JP3177767B2 - コンバインド発電プラントの起動/停止方法 - Google Patents

コンバインド発電プラントの起動/停止方法

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JP3177767B2
JP3177767B2 JP18895196A JP18895196A JP3177767B2 JP 3177767 B2 JP3177767 B2 JP 3177767B2 JP 18895196 A JP18895196 A JP 18895196A JP 18895196 A JP18895196 A JP 18895196A JP 3177767 B2 JP3177767 B2 JP 3177767B2
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cooling
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインド発電
プラントの起動/停止方法に係わり、特に、起動/停止
行程時に冷却媒体を切り替えてガスタービン設備の高温
部を冷却するコンバインド発電プラントの起動/停止方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスタービン設備の熱効率向上の
ため、作動ガスの高温、高圧化が進められている。高温
ガスタービン設備においては、信頼性を確保するために
タービン翼の冷却が不可欠である。従来、タービン翼の
冷却には、ガスタービン設備を構成している圧縮機より
抽出した空気が使用されている。タービン翼の内部には
冷却空気経路が設けられており、圧縮機より抽出された
空気は、該経路に導かれ、タービン翼を冷却する。冷却
後は、翼外表面のフィルム冷却用空気として、翼外表面
上に設けられたフィルム冷却孔より作動ガス中に排出さ
れる。しかしながら、作動ガス温度が1400℃を越え
る高温ガスタービン設備においては、従来のタービン翼
を空気で冷却する方法では、冷却に必要な空気量の増加
による主流ガス量の減少、該冷却空気と作動ガスとの混
合による作動ガス温度の低下及び混合損失の増大などが
生じ、作動ガスの高温化による熱サイクル上のメリット
が損なわれる傾向にある。この問題の解決策として、冷
却媒体に空気よりも熱伝達率の大きい蒸気を用いること
が提案されている。タービン翼を蒸気により冷却する蒸
気冷却式ガスタービンを有効に活用するためには、例え
ば、文献エイ・エス・エム・イー/アイ・イー・イー・
イー パワー ゼネレーション コンファレンス(J
t. ASME/IEEE Power Genera
tion Conference)の論文集87−JP
GC−GT−1(1987)に記載されているように、
冷却に使用した蒸気を主流ガス中に排出することなく、
回収することが必要である。冷却に使用した蒸気を回収
する冷媒回収型蒸気冷却式ガスタービンの例として、特
開平4−124414号公報が挙げられる。この公報に
示される冷媒回収型蒸気冷却式ガスタービンは、蒸気タ
ービン設備及びガスタービン設備から排気される排気ガ
スを熱源として、蒸気タービンの作動蒸気を生成する排
熱回収ボイラ設備とを組み合わせたガスタービン/蒸気
タービンコンバインドサイクル発電プラントにおいて活
用されている。この場合、ガスタービン翼の冷却に使用
される蒸気は蒸気タービンの作動蒸気の一部が使用され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンの作動蒸
気の一部をガスタービン高温部の冷却蒸気として使用す
るガスタービン/蒸気タービンコンバインド発電プラン
トにおいて、蒸気タービンの作動蒸気を生成する排熱回
収ボイラは、ガスタービンの排気ガスを熱源としている
ため、ガスタービン起動行程時あるいはガスタービン停
止行程時には蒸気タービンを駆動する蒸気はもちろんの
こと、ガスタービン冷却蒸気をも生成することができな
い。起動/停止行程時のようにガスタービンの冷却蒸気
が生成できないときは、別途冷却媒体を供給する必要が
ある。この起動/停止行程時に別途必要な冷却媒体を確
保するために、起動/停止行程時のみ運転する冷却空気
生成用圧縮機や冷却蒸気生成用ボイラを付加する、ある
