JP3178972U - 卓上スタンド組み立て用展開物および卓上スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】保持対象物の大きさの制限が緩和された卓上スタンドおよびその展開物を提供する。
【解決手段】シート状の弾性材料による背面部11、前面部12及び基部13がこの順で連続する。背面部と前面部とは第1の内折り線21で連続し、前面部と基部とは第1の内折り線に平行な第2の内折り線22で連続する。背面部は、第1の内折り線に対向する端23を起点とし間隔を有して第1の内折り線に向け途中まで延びた一対のスタンド用切断線24と、起点近傍でスタンド用切断線の間に設けられた第1の連結部25と、を有する。前面部は、第2の内折り線に沿って延び両端で第1の内折り線側に曲がり第1の内折り線への途中まで延びたカード保持用切断線26を有する。基部は、第2の内折り線に対向する端27に、第1の連結部に連結可能な第2の連結部29を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、月別カード型カレンダー、写真、絵はがき等を保持する卓上スタンドに関する。
例えば月別のカレンダーカードを保持する卓上スタンドとして、折り目に従って折り曲げられた複数の厚紙のパーツを組み合わせて組み立てるもの、折り目に従って1枚の厚紙を折り曲げて組み立てるものが提案されている(特許文献1,2)。
特開2001−260568号公報 特開2001−260566号公報
卓上カレンダーは、多くの場合、非売品として販売促進目的で配布され、1年が経過するとスタンドとともに廃棄される。特許文献1,2で提案された卓上カレンダーは、紙のみで構成され、可燃ごみとしてまたは古紙としてリサイクルが可能な点で優れている。
しかし、特許文献1,2に提案された卓上スタンドは、これに保持される月別カレンダーカード専用のものである。例えば、特許文献1で提案された卓上スタンドは、月別カレンダーカードの4辺が、窓のいずれの辺よりも大きいことが求められる。また、特許文献2で提案された卓上スタンドは、月別カレンダーカードの高さが、支持手段として形成された切り込みの距離よりも大きいことが必要である。特許文献1,2に提案された卓上スタンドは、これらと組み合わせてに配布されるカレンダーカード専用のものであり、これと異なる大きさの記念写真、絵はがき等を保持する卓上スタンドとして使用するには問題がある。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、保持対象物の大きさの制限が緩和された卓上スタンドおよびその展開物を提供することを目的とする。
本考案に係る卓上スタンド組み立て用展開物は、弾性を有するシート状の材料で形成されて背面部、前面部および基部がこの順で連続する。卓上スタンド組み立て用展開物は、背面部と前面部とが第1の内折り線により連続し、前面部と基部とが第1の内折り線に平行な第2の内折り線により連続している。
背面部は、第1の内折り線に対向する端を起点とし互いに間隔を有して第1の内折り線に向けて途中まで延びその両側が切り離された一対のスタンド用切断線と、起点近傍において一対のスタンド用切断線の間に設けられた第1の連結部と、を有する。
前面部は、第2の内折り線に沿って延び、延びた両端で第1の内折り線側に曲がって第1の内折り線に向けて途中まで延びた、その両側が切り離されたカード保持用切断線を有する。
基部は、第2の内折り線に対向する端に、第1の連結部に連結可能な第2の連結部を有する。
本考案に係る卓上スタンドは、上述した卓上スタンド組み立て用展開物を使用して組み立てられたものである。卓上スタンドは、第1の内折り線により2つ折りされた背面部および前面部が、一対のスタンド用切断線により挟まれた部分を除くカード保持用切断線よりも第1の内折り線側の部分で、接着剤等により接合されている。
卓上スタンドは、第1の連結部が、第2の内折り線により背面部側に折り曲げられた基部における第2の連結部に連結されて、自立可能に形成されている。
本考案に係る他の卓上スタンド組み立て用展開物は、弾性を有するシート状の材料で形成されて背面部、前面部、間隙形成部および基部がこの順で連続する。この卓上スタンド組み立て用展開物は、背面部と前面部とが第1の内折り線により連続し、前面部と間隙形成部とが第1の内折り線に平行な外折り線により連続し、間隙形成部と基部とが外折り線に平行な第2の内折り線により連続している。
