JP3180033B2 - レーザ加工装置及びダムバー加工方法 - Google Patents

レーザ加工装置及びダムバー加工方法

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JP3180033B2 JP19504296A JP19504296A JP3180033B2 JP 3180033 B2 JP3180033 B2 JP 3180033B2 JP 19504296 A JP19504296 A JP 19504296A JP 19504296 A JP19504296 A JP 19504296A JP 3180033 B2 JP3180033 B2 JP 3180033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の加工位置を
高速で加工するレーザ加工装置、及びそのレーザ加工装
置を用いたダムバー加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス状のレーザ光を利用した加工とし
ては、切断、穴あけ、溶接等の加工方法が機械、電子、
半導体装置などの多方面の分野の製造過程で利用されて
いる。従来のレーザ加工装置の一例を図9及び図10を
参照しながら説明する。
【0003】従来のレーザ加工装置は、図9にその一例
を示すように、レーザヘッド31とレーザ電源33とか
ら構成されるレーザ発振器30、加工光学系32、被加
工物であるワーク40を搭載し水平面内(XY平面内)
に移動可能なXYテーブル41、レーザヘッド31及び
加工光学系32を上下方向(Z軸方向)に移動させるZ
テーブル42、XYテーブル41の水平面内の移動動作
とZテーブル42の上下方向の移動動作とレーザ発振器
30の発振動作とを自動または手動で制御するメインコ
ントローラ43を備える。
【0004】また、レーザ電源33は、レーザコントロ
ーラ33a、交流電源部33b、安定化電源部33c、
コンデンサ部33d及びスイッチ部33eから構成され
る。レーザコントローラ33aから指令された電圧値に
従って、交流電源部33bから供給された交流電流が安
定化電源部33bにより直流に変えられ、コンデンサ部
33dに供給され、コンデンサ部33dに蓄積された電
荷がスイッチ部33eの所定の開閉タイミングに基づき
レーザヘッド31の励起ランプ31aに放電される。こ
のスイッチ部33eの開閉はレーザコントローラ33a
からパルス幅及びパルス周波数を指令するトリガ信号に
従って行われる。そして、励起ランプ31aに励起され
たレーザヘッド31内のレーザ媒体(図示せず)よりパ
ルス状のレーザ光が発振する。
【0005】また、レーザヘッド31にはビームシャッ
タ31bが内蔵されており、このビームシャッタ31b
が開閉することによってパルス状のレーザ光をON/O
FFし、ワーク40へのレーザ光の照射を制御する。即
ちワーク40を加工する場合には上記ビームシャッタ3
1bを開き、加工しない場合には上記ビームシャッタ3
1bを閉じる。このビームシャッタ31bの開閉動作時
間は100〜300ms程度であり、その制御は前述の
レーザコントローラ33aから行うが、メインコントロ
ーラ43からレーザコントローラ33aを介して行うこ
とも可能である。
【0006】上記のようなレーザ加工装置を用いて、例
えばICパッケージ(半導体装置)のダムバー部の除去
(切断)を行う場合について説明する。図10(a)は
ワーク40としてのICパッケージの平面図、図10
(b)は図10(a)のB部の拡大図である。図10
(a)及び(b)に示すように、ダムバー部2は、IC
に使用されるリードフレーム1aのリード部4を連結し
ており、ICのモールド時、即ち樹脂モールド1による
一体封止時に流出する樹脂を堰止める役割と、リードフ
レーム1aのリード部4を補強する役割を持ち、製造過
程の最後に除去される部分である。このダムバー部2を
パルス状のレーザ光で除去する加工手順を、図10
(b)のK点の除去(切断)が終了し、続いてL点の除
去を行う場合を例にとって説明すると、次のようにな
る。
【0007】(1)XYテーブル41により、ワーク4
0上へのレーザ光照射位置を図10(b)中K点からL
点の方向(X軸の正方向)に移動させる。但し、X軸及
びY軸を図10(b)のように定める。 (2)L点で位置決めし、XYテーブル41を停止す
る。 (3)ビームシャッタ31bを開く。 (4)レーザ光を照射してL点のダムバー部102を除
去する。 (5)ビームシャッタ31bを閉じる。
【0008】以上(1)から(5)の加工手順を繰り返
すことにより、図10(a)に示すICパッケージの4
辺にあるダムバー部2を順次除去していく。このとき、
XYテーブル41の移動及び停止、ビームシャッタ31
bの開閉は、メインコントローラ43に予め入力したプ
ログラムに従って実行される。また、この間レーザ光は
常時パルス状に発振するか、またはビームシャッタ31
bが開いたのと同期して発振し、これらの制御は前述の
レーザコントローラ33aで行われる。
【0009】上記とは別に、ダムバー部の除去に用いて
好適なレーザ加工装置またはレーザ加工方法に関する従
来技術として、例えば特開平6−142968号公報に
