JP3179911B2 - 警報システムの蓄積方式 - Google Patents

警報システムの蓄積方式

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JP3179911B2
JP3179911B2 JP34289492A JP34289492A JP3179911B2 JP 3179911 B2 JP3179911 B2 JP 3179911B2 JP 34289492 A JP34289492 A JP 34289492A JP 34289492 A JP34289492 A JP 34289492A JP 3179911 B2 JP3179911 B2 JP 3179911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災警報システム等に
おいて感知器からの異常信号の発生から既定のキャンセ
ル時間の後に設定されている検知時間の間に異常信号が
再度発生すると異常発生と判定する警報システムの蓄積
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、火災警報システムなどにおい
て、ノイズ等による誤報の発生を防止するために、感知
器から異常信号が発生したときに、感知器への給電を一
時的に遮断して感知器を一旦復旧させるとともに、既定
のキャンセル時間の間は異常信号を受信しても復旧を繰
り返すようにし、キャンセル時間が経過した後に設定さ
れる検知時間内で異常信号の発生が再度確認されると異
常発生と判断する蓄積方式が知られている。
【0003】一方、本発明者は、感知器からの異常信号
を受信して異常発生と判断したときに異常に対応する装
置を駆動したり異常の発生を報知する受信機について、
内部回路を時分割多重接続方式で接続することによっ
て、内部回路の結線数を減少させることを提案してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、内部
回路を時分割多重接続方式で接続した受信機において
は、感知器、異常に対応する装置、異常の発生を報知す
る装置などをそれぞれ副監視装置に接続し、各副監視装
置を主監視装置が順次ポーリングすることになる。した
がって、多数の副監視装置が接続されているときには、
すべての副監視装置からの情報を得るのに長時間を要す
る場合が生じる。すなわち、感知器が接続されている副
監視装置において異常信号の発生を検出したときに、ポ
ーリング順でその副監視装置の次の副監視装置がアクセ
スされているとすれば、異常信号の発生が主監視装置に
報知されるまでには、すべての副監視装置がポーリング
される時間を待たなければならないことになり、異常発
生の報知が遅れることになる。さらに、この受信機で蓄
積動作を行うとすれば、最初に異常の発生が報知される
までに時間遅れがあり、その後に異常の発生を再度検出
するときにも時間遅れが生じることになって、蓄積動作
の時間管理を正確に行うことができないという問題が生
じるのである。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、内部回路を時分割多重接続方式で接続した受
信機に蓄積機能を持たせる際に、異常の発生を主監視装
置に迅速に報知することができ、かつ蓄積動作の時間管
理を比較的精度よく行うことができるようにした警報シ
ステムの蓄積方式を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、感知器を接続した第1グルー
プの複数個の副監視装置と他の装置を接続した複数個の
副監視装置とを伝送信号線を介して時分割多重接続方式
で主監視装置に接続し、主監視装置が各副監視装置を順
次ポーリングするとともに、感知器からの異常信号を対
応する第1グループの副監視装置が検出すると副監視装
置から主監視装置に報知する警報システムであって、第
1グループの副監視装置は主監視装置との間に伝送信号
線とは別の異常信号線を備え、第1グループの副監視装
置は対応する感知器の異常信号の発生を検出したとき
に、主監視装置によりアクセスされると伝送信号線を通
して異常信号の発生を報知し、主監視装置によりアクセ
スされないと異常信号線を通して主監視装置に報知し、
主監視装置は異常信号線を介して異常信号の発生が報知
されると第1グループの副監視装置を1回ずつポーリン
グして異常信号の発生を報知した副監視装置を検索する
とともに所定時間の蓄積動作を開始し、蓄積動作中は検
索した副監視装置のみをポーリングして蓄積動作の開始
から既定のキャンセル時間の後に設定されている検知時
間の間に異常信号の再発生が副監視装置から報知される
と異常発生と判定するのである。
【0007】請求項2の発明では、第1のグループの副
監視装置の少なくとも1個には手操作により異常信号を
発生する発信機が接続され、異常信号線は発信機による
異常信号の発生を主監視装置に報知する線路を他の感知
器による異常信号の発生を報知する線路とは別に備え、
主監視装置は発信機による異常信号の発生が報知される
と蓄積動作を行わずに異常発生と判定するのである。
【0008】請求項3の発明では、感知器は煙感知器お
よび熱感知器であって異常信号として火災信号を発生
し、蓄積動作の開始時にはキャンセル時間は煙感知器に
合わせて比較的長時間に設定され、キャンセル時間の間
は感知器からの火災信号を受信すると感知器への給電を
一時遮断して感知器を復旧させるとともに、感知器から
の火災信号の再発生の時間間隔に基づいて火災信号の発
生源が煙感知器と熱感知器とのどちらかを判別し、熱感
知器と判別したときにはキャンセル時間を短縮するので
ある。
