JP3179825B2 - Ａｌｃ建材の製造方法 - Google Patents
Ａｌｃ建材の製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＡＬＣ建材の製造方法
に関し、例えばユニット住宅の外壁パネルの製造に利用
できる。
に関し、例えばユニット住宅の外壁パネルの製造に利用
できる。
【０００２】
【背景技術】近年、ＡＬＣ（オートクレーブ養生気泡コ
ンクリート）パネルが建材として使用されるようになっ
てきている。このようなＡＬＣパネルは、セメントとケ
イ砂を主原料とし、気泡が混入されたコンクリートスラ
リーを配筋材が配置された成形用型枠内に打設し、一次
的に硬化させた後、成形されたパネルを高温、高圧のオ
ートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されて
いる。前記オートクレーブ養生は、オートクレーブ内に
複数のパネルを垂直に立てた状態で行っている。
ンクリート）パネルが建材として使用されるようになっ
てきている。このようなＡＬＣパネルは、セメントとケ
イ砂を主原料とし、気泡が混入されたコンクリートスラ
リーを配筋材が配置された成形用型枠内に打設し、一次
的に硬化させた後、成形されたパネルを高温、高圧のオ
ートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されて
いる。前記オートクレーブ養生は、オートクレーブ内に
複数のパネルを垂直に立てた状態で行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法によっ
て得られたパネルの場合、オートクレーブ養生をパネル
を立てた状態で行っていたため、反りが発生することも
あった。一方、反りを防止するために複数のパネルを単
純に横積みした場合には、オートクレーブ養生の際にパ
ネルの接触部分同士が反応して固着し、養生後にパネル
を無理に引き離すと、その固着部分に損傷が生じるとい
う問題点がある。そこで、本発明は、反りの発生を防止
する横積みオートクレーブ養生を支障なく行うことがで
きるＡＬＣ建材の製造方法を提供することを目的とす
る。
て得られたパネルの場合、オートクレーブ養生をパネル
を立てた状態で行っていたため、反りが発生することも
あった。一方、反りを防止するために複数のパネルを単
純に横積みした場合には、オートクレーブ養生の際にパ
ネルの接触部分同士が反応して固着し、養生後にパネル
を無理に引き離すと、その固着部分に損傷が生じるとい
う問題点がある。そこで、本発明は、反りの発生を防止
する横積みオートクレーブ養生を支障なく行うことがで
きるＡＬＣ建材の製造方法を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、軽量気泡コン
クリートスラリーを成形用型枠内に打設した後、成形さ
れた建材にオートクレーブ養生を施すＡＬＣ建材の製造
方法において、耐熱性および耐アルカリ性を有し、上下
に積み重ねられた前記建材の固着を防止する保護材を前
記建材間に介装し、複数の前記建材を直接横積みした状
態でオートクレーブ養生を施すことを特徴とする。前記
保護材としては、具体的にはポリ塩化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレンのいずれかより成るシートとす
ることができる。このシートの厚さは任意であり、例え
ば30μｍ〜500μｍ程度とすることができる。
クリートスラリーを成形用型枠内に打設した後、成形さ
れた建材にオートクレーブ養生を施すＡＬＣ建材の製造
方法において、耐熱性および耐アルカリ性を有し、上下
に積み重ねられた前記建材の固着を防止する保護材を前
記建材間に介装し、複数の前記建材を直接横積みした状
態でオートクレーブ養生を施すことを特徴とする。前記
保護材としては、具体的にはポリ塩化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレンのいずれかより成るシートとす
ることができる。このシートの厚さは任意であり、例え
ば30μｍ〜500μｍ程度とすることができる。
【０００５】また、パネルが凹凸模様の形成されたもの
の場合には、前記保護材は、セラミック繊維、炭素繊
維、樹脂繊維のいずれかより成るマットとしてもよい。
このマットは、このような繊維の織布又は不織布とする
ことができる。セラミック繊維とは、例えばアルミナ・
シリカ（Ａｌ2 Ｏ3 −ＳｉＯ2 ）系の物質を溶融して繊
維化したものである。
の場合には、前記保護材は、セラミック繊維、炭素繊
維、樹脂繊維のいずれかより成るマットとしてもよい。
このマットは、このような繊維の織布又は不織布とする
ことができる。セラミック繊維とは、例えばアルミナ・
シリカ（Ａｌ2 Ｏ3 −ＳｉＯ2 ）系の物質を溶融して繊
維化したものである。
【０００６】炭素繊維には、例えばアクリル系、ピッチ