記載のものがある。この従来技術では、加工位置近傍に
おける被加工物の有無を検出光により検出して対応する
検出信号を発生する検出手段と、その検出信号に基づい
て矩形波信号を発生する矩形波信号発生手段と、その矩
形波信号に基づいたタイミングでパルスレーザ光が照射
されるようパルスレーザ光の発振を制御する制御手段と
を備えたレーザ加工装置が開示されており、加工位置が
等間隔である場合のみならず等間隔でない場合にも所望
の加工位置を高速で加工することができる。
【0010】また、特開平8−1366号公報では、特
開平6−142968号公報のレーザ加工装置に、加工
用のパルスレーザ光の照射位置に対する検出光による検
出位置の相対位置を被加工物上で変更する検出位置切り
換え手段をさらに設けたレーザ加工装置が開示されてい
る。この検出位置切り換え手段を用いれば、煩雑な作業
を要せず被加工材の寸法や形状に応じて任意に検出光の
検出位置を変更し、最適な検出位置を設定することが可
能となる。この従来技術では、検出位置切り換え手段と
して、例えば、検出光の元の光軸に対し傾斜した表面を
有し、その元の光軸まわりに回転可能な回転式ウェッジ
基板手段が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常のICパッケージ
のダムバー部の寸法は幅0.1〜0.3mm程度、厚さ
0.15mm程度であるので、ダムバー部2を除去する
場合にはレーザ光の1パルスで十分除去可能である。従
って、実際の加工に要する時間はパルスレーザ光のパル
ス幅の時間に相当し、0.1〜1ms程度である。とこ
ろが、前述した(1)〜(5)の加工手順においてはビ
ームシャッタ31bの開閉動作時間である200〜60
0msとXYテーブル41の移動時間とにより、一つの
ダムバー部2を除去するために1s程度の時間を費や
し、ダムバー部2の切断個数やICパッケージの製造個
数を考慮すると加工時間がかかり過ぎることになる。
【0012】また、一般的にリードフレーム1aのリー
ド部4のピッチは等ピッチであることが多いが、リード
フレーム1aの製造誤差や、樹脂でモールドする時の温
度履歴による歪や、ハンドリングによる外力などで変形
し、ダムバー部2の除去時には必ずしも等ピッチになっ
ていない場合がある。前述の(1)〜(5)のダムバー
部2の除去方法では、ダムバー部2を除去する箇所をプ
ログラムとして予めメインコントローラ43に登録して
おくが、この方法では上記リード部4が等ピッチになっ
ていないことには対応できず、さらに製造誤差や変形が
累積して誤差が増大するような最悪の場合には、残して
おくべきリードフレームのピンの部分にダメージを与え
る可能性もある。
【0013】これに対し、特開平6−142968号公
報に記載の従来技術によれば、前述のように加工位置が
等間隔である場合のみならず等間隔でない場合にも所望
の加工位置を高速で加工することができるため、ピンが
等ピッチでなく不規則な配列になった場合でもダムバー
部の除去にある程度対応できる。しかしながら、材料の
有無を検出すべき検出光による検出位置の、加工位置に
対する相対的な位置は、任意に変更することができない
ため、被加工物の寸法や形状が変わる毎に一々設定しな
ければならず、そのために煩雑な作業を必要とする。
【0014】特開平8−1366号公報に記載の従来技
術によれば、前述のように検出位置切り換え手段を設け
たことにより、煩雑な作業を要せずに被加工材の寸法や
形状に応じて任意に検出光の検出位置を変更し、最適な
検出位置を設定することが可能となる。しかしながら、
この従来技術では、検出位置と加工位置との距離を変更
する際に検出位置切り換え手段により元の検出光の軸に
対して検出光を傾斜させているため、被加工物表面に入
射する検出光の光路と、被加工物表面で反射した検出光
の光路が異なってしまい、検出光の反射光の一部が検出
手段から外れて入射しない可能性がある(このような現
象を、検出手段へ入射する検出光の反射光がケラれる、
と言う場合がある)。即ち、検出手段に到達する被加工
物表面の情報を含む反射光量の一部が損失してしまい、
さらに被加工物表面の凹凸等による反射光量の変動も加
わって、高精度な検出が行えず、加工用のレーザ光照射
位置の位置決め精度に影響してしまう。
【0015】本発明の目的は、検出光による被加工物の
材料の有無の検出結果を基に所望の加工位置にレーザ光
を照射しながら被加工物を移動させて加工を行うに際し
て、検出位置の加工位置に対する相対的な位置を被加工
物の寸法や形状に応じて変更可能であり、しかも検出光
の反射光量の損失を防止して高精度に検出が行え、高い
位置決め精度で高速に所望の加工位置での加工を実施す
ることができるレーザ加工装置及びダムバー加工方法を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、パルス状のレーザ光を発振するレ
ーザ発振器と、そのレーザ光を被加工物の加工位置表面
に垂直に誘導する加工光学系と、上記レーザ光を加工位
置に集光させる集光レンズと、被加工物を移動させその
加工位置を決定する搬送手段とを備えるレーザ加工装置
において、検出光を発生する検出光発生手段と、その検