背面部は、第1の内折り線に対向する端を起点とし互いに間隔を有して第1の内折り線に向けて途中まで延びその両側が切り離された一対のスタンド用切断線と、起点近傍において一対のスタンド用切断線の間に設けられた第1の連結部と、を有する。
間隙形成部は、第2の内折り線に直交する方向の寸法が、第1の内折り線と外折り線との距離以下であって、第2の内折り線よりも外折り線に近い位置に外折り線に平行な第3の内折り線を有する。
基部は、第2の内折り線に対向する端に第1の連結部に連結可能な第2の連結部を有する。
本考案に係る他の卓上スタンドは、上述した他の卓上スタンド組み立て用展開物を使用して組み立てられたものである。
他の卓上スタンドは、背面部および前面部が第1の内折り線により2つ折りされて間隙形成部が外折り線により背面部の反対側に折り曲げられた状態で、背面部における一対のスタンド用切断線により挟まれる部分を除く部分、並びに外折り線近傍の前面部および間隙形成部が一体化されている。
他の卓上スタンドは、間隙形成部がこれを二分する第3の内折り線により前面部の反対側で折り重ねられ基部が第2の内折り線により背面部側に回り込んだ状態で、第1の連結部が第2の連結部に連結されて、自立可能に形成されている。
本考案は、保持対象物の大きさの制限が緩和された卓上スタンドおよびその展開物を提供することができる。
図1は卓上スタンドの展開物の概略図である。 図2は展開物の組み立て途中の図である。 図3は卓上スタンドの外観図である。 図4は月別カレンダーを保持する卓上スタンドの外観図である。 図5は他の卓上スタンドを背面部側から見た斜視図である。 図6は折りたたまれた図5の卓上スタンドの側面図である。 図7は他の卓上スタンドの展開物の概略図である。 図8は図7の卓上スタンドの展開物の組み立て途中の図である。 図9は図7の卓上スタンドの外観図である。 図10は他の卓上スタンドの前面部側から見た斜視図である。
図1は卓上スタンド1の展開物2の概略図、図2は展開物2の組み立て途中の図、図3は卓上スタンド1の外観図、図4は月別カレンダーを保持する卓上スタンド1の外観図である。図1(a)は卓上スタンド1における内側から展開物2を見た図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断面図である。
図1に示される展開物2は、所定の手順で組み立てることにより、図3に示される卓上スタンド1となる。
展開物2は、厚手の紙で形成される。紙の厚さは、卓上スタンド1の大きさにより異なるが、0.8〜1.2mmのものが通常は使用される。
展開物2は、全体として矩形であり、その長手方向の一方の側から他方の側に向けて並ぶ、背面部11、前面部12および基部13からなる。背面部11および前面部12は、展開物2の長手方向に直交する内折り線21で連続し、前面部12および基部13は、展開物2の長手方向に直交する内折り線22で連続する。
以下、卓上スタンド1に組み立てるときにその両側が内側となる方向に折り曲げられる折り線を内折り線という。また、「長手方向」という場合には、矩形である展開物2の短辺および長辺が位置する方向に関わらず、背面部11、前面部12および基部13が並ぶ方向をいうものとする。また、「幅方向」は、展開物2の厚み方向および長手方向に直交する方向をいうものとする。
内折り線21は、外面側から展開物2の厚さの半分が切断されたハーフカットである。内折り線22は、外面側にスジ入れ加工された山折りの折り線である。なお、「外面」とは卓上スタンド1において外側となる面、「内面」とは卓上スタンド1において内側となる面である。
背面部11は、内折り線21を1辺とする矩形である。背面部11には、内折り線21に平行な長手方向の端(矩形の一辺)23から内折り線21に向けて途中まで伸びる、2つの切断線24,24が設けられている。切断線24は、その両側が不連続になるように切り離された線である。切断線24,24は、長手方向の端23から内折り線21に向けて徐々にその間隔が狭くなっている。「長手方向の端23」を「一方端23」といい、切断線24を「スタンド用切断線24」という。以下、「切断線」というときは、その両側が切り離された線をいう。
