２板部１５ｃが確実
に取り付けられたものとなっている。

【００１６】ここで、コーナー役物１５の第２板部１５
ｃは、第２外壁パネル１２の内のり厚さよりも所定寸法
短く形成されており、よって、第２外壁パネル１２の外
面１２ｂよりも側端面１５ａが後退した状態に配置され
ている。また、縦貼り胴縁１６によって、第２板部１５
ｃの側端部と第２外壁パネル１２の側端面１２ｃとの間
に縦貼り胴縁１６分の第２空間２２が設けられた状態に
なっている。

【００１７】本実施例では、このように構成されている
第１パネル部１と第２パネル部２とを用い、まず図１
（ｂ）に示すように第２外壁パネル１２の側端部側の内
面１２ａに、第１外壁パネル１１の側端面１１ａを当接
させた状態で、第１パネル部１と第２パネル部２とを略
直交して配置する。

【００１８】その際、第２外壁パネル１２の側端面１２
ｃと第１外壁パネル１１の外面１１ｂとが面一となり、
かつ第２の空間２２と第１の空間２１とが連続し、コー
ナー役物１５の第２板部１５ｃの側端面１５ａと第１外
壁パネル１１に取り付けられた外装材１４の側端面１４
ａとが所定の隙間１７を介して対向した状態となるよう
に第１パネル部１と第２パネル部とを配置する。

【００１９】その後、コーナー役物１５の第２板部１５
ｃの側端部と外装材１４の側端部とを縦目地ジョイナー
１８によって接合する。縦目地ジョイナー１８は、外装
材１４及びコーナー役物１５と略同じ高さを有した細長
状のもので、相対向する一対の平板部１８ｂに胴部１８
ｃが架設されて、平板部１８ｂと胴部１８ｃとからなる
コ字状の嵌入部１８ａが胴部１８ｃを挟んで両側に形成
された平面視略Ｈ状のものからなる。

【００２０】この縦目地ジョイナー１８は、例えば、合
成樹脂材やアルミ引き抜き材等によって形成されて、平
板部１８ｂがある程度の弾性力を有したものとなってい
る。従って、嵌入部１８ａの幅は、嵌入部１８ａのそれ
ぞれに後述するごとく外装材１４の側端部とコーナー役
物１５の第２板部１５ｃの側端部とが嵌め込まれた状態
でこれらを挟持するように、外装材１４及びこれと略同
じ厚みのコーナー役物１５の厚みと略同じ厚みに形成さ
れている。

【００２１】コーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端
部と外装材１４の側端部とを接合するにあたっては、コ
ーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端面１５ａと外装
材１４の端面１４ａとの間の隙間１７に、上記の縦目地
ジョイナー１８の胴部１８ｃを上方より挿入しつつ、嵌
入部１８ａにそれぞれ外装材１４の側端面１４ａ側とコ
ーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端面１５ａとをそ
れぞれ嵌め込む。その結果、図１（ｃ）及び図２に示し
たようにコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端部と
外装材１４の側端部とが縦目地ジョイナー１８を介して
接合される。

【００２２】ここで、前述したように縦目地ジョイナー
１８は、嵌入部１８ａを構成する平板部１８ｂが弾性力
を有したものであるため、上方から隙間１７に縦目地ジ
ョイナー１８を差し込む際、嵌入部１８ａに外装材１４
の側端部とコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端部
とをそれぞれ嵌め込むことができるとともに、嵌入部１
８ａに嵌め込まれた外装材１４の側端部とコーナー役物
１５の第２板部１５ｃの側端部とを挟持するものとな
る。なお、嵌め込む前に予め、各嵌入部１８ａの内面に
防水兼用の接着剤等を塗布しておき、この状態で嵌め込
みを行うことになる。

【００２３】上記実施例の方法では、略直交して配置す
る第１パネル部１として、予め第１外壁パネル１１の外
面１１ｂに外装材１４が確実に取り付けられたものを用
い、また第２パネル部２として、予め第２外壁パネル１
２の外面１２ｂ，側端面１２ｃにコーナー役物１５が確
実に取り付けられたものを用いる。よって、第１パネル
部１と第２パネル部２とを略直交して配置した後に、外
装材１４及びコーナー役物１５を取り付ける作業が不要
となる。

【００２４】また縦目地ジョイナー１８の胴部１８ｃ
を、第２パネル部２におけるコーナー役物１５の第２板
部１５ｃの側端面１５ａと、第１パネル部１における外
装材１４の側端面１４ａとの間に形成した所定の隙間１
７に上方から挿入しつつ、縦目地ジョイナー１８の嵌入
部１８ａにそれぞれコーナー役物１５の第２板部１５ｃ
の側端部と外装材１４の側端部とを嵌め込むので、第１
外壁パネル１１が隣地の建物４０に接近していても、第
１外壁パネル１１の外面１１ｂと隣地の建物４０との間
の狭小な空間内で作業をすることなく縦目地ジョイナー
１８を取り付けることができる。そして縦目地ジョイナ
ー１８を介して、コーナー役物１５の第２板部１５ｃの
側端部と外装材１４の側端部とを確実に接合できる。