【0009】請求項4の発明では、感知器は煙感知器お
よび熱感知器であって異常信号として火災信号を発生
し、各副監視装置では火災信号の発生に対して蓄積動作
を行うか否かを感知器回線ごとに指定してあり、異常信
号線は、蓄積動作を行うように指定された感知器回線で
の火災信号の発生時に主監視装置に報知する火災代表信
号線と、蓄積動作を行わないように指定された感知器回
線での火災信号の発生時に主監視装置に報知する火災代
表非蓄積信号線とを備え、主監視装置は火災代表非蓄積
信号線を通して火災信号の発生が報知されると蓄積動作
を行わずに火災発生と判定するのである。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、感知器が接続された
副監視装置では、ポーリング用の伝送信号線とは別に異
常信号線によっても異常信号の発生を主監視装置に伝送
できるようにしているのであって、主監視装置では異常
信号線を通して異常信号の発生が報知されると、感知器
が接続されていない副監視装置に優先して感知器が接続
されている副監視装置のポーリングを行うから、異常信
号を検出した副監視装置を短時間で検出することができ
るのである。しかも、主監視装置では異常信号線を通し
て異常信号の発生が報知された時点で蓄積動作を開始す
ることができるから、蓄積動作の開始に時間遅れが生じ
ないのであり、その後、異常信号を検出した副監視装置
をポーリングして検知時間における異常信号の発生の有
無を検出するから、異常の発生を遅滞なく確認すること
ができるのである。
【0011】請求項2の構成によれば、異常信号線とし
て手操作により異常信号を発生する発信機からの異常信
号の発生を主監視装置に報知する線路を他の感知器によ
る異常信号の発生を報知する線路とは別に設けているの
であって、主監視装置は発信機による異常信号の発生が
報知されると蓄積動作を行わずに異常発生と判定するの
で、人が火災を確認して発信機を操作したときには遅滞
なく火災発生に対する処理を行うことができる。
【0012】請求項3の構成によれば、感知器として煙
感知器および熱感知器を用いるのであり、キャンセル時
間における感知器からの火災信号の発生の時間間隔に基
づいて煙感知器と熱感知器とを識別し、かつ熱感知器を
判別したときにはキャンセル時間を短縮するので、誤報
の発生が煙感知器よりも少ない熱感知器からの火災信号
の発生時には火災に対する処理を迅速に行うことができ
るのである。
【0013】請求項4の構成によれば、感知器回線ごと
に蓄積動作の要否が指定してあり、蓄積動作を要すると
指定された感知器回線での火災信号の発生時に主監視装
置に報知する火災代表信号線と、蓄積動作を要さないと
指定された感知器回線での火災信号の発生時に主監視装
置に報知する火災代表非蓄積信号線と異常信号線に設
け、主監視装置は火災代表非蓄積信号線を通して火災信
号の発生が報知されると蓄積動作を行わずに火災発生と
判定するので、蓄積動作が不要であるときには蓄積動作
を行わず、かつ遅滞なく火災の発生に対する処理が行え
るのである。
【0014】
【実施例】図1に示すように受信機1は、それぞれマイ
クロプロセッサを主構成要素とする1個の主監視装置1
0と多数個の副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……とを伝送信号線L11,L13を介して時分
割多重接続方式で接続してある。すなわち、受信機1は
多数のマイクロプロセッサを備えている。主監視装置1
0には、受信機1の動作を制御するシステムプログラム
を格納したROMよりなるシステムメモリ11、ユーザ
プログラムなどを格納するRAMよりなるプログラムメ
モリ12、地区音響に関する対応関係などの情報を格納
するE2 PROMよりなる地区音響メモリ13、連動関
係に関する情報を格納するE2 PROMよりなる連動テ
ーブル14が接続される。また、スイッチ、ブザー、デ
ィスプレイ表示器などからなる操作報知装置15も主監
視装置10に接続される。受信機1には各回路部に給電
する電源回路16が設けられる。電源回路16からは、
たとえば24Vと5Vとの2種類の電圧が出力され、一
部を外部機器に対して給電している。
【0015】各副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1,D2 ,……,
α1 ,α2 ,……は5つのグループで構成されている。
第1グループの副監視装置A1 ,A2 ,……には、感知
器回線を含む自火報回線を介して煙感知器や熱感知器の
ような感知器、地区音響装置、押釦スイッチの手操作に
よって火災を報知する発信機などの自火報装置21が接
続される。また、第2グループの副監視装置B1
2 ,……には、連動回線を介して防火シャッタや防火
扉などの連動処理装置22が接続される。第1グループ
や第2グループでは、副受信機を介して自火報装置21
や連動処理装置22を接続してもよい。
【0016】第3グループの副監視装置C1 ,C2 ,…
…には、地区音響装置以外の各種警報装置23が接続さ
れ、第4グループの副監視装置D1 ,D2 ,……には、
移信信号を受けて動作する他の警報システムなどの外部
システム24が接続される。このように第1ないし第4
グループの副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2
……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……は、受信機
1に対する外部機器を接続するために用いられる。
【0017】一方、第5グループの副監視装置α1 ,α
2 ,……は、受信機1に接続された各種外部機器の動作