いは、プラントの外部から冷却媒体を供給する設備を付
加するなどの手段が考えられるが、これらの付加設備の
運転動力を考慮した総合的な発電効率や設備面積等の増
大を考えると、好ましくない。そこで、ガスタービン/
蒸気タービンコンバインドサイクル発電プラントの起動
/停止行程時には、ガスタービンを構成している圧縮機
より抽気した空気を冷却媒体として用いるようにする手
段が一般的である。なお、この手段を用いると、必然的
に冷却空気系統と冷却蒸気系統の切り替えが必要とな
る。この切り替え行程においては、冷却空気と冷却蒸気
の温度差が問題となる。ガスタービン翼に設けられた冷
却媒体経路のように、起動/停止行程時は空気が、負荷
運転時には蒸気が流れる冷却媒体経路を有するガスター
ビンにおいては、冷却空気と冷却蒸気の温度差が大きい
と、空気/蒸気の切り替えを行った際、冷却媒体経路
は、大きな温度変化を受けることになり、すなわち、熱
衝撃を受けることになり、冷却媒体経路あるいはこの経
路を含む構成部品の信頼性、ひいてはプラント全体の信
頼性を損なうことになる。
【0004】本発明の課題は、上記事情に鑑み、コンバ
インド発電プラントの総合的な発電効率の低下を伴うこ
となく、プラント全体の信頼性を確保し得るコンバイン
ド発電プラントの起動/停止方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、起動/停止
行程時に、圧縮機から抽気した冷却空気および排熱回収
ボイラによって生成される冷却蒸気を用いてガスタービ
ンの高温部を冷却するコンバインド発電プラントの起動
/停止方法であって、冷却空気から冷却蒸気または冷却
蒸気から冷却空気に切り替えるにあたって、冷却空気と
冷却蒸気の温度差をなくするように、あるいは、許容範
囲に制御することによって、解決される。ここで、冷却
空気と冷却蒸気の温度差の制御は、圧縮機から抽気した
冷却空気をガスタービンの高温部に供給する経路に設け
た冷却手段によって、冷却空気の温度を制御することに
より、または、圧縮機の可変静翼をコントロールして圧
縮機吸い込み空気流量を調整し、冷却空気の温度を下げ
ることにより、または、蒸気タービンの蒸気ドラム内の
圧力をコントロールし、冷却蒸気の温度を上げることに
より行う。
【0005】本発明によれば、コンバインド発電プラン
トの起動/停止行程時に、冷却空気と冷却蒸気の温度差
を最小限度に抑えることができ、冷却媒体切り替え時に
冷却媒体経路に発生する熱応力を抑制することが可能に
なり、プラント全体の信頼性を確保することができる。
さらに、圧縮機吸い込み空気流量または蒸気ドラムの圧
力をコントロールし、冷却空気の温度または冷却蒸気の
温度を制御することによって、冷却設備の容量を小さく
することかできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明に基づくガスタービン
/蒸気タービンコンバインド発電プラントの一実施形態
を示す。ガスタービン/蒸気タービンコンバインド発電
プラントは、大別してガスタービン設備11、蒸気ター
ビン21、排熱回収ボイラ31および発電機1から構成
され、ガスタービン設備11、蒸気タービン設備21お
よび発電機1は共通軸で連結される。ガスタービン設備
11は、主として圧縮機12、燃焼器13およびガスタ
ービン14により構成される。蒸気タービン設備21の
作動蒸気は、ガスタービン設備11の下流に配置される
排熱回収ボイラ設備31において、ガスタービン設備1
1が排出する排気ガスを熱源として生成される。また、
蒸気タービンの作動蒸気の一部がガスタービン14の高
温部に冷却蒸気として供給される。ただし、ガスタービ
ン起動/停止行程時は、熱源である排気ガスの温度ある
いは流量が不十分であり、蒸気タービンを駆動するのに
必要な作動蒸気はもちろんのこと、ガスタービン14を
冷却するのに必要な蒸気をも生成することができない。
そこで、起動/停止行程時には別途ガスタービン14の
冷却媒体が必要であるが、本実施形態では、ガスタービ
ン設備11を構成する圧縮機12から一部空気を抽気
し、これを冷却媒体として供給するようする。
【0007】以下、起動行程、負荷運転および停止行程
の順に本実施形態に示す発電プラントの動作について説
明する。まず、起動行程について説明する。発電プラン
