JP3176464B2 - 缶胴ブランクの表面処理装置 - Google Patents
缶胴ブランクの表面処理装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料缶等に使用される
缶胴ブランクに表面処理を施す装置に関するものであ
り、さらに詳しくは、前記缶胴ブランクの両面にポリエ
ステルフィルムを接着して被覆する装置に関するもので
ある。
缶胴ブランクに表面処理を施す装置に関するものであ
り、さらに詳しくは、前記缶胴ブランクの両面にポリエ
ステルフィルムを接着して被覆する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】飲料物等の容器に使用される金属缶体と
して、短冊状の缶胴ブランクの両端縁を溶接して接合す
ることにより缶胴部を形成し、この缶胴部の両端に別途
製造された缶蓋が二重巻締めされてなる缶体が知られて
いる。
して、短冊状の缶胴ブランクの両端縁を溶接して接合す
ることにより缶胴部を形成し、この缶胴部の両端に別途
製造された缶蓋が二重巻締めされてなる缶体が知られて
いる。
【0003】従来、前記缶体では、基体金属と内容物と
の接触により基体金属が腐食されたり溶出した金属成分
のために内容物のフレーバーが変化することを避けるた
めに、缶内面側にエポキシ・フェノール樹脂等の塗料を
塗布して被覆する一方、缶外面側には美粧性を付与する
ための塗装が施されている。前記塗装は缶胴ブランクの
原板の内外面にそれぞれ、下塗り層、塗料層、コート層
などが数回に亘って所定のパターンに印刷され、前記各
層を印刷するごとに加熱オーブン等による焼き付けが行
われる。そして、前記印刷及び焼き付けの終了後に、前
記原板が縦横それぞれ複数に裁断されて両面に前記塗装
が施された単一の缶胴ブランクが得られる。ところが、
前記缶体の製造工程では、前記印刷及び焼き付けの際に
揮散する有機溶媒と、前記加熱オーブン等の余熱とによ
り作業環境が著しく汚染される傾向がある。
の接触により基体金属が腐食されたり溶出した金属成分
のために内容物のフレーバーが変化することを避けるた
めに、缶内面側にエポキシ・フェノール樹脂等の塗料を
塗布して被覆する一方、缶外面側には美粧性を付与する
ための塗装が施されている。前記塗装は缶胴ブランクの
原板の内外面にそれぞれ、下塗り層、塗料層、コート層
などが数回に亘って所定のパターンに印刷され、前記各
層を印刷するごとに加熱オーブン等による焼き付けが行
われる。そして、前記印刷及び焼き付けの終了後に、前
記原板が縦横それぞれ複数に裁断されて両面に前記塗装
が施された単一の缶胴ブランクが得られる。ところが、
前記缶体の製造工程では、前記印刷及び焼き付けの際に
揮散する有機溶媒と、前記加熱オーブン等の余熱とによ
り作業環境が著しく汚染される傾向がある。
【0004】そこで、作業環境の汚染を低減する為に、
缶胴ブランクの内外面をポリエステルフィルムで被覆す
ることにより、前記塗装に代えることが望まれている。
缶胴ブランクの内外面をポリエステルフィルムで被覆す
ることにより、前記塗装に代えることが望まれている。
【0005】缶胴ブランクの缶内面となる側をポリエス
テルフィルムで被覆して得られる缶体によれば、基体金
属の腐食を防止することができるとともに、前記缶内面
側に樹脂を塗布する缶体ではわずかながら溶出する樹脂
により変化する内容物のフレーバーを保護することがで
きる。さらに、缶胴ブランクの缶外面となる側を印刷が
施されたポリエステルフィルムで被覆して得られる缶体
によれば、缶外面に塗装によらずに美粧性を付与でき
る。
テルフィルムで被覆して得られる缶体によれば、基体金
属の腐食を防止することができるとともに、前記缶内面
側に樹脂を塗布する缶体ではわずかながら溶出する樹脂
により変化する内容物のフレーバーを保護することがで
きる。さらに、缶胴ブランクの缶外面となる側を印刷が
施されたポリエステルフィルムで被覆して得られる缶体
によれば、缶外面に塗装によらずに美粧性を付与でき
る。
【0006】ところで、缶胴ブランクを溶接して缶胴部
を形成する場合には、前記缶胴ブランクの両端縁に溶接
用の金属露出部があることが必要であるが、前記のよう
に縦横それぞれ複数に裁断される前記原板の両面を前記
金属露出部を残してポリエステルフィルムで被覆しよう
とすると工程が煩雑になることが避けられないとの問題
があった。前記問題を解決するために、缶胴ブランクの
内外面をポリエステルフィルムで効率よく被覆する装置
が既に本出願人により特許出願されている(特願平3−
200826号明細書参照)。
を形成する場合には、前記缶胴ブランクの両端縁に溶接
用の金属露出部があることが必要であるが、前記のよう
に縦横それぞれ複数に裁断される前記原板の両面を前記
金属露出部を残してポリエステルフィルムで被覆しよう
とすると工程が煩雑になることが避けられないとの問題
があった。前記問題を解決するために、缶胴ブランクの
内外面をポリエステルフィルムで効率よく被覆する装置
が既に本出願人により特許出願されている(特願平3−
200826号明細書参照)。
【0007】この装置は、原板を単一の缶胴ブランクの
幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を間隔を置いて
断続的に搬送路に供給し、この搬送路上で一方の面に単
一の缶胴ブランクに対応する印刷パターンが長手方向に
間隔を存して連続して印刷された長尺の二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを、他方の面には無地で長尺のポリエス
テルフィルムを熱圧着により接着し、前記両ポリエステ
ルフィルムで挟持されて長尺に連結された前記缶胴ブラ
ンク材料をその連結部分で裁断し、さらに単一の缶胴ブ
ランクに分割するものである。前記装置では、前記搬送
路上を一定の間隔で列をなして移動する前記缶胴ブラン
ク材料にこの缶胴ブランク材料の幅より狭く形成された
フィルムを接着することにより、前記缶胴ブランク材料
の両端縁に溶接用の金属露出部分を残して、前記缶胴ブ
ランク材料の内外面をポリエステルフィルムで効率よく
被覆することができる。
幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を間隔を置いて
断続的に搬送路に供給し、この搬送路上で一方の面に単
一の缶胴ブランクに対応する印刷パターンが長手方向に
間隔を存して連続して印刷された長尺の二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを、他方の面には無地で長尺のポリエス
テルフィルムを熱圧着により接着し、前記両ポリエステ
ルフィルムで挟持されて長尺に連結された前記缶胴ブラ
ンク材料をその連結部分で裁断し、さらに単一の缶胴ブ
ランクに分割するものである。前記装置では、前記搬送
路上を一定の間隔で列をなして移動する前記缶胴ブラン
ク材料にこの缶胴ブランク材料の幅より狭く形成された
フィルムを接着することにより、前記缶胴ブランク材料
の両端縁に溶接用の金属露出部分を残して、前記缶胴ブ
ランク材料の内外面をポリエステルフィルムで効率よく
被覆することができる。
【0008】尚、本明細書では、前記缶胴ブランクの幅
とは、該缶胴ブランクの両端縁を重ね合わせて溶接する
ことにより形成される缶胴部の円周長に前記両端縁の重
ね合わせ部の長さを加えた長さを意味する。
とは、該缶胴ブランクの両端縁を重ね合わせて溶接する
ことにより形成される缶胴部の円周長に前記両端縁の重
ね合わせ部の長さを加えた長さを意味する。
【0009】しかしながら、前記装置では缶胴ブランク
材料が搬送路上を縦に一列だけ搬送されるようになって
おり、処理能力が限定されるので、さらに効率よく表面
処理を行うことができる装置が望まれる。前記処理能力
を向上するために、前記缶胴ブランク材料を並列に配列
して前記搬送路に搬送することが考えられるが、前記並
列に配列されて搬送される缶胴ブランク材料の各列に個
別にポリエステルフィルムを供給したのでは、列によっ
て前記ポリエステルフィルムの前記缶胴ブランク材料に
接着される位置が前後にずれてしまい、前記印刷パター
ンが前記各列の缶胴ブランク材料で同一に配置されるよ
うに接着することが難しく、ポリエステルフィルムが接
着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同時に処理する
ことが難しい。
材料が搬送路上を縦に一列だけ搬送されるようになって
おり、処理能力が限定されるので、さらに効率よく表面
処理を行うことができる装置が望まれる。前記処理能力
を向上するために、前記缶胴ブランク材料を並列に配列
して前記搬送路に搬送することが考えられるが、前記並
列に配列されて搬送される缶胴ブランク材料の各列に個
別にポリエステルフィルムを供給したのでは、列によっ
て前記ポリエステルフィルムの前記缶胴ブランク材料に
接着される位置が前後にずれてしまい、前記印刷パター
ンが前記各列の缶胴ブランク材料で同一に配置されるよ
うに接着することが難しく、ポリエステルフィルムが接
着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同時に処理する
ことが難しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであり、両面がポリエステルフィル
ムで被覆された飲料缶等に使用される金属製缶胴ブラン
クを効率よく製造することができる缶胴ブランクの表面
処理装置を提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、両面がポリエステルフィル
ムで被覆された飲料缶等に使用される金属製缶胴ブラン
クを効率よく製造することができる缶胴ブランクの表面
処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第1の態
様は、原板を単一の缶胴ブランクの幅に裁断して得られ
た複数枚の缶胴ブランク材料を搬送方向に直交する方向
に並列に配列して、上下各一対の複数のローラで挟持し
て搬送する搬送路と、前記複数枚の缶胴ブランク材料
を、その長手方向の先端位置を一致させて前記搬送路に
断続的に供給する缶胴ブランク材料供給手段と、該搬送
路途中に設けられ、該搬送路に沿って移動する該缶胴ブ
ランク材料を加熱する加熱手段と、単一の缶胴ブランク
に対応する印刷パターン及び識別表示が幅方向及び長手
方向にそれぞれ間隔を存して格子状に印刷されている長
尺の二軸延伸ポリエステルフィルムを供給する第1のフ
ィルム供給装置と、該第1のフィルム供給装置から供給
される二軸延伸ポリエステルフィルムを、該幅方向の間
隔部分から単一の缶胴ブランクの両端縁に設けられる溶
接用の金属露出部に相当する部分を該二軸延伸ポリエス
テルフィルムの長手方向に沿って切除して、該印刷パタ
ーン及び識別表示が長手方向に間隔を存して連続して印
刷されていて単一の缶胴ブランクより幅が狭いフィルム
に分割するフィルム分割装置と、該フィルム分割装置に
より分割されたフィルムを前記缶胴ブランク材料に圧着
する第1の圧着装置とを有し、前記搬送路の上方または
下方に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該二軸延伸ポ
リエステルフィルムを接着する第1のフィルム接着手段
と、単一の缶胴ブランクより幅が狭く形成された無地で
長尺のポリエステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエス
テルフィルムの幅方向に印刷されている印刷パターンと
同数、並列に供給する第2のフィルム供給装置と、該第
2のフィルム供給装置から供給されるポリエステルフィ
ルムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置
とを有し、前記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給
手段の反対側に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポ
リエステルフィルムを接着する第2のフィルム接着手段
と、前記第1及び第2のフィルム接着手段により両面に
接着されたポリエステルフィルムに挟持され長尺状に連
結された缶胴ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィ
ルムに印刷されている前記識別表示を検知して、所定の
識別表示を検出したときに該缶胴ブランク材料を挟持す
る前記両ポリエステルフィルムを該缶胴ブランク材料に
挟まれた連結部分で裁断し、両面に前記両ポリエステル
フィルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料を得る
裁断手段と、前記表面処理缶胴ブランク材料を前記印刷
パターンの間隔の部分で分割して同時に多数の単一の缶
胴ブランクを得る缶胴ブランク分割手段とを有すること
を特徴とする。
めに、本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第1の態
様は、原板を単一の缶胴ブランクの幅に裁断して得られ
た複数枚の缶胴ブランク材料を搬送方向に直交する方向
に並列に配列して、上下各一対の複数のローラで挟持し
て搬送する搬送路と、前記複数枚の缶胴ブランク材料
を、その長手方向の先端位置を一致させて前記搬送路に
断続的に供給する缶胴ブランク材料供給手段と、該搬送
路途中に設けられ、該搬送路に沿って移動する該缶胴ブ
ランク材料を加熱する加熱手段と、単一の缶胴ブランク
に対応する印刷パターン及び識別表示が幅方向及び長手
方向にそれぞれ間隔を存して格子状に印刷されている長
尺の二軸延伸ポリエステルフィルムを供給する第1のフ
ィルム供給装置と、該第1のフィルム供給装置から供給
される二軸延伸ポリエステルフィルムを、該幅方向の間
隔部分から単一の缶胴ブランクの両端縁に設けられる溶
接用の金属露出部に相当する部分を該二軸延伸ポリエス
テルフィルムの長手方向に沿って切除して、該印刷パタ
ーン及び識別表示が長手方向に間隔を存して連続して印
刷されていて単一の缶胴ブランクより幅が狭いフィルム
に分割するフィルム分割装置と、該フィルム分割装置に
より分割されたフィルムを前記缶胴ブランク材料に圧着
する第1の圧着装置とを有し、前記搬送路の上方または
下方に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該二軸延伸ポ
リエステルフィルムを接着する第1のフィルム接着手段
と、単一の缶胴ブランクより幅が狭く形成された無地で
長尺のポリエステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエス
テルフィルムの幅方向に印刷されている印刷パターンと
同数、並列に供給する第2のフィルム供給装置と、該第
2のフィルム供給装置から供給されるポリエステルフィ
ルムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置
とを有し、前記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給
手段の反対側に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポ
リエステルフィルムを接着する第2のフィルム接着手段
と、前記第1及び第2のフィルム接着手段により両面に
接着されたポリエステルフィルムに挟持され長尺状に連
結された缶胴ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィ
ルムに印刷されている前記識別表示を検知して、所定の
識別表示を検出したときに該缶胴ブランク材料を挟持す
る前記両ポリエステルフィルムを該缶胴ブランク材料に
挟まれた連結部分で裁断し、両面に前記両ポリエステル
フィルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料を得る
裁断手段と、前記表面処理缶胴ブランク材料を前記印刷
パターンの間隔の部分で分割して同時に多数の単一の缶
胴ブランクを得る缶胴ブランク分割手段とを有すること
を特徴とする。
【0012】前記缶胴ブランク材料と前記各ポリエステ
ルフィルムとの接着は、単なる熱圧着によってもよく、
熱硬化性樹脂系接着剤を介して接着してもよい。
ルフィルムとの接着は、単なる熱圧着によってもよく、
熱硬化性樹脂系接着剤を介して接着してもよい。
【0013】本発明の第1の態様の表面処理装置では、
前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹脂系接着剤を
介して前記缶胴ブランク材料に接着されるときに、前記
裁断手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に、前記表