状態を表示する多数の発光ダイオードよりなる表示灯を
備えた表示装置25に対して表示の要否や表示状態に関
する情報を伝送する。表示状態には、連続点灯、消灯、
間欠点灯(点滅)があり、間欠点灯では報知すべき情報
の種別に応じて表示灯の点滅の周期を変える場合があ
る。
【0018】ところで、伝送信号線L11,L13は、主監
視装置10から各副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……に伝送する送信信号と、各副監視装置A
1 ,A2 ,……,B1 ,B2,……,C1 ,C2 ,…
…,D1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,……から主監視装
置10に伝送する返信信号と、主監視装置10と各副監
視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1 ,C
2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,……との間
で信号を同期させるためのクロック信号との3種類の信
号を各別に伝送できるように3種類の信号線によって構
成されている。すなわち、伝送信号線L11,L13はコモ
ン線を電源線と共用することによって3線式になってい
る。さらに、第1グループの副監視装置A1 ,A2 ,…
…と主監視装置10との間は、伝送信号線L11とは別に
異常信号線としての火災信号線L12によっても接続され
る。火災信号線L12は、後述する火災代表信号と火災代
表非蓄積信号との2種類の信号を各別に伝送できるよう
に2種類の信号線によって構成される。すなわち、火災
信号線L12はコモン線を電源線と共用することによって
2線式になる。
【0019】副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……と副
監視装置α1 ,α2 ,……とは別系統として扱われてお
り、副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,
1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,…
…は各系統ごとに主監視装置10に対して時分割多重接
続方式で伝送信号線L11を介して接続されている。すな
わち、第1系統の副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……は順
次ポーリングされ、また第2系統の副監視装置α1 ,α
2 ,……は別途に順次ポーリングされることになる。
【0020】ポーリングには、図2に示すように、登録
ポーリングP1 、イニシャルポーリングP2 、定常ポー
リングP3 、緊急ポーリングP4 、割り込みポーリング
5の5種類の形態がある。登録ポーリングP1 は、電
源投入時および主監視装置10のリセット時に、主監視
装置10に接続されている副監視装置A1 ,A2 ,…
…,B1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1
2 ,……,α1 ,α2 ,……を主監視装置10に登録
するためのポーリングであって、図3(a)のように、
登録可能なすべての副監視装置A1 ,A2 ,……,
1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,…
…を順次呼び出して、接続されているか否かを確認す
る。ここでは、第1系統および第2系統の各グループは
最大30個ずつの副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……が接続可能であるものとしている。登録
ポーリングP1を行うことによって、副監視装置A1
2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D
1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,……の増設や削減を行っ
ても、データの変更作業などが不要になる。登録ポーリ
ングP1 が終了すれば、イニシャルポーリングP2 に移
行し、図3(b)のように登録ポーリングP1 によって
接続が確認された副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……から初期情報を主監視装置10に取り込
む。また、イニシャルポーリングP2 の最後に、後述す
る一斉コマンドを用いて受信機1の初期状態を各副監視
装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,……に伝
送する。
【0021】イニシャルポーリングP2 が終了すれば、
以後は定常ポーリングP3 に移行するのであって、定常
ポーリングP3 では図3(c)のように第1系統の副監
視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1 ,C
2 ,……,D1 ,D2 ,……と第2系統の副監視装置α
1 ,α2 ,……とを各別に巡回的にポーリングする。す
なわち、定常ポーリングP3 のみが行われていれば、副
監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……、および副監視装置
α1 ,α2 ,……に対して一定時間間隔でデータを授受
することができるのである。
【0022】緊急ポーリングP4 は、第1系統の副監視
装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……のみを対象とし、火災信