トの起動は、ガスタービン設備11の起動から始まる。
ガスタービン14の起動を回転軸に連結された発動機
(図示せず)により行う。同時に、発動機により回転し
始めた圧縮機12は、大気15を吸い込み、圧縮する。
圧縮された空気は燃焼器13に導かれる。徐々に回転数
を増していき、所定の回転数になったところで燃料16
を供給し、着火する。生成した燃焼ガスの圧力および温
度は、発電機1に設計定格量の負荷が接続された運転時
(以下、定格負荷運転時と表現する。)に比べると、か
なり低いが、生成した燃焼ガスは、ガスタービン14に
導かれ、静翼41n,42n,43nと動翼41b,4
2b,43とを具備する3つの段落構造の翼列を膨張し
ながら通過し、軸動力を発生させる。起動行程では発電
機1に負荷は接続されず、発生した軸動力により回転数
が増していく。ガスタービン14が圧縮機12の要する
動力を発生するようになると、発動機が切り離され、ガ
スタービン設備11は自立運転を始める。さらに、燃料
16を加えていくと、ガスタービン14に発生する軸動
力はさらに増大し、やがて定格回転数に達する。本実施
形態では、圧縮機吸い込み空気流量が定格負荷運転時の
約60パーセントになるように、圧縮機12の入口可変
静翼(図示せず)を制御する。
【0008】前述したように起動行程時は、ガスタービ
ン14の冷却には圧縮機12より抽気した空気を使用す
る。この場合、冷却媒体経路に設けられた開閉バルブ5
1,52,53および54を閉じ、冷却媒体経路に設け
られた開閉バルブ61,62,63および64を開け、
圧縮機12から抽出した空気を冷却媒体としてガスター
ビン14に供給する。圧縮機12より抽出した空気の一
部は、冷却器71を経て、冷却媒体としてガスタービン
14の高温部、例えばタービン翼に供給される。本実施
形態では、後述するように、冷却空気の温度が冷却蒸気
の温度差と同じになる(あるいは、許容温度差に収ま
る)ように制御する。各タービン翼の内部には冷却媒体
経路が形成されており、冷却媒体がこの経路を通過する
際に翼本体から熱を吸収し、翼本体を冷却する。この冷
却媒体経路は、従来の空気冷却式のタービン翼とは異な
り、翼表面にフィルム冷却用空気孔等は存在せず、供給
した冷却媒体は、主流ガス中に放出されることなく、全
て回収される。回収された冷却空気は、開閉バルブ6
2,63および64を経て大気に開放される。本実施形
態においては、この段階でガスタービン設備11は約4
20℃の排気ガス17を排出する。排熱回収ボイラ設備
31は、この排気ガス17の持つ熱エネルギーを利用し
て蒸気を生成する。ここで、排熱回収ボイラ設備31
は、複圧力式のボイラ設備であり、排気ガス17の流れ
に沿って上流から第1蒸気ドラム32a、第2蒸気ドラ
ム32bおよび第3蒸気ドラム32cを有し、各蒸気ド
ラム内にそれぞれ112ata、36ataおよび10
ata程度の圧力の蒸気を生成する。ここでは、圧力1
00以上150ata未満の蒸気を高圧蒸気、20以上
40ata未満の蒸気を中圧蒸気および5以上15at
a未満の蒸気を低圧蒸気と定義し、第1蒸気ドラム32
a、第2蒸気ドラム32bおよび第3蒸気ドラム32c
をそれぞれ高圧蒸気ドラム32a、中圧蒸気ドラム32
bおよび低圧蒸気ドラム32cと定義する。起動行程時
では、排気ガス17の温度は定格負荷運転時と比べて約
180℃低く、流量は約40パーセント少ないが、中圧
蒸気ドラム32b内にタービン翼の冷却蒸気を生成させ
るには十分な熱源である。時間の経過に伴い、この中圧
蒸気ドラム32bに冷却蒸気が生成されると、開閉バル
ブ51を開け、排熱回収ボイラ設備31の中圧過熱器を
経てガスタービン14の第1段静翼41n、第2段静翼
42nおよび第3段静翼43n、第1段動翼41b、第
2段動翼42bおよび第3段動翼43bに冷却蒸気とし
て供給する。このときの冷却蒸気の温度は、約280℃
であり、定格負荷運転時の温度と同じである。通常、排
熱回収ボイラ設備31は、熱源であるガスタービン設備
11の排気ガスの温度または流量が変化しても各蒸気ド
ラムに生成される蒸気の温度が一定になるように制御さ
れる。この段階では、ガスタービン14に設けられた冷
却媒体経路には冷却空気と冷却蒸気が混ざって流れるこ
とになる。次段階で開閉バルブ61を閉じ、圧縮機12