面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱し、前記
各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料の間の前
記接着剤を硬化させる第2の加熱手段を設けたことを特
徴とする。
前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹脂系接着剤を
介して前記缶胴ブランク材料に接着されるときに、前記
裁断手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に、前記表
面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱し、前記
各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料の間の前
記接着剤を硬化させる第2の加熱手段を設けたことを特
徴とする。
【0014】さらに、本発明の第1の態様の表面処理装
置は、前記缶胴ブランク分割手段の上流側に、前記表面
処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段を設けたこと
を特徴とする。前記冷却手段は、前記表面処理缶胴ブラ
ンク材料を最終的に単一の缶胴ブランクに分割する際に
冷却された状態で前記缶胴ブランク分割手段に供給する
ためのものであるので、前記第2の加熱手段を設けない
ときには、前記第1のフィルム接着手段及び第2のフィ
ルム接着手段と前記裁断手段との間に設けてもよく、前
記裁断手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に設けて
もよい。また、前記第2の加熱手段を設けるときには、
第2の加熱手段の熱効率を向上させるために、前記各ポ
リエステルフィルムを圧着するために加熱された前記表
面処理缶胴ブランク材料をそのまま第2の加熱手段に供
給することが好ましいので、前記冷却手段は前記第2の
加熱手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に設けるこ
とが好ましい。
置は、前記缶胴ブランク分割手段の上流側に、前記表面
処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段を設けたこと
を特徴とする。前記冷却手段は、前記表面処理缶胴ブラ
ンク材料を最終的に単一の缶胴ブランクに分割する際に
冷却された状態で前記缶胴ブランク分割手段に供給する
ためのものであるので、前記第2の加熱手段を設けない
ときには、前記第1のフィルム接着手段及び第2のフィ
ルム接着手段と前記裁断手段との間に設けてもよく、前
記裁断手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に設けて
もよい。また、前記第2の加熱手段を設けるときには、
第2の加熱手段の熱効率を向上させるために、前記各ポ
リエステルフィルムを圧着するために加熱された前記表
面処理缶胴ブランク材料をそのまま第2の加熱手段に供
給することが好ましいので、前記冷却手段は前記第2の
加熱手段と前記缶胴ブランク分割手段との間に設けるこ
とが好ましい。
【0015】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第
2の態様は、原板を単一の缶胴ブランクの幅毎に複数枚
に分割できる幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を
上下各一対の複数のローラで挟持して搬送する搬送路
と、前記缶胴ブランク材料を前記搬送路に断続的に供給
する缶胴ブランク材料供給手段と、該搬送路途中に設け
られ、該搬送路に沿って移動する該缶胴ブランク材料を
加熱する加熱手段と、単一の缶胴ブランクに対応する印
刷パターン及び識別表示が幅方向及び長手方向にそれぞ
れ間隔を存して格子状に印刷されている長尺の二軸延伸
ポリエステルフィルムを供給する第1のフィルム供給装
置と、該第1のフィルム供給装置から供給される二軸延
伸ポリエステルフィルムを、該幅方向の間隔部分から単
一の缶胴ブランクの両端縁に設けられる溶接用の金属露
出部に相当する部分を該二軸延伸ポリエステルフィルム
の長手方向に沿って切除して、該印刷パターン及び識別
表示が長手方向に間隔を存して連続して印刷されていて
単一の缶胴ブランクより幅が狭いフィルムに分割するフ
ィルム分割装置と、該フィルム分割装置により分割され
たフィルムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第1の圧
着装置とを有し、前記搬送路の上方または下方に設けら
れ、前記缶胴ブランク材料に該二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを接着する第1のフィルム接着手段と、単一の缶
胴ブランクより幅が狭く形成された無地で長尺のポリエ
ステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエステルフィルム
の幅方向に印刷されている印刷パターンと同数、並列に
供給する第2のフィルム供給装置と、該第2のフィルム
供給装置から供給されるポリエステルフィルムを前記缶
胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置とを有し、前
記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給手段の反対側
に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポリエステルフ
ィルムを接着する第2のフィルム接着手段と、前記第1
及び第2のフィルム接着手段により両面に接着されたポ
リエステルフィルムに挟持され長尺状に連結された缶胴
ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィルムに印刷さ
れている前記識別表示を検知して、所定の識別表示を検
出したときに該缶胴ブランク材料を挟持する前記両ポリ
エステルフィルムを該缶胴ブランク材料に挟まれた連結
部分で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィルムが接
着された表面処理缶胴ブランク材料を得る裁断手段と、
前記表面処理缶胴ブランク材料を長手方向に沿って裁断
して単一の缶胴ブランクの幅に分割する第1の缶胴ブラ
ンク分割手段と、単一の缶胴ブランクの幅に分割された
前記表面処理缶胴ブランク材料を前記印刷パターンの間
隔の部分で分割して同時に多数の単一の缶胴ブランクを
得る第2の缶胴ブランク分割手段とを有することを特徴
とする。
2の態様は、原板を単一の缶胴ブランクの幅毎に複数枚
に分割できる幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を
上下各一対の複数のローラで挟持して搬送する搬送路
と、前記缶胴ブランク材料を前記搬送路に断続的に供給
する缶胴ブランク材料供給手段と、該搬送路途中に設け
られ、該搬送路に沿って移動する該缶胴ブランク材料を
加熱する加熱手段と、単一の缶胴ブランクに対応する印
刷パターン及び識別表示が幅方向及び長手方向にそれぞ
れ間隔を存して格子状に印刷されている長尺の二軸延伸
ポリエステルフィルムを供給する第1のフィルム供給装
置と、該第1のフィルム供給装置から供給される二軸延
伸ポリエステルフィルムを、該幅方向の間隔部分から単
一の缶胴ブランクの両端縁に設けられる溶接用の金属露
出部に相当する部分を該二軸延伸ポリエステルフィルム
の長手方向に沿って切除して、該印刷パターン及び識別
表示が長手方向に間隔を存して連続して印刷されていて
単一の缶胴ブランクより幅が狭いフィルムに分割するフ
ィルム分割装置と、該フィルム分割装置により分割され
たフィルムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第1の圧
着装置とを有し、前記搬送路の上方または下方に設けら
れ、前記缶胴ブランク材料に該二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを接着する第1のフィルム接着手段と、単一の缶
胴ブランクより幅が狭く形成された無地で長尺のポリエ
ステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエステルフィルム
の幅方向に印刷されている印刷パターンと同数、並列に
供給する第2のフィルム供給装置と、該第2のフィルム
供給装置から供給されるポリエステルフィルムを前記缶
胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置とを有し、前
記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給手段の反対側
に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポリエステルフ
ィルムを接着する第2のフィルム接着手段と、前記第1
及び第2のフィルム接着手段により両面に接着されたポ
リエステルフィルムに挟持され長尺状に連結された缶胴
ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィルムに印刷さ
れている前記識別表示を検知して、所定の識別表示を検
出したときに該缶胴ブランク材料を挟持する前記両ポリ
エステルフィルムを該缶胴ブランク材料に挟まれた連結
部分で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィルムが接
着された表面処理缶胴ブランク材料を得る裁断手段と、
前記表面処理缶胴ブランク材料を長手方向に沿って裁断
して単一の缶胴ブランクの幅に分割する第1の缶胴ブラ
ンク分割手段と、単一の缶胴ブランクの幅に分割された
前記表面処理缶胴ブランク材料を前記印刷パターンの間
隔の部分で分割して同時に多数の単一の缶胴ブランクを
得る第2の缶胴ブランク分割手段とを有することを特徴
とする。
【0016】前記缶胴ブランク材料と前記各ポリエステ
ルフィルムとの接着は、前記第1の態様の表面処理装置
と同様に、単なる熱圧着によってもよく、熱硬化性樹脂
系接着剤を介して接着してもよい。
ルフィルムとの接着は、前記第1の態様の表面処理装置
と同様に、単なる熱圧着によってもよく、熱硬化性樹脂
系接着剤を介して接着してもよい。
【0017】本発明の第2の態様の表面処理装置では、
前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹脂系接着剤を
介して前記缶胴ブランク材料に接着されるときに、前記
裁断手段と前記第2の缶胴ブランク分割手段との間に、
前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱
し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料
の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段を設けた
ことを特徴とする。
前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹脂系接着剤を
介して前記缶胴ブランク材料に接着されるときに、前記
裁断手段と前記第2の缶胴ブランク分割手段との間に、
前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱
し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料
の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段を設けた
ことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第2の態様の表面処理装
置は、前記第2の缶胴ブランク分割手段の上流側に、前
記表面処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段を設け
たことを特徴とする。前記冷却手段は、前記表面処理缶
胴ブランク材料を最終的に単一の缶胴ブランクに分割す
る際に冷却された状態で前記第2の缶胴ブランク分割手
段に供給するためのものであるので、前記第2の加熱手
段を設けないときには、前記第1のフィルム接着手段及
び第2のフィルム接着手段と前記裁断手段との間に設け
てもよく、前記裁断手段と前記第1の缶胴ブランク分割
手段との間または前記第1の缶胴ブランク分割手段と前
記第2の缶胴ブランク分割手段との間に設けてもよい。
また、前記第2の加熱手段を設けるときには、第2の加
熱手段の熱効率を向上させるために、前記各ポリエステ
ルフィルムを圧着するために加熱された前記表面処理缶
胴ブランク材料をそのまま第2の加熱手段に供給するこ
とが好ましいので、前記冷却手段は前記第2の加熱手段
と前記第2の缶胴ブランク分割手段との間に設けること
が好ましい。
置は、前記第2の缶胴ブランク分割手段の上流側に、前
記表面処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段を設け
たことを特徴とする。前記冷却手段は、前記表面処理缶
胴ブランク材料を最終的に単一の缶胴ブランクに分割す
る際に冷却された状態で前記第2の缶胴ブランク分割手
段に供給するためのものであるので、前記第2の加熱手
段を設けないときには、前記第1のフィルム接着手段及
び第2のフィルム接着手段と前記裁断手段との間に設け
てもよく、前記裁断手段と前記第1の缶胴ブランク分割
手段との間または前記第1の缶胴ブランク分割手段と前
記第2の缶胴ブランク分割手段との間に設けてもよい。
また、前記第2の加熱手段を設けるときには、第2の加
熱手段の熱効率を向上させるために、前記各ポリエステ
ルフィルムを圧着するために加熱された前記表面処理缶
胴ブランク材料をそのまま第2の加熱手段に供給するこ
とが好ましいので、前記冷却手段は前記第2の加熱手段
と前記第2の缶胴ブランク分割手段との間に設けること
が好ましい。
【0019】本発明の第1及び第2の態様において、前
記無地のポリエステルフィルムは、印刷が施されないの
で大きな強度を必要とせず、延伸されていないポリエス
テルフィルムであってもよく、一軸または二軸延伸され
たポリエステルフィルムであってもよい。
記無地のポリエステルフィルムは、印刷が施されないの
で大きな強度を必要とせず、延伸されていないポリエス
テルフィルムであってもよく、一軸または二軸延伸され
たポリエステルフィルムであってもよい。
【0020】前記無地または印刷が施されたポリエステ
ルフィルムとしては従来より公知のものを用いることが
出来るが、被覆する工程への適性、缶体となったときの
缶品質面からポリエチレンテレフタレートフィルムが適
している。
ルフィルムとしては従来より公知のものを用いることが
出来るが、被覆する工程への適性、缶体となったときの
缶品質面からポリエチレンテレフタレートフィルムが適
している。
【0021】また、前記熱硬化性樹脂系接着剤として
は、例えば熱硬化型エポキシ系のものが挙げられる。
は、例えば熱硬化型エポキシ系のものが挙げられる。
【0022】
【作用】本発明の第1の態様の表面処理装置によれば、
印刷が施された二軸延伸ポリエステルフィルムとして、
幅広のフィルムに単一の缶胴ブランクに対応する印刷パ
ターン及び識別表示が幅方向及び長手方向にそれぞれ間
隔を存して格子状に印刷されたものを使用する。
印刷が施された二軸延伸ポリエステルフィルムとして、
幅広のフィルムに単一の缶胴ブランクに対応する印刷パ
ターン及び識別表示が幅方向及び長手方向にそれぞれ間
隔を存して格子状に印刷されたものを使用する。
【0023】前記二軸延伸ポリエステルフィルムは、フ
ィルム供給装置から引き出され搬送路上の缶胴ブランク
材料に供給される途中で、フィルム分割装置により前記
幅方向の間隔部分から溶接用の金属露出部分に相当する
部分が切除される。この結果、前記二軸延伸ポリエステ
ルフィルムは、前記印刷パターン及び識別表示が長手方
向に間隔を存して連続して印刷されていて単一の缶胴ブ
ランクより幅が狭く分割される。
ィルム供給装置から引き出され搬送路上の缶胴ブランク
材料に供給される途中で、フィルム分割装置により前記
幅方向の間隔部分から溶接用の金属露出部分に相当する
部分が切除される。この結果、前記二軸延伸ポリエステ
ルフィルムは、前記印刷パターン及び識別表示が長手方
向に間隔を存して連続して印刷されていて単一の缶胴ブ
ランクより幅が狭く分割される。
【0024】前記のように分割された分割フィルムは上
流で分割されていない部分に連続しているので、該分割
されていない部分に規制されて、前記分割フィルムに印
刷されている前記印刷パターン及び識別表示は分割され