スタンド用切断線24における内折り線21側の端から一方端23までの距離D1は、内折り線21から一方端23までの距離D2の70〜85%に設計される。
背面部11は、一方端23近くに、厚さ方向に貫通し一方端23に沿って長い矩形断面を有する保持孔25を備える。保持孔25は、2つのスタンド用切断線24,24の間に、これらから等間隔となるように設けられている。
前面部12は、内折り線21および内折り線22を対向する2辺とする矩形である。長手方向における前面部12の寸法は、背面部11における同方向の寸法よりも僅かに大きい。前面部12には、内折り線22の近くで内折り線22に平行に伸び、前面部12の形状である矩形における他の2辺近傍で内折り線21側に直角に折れてしばらく伸びた、切断線26を備える。切断線26を「カード保持用切断線26」という。
カード保持用切断線26と内折り線22との距離は、通常は、10mm以上であって、長手方向における前面部12の寸法の15%以上が採用される。この距離の基準となる内折り線22の位置は、外面側に入れられたスジの中央である。長手方向に延びたカード保持用切断線26と長手方向に延びた前面部12の端との距離D6は、通常8〜15mmが採用される。
基部13は、内折り線22を1辺とする矩形である。長手方向における基部13の寸法D3は、スタンド用切断線24における内折り線21側の端から一方端23までの距離D1の65〜75%に設計される。
内折り線22に平行な基部13の端27(以下「他方端27」という)には、矩形の切り欠き28が2つ設けられている。幅方向に並ぶ2つの切り欠き28,28は、幅方向における基部13の端から等間隔の位置に設けられる。2つの切り欠き28,28に挟まれて長手方向の外方に突出する矩形の部分を、挿入部29という。挿入部29の幅(幅方向の寸法)W1は、背面部11における保持孔25の幅W2よりわずかに小さい。幅方向における切り欠き28の寸法(長さ)W3は、背面部11における保持孔25とスタンド用切断線24との最大距離W4よりも大きい。
展開物2は、次のようにして卓上スタンド1に組み立てられる。
初めに、背面部11の内面におけるスタンド用切断線24から幅方向の外方であって内折り線21側の部分(図1においてP1〜P4で囲まれた部分、実際にはスタンド用切断線24直近を避けた網掛け部分が好ましい。幅方向両側の2箇所)に接着剤(糊)が塗布される。
背面部11は、内折り線21から内面側に折り曲げられて前面部12に重ねられ、これらは、幅方向両側の接着剤が塗布された部分で接着される(図2参照)。
背面部11と前面部12との接着が安定すると、2つのスタンド用切断線24,24で区分された部分(「スタンド部31」という)の一方端23側が前面部12から遠ざけられる。基部13が内折り線22から内面側に折り曲げられ、基部13の挿入部29が背面部11の保持孔25に差し入れられて、卓上スタンド1が形成される(図3(a)参照)。
卓上スタンド1は、側面視において略三角形となり(図4(b))、基部13を下にして机等に置かれることにより自立する。また、卓上スタンド1は、基部13の挿入部29が保持孔25に保持されること、および材料の弾性によって、スタンド部31の一方端23側が前面部12から遠ざけられた状態を維持することができる。
これ(挿入部29が保持孔25に保持されること)に伴い、前面部12における、「コ」字状のカード保持用切断線26で囲まれ内折り線22側に連続しない部分33は、背面部11に接着された(前面部12の)部分とともに、前面部12から離れたスタンド部31の一方端23側に引き寄せられる。一方、前面部12における、カード保持用切断線26と長手方向に延びる両端との間の限られた幅の部分32,32は、内折り線22に連続するので、スタンド部31の一方端23側への移動が阻止される。この、カード保持用切断線26で囲まれた部分33とこの幅方向両側の部分32,32との一方端23側への移動の有無により、卓上スタンド1は、上方から見たときに、カード保持用切断線26を挟む両側間に、ずれ(隙間)Opが生ずる。
