JP3177347B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents
液晶表示素子の製造方法Info
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Description
utomation)機器、AV(Audio Visual) 分野で使用され
る液晶表示素子の製造方法であって、より詳細には、プ
ラスチック基板を用いた液晶表示素子の製造方法に関す
るものである。
にガラスが用いられているが、近年ではガラス基板に代
わって、プラスチック基板が多用されている。これは、
ガラス基板に比べ、プラスチック基板の方が軽く、軽量
化が図れるという利点を備えていると共に、コスト削減
を図るべく、一対の出発基板から複数の液晶表示素子を
一括して作製する場合、ガラス基板であるとその物性的
特性から出発基板の大きさに限界を有しているが、プラ
スチック基板であると割れ難く扱い易いので、出発基板
をより大きくして効率よく一括生産を実現することがで
きるためである。
(a)(b)に基づいて順に説明すると、まず、出発基板
であるプラスチック基板21上に、透明電極であるIT
O(Indium Tin Oxcide) 膜22をスパッタリングにて形
成し、エッチング処理等を施してITO膜22を各液晶
表示素子単位にパターニングする。尚、下地膜としてプ
ラスチック基板21表面にSiO2 膜を形成し、このS
iO2 膜の上にITO膜22を形成する場合もある。次
いで、ITO膜22の上における個々の液晶表示素子に
対応する部位に配向膜23・23を形成し、配向処理を
施す。そして、このようにして形成された各配向膜23
の上に、配向膜23の外周部を囲うようにシール部24
を印刷等にて形成し、このシール部24を介して2枚の
プラスチック基板21・21同士を各配向膜が相対向す
るように貼り合わせ、液晶表示板(図示せず)を作成す
る。その後、この液晶表示板を所定の分断ラインに沿っ
て個々の液晶表示素子単位に切り離し、個々の液晶表示
素子のシール材にて形成されたセルギャップ内に液晶を
注入する。
チック基板21を使用した場合、上述したような利点を
備えてはいるものの、その反面、ガラス基板より熱に弱
く、変形し易いという欠点を有しており、そのため、プ
ラスチック基板21上にSiO2 膜やITO膜22を形
成する際のスパッタリングは、基板の変形等を抑制する
ために低温で行われている。したがって、当然、ITO
膜22とプラスチック基板21、もしくはSiO2 膜と
プラスチック基板21との密着強度は低いものとなって
おり、そのため、プラスチック基板21・21同士をシ
ール部24を介して貼り合わせて液晶表示板を作製した
際、基板外周部にてシール部24の下地のITO膜22
やSiO2 膜の剥離によるシール剥がれが発生し易くな
っている。その結果、製造時の不良率が高くなり、一括
生産によるコスト削減が思うように図れないという不具
合を将来している。
ール剥がれが、基板外周部にて起こり易いのは、プラス
チック基板21の一方面にスパッタリング等で薄膜を形
成した際に生じたプラスチック基板21の凹凸を、貼り
合わせ工程のプレス時に平坦な状態に矯正することに起
因しており、元の状態に戻ろうとする応力がプラスチッ
ク基板21に残り、この残留応力が基板外周部にて最も
強く働くためである。
従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的
は、一対の基板が貼り合わされてなる液晶表示板に発生
するシール剥がれを抑制して、製造歩留まりを向上さ
せ、製造コストを削減することにある。
製造方法は、上記課題を解決するために、表面に透明電
極や配向膜等が順に形成された一対のプラスチックから
なる出発基板を、液晶表示素子単位に形成されたシール
部を介して貼り合わせて液晶表示板を作製し、この液晶
表示板を分断して液晶表示素子を得る液晶表示素子の製
造方法において、出発基板に配向膜を形成する際に、出
発基板の外周部にダミー配向膜を形成し、出発基板にシ
ール部を形成する際に、上記ダミー配向膜の上にダミー
シール部を形成し、液晶表示板を分断する際に、上記ダ
ミーシール部にて貼り合わされた外周部を切り捨てるこ
とを特徴としている。
出発基板外周部にダミー配向膜を形成し、シール部を形
成する際に、このダミー配向膜の上にダミーシール部を
形成するようになっているので、液晶表示板は、シール