出光を前記集光レンズを介して前記加工位置近傍の検出
位置に誘導する検出光学系と、前記レーザ光の照射位置
に対する前記検出光の検出位置の相対位置を被加工物上
で変更する検出位置切り換え手段と、前記検出光学系に
設けられ、前記検出位置切り換え手段による前記レーザ
光の照射位置に対する前記検出光の検出位置の相対位置
の変更に係わらず、前記検出光が前記集光レンズの入射
側焦点位置を通過するように前記検出光の光路を変更す
る検出光光路変更手段と、前記検出位置からの検出光の
反射光を基にその検出位置における被加工物の有無を検
出して対応する検出信号を発生する検出手段と、その検
出手段からの検出信号に基づき被加工物の所定の加工位
置にレーザ光が照射されるようそのレーザ光の発振を制
御する制御手段とを備えることを特徴とするレーザ加工
装置が提供される。
【0017】上記のように構成した本発明においては、
検出光発生手段からの検出光を、検出光学系により加工
位置近傍の検出位置に誘導し、その検出位置からの検出
光の反射光を基にその検出位置における被加工物の有無
を検出して対応する検出信号を発生する。この動作は搬
送手段によって被加工物を移動させながら行う。また、
検出位置切り換え手段を用いて、加工用のレーザ光の照
射位置に対する検出光の検出位置の相対位置を被加工物
上で変更する。上記検出光は、加工用のレーザ光を加工
位置に集光させるための集光レンズを介して上述の検出
位置に誘導されるが、検出光の光路が集光レンズの入射
側焦点位置を通過するように、検出光の光路を検出光光
路変更手段で変更する。この検出光光路変更手段として
は、例えば平行平板ガラスが適している。
【0018】上記のように集光レンズの入射側焦点位置
を検出光が通過するように構成することにより、集光レ
ンズから出て被加工物に入射する検出光の光路は加工用
のレーザ光の光軸と平行となり、検出光は被加工物表面
に垂直に入射するため、被加工物表面で反射した検出光
を元の光路と同一の光路上に通すことができる。即ち、
検出光の反射光は加工用のレーザ光と平行に進んで集光
レンズに入射し、集光レンズから出た反射光はその集光
レンズの入射側焦点位置を再び通過することになる。従
って、検出光の反射光が検出手段から外れる(ケラれ
る)ことを防止することができ、被加工物表面の情報を
含む検出光の反射光量を損失させることがなく、高精度
な検出が行える。
【0019】そして、上記検出信号を制御手段に入力す
ることにより、制御手段で上記被加工物の有無に基づく
検出信号に基づいてレーザ光の発振が制御される。これ
により、被加工物の表面の情報に応じ、高い位置決め精
度で高速に所望の加工位置での加工を実施することがで
きる。
【0020】また、上記のような本発明のレーザ加工装
置によれば、リードフレームに半導体チップを搭載し樹
脂モールドで一体に封止したICパッケージのダムバー
を切断する本発明のダムバー加工方法を実施することが
できる。
【0021】即ち、上記のようなレーザ加工装置を用
い、検出光を加工位置近傍に照射し、その検出光の反射
光を基に前記加工位置に対応する検出信号を発生させ、
その検出信号に基づく所定のタイミングでダムバーにレ
ーザ光が照射されるようそのレーザ光の発振を制御する
ことを特徴とするダムバー加工方法が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によるレーザ加工装置及び
ダムバー加工方法の一実施形態について、図1〜図8に
より説明する。但し、ここでは、矩形の四方向からリー
ドが延び、しかも等間隔にリードが配列されたQFP型
ICパッケージにおけるダムバー部の除去について説明
する。
【0023】図1に示すように、本実施形態のレーザ加
工装置には、レーザヘッド11とレーザ電源13とから
構成させるレーザ発振器10、加工ヘッド12、ワーク
1(被加工物であるICパッケージ)を搭載し水平面内
(XY平面内)に移動させる搬送手段としてのXYテー
ブル21、レーザヘッド11及び加工ヘッド12を上下
方向(Z軸方向)に移動させるZテーブル22、メイン
コントローラ23とトリガユニット24を備えたコント
ロールユニット25が備えられている。メインコントロ
ーラ23は、XYテーブル21の水平面内の移動動作と
Zテーブル22の上下方向の移動動作とレーザ発振器1
0の発振動作を自動的に制御する。
【0024】レーザ電源13は、安定化電源部130、
コンデンサ部131、スイッチ部132、交流電源13
3、及びレーザコントローラ26を有する。このレーザ
電源13では、まず、交流電源133より供給された交
流電源が安定化電源部130に供給され、レーザコント
ローラ26から指令された電圧値に従って直流に変えら
れ、コンデンサ部131に供給される。コンデンサ部1
31に上記電圧値で供給された電荷は、レーザコントロ
ーラ26からのトリガ信号FP(後述する)に従うスイ
ッチ部132の開閉動作により、レーザヘッド11に備
えられた励起ランプ110に供給される。このパルス状
の電荷により上記励起ランプが発光し、これによりレー
ザ媒体が励起され加工用のパルス状の加工用レーザ光1
00(図2参照)が射出される。
【0025】また、レーザヘッド11には、開閉するこ