図4を参照して、卓上スタンド1は、カード保持用切断線26を挟む両側間に生じた隙間OpにカードCdが差し入れられることより、カードCdを保持する。差し入れられるカードCdは、月別のカレンダーのように複数枚が重ね合わされたものでも、ポートレート写真のように1枚のものであってもよい。厚みが大きなカードCdの保持を可能とする卓上スタンド1では、長手方向における背面部11、前面部12の長さに比べて基部13の長さを大きくし、これによってカード保持用切断線26により生ずる隙間Opを大きくする。
卓上スタンド1は、前面部12における、カード保持用切断線26で切断された両側で形成される隙間Opに差し入れることができる幅であば、保持するカードCdの高さに対する制限が緩和される。卓上スタンド1は、例えば、カード保持用切断線26の幅(幅方向の寸法)W5よりも幅が小さな縦長の全身写真を保持することができる。
図5は他の卓上スタンド1Bを背面部11B側から見た斜視図、図6は折りたたまれた卓上スタンド1Bの側面図である。
卓上スタンド1Bは、背面部11Bの形態が卓上スタンド1における背面部11と異なる。
背面部11Bは、一方端23から内折り線21に向けて徐々にその間隔が狭くなった一対のスタンド用切断線24B,24Bが2組設けられ、スタンド用切断線24B,24Bで区分される2つのスタンド部31B,31Bは、一方端23側において連結されている。それぞれのスタンド部31Bには、一方端23近くに、厚さ方向に貫通し一方端23に沿って長い矩形断面を有する保持孔25が設けられている。
基部13Bは、他方端27における2つの保持孔25,25に対応する位置に、それぞれ外方に矩形状に突出する挿入部29,29を有する。「保持孔25に対応する位置」とは、上述した卓上スタンド1と同じ手順で卓上スタンド1Bに組み立てるとき、それぞれの挿入部29を互いに異なる一方の保持孔25に差し入れることができる位置をいう。具体的には、卓上スタンド1(の展開物)において、一方の保持孔25におけるこれに近い側の長手方向に延びる端からの距離をD4、これに差し入れられる挿入部29におけるこれに近い側の長手方向に延びる端からの距離をD5とすると、D4がD5よりわずかに小さく、挿入部29の幅W1は、背面部11Bにおける保持孔25の幅W2よりわずかに小さい。
背面部11Bには、それぞれのスタンド部31Bの内折り線21側近傍に、互いに異なる一方のスタンド用切断線24B,24Bに略平行に伸びた2つの切断線43B,43Bが、内折り線21側で切断線44Bによりつながれて略「U」字状となったクリップ用切断線41Bが設けられている。クリップ用切断線41Bは、単に切断した線ではなく、1〜2mmの幅を有する切断線である。クリップ用切断線41Bで囲まれた部分をクリップ部42Bという。
なお、図5に符合24Bを付した部分は、厳密には展開物におけるスタンド用切断線によって卓上スタンド1Bのスタンド部31Bに生ずる端縁であるが、卓上スタンド1Bにおけるこの端縁をスタンド用切断線に見立て、クリップ用切断線41Bの形態等を説明した。
一対のクリップ部42B,42Bは、幅方向両側のスタンド部31Bの他の部分との間に写真、絵はがき等のカードCdを保持するためのものである(図5、図6参照)。
クリップ用切断線41Bは、スタンド用切断線24B,24Bの内折り線21側の起点PS近くに設けられる。
好ましくは、クリップ用切断線41Bは、スタンド用切断線24B,24Bに略平行に伸びた2つの部分43B,43Bのほとんどが、スタンド用切断線24B,24Bの内折り線21側の起点PSよりも一方端23側に、2つの部分43B,43Bを内折り線21側でつなぐ部分44Bが起点PSよりも内折り線21側に設けられる。このようにクリップ用切断線41Bの各部分43B,43B,44Bを配することにより、1度組み立てられた卓上スタンド1Bを折りたたんだとき、クリップ部42Bの内折り線21が反り返り、クリップ部42Bと他のスタンド部31Bとの間にカードCdの差し入れが容易となる。
図5におけるP1〜P4で囲まれた部分が、展開物を組み立てる過程で、背面部11Bと前面部12とが接着剤等により接合される。
卓上スタンド1B(の展開物)には、卓上スタンド1におけるものと同じカード保持用切断線26が設けられており、上方から見たときには、カード保持用切断線26を挟む両側間に、カードCdを差し入れることができるずれ(隙間)を生じさせる。
