JP3178131B2 - 自動二輪車の後輪懸架装置 - Google Patents
自動二輪車の後輪懸架装置Info
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- JP3178131B2 JP3178131B2 JP34950292A JP34950292A JP3178131B2 JP 3178131 B2 JP3178131 B2 JP 3178131B2 JP 34950292 A JP34950292 A JP 34950292A JP 34950292 A JP34950292 A JP 34950292A JP 3178131 B2 JP3178131 B2 JP 3178131B2
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Description
【0001】
【産業上の技術分野】この発明は自動二輪車の後輪懸架
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のうち、例えばモノクロスに
あってもそのエンジン性能を向上させるための様々な工
夫が施されている。その工夫の一つとして、エアクリー
ナからエンジンシリンダーにかけての吸気ラインをスト
レートにすることが考えられていた。しかしながら、吸
気ラインをストレートにすると、エアクリーナボックス
−アウトレットチューブ−キャブレター−エンジンシリ
ンダーその他の各構成部品が車両の前後方向に連ねられ
るということになる。そして、これだけの部品を連ねる
と、その末端のエアクリーナボックスは、リアスイング
アームの回動中心であるピボットの上部近傍にまで位置
するようになってしまう。
あってもそのエンジン性能を向上させるための様々な工
夫が施されている。その工夫の一つとして、エアクリー
ナからエンジンシリンダーにかけての吸気ラインをスト
レートにすることが考えられていた。しかしながら、吸
気ラインをストレートにすると、エアクリーナボックス
−アウトレットチューブ−キャブレター−エンジンシリ
ンダーその他の各構成部品が車両の前後方向に連ねられ
るということになる。そして、これだけの部品を連ねる
と、その末端のエアクリーナボックスは、リアスイング
アームの回動中心であるピボットの上部近傍にまで位置
するようになってしまう。
【0003】ところで、モノクロスにあっては、いわゆ
るモノ・サスと称される後輪懸架装置が多く採用されて
いる。そして、このモノ・サスにあっては、リアスイン
グアームの回動中心であるピボットの上部近傍に、リア
スイングアームに掛かるショックを緩和するためのオイ
ルダンパーが、そのアウターケース先端側が、車両斜め
上前方に位置するように所定角度傾斜されて配置され
る。このため、前記構成部品を一列に並べて吸気ライン
をストレートにすると、前記末端のエアクリーナボック
スとオイルダンパーのアウターケース先端部とがぶつか
ってしまうため、前記構成部品を一列に並べて吸気ライ
ンをストレートにするという上記技術思想を達成するこ
とには無理があった。
るモノ・サスと称される後輪懸架装置が多く採用されて
いる。そして、このモノ・サスにあっては、リアスイン
グアームの回動中心であるピボットの上部近傍に、リア
スイングアームに掛かるショックを緩和するためのオイ
ルダンパーが、そのアウターケース先端側が、車両斜め
上前方に位置するように所定角度傾斜されて配置され
る。このため、前記構成部品を一列に並べて吸気ライン
をストレートにすると、前記末端のエアクリーナボック
スとオイルダンパーのアウターケース先端部とがぶつか
ってしまうため、前記構成部品を一列に並べて吸気ライ
ンをストレートにするという上記技術思想を達成するこ
とには無理があった。
【0004】また、オイルダンパーのシリンダー内には
オイルが入っているとともに、このオイル内を往復する
ピストンがある。そして、このピストンには、オイルの
通過流量の多いバルブとオイルの通過流量の少ないオリ
フィスが形成されており、ピストンが往復するたびに、
オイルはこれらバルブやオリフィスを介してピストンの
両側を往復移動する。すなわち、路面からのショックを
受けてリアスイングアームが上下方向に揺動すると、そ
の揺動に合わせてリアスイングアームとピストンロッド
を介して連動するオイルダンパー内のピストンがシリン
ダー内を往復するので、オイルも上述のようにピストン
の両側を往復移動する。具体的には、路面からのショッ
クを受けてリアスイングアームが上方に変位すると、オ