とによってレーザ発振器10より放出されるレーザ光を
ON/OFFするビームシャッター111が備えられて
いる。このビームシャッター111の開閉動作時間は1
00〜300ms程度であり、その開閉動作の制御は、
レーザコントローラ26から行うが、メインコントロー
ラ23からレーザコントローラ26を介して行うことも
可能である。
【0026】また、図2に示すように、加工ヘッド12
内部には、加工用レーザ光100の波長に対し高い反射
率特性を持つベンディングミラー220、集光レンズ2
21が備えられており、これらが加工光学系220aを
構成する。この構成は従来のレーザ加工装置の構成と同
様である。
【0027】本実施形態では上記構成に検出光としての
検出用レーザ光228を発生する検出光源222、コリ
メータレンズ223、ハーフミラーとしての機能を備え
たビームスプリッタ224、光検出器226、回転式ウ
ェッジ基板装置230を備えた検出光学系200が追加
され、さらに、この検出光学系200には透明な平行平
板ガラス227が設けられている。
【0028】上記検出光源222としてはレーザダイオ
ード(半導体レーザ)等のレーザ光源が適しており、こ
の検出光学系200は基本的にはCDプレーヤのディス
ク信号を読みとる光ピックアップ部の光学系の構成に類
似している。勿論、検出光として使用される上記検出用
レーザ光228は、レーザ加工を行うための加工用レー
ザ光100とは異なるものであることはいうまでもな
い。
【0029】回転式ウェッジ基板装置230は検出位置
切り換え手段であって、一枚のウェッジ基板225を有
し、そのウェッジ基板225は回転ユニット230Aに
収納され、回転ユニット230Aは回転モータ230a
により検出用レーザ光の元の光軸Rのまわりに回転可能
になっている。即ち、回転モータ230aの回転によっ
てウェッジ基板225が検出用レーザ光228の元の光
軸Rのまわりに回転し、任意の回転角を設定することが
できる。
【0030】また、平行平板ガラス227は回転ユニッ
ト230A中に取り付けられ、検出用レーザ光228の
元の光軸Rに直交する面に対して傾斜角度ψをなすよう
に傾斜している。そして、回転モータ230aによりウ
ェッジ基板225と同時に検出用レーザ光228の元の
光軸Rのまわりに回転するようになっている。この平行
平板ガラス227は検出光光路変更手段を構成する。
【0031】ウェッジ基板225を通過した検出用レー
ザ光228は、その元の光軸Rに対して一定の角度φだ
け傾斜して進む。この角度φは、ウェッジ基板225の
斜面の傾斜角度θに依存する。さらに検出用レーザ光2
28の光路は平行平板ガラス227を通過することによ
って平行移動し、図に示す光路228aとなる。この
時、光路228aが集光レンズ221の入射側焦点位置
(以下、前側焦点位置という)Pを通過するように、平
行平板227の傾斜角度ψが設定されている。
【0032】次に、図3に示すように、トリガユニット
24にはコンパレータ241、トリガ信号発生回路24
2、ディレイ回路243が備えられている。このトリガ
ユニット24においては、光検出器226からの検出信
号SLDがコンパレータ241においてあるしきい値Vth
(図7参照)で二値化されて矩形波信号Scpが生成さ
れ、トリガ信号発生回路242においてこの矩形波信号
cpの立ち下がりに同期したトリガ信号Stgが出力され
る。さらにトリガ信号Stgは、ディレイ回路243に入
力され、ここでメインコントローラ23から指令された
遅延時間TDが与えられ、TPとしてレーザコントロー
ラ26に出力される。
【0033】次に、図4に示すように、レーザコントロ
ーラ26には、入出力部260、中央演算部261、ト
リガ回路262が備えられている。トリガ回路262
は、トリガユニット24からのトリガ信号TPの立ち上
がりに同期してメインコントローラ23から中央演算部
261に指示された所定のパルス幅のトリガ信号FPを
生成し、このトリガ信号FPがスイッチ部132に入力
される。また、コンデンサ部131に供給される電荷の
電圧値は、入出力部260より中央演算部261に入力
され、中央演算部261から安定化電源部130に指示
される。これ以降は、前述したような過程に従ってパル
ス状の加工用レーザ光(図7ではLPで示す)が発振す
る。
【0034】図2に戻り、加工ヘッド12及び検出光学
系200の機能を説明する。レーザヘッド11から発振
した加工用レーザ光100は、ベンディングミラー22
0で方向が変えられ、集光レンズ221で集光されてワ
ーク1上に垂直に照射される。また、検出光源222か
ら出射した検出用レーザ光228は、ビームスプリッタ
224を通過し、コリメータレンズ223で平行光にさ
れ、ウエッジ基板225で光路が角度φだけ傾斜し、さ
らに平行平板ガラス227で光路が平行移動して光路2
28aとなり、集光レンズ221の前側焦点位置Pを通
過する。前側焦点位置Pを通過した検出用レーザ光22
8は集光レンズ221に入射し、集光レンズ221を通
過後は検出光228の元の光軸Rと平行に進んでワーク
1(リードフレームのダムバー部近傍)に適当なスポッ
トで結像する。なお、集光レンズ221を通過後の検出
用レーザ光228の光路(図中228bで示す)は加工