号線L12を伝送される火災代表信号または火災代表非蓄
積信号が後述する条件を満たすと起動される。緊急ポー
リングP4 が起動されると、定常ポーリングP3 でどの
副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,
1 ,C2 ,……,D1 ,D2,……がポーリングされ
ていたかには関係なく、第1グループの先頭の副監視装
置A1 に戻ってポーリングが再開される。したがって、
第1グループの副監視装置A1 ,A2 ,……に接続され
ている自火報装置21での火災信号の発生が検出された
時点では、定常ポーリングP3 により第2グループ以降
の副監視装置B1,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D
1 ,D2 ,……がポーリングされていても、火災信号の
検出から短時間のうちに第1グループの副監視装置
1 ,A2 ,……をポーリングし、主監視装置10にお
いて自火報装置21の火災信号の発生に対応した処理を
行うことができるのである。その結果、定常ポーリング
3 のみを行う場合に比較すれば、自火報装置21での
火災信号の発生から対応処理を起動するまでの時間遅れ
を小さくすることができるのである。
【0023】割り込みポーリングP5 は、主監視装置1
0から副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,…
…,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1
α2 ,……に対する非定常的なポーリングであって、第
1系統と第2系統とについてそれぞれ3種類のコマンド
を伝送することができる。第1系統では、すべての副監
視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1 ,C
2 ,……,D1 ,D2 ,……に対して制御指令を伝送す
る一斉コマンド、特定の副監視装置A1 ,A2 ,……,
1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,…
…に対して制御指令を伝送する個別コマンド、特定の副
監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……に対して制御指令を伝送
し、かつ応答を受ける特殊個別コマンドを割り込みポー
リングP5 によって伝送することができる。第2系統で
は、すべての副監視装置α1 ,α2 ,……に対して制御
指令を伝送する一斉コマンド、特定の副監視装置α1
α2 ,……に対して制御指令を伝送する個別コマンド、
すべての副監視装置α1 ,α2 ,……に対して表示装置
25の点滅の同期タイミングを指定するクロック基準コ
マンドを割り込みポーリングP5 によって伝送すること
ができる。
【0024】本実施例では、主監視装置10から送信信
号(図4(a)参照)をクロック信号(図4(b)参
照)に同期させて副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……に伝送し、副監視装置A1 ,A2 ,…
…,B1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1
2 ,……,α1 ,α2 ,……からはクロック信号に同
期して返信信号(図4(c)参照)が主監視装置10に
返送されるようにしてある。上述したように、送信信
号、返信信号、クロック信号は各別の線路を伝送され
る。クロック信号の周期は0.4mS程度、送信信号の
発生周期であるポーリング周期は70mS程度に設定さ
れ、主監視装置10が1個の副監視装置A1 ,A2 ,…
…,B1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1
2 ,……,α1 ,α2 ,……のポーリングを開始して
から終了するまでの時間T2 は24mS程度に設定され
ている。
【0025】送信信号は、図5(a)に示すクロック信
号に同期した図5(b)に示すようなフォーマットを有
している。すなわち、フレームの開始を示す4ビットの
開始フラグST、副監視装置A1 ,A2 ,……,B1
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α
1 ,α2 ,……のグループを種別として指定する4ビッ
トの種別コードCT、副監視装置A1 ,A2 ,……,B
1 ,B2 ,……,C1,C2 ,……,D1 ,D2 ,…
…,α1 ,α2 ,……の各グループ内でのアドレスを指
定するための5ビットのアドレスコードAD、主監視装
置10から副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2
……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1 ,α
2 ,……に対する指令を伝送する5ビットの指令コード
CM、各副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,…
…,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2,……,α1
α2 ,……に接続されている複数の回線(自火報回線L
A 、連動回線LB )の中から特定の回線を指定する10
ビットの回線指令情報コードLS、4ビットのチェック
サムCSにより構成されている。指令コードCMには制
御コマンドと監視コマンドとがあり、制御コマンドは主