る前の格子状の配置を維持している。そして、前記分割
フィルムは分割される前の格子状の配置を維持したまま
で搬送路上の缶胴ブランク材料に供給され接着される。
流で分割されていない部分に連続しているので、該分割
されていない部分に規制されて、前記分割フィルムに印
刷されている前記印刷パターン及び識別表示は分割され
る前の格子状の配置を維持している。そして、前記分割
フィルムは分割される前の格子状の配置を維持したまま
で搬送路上の缶胴ブランク材料に供給され接着される。
【0025】一方、この表面処理装置によれば、単一の
缶胴ブランクの幅に裁断された複数枚の缶胴ブランク材
料が、搬送路に直交する方向に並列に配列されて搬送さ
れている。前記複数枚の缶胴ブランク材料は、缶胴ブラ
ンク材料供給手段によりその長手方向の先端位置が一致
された状態で搬送路に供給され、前記状態のまま搬送路
を移動している。
缶胴ブランクの幅に裁断された複数枚の缶胴ブランク材
料が、搬送路に直交する方向に並列に配列されて搬送さ
れている。前記複数枚の缶胴ブランク材料は、缶胴ブラ
ンク材料供給手段によりその長手方向の先端位置が一致
された状態で搬送路に供給され、前記状態のまま搬送路
を移動している。
【0026】そこで、前記複数枚の缶胴ブランク材料に
前記分割フィルムを接着することにより、前記分割フィ
ルムに印刷された印刷パターン及び識別表示は、前記缶
胴ブランク材料に接着されたのちでも並列に配列された
前記缶胴ブランク材料の各列で分割される前の格子状の
配列を維持している。そして、前記並列に配列された各
列の缶胴ブランク材料は、前記印刷パターン及び識別表
示が同期した状態で搬送され、前記印刷パターン及び識
別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で前後にずれるこ
とがない。
前記分割フィルムを接着することにより、前記分割フィ
ルムに印刷された印刷パターン及び識別表示は、前記缶
胴ブランク材料に接着されたのちでも並列に配列された
前記缶胴ブランク材料の各列で分割される前の格子状の
配列を維持している。そして、前記並列に配列された各
列の缶胴ブランク材料は、前記印刷パターン及び識別表
示が同期した状態で搬送され、前記印刷パターン及び識
別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で前後にずれるこ
とがない。
【0027】また、無地で長尺のポリエステルフィルム
は、前記二軸延伸ポリエステルフィルムの幅方向に印刷
されている印刷パターンと同数のフィルムが、並列に搬
送路上の缶胴ブランク材料に供給され接着される。この
フィルムは無地であるので、前記並列に配列された各列
の缶胴ブランク材料の位置関係に係わりなく供給され、
接着される。
は、前記二軸延伸ポリエステルフィルムの幅方向に印刷
されている印刷パターンと同数のフィルムが、並列に搬
送路上の缶胴ブランク材料に供給され接着される。この
フィルムは無地であるので、前記並列に配列された各列
の缶胴ブランク材料の位置関係に係わりなく供給され、
接着される。
【0028】従って、この表面処理装置によれば、前記
並列に配列された各列の缶胴ブランク材料が列によって
印刷された二軸延伸ポリエステルフィルムの接着される
位置が前後にずれることがなく、前記印刷パターン及び
識別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で同一に配置さ
れたまま搬送されるので前記両ポリエステルフィルムが
接着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同時に処理す
ることができ、両面がポリエステルフィルムで被覆され
た缶胴ブランクが高い歩留りで得られる。
並列に配列された各列の缶胴ブランク材料が列によって
印刷された二軸延伸ポリエステルフィルムの接着される
位置が前後にずれることがなく、前記印刷パターン及び
識別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で同一に配置さ
れたまま搬送されるので前記両ポリエステルフィルムが
接着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同時に処理す
ることができ、両面がポリエステルフィルムで被覆され
た缶胴ブランクが高い歩留りで得られる。
【0029】この場合、前記缶胴ブランク材料と各ポリ
エステルフィルムとの接着は単なる熱圧着によっても可
能であるが、例えば熱硬化性樹脂系接着剤を介して接着
することが好ましい。そして、このように熱硬化性樹脂
系接着剤を介して接着する場合には、前記裁断手段と缶
胴ブランク分割手段との間で、前記第2の加熱手段によ
り前記表面処理缶胴ブランク材料を加熱し、これによ
り、前記缶胴ブランク材料と前記各ポリエステルフィル
ムとの間に介在する前記熱硬化性樹脂接着剤を確実に硬
化せしめるようにすることが好ましい。このようにする
ことにより、前記表面処理缶胴ブランク材料を最終的に
前記缶胴ブランク分割手段により分割する際に、前記缶
胴ブランク材料とポリエステルフィルムとが強固に接着
された状態でその分割が行われることとなり、従って、
前記各ポリエステルフィルムと缶胴ブランク材料との位
置関係が所定の位置関係に確実に整合した缶胴ブランク
を得ることが可能となる。
エステルフィルムとの接着は単なる熱圧着によっても可
能であるが、例えば熱硬化性樹脂系接着剤を介して接着
することが好ましい。そして、このように熱硬化性樹脂
系接着剤を介して接着する場合には、前記裁断手段と缶
胴ブランク分割手段との間で、前記第2の加熱手段によ
り前記表面処理缶胴ブランク材料を加熱し、これによ
り、前記缶胴ブランク材料と前記各ポリエステルフィル
ムとの間に介在する前記熱硬化性樹脂接着剤を確実に硬
化せしめるようにすることが好ましい。このようにする
ことにより、前記表面処理缶胴ブランク材料を最終的に
前記缶胴ブランク分割手段により分割する際に、前記缶
胴ブランク材料とポリエステルフィルムとが強固に接着
された状態でその分割が行われることとなり、従って、
前記各ポリエステルフィルムと缶胴ブランク材料との位
置関係が所定の位置関係に確実に整合した缶胴ブランク
を得ることが可能となる。
【0030】前記第2の加熱手段は、前記裁断手段と缶
胴ブランク分割手段との間に設けることにより、前記裁
断手段で所定の長さに裁断された前記表面処理缶胴ブラ
ンク材料が供給されるので、この表面処理缶胴ブランク
材料を複数枚収容し、まとめて処理することができる。
従って、先に収容された表面処理缶胴ブランク材料の加
熱のために後から収容された表面処理缶胴ブランク材料
の加熱が妨げられることがなく、前記長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料を搬送しながら加熱したり、前記表
面処理缶胴ブランク材料を搬送しながら1枚ずつ加熱し
たりしなくとも済むので、製造ラインの長大化が避けら
れ前記加熱処理を効率よく行うことができる。
胴ブランク分割手段との間に設けることにより、前記裁
断手段で所定の長さに裁断された前記表面処理缶胴ブラ
ンク材料が供給されるので、この表面処理缶胴ブランク
材料を複数枚収容し、まとめて処理することができる。
従って、先に収容された表面処理缶胴ブランク材料の加
熱のために後から収容された表面処理缶胴ブランク材料
の加熱が妨げられることがなく、前記長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料を搬送しながら加熱したり、前記表
面処理缶胴ブランク材料を搬送しながら1枚ずつ加熱し
たりしなくとも済むので、製造ラインの長大化が避けら
れ前記加熱処理を効率よく行うことができる。
【0031】前記両面に前記両ポリエステルフィルムが
接着された表面処理缶胴ブランク材料は、前記搬送路に
沿って移動する缶胴ブランク材料を加熱する加熱手段及
び/または前記第2の加熱手段により加熱されて膨張し
ている。そこで、前記缶胴ブランク分割手段の上流側で
前記冷却手段により、前記のように膨張している表面処
理缶胴ブランク材料を冷却し、元の寸度に戻してから前
記缶胴ブランク分割手段に供給することが好ましい。こ
のようにすることにより、前記表面処理缶胴ブランク材
料を最終的に前記缶胴ブランク分割手段により分割する
際に、寸法安定性に優れた缶胴ブランクが得られる。
接着された表面処理缶胴ブランク材料は、前記搬送路に
沿って移動する缶胴ブランク材料を加熱する加熱手段及
び/または前記第2の加熱手段により加熱されて膨張し
ている。そこで、前記缶胴ブランク分割手段の上流側で
前記冷却手段により、前記のように膨張している表面処
理缶胴ブランク材料を冷却し、元の寸度に戻してから前
記缶胴ブランク分割手段に供給することが好ましい。こ
のようにすることにより、前記表面処理缶胴ブランク材
料を最終的に前記缶胴ブランク分割手段により分割する
際に、寸法安定性に優れた缶胴ブランクが得られる。
【0032】また、本発明の第2の態様の表面処理装置
によれば、単一の缶胴ブランクの幅毎に複数枚に分割で
きる幅に裁断された缶胴ブランク材料に、前記印刷が施
された二軸延伸ポリエステルフィルム及び無地のポリエ
ステルフィルムが、前者の表面処理装置と同様にして接
着される。前記缶胴ブランク材料は、元々前記幅に裁断
されているので、一旦前記分割フィルムが分割される前
の格子状配置を維持したままで接着されると、前記分割
フィルムに印刷されている印刷パターンは、前記缶胴ブ
ランク材料の幅方向で前後にずれることが全くない。前
記缶胴ブランク材料は、両面に前記分割フィルム及び無
地のポリエステルフィルムが接着されたのち、単一の缶
胴ブランクの幅毎に複数枚に分割され、さらに前者の表
面処理装置の場合と同様に処理されて単一の缶胴ブラン
クが得られる。
によれば、単一の缶胴ブランクの幅毎に複数枚に分割で
きる幅に裁断された缶胴ブランク材料に、前記印刷が施
された二軸延伸ポリエステルフィルム及び無地のポリエ
ステルフィルムが、前者の表面処理装置と同様にして接
着される。前記缶胴ブランク材料は、元々前記幅に裁断
されているので、一旦前記分割フィルムが分割される前
の格子状配置を維持したままで接着されると、前記分割
フィルムに印刷されている印刷パターンは、前記缶胴ブ
ランク材料の幅方向で前後にずれることが全くない。前
記缶胴ブランク材料は、両面に前記分割フィルム及び無
地のポリエステルフィルムが接着されたのち、単一の缶
胴ブランクの幅毎に複数枚に分割され、さらに前者の表
面処理装置の場合と同様に処理されて単一の缶胴ブラン
クが得られる。
【0033】従って、この表面処理装置によれば、両面
に前記分割フィルム及び無地のポリエステルフィルムが
接着されたのちの缶胴ブランク材料において、前記印刷
パターンのずれを懸念する必要がなく、さらに歩留りよ
く両面がポリエステルフィルムで被覆された缶胴ブラン
クが得られる。
に前記分割フィルム及び無地のポリエステルフィルムが
接着されたのちの缶胴ブランク材料において、前記印刷
パターンのずれを懸念する必要がなく、さらに歩留りよ
く両面がポリエステルフィルムで被覆された缶胴ブラン
クが得られる。
【0034】尚、本発明の第2の態様の表面処理装置に
おいても、前者の表面処理装置と同様に、缶胴ブランク
材料と各ポリエステルフィルムとを熱硬化性樹脂系接着
剤を介して接着することが好ましく、この場合には、前
記第1及び第2のフィルム接着手段と前記第2の缶胴ブ
ランク分割手段との間で前記第2の加熱手段により加熱
して、該熱硬化性樹脂系接着剤を硬化せしめることが好
ましい。
おいても、前者の表面処理装置と同様に、缶胴ブランク
材料と各ポリエステルフィルムとを熱硬化性樹脂系接着
剤を介して接着することが好ましく、この場合には、前
記第1及び第2のフィルム接着手段と前記第2の缶胴ブ
ランク分割手段との間で前記第2の加熱手段により加熱
して、該熱硬化性樹脂系接着剤を硬化せしめることが好
ましい。
【0035】また、前者の表面処理装置と同様に、前記
表面処理缶胴ブランク材料は、前記第2の缶胴ブランク
分割手段の上流側で、前記冷却手段により前記のように
膨張している表面処理缶胴ブランク材料を冷却し、元の
寸度に戻してから前記第2の缶胴ブランク分割手段に供
給することが好ましい。
表面処理缶胴ブランク材料は、前記第2の缶胴ブランク
分割手段の上流側で、前記冷却手段により前記のように
膨張している表面処理缶胴ブランク材料を冷却し、元の
寸度に戻してから前記第2の缶胴ブランク分割手段に供
給することが好ましい。
【0036】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明につ
いてさらに詳しく説明する。図1は本発明の第1の態様
の缶胴ブランクの表面処理装置の一実施例の概略を平面
的に示す説明図、図2は図1に示す缶胴ブランクの表面
処理装置の説明的側面図、図3は印刷が施された二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが裁断される状
態を示す正面図、図4は図2のIV−IV線におけるフ
ィルムが接着される状態を示す説明的断面図、図5は図
1及び図2に示す装置により長尺状に連結された缶胴ブ
ランク材料を示す平面図、図6は本発明の缶胴ブランク
の表面処理装置の他の実施例の概略を平面的に示す説明
図、図7は図1に示す缶胴ブランクの表面処理装置の説
明的側面図、図8は図6及び図7に示す装置により長尺
状に連結された缶胴ブランク材料を示す平面図である。
いてさらに詳しく説明する。図1は本発明の第1の態様
の缶胴ブランクの表面処理装置の一実施例の概略を平面
的に示す説明図、図2は図1に示す缶胴ブランクの表面
処理装置の説明的側面図、図3は印刷が施された二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが裁断される状
態を示す正面図、図4は図2のIV−IV線におけるフ
ィルムが接着される状態を示す説明的断面図、図5は図
1及び図2に示す装置により長尺状に連結された缶胴ブ
ランク材料を示す平面図、図6は本発明の缶胴ブランク
の表面処理装置の他の実施例の概略を平面的に示す説明
図、図7は図1に示す缶胴ブランクの表面処理装置の説
明的側面図、図8は図6及び図7に示す装置により長尺
状に連結された缶胴ブランク材料を示す平面図である。
【0037】本実施例の表面処理装置の概略は、図1及
び図2に示すように、単一の缶胴ブランクの幅に裁断さ
れた缶胴ブランク材料1を2列に配列して搬送する搬送
路2を中心として、その上流側に缶胴ブランク材料1を
供給する缶胴ブランク材料供給手段3が連設され、下流
側に払出し手段4が連設された構成となっている。払出
し手段4にはさらに缶胴ブランク分割手段5が連設され
ており、缶胴ブランク分割手段5により最終的に単一の
缶胴ブランク6が得られる。また、搬送路2の途中には
図2に示すように、加熱手段7、缶胴ブランク材料1に
接着される印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8を供給する第1のフィルム供給手段
9、無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10を
2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列にそれぞれ
供給する第2のフィルム供給手段11、冷却手段12及
び裁断手段13が備えられている。第1のフィルム供給
手段9は搬送路2の下方に、第2のフィルム供給手段1
1は搬送路2の上方にそれぞれ備えられている。
び図2に示すように、単一の缶胴ブランクの幅に裁断さ
れた缶胴ブランク材料1を2列に配列して搬送する搬送
路2を中心として、その上流側に缶胴ブランク材料1を
供給する缶胴ブランク材料供給手段3が連設され、下流
側に払出し手段4が連設された構成となっている。払出
し手段4にはさらに缶胴ブランク分割手段5が連設され
ており、缶胴ブランク分割手段5により最終的に単一の
缶胴ブランク6が得られる。また、搬送路2の途中には
図2に示すように、加熱手段7、缶胴ブランク材料1に
接着される印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8を供給する第1のフィルム供給手段
9、無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10を
2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列にそれぞれ
供給する第2のフィルム供給手段11、冷却手段12及
び裁断手段13が備えられている。第1のフィルム供給
手段9は搬送路2の下方に、第2のフィルム供給手段1
1は搬送路2の上方にそれぞれ備えられている。
【0038】次に、上記構成を詳細に説明する。
【0039】まず、缶胴ブランク材料供給手段3は、図