イルダンパーはその全長が縮む方向の外力を受けること
になるので、オイルダンパーのピストンはピストンロッ
ドを介してオイルダンパー内に入ってゆく。このときオ
イルは、通過流量の多いバルブを通る。逆にリアスイン
グアームが下方に変位すると、オイルダンパーはその全
長が伸びる方向の外力を受けることになるので、前記ピ
ストンは、ピストンロッドを介してアウターケースの外
に向けて移動する。このときオイルは、通過流量の少な
いオリフィスを通る。
オイルが入っているとともに、このオイル内を往復する
ピストンがある。そして、このピストンには、オイルの
通過流量の多いバルブとオイルの通過流量の少ないオリ
フィスが形成されており、ピストンが往復するたびに、
オイルはこれらバルブやオリフィスを介してピストンの
両側を往復移動する。すなわち、路面からのショックを
受けてリアスイングアームが上下方向に揺動すると、そ
の揺動に合わせてリアスイングアームとピストンロッド
を介して連動するオイルダンパー内のピストンがシリン
ダー内を往復するので、オイルも上述のようにピストン
の両側を往復移動する。具体的には、路面からのショッ
クを受けてリアスイングアームが上方に変位すると、オ
イルダンパーはその全長が縮む方向の外力を受けること
になるので、オイルダンパーのピストンはピストンロッ
ドを介してオイルダンパー内に入ってゆく。このときオ
イルは、通過流量の多いバルブを通る。逆にリアスイン
グアームが下方に変位すると、オイルダンパーはその全
長が伸びる方向の外力を受けることになるので、前記ピ
ストンは、ピストンロッドを介してアウターケースの外
に向けて移動する。このときオイルは、通過流量の少な
いオリフィスを通る。
【0005】従って、路面からのショックをリアスイン
グアームが受けて、オイルダンパーが縮む場合には、オ
イルは、通過流量の多いバルブを通ることになるので抵
抗値は小さくなり、当該ショックに対しての追随性が良
くなる。一方、路面からのショックをリアスイングアー
ムが受けて、オイルダンパーが伸びる場合には、通過流
量の少ないオリフィスを通るため、抵抗値が大きくなっ
てオイルダンパーのバネの振動を抑制する。この抑制に
よって、バネをいつまでも振動しないようにできるの
で、ショックを受けた後のオートバイの安定走行が図れ
る。このようなオイルダンパーの特性を利用して、いわ
ゆるオイルダンパーの減衰力をいかに定めるかが、オー
トバイの路面追従性及び安定走行の向上につながる。
グアームが受けて、オイルダンパーが縮む場合には、オ
イルは、通過流量の多いバルブを通ることになるので抵
抗値は小さくなり、当該ショックに対しての追随性が良
くなる。一方、路面からのショックをリアスイングアー
ムが受けて、オイルダンパーが伸びる場合には、通過流
量の少ないオリフィスを通るため、抵抗値が大きくなっ
てオイルダンパーのバネの振動を抑制する。この抑制に
よって、バネをいつまでも振動しないようにできるの
で、ショックを受けた後のオートバイの安定走行が図れ
る。このようなオイルダンパーの特性を利用して、いわ
ゆるオイルダンパーの減衰力をいかに定めるかが、オー
トバイの路面追従性及び安定走行の向上につながる。
【0006】そうして、リアスイングアームが路面から
のショックを受けて上方に向けて揺動することによって
オイルダンパーが縮む場合にあっては、上述のように抵
抗値が小さいといっても、ピストンロッドは、そのシリ
ンダー内の端部に減衰力による抵抗力がかかり、他端に
前記ショックによる押圧力が掛かるため、ピストンロッ
ドには、曲げ応力が生じるようになる。このため、ピス
トンロッドにいわゆるこじれが生じることが考えられ
る。このこじれは、オートバイの路面追随性向上にあた
って好ましいものではない。
のショックを受けて上方に向けて揺動することによって
オイルダンパーが縮む場合にあっては、上述のように抵
抗値が小さいといっても、ピストンロッドは、そのシリ
ンダー内の端部に減衰力による抵抗力がかかり、他端に
前記ショックによる押圧力が掛かるため、ピストンロッ
ドには、曲げ応力が生じるようになる。このため、ピス
トンロッドにいわゆるこじれが生じることが考えられ
る。このこじれは、オートバイの路面追随性向上にあた
って好ましいものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決しようとするものであって、その解決しよ
うとする課題は、エアクリーナボックス−アウトレット
チューブ−キャブレター−エンジンシリンダーの各構成
部品を一列に並べるとともに、リアスイングアームが路