からの冷却空気の供給を停止する。完全に冷却媒体が蒸
気のみになったのを確認して、開閉バルブ52,53お
よび54を開け、開閉バルブ62,63および64を閉
じ、この冷却蒸気を蒸気タービン設備21に回収する。
以上で起動行程における冷却媒体の空気から蒸気への切
り替えが完了し、徐々に発電機1に負荷を接続して負荷
運転を行う。負荷量に応じて圧縮機12の吸い込み空気
流量および燃料流量等が制御され、同時に、排気ガスの
温度が上昇および流量が増大し、排熱回収ボイラ設備3
1の熱源も増大する。それにより、生成される蒸気量も
増大し、蒸気タービン22a,22b,22cの負荷運
転が可能となる。
【0009】図2、図3を用いて、冷却空気と冷却蒸気
の温度差が同じになる(あるいは、冷却空気と冷却蒸気
の温度差が許容範囲に収まる)ように制御する方法を説
明する。その1の方法は、冷却器71によって冷却空気
の温度を下げる制御である。図2において、冷却器71
の出口に冷却温度を検出する温度センサー71Tと、開
閉バルブ51の入口に冷却温度を検出する温度センサー
51Tを設ける。起動行程時に、冷却空気から冷却蒸気
に切り替えるにあたって、圧縮機12より抽出した空気
の一部の温度と排熱回収ボイラ設備31より抽出した冷
却蒸気の温度を比較し、温度センサー71Tによって計
測した温度が温度センサー51Tによって計測した温度
と同じになる(あるいは、許容温度差に収まる)よう
に、冷却器71を制御し、冷却空気の温度を下げる。そ
の2の方法は、圧縮機12の吸込み空気流量を調整(I
GVモジュレーシヨン)することによって冷却空気の温
度を下げる制御である。図2において、圧縮機12の吐
出空気温度を検出する温度センサー12Tを設ける。圧
縮機12の吸込み空気流量は、圧縮機可変静翼12IG
Vをコントロールすることによって調整することができ
る。ここでは、起動行程時に、冷却空気から冷却蒸気に
切り替えるにあたって、定格負荷運転時より少ない空気
流量になるように圧縮機可変静翼12IGVをコントロ
ールすると、圧縮機12の吐出空気温度が低下する。そ
こで、温度センサー12Tによって計測した温度が温度
センサー51Tによって計測した温度と同じになる(あ
るいは、許容温度差に収まる)ように、圧縮機可変静翼
12IGVをコントロールし、冷却空気の温度を下げ
る。その3の方法は、蒸気ドラムの圧力によって冷却蒸
気の温度を上げる制御である。図3において、中圧蒸気
ドラム32bにドラム内の圧力を検出する圧力センサー
32bPを設ける。生成する冷却蒸気の温度は、ドラム
内の圧力をコントロールすることによって調整すること
ができる。ここでは、起動行程時に、冷却空気から冷却
蒸気に切り替えるにあたって、中圧蒸気ドラム32b内
の圧力を高くし、冷却蒸気の温度を上げ、温度センサー
51Tにより冷却蒸気の温度を計測する。そこで、温度
センサー51Tの温度が温度センサー71Tの温度と同
じになる(あるいは、許容温度差に収まる)ように、中
圧蒸気ドラム32b内の圧力をコントロールし、冷却蒸
気の温度を上げる。
【0010】ここで、通常、冷却媒体切り替え時におけ
る圧縮機吐出空気温度すなわち冷却空気温度は、圧縮機
吸い込み空気流量を定格時の60パーセントに絞った場
合には約380℃、定格負荷運転時と同じ吸い込み空気
流量である場合には約420℃である。図1において
は、冷却蒸気温度は約280℃であるから、冷却空気を
従来技術のように温度制御せず、そのままの温度の冷却
空気を用いたとき、圧縮機吸い込み流量を絞った場合で
約100℃、絞らない場合で約140℃の温度差が生じ
ることになり、冷却媒体を切り替えた際に冷却媒体経路
にはこの温度差に相当する熱応力が発生することにな
る。熱応力は、材料の強度、寿命を損なわせ、ガスター
ビン設備11全体の信頼性を低下させることになる。こ
れに対し、本実施形態では、冷却器71によって冷却空
気の温度が冷却蒸気温度と同じになる(あるいは、許容
温度差に収まる)ように制御するので、冷却媒体を切り
替えても冷却媒体経路は一切温度変化を受けることがな
く、その結果、熱応力の発生等の熱衝撃を受けることが
ない。このことは、冷却媒体経路ひいてはガスタービン
設備11全体の信頼性確保につながる。さらに、本実施
形態では、圧縮機吸い込み空気流量を絞り、圧縮機吐出