用レーザ光100の光軸に対して平行でもある。
【0035】この時、ウエッジ基板225を通過した検
出用レーザ光228の、元の光軸Rに対する角度φは、
ウエッジ基板225の屈折率n1、ウェッジ基板の斜面
の傾斜角度θ、により、 φ=(n1−1)θ … (1) と表される。
【0036】また、平行平板ガラス227を出た検出用
レーザ光228の光路228aが集光レンズ221の前
側焦点位置Pを通過するという条件より、ウエッジ基板
225通過後の検出用レーザ光228の傾斜角度φ及び
平行平板ガラス227の傾斜角度ψは次式を満たすよう
に設定される。 (Lf−Ff)φ=d(tanψ−tan(sin-1(sinψ/n2)))sinψ … (2) ここに、Lfはウエッジ基板225から集光レンズ22
1の主点までの距離、Ffは集光レンズ221の前側焦
点距離、dは平行平板ガラス227の厚さ、n2は平行
平板ガラス227の屈折率である。
【0037】ワーク1上の検出用レーザ光228の照射
位置(即ち検出位置)の加工用レーザ光100の照射位
置(即ち加工位置)に対する相対的な位置の変更(切り
替え)は、回転ユニット230Aを回転モータ230a
で回転させ、ウエッジ基板225及び平行平板ガラス2
27を同時に光軸Rの回りに回転させることにより行う
ことが可能である。この回転角度は、図2において角度
αで表してある。検出用レーザ光228のスポット22
8Aは加工用レーザ光100の集光位置100Aからr
0だけ離れた位置に結像する。このr0は、集光レンズ2
21の出射側焦点距離(以下、後側焦点距離という)F
rと式(1)により、 r0=Frφ=Fr(n1−1)θ … (3) と表される。
【0038】また、検出用レーザ光228のスポット2
28Aの位置を、加工用レーザ光100の集光位置10
0Aを基準とするベクトルの成分で表示すると、次のよ
うになる。 [r0]=(r0cosα,r0sinα) … (4) 但し、[]はベクトルを表わし、αは前述のウエッジ基
板225及び平行平板ガラス227の回転角度である。
【0039】集光レンズ221を通過後の検出光228
の光路は元の光軸R、及び加工用レーザ光100の光軸
と平行であり、ワーク1に垂直に入射するため、ワーク
1表面で反射した検出用レーザ光228の反射光は入射
したときと同一の光路228aを通って戻ることにな
る。即ち、検出用レーザ光228の反射光229は、集
光レンズ221、ベンディングミラー220、平行平板
ガラス227、ウェッジ基板225、及びコリメータレ
ンズ223を入射時と同一の光路上をたどりながら戻
る。そして、反射光229は、ビームスプリッタ224
で反射し、光検出器226に集められ、光検出器226
からはワーク1表面の情報(リードフレームのダムバー
部近傍の材料の有無、即ちリード部の配列状態の情報)
を含んだ検出信号SLDが出力される。
【0040】以上の構成を有するレーザ加工装置の動作
を説明する。ここでは、図5に示したように、ワーク1
(QFP型のICパッケージ)の四つの各辺にあるダム
バー部2を、例えば図中矢印で示した軌跡5a〜5dに
沿って、その順番で切断、除去する場合について考え
る。図5に示すワーク1においては、中央に樹脂モール
ド部1bが設けられ、その四方から多数のリード部4が
延びており、各リード部4のスリット部3にダムバー部
2が設けられている。但し、X軸及びY軸を図のように
定める。
【0041】まず、検出光228のスポット228Aの
位置が、加工用レーザ光100の集光位置100Aから
Y軸の負方向(ダムバー部2から遠ざかる向き)にr0
だけ離れた位置になるように、即ちαが270°になる
ようにウェッジ基板225を調整しておく。
【0042】次に、ワーク1をXYテーブル21で移動
させ、加工ヘッド12を軌跡5aの始点からX軸の正方
向に(ワーク1に対して)相対的に一定速度vで移動さ
せる。すると、微小スポットに絞られた検出用レーザ光
228のスポット228Aはワーク1上を図5及び図6
に示す軌跡5a上を移動する。これにより、光検出器2
26で検出された検出信号SLDの変化は、図6に示すよ
うにリード部4で高い出力となり、スリット部3で低い
出力となる。この時、ワーク1のリード部4とスリット
部3が等ピッチで並んでいれば、XYテーブル21が一
定速度で移動するので検出信号SLDは一定周期の波形と
して検出される。一方、ワーク1のリード部4とスリッ
ト部3が等ピッチで並んでいない場合には、検出信号S
LDはピッチの変化に比例した時間変化を持つ波形として
検出される。但し、r0は軌跡5a〜5dとダムバー部
2との距離に対応するが、これは、ダムバー部2の幅W
DBの寸法を考慮し、検出用レーザ光228によってリー
ド部4の配列を精度良く検出できるような距離とするこ
とが望ましい。
【0043】次に、検出信号SLDはトリガユニット24
に入力され、図7に示す信号処理が行われる。図7は、
図6に示す軌跡でワーク1を一定速度vで動かした時の
リード部4及びスリット部3に対応した検出信号S
LDと、その検出信号SLDを基に順次信号処理を行って加
工用レーザ光100が照射されるまでの変化を示すタイ
ムチャートである。トリガユニット24に入力された検
出信号SLDは、コンパレータ241において、リード部