部とダミーシール部の両方にて貼り合わされた構成とな
り、シール強度が向上する。しかも、このダミーシール
部は、出発基板の外周部であって、かつ、ダミー配向膜
の上に設けられているので、液晶表示板を作製した際に
出発基板の外周部に強く働く残留応力によるシール剥が
れをダミー配向膜の緩衝効果とともに効果的に抑制す
る。この結果、透明電極等と出発基板との密着力が低く
ても、液晶表示板における基板外周部からのシール剥が
れが発生し難くなり、液晶表示板を分断して得られる液
晶表示素子の製造歩留まりを向上させ、製造コストの削
減が可能となる。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
より作製された液晶表示素子は、図2に示すように、一
対のプラスチック基板1・1を、それらの周辺部にシー
ル部4を介装させて相対向させ、両プラスチック基板1
・1の間に液晶6及びスペーサ7を封入することにより
構成されており、両プラスチック基板1・1の相対向面
には、複数の互いに平行な帯状の透明電極であるITO
(Indium Tin Oxcide)膜2・2が上
部側と下部側とで互いに直行する形状にそれぞれ設けら
れている。さらに、これらITO膜2・2を覆う形状
で、配向膜3・3が上記両基板1・1の相対向面にそれ
ぞれ披着されており、また、上記両プラスチック基板1
・1の外側の面には、偏光板8が貼着されている。
(a)(b)及び図2を用いて、以下に説明する。尚、
説明をわかり易くするために、本実施例においては、一
対の出発基板から、2個の液晶表示素子を製造する場合
を例示する。
の上に、スパッタリングにてITO膜2を形成して、液
晶表示素子単位に、所定の形状にパターニングする。次
いで、その上に配向膜3・3を形成すると共に、プラス
チック基板1の外周部の液晶表示素子を構成しない部分
に、複数のダミー配向膜3a…を形成する。このダミー
配向膜3a…は、図中仮想線にて示す分断ラインRに掛
からないように分割して形成される。
の後、配向膜3・3の上にスペーサ7を散布し、印刷に
てシール部4・4を形成すると共に、上記ダミー配向膜
3a…の上に、ダミーシール部4a…を形成する。この
とき、シール部4・4には、後工程で液晶の注入に使用
される液晶注入口4’・4’が形成されると共に、ダミ
ーシール部4aの各々には、空気抜き用の開口4a’が
形成される。
チック基板1・1を、所定の配向膜3・3、ダミー配向
膜3a・3a同士が相対向するようにして貼り合わせ、
液晶表示板(図示せず)を作製する。その後、この液晶
表示板を上記分断ラインRに沿って液晶表示素子単位に
分断し、端子出し処理等を施す。この時、ダミーシール
部4a…にて貼り合わされた部位は切除される。このよ
うにして得られた液晶表示素子のセルギャップ内に液晶
6を注入し、注入口4’を封止し、外面に偏光板8・8
をそれぞれ貼着し、これにて、液晶表示素子として完成
される。
造工程においては、プラスチック基板1上に配向膜3・
3を形成すると共に、プラスチック基板1の外周部にダ
ミー配向膜3a…を形成し、シール部4・4を印刷する
と共に、上記ダミー配向膜3a…の上にダミーシール部
4a…を形成するようになっているので、一対のプラス
チック基板1・1を貼り合わせて作製された液晶表示板
は、シール部4・4と、基板外周部に設けられたダミー
シール部4a…とで貼り合わされた構成となる。したが
って、従来のシール部4・4のみによる貼り合わせのも
のに比べ、シール強度が向上される。しかも、ダミーシ
ール部4a…は、プラスチック基板1の外周部に設けら
れているので、一対のプラスチック基板1・1を貼り合
わせて液晶表示板を作製した際に基板外周部に強く働く
残留応力によるシール剥がれを効果的に抑制できる。こ
れにより、ITO膜2とプラスチック基板1との密着力
が低くても、液晶表示板における基板外周部からのシー
ル剥がれが発生し難くなり、液晶表示板を分断して得ら
れる液晶表示素子の製造歩留まりを向上させ、製造コス
トの削減が可能となる。
を形成する際、ダミー配向膜3a…を形成し、このダミ
ー配向膜3a…の上にダミーシール部4a…を形成する
ようになっているので、ダミー配向膜3aによる緩衝効
果により、液晶表示板における基板外周部からのシール
剥がれがより一層効果的に抑制されることとなり、より
一層の製造コスト削減を可能となっている。
分断ラインRに掛からないように、ダミー配向膜3a…
及びダミーシール部4a…の形成領域を設定しているの