卓上スタンド1B(の展開物)における上述した以外の構成は、卓上スタンド1におけるものと同一であり、図5および図6において卓上スタンド1におけるものと同一の符合を付し、その説明を省略する。
卓上スタンド1Bは、カード保持用切断線26の幅(幅方向の寸法)よりも幅が小さな、任意の高さのカードCdを保持することができる。
図7は他の卓上スタンド1Cの展開物2Cの概略図、図8は展開物2Cの組み立て途中の図、図9は卓上スタンド1Cの外観図である。図7において(a)は卓上スタンド1Cにおける内側から展開物2Cを見た図、(b)は(a)のB−B矢視断面図、図8(b)はクリップ46Cの四面図である。
卓上スタンド1Cの展開物2Cは、全体として矩形であり、その長手方向の一方の側から他方の側に向けて並ぶ、背面部11、前面部12C、間隙形成部14Cおよび基部13からなる。背面部11と前面部12Cとは、展開物2Cの長手方向に直交する内折り線21で連続し、前面部12Cと間隙形成部14Cとは内折り線21に平行な外折り線35Cで連続し、間隙形成部14Cと基部13とは外折り線35Cに平行な内折り線22で連続する。
外折り線35Cは、内折り線21,22とは反対側、つまり卓上スタンド1Cに組み立てるときにその両側が外側となる方向に折り曲げられる、内面側にスジ入れ加工された山折りの折り線である。
背面部11および基部13は、それぞれの矩形形状の長辺短辺の長さの比を除き卓上スタンド1(展開物2)におけるものと同じである。また、展開物2Cにおいて卓上スタンド1の展開物2、卓上スタンド1Bの展開物のいずれかまたはいずれとも同じ構成の部分については、図7〜図9においてこれらにおけると同じ符合を付し、その説明を省略する。
前面部12Cは、切断線等を有しない単純な矩形である。
間隙形成部14Cは、長手方向が短辺の矩形である。間隙形成部14Cは、長手方向の中央から少し外折り線35C側の位置に、外折り線35Cに平行な内折り線36Cを有する。内折り線36Cは、外面側から展開物2Cの厚さの半分が切断されたハーフカットである。外折り線35Cと内折り線36Cとの距離は10mm以上であり、15mm以上が好ましい。長手方向における間隙形成部14Cの寸法(外折り線35Cと内折り線22との距離)は、同方向における前面部12Cの寸法(内折り線21と外折り線35Cとの距離)以下とするのが好ましい。
展開物2は、次のようにして卓上スタンド1Cに組み立てられる。
背面部11が内折り線21から内側に折り曲げられて、前面部12Cに重ねられる。間隙形成部14Cが、外折り線35Cにより外側に折り曲げられる。この段階で、背面部11,前面部12Cおよび間隙形成部14Cの3つが、外折り線35C側で重なり合う。この3つの重なり合いにおける幅方向の両端近傍を、外折り線35C側からクリップ46C,46Cにより一体化する。「幅方向」とは、展開物2において説明した通り、展開物2Cの長手方向に直交する方向である。クリップ46Cにより一体化される位置は、スタンド用切断線24よりも幅方向端側であり、スタンド部31は、スタンド用切断線24,24により背面部11の他の部分と分離可能である。
図8(b)における(b1)はクリップ46Cの正面図、(b2)は平面図、(b3),(b4)はそれぞれ左面図、右側面図である。図8(b)を参照して、クリップ46Cは、帯状の金属の板材がその長手方向の途中で「U」字状に折り曲げられたものである。折り曲げられて対向する2つの部分には、クリップ46Cの長手方向に直交して延びた押圧部47C,47Cが設けられている。2つの押圧部47C,47Cは、折り曲げ部分から等距離であり、対向する。クリップ46Cは、鉄またはステンレスで製作される。クリップ46Cは、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で製作することができる。
クリップ46Cは、重なる一方端23および外折り線35Cをその「U」字状の内側に収めて、展開物2Cに取り付けられる。
外折り線35Cによる二つ折りの状態がクリップ46Cで固定されて重なる前面部12Cと間隙形成部14Cとは、密着しないでこれらの間に略1mmの隙間Opが形成される。
続いて、間隙形成部14Cは、内折り線36Cにより内側に2つ折りされ、さらに基部13が、内折り線22から内側に折り曲げられる。