空気温度すなわち冷却空気温度を低下させた場合、また
は、蒸気ドラムの圧力によって冷却蒸気の温度を上げた
場合、いずれも冷却蒸気との温度差が小さくなり、この
結果、冷却器71の容量を小さくできるという利点が生
じる。
【0011】次に、負荷運転について説明する。本実施
形態に示す発電プラントにおいて、負荷運転時には、排
熱回収ボイラ31によって生成された高圧蒸気、中圧蒸
気および低圧蒸気は、それぞれの蒸気圧力に対応して第
1蒸気タービン22a、第2蒸気タービン22bおよび
第3蒸気タービン22c導かれ、各蒸気タービンを駆動
し、軸動力を発生させる。発生した軸動力は、発電機1
により電力に変換される。高圧蒸気タービン22aに導
かれた高圧蒸気は、この蒸気タービン22aにおいて膨
張仕事をして圧力が低下するが、この圧力は中圧蒸気タ
ービン22bを駆動するのに十分な圧力であるために、
中圧蒸気タービン22bに導かれる。中圧蒸気タービン
22bに導かれた中圧蒸気は、この蒸気タービン22b
において膨張仕事をして圧力が低下するが、この圧力は
低圧蒸気タービン22cを駆動するのに十分な圧力であ
るために、低圧蒸気タービン22cに導かれる。低圧蒸
気タービン22cに導かれた低圧蒸気は、この蒸気ター
ビン22cにおいて膨張仕事をした後、復水器33に導
かれ、水にされた後、水ポンプ34で排熱回収ボイラ3
1に戻される。高圧蒸気タービン22aの作動蒸気は、
中圧蒸気タービン22bおよび低圧タービン22cにお
いても仕事をする。
【0012】ここで、ガスタービン設備11のタービン
翼を冷却するのに使用される蒸気の経路について説明す
る。前記したように、ガスタービン翼の冷却には排熱回
収ボイラ31によって生成された蒸気が使用される。中
圧蒸気ドラム32bに生成された中圧蒸気は、中圧過熱
器を経てガスタービン14の第1段静翼41n、第2段
静翼42nおよび第3段静翼43n、第1段動翼41
b、第2段動翼42bおよび第3段動翼43bに冷却蒸
気として供給されタービン翼を冷却する。第1段静翼4
1nを冷却した蒸気は、低圧蒸気タービン22cに回収
される。第2段静翼42nを冷却した蒸気は、第3段静
翼43nに導かれ、この静翼を冷却する。第3段静翼4
3nを冷却した蒸気は、中圧蒸気タービン22bに回収
される。第1段動翼41b、第2段動翼42bおよび第
3段動翼43bを冷却した蒸気は、中圧蒸気タービン2
2bに回収される。
【0013】最後に、停止行程について説明する。発電
プラントを停止するにあたり、まず、蒸気タービン設備
21の負荷を徐々に小さくして無負荷運転状態にする。
次に、ガスタービン設備11の負荷を徐々に小さくして
無負荷運転状態にする。この段階ではガスタービン設備
11の冷却媒体は蒸気である。ここで、開閉バルブ6
2,63および64を開け、開閉バルブ52,53およ
び54を閉じる。この状態では、回収された冷却蒸気は
大気中に開放されている。さらに、開閉バルブ61を開
け、起動行程時と同じように、冷却空気の温度が冷却蒸
気の温度差と同じになる(あるいは、許容温度差に収ま
る)ように制御された冷却空気を供給する。その後、開
閉バルブ51を閉じれば、ガスタービン設備11に冷却
蒸気が供給されなくなり、燃料16を減らすことによっ
てガスタービン設備11が停止する。本実施形態では、
停止行程においても、起動行程時と同様に、冷却蒸気と
冷却空気とを切り替えた際に、冷却媒体経路は温度変化
を受けることがなく、すなわち、熱応力が生じることが
ないので、ガスタービン設備11の信頼性が確保でき
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンバインド発電プラントの起動/停止行程時におい
て、ガスタービン高温部の冷却媒体の切り替えにあた
り、冷却空気の温度または冷却蒸気の温度を制御するこ
とによって、冷却空気と冷却蒸気の温度差を最小限度に
抑えることができ、冷却媒体切り替え時に冷却媒体経路
に発生する熱応力を抑制することが可能になり、プラン
ト全体の信頼性を確保することができる。さらに、圧縮
機吸い込み空気流量または蒸気ドラムの圧力をコントロ
ールし、冷却空気の温度または冷却蒸気の温度を制御す
ることによって、冷却設備の容量を小さくすることかで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すガスタービン/蒸気