系のものがある。樹脂繊維としては、例えばポリテトラ
フルオルエチレン繊維を使用することができる。前記建
材とは、パネル、ブロック等である。
系のものがある。樹脂繊維としては、例えばポリテトラ
フルオルエチレン繊維を使用することができる。前記建
材とは、パネル、ブロック等である。
【０００７】
【作用】本発明によれば、上下に積層された建材の固着
を防止する保護材を建材間に介装しているから、複数の
建材を上下に直接横積みした状態でオートクレーブ養生
を施しても、上下の建材同士が固着することがない。ま
た、保護材がオートクレーブの高温及びパネルの高アル
カリ性に耐えられるため、支障なくパネルをオートクレ
ーブ養生することができるようになる。
を防止する保護材を建材間に介装しているから、複数の
建材を上下に直接横積みした状態でオートクレーブ養生
を施しても、上下の建材同士が固着することがない。ま
た、保護材がオートクレーブの高温及びパネルの高アル
カリ性に耐えられるため、支障なくパネルをオートクレ
ーブ養生することができるようになる。
【０００８】
【実施例】図面を参照して本発明をＡＬＣパネルの製造
に適用した場合の一実施例を説明する。先ず、図１に示
すように、成形用型枠11内に所定の模様シート12を敷
き、この上に油のような離型剤13を塗布する。
に適用した場合の一実施例を説明する。先ず、図１に示
すように、成形用型枠11内に所定の模様シート12を敷
き、この上に油のような離型剤13を塗布する。
【０００９】次に、図２に示すように、軽量気泡コンク
リートスラリー14を配筋材（図示せず）が配置された型
枠11内に打設した後、所定時間養生させて軽量気泡コン
クリートスラリー14を一次的に硬化させる。この後、成
形されたパネル15を脱型する。
リートスラリー14を配筋材（図示せず）が配置された型
枠11内に打設した後、所定時間養生させて軽量気泡コン
クリートスラリー14を一次的に硬化させる。この後、成
形されたパネル15を脱型する。
【００１０】次に、図３に示すように、本実施例に係る
保護材18を上下のパネル15間に介装しながら複数のパネ
ル15を載置台17上に横に積み重ねた後、この載置台17と
共にパネル15をオートクレーブ16内に搬送し、例えば１
８０℃、１０気圧、６時間の条件でオートクレーブ養生
を施す。これらの保護材18は、上下のパネル15間に隙間
なく設けられる。前記保護材18は、ポリ塩化ビニリデン
等より成るシートであり、その厚さは約30μｍ〜 500μ
ｍである。このオートクレーブ養生の終了後、パネル15
をオートクレーブ16から取り出して仕上げ塗装を施す。
保護材18を上下のパネル15間に介装しながら複数のパネ
ル15を載置台17上に横に積み重ねた後、この載置台17と
共にパネル15をオートクレーブ16内に搬送し、例えば１
８０℃、１０気圧、６時間の条件でオートクレーブ養生
を施す。これらの保護材18は、上下のパネル15間に隙間
なく設けられる。前記保護材18は、ポリ塩化ビニリデン
等より成るシートであり、その厚さは約30μｍ〜 500μ
ｍである。このオートクレーブ養生の終了後、パネル15
をオートクレーブ16から取り出して仕上げ塗装を施す。
【００１１】上記実施例に係るＡＬＣパネル15の製造方
法によれば、保護材18を上下のパネル15間に介装し、複
数のパネル15を直接横積みした状態でオートクレーブ養
生を施している。したがって、横積みされたパネル15同
士が固着することがない。また、保護材18がオートクレ
ーブの高温及びパネル15の高アルカリ性に耐えられるた
め、支障なくパネル15をオートクレーブ養生することが
できる。
法によれば、保護材18を上下のパネル15間に介装し、複
数のパネル15を直接横積みした状態でオートクレーブ養
生を施している。したがって、横積みされたパネル15同
士が固着することがない。また、保護材18がオートクレ
ーブの高温及びパネル15の高アルカリ性に耐えられるた
め、支障なくパネル15をオートクレーブ養生することが
できる。
【００１２】また、このように横積みによるオートクレ
ーブ養生が可能になったことにより、従来の垂直立ての
場合と比べて処理個数を増やすことができるため、製造
効率の向上が図れる。更に、オートクレーブの際に保護
材18を上下のパネル15間に介装するだけでよいので、作
業が簡単である。
ーブ養生が可能になったことにより、従来の垂直立ての
場合と比べて処理個数を増やすことができるため、製造
効率の向上が図れる。更に、オートクレーブの際に保護
材18を上下のパネル15間に介装するだけでよいので、作
業が簡単である。
【００１３】なお、上記実施例では、保護材18としてシ
ートを使用したが、シートの代わりに充分な耐熱性及び
耐アルカリ性を有し、適当な厚みのあるマットを使用し
てもよい。このようなマットは、例えばセラミック繊
維、炭素繊維、樹脂繊維等より成るものである。また、
上記実施例は、建材がＡＬＣパネルの場合であるが、建