監視装置10が副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B
2 ,……,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,
α1 ,α2 ,……を制御し、監視コマンドは主監視装置
10が副監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,…
…,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1
α2 ,……からの応答を要求する。送信信号はクロック
信号と同時に伝送が開始され、1ビットを1クロックで
伝送して32クロックで伝送を終了するようになってい
る。
【0026】一方、返信信号は、クロック信号(図5
(d))に同期して送信信号の送信開始から41クロッ
ク目の立ち上がりで伝送が開始される。返信信号のフォ
ーマットは、図5(c)に示すように、4ビットの後半
応答コードLR、5ビットの後半回線応答情報コードL
L、1ビットの後半奇数パリティビットLP、4ビット
の前半応答コードFR、5ビットの前半回線応答情報コ
ードFL、1ビットの前半奇数パリティビットFPによ
り構成される。後半奇数パリティビットLPおよび前半
奇数パリティビットFPを除く他のコードは、送信信号
における指令コードCMに応じて内容が変化する。各副
監視装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2 ,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……,α1 ,α2 ,……は、
それぞれ最大10回線が接続可能であって、送信信号の
回線指令情報コードLSで指定された回線について返信
信号では5回線ずつ前後半に分けて状態を返送する。す
なわち、送信信号の指令コードCMによって監視コマン
ドが伝送されると、回線指令情報コードLSで指定され
た回線の監視情報を後半回線応答情報(回線指令情報コ
ードLSの後半5ビットに対応する)LLと、前半回線
応答情報FLとによって主監視装置10に返送するので
ある。このときの、監視情報の種別は後半応答コードL
Rおよび前半応答コードFRによって示される。また、
送信信号の指令コードCMが制御コマンドであれば応答
が不要であるから、後半応答コードLRおよび前半応答
コードFRに5ビットの指令コードCMの下位4ビット
を用いて確認応答として返送する。このとき、後半回線
応答情報コードLLおよび前半回線応答情報コードFL
には意味がないから全ビットを0とする。
【0027】ところで、本実施例では第1系統の副監視
装置A1 ,A2 ,……,B1 ,B2,……,C1
2 ,……,D1 ,D2 ,……を順次ポーリングするも
のであるから、第1グループのいずれかの副監視装置A
1 ,A2 ,……が感知器からの火災信号の発生を検出し
たとき、最悪の場合、他のすべての副監視装置A1 ,A
2,……,B1 ,B2 ,……,C1 ,C2 ,……,
1 ,D2 ,……のポーリングが終了してからでないと
主監視装置10で感知器での火災信号の発生を検出でき
ず、感知器での火災信号の発生の検出に大幅な時間遅れ
が生じるという問題がある。さらに、誤報を防止するた
めに、従来より防災システムでは蓄積機能が提案されて
おり、感知器からの第1報を検出してから一定のキャン
セル時間を経過した後に設定した検出時間内で感知器か
らの火災信号の発生を再度検出すると火災発生と判定す
るようにしているが、上述のような時分割多重接続方式
を採用した場合に、蓄積時間(キャンセル時間および検
出時間)を正確に管理することができなくなり、火災に
対する処理がなされるまでに長時間を要し、火災が拡大
してしまうという問題が生じる。
【0028】本実施例では、このような蓄積機能におけ
る蓄積時間の誤差を少なくするように上述した緊急ポー
リングP4 を利用している。以下に蓄積開始の条件と蓄
積機能の動作とを説明する。副監視装置A1 ,A2 ,…
…では、各回線の火災信号のオン変化を一定周期で3回
確認すると火災と判断し、図6のような手順で処理を行
う。各副監視装置A1 ,A2 ,……では、各回線の蓄積
・非蓄積の別はディップスイッチによって設定されてお
り、接続した回線について火災と判断したときに当該回
線の蓄積・非蓄積の設定を判別し、非蓄積であれば火災
代表非蓄積信号をセットし、蓄積であれば火災代表信号
をセットする。また、内蔵しているテーブルの内容を火
災の有無の変化に応じて更新する。ここにおいて、火災
が発生したと判断したときにのみ主監視装置10に火災
代表信号または火災代表非蓄積信号を火災信号線L12
通して伝送する。
【0029】ここにおいて、火災の発生を主監視装置1
0に伝送する方法としては、伝送信号線L11を通した定
常ポーリングP3 による場合と、火災信号線L12を通し
た火災代表信号や火災代表非蓄積信号による場合とがあ
り、どちらの方法で主監視装置10に火災の発生が報知
されたかに応じて主監視装置10での処理手順に変化が
生じる。
【0030】まず、主監視装置10が、火災信号線L12
を通る火災代表信号や火災代表非蓄積信号によって火災
の発生を検出した場合について説明する。ここで、主監
視装置10は火災代表信号や火災代表非蓄積信号を一定
周期で3回確認した後に以下の処理を行う。図7に示す
ように、初めに1報目か否かを判断し、1報目であれば
火災代表非蓄積信号の有無をポートを参照して確認し、
火災代表非蓄積信号が無ければ操作報知装置15におけ
る蓄積・非蓄積の設定の別をテーブルの参照によって確