面からのショックを受けて上方に向けて回動した場合に
おいて、オイルダンパーのピストンロッドにこじれを生
じさせないようにすることができる自動二輪車の後輪懸
架装置を提供することにある。
問題点を解決しようとするものであって、その解決しよ
うとする課題は、エアクリーナボックス−アウトレット
チューブ−キャブレター−エンジンシリンダーの各構成
部品を一列に並べるとともに、リアスイングアームが路
面からのショックを受けて上方に向けて回動した場合に
おいて、オイルダンパーのピストンロッドにこじれを生
じさせないようにすることができる自動二輪車の後輪懸
架装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち、本発明は、
車体フレームに設けたピボットを回動中心として、前記
車体フレームに対して上下に揺動自在に支持されたリア
スイングアームと、該リアスイングアームに掛かるショ
ックを軽減するオイルダンパーを設け、該オイルダンパ
ーの下部を上記車体フレームに連結し、該オイルダンパ
ーのピストンロッドと前記リアスイングアームとをベル
クランクアームで連結し、該ベルクランクアームと前記
車体フレームとをリレーアームで連結する自動二輪車の
後輪懸架装置において、前記オイルダンパーをピボット
の後方でかつ後上がりに傾斜させて配設するとともに、
そのオイルダンパーに沿って、略くの字に形成した前記
ベルクランクアームを配設し、そのオイルダンパーの上
部に設けたピストンロッドの支持点とそのベルクランク
アームの上端部とを前記リヤスイングアームの上方で回
動自在に連結し、そのベルクランクアームの下端部を前
記リヤスイングアームの下方まで延出し、前記ベルクラ
ンクアームの中間部に設けた支持部と前記リヤスイング
アームとをリヤスイングアームの下縁部で揺動自在に連
結し、前記ベルクランクアームの下端部と前記リレーア
ームとを、上記支持部の下方で揺動自在に連結した構成
のものである。
め、本発明は次の構成を有する。すなわち、本発明は、
車体フレームに設けたピボットを回動中心として、前記
車体フレームに対して上下に揺動自在に支持されたリア
スイングアームと、該リアスイングアームに掛かるショ
ックを軽減するオイルダンパーを設け、該オイルダンパ
ーの下部を上記車体フレームに連結し、該オイルダンパ
ーのピストンロッドと前記リアスイングアームとをベル
クランクアームで連結し、該ベルクランクアームと前記
車体フレームとをリレーアームで連結する自動二輪車の
後輪懸架装置において、前記オイルダンパーをピボット
の後方でかつ後上がりに傾斜させて配設するとともに、
そのオイルダンパーに沿って、略くの字に形成した前記
ベルクランクアームを配設し、そのオイルダンパーの上
部に設けたピストンロッドの支持点とそのベルクランク
アームの上端部とを前記リヤスイングアームの上方で回
動自在に連結し、そのベルクランクアームの下端部を前
記リヤスイングアームの下方まで延出し、前記ベルクラ
ンクアームの中間部に設けた支持部と前記リヤスイング
アームとをリヤスイングアームの下縁部で揺動自在に連
結し、前記ベルクランクアームの下端部と前記リレーア
ームとを、上記支持部の下方で揺動自在に連結した構成
のものである。
【0009】
【作用】本発明自動二輪車の後輪懸架装置の作用につい
て説明する。リアスイングアームが、ピボットを中心と
して上方向に揺動すると、その揺動に従って、ベルクラ
ンクアームは、オイルダンパーに沿った姿勢をリレーア
ームによって保持されながら、ほぼ上方に直動する。そ
のベルクランクアームの直動により、オイルダンパー
は、ピボットの後方で後上がりに傾斜した姿勢のまま、
それのピストンロッドが伸出する。また、リアスイング
アームが、ピボットを中心として下方向に揺動すると、
その揺動に従って、ベルクランクアームは、オイルダン
パーに沿った姿勢をリレーアームによって保持されなが
ら、ほぼ下方に直動する。そのベルクランクアームの直
動により、ピボットの後方で後上がりに傾斜した姿勢の
まま、それのピストンロッドが縮退する。
て説明する。リアスイングアームが、ピボットを中心と
して上方向に揺動すると、その揺動に従って、ベルクラ
ンクアームは、オイルダンパーに沿った姿勢をリレーア
ームによって保持されながら、ほぼ上方に直動する。そ
のベルクランクアームの直動により、オイルダンパー
は、ピボットの後方で後上がりに傾斜した姿勢のまま、
それのピストンロッドが伸出する。また、リアスイング
アームが、ピボットを中心として下方向に揺動すると、
その揺動に従って、ベルクランクアームは、オイルダン
