JP3177635U

JP3177635U - 塩麹漬け容器

Info

Publication number: JP3177635U
Application number: JP2012003266U
Authority: JP
Inventors: 陽子山下
Original assignee: 新輝合成株式会社
Priority date: 2012-05-31
Filing date: 2012-05-31
Publication date: 2012-08-09
Anticipated expiration: 2022-05-31

Abstract

【課題】直接素材に触れずに塩麹漬けを容易に実施できるとともに、出来上がった漬け物を保存できる塩麹漬け容器を実現する。
【解決手段】全長に対し高さが二分の一以下である剛性を有する容器本体１と、上記容器本体に対し密閉状態で被蓋される蓋体２と、弾性素材からなるへら体５の組み合わせにより塩麹漬け容器とする。
【選択図】図１

Description

この考案は塩麹漬けを容易に実施できるとともに、出来上がった漬け物を保存できる塩麹漬け容器に関する。

漬物としては、米糠を乳酸発酵させて作った糠床に野菜を漬け込む糠漬けが一般的である。しかしながら、これを家庭で行うには糠床を用意、管理しなくてはならない煩わしさがある。一方、簡易な漬物としては塩漬けがあり、それを家庭で簡単に実施できるための用具として、漬物材料を収容する容器本体に被蓋する蓋体に中空の螺子体を螺合して昇降させると共に、下端に押し板を設けた昇降杆を下降方向に附勢して上記螺子体内に内挿した即席漬物器が公知である（例えば、特許文献１）。

特開２００３−２１９７９７号公報

前記の塩漬けは、即席漬物器を使用して手軽に実施できるが、糠漬けのような発酵の風味は楽しめなかった。

一方、最近、麹と塩、水を混ぜて発酵・熟成させた塩麹が脚光を浴びている。塩麹自体は漬物床として古くから利用されているが、家庭でこれを用いて漬物を作るにはビニール袋等の保存袋に漬物材料と塩麹を入れて、よくもみ込み空気を抜きながら密閉させる手法がとられている。

しかしながら、上記の手法においては、第一に剛性を有せず掴みにくい保存袋に塩麹を入れるには器具でなく素手を使わなくてはならない面倒さがあり、第二にもみ込み作業にはそれなりのこつを要し、第三に調理保存した漬物の一部を取り出す場合の取り出しおよび再密閉作業が面倒な問題があった。これらは、日常的に料理に携わっている主婦にはなんということはないだろうが、そうでない者には結構面倒な作業であった。

この考案は前記の問題点に鑑みて創作されたものであり、特別な経験を要せずとも誰でも塩麹漬けを容易に実施できるとともに、出来上がった漬け物を保存できる塩麹漬け容器を提供することを目的とする。すなわち、この考案の塩麹漬け容器は全長に対し高さが二分の一以下である剛性を有する容器本体と、上記容器本体に対し密閉状態で被蓋される蓋体と、弾性素材からなるへら体の組み合わせからなることを特徴とする。

以上の構成よりなるこの考案の塩麹漬け容器によれば、第一に、容器本体を全長に対し高さが二分の一以下にして、容器の体積に対する開口面を広くとることにより塩麹漬けの対象となる素材の露出面を大きくすることができる。第二に、弾性素材からなるへら体を組み合わせることにより、素材にまぶした塩麹を素材全体に行き渡るように均一に均すことが可能となる。第三に、蓋体を施すことにより、容器内を密閉状態として素材に含まれるデンプンやタンパク質の塩麹による分解作用を助長して甘味やうま味を引き出すことが可能となる。第四に、剛性を有する容器と蓋体の組み合わせとすることにより調理保存した漬物の一部を取り出す場合の取り出しおよび再密閉作業が容易となる。

以上のことから、この考案の塩麹漬け容器によれば、素手を使わずに誰でも容易に塩麹漬けを作ることが可能となる。

この考案の塩麹漬け容器の斜視図。

以下、この考案の塩麹漬け容器の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図中符号１は容器本体である。この容器本体１は剛性を有する素材（ここではプラスチックにより成型している）により上面が開口した筐体状に構成されるものであり、全長に対し高さを二分の一以下とすることにより容器の体積に対する開口面を広くとっている。図中符号３は容器本体１に対して用意される蓋体である。この蓋体３は弾性を有する素材（ここではプラスチックにより成型している）により構成されるものであり、下端周側に凹設された環状溝部４に、前記の容器本体１の上端から突設された環状の挿入部２を強圧嵌入することにより、容器本体に対し密閉状態で被蓋される。

図中符号５はへら体である。このへら体５は素材にまぶした塩麹を素材全体に均すために使用されるものであり、この均し作業を容易にするために弾性を有する素材（ここではプラスチックにより成型している）により構成される。この実施例においてはさらに周側片側６を先端に行くほど薄くすることにより、柔軟性を与えている。なお、図中符号７はへら体５をフックなどに掛止するための掛止孔である。

以上の構成からなるこの考案の塩麹漬け容器の使用にあたっては、例えば野菜や魚、肉、豆腐などの素材を先ず容器本体１に収容する。この場合、容器の体積に対する開口面を広くとっているので、素材は大きく展開した状態で収容することが可能となり、まぶされた塩麹との接触面を大きくとることができる。次に、収容した素材の表面に塩麹をまぶし、さらに弾性素材からなるへら体５により素材にまぶした塩麹を素材全体に行き渡るように均一に均し、最後に容器本体１に対し蓋体３を密閉状態で被蓋し冷蔵庫などに入れて塩麹漬けを行う。

１容器本体
３蓋体
５へら体

Claims

全長に対し高さが二分の一以下である剛性を有する容器本体と、上記容器本体に対し密閉状態で被蓋される蓋体と、弾性素材からなるへら体の組み合わせからなることを特徴とする塩麹漬け容器。