で、分断時に、ダイシングがダミーシール部4a…に接
触して分断ラインRから逸れるようなことがなく、支障
なく分断することができる。
基板1の上に直接ITO膜2を形成したが、これとは別
に、SiO2 膜を介して形成することも可能であり、こ
の場合は、SiO2 膜とプラスチック基板1との境界面
にて生じるシール剥がれが効果的に防止される。
の上にシール部4・4を形成しているので、ITO膜2
の上に直接、シール部4を設けて貼り合わせた構成に比
べ、シール強度が向上されており、これによっても、シ
ール剥がれを抑制するようになっている。
上のように、出発基板に配向膜を形成する際に、出発基
板の外周部にダミー配向膜を形成し、出発基板にシール
部を形成する際に、上記ダミー配向膜の上にダミーシー
ル部を形成し、液晶表示板を分断する際に、上記ダミー
シール部にて貼り合わされた外周部を切り捨てるもので
ある。
ミーシール部の両方にて貼り合わされた構成となり、シ
ール強度が向上し、しかも、このダミーシール部は、出
発基板の外周部であって、かつ、ダミー配向膜の上に設
けられているので、液晶表示板を作製した際に出発基板
の外周部に強く働く残留応力によるシール剥がれをダミ
ー配向膜の緩衝効果とともに効果的に抑制する。この結
果、透明電極等と出発基板との密着力が低くても、液晶
表示板における基板外周部からのシール剥がれが発生し
難くなり、液晶表示板を分断して得られる液晶表示素子
の製造歩留まりを向上させ、製造コストの削減を可能に
するという効果を奏する。
施例の液晶表示素子の製造工程において、配向膜、ダミ
ー配向膜、シール部、及びダミーシール部が形成された
プラスチック基板の平面図であり、(b)は(a)に示
すラインA−Aの断面図である。
された液晶表示素子の断面図である。
て、配向膜及びシール部が形成されたプラスチック基板
の平面図であり、(b)は(a)に示すラインA’−
A’の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に透明電極や配向膜等が順に形成さ
れた一対のプラスチックからなる出発基板を、液晶表示
素子単位に形成されたシール部を介して貼り合わせて液
晶表示板を作製し、この液晶表示板を分断して液晶表示
素子を得る液晶表示素子の製造方法において、 出発基板に配向膜を形成する際に、出発基板の外周部に
ダミー配向膜を形成し、出発基板にシール部を形成する
際に、上記ダミー配向膜の上にダミーシール部を形成
し、液晶表示板を分断する際に、上記ダミーシール部に
て貼り合わされた外周部を切り捨てることを特徴とする
液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP16262793A JP3177347B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液晶表示素子の製造方法 |
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JPH0720478A JPH0720478A (ja) | 1995-01-24 |
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Family Applications (1)
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JP16262793A Expired - Fee Related JP3177347B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液晶表示素子の製造方法 |
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KR100685951B1 (ko) * | 2002-03-06 | 2007-02-23 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정표시소자 및 그 제조방법 |
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- 1993-06-30 JP JP16262793A patent/JP3177347B2/ja not_active Expired - Fee Related
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