1及び図2に示すように、缶胴ブランクの原板14を単
一の缶胴ブランク6の幅に裁断するスリッター15と、
スリッター15により裁断された缶胴ブランク材料1を
スリッター15の軸方向と平行に搬送する横送りコンベ
ア16と、横送りコンベア16により搬送された缶胴ブ
ランク材料1を一時ストックするホッパー17と、ホッ
パー17から缶胴ブランク材料1を吸着して搬送路2上
に2列に配列して移載するサクションカップ18と、2
列に配列された缶胴ブランク材料1を後述する供給制御
手段により制御されて搬送路2に供給する2連のタイミ
ングキッカー19とから構成されている。タイミングキ
ッカー19は基部で接続されて2連で1基の装置を構成
している。
1及び図2に示すように、缶胴ブランクの原板14を単
一の缶胴ブランク6の幅に裁断するスリッター15と、
スリッター15により裁断された缶胴ブランク材料1を
スリッター15の軸方向と平行に搬送する横送りコンベ
ア16と、横送りコンベア16により搬送された缶胴ブ
ランク材料1を一時ストックするホッパー17と、ホッ
パー17から缶胴ブランク材料1を吸着して搬送路2上
に2列に配列して移載するサクションカップ18と、2
列に配列された缶胴ブランク材料1を後述する供給制御
手段により制御されて搬送路2に供給する2連のタイミ
ングキッカー19とから構成されている。タイミングキ
ッカー19は基部で接続されて2連で1基の装置を構成
している。
【0040】スリッター15は、図1に示すように、複
数の刃20が缶胴ブランク材料1の幅に合わせて所定の
間隔で軸支して設けられており、スリッター15の回転
に従って缶胴ブランクの原板14を所定の幅に裁断す
る。
数の刃20が缶胴ブランク材料1の幅に合わせて所定の
間隔で軸支して設けられており、スリッター15の回転
に従って缶胴ブランクの原板14を所定の幅に裁断す
る。
【0041】次に、搬送路2及び搬送路2に沿って設け
られた各手段の詳細について説明する。
られた各手段の詳細について説明する。
【0042】搬送路2は、図2に示すように、2列に配
列された缶胴ブランク材料1を各列同時に挟持してその
長手方向に搬送する上下各一対のローラ21a、21
b、21c、21d及び21eを備え、前記各ローラ2
1a、21b、21c、21d及び21eの前後には、
その上を缶胴ブランク材料1を移動させることにより搬
送を補助する補助ローラ22が適宜配置されている。
列された缶胴ブランク材料1を各列同時に挟持してその
長手方向に搬送する上下各一対のローラ21a、21
b、21c、21d及び21eを備え、前記各ローラ2
1a、21b、21c、21d及び21eの前後には、
その上を缶胴ブランク材料1を移動させることにより搬
送を補助する補助ローラ22が適宜配置されている。
【0043】搬送路2には、上流側から、先ず加熱手段
7が設けられている。前記加熱手段7は、ローラ21a
とその下流に設けられた高周波加熱装置23及び、高周
波温調装置24により構成されている。ローラ21a
は、タイミングキッカー19により供給された缶胴ブラ
ンク材料1を搬送路2に導くフィードローラであり、缶
胴ブランク材料1を予熱する誘導発熱ジャケットローラ
を兼ねている。高周波加熱装置23は搬送路2に沿って
4基配設されており、搬送路2を移動する缶胴ブランク
材料1の両面を加熱する。また、高周波温調装置24は
搬送路2の下方に設けられている。
7が設けられている。前記加熱手段7は、ローラ21a
とその下流に設けられた高周波加熱装置23及び、高周
波温調装置24により構成されている。ローラ21a
は、タイミングキッカー19により供給された缶胴ブラ
ンク材料1を搬送路2に導くフィードローラであり、缶
胴ブランク材料1を予熱する誘導発熱ジャケットローラ
を兼ねている。高周波加熱装置23は搬送路2に沿って
4基配設されており、搬送路2を移動する缶胴ブランク
材料1の両面を加熱する。また、高周波温調装置24は
搬送路2の下方に設けられている。
【0044】第1のフィルム供給手段9及び第2のフィ
ルム供給手段11は、印刷が施された二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム8及び無地のポリエチレン
テレフタレートフィルム10を、高周波加熱装置23と
高周波温調装置24との間で缶胴ブランク材料1に接着
するように配置されている。
ルム供給手段11は、印刷が施された二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム8及び無地のポリエチレン
テレフタレートフィルム10を、高周波加熱装置23と
高周波温調装置24との間で缶胴ブランク材料1に接着
するように配置されている。
【0045】第1のフィルム供給手段9は、第1のフィ
ルム供給装置25、フィルム分割装置26及び第1の圧
着装置27から構成され、搬送路2の下方に設けられて
いる。さらに、第1のフィルム供給装置25は長尺の二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8が巻き取
られたフィルムコイル28と、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム8の張力を調整するダンサーロー
ル29と、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8の搬送路2に対する供給位置を調整するエッジコン
トロール装置30とから構成されており、フィルム分割
装置26はトリムスリッター31とサクションダクト3
2とから構成されている。
ルム供給装置25、フィルム分割装置26及び第1の圧
着装置27から構成され、搬送路2の下方に設けられて
いる。さらに、第1のフィルム供給装置25は長尺の二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8が巻き取
られたフィルムコイル28と、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム8の張力を調整するダンサーロー
ル29と、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8の搬送路2に対する供給位置を調整するエッジコン
トロール装置30とから構成されており、フィルム分割
装置26はトリムスリッター31とサクションダクト3
2とから構成されている。
【0046】第2のフィルム供給手段11は、第2のフ
ィルム供給装置33及び第2の圧着装置34から構成さ
れ、搬送路2の上方に設けられている。さらに、第2の
フィルム供給装置33は単一の缶胴ブランク6より幅が
狭く形成され無地で長尺のポリエチレンテレフタレート
フィルム10が巻き取られたフィルムコイル35と、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム10の張力を調整す
るダンサーロール36と、ポリエチレンテレフタレート
フィルム10の搬送路2に対する供給位置を調整するエ
ッジコントロール装置37とから構成されている。フィ
ルムコイル35、ダンサーロール36及びエッジコント
ロール装置37は、それぞれ2組ずつ備えられている。
ィルム供給装置33及び第2の圧着装置34から構成さ
れ、搬送路2の上方に設けられている。さらに、第2の
フィルム供給装置33は単一の缶胴ブランク6より幅が
狭く形成され無地で長尺のポリエチレンテレフタレート
フィルム10が巻き取られたフィルムコイル35と、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム10の張力を調整す
るダンサーロール36と、ポリエチレンテレフタレート
フィルム10の搬送路2に対する供給位置を調整するエ
ッジコントロール装置37とから構成されている。フィ
ルムコイル35、ダンサーロール36及びエッジコント
ロール装置37は、それぞれ2組ずつ備えられている。
【0047】前記第1の圧着装置27及び第2の圧着装
置34は、ともに搬送路2の高周波加熱装置23と高周
波温調装置24との間に備えられ、上下1対のロールを
構成している。尚、圧着装置27及び34は、温度調節
作用を行うことができるように構成されている。
置34は、ともに搬送路2の高周波加熱装置23と高周
波温調装置24との間に備えられ、上下1対のロールを
構成している。尚、圧着装置27及び34は、温度調節
作用を行うことができるように構成されている。
【0048】フィルムコイル28及び35は、引き出さ
れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及
びポリエチレンテレフタレートフィルム10の張力を調
整するために、その軸部28a及び35aに図示しない
テンションコントロール装置を備えている。前記テンシ
ョンコントロール装置は、ダンサーロール29及び36
と協働してフィルム8及び10の張力を調整するように
構成されている。また、フィルムコイル35は、引き出
されるポリエチレンテレフタレートフィルム10の張力
に対応して、上下動自在に構成されている。
れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及
びポリエチレンテレフタレートフィルム10の張力を調
整するために、その軸部28a及び35aに図示しない
テンションコントロール装置を備えている。前記テンシ
ョンコントロール装置は、ダンサーロール29及び36
と協働してフィルム8及び10の張力を調整するように
構成されている。また、フィルムコイル35は、引き出
されるポリエチレンテレフタレートフィルム10の張力
に対応して、上下動自在に構成されている。
【0049】また、第1の圧着装置27には、供給され
る二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8を介
して圧着装置27に密着して連動するエンコーダ用ロー
ラ38が配設されており、エンコーダ用ローラ38はパ
ルスエンコーダ39を備えている。そして、トリムスリ
ッター31の上流側には、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8に対面して、アイ・スポット・セン
サ40が設けられている。パルスエンコーダ39及びア
イ・スポット・センサ40は、図示しない供給制御装置
に接続されており、タイミングキッカー19の作動を制
御する供給制御手段を構成している。
る二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8を介
して圧着装置27に密着して連動するエンコーダ用ロー
ラ38が配設されており、エンコーダ用ローラ38はパ
ルスエンコーダ39を備えている。そして、トリムスリ
ッター31の上流側には、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8に対面して、アイ・スポット・セン
サ40が設けられている。パルスエンコーダ39及びア
イ・スポット・センサ40は、図示しない供給制御装置
に接続されており、タイミングキッカー19の作動を制
御する供給制御手段を構成している。
【0050】搬送路2の高周波温調装置24の下流側に
は、ローラ21bが2対連続して設けられており、冷却
手段12を構成している。
は、ローラ21bが2対連続して設けられており、冷却
手段12を構成している。
【0051】搬送路2の冷却手段12の下流側には、裁
断手段13が設けられている。前記裁断手段13は、2
対の等速フィードローラ21cと、等速フィードローラ
21c、21cの間に設けられパルスエンコーダ41を
備えた等速フィードローラ21dと、搬送路2の下方に
設けられたアイ・スポット・センサ42と、後述する裁
断制御手段により制御されて作動するナイフシリンダー
43と、ナイフシリンダー43の近傍に設けられナイフ
シリンダー43に取着されている刃物の位置を検知する
刃物原点センサ44とからなる。また、ナイフシリンダ
ー43には、ナイフシリンダー43の回転角を検出して
前記刃物の角速度を測定する刃物角速度エンコーダ45
が配設されている。
断手段13が設けられている。前記裁断手段13は、2
対の等速フィードローラ21cと、等速フィードローラ
21c、21cの間に設けられパルスエンコーダ41を
備えた等速フィードローラ21dと、搬送路2の下方に
設けられたアイ・スポット・センサ42と、後述する裁
断制御手段により制御されて作動するナイフシリンダー
43と、ナイフシリンダー43の近傍に設けられナイフ
シリンダー43に取着されている刃物の位置を検知する
刃物原点センサ44とからなる。また、ナイフシリンダ
ー43には、ナイフシリンダー43の回転角を検出して
前記刃物の角速度を測定する刃物角速度エンコーダ45
が配設されている。
【0052】ナイフシリンダー43の下流側は搬送路2
の末端部となっており、ローラ21eが設けられてい
る。搬送路2の末端部には払出し手段4が連設されてい
る。
の末端部となっており、ローラ21eが設けられてい
る。搬送路2の末端部には払出し手段4が連設されてい
る。
【0053】次に、払出し手段4について説明する。払
出し手段4は、図1及び図2に示すように、ローラ21
eの下流に連設された排出コンベア46と、排出コンベ
ア46の下方に配設された横送りコンベア47とからな
る。排出コンベア46には、サクションコンベア等が用
いられる。
出し手段4は、図1及び図2に示すように、ローラ21
eの下流に連設された排出コンベア46と、排出コンベ
ア46の下方に配設された横送りコンベア47とからな
る。排出コンベア46には、サクションコンベア等が用
いられる。
【0054】次に缶胴ブランク分割手段5について説明
する。缶胴ブランク分割手段5は、図1に示すように、
横送りコンベア47の下流側に設けられており、複数の
刃48を所定の間隔で軸支して設けられたスリッター4
9からなる。複数の刃48は、缶胴ブランク6の両端縁
を重ね合わせて溶接して得られる缶胴部の高さに合わせ
て、スリッター49に軸支されている。
する。缶胴ブランク分割手段5は、図1に示すように、
横送りコンベア47の下流側に設けられており、複数の
刃48を所定の間隔で軸支して設けられたスリッター4
9からなる。複数の刃48は、缶胴ブランク6の両端縁
を重ね合わせて溶接して得られる缶胴部の高さに合わせ
て、スリッター49に軸支されている。
【0055】次に、本実施例の装置の動作について、図
1乃至図5を参照しながら説明する。
1乃至図5を参照しながら説明する。
【0056】まず、図1に示すように、缶胴ブランクの
原板14がスリッター15に供給される。原板14は、
例えば、829mm×875mmの大きさであり、スリ
ッター15により単一の缶胴ブランク6の幅、例えば2
06.4mm幅に裁断され、缶胴ブランク材料1が得ら
れる。缶胴ブランク材料1は、最終的にはさらに分割さ
れ、単一の缶胴ブランク6が7枚得られる大きさを有し
ている。スリッター15には、829mm幅の原板14
から206.4mm幅で875mmの長さを有する缶胴
ブランク材料1が4枚得られるように、5枚の刃20が
缶胴ブランク材料1の幅に合わせて等間隔で軸支されて
おり、スリッター15の回転に従って原板14が裁断さ
れる。
原板14がスリッター15に供給される。原板14は、
例えば、829mm×875mmの大きさであり、スリ
ッター15により単一の缶胴ブランク6の幅、例えば2
06.4mm幅に裁断され、缶胴ブランク材料1が得ら
れる。缶胴ブランク材料1は、最終的にはさらに分割さ
れ、単一の缶胴ブランク6が7枚得られる大きさを有し
ている。スリッター15には、829mm幅の原板14
から206.4mm幅で875mmの長さを有する缶胴
ブランク材料1が4枚得られるように、5枚の刃20が
缶胴ブランク材料1の幅に合わせて等間隔で軸支されて
おり、スリッター15の回転に従って原板14が裁断さ
れる。
【0057】原板14は、図1に矢印Gで示す方向に圧
延されている。一般に、金属板を裁断するときに裁断距
離が長い場合には、金属板の圧延方向を横切るように裁
断することが有利であるので、原板14は前述のように
圧延方向Gがスリッター15に取着されている刃20と
直交するように供給して裁断することが好ましい。
延されている。一般に、金属板を裁断するときに裁断距
離が長い場合には、金属板の圧延方向を横切るように裁
断することが有利であるので、原板14は前述のように
圧延方向Gがスリッター15に取着されている刃20と
直交するように供給して裁断することが好ましい。
【0058】前記のように裁断されて得られた缶胴ブラ
ンク材料1は、横送りコンベア16によりホッパー17
に搬送される。ホッパー17は、缶胴ブランク材料1を
一時的にストックするための設備であり、缶胴ブランク
材料1をその長手方向に支持するようになっている。缶
胴ブランク材料1はホッパー17の上方に備えられたサ
クションカップ18に吸着されてホッパー17から取り
出され、搬送路2の上流側末端部の補助ローラ22上に