認する。蓄積の設定がなされていれば、蓄積動作が行わ
れているか否かによって次のように動作する。すなわ
ち、蓄積動作中でなければ、後述するような蓄積動作を
開始する。また、蓄積動作中には、キャンセル時間中で
あれば感知器を復旧させ、検知時間中であれば緊急ポー
リングP4 を行って、火災を検出した副監視装置A1
2 ,……をアクセスする。火災代表非蓄積信号が有る
か、操作報知装置15が非蓄積に設定されているかのい
ずれかの場合には緊急ポーリングP4 が行われる。
【0031】一方、主監視装置10が、定常ポーリング
3 によって火災の発生を検出した場合には、発信機か
らの火災信号か否かを判断し、発信機からの火災信号で
なければ火災代表信号の有無を判断し、火災代表信号が
あれば火災代表非蓄積信号の有無を判断し、火災代表非
蓄積信号が無ければ蓄積動作中か否かを判断する。発信
機からの火災信号か、火災代表信号が無いか、火災代表
非蓄積信号が有るかのいずれかの場合には火災処理を行
う。また、蓄積動作中かどうかの判断結果による処理は
図7の処理と同様に、蓄積動作中でなければ、後述する
ような蓄積動作を開始する。また、蓄積動作中には、キ
ャンセル時間中であれば感知器を復旧させ、検知時間中
であれば緊急ポーリングP4 を行って、火災を検出した
副監視装置A1 ,A2 ,……をアクセスする。ここで、
定常ポーリングP3 による処理を行う場合には火災代表
信号のオンを後に検出しても火災代表信号のオンに対応
する図7の処理は行わない。
【0032】蓄積動作は次のように行われる。すなわ
ち、第1グループの副監視装置A1 ,A2 ,……のいず
れかで図7(a)のように感知器からの火災信号の発生
を検出すると、その副監視装置A1 ,A2 ,……は火災
信号線L12を通して図7(b)のように火災代表信号を
主監視装置10に伝送する。主監視装置10では、この
火災代表信号をトリガとして蓄積時間を計時する。ここ
で、感知器としては煙感知器と熱感知器とが用いられ、
煙感知器と熱感知器とでは異なる蓄積時間が設定され
る。煙感知器の蓄積時間T11は、図7(c)(d)に示
すように、キャンセル時間T21と検知時間T31とからな
り、キャンセル時間T21には、感知器回線を通して感知
器を復旧させる。また、熱感知器では蓄積時間は煙感知
器よりも短く設定され、かつキャンセル時間T22や検知
時間についても煙感知器より短く設定されている。ここ
で、主監視装置10では蓄積開始時には煙感知器のキャ
ンセル時間T21である12秒に設定しているが、このキ
ャンセル時間T21の中で3秒以内に連続して副監視装置
1 ,A2 ,……からの火災代表信号を検出した場合に
は、キャンセル時間を熱感知器のキャンセル時間T22
ある6秒に切り換えるようにしてある。すなわち、副監
視装置A1 ,A2 ,……に煙感知器と熱感知器とが混在
して設けられていても、副監視装置A1 ,A2 ,……が
感知器の種別を自動的に判断して、各感知器に対応する
キャンセル時間を設定するのである。
【0033】上述した3秒という時間は次の理由により
設定されている。すなわち、キャンセル時間T21に感知
器の復旧のために供給電源を遮断する時間として0.5
秒、感知器の復旧後に感知器の突入電流などによって誤
って火災を検出しないようにするための不感応時間とし
て0.5秒、煙感知器か熱感知器かの判別に要する時間
を2秒として合計3秒に設定しているのである。
【0034】煙感知器と熱感知器との判別に要する時間
として2秒を設定しているのは、次の理由による。すな
わち、煙感知器であれば供給電源の遮断によって次に火
災信号を発生するのに要する時間は10秒程度が必要で
あるのに対して、熱感知器であって機械接点式であれば
供給電源を遮断しても接点はオンに保たれ、熱感知器で
あって半導体を用いたものでも供給電源の遮断から次の
火災信号の発生までに要する時間は1秒以内である。一
方、副監視装置A1 ,A2 ,……は、70mSの周期で
感知器の火災検出を3回確認し、主監視装置10は火災
代表信号による火災検出を70mSの周期で3回確認す
る。ここで、副監視装置A1 ,A2 ,……が火災検出を
3回確認して火災代表信号を発生し、主監視装置10で
はこの火災代表信号を3回確認して火災を検出するの
で、感知器が火災を検出した状態になってから主監視装
置10で火災を検出するまでの時間は、最低でも70m
S×(3−1)×(3−1)=280mSになる。しか
るに、1秒+280mS<2秒であるから、2秒あれば
煙感知器と熱感知器とを識別することができる。以上説
明したように、熱感知器は火災状態が継続していれば1
回目の火災検出より3秒以内に火災を再度検出すること
になるが、煙感知器は火災状態が継続していても1回目
の火災検出から3秒以内には火災を再度検出することが
できないのであって、3秒以内に連続して火災信号の発
生が検出されたときには、熱感知器からの発生した火災
信号であると判断することができるのである。ここで、
熱感知器は誤報が少ないからキャンセル時間T22は短く
てもよく、煙感知器は感知器内に滞留する煙がすぐには
抜けず比較的誤報が多いからキャンセル時間T22を長く
とる必要がある。したがって、煙感知器に対するキャン
セル時間T21を12秒にして感知器を最低2回は復旧さ
せ、蓄積動作の開始時にはキャンセル時間T 21を選択
し、キャンセル時間T21の間に熱感知器から発生した火
災信号であると判別されると、キャンセル時間を熱感知
器に対するキャンセル時間T22に切り換えて6秒とする
のである。
【0035】熱感知器に対するキャンセル時間T22の設
定を6秒としているのは次の理由による。熱感知器の蓄
積時間を10秒とする場合、蓄積開始から少なくとも5