4のエッジに対応するしきい値Vthで二値化され矩形波
信号Scpが生成される。但し、コンパレータ241内部
の回路では若干の遅れがあるため、矩形波信号Scpの立
ち上がり及び立ち下がりのタイミングは、検出信号SLD
がしきい値Vthを切るタイミングよりも少し遅れる。図
7では、この微小な遅延時間をδt1で表した。矩形波
信号Scpはトリガ信号発生回路242に入力され、トリ
ガ信号発生回路242は上記矩形波信号Scpの立ち下が
りに同期したトリガ信号Stgを生成し、ディレイ回路2
43に出力する。ディレイ回路243では、トリガ信号
tgにメインコントローラ23から指令された遅延時間
Dが与えられ、トリガ信号TPが生成される。この
時、トリガ信号Stgの立ち下がり時刻に遅延時間TD
加えた時刻をトリガ信号TPの立ち上がり時刻とする。
ディレイ回路243からは上記トリガ信号TPがレーザ
コントローラ26に出力される。
【0044】レーザコントローラ26では、トリガ信号
TPがトリガ回路262に入力され、このトリガ回路2
62からは、トリガ信号TPの立ち上がりに同期したト
リガ信号FPが出力される。トリガ信号FPのパルス幅
は、前述のようにメインコントローラ23から中央演算
部261を介して指示される。さらにトリガ信号FPは
スイッチ部132に入力され、そのトリガ信号FPの立
ち上がりに同期してスイッチ部132がONとなり、励
起ランプ110にコンデンサ部131からの電荷が供給
され、さらにトリガ信号FPの立ち下がりに同期して、
スイッチ部132がOFFとなり、励起ランプ110へ
の電荷の供給が停止する。以上のようにしてトリガ信号
FPに同期したパルス状の加工用レーザ光100(図7
ではLPで示す)が発振する。ここで、スイッチ部13
2や励起ランプ110での遅れ等のために、トリガ信号
TP(トリガ信号FP)の立ち上がりから加工用レーザ
光LPの発振までには、微小な遅延時間δt2が存在す
る。
【0045】ここで、ディレイ回路243で与える遅延
時間TDについて説明する。ワーク1のスリット部3の
幅をLSとすると、検出用レーザ光228がリード部4
の終わりの点(リード部4からスリット部3に変わる
点)を検出してから、加工用レーザ100の集光位置1
00Aがスリット部3の中央まで移動する時間T1は、 T1=(LS/2)/v … (5) となる。ここに、vは前述のワーク1の移動速度であ
る。また、検出用レーザ光228がリード部4の終わり
の点を検出してから、加工用レーザ光100(LP)が
ワーク1に照射されるまでの時間T2は、ディレイ回路
243で与えられる遅延時間TDを用いて、 T2=Td+δt … (6) と表される。ここに、δtは前述の遅延時間δt1,δ
2及びその他の回路等で生じる遅れを総合した遅延時
間を表す。
【0046】加工用レーザ光100(LD)がダムバー
部2の中央に照射されるべき条件は、 T1=T2 … (7) であるから、式(5)〜(7)より遅延時間TDは、 TD=(LS/2)/v−δt … (8) に設定されることになる。なお、遅延時間δt、ワーク
1の移動速度v、及びスリット部3の幅LSは、予めメ
インコントローラ23に入力される値である。
【0047】ところで、前述の特開平8−1366号公
報に記載の従来技術では、図2に示すような平行平板ガ
ラス227、即ち検出光光路変更手段が設けられないた
め、例えば図2で表せば、ウェッジ基板225を通過し
た検出用レーザ光228は図2中破線で示す光路228
c及び228dを通ることになる。つまり、ワーク1に
入射する際の光路228cと、ワーク1表面で反射した
後の光路228dが異なってしまい、検出用レーザ光2
28の照射位置の加工用レーザ光100の照射位置に対
する相対的な距離r0が大きい場合などには、検出用レ
ーザ光228の反射光の一部がコリメータレンズ223
(或いは光検出器226)に入射せずにケラれてしまう
可能性がある。従って、光検出器226に入射する検出
用レーザ光228の反射光量が極端に減少し、光検出器
226での検出精度に影響を与えてしまう。
【0048】例えば、図8に示すように、検出信号SLD
による検出信号出力がS1で示される場合に比べて、S2
のように検出信号出力が低下した場合には、しきい値V
thを基に生成されるトリガ信号Stgのタイミングが図中
εで示すタイミングだけずれてしまう。但し、図8は、
リード部4及びスリット部3の幅をそれぞれ170μ
m、130μmとし、検出用レーザ光228のスポット
位置におけるエネルギ分布をビーム径30μmのガウス
分布と仮定し、その反射光量の相対値を計算した結果を
示す図である。このことは、光検出器226に入射する
反射光量の減少(変化)が大きいと、トリガ信号Stg
タイミングがずれ、所定の精度による加工用レーザ光1
00の照射位置の位置決めが困難となってしまうことを
表している。
【0049】これに対し、本実施形態によれば、ウェッ
ジ基板225を通過した検出用レーザ光228を平行平
板ガラス227により平行移動させ、集光レンズ221
の前側焦点位置Pを通過させることにより、ワーク1に
垂直に入射させ、その反射光を入射時と同じ光路228
aに通すことができる。従って、検出用レーザ光228