基部13は、一方端23および外折り線35Cの直近を経由して背面部11側に回り込む。スタンド部31が一方端23側で前面部12Cから遠ざけられ、スタンド部31の保持孔25に、スタンド部31の挿入部29が差し入れられる。スタンド部31には、材料の弾性により前面部12C側に戻ろうとする力が生ずるので、挿入部29は保持孔25内に安定に保持される(図9参照)。
卓上スタンド1Cは、卓上スタンド1,1Bと同様に側面視において略三角形となり、基部13を下にして机等に置かれることにより自立する。卓上スタンド1Cは、前面部12Cの下方における前面部12Cと間隙形成部14Cとの隙間Opに、1枚または複数枚のカードCdを保持することができる。
卓上スタンド1Cは、保持するカードCdの幅を制限しない。つまり、卓上スタンド1Cは、その幅(幅方向の寸法)以上の幅を有するカードCdを、前面部12Cと間隙形成部14Cとによる間隙Opに保持することができる。また、卓上スタンド1Cは、長手方向における前面部12Cの長さ以上の長さ(高さ)を有するカードCdを保持することができる。
卓上スタンド1Cは、そのスタンド部31を卓上スタンド1Bにおけるように2つ設けることができ、それぞれのスタンド部に卓上スタンド1Bにおけるようなクリップ部42Bを形成することができる。
図10は他の卓上スタンド1Dの前面部12D側斜視図である。
卓上スタンド1Dは、その展開物における前面部12Dに、2つのカード保持用切断線26Da,26Dbが設けられている点で、卓上スタンド1Bと異なる。
2つのカード保持用切断線26Da,26Dbは、いずれも内折り線22の近くで内折り線22に平行に伸び、両端で内折り線21側に直角に折れてしばらく伸びる「コ」字状である点で、卓上スタンド1,1Bにおけるカード保持用切断線26と同じである。2つのカード保持用切断線26Da,26Dbは、内折り線22に平行に伸びた部分の長さが異なる。カード保持用切断線26Da,26Dbは、展開物において、一方の内折り線22に平行に伸びた切断線が他方の内折り線22に平行に伸びた切断線の延長に一致する。2つのカード保持用切断線26Da,26Dbは、展開物の幅方向に間隔をおいて設けられる。
卓上スタンド1Dにおける上述した構成以外の構成は、卓上スタンド1Bにおけるものと同じである。
卓上スタンド1Dは、幅が異なる2種類のカードを保持することができる。
卓上スタンド1,1B,1C,1Dは、保持するカードCdとは別に、前面部12,12C,12Dに写真、絵等を直接固定することができる。例えば、カード保持用切断線26を幅方向の一方側に偏って設け、他方側に東京スカイツリーの絵または写真を貼り付ける等である。
上述した卓上スタンド1,1B,1Dにおいて、背面部11と前面部12,12Dとの接合を、接着剤でなくステープラ、両面テープ等の他の方法により行ってもよい。
卓上スタンド1,1B,1C,1Dは、背面部11,11Bにおける保持孔25を基部13,13Bの他方端27近傍に設け、基部13,13Bにおける挿入部29を背面部11,11Bの一方端23に設けてもよい。このようにしても、卓上スタンド1,1B,1C,1Dと同様に、スタンド部31,31Bと基部13,13Bとを連結することができる。
卓上スタンド1,1B,1C,1Dにおける一対のスタンド用切断線24,24、24B,24Bは、一方端23から内折り線21に向けて徐々にその間隔が狭くなっている形態のほか、平行、または内折り線21に向けて徐々にその間隔が広くなる形態等、種々のものを採用することができる。
卓上スタンド1,1B,1C,1Dの材料として、厚紙以外の、弾性を有するシート状の合成樹脂等を使用することができる。その他、卓上スタンド1,1B,1C,1D、および卓上スタンド1,1B,1C,1Dの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本考案の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本考案は、月別カード型カレンダー、写真、絵はがき等を保持する卓上スタンドに利用することができる。
1,1B,1C,1D 卓上スタンド
2,2C 展開物
11,11B 背面部
12,12C,12D 前面部
13,13B 基部
14C 間隙形成部
21 内折り線(第1の内折り線)
22 内折り線(第2の内折り線)