材が他の種類のものでも本発明を同様に適用することが
できる。
ートを使用したが、シートの代わりに充分な耐熱性及び
耐アルカリ性を有し、適当な厚みのあるマットを使用し
てもよい。このようなマットは、例えばセラミック繊
維、炭素繊維、樹脂繊維等より成るものである。また、
上記実施例は、建材がＡＬＣパネルの場合であるが、建
材が他の種類のものでも本発明を同様に適用することが
できる。
【００１４】
【発明の効果】本発明に係るＡＬＣ建材の製造方法によ
れば、反りの発生を防止する横積みオートクレーブ養生
を支障なく行うことができる。
れば、反りの発生を防止する横積みオートクレーブ養生
を支障なく行うことができる。
【図１】本発明の一実施例に係るＡＬＣパネルの製造方
法を示す断面図である。
法を示す断面図である。
【図２】本実施例に係るＡＬＣパネルの製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】本実施例に係るＡＬＣパネルの製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
11 成形用型枠 14 軽量気泡コンクリートスラリー 15 建材であるＡＬＣパネル 16 オートクレーブ 18 保護材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B28B 11/24 C04B 40/00
Claims (3)
- 【請求項１】 軽量気泡コンクリートスラリーを成形用
型枠内に打設した後、成形された建材にオートクレーブ
養生を施すＡＬＣ建材の製造方法において、 耐熱性および耐アルカリ性を有し、上下に積み重ねられ
た前記建材の固着を防止する保護材を前記建材間に介装
し、複数の前記建材を直接横積みした状態でオートクレ
ーブ養生を施すことを特徴とするＡＬＣ建材の製造方
法。 - 【請求項２】 前記保護材は、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレンのいずれかより成るシートで
ある請求項１記載のＡＬＣ建材の製造方法。 - 【請求項３】 前記保護材は、セラミック繊維、炭素繊
維、樹脂繊維のいずれかより成るマットである請求項１
記載のＡＬＣ建材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32648291A JP3179825B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32648291A JP3179825B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05131430A JPH05131430A (ja) | 1993-05-28 |
| JP3179825B2 true JP3179825B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=18188312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32648291A Expired - Fee Related JP3179825B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3179825B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110396001A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-11-01 | 董延波 | 一种轻质混凝土浆料 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2555845B2 (ja) * | 1992-09-11 | 1996-11-20 | 住友金属鉱山株式会社 | コンクリート材のオートクレーブによる水蒸気養生法 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32648291A patent/JP3179825B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110396001A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-11-01 | 董延波 | 一种轻质混凝土浆料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05131430A (ja) | 1993-05-28 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010403 |
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