の反射光229がコリメータレンズ223や光検出器2
26に入射せずにケラれてしまうことがなく、光検出器
226に入射する検出用レーザ光228の反射光量が減
少するようなことがなく、高精度な検出を行うことがで
きる。この結果、図8に示したようなトリガ信号Stg
タイミングのずれが生じることがなく、加工用レーザ光
100の照射位置を高い精度で位置決めすることができ
る。
【0050】また、検出用レーザ光228の照射位置の
加工用レーザ光100の照射位置に対する相対的な距離
0を変更する際には、例えばウェッジ基板225を別
の傾斜角度のものに変更すればよいが、r0が大きくな
るような場合であっても、光検出器226への検出用レ
ーザ光228の反射光量の減少はなく、高い検出精度を
確保することができる。
【0051】さらに、r0が大きくなるような場合でも
高い検出精度を確保することができるため、ダムバー部
2の幅WDB(図6参照)が広い場合など、r0を大きく
する必要がある場合でも十分に対応でき、高精度な検出
及び高精度なダムバー部2の切断、除去を実施すること
ができる。
【0052】上記では、軌跡5aに沿うダムバー部2を
切断、除去する場合を中心に説明したが、それに引き続
いて、ワーク1の残り3つの各辺にあるダムバ部2を軌
跡5b〜5dに沿って順次切断、除去する場合につい
て、以下で説明する。
【0053】軌跡5aに沿う全てのダムバー部2の切断
(X軸の正方向)が完了すると、ウェッジ基板225及
び平行平板ガラス227を加工ノズル12の中心軸に対
し反時計まわりに90°回転させる。そして、XYテー
ブル21により加工位置をY軸の正方向に一定速度で移
動させ、軌跡5aの時と同様のダムバー部2の切断を軌
跡5bに沿って行う。次に、ウェッジ基板225及び平
行平板ガラス227をさらに反時計まわりに90°回転
させ、XYテーブル21により加工位置をX軸の負方向
に一定速度で移動させ、軌跡5aの時と同様のダムバー
部2の切断を軌跡5cに沿って行う。次に、ウェッジ基
板225及び平行平板ガラス227をさらに反時計まわ
りに90°回転させ、XYテーブル21により加工位置
をY軸の負方向に一定速度で移動させ、軌跡5aの時と
同様のダムバー部2の切断を軌跡5dに沿って行う。以
上により、ワーク1(ICパッケージ)1の4つの辺全
てにおけるダムバー部2の切断、除去が完了する。
【0054】以上のような本実施形態によれば、ウェッ
ジ基板225を通過した検出用レーザ光228を平行平
板ガラス227により平行移動させ、集光レンズ221
の前側焦点位置Pを通過させるので、ワーク1で反射し
た検出用レーザ光228の反射光を入射時と同じ光路2
28aに通すことができ、光検出器226に入射する検
出用レーザ光228の反射光量を減少させたり変動させ
ることがなく、従って、高精度な検出を行うことができ
る。
【0055】そして、ワーク1表面の情報(ダムバー部
2近傍の材料の有無、即ちリード部4の配列状態の情
報)を含んだ検出信号に基づいて加工用レーザ光100
の発振を制御するので、高い位置決め精度で所望の加工
位置での加工を実施することができる。
【0056】また、リード部4のピッチとXYテーブル
21の移動速度vとで決まる加工用レーザ光100の発
振周期程度の短時間でダムバー部2を切断することがで
き、高速な加工が行え、しかも、リード部4端部より一
定の距離だけ離れた位置に加工用レーザ光100が照射
されるため、リード部4のピッチが等間隔である場合の
みならず等間隔でない場合にでも、ワーク1の形状に応
じて切断すべき所望の位置を確実かつ高速に加工するこ
とができる。
【0057】さらに、検出用レーザ光228の照射位置
の加工用レーザ光100の照射位置に対する相対的な距
離r0が大きくなるような場合であっても、光検出器2
26への検出用レーザ光228の反射光量の減少はな
く、高い検出精度を確保することができる。従って、ダ
ムバー部2の幅WDBが広い場合など、r0を大きくする
必要がある場合でも十分に対応でき、高精度な検出及び
高精度なダムバー部2の切断、除去を実施することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、検出位置切り換え手段
を通過した検出光が集光レンズの入射側焦点位置を通過
するように、検出光の光路を変更するので、被加工物で
反射した検出光の反射光を入射時と同じ光路に通すこと
ができ、検出手段に入射する検出光の反射光量を減少さ
せたり変動させることがなく、高精度な検出を行うこと
ができる。
【0059】また、上記の被加工物表面の情報を含んだ
検出信号に基づいてレーザ光の発振を制御するので、高
い位置決め精度で所望の加工位置での加工を実施するこ
とができる。それに加えて、ICパッケージのダムバー
を切断する場合には、リード部のピッチと搬送手段の移
動速度とで決まるレーザ光の発振周期程度の短時間でダ
ムバー部を切断することができ、高速な加工が行え、か
つ加工位置が等間隔である場合のみならず等間隔でない
場合にでも、所定の加工位置を確実かつ高速に加工する
ことができる。
【0060】さらに、検出位置の加工位置に対する相対
的な距離が大きくなるような場合でも、検出手段への検
出光の反射光量の減少はなく、高い検出精度を確保する