移載される。このとき、缶胴ブランク材料1は2枚ずつ
取り出され、長手方向に平行な辺同士が接するようにし
て補助ローラ22上に2列に配列される。補助ローラ2
2上に移載された缶胴ブランク材料1は、搬送路2の上
流側の最末端部に備えられたタイミングキッカー19に
より、所定の間隔をおいて断続的にフィードローラ21
aに供給され、搬送路2に沿って2列になって移動す
る。タイミングキッカー19は、後述するように、缶胴
ブランク材料1が次工程で缶胴ブランク材料1に接着さ
れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8に
印刷された印刷パターンに合致するように作動する。タ
イミングキッカー19は、2列に配列された缶胴ブラン
ク材料1に対応して2組備えられており2組が同期して
作動するようになっている。従って、2列に配列された
缶胴ブランク材料1が長手方向の先端位置が一致した状
態で、フィードローラ21aに供給される。
ンク材料1は、横送りコンベア16によりホッパー17
に搬送される。ホッパー17は、缶胴ブランク材料1を
一時的にストックするための設備であり、缶胴ブランク
材料1をその長手方向に支持するようになっている。缶
胴ブランク材料1はホッパー17の上方に備えられたサ
クションカップ18に吸着されてホッパー17から取り
出され、搬送路2の上流側末端部の補助ローラ22上に
移載される。このとき、缶胴ブランク材料1は2枚ずつ
取り出され、長手方向に平行な辺同士が接するようにし
て補助ローラ22上に2列に配列される。補助ローラ2
2上に移載された缶胴ブランク材料1は、搬送路2の上
流側の最末端部に備えられたタイミングキッカー19に
より、所定の間隔をおいて断続的にフィードローラ21
aに供給され、搬送路2に沿って2列になって移動す
る。タイミングキッカー19は、後述するように、缶胴
ブランク材料1が次工程で缶胴ブランク材料1に接着さ
れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8に
印刷された印刷パターンに合致するように作動する。タ
イミングキッカー19は、2列に配列された缶胴ブラン
ク材料1に対応して2組備えられており2組が同期して
作動するようになっている。従って、2列に配列された
缶胴ブランク材料1が長手方向の先端位置が一致した状
態で、フィードローラ21aに供給される。
【0059】次に、2枚の缶胴ブランク材料1は、フィ
ードローラ21aにより上下から挟持されて搬送路2に
導かれ、長手方向の先端位置が一致し、長手方向に平行
な辺同士が接する状態で、搬送路2に沿って移動する。
缶胴ブランク材料1は、誘導発熱ジャケットローラを兼
ねるフィードローラ21aにより予熱されたのち、高周
波加熱装置23に搬送される。缶胴ブランク材料1は、
高周波加熱装置23内を搬送されることにより、表面温
度が180〜200℃の範囲になるように加熱される。
ードローラ21aにより上下から挟持されて搬送路2に
導かれ、長手方向の先端位置が一致し、長手方向に平行
な辺同士が接する状態で、搬送路2に沿って移動する。
缶胴ブランク材料1は、誘導発熱ジャケットローラを兼
ねるフィードローラ21aにより予熱されたのち、高周
波加熱装置23に搬送される。缶胴ブランク材料1は、
高周波加熱装置23内を搬送されることにより、表面温
度が180〜200℃の範囲になるように加熱される。
【0060】前記温度に加熱された缶胴ブランク材料1
は、次いで圧着装置27、34により、印刷が施された
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及び無
地のポリエチレンテレフタレートフィルム10が圧着さ
れる。
は、次いで圧着装置27、34により、印刷が施された
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及び無
地のポリエチレンテレフタレートフィルム10が圧着さ
れる。
【0061】印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム8は、搬送路2の下方に設けられた
フィルムコイル28から引き出され、ダンサーロール2
9及びエッジコントロール装置30を介してトリムスリ
ッター31に送られる。二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム11は、図3に示すように、単一の缶胴
ブランク6に対応する印刷パターン50及び識別表示と
してのアイ・スポット51が印刷されている。前記印刷
パターン50は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム8の長手方向に無地部分52、52aの間隔を存
して連続して印刷されている一方、幅方向には単一の缶
胴ブランク6の両端縁に形成される溶接用金属露出部1
aに相当する無地部分53の間隔を存して2つずつ印刷
されて、格子状に配置されている。また、所定数の印刷
パターン50毎に設けられた幅広の無地部分52aにア
イ・スポット51が印刷されている。
フタレートフィルム8は、搬送路2の下方に設けられた
フィルムコイル28から引き出され、ダンサーロール2
9及びエッジコントロール装置30を介してトリムスリ
ッター31に送られる。二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム11は、図3に示すように、単一の缶胴
ブランク6に対応する印刷パターン50及び識別表示と
してのアイ・スポット51が印刷されている。前記印刷
パターン50は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム8の長手方向に無地部分52、52aの間隔を存
して連続して印刷されている一方、幅方向には単一の缶
胴ブランク6の両端縁に形成される溶接用金属露出部1
aに相当する無地部分53の間隔を存して2つずつ印刷
されて、格子状に配置されている。また、所定数の印刷
パターン50毎に設けられた幅広の無地部分52aにア
イ・スポット51が印刷されている。
【0062】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム8は、トリムスリッター31により幅方向の無地部
分53で長手方向に沿って裁断されて、印刷パターン5
0及びアイ・スポット51が長手方向に無地部分52、
52aの間隔を存して連続して印刷されている分割フィ
ルム8a、8aと、溶接用金属露出部1aに相当する無
地部分8bの3つに分割される。無地部分8bはトリム
スリッター31の下流側に接して開口しているサクショ
ンダクト32に吸入されて排出除去される。分割フィル
ム8aは、印刷パターン50及びアイ・スポット51の
長手方向に連続する列ごとに分割されており、無地部分
8bが除去されることにより単一の缶胴ブランク6の幅
よりも狭い幅になっている。分割フィルム8aは、搬送
路2に沿って移動している缶胴ブランク材料1の各列に
それぞれ供給され、圧着装置27により圧着される。
ルム8は、トリムスリッター31により幅方向の無地部
分53で長手方向に沿って裁断されて、印刷パターン5
0及びアイ・スポット51が長手方向に無地部分52、
52aの間隔を存して連続して印刷されている分割フィ
ルム8a、8aと、溶接用金属露出部1aに相当する無
地部分8bの3つに分割される。無地部分8bはトリム
スリッター31の下流側に接して開口しているサクショ
ンダクト32に吸入されて排出除去される。分割フィル
ム8aは、印刷パターン50及びアイ・スポット51の
長手方向に連続する列ごとに分割されており、無地部分
8bが除去されることにより単一の缶胴ブランク6の幅
よりも狭い幅になっている。分割フィルム8aは、搬送
路2に沿って移動している缶胴ブランク材料1の各列に
それぞれ供給され、圧着装置27により圧着される。
【0063】また、無地のポリエチレンテレフタレート
フィルム10は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム8の幅方向に2つずつ印刷されている印刷パタ
ーン50の数に対応して2本のフィルムが用意されてい
る。無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10
は、搬送路2の上方に設けられた2組のフィルムコイル
35から引き出され、ダンサーロール36及びエッジコ
ントロール装置37を介して搬送路2に沿って移動して
いる缶胴ブランク材料1の各列にそれぞれ供給される。
そして、圧着装置34により、分割フィルム8aに対応
するように缶胴ブランク材料1に圧着される。
フィルム10は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム8の幅方向に2つずつ印刷されている印刷パタ
ーン50の数に対応して2本のフィルムが用意されてい
る。無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10
は、搬送路2の上方に設けられた2組のフィルムコイル
35から引き出され、ダンサーロール36及びエッジコ
ントロール装置37を介して搬送路2に沿って移動して
いる缶胴ブランク材料1の各列にそれぞれ供給される。
そして、圧着装置34により、分割フィルム8aに対応
するように缶胴ブランク材料1に圧着される。
【0064】前記のようにして缶胴ブランク材料1の各
列に供給される分割フィルム8a及び無地のポリエチレ
ンテレフタレートフィルム10は、図4に示すように、
圧着装置27、34により缶胴ブランク材料1の両面に
同時に熱圧着され接着される。このとき、印刷が施され
た二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及び
無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10は、そ
れぞれエッジコントロール装置30、37を介して供給
されているので、分割フィルム8a及び無地のポリエチ
レンテレフタレートフィルム10が各缶胴ブランク材料
1の両端縁に溶接用金属露出部1aを残して接着され
る。
列に供給される分割フィルム8a及び無地のポリエチレ
ンテレフタレートフィルム10は、図4に示すように、
圧着装置27、34により缶胴ブランク材料1の両面に
同時に熱圧着され接着される。このとき、印刷が施され
た二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及び
無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10は、そ
れぞれエッジコントロール装置30、37を介して供給
されているので、分割フィルム8a及び無地のポリエチ
レンテレフタレートフィルム10が各缶胴ブランク材料
1の両端縁に溶接用金属露出部1aを残して接着され
る。
【0065】この結果、2列に配列されてそれぞれ列を
成している複数の缶胴ブランク材料1が、長尺の二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8の分割フィル
ム8a及び無地で長尺のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム10により挟持されて、図5に示す長尺状に連結
された缶胴ブランク材料1bが形成される。
成している複数の缶胴ブランク材料1が、長尺の二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8の分割フィル
ム8a及び無地で長尺のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム10により挟持されて、図5に示す長尺状に連結
された缶胴ブランク材料1bが形成される。
【0066】缶胴ブランク材料1の各列に接着される分
割フィルム8aは、もともと1枚の二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム8であったものが、接着に際
して分割フィルム8a毎に分割されて供給されるので、
分割されたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されてい
る印刷パターン50は分割されていない部分の二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8に規制されて、
分割される前と同一の格子状の配置を維持している。一
方、前記2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列
は、長手方向の先端位置が一致した状態で、搬送路2に
沿って移動している。そこで、分割されたそれぞれの分
割フィルム8aに印刷されている印刷パターン50は各
列で長手方向の先端位置が一致した状態の缶胴ブランク
材料1に接着された後にも、分割される前と同一の格子
状の配置を維持している。従って、長尺状に連結された
缶胴ブランク材料1bでは、図5に示すように、各列に
接着された分割フィルム8aに印刷されている印刷パタ
ーン50の位置が、長手方向に平行な辺を接して並列に
配列されている各缶胴ブランク材料1同士で一致してい
る。尚、印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム8から分割された分割フィルム8aは、
缶胴ブランク材料1の下側の面に接着されているが、図
1及び図5では説明の便宜上、分割フィルム8aが接着
された面を上面にして示している。
割フィルム8aは、もともと1枚の二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム8であったものが、接着に際
して分割フィルム8a毎に分割されて供給されるので、
分割されたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されてい
る印刷パターン50は分割されていない部分の二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8に規制されて、
分割される前と同一の格子状の配置を維持している。一
方、前記2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列
は、長手方向の先端位置が一致した状態で、搬送路2に
沿って移動している。そこで、分割されたそれぞれの分
割フィルム8aに印刷されている印刷パターン50は各
列で長手方向の先端位置が一致した状態の缶胴ブランク
材料1に接着された後にも、分割される前と同一の格子
状の配置を維持している。従って、長尺状に連結された
缶胴ブランク材料1bでは、図5に示すように、各列に
接着された分割フィルム8aに印刷されている印刷パタ
ーン50の位置が、長手方向に平行な辺を接して並列に
配列されている各缶胴ブランク材料1同士で一致してい
る。尚、印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム8から分割された分割フィルム8aは、
缶胴ブランク材料1の下側の面に接着されているが、図
1及び図5では説明の便宜上、分割フィルム8aが接着
された面を上面にして示している。
【0067】また、長尺状に連結された缶胴ブランク材
料1bにおいて、分割フィルム8aは、図5に示すよう
に、無地部分52aが1枚の缶胴ブランク材料1と他の
缶胴ブランク材料1との連結部分54に合致し、印刷パ
ターン50が連結部分54に跨がらないように接着され
ている。
料1bにおいて、分割フィルム8aは、図5に示すよう
に、無地部分52aが1枚の缶胴ブランク材料1と他の
缶胴ブランク材料1との連結部分54に合致し、印刷パ
ターン50が連結部分54に跨がらないように接着され
ている。
【0068】本実施例の装置では、分割フィルム8aを
前述のように圧着するために、缶胴ブランク材料1の供
給を制御している。次に、缶胴ブランク材料1の供給を
制御する手段について説明する。本実施例の装置では、
タイミングキッカー19、パルスエンコーダ39及び、
アイ・スポット・センサ40が図示しない供給制御装置
に接続されている。また、フィードローラ21a及び圧
着装置27は供給された缶胴ブランク材料1を所定の速
度で搬送するように設定されており、エンコーダ用ロー
ラ38は圧着装置27に同調して回転している。
前述のように圧着するために、缶胴ブランク材料1の供
給を制御している。次に、缶胴ブランク材料1の供給を
制御する手段について説明する。本実施例の装置では、
タイミングキッカー19、パルスエンコーダ39及び、
アイ・スポット・センサ40が図示しない供給制御装置
に接続されている。また、フィードローラ21a及び圧
着装置27は供給された缶胴ブランク材料1を所定の速
度で搬送するように設定されており、エンコーダ用ロー
ラ38は圧着装置27に同調して回転している。