パーに沿った姿勢をリレーアームによって保持されなが
ら、ほぼ下方に直動する。そのベルクランクアームの直
動により、ピボットの後方で後上がりに傾斜した姿勢の
まま、それのピストンロッドが縮退する。
【0010】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る後輪懸架装置1を
自動二輪車の車体フレームに装着した状態を示す全体側
面図、図2は後輪懸架装置の拡大側面図である。
る。図1は本発明の一実施形態に係る後輪懸架装置1を
自動二輪車の車体フレームに装着した状態を示す全体側
面図、図2は後輪懸架装置の拡大側面図である。
【0011】自動二輪車2は、前後に延びる車体フレー
ム4を骨格とする。車体フレーム4は、内部にエンジン
6及びキャブレター8を包囲する主フレーム10と、こ
の主フレーム10の後方に延びるシートレールフレーム
12と、このシートレールフレーム12のほぼ中央から
主フレーム10の後部10aに延ばされてシートレール
フレーム12を支えるとともに、主フレーム10の後部
10a、シートレールフレーム12との間で側方から見
てほぼ三角形状の三角スペース13を形成するリアフレ
ーム14とからなる。
ム4を骨格とする。車体フレーム4は、内部にエンジン
6及びキャブレター8を包囲する主フレーム10と、こ
の主フレーム10の後方に延びるシートレールフレーム
12と、このシートレールフレーム12のほぼ中央から
主フレーム10の後部10aに延ばされてシートレール
フレーム12を支えるとともに、主フレーム10の後部
10a、シートレールフレーム12との間で側方から見
てほぼ三角形状の三角スペース13を形成するリアフレ
ーム14とからなる。
【0012】ピボット16は、車体フレーム4の後部1
0aの縦方向におけるほぼ中央寄りに設けられたもので
あって、次に述べるリアスイングアームの揺動中心とな
る部分である。
0aの縦方向におけるほぼ中央寄りに設けられたもので
あって、次に述べるリアスイングアームの揺動中心とな
る部分である。
【0013】リアスイングアーム18は、その後端部に
後輪21を伴っており、上記ピボット16を中心として
車体フレーム4に対して上下に揺動する。
後輪21を伴っており、上記ピボット16を中心として
車体フレーム4に対して上下に揺動する。
【0014】オイルダンパー22は、その全長がピスト
ンロッド26の変位によって縮むときは遅く、伸びると
きは速く作動するようになっており、これにより、後輪
21を介してリアスイングアーム18に掛かる路面から
のショックを軽減するものである。このオイルダンパー
22は、これの下部が、車体フレーム4の後部10aの
ピボット16形成箇所よりも下方に設けられた斜め上後
方に延びるブラケット20に螺合手段24を介して取り
付けられ、かつ、ピボット16の後方において後上がり
に傾斜した姿勢にして配設されている。本実施例におい
ては、オイルダンパー22は、これのピストンロッド2
6の支持点28が、三角スペース13の後部に位置し、
かつ、ピボット16に対して斜め上後方に位置するよう
に配設されている。
ンロッド26の変位によって縮むときは遅く、伸びると
きは速く作動するようになっており、これにより、後輪
21を介してリアスイングアーム18に掛かる路面から
のショックを軽減するものである。このオイルダンパー
22は、これの下部が、車体フレーム4の後部10aの
ピボット16形成箇所よりも下方に設けられた斜め上後
方に延びるブラケット20に螺合手段24を介して取り
付けられ、かつ、ピボット16の後方において後上がり
に傾斜した姿勢にして配設されている。本実施例におい
ては、オイルダンパー22は、これのピストンロッド2
6の支持点28が、三角スペース13の後部に位置し、
かつ、ピボット16に対して斜め上後方に位置するよう
に配設されている。
【0015】従って、図1からわかるように、三角スペ
ース13の中に車体フレーム4の後部10aとオイルダ
ンパー22とによってさらに別の三角スペース13a
(図中太い2点鎖線で示されている。)が形成される形
態となっている。
ース13の中に車体フレーム4の後部10aとオイルダ
ンパー22とによってさらに別の三角スペース13a
(図中太い2点鎖線で示されている。)が形成される形
態となっている。
【0016】しかして、この三角スペース13a内に、
アウトレットチューブ29を介してキャブレター8に連
結されるエアクリーナ30が、車体フレーム4に適宜の
固着手段で取り付けられて配置されている。
アウトレットチューブ29を介してキャブレター8に連