秒間は感知器の火災信号をキャンセルする必要があり、
かつ10秒以内に次の火災信号を受信する必要がある。
一方、副監視装置A1 ,A2 ,……での3回確認に要す
る最大時間は、70mS×3=210mS、主監視装置
10での3回確認に要する最大時間は、70mS×3=
210mSであって合計420mSである。したがっ
て、5秒+420mS=5.42秒であり、6秒あれば
主監視装置10で熱感知器に対するキャンセル時間T22
を5秒以上に設定するという条件を満たすことができ
る。一方、感知器の復旧によって火災信号を検出しない
時間は上述したように1秒(=0.5秒+0.5秒)で
あって、緊急ポーリングP4 に要する時間は、副監視装
置A1 ,A2 ,……が30個であれば最大で70mS×
30=2100mS、さらに、副監視装置A1 ,A2
……での3回確認に要する最大時間は70mS×3=2
10mS、主監視装置10での3回確認に要する最大時
間は70mS×3=210mSであって、1000mS
+2100mS+210mS+210mS=3520m
Sであるから、6秒+3.52秒=9.52秒となり、
上記条件で10秒以内に主監視装置10で火災信号の受
信ができることになる。ここに、キャンセル時間T22
6秒としたのは一例であって、上記条件を満たす範囲で
あればどのように設定してもよい。
【0036】蓄積時間T11は59秒に設定してあり、検
知時間T31において火災信号が再度検出されなければ、
蓄積時間T11の終了後に蓄積動作を解除する。ここで、
蓄積時間T11は次の条件に従って設定してある。すなわ
ち、煙感知器の蓄積時間T11を60秒に設定する場合に
は、蓄積動作の開始から55秒間に発生した火災信号は
すべて受信し、かつ蓄積動作の開始より60秒が経過し
て発生した火災信号については、あらためて蓄積動作を
開始しなければならない。ここに、本実施例において3
0個の副監視装置A1 ,A2 ,……に対する緊急ポーリ
ングP4 に要する最大時間は70mS×30=2100
mS、副監視装置A1 ,A2 ,……での3回確認に要す
る最大時間は70mS×3=210mS、主監視装置1
0での3回確認に要する最大時間は70mS×3=21
0mSであるから、合計で2520mSになる。したが
って、55秒+2.52秒=57.52秒となり、蓄積
時間T11を59秒に設定しておけば、蓄積動作の開始か
ら55秒後に発生した火災信号でも受信することができ
るのである。
【0037】以上説明したように、火災信号線L12をポ
ーリングに用いる伝送信号線L11とは別に設け、火災代
表信号および火災代表非蓄積信号を用いて火災信号の発
生を副監視装置A1 ,A2 ,……から主監視装置10に
伝送し、火災代表信号を受けた主監視装置10は蓄積動
作を開始するとともに定常ポーリングP3 を中断して緊
急ポーリングP4 によって火災代表信号を発生した第1
グループの副監視装置A1 ,A2 ,……を検索するか
ら、感知器の火災信号を第1グループの副監視装置
1 ,A2 ,……が検出したときに、定常ポーリングP
3 によって他のグループの副監視装置B1 ,B2 ,…
…,C1 ,C2 ,……,D1 ,D2 ,……をポーリング
していたとしても、短時間のうちに火災信号を発生した
感知器の回線を検出することができ、火災に対応する処
理を迅速に行うことができるのである。しかも、緊急ポ
ーリングP4 によって蓄積動作が開始されると、蓄積動
作中には、検索した副監視装置A1 ,A2 ,……のみが
繰り返しポーリングされるから、火災発生の確認を大き
な時間遅れを発生させることなく検出することができる
のである。
【0038】(実施例2)実施例1では、火災信号線L
12として火災代表信号線と火災代表非蓄積信号線とを用
いた例を示したが、人が操作する発信機による火災信号
のみを副監視装置A1 ,A2 ,……から主監視装置10
に伝送するための発信機信号線を別途に設けてもよい。
このような発信機信号線を設ければ、主監視装置10は
発信機信号線が接続されたポートを直接参照して人の操
作による発信機からの火災信号か否かを確認することに
なるから、図7の処理に発信機からの火災信号か否かを
確認する処理を加えて発信機からの火災信号の発生をポ
ーリングによらずに主監視装置10に報知することがで
き、処理が簡単かつ迅速に行えるのである。他の構成は
実施例1と同様である。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、感知器が接続された
副監視装置では、ポーリング用の伝送信号線とは別に異
常信号線によっても異常信号の発生を主監視装置に伝送
できるようにし、主監視装置では異常信号線を通して異
常信号の発生が報知されると、感知器が接続されていな
い副監視装置に優先して感知器が接続されている副監視
装置のポーリングを行うから、異常信号を検出した副監
視装置を短時間で検出することができるという利点があ
る。しかも、主監視装置では異常信号線を通して異常信
号の発生が報知された時点で蓄積動作を開始することが
できるから、蓄積動作の開始に時間遅れが生じないので
あり、その後、異常信号を検出した副監視装置をポーリ
ングして検知時間における異常信号の発生の有無を検出
するから、異常の発生を遅滞なく確認することができる
という効果を奏するのである。
【0040】請求項2の発明は、異常信号線として手操
作により異常信号を発生する発信機からの異常信号の発
生を主監視装置に報知する線路を他の感知器による異常
信号の発生を報知する線路とは別に設け、主監視装置は
発信機による異常信号の発生が報知されると蓄積動作を
行わずに異常発生と判定するので、人が火災を確認して