【0069】パルスエンコーダ39は、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム8の移動とともに一定間
隔でパルスを発振しており、このパルスは供給制御装置
に入力されている。分割フィルム8aが缶胴ブランク材
料1に供給されると、まず、アイ・スポット・センサ4
0により二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
8に印刷されているアイ・スポット51が検知され、検
知信号が供給制御装置に送られる。供給制御装置は、ア
イ・スポット・センサ40からアイ・スポット51の検
知信号を受けると前記パルスを積算し始め、一つのアイ
・スポット51の検知信号を受信してから、次のアイ・
スポット51の検知信号を受信するまでに、何回パルス
が発振されるかを計数して、エンコーダ用ローラ38の
回転速度とパルスの発振回数とから、分割フィルム8a
の供給速度を算出する。
チレンテレフタレートフィルム8の移動とともに一定間
隔でパルスを発振しており、このパルスは供給制御装置
に入力されている。分割フィルム8aが缶胴ブランク材
料1に供給されると、まず、アイ・スポット・センサ4
0により二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
8に印刷されているアイ・スポット51が検知され、検
知信号が供給制御装置に送られる。供給制御装置は、ア
イ・スポット・センサ40からアイ・スポット51の検
知信号を受けると前記パルスを積算し始め、一つのアイ
・スポット51の検知信号を受信してから、次のアイ・
スポット51の検知信号を受信するまでに、何回パルス
が発振されるかを計数して、エンコーダ用ローラ38の
回転速度とパルスの発振回数とから、分割フィルム8a
の供給速度を算出する。
【0070】そして、供給制御装置は所定数のアイ・ス
ポット51の検知信号を受けるとタイミングキッカー1
9に作動指令を出力し、タイミングキッカー19により
缶胴ブランク材料1を搬送路2に供給させる。このよう
にすることにより、缶胴ブランク材料1は二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム8に印刷されたアイ・
スポット51の一定数ごとに搬送路2に供給され、前記
所定の速度で搬送されるので、缶胴ブランク材料1、1
の間隙が印刷パターン50、50間の無地部分52aに
合致し、この部分で連結される。尚、タイミングキッカ
ー19は、2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列
ごとに設けられており、2連のタイミングキッカー19
が基部で接続されて1基の装置を構成している。タイミ
ングキッカー19は前記構成の2連が前記作動指令によ
り同期して作動するので、2列に配列された缶胴ブラン
ク材料1が長手方向の先端位置が一致した状態で搬送路
2に供給される。
ポット51の検知信号を受けるとタイミングキッカー1
9に作動指令を出力し、タイミングキッカー19により
缶胴ブランク材料1を搬送路2に供給させる。このよう
にすることにより、缶胴ブランク材料1は二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム8に印刷されたアイ・
スポット51の一定数ごとに搬送路2に供給され、前記
所定の速度で搬送されるので、缶胴ブランク材料1、1
の間隙が印刷パターン50、50間の無地部分52aに
合致し、この部分で連結される。尚、タイミングキッカ
ー19は、2列に配列された缶胴ブランク材料1の各列
ごとに設けられており、2連のタイミングキッカー19
が基部で接続されて1基の装置を構成している。タイミ
ングキッカー19は前記構成の2連が前記作動指令によ
り同期して作動するので、2列に配列された缶胴ブラン
ク材料1が長手方向の先端位置が一致した状態で搬送路
2に供給される。
【0071】前記熱圧着による接着操作において、圧着
装置27、34は温度調節作用を行うことができるよう
に構成されているので、加熱された缶胴ブランク材料1
が二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム19及び圧着装置2
7、34との接触により急激に冷却されることが避けら
れる。
装置27、34は温度調節作用を行うことができるよう
に構成されているので、加熱された缶胴ブランク材料1
が二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム19及び圧着装置2
7、34との接触により急激に冷却されることが避けら
れる。
【0072】前記のようにして長尺状に連結された缶胴
ブランク材料1bは、さらに、搬送路2の下流に設けら
れた高周波温調装置24により加熱されることにより、
両フィルム8a、10が接着されたのちも180〜20
0℃の温度範囲に保たれるので、缶胴ブランク材料1に
対する両フィルム8a、10の接着性が向上される。
ブランク材料1bは、さらに、搬送路2の下流に設けら
れた高周波温調装置24により加熱されることにより、
両フィルム8a、10が接着されたのちも180〜20
0℃の温度範囲に保たれるので、缶胴ブランク材料1に
対する両フィルム8a、10の接着性が向上される。
【0073】長尺状に連結された缶胴ブランク材料1b
は、両フィルム8a、10が接着されたのちも2列が同
期して搬送路2に沿って移動し、次いで2対の冷却ロー
ラ21bからなる冷却手段12に導かれ常温まで冷却さ
れる。前記冷却操作により、加熱されて膨張していた缶
胴ブランク材料1bが冷却され、本来の寸度に戻されて
後述のスリッター49に供給されることになるので、寸
法安定性に優れた単一の缶胴ブランク6が得られる。
は、両フィルム8a、10が接着されたのちも2列が同
期して搬送路2に沿って移動し、次いで2対の冷却ロー
ラ21bからなる冷却手段12に導かれ常温まで冷却さ
れる。前記冷却操作により、加熱されて膨張していた缶
胴ブランク材料1bが冷却され、本来の寸度に戻されて
後述のスリッター49に供給されることになるので、寸
法安定性に優れた単一の缶胴ブランク6が得られる。
【0074】長尺状に連結された缶胴ブランク材料1b
は、次いで裁断手段13に導かれる。本実施例の装置で
は、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bを確実に
連結部分54で裁断するために、ナイフシリンダー43
の作動を制御している。次に、ナイフシリンダー43を
作動させ、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bを
裁断する制御手段について説明する。
は、次いで裁断手段13に導かれる。本実施例の装置で
は、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bを確実に
連結部分54で裁断するために、ナイフシリンダー43
の作動を制御している。次に、ナイフシリンダー43を
作動させ、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bを
裁断する制御手段について説明する。
【0075】本実施例の装置では、パルスエンコーダ4
1、アイ・スポット・センサ42、ナイフシリンダー4
3、刃物原点センサ44及び刃物角速度エンコーダ45
が、図示しない裁断制御装置に接続されている。等速フ
ィードローラ21c及び21dは等速で互いに同期して
回転しており、ローラに圧着して搬送される長尺状に連
結された缶胴ブランク材料1bを所定の速度で搬送する
ように設定されている。また、パルスエンコーダ41
は、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bが送られ
るごとに一定間隔でパルスを発振しており、このパルス
は、裁断制御装置に入力されている。
1、アイ・スポット・センサ42、ナイフシリンダー4
3、刃物原点センサ44及び刃物角速度エンコーダ45
が、図示しない裁断制御装置に接続されている。等速フ
ィードローラ21c及び21dは等速で互いに同期して
回転しており、ローラに圧着して搬送される長尺状に連
結された缶胴ブランク材料1bを所定の速度で搬送する
ように設定されている。また、パルスエンコーダ41
は、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bが送られ
るごとに一定間隔でパルスを発振しており、このパルス
は、裁断制御装置に入力されている。
【0076】本実施例の裁断制御手段では、まず、アイ
・スポット・センサ42により長尺状に連結された缶胴
ブランク材料1bに接着された分割フィルム8aに印刷
されている所定のアイ・スポット51が検知されると、
その検知信号が裁断制御装置に送られる。裁断制御装置
は、アイ・スポット・センサ42からアイ・スポット5
1の検知信号を受けると前記パルスを積算し始め、パル
ス数により長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bの
移動距離を算出する。
・スポット・センサ42により長尺状に連結された缶胴
ブランク材料1bに接着された分割フィルム8aに印刷
されている所定のアイ・スポット51が検知されると、
その検知信号が裁断制御装置に送られる。裁断制御装置
は、アイ・スポット・センサ42からアイ・スポット5
1の検知信号を受けると前記パルスを積算し始め、パル
ス数により長尺状に連結された缶胴ブランク材料1bの
移動距離を算出する。
【0077】次に、裁断制御装置は、アイ・スポット5
1の検知信号を受けたのちパルスの発振数が所定数に達
すると、予め入力されているデータに従って、長尺状に
連結された缶胴ブランク材料1bの連結部分54が裁断
位置に達するまでの距離と、ナイフシリンダー43が回
転して刃物が前記裁断位置に達するまでの距離が一致し
たものと判断して、ナイフシリンダー43に起動指令を
出力する。
1の検知信号を受けたのちパルスの発振数が所定数に達
すると、予め入力されているデータに従って、長尺状に
連結された缶胴ブランク材料1bの連結部分54が裁断
位置に達するまでの距離と、ナイフシリンダー43が回
転して刃物が前記裁断位置に達するまでの距離が一致し
たものと判断して、ナイフシリンダー43に起動指令を
出力する。
【0078】ナイフシリンダー43は、通常は刃物が搬
送路2上を搬送される長尺状に連結された缶胴ブランク
材料1bに接触しない位置に待機しており、前記起動指
令を受けると予め入力されているデータに従って回転を
開始または加速する。このとき、ナイフシリンダー43
に取着されている刃物の角速度が刃物角速度エンコーダ
45により測定され、裁断制御装置に入力される。裁断
制御装置は、刃物の角速度を予め入力されているデータ
と比較し、刃物の角速度が適正でないときにはナイフシ
リンダー43に修正指令を出力して修正する。
送路2上を搬送される長尺状に連結された缶胴ブランク
材料1bに接触しない位置に待機しており、前記起動指
令を受けると予め入力されているデータに従って回転を
開始または加速する。このとき、ナイフシリンダー43
に取着されている刃物の角速度が刃物角速度エンコーダ
45により測定され、裁断制御装置に入力される。裁断
制御装置は、刃物の角速度を予め入力されているデータ
と比較し、刃物の角速度が適正でないときにはナイフシ
リンダー43に修正指令を出力して修正する。
【0079】そして、ナイフシリンダー43に取着され
ている刃物により、等速フィードローラ21c及び21
dにより所定の速度で搬送されている長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料1bがその連結部分54で裁断され
る。
ている刃物により、等速フィードローラ21c及び21
dにより所定の速度で搬送されている長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料1bがその連結部分54で裁断され
る。
【0080】ナイフシリンダー43は、長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料1bの連結部分54を裁断したの
ちも、刃物原点センサ44がナイフシリンダー43に取
着されている刃物を検知するまで前記回転を続ける。刃
物原点センサ44は刃物を検知すると裁断制御装置に検
知信号を出力し、裁断制御装置はナイフシリンダー43
に取着されている刃物が長尺状に連結された缶胴ブラン
ク材料1bに接触しない位置に達し、ナイフシリンダー
43が待機位置に復帰したものと判断して、ナイフシリ
ンダー43の回転を停止または減速させる。ナイフシリ
ンダー43は缶胴ブランク材料1bを裁断する長さが短
いときには、1回の裁断毎に回転を開始・停止すること
なく、回転を加速・減速させるだけで連続していてもよ
い。
れた缶胴ブランク材料1bの連結部分54を裁断したの
ちも、刃物原点センサ44がナイフシリンダー43に取
着されている刃物を検知するまで前記回転を続ける。刃
物原点センサ44は刃物を検知すると裁断制御装置に検
知信号を出力し、裁断制御装置はナイフシリンダー43
に取着されている刃物が長尺状に連結された缶胴ブラン
ク材料1bに接触しない位置に達し、ナイフシリンダー
43が待機位置に復帰したものと判断して、ナイフシリ
ンダー43の回転を停止または減速させる。ナイフシリ
ンダー43は缶胴ブランク材料1bを裁断する長さが短
いときには、1回の裁断毎に回転を開始・停止すること
なく、回転を加速・減速させるだけで連続していてもよ
い。
【0081】前記裁断操作により、2列が同期して搬送
路2に沿って移動している長尺状に連結された缶胴ブラ
ンク材料1bが2列同時に連結部分54で裁断され、缶
胴ブランク材料1の一方の面に印刷が施された分割フィ
ルム8aが接着され、他方の面に無地のポリエチレンテ
レフタレートフィルム10が接着された表面処理缶胴ブ
ランク材料1cが同時に2枚得られる。表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム8に印刷されている印刷パターン50の所定
数毎、例えば7つ毎に裁断されている。表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、搬送路2の下流側末端部のローラ2
1eにより搬送路2から払出し手段4に排出される。
路2に沿って移動している長尺状に連結された缶胴ブラ
ンク材料1bが2列同時に連結部分54で裁断され、缶
胴ブランク材料1の一方の面に印刷が施された分割フィ
ルム8aが接着され、他方の面に無地のポリエチレンテ
レフタレートフィルム10が接着された表面処理缶胴ブ
ランク材料1cが同時に2枚得られる。表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム8に印刷されている印刷パターン50の所定
数毎、例えば7つ毎に裁断されている。表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、搬送路2の下流側末端部のローラ2
1eにより搬送路2から払出し手段4に排出される。
【0082】次いで、表面処理缶胴ブランク材料1c
は、払出し手段4の排出コンベア46により横送りコン
ベア47に移載され、搬送路2の搬送方向と直交する方
向に払い出され、缶胴ブランク分割手段5に導かれる。
は、払出し手段4の排出コンベア46により横送りコン
ベア47に移載され、搬送路2の搬送方向と直交する方
向に払い出され、缶胴ブランク分割手段5に導かれる。
【0083】表面処理缶胴ブランク材料1cは、横送り
コンベア47の下流側末端部に設けられた缶胴ブランク
分割手段5のスリッター49により単一の缶胴ブランク
6に分割される。スリッター49には、8枚の刃48が
横送りコンベア47の搬送方向と平行に単一の缶胴ブラ
ンク6の長さに対応するように等間隔で軸支して設けら
れており、該刃48が回転しながら、表面処理缶胴ブラ
ンク材料1cを印刷パターン50、50間の無地部分5
2で個々の缶胴ブランク6に分割する。この結果、同時
に7枚の缶胴ブランク6が得られる。尚、缶胴ブランク
6の長さとは、缶胴ブランク6から形成される缶胴部の
高さに相当する。
コンベア47の下流側末端部に設けられた缶胴ブランク
分割手段5のスリッター49により単一の缶胴ブランク
6に分割される。スリッター49には、8枚の刃48が
横送りコンベア47の搬送方向と平行に単一の缶胴ブラ
ンク6の長さに対応するように等間隔で軸支して設けら
れており、該刃48が回転しながら、表面処理缶胴ブラ
ンク材料1cを印刷パターン50、50間の無地部分5
2で個々の缶胴ブランク6に分割する。この結果、同時
に7枚の缶胴ブランク6が得られる。尚、缶胴ブランク
6の長さとは、缶胴ブランク6から形成される缶胴部の
高さに相当する。
【0084】尚、前記実施例では缶胴ブランク材料1を