タービンコンバインド発電プラントの構成図
【図2】本発明の冷却空気と冷却蒸気の温度差を制御す
る方法を説明する図
【図3】本発明の冷却空気と冷却蒸気の温度差を制御す
る方法を説明する図
【符号の説明】
1 発電機 11 ガスタービン設備 12 圧縮機 12T 温度センサー 12IGV 圧縮機可変静翼 14 ガスタービン 21 蒸気タービン設備 22a,22b,22c 蒸気タービン 31 排熱回収ボイラ設備 32a,32b,32c 蒸気ドラム 32bP 圧力センサー 51T 温度センサー 71 冷却器 71T 温度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02C 7/18 F02C 7/18 E F22B 1/18 F22B 1/18 D (72)発明者 野田 雅美 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社日立製作所 電力・電機開発本 部内 (72)発明者 圓島 信也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社日立製作所 電力・電機開発本 部内 (56)参考文献 特開 平4−148035(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01K 23/10 F01K 13/02 F02C 7/16 F02C 7/18 F22B 1/18 F01D 25/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起動/停止行程時に、圧縮機から抽気し
    た冷却空気および排熱回収ボイラによって生成される冷
    却蒸気を用いてガスタービンの高温部を冷却するコンバ
    インド発電プラントの起動/停止方法であって、前記冷
    却空気から前記冷却蒸気または前記冷却蒸気から前記冷
    却空気に切り替えるにあたって、前記冷却空気と前記冷
    却蒸気の温度差をなくするように、あるいは、許容範囲
    に制御することを特徴とするコンバインド発電プラント
    の起動/停止方法。
  2. 【請求項2】 起動/停止行程時には圧縮機から抽気し
    た冷却空気を用いて、また、負荷運転時には後記排熱回
    収ボイラによって生成される冷却蒸気を用いてその高温
    部を冷却するガスタービンと、前記ガスタービンから排
    気された燃焼ガスによって蒸気を生成する排熱回収ボイ
    ラと、該蒸気により駆動される蒸気タービンからなるコ
    ンバインド発電プラントの起動/停止方法において、前
    記プラントの起動/停止行程時に、前記冷却空気から前
    記冷却蒸気または前記冷却蒸気から前記冷却空気に切り
    替え、このとき前記冷却空気と前記冷却蒸気の温度差を
    なくするように、あるいは、許容範囲に制御することを
    特徴とするコンバインド発電プラントの起動/停止方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    圧縮機から抽気した冷却空気を前記ガスタービンの高温
    部に供給する経路に冷却手段を設け、前記冷却空気の温
    度を制御することを特徴とするコンバインド発電プラン
    トの起動/停止方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、前記冷却空気と前記冷却蒸気の温度差の制御は、
    前記圧縮機の可変静翼をコントロールして圧縮機吸い込
    み空気流量を調整し、前記冷却空気の温度を下げること
    を特徴とするコンバインド発電プラントの起動/停止方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、前記冷却空気と前記冷却蒸気の温度差の制御は、
    前記蒸気タービンの蒸気ドラム内の圧力をコントロール
    し、前記冷却蒸気の温度を上げることを特徴とするコン
    バインド発電プラントの起動/停止方法。
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