23 一方端(第1の内折り線に対向する端)
24,24B 切断線、スタンド用切断線
25 保持孔(第1の連結部および第2の連結部の一方)
26,26Da,26Db 切断線、カード保持用切断線
27 他方端(第2の内折り線に対向する端)
29 挿入部(第1の連結部および第2の連結部の他方)
35C 外折り線
36C 内折り線(第3の内折り線)

Claims (4)

  1. 弾性を有するシート状の材料で形成されて背面部、前面部および基部がこの順で連続する、卓上スタンド組み立て用展開物であって、
    前記背面部と前記前面部とが第1の内折り線により連続し、
    前記前面部と前記基部とが前記第1の内折り線に平行な第2の内折り線により連続しており、
    前記背面部は、
    前記第1の内折り線に対向する端を起点とし互いに間隔を有して前記第1の内折り線に向けて途中まで延びその両側が切り離された一対のスタンド用切断線と、
    前記起点近傍において前記一対のスタンド用切断線の間に設けられた第1の連結部と、を有し、
    前記前面部は、
    前記第2の内折り線に沿って延び、延びた両端で前記第1の内折り線側に曲がって第1の内折り線に向けて途中まで延びた、その両側が切り離されたカード保持用切断線を有し、
    前記基部は、前記第2の内折り線に対向する端に前記第1の連結部に連結可能な第2の連結部を有する
    ことを特徴とする卓上スタンド組み立て用展開物。
  2. 前記第1の内折り線により2つ折りされた前記背面部および前記前面部が、前記一対のスタンド用切断線により挟まれた部分を除く前記カード保持用切断線よりも前記第1の内折り線側の部分で接合されており、
    前記第1の連結部が、前記第2の内折り線により前記背面部側に折り曲げられた前記基部における第2の連結部に連結されて形成された
    請求項1に記載された卓上スタンド組み立て用展開物による卓上スタンド。
  3. 弾性を有するシート状の材料で形成されて背面部、前面部、間隙形成部および基部がこの順で連続する、卓上スタンド組み立て用展開物であって、
    前記背面部と前記前面部とが第1の内折り線により連続し、
    前記前面部と前記間隙形成部とが前記第1の内折り線に平行な外折り線により連続し、
    前記間隙形成部と前記基部とが前記外折り線に平行な第2の内折り線により連続しており、
    前記背面部は、
    前記第1の内折り線に対向する端を起点とし互いに間隔を有して前記第1の内折り線に向けて途中まで延びその両側が切り離された一対のスタンド用切断線と、
    前記起点近傍において前記一対のスタンド用切断線の間に設けられた第1の連結部と、を有し、
    前記間隙形成部は、
    前記第2の内折り線に直交する方向の寸法が、前記第1の内折り線と前記外折り線との距離以下であって、前記第2の内折り線よりも前記外折り線に近い位置に前記外折り線に平行な第3の内折り線を有し、
    前記基部は、前記第2の内折り線に対向する端に前記第1の連結部に連結可能な第2の連結部を有する
    ことを特徴とする卓上スタンド組み立て用展開物。
  4. 前記背面部および前記前面部が前記第1の内折り線により2つ折りされて前記間隙形成部が前記外折り線により前記背面部の反対側に折り曲げられた状態で、前記背面部における前記一対のスタンド用切断線により挟まれる部分を除く部分、並びに前記外折り線近傍の前記前面部および前記間隙形成部が一体化され、
    前記間隙形成部がこれを二分する前記第3の内折り線により前記前面部の反対側で折り重ねられ前記基部が前記第2の内折り線により前記背面部側に回り込んだ状態で、前記第1の連結部が前記第2の連結部に連結されて形成された
    請求項3に記載された卓上スタンド組み立て用展開物による卓上スタンド。
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JP2018015899A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 ニチレイマグネット株式会社 スタンド機能付きカバー

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