2列に配列するようにしているが、更に多数列の缶胴ブ
ランク材料1を並列に配列するようにしてもよい。この
ときには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8は前記缶胴ブランク材料1の列数に対応する幅であ
って、幅方向に前記缶胴ブランク材料1の列数と同数の
印刷パターン50が印刷される。また、無地のポリエス
テルフィルム10は二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム8の幅方向に印刷される印刷パターン50と
同数が並列に供給される。
2列に配列するようにしているが、更に多数列の缶胴ブ
ランク材料1を並列に配列するようにしてもよい。この
ときには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8は前記缶胴ブランク材料1の列数に対応する幅であ
って、幅方向に前記缶胴ブランク材料1の列数と同数の
印刷パターン50が印刷される。また、無地のポリエス
テルフィルム10は二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム8の幅方向に印刷される印刷パターン50と
同数が並列に供給される。
【0085】次に本発明の第2の態様の表面処理装置の
一実施例について、図6乃至図8を参照しながら説明す
る。尚、図6乃至図8において、図1、図2及び図5に
示す先の実施例と同一の構成要素には共通の符号を付し
て説明を省略する。
一実施例について、図6乃至図8を参照しながら説明す
る。尚、図6乃至図8において、図1、図2及び図5に
示す先の実施例と同一の構成要素には共通の符号を付し
て説明を省略する。
【0086】本実施例の表面処理装置の概略は、図6及
び図7に示すように、単一の缶胴ブランクの幅毎に2枚
に分割できる幅に裁断された缶胴ブランク材料61を搬
送する搬送路2を中心として、その上流側に缶胴ブラン
ク材料61を供給する缶胴ブランク材料供給手段62が
連設され、下流側に第1の缶胴ブランク分割手段63及
び払出し手段4が連設された構成となっている。払出し
手段4にはさらに第2の缶胴ブランク分割手段64が連
設されており、第2の缶胴ブランク分割手段64により
最終的に単一の缶胴ブランク6が得られる。また、搬送
路2の途中には図7に示すように、加熱手段7、缶胴ブ
ランク材料61に接着される印刷が施された二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム8を供給する第1の
フィルム供給手段9、缶胴ブランク材料61に無地のポ
リエチレンテレフタレートフィルム10を供給する第2
のフィルム供給手段11、冷却手段12及び裁断手段1
3が備えられている。第1のフィルム供給手段9は搬送
路2の下方に、第2のフィルム供給手段11は搬送路2
の上方にそれぞれ備えられている。
び図7に示すように、単一の缶胴ブランクの幅毎に2枚
に分割できる幅に裁断された缶胴ブランク材料61を搬
送する搬送路2を中心として、その上流側に缶胴ブラン
ク材料61を供給する缶胴ブランク材料供給手段62が
連設され、下流側に第1の缶胴ブランク分割手段63及
び払出し手段4が連設された構成となっている。払出し
手段4にはさらに第2の缶胴ブランク分割手段64が連
設されており、第2の缶胴ブランク分割手段64により
最終的に単一の缶胴ブランク6が得られる。また、搬送
路2の途中には図7に示すように、加熱手段7、缶胴ブ
ランク材料61に接着される印刷が施された二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム8を供給する第1の
フィルム供給手段9、缶胴ブランク材料61に無地のポ
リエチレンテレフタレートフィルム10を供給する第2
のフィルム供給手段11、冷却手段12及び裁断手段1
3が備えられている。第1のフィルム供給手段9は搬送
路2の下方に、第2のフィルム供給手段11は搬送路2
の上方にそれぞれ備えられている。
【0087】次に、上記構成を詳細に説明する。
【0088】まず、缶胴ブランク材料供給手段62は、
図6及び図7に示すように、缶胴ブランクの原板14を
単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に分割できる幅に裁
断するスリッター65と、スリッター65により裁断さ
れた缶胴ブランク材料61をスリッター65の軸方向と
平行に搬送する横送りコンベア16と、横送りコンベア
16により搬送された缶胴ブランク材料61を一時スト
ックするホッパー17と、ホッパー17から缶胴ブラン
ク材料61を吸着して搬送路2上に移載するサクション
カップ18と、缶胴ブランク材料61を後述する供給制
御手段により制御されて搬送路2に供給するタイミング
キッカー19とから構成されている。
図6及び図7に示すように、缶胴ブランクの原板14を
単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に分割できる幅に裁
断するスリッター65と、スリッター65により裁断さ
れた缶胴ブランク材料61をスリッター65の軸方向と
平行に搬送する横送りコンベア16と、横送りコンベア
16により搬送された缶胴ブランク材料61を一時スト
ックするホッパー17と、ホッパー17から缶胴ブラン
ク材料61を吸着して搬送路2上に移載するサクション
カップ18と、缶胴ブランク材料61を後述する供給制
御手段により制御されて搬送路2に供給するタイミング
キッカー19とから構成されている。
【0089】スリッター65は、図6に示すように、複
数の刃66が缶胴ブランク材料61の幅に合わせて所定
の間隔で軸支して設けられており、スリッター65の回
転に従って缶胴ブランクの原板14を所定の幅に裁断す
る。
数の刃66が缶胴ブランク材料61の幅に合わせて所定
の間隔で軸支して設けられており、スリッター65の回
転に従って缶胴ブランクの原板14を所定の幅に裁断す
る。
【0090】搬送路2及び搬送路2に沿って設けられた
各手段は、図1及び図2に示す前記実施例と同様である
が、本実施例の装置では搬送路2の末端部に第1の分割
手段63が連設されている。
各手段は、図1及び図2に示す前記実施例と同様である
が、本実施例の装置では搬送路2の末端部に第1の分割
手段63が連設されている。
【0091】次に、分割手段63について説明する。分
割手段63は、図6及び図7に示すように、ローラ21
eの下流に連設され複数の刃67を所定の間隔で軸支し
て設けたスリッター68からなる。複数の刃67は、単
一の缶胴ブランク6の幅に合わせて、スリッター68に
軸支されている。分割手段63の下流には払出し手段4
が連設されている。
割手段63は、図6及び図7に示すように、ローラ21
eの下流に連設され複数の刃67を所定の間隔で軸支し
て設けたスリッター68からなる。複数の刃67は、単
一の缶胴ブランク6の幅に合わせて、スリッター68に
軸支されている。分割手段63の下流には払出し手段4
が連設されている。
【0092】払出し手段4は図1及び図2に示す前記実
施例と同様の構成となっており、横送りコンベア47の
下流に第2の分割手段64が連設されている。
施例と同様の構成となっており、横送りコンベア47の
下流に第2の分割手段64が連設されている。
【0093】第2の分割手段64は、図1及び図2に示
す前記実施例の分割手段5と同様の構成となっており、
図7に示すように、横送りコンベア47の下流側に、複
数の刃69を所定の間隔で軸支して設けられたスリッタ
ー70からなる。複数の刃69は、缶胴ブランク6の両
端縁を重ね合わせて溶接して得られる缶胴部の高さに合
わせて、スリッター70に軸支されている。
す前記実施例の分割手段5と同様の構成となっており、
図7に示すように、横送りコンベア47の下流側に、複
数の刃69を所定の間隔で軸支して設けられたスリッタ
ー70からなる。複数の刃69は、缶胴ブランク6の両
端縁を重ね合わせて溶接して得られる缶胴部の高さに合
わせて、スリッター70に軸支されている。
【0094】次に、本実施例の装置の動作について、図
6乃至図8を参照しながら説明する。
6乃至図8を参照しながら説明する。
【0095】まず、図6に示すように、缶胴ブランクの
原板14がスリッター65に供給される。原板14は、
例えば、832mm×875mmの大きさであり、スリ
ッター65により単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に
分割できる幅、例えば416mm幅に裁断され、缶胴ブ
ランク材料61が得られる。缶胴ブランク材料61は、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及びポ
リエチレンテレフタレートフィルム10で被覆されたの
ち単一の缶胴ブランク6の幅に分割され、最終的にはさ
らに分割されて単一の缶胴ブランク6が14枚得られる
大きさを有している。スリッター65には、832mm
幅の原板14から416mm幅で875mmの長さを有
する缶胴ブランク材料1が2枚得られるように、3枚の
刃66が缶胴ブランク材料61の幅に合わせて等間隔で
軸支されており、スリッター65の回転に従って原板1
4が裁断される。
原板14がスリッター65に供給される。原板14は、
例えば、832mm×875mmの大きさであり、スリ
ッター65により単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に
分割できる幅、例えば416mm幅に裁断され、缶胴ブ
ランク材料61が得られる。缶胴ブランク材料61は、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8及びポ
リエチレンテレフタレートフィルム10で被覆されたの
ち単一の缶胴ブランク6の幅に分割され、最終的にはさ
らに分割されて単一の缶胴ブランク6が14枚得られる
大きさを有している。スリッター65には、832mm
幅の原板14から416mm幅で875mmの長さを有
する缶胴ブランク材料1が2枚得られるように、3枚の
刃66が缶胴ブランク材料61の幅に合わせて等間隔で
軸支されており、スリッター65の回転に従って原板1
4が裁断される。
【0096】前記のように裁断されて得られた缶胴ブラ
ンク材料61は、横送りコンベア16によりホッパー1
7に搬送され、先の実施例の缶胴ブランク材料1と同様
に一時的にストックされたのち、サクションカップ18
に吸着されてホッパー17から取り出され、搬送路2の
上流側末端部の補助ローラ22上に移載される。
ンク材料61は、横送りコンベア16によりホッパー1
7に搬送され、先の実施例の缶胴ブランク材料1と同様
に一時的にストックされたのち、サクションカップ18
に吸着されてホッパー17から取り出され、搬送路2の
上流側末端部の補助ローラ22上に移載される。
【0097】補助ローラ22上に移載された缶胴ブラン
ク材料61は、先の実施例の缶胴ブランク材料1と同様
にして搬送路2に供給され、分割フィルム8a及び無地
のポリエチレンテレフタレートフィルム10が接着され
る。尚、缶胴ブランク材料供給手段62において、タイ
ミングキッカー19は単一の缶胴ブランク6の幅ごとに
設けられており、2連のタイミングキッカー19が基部
で接続されて1基の装置を構成している。タイミングキ
ッカー19は先の実施例と同様に2連が同期して作動す
る様になっている。
ク材料61は、先の実施例の缶胴ブランク材料1と同様
にして搬送路2に供給され、分割フィルム8a及び無地
のポリエチレンテレフタレートフィルム10が接着され
る。尚、缶胴ブランク材料供給手段62において、タイ
ミングキッカー19は単一の缶胴ブランク6の幅ごとに
設けられており、2連のタイミングキッカー19が基部
で接続されて1基の装置を構成している。タイミングキ
ッカー19は先の実施例と同様に2連が同期して作動す
る様になっている。
【0098】タイミングキッカー19は前記2連式のも
のが1基だけでもよいが、缶胴ブランク材料61を安定
して搬送路2に供給するために、単一の缶胴ブランク6
の幅ごとに1つずつ缶胴ブランク材料61の幅に応じて
複数連のタイミングキッカー19が設けられていること
が好ましい。尚、タイミングキッカー19を複数連装し
て設ける場合には、先の実施例と同様にこれら複数のタ
イミングキッカー19が同期して作動される。
のが1基だけでもよいが、缶胴ブランク材料61を安定
して搬送路2に供給するために、単一の缶胴ブランク6
の幅ごとに1つずつ缶胴ブランク材料61の幅に応じて
複数連のタイミングキッカー19が設けられていること
が好ましい。尚、タイミングキッカー19を複数連装し
て設ける場合には、先の実施例と同様にこれら複数のタ
イミングキッカー19が同期して作動される。
【0099】この結果、缶胴ブランク材料61が、長尺
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8の分
割フィルム8a及び無地で長尺のポリエチレンテレフタ
レートフィルム10により挟持されて、図8に示す長尺
状に連結された缶胴ブランク材料61bが形成される。
缶胴ブランク材料61bでは、分割フィルム8a及びポ
リエチレンテレフタレートフィルム10は、溶接用金属
露出部61aの間隔を存して2条ずつ接着されており、
さらに缶胴ブランク材料61bの長手方向の両端縁にも
溶接用金属露出部61aが残されている。尚、両ポリエ
チレンテレフタレートフィルム間の溶接用金属露出部6
1aは両端縁の溶接用金属露出部61aの2倍の幅にな
っている。
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8の分
割フィルム8a及び無地で長尺のポリエチレンテレフタ
レートフィルム10により挟持されて、図8に示す長尺
状に連結された缶胴ブランク材料61bが形成される。
缶胴ブランク材料61bでは、分割フィルム8a及びポ
リエチレンテレフタレートフィルム10は、溶接用金属
露出部61aの間隔を存して2条ずつ接着されており、
さらに缶胴ブランク材料61bの長手方向の両端縁にも
溶接用金属露出部61aが残されている。尚、両ポリエ
チレンテレフタレートフィルム間の溶接用金属露出部6
1aは両端縁の溶接用金属露出部61aの2倍の幅にな
っている。
【0100】缶胴ブランク材料61に接着される分割フ
ィルム8aは、もともと1枚の二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム8であったものが、接着に際して
分割フィルム8a毎に分割されて供給されるので、分割
されたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されている印
刷パターン50は分割されていない部分の二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム8に規制されて、分割
される前と同一の格子状の配置を維持している。一方、
缶胴ブランク材料61は元々単一の缶胴ブランク6の幅
毎に2枚に分割できる幅に裁断されているので、分割さ
れたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されている印刷
パターン50は缶胴ブランク材料61に接着された後に
も、分割される前と同一の格子状の配置を維持してい
る。従って、長尺状に連結された缶胴ブランク材料61
bでは、図5に示す缶胴ブランク材料1の場合と同様
に、接着された分割フィルム8aに印刷されている印刷
パターン50の位置が、缶胴ブランク材料61bの幅方
向で一致している。本実施例では、缶胴ブランク材料6
1は単一の缶胴ブランク6の幅の2倍に裁断されている
ので、前記のように長尺状に連結されたのち、印刷パタ
ーン50の位置が幅方向で前後にずれる虞れが全く無
い。
ィルム8aは、もともと1枚の二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム8であったものが、接着に際して
分割フィルム8a毎に分割されて供給されるので、分割
されたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されている印
刷パターン50は分割されていない部分の二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム8に規制されて、分割
される前と同一の格子状の配置を維持している。一方、
缶胴ブランク材料61は元々単一の缶胴ブランク6の幅
毎に2枚に分割できる幅に裁断されているので、分割さ
れたそれぞれの分割フィルム8aに印刷されている印刷
パターン50は缶胴ブランク材料61に接着された後に
も、分割される前と同一の格子状の配置を維持してい
る。従って、長尺状に連結された缶胴ブランク材料61
bでは、図5に示す缶胴ブランク材料1の場合と同様
に、接着された分割フィルム8aに印刷されている印刷