【００２５】従って、上記実施例の方法によれば、第１
外壁パネル１１の外面１１ｂ及び第２外壁パネル１２の
側端面１２ｃが隣地の建物４０に接近していてもその隣
接する建物４０に影響されることなく第１外壁パネル１
１の外面１１ｂに外装材１４を、また第２外壁パネル１
２の側端面１２ｂにコーナー役物１５の第２板部１５ｃ
を確実に取り付けることができ、かつこの外装材１４の
側端部とコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端部と
を縦目地ジョイナー１８によって確実に接合できること
になる。

【００２６】また、縦目地ジョイナー１８を隙間１７に
差し込む際には、予め、各嵌入部１８ａの内面に防水兼
用の接着剤等を塗布しておくことにより、コーナー役物
１５の第２板部１５ｃの側端部及び縦目地ジョイナー１
８と、外装材１４の側端部及び縦目地ジョイナー１８と
をより確実に接合できかつ十分な封止状態とすることが
できる。従って、コーナー役物１５と縦目地ジョイナー
１８と外装剤１４との接合部分に雨水等が浸入すること
による内部部材の腐食等を防止することができる。

【００２７】なお、上記実施例では、第１パネル部１と
第２パネル部２とを略直交して配置した後、縦目地ジョ
イナー１８を、コーナー役物１５の側端面１５ａと外壁
パネル１１の外装材１４の側端面１４ａとの間の隙間１
７に上方より差し込むことによって、外装材１４の側端
部とコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端部とを接
合する例を述べたが、以下に述べる方法により外装材１
４の側端部とコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端
部とを接合することも可能である。ここで、この方法で
は、上記実施例の縦目地ジョイナー１８と同様の縦目地
ジョイナーを用い、また最終的に得られる構造は図２と
同様であることから、以下の説明は図２を用いて行う。

【００２８】すなわち、まず、胴部１８ｃを挟んで両側
にコ字状の嵌入部１８ａが形成された平面視略Ｈ状の縦
目地ジョイナー１８のその嵌入部１８ａの一方に第１パ
ネル部１の外装材１４の側端部を嵌め入れる。その後
に、第２パネル部２を上方から、第２外壁パネル１２の
内面１２ａに第１外壁パネル１１の側端面１１ａを当接
させかつコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端部
を、縦目地ジョイナー１８の嵌入部１８ａの他方に嵌め
入れた状態で第１パネル部１に略直交して配置する。

【００２９】このような方法においても、第２パネル部
２を略直交して配置する第１パネル部１として、予め第
１外壁パネル１１の外面１１ｂに外装材１４が確実に取
り付けられかつ外装材１４の側端部に縦目地ジョイナー
１８の嵌入部１８ａの一方側が確実に取り付けられたも
のを用いており、また第２パネル部２として、予め第２
外壁パネル１２の外面１２ｂ，側端面１２ｃにコーナー
役物１５が確実に取り付けられたものを用いている。よ
って、第１パネル部１と第２パネル部２とを略直交して
配置した後に外装材１４を取り付ける作業，縦目地ジョ
イナー１８の嵌入部１８ａの一方と外装材１４の側端部
とを取り付ける作業及びコーナー役物１５を取り付ける
作業が不要となる。

【００３０】また、第２パネル部２を上方から、縦目地
ジョイナー１８の嵌入部１８ａの他方にコーナー役物１
５の第２板部１５ｃの側端部を嵌め入れた状態で第１パ
ネル部１に略直交して配置し、これによって、嵌入部１
８ａの他方側とコーナー役物１５の第２板部１５ｃとを
接合するので、第１外壁パネル１１の外面１１ｂが隣接
する建物４０に接近していても、第１外壁パネル１１の
外面１１ｂと隣接する建物４０との間の狭小な空間内で
作業をすることなく縦目地ジョイナー１８を取り付ける
ことができる。

【００３１】そして、縦目地ジョイナー１８の他方の嵌
入部１８ａにコーナー役物１５の第２板部１５ｃの側端
部を嵌め込むことで、第２板部１５ｃを外装材１４に縦
目地ジョイナー１８を介して確実に接合できる。

【００３２】従って、この方法によっても、隣接する建
物４０に影響されることなく第１外壁パネル１１の外面
１１ｂに外装材１４を確実に取り付けることができると
ともに第２外壁パネル１２の側端面１２ｃにコーナー役
物１５の第２板部１５ｃを確実に取り付けることがで
き、かつこの外装材１４の側端部とコーナー役物１５の
第２板部１５ｃの側端部とを縦目地ジョイナー１８によ
って確実に接合できる効果が得られる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明において、第
１外壁パネルの外面に外装材が取り付けられてなる第１
パネル部と、第２外壁パネルの外面にコーナー役物の第
１板部が取り付けられてなる第２パネル部とを略直交し
て配置した後に、縦目地ジョイナーを取り付ける方法に
よれば、第１パネル部と第２パネル部とを略直交して配
置した後に外装材及びコーナー役物の第１板部を取り付
ける作業を不要とすることができる。また、第１パネル
部の外装材と第２パネル部のコーナー役物との側端面同
士がなす隙間に縦目地ジョイナーを上方から挿入するの
で、たとえ第１外壁パネルが隣地の建物に接近していて
も、第１外壁パネルの外面と隣地の建物との間の狭小な
空間内で作業をすることなく縦目地ジョイナーを取り付
けることができる。そして、コーナー役物の第２板部と
外装材とを縦目地ジョイナーを介して確実に接合するこ
とができる。