結されるエアクリーナ30が、車体フレーム4に適宜の
固着手段で取り付けられて配置されている。
【0017】ベルクランクアーム31は、オイルダンパ
ー22のピストンロッド26の支持点28とリアスイン
グアーム18とを連結するものであって、略くの字形に
して形成されかつほぼ起立姿勢にして配置されている。
そして、ベルクランクアーム31は、ピストンロッド2
6の支持点28と回動自在に連結される上端部32と、
後述するリレーアーム38と回動自在に連結される下端
部34と、上端部32と下端部34との間に形成され、
下端部34寄りに位置し、上記リアスイングアーム18
の連結部材33から前方へ突出する突出ブラケット35
に揺動自在に連結された支点部36とを有している。
ー22のピストンロッド26の支持点28とリアスイン
グアーム18とを連結するものであって、略くの字形に
して形成されかつほぼ起立姿勢にして配置されている。
そして、ベルクランクアーム31は、ピストンロッド2
6の支持点28と回動自在に連結される上端部32と、
後述するリレーアーム38と回動自在に連結される下端
部34と、上端部32と下端部34との間に形成され、
下端部34寄りに位置し、上記リアスイングアーム18
の連結部材33から前方へ突出する突出ブラケット35
に揺動自在に連結された支点部36とを有している。
【0018】リレーアーム38は、ベルクランクアーム
31の下端部34と車体フレーム4の後部10aに車体
フレーム4と一体に形成されたブラケット39とに連結
されることによって、車体フレーム4に対して揺動自在
に連結されるものである。
31の下端部34と車体フレーム4の後部10aに車体
フレーム4と一体に形成されたブラケット39とに連結
されることによって、車体フレーム4に対して揺動自在
に連結されるものである。
【0019】そして、上述したリアスイングアーム1
8、オイルダンパー22、ベルクランクアーム31及び
リレーアーム38から、自動二輪車の後輪懸架装置1を
形成している。
8、オイルダンパー22、ベルクランクアーム31及び
リレーアーム38から、自動二輪車の後輪懸架装置1を
形成している。
【0020】上記の構成からなる本発明自動二輪車の後
輪懸架装置1の動作は、次の通りである。すなわち、リ
アスイングアーム18が、ピボット16を中心とした上
方向に揺動すると、その揺動に従って、ベルクランクア
ーム31は、オイルダンパー22に沿った姿勢をリレー
アーム38によって保持されながら、ほぼ上方に直動す
る。そのベルクランクアーム31の直動により、オイル
ダンパー22はピボット16の後方で、かつ、後上がり
に傾斜した姿勢のまま、それのピストンロッド26が伸
出する。このとき、オイルダンパー22は、これのピス
トンロッド26が、ピボット16に対して斜め上後方に
位置するように車体フレーム4に傾斜して配置されてい
るので、ピストンロッド26は斜め上後方に引っ張られ
て伸出する。そして、ピストンロッド26が伸びてオイ
ルダンパー22の全長が伸びるとオイルダンパー22は
速く作動する。従って、リアスイングアーム18が路面
からのショックを受けて上方に揺動したときには、オイ
ルダンパー22のピストンロッド26には曲げ応力が生
じないようになるので、ピストンロッド26にこじれが
生じることがない。
輪懸架装置1の動作は、次の通りである。すなわち、リ
アスイングアーム18が、ピボット16を中心とした上
方向に揺動すると、その揺動に従って、ベルクランクア
ーム31は、オイルダンパー22に沿った姿勢をリレー
アーム38によって保持されながら、ほぼ上方に直動す
る。そのベルクランクアーム31の直動により、オイル
ダンパー22はピボット16の後方で、かつ、後上がり
に傾斜した姿勢のまま、それのピストンロッド26が伸
出する。このとき、オイルダンパー22は、これのピス
トンロッド26が、ピボット16に対して斜め上後方に
位置するように車体フレーム4に傾斜して配置されてい
るので、ピストンロッド26は斜め上後方に引っ張られ
て伸出する。そして、ピストンロッド26が伸びてオイ
ルダンパー22の全長が伸びるとオイルダンパー22は
速く作動する。従って、リアスイングアーム18が路面
からのショックを受けて上方に揺動したときには、オイ
ルダンパー22のピストンロッド26には曲げ応力が生
じないようになるので、ピストンロッド26にこじれが
生じることがない。
【0021】また、リアスイングアーム18が、ピボッ
ト16を中心とした下方向に揺動すると、その揺動に従
って、ベルクランクアーム31は、オイルダンパー22