発信機を操作したときには遅滞なく火災発生に対する処
理を行うことができるという効果がある。
【0041】請求項3の発明は、感知器として煙感知器
および熱感知器を用いるとともに、キャンセル時間にお
ける感知器からの火災信号の発生の時間間隔に基づいて
煙感知器と熱感知器とを識別し、かつ熱感知器を判別し
たときにはキャンセル時間を短縮するので、誤報の発生
が煙感知器よりも少ない熱感知器からの火災信号の発生
時には火災に対する処理を迅速に行うことができるとい
う利点がある。
【0042】請求項4の発明は、感知器回線ごとに蓄積
動作の要否が指定してあり、蓄積動作を要すると指定さ
れた感知器回線での火災信号の発生時に主監視装置に報
知する火災代表信号線と、蓄積動作を要さないと指定さ
れた感知器回線での火災信号の発生時に主監視装置に報
知する火災代表非蓄積信号線と異常信号線に設け、主監
視装置は火災代表非蓄積信号線を通して火災信号の発生
が報知されると蓄積動作を行わずに火災発生と判定する
ので、蓄積動作が不要であるときには蓄積動作を行わ
ず、かつ遅滞なく火災の発生に対する処理が行えるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】実施例におけるポーリングの概要を示す概念図
である。
【図3】実施例におけるポーリングの手順を示す動作説
明図である。
【図4】実施例における送信信号と返信信号との関係を
示す動作説明図である。
【図5】実施例における送信信号および返信信号のフォ
ーマットを示す動作説明図である。
【図6】実施例における副監視装置の動作説明図であ
る。
【図7】実施例における主監視装置の動作説明図であ
る。
【図8】実施例における蓄積動作の説明図である。
【符号の説明】
1 受信機 10 主監視装置 A1 ,A2 ,…… 副監視装置 B1 ,B2 ,…… 副監視装置 C1 ,C2 ,…… 副監視装置 D1 ,D2 ,…… 副監視装置 α1 ,α2 ,…… 副監視装置 L11 伝送信号線 L12 火災信号線 21 自火報装置 22 連動処理装置 23 警報装置 24 外部システム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知器を接続した第1グループの複数個
    の副監視装置と他の装置を接続した複数個の副監視装置
    とを伝送信号線を介して時分割多重接続方式で主監視装
    置に接続し、主監視装置が各副監視装置を順次ポーリン
    グするとともに、感知器からの異常信号を対応する第1
    グループの副監視装置が検出すると副監視装置から主監
    視装置に報知する警報システムであって、第1グループ
    の副監視装置は主監視装置との間に伝送信号線とは別の
    異常信号線を備え、第1グループの副監視装置は対応す
    る感知器の異常信号の発生を検出したときに、主監視装
    置によりアクセスされると伝送信号線を通して異常信号
    の発生を報知し、主監視装置によりアクセスされないと
    異常信号線を通して主監視装置に報知し、主監視装置は
    異常信号線を介して異常信号の発生が報知されると第1
    グループの副監視装置を1回ずつポーリングして異常信
    号の発生を報知した副監視装置を検索するとともに所定
    時間の蓄積動作を開始し、蓄積動作中は検索した副監視
    装置のみをポーリングして蓄積動作の開始から既定のキ
    ャンセル時間の後に設定されている検知時間の間に異常
    信号の再発生が副監視装置から報知されると異常発生と
    判定することを特徴とする警報システムの蓄積方式。
  2. 【請求項2】 第1のグループの副監視装置の少なくと
    も1個には手操作により異常信号を発生する発信機が接
    続され、異常信号線は発信機による異常信号の発生を主
    監視装置に報知する線路を他の感知器による異常信号の
    発生を報知する線路とは別に備え、主監視装置は発信機
    による異常信号の発生が報知されると蓄積動作を行わず
    に異常発生と判定することを特徴とする請求項1記載の
    警報システムの蓄積方式。
  3. 【請求項3】 感知器は煙感知器および熱感知器であっ
    て異常信号として火災信号を発生し、蓄積動作の開始時
    にはキャンセル時間は煙感知器に合わせて比較的長時間
    に設定され、キャンセル時間の間は感知器からの火災信
    号を受信すると感知器への給電を一時遮断して感知器を
    復旧させるとともに、感知器からの火災信号の再発生の
    時間間隔に基づいて火災信号の発生源が煙感知器と熱感
    知器とのどちらかを判別し、熱感知器と判別したときに
    はキャンセル時間を短縮することを特徴とする請求項1
    記載の警報システムの蓄積方式。
  4. 【請求項4】 感知器は煙感知器および熱感知器であっ
    て異常信号として火災信号を発生し、各副監視装置では
    火災信号の発生に対して蓄積動作を行うか否かを感知器
    回線ごとに指定してあり、異常信号線は、蓄積動作を行
    うように指定された感知器回線での火災信号の発生時に
    主監視装置に報知する火災代表信号線と、蓄積動作を行
    わないように指定された感知器回線での火災信号の発生
    時に主監視装置に報知する火災代表非蓄積信号線とを備
    え、主監視装置は火災代表非蓄積信号線を通して火災信
    号の発生が報知されると蓄積動作を行わずに火災発生と
    判定することを特徴とする請求項1記載の警報システム
    の蓄積方式。
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