【００３４】また本発明の方法において、縦目地ジョイ
ナーの嵌入部の一方に第１パネル部の外装材の側端部を
嵌め入れた後、第２パネル部を上方から、コーナー役物
の第２板部の側端部を嵌入部の他方に嵌め入れた状態で
第１パネル部に略直交して配置する方法によれば、第２
パネル部を第１パネル部に略直交して配置した後に外装
材を取り付ける作業，縦目地ジョイナーの嵌入部の一方
と外装材の側端部とを取り付ける作業及びコーナー役物
を取り付ける作業を不要とすることができる。また、第
１外壁パネルの外面が隣接する建物に接近していても、
第１外壁パネルの外面と隣接する建物との間の狭小な空
間内で作業をすることなく縦目地ジョイナーを取り付け
ることができ、コーナー役物の第２板部の側端部と外装
材の側端部とを確実に接合することができる。

【００３５】従って、いずれの方法においても、第１外
壁パネルの外面及び第２外壁パネルの側端面が隣地の建
物に接近していてもその隣接する建物に影響されること
なく第１外壁パネルの外面に外装材、第２外壁パネルの
側端面にコーナー役物の第２板部を確実に取り付けるこ
とができ、かつこの外装材の側端部とコーナー役物の第
２板部の側端部とを縦目地ジョイナーによって確実に接
合できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）〜（ｃ）は、本発明の外壁パネルのコー
ナー部における外装材の取り付け方法の一実施例を工程
順に示した説明図である。

【図２】実施例の方法により形成された外壁パネルのコ
ーナー部における外装材の取り付け構造を示した概略平
面図である。

【符号の説明】

１ 第１パネル部 ２ 第２パ
ネル部 １１ 第１外壁パネル １２ 第２
外壁パネル １１ａ，１２ｃ，１４ａ，１５ａ 側端面 １１ｂ，１
２ｂ 外面 １２ａ 内面 １３ 横貼
り胴縁 １４ 外装材 １５ コー
ナー役物 １５ｂ 第１板部 １５ｃ 第
２板部 １６ 縦貼り胴縁 １７ 隙間 １８ 縦目地ジョイナー １８ａ 嵌
入部 １８ｃ 胴部 ２１ 第１
の空間 ２２ 第２の空間

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１外壁パネルと、該第１外壁パネルの
   外面に第１胴縁を介して取り付けられた外装材とからな
   り、前記第１胴縁によって前記外装材の側端部と第１外
   壁パネルの外面との間に第１空間を設けた第１パネル部
   と、 第２外壁パネルと、第１板部と該第１板部に直交する第
   ２板部とから平面視略Ｌ状をなしてその第１板部が前記
   第２外壁パネルの外面に取り付けられているとともに第
   ２板部が前記第２外壁パネルの側端面に第２胴縁を介し
   て取り付けられたコーナー役物とからなり、前記第２胴
   縁によって前記第２板部の側端部と前記第２外壁パネル
   の側端面との間に第２空間を設けた第２パネル部と、を
   用い、 前記第１パネル部と前記第２パネル部とを、前記第２外
   壁パネルの内面に前記第１外壁パネルの側端面を当接さ
   せるとともに前記コーナー役物の第２板部の側端面を前
   記外装材の側端面に所定の隙間を介して対向させかつ前
   記第１空間と前記第２空間とを連続させた状態で略直交
   して配置した後、胴部を挟んで両側にコ字状の嵌入部が
   形成された平面視略Ｈ状の縦目地ジョイナーを、前記所
   定の隙間に上方から前記胴部を挿入しつつ前記嵌入部に
   それぞれ前記コーナー役物の第２板部の側端部と前記外
   装材の側端部とを嵌め込む、 もしくは、胴部を挟んで両側にコ字状の嵌入部が形成さ
   れた平面視略Ｈ状の縦目地ジョイナーのその嵌入部の一
   方に前記第１パネル部の外装材の側端部を嵌め入れた
   後、前記第２パネル部を上方から、前記第２外壁パネル
   の内面に前記第１外壁パネルの側端面を当接させかつ前
   記コーナー役物の第２板部の側端部を前記嵌入部の他方
   に嵌め入れた状態で第１パネル部に略直交して配置する
   ことを特徴とする外壁パネルのコーナー部における外装
   材の取り付け方法。