に沿った姿勢をリレーアーム38によって保持されなが
ら、ほぼ下方に直動する。そのベルクランクアーム31
の直動により、ピボット16の後方で後上がりに傾斜し
た姿勢のまま、それのピストンロッド26が縮退する。
ト16を中心とした下方向に揺動すると、その揺動に従
って、ベルクランクアーム31は、オイルダンパー22
に沿った姿勢をリレーアーム38によって保持されなが
ら、ほぼ下方に直動する。そのベルクランクアーム31
の直動により、ピボット16の後方で後上がりに傾斜し
た姿勢のまま、それのピストンロッド26が縮退する。
【0022】上述したように、リアスイングアーム18
の揺動に拘わらず、オイルダンパー22は、ピボット1
6の後方で後上がりに傾斜した姿勢のまま、それのピス
トンロッド26が伸縮し、また、ベルクランクアーム3
1も、オイルダンパー22に沿ったほぼ起立した姿勢を
保持したまま上下に直動されるようになっているととも
に、その上下に直動するベルクランクアーム31が、三
角スペース13a内に突入することがない。従って、リ
アスイングアーム16の揺動に拘わらず、三角スペース
13のうちオイルダンパー22のほぼ斜め上前方に三角
スペース13aが常時確保されるので、その三角スペー
ス13aにエアクリーナボックス30を配置することが
できるようになり、これにより、エアクリーナボックス
30−アウトレットチューブ29−キャブレター8−エ
ンジンシリンダー6の各構成部品を一列に並べることが
できる。
の揺動に拘わらず、オイルダンパー22は、ピボット1
6の後方で後上がりに傾斜した姿勢のまま、それのピス
トンロッド26が伸縮し、また、ベルクランクアーム3
1も、オイルダンパー22に沿ったほぼ起立した姿勢を
保持したまま上下に直動されるようになっているととも
に、その上下に直動するベルクランクアーム31が、三
角スペース13a内に突入することがない。従って、リ
アスイングアーム16の揺動に拘わらず、三角スペース
13のうちオイルダンパー22のほぼ斜め上前方に三角
スペース13aが常時確保されるので、その三角スペー
ス13aにエアクリーナボックス30を配置することが
できるようになり、これにより、エアクリーナボックス
30−アウトレットチューブ29−キャブレター8−エ
ンジンシリンダー6の各構成部品を一列に並べることが
できる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、次の各効果を得ること
ができる。前記オイルダンパーをピボットの後方でかつ
後上がりに傾斜させて配設しているので、オイルダンパ
ーの斜め前上方にスペースが確保され、これにより、そ
のスペース内にエアクリーナボックスを配置することが
できる。従って、エアクリーナボックス−アウトレット
チューブ−キャブレター−エンジンシリンダーの各構成
部品を一列に並べることができる。
ができる。前記オイルダンパーをピボットの後方でかつ
後上がりに傾斜させて配設しているので、オイルダンパ
ーの斜め前上方にスペースが確保され、これにより、そ
のスペース内にエアクリーナボックスを配置することが
できる。従って、エアクリーナボックス−アウトレット
チューブ−キャブレター−エンジンシリンダーの各構成
部品を一列に並べることができる。
【0024】また、リレーアームによって、ほぼ起立し
た姿勢のまま上下方向で直動するベルクランクアーム
を、オイルダンパーに沿って配設しているので、リアス
イングアームが上下に揺動するときにも、オイルダンパ
ーの斜め前上方に確保されたスペースに、ベルクランク
アームが突入することがない。
た姿勢のまま上下方向で直動するベルクランクアーム
を、オイルダンパーに沿って配設しているので、リアス
イングアームが上下に揺動するときにも、オイルダンパ
ーの斜め前上方に確保されたスペースに、ベルクランク
アームが突入することがない。
【0025】しかも、リアスイングアームが上方に揺動
したときにも、リアスイングアームの上方向への直動に
従って、オイルダンパーのピストンロッドも、ピボット
に対して斜め上後方に伸出するので、オイルダンパーの
ピストンロッドに曲げ応力が生じることがなく、ピスト
ンロッドにこじれを生じさせることがない。
したときにも、リアスイングアームの上方向への直動に
従って、オイルダンパーのピストンロッドも、ピボット
に対して斜め上後方に伸出するので、オイルダンパーの
ピストンロッドに曲げ応力が生じることがなく、ピスト
ンロッドにこじれを生じさせることがない。
【図1】本発明の後輪懸架装置を自動二輪車の車体フレ
ームに装着した状態を示す全体側面図である。