ことができ、特にICパッケージのダムバーを切断する
際には、幅の広いダムバー部にも十分に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレーザ加工装置の構
成の概略図である。
【図2】図1の加工ヘッド、検出光学系、回転式ウェッ
ジ基板装置、及び平行平板ガラスの構成の概略図であ
る。
【図3】図1のトリガユニットの構成を示す図である。
【図4】図1のレーザコントローラの構成を示す図であ
る。
【図5】図1のレーザ加工装置によってICパッケージ
の四つの辺にあるダムバーを順次切断、除去する状況を
説明する図である。
【図6】リードフレームのダムバーと光検出器からの検
出信号との対応関係を表す図である。
【図7】ワークを一定速度で動かした時のリード部及び
スリット部に対応した検出信号と、その検出信号を基に
順次信号処理を行って加工用レーザ光が照射されるまで
の変化を示すタイムチャートである。
【図8】検出用レーザ光の反射光量の減少によって検出
信号出力が低下し、それによるトリガ信号発生回路から
のトリガ信号発生タイミングがずれる様子を説明する図
である。
【図9】従来のレーザ加工装置の構成の概略図である。
【図10】図9のダムバー加工装置によるダムバー部の
切断状況を説明するための図であって、(a)はダムバ
ーを有するICパッケージを示す図、(b)は(a)の
B部拡大図である。
【符号の説明】
1 ワーク(ICパッケージ) 1a リードフレーム 1b 樹脂モールド部 2 ダムバー部 3 スリット部 4 リード部 10 レーザ発振器 11 レーザヘッド 12 加工ヘッド 13 レーザ電源 21 XYテーブル 22 Zテーブル 23 メインコントローラ 24 トリガユニット 25 コントロールユニット 26 レーザコントローラ 100 加工用レーザ光 100A (加工用レーザ光の)集光位置 110 励起ランプ 130 安定化電源部 131 コンデンサ部 132 スイッチ部 133 交流電源 200 検出光学系 220 ベンディングミラー 220a 加工光学系 221 集光レンズ 222 検出光源 223 コリメータレンズ 224 ビームスプリッタ 225 ウエッジ基板 226 光検出器 227 平行平板ガラス 228 検出用レーザ光 228a,228b (検出用レーザ光の)光路 228A (検出用レーザ光の)スポット 229 (検出用レーザ光の)反射光 230 回転式ウェッジ基板装置 230a 回転モータ 230A 回転ユニット 241 コンパレータ 242 トリガ信号発生回路 243 ディレイ回路 260 入出力部 261 中央演算部 262 トリガ回路 P (集光レンズの)前側焦点位置 R 検出用レーザ光の元の光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 俊彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平8−1366(JP,A) 特開 平6−170562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス状のレーザ光を発振するレーザ発振
    器と、前記レーザ光を被加工物の加工位置表面に垂直に
    誘導する加工光学系と、前記レーザ光を前記加工位置に
    集光させる集光レンズと、前記被加工物を移動させその
    加工位置を決定する搬送手段とを備えるレーザ加工装置
    において、 検出光を発生する検出光発生手段と、前記検出光を前記
    集光レンズを介して前記加工位置近傍の検出位置に誘導
    する検出光学系と、前記レーザ光の照射位置に対する前
    記検出光の検出位置の相対位置を前記被加工物上で変更
    する検出位置切り換え手段と、前記検出光学系に設けら
    、前記検出位置切り換え手段による前記レーザ光の照
    射位置に対する前記検出光の検出位置の相対位置の変更
    に係わらず、前記検出光が前記集光レンズの入射側焦点
    位置を通過するように前記検出光の光路を変更する検出
    光光路変更手段と、前記検出位置からの前記検出光の反
    射光を基に前記検出位置における被加工物の有無を検出
    して対応する検出信号を発生する検出手段と、前記検出
    手段からの検出信号に基づき前記被加工物の所定の加工
    位置に前記レーザ光が照射されるようそのレーザ光の発
    振を制御する制御手段とを備えることを特徴とするレー
    ザ加工装置。
  2. 【請求項2】リードフレームに半導体チップを搭載し樹
    脂モールドで一体に封止したICパッケージのダムバー
    を切断するダムバー加工方法において、 請求項1記載のレーザ加工装置を用い、検出光を加工位
    置近傍に照射し、その検出光の反射光を基に前記加工位
    置に対応する検出信号を発生させ、その検出信号に基づ
    く所定のタイミングで前記ダムバーに前記レーザ光が照
    射されるようそのレーザ光の発振を制御することを特徴
    とするダムバー加工方法。
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