ームに装着した状態を示す全体側面図である。
【図2】後輪懸架装置の拡大側面図である。
4 車体フレーム 16 ピボット 18 リアスイングアーム 22 オイルダンパー 26 ピストンロッド 28 支持点 31 ベルクランクアーム 32 上端部 34 下端部 36 支点部 38 リレーアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−136993(JP,A) 特開 昭60−99785(JP,A) 特開 昭61−157483(JP,A) 特開 昭63−71492(JP,A) 特開 昭60−234088(JP,A) 特開 平2−95997(JP,A) 特開 昭61−92979(JP,A) 実開 昭55−22298(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62K 25/20,25/26
Claims (1)
- 【請求項1】 車体フレームに設けたピボットを回動中
心として、前記車体フレームに対して上下に揺動自在に
支持されたリアスイングアームと、該リアスイングアー
ムに掛かるショックを軽減するオイルダンパーを設け、
該オイルダンパーの下部を上記車体フレームに連結し、
該オイルダンパーのピストンロッドと前記リアスイング
アームとをベルクランクアームで連結し、該ベルクラン
クアームと前記車体フレームとをリレーアームで連結す
る自動二輪車の後輪懸架装置において、 前記オイルダンパーをピボットの後方でかつ後上がりに
傾斜させて配設するとともに、そのオイルダンパーに沿
って、略くの字に形成した前記ベルクランクアームを配
設し、そのオイルダンパーの上部に設けたピストンロッ
ドの支持点とそのベルクランクアームの上端部とを前記
リヤスイングアームの上方で回動自在に連結し、そのベ
ルクランクアームの下端部を前記リヤスイングアームの
下方まで延出し、前記ベルクランクアームの中間部に設
けた支持部と前記リヤスイングアームとをリヤスイング
アームの下縁部で揺動自在に連結し、前記ベルクランク
アームの下端部と前記リレーアームとを、上記支持部の
下方で揺動自在に連結していることを特徴とする自動二
輪車の後輪懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34950292A JP3178131B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 自動二輪車の後輪懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34950292A JP3178131B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 自動二輪車の後輪懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199264A JPH06199264A (ja) | 1994-07-19 |
JP3178131B2 true JP3178131B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18404181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34950292A Expired - Fee Related JP3178131B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 自動二輪車の後輪懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178131B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627370B2 (ja) * | 2001-01-10 | 2011-02-09 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車用車体フレーム構造 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34950292A patent/JP3178131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06199264A (ja) | 1994-07-19 |
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