パターン50の位置が、缶胴ブランク材料61bの幅方
向で一致している。本実施例では、缶胴ブランク材料6
1は単一の缶胴ブランク6の幅の2倍に裁断されている
ので、前記のように長尺状に連結されたのち、印刷パタ
ーン50の位置が幅方向で前後にずれる虞れが全く無
い。
【0101】尚、印刷が施された二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム8から分割された分割フィルム
8aは、缶胴ブランク材料61の下側の面に接着されて
いるが、図6及び図8では説明の便宜上、分割フィルム
8aが接着された面を上面にして示している。
テレフタレートフィルム8から分割された分割フィルム
8aは、缶胴ブランク材料61の下側の面に接着されて
いるが、図6及び図8では説明の便宜上、分割フィルム
8aが接着された面を上面にして示している。
【0102】また、長尺状に連結された缶胴ブランク材
料61bにおいて、分割フィルム8aは、図5に示す缶
胴ブランク材料1の場合と同様に、無地部分52aが1
枚の缶胴ブランク材料61と他の缶胴ブランク材料61
との連結部分54に合致し、印刷パターン50が連結部
分54に跨がらないように接着されている。
料61bにおいて、分割フィルム8aは、図5に示す缶
胴ブランク材料1の場合と同様に、無地部分52aが1
枚の缶胴ブランク材料61と他の缶胴ブランク材料61
との連結部分54に合致し、印刷パターン50が連結部
分54に跨がらないように接着されている。
【0103】本実施例の装置では、分割フィルム8aを
前述のように圧着するために、缶胴ブランク材料61の
供給を制御している。缶胴ブランク材料61の供給の制
御は、先の実施例の缶胴ブランク材料1の場合と同様に
して行っている。
前述のように圧着するために、缶胴ブランク材料61の
供給を制御している。缶胴ブランク材料61の供給の制
御は、先の実施例の缶胴ブランク材料1の場合と同様に
して行っている。
【0104】次に、缶胴ブランク材料61bは、冷却手
段12に導かれ常温まで冷却される。前記冷却操作によ
り、先の実施例の缶胴ブランク材料1の場合と同様に膨
張していた缶胴ブランク材料61bが冷却され、寸法安
定性に優れた単一の缶胴ブランク6が得られる。
段12に導かれ常温まで冷却される。前記冷却操作によ
り、先の実施例の缶胴ブランク材料1の場合と同様に膨
張していた缶胴ブランク材料61bが冷却され、寸法安
定性に優れた単一の缶胴ブランク6が得られる。
【0105】長尺状に連結された缶胴ブランク材料61
bは、次いで裁断手段13に導かれ、先の実施例の缶胴
ブランク材料1の場合と同様にして、長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料61bが連結部分54で裁断され、
缶胴ブランク材料61の一方の面に2条の印刷が施され
た分割フィルム8aが接着され、他方の面に2条の無地
のポリエチレンテレフタレートフィルム10が接着され
た表面処理缶胴ブランク材料61cが得られる。
bは、次いで裁断手段13に導かれ、先の実施例の缶胴
ブランク材料1の場合と同様にして、長尺状に連結され
た缶胴ブランク材料61bが連結部分54で裁断され、
缶胴ブランク材料61の一方の面に2条の印刷が施され
た分割フィルム8aが接着され、他方の面に2条の無地
のポリエチレンテレフタレートフィルム10が接着され
た表面処理缶胴ブランク材料61cが得られる。
【0106】表面処理缶胴ブランク材料61cはまだ単
一の缶胴ブランク6の幅の2倍のままであるので、本実
施例の装置では、次いで第1の缶胴ブランク分割手段6
3に導かれる。缶胴ブランク分割手段63で、表面処理
缶胴ブランク材料61cはスリッター68により2条の
分割フィルム8a、8aに挟まれた溶接用金属露出部6
1aで裁断され、単一の缶胴ブランク6の幅、例えば2
06.4mm幅に分割される。
一の缶胴ブランク6の幅の2倍のままであるので、本実
施例の装置では、次いで第1の缶胴ブランク分割手段6
3に導かれる。缶胴ブランク分割手段63で、表面処理
缶胴ブランク材料61cはスリッター68により2条の
分割フィルム8a、8aに挟まれた溶接用金属露出部6
1aで裁断され、単一の缶胴ブランク6の幅、例えば2
06.4mm幅に分割される。
【0107】この結果、単一の缶胴ブランク6の幅で一
方の面に印刷が施された分割フィルム8aが接着され、
他方の面に無地のポリエチレンテレフタレートフィルム
10が接着された表面処理缶胴ブランク材料61dが同
時に2枚得られる。表面処理缶胴ブランク材料61dに
おいて、分割フィルム8a及びポリエチレンテレフタレ
ートフィルム10は缶胴ブランク材料61dの長手方向
の両端縁に溶接用金属露出部61aを残して、接着され
ている。
方の面に印刷が施された分割フィルム8aが接着され、
他方の面に無地のポリエチレンテレフタレートフィルム
10が接着された表面処理缶胴ブランク材料61dが同
時に2枚得られる。表面処理缶胴ブランク材料61dに
おいて、分割フィルム8a及びポリエチレンテレフタレ
ートフィルム10は缶胴ブランク材料61dの長手方向
の両端縁に溶接用金属露出部61aを残して、接着され
ている。
【0108】次いで、表面処理缶胴ブランク材料61d
は、払出し手段4の排出コンベア46により横送りコン
ベア47に移載され、搬送路2の搬送方向と直交する方
向に払い出され、第2の缶胴ブランク分割手段64に導
かれる。
は、払出し手段4の排出コンベア46により横送りコン
ベア47に移載され、搬送路2の搬送方向と直交する方
向に払い出され、第2の缶胴ブランク分割手段64に導
かれる。
【0109】表面処理缶胴ブランク材料61dは、横送
りコンベア47の下流側末端部に設けられた第2の缶胴
ブランク分割手段64のスリッター70により単一の缶
胴ブランク6に分割される。スリッター70には、8枚
の刃69が横送りコンベア47の搬送方向と平行に単一
の缶胴ブランク6の長さに対応するように等間隔で軸支
して設けられており、該刃69が回転しながら、表面処
理缶胴ブランク材料61dを印刷パターン50、50間
の無地部分52で個々の缶胴ブランク6に分割し、先の
実施例と同様に同時に7枚の缶胴ブランク6が得られ
る。尚、缶胴ブランク6の長さとは、缶胴ブランク6か
ら形成される缶胴部の高さに相当する。
りコンベア47の下流側末端部に設けられた第2の缶胴
ブランク分割手段64のスリッター70により単一の缶
胴ブランク6に分割される。スリッター70には、8枚
の刃69が横送りコンベア47の搬送方向と平行に単一
の缶胴ブランク6の長さに対応するように等間隔で軸支
して設けられており、該刃69が回転しながら、表面処
理缶胴ブランク材料61dを印刷パターン50、50間
の無地部分52で個々の缶胴ブランク6に分割し、先の
実施例と同様に同時に7枚の缶胴ブランク6が得られ
る。尚、缶胴ブランク6の長さとは、缶胴ブランク6か
ら形成される缶胴部の高さに相当する。
【0110】尚、前記実施例では缶胴ブランク材料61
の幅を単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に分割できる
幅としているが、さらに多数枚に分割できる幅としても
よい。このときには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム8は前記缶胴ブランク材料61に対応する
幅であって、幅方向に前記缶胴ブランク材料61を分割
する枚数に対応する数の印刷パターン50が印刷され
る。また、無地のポリエステルフィルム10は二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8の幅方向に印刷
される印刷パターン50と同数が並列に供給される。
の幅を単一の缶胴ブランク6の幅毎に2枚に分割できる
幅としているが、さらに多数枚に分割できる幅としても
よい。このときには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム8は前記缶胴ブランク材料61に対応する
幅であって、幅方向に前記缶胴ブランク材料61を分割
する枚数に対応する数の印刷パターン50が印刷され
る。また、無地のポリエステルフィルム10は二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8の幅方向に印刷
される印刷パターン50と同数が並列に供給される。
【0111】前記各実施例で得られた缶胴ブランク6
は、両端縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分61
aを除いて、缶外面となる側は印刷が施された二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8で、缶内面とな
る側は無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10
で被覆されている。そして、個々の缶胴ブランク6は、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8に印刷
された印刷パターン50と一致して分割されている。従
って、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8
で被覆されている面が缶外面側になるようにして、両端
縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分61aを重ね
合わせて溶接接合することにより、内容物のフレーバー
を保護し、基体金属の腐食を防止できるとともに、缶体
外面をも保護することができ、美粧性に優れた缶胴が得
られる。
は、両端縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分61
aを除いて、缶外面となる側は印刷が施された二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム8で、缶内面とな
る側は無地のポリエチレンテレフタレートフィルム10
で被覆されている。そして、個々の缶胴ブランク6は、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8に印刷
された印刷パターン50と一致して分割されている。従
って、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム8
で被覆されている面が缶外面側になるようにして、両端
縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分61aを重ね
合わせて溶接接合することにより、内容物のフレーバー
を保護し、基体金属の腐食を防止できるとともに、缶体
外面をも保護することができ、美粧性に優れた缶胴が得
られる。
【0112】前記缶胴ブランク6は、前記のようにその
まま溶接加工して缶胴を得てもよいが、所望により周囲
の不要部分を切除するなどのトリミング加工を施しても
よい。
まま溶接加工して缶胴を得てもよいが、所望により周囲
の不要部分を切除するなどのトリミング加工を施しても
よい。
【0113】また、前記缶胴ブランク6では、基体金属
の圧延方向は、両端の金属露出部1aまたは金属露出部
分61aを結ぶ方向と一致している。従って、缶胴ブラ
ンク6の両端縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分
61aを重ね合わせて溶接接合して得られる缶胴では、
缶胴の円周方向が基体金属の圧延方向と一致している。
この結果、缶胴を成型する際にその断面が多角形状にな
ることなく、流麗な円形に成型される。また、前記缶胴
では前記溶接接合を有利に行うことができる。
の圧延方向は、両端の金属露出部1aまたは金属露出部
分61aを結ぶ方向と一致している。従って、缶胴ブラ
ンク6の両端縁の金属露出部分1aまたは金属露出部分
61aを重ね合わせて溶接接合して得られる缶胴では、
缶胴の円周方向が基体金属の圧延方向と一致している。
この結果、缶胴を成型する際にその断面が多角形状にな
ることなく、流麗な円形に成型される。また、前記缶胴
では前記溶接接合を有利に行うことができる。
【0114】さらに、一般に金属板は圧延方向に沿って
延ばされやすいので、前記缶胴では両端部にフランジを
形成する際にフランジ部に亀裂が生じず、フランジ加
工、ネックイン加工等を有利に行うことができる。前記
のような缶胴に形成されたフランジ部に缶蓋を二重巻締
めすると、フランジ部に亀裂がないので、缶蓋巻締め後
にフランジ部から内容物がリークすることを避けること
ができる。
延ばされやすいので、前記缶胴では両端部にフランジを
形成する際にフランジ部に亀裂が生じず、フランジ加
工、ネックイン加工等を有利に行うことができる。前記
のような缶胴に形成されたフランジ部に缶蓋を二重巻締
めすると、フランジ部に亀裂がないので、缶蓋巻締め後
にフランジ部から内容物がリークすることを避けること
ができる。
【0115】前記各実施例では、缶胴ブランク材料1ま
たは缶胴ブランク材料61の加熱を誘導発熱ジャケット
ローラを兼ねるフィードローラ21a、高周波加熱装置
23及び高周波温調装置24により行っているが、これ
らの加熱装置の一部または全てを加熱オーブンとしても
よい。また、フィルム接着性をより高めるために、所望
によりローラ21eの後工程に加熱オーブン等を設け再
加熱しても差し支えない。
たは缶胴ブランク材料61の加熱を誘導発熱ジャケット
ローラを兼ねるフィードローラ21a、高周波加熱装置
23及び高周波温調装置24により行っているが、これ
らの加熱装置の一部または全てを加熱オーブンとしても
よい。また、フィルム接着性をより高めるために、所望
によりローラ21eの後工程に加熱オーブン等を設け再
加熱しても差し支えない。
【0116】次に、本発明の第1の態様の表面処理装置
の他の実施例を図2、図9及び図10を参照して説明す
る。
の他の実施例を図2、図9及び図10を参照して説明す
る。
【0117】本実施例の表面処理装置においては、図2
に示した搬送路2の上流側から下流側の払出し手段4ま
での構成は、図2示の冷却ローラ21bが冷却機能を有
していない単なる等速フィードローラ21bであること
を除いて、前述した実施例と同一である。そして、図9
に示すように、払出し手段4の横送りコンベア47は、
前記排出コンベア46(図2参照)に連なる上流側コン
ベア47aと缶胴ブランク分割手段5のスリッタ49に
連なる下流側コンベア47bとにより構成され、これら
のコンベア47a,47bの間には、第2の加熱手段で
ある加熱オーブン71が介装され、コンベア47bの途
中には冷却手段72が設けられている。
に示した搬送路2の上流側から下流側の払出し手段4ま
での構成は、図2示の冷却ローラ21bが冷却機能を有
していない単なる等速フィードローラ21bであること
を除いて、前述した実施例と同一である。そして、図9
に示すように、払出し手段4の横送りコンベア47は、
前記排出コンベア46(図2参照)に連なる上流側コン
ベア47aと缶胴ブランク分割手段5のスリッタ49に
連なる下流側コンベア47bとにより構成され、これら
のコンベア47a,47bの間には、第2の加熱手段で
ある加熱オーブン71が介装され、コンベア47bの途
中には冷却手段72が設けられている。
【0118】この場合、図2を参照して本実施例の表面
処理装置においては、前記フィルムコイル28,35に
それぞれ巻装されているポリエチレンテレフタレートフ
ィルム8,10の缶胴ブランク材料1に圧着される面に
は、あらかじめ熱硬化性樹脂系接着剤である熱硬化型エ
ポキシ系接着剤(図示しない)が塗布されて予備乾燥さ
れており、両フィルム8,10は、前記圧着装置27,
34により缶胴ブランク材料1に熱圧着される際に、前
記高周波加熱装置23により例えば180℃の範囲で加
熱された缶胴ブランク材料1に前記熱硬化型エポキシ系
接着剤を介して接着され、前述の実施例の同様に前記表
面処理缶胴ブランク材料1cが得られる。そして、さら
に前記加熱オーブン71を介して下流側コンベア47b
に搬送され、冷却手段72で冷却された後に前記缶胴ブ
ランク分割手段5により個々の缶胴ブランク6に分割さ
れるようになっている。
処理装置においては、前記フィルムコイル28,35に
それぞれ巻装されているポリエチレンテレフタレートフ
ィルム8,10の缶胴ブランク材料1に圧着される面に
は、あらかじめ熱硬化性樹脂系接着剤である熱硬化型エ
ポキシ系接着剤(図示しない)が塗布されて予備乾燥さ
れており、両フィルム8,10は、前記圧着装置27,
34により缶胴ブランク材料1に熱圧着される際に、前
記高周波加熱装置23により例えば180℃の範囲で加
熱された缶胴ブランク材料1に前記熱硬化型エポキシ系
接着剤を介して接着され、前述の実施例の同様に前記表
面処理缶胴ブランク材料1cが得られる。そして、さら
に前記加熱オーブン71を介して下流側コンベア47b
に搬送され、冷却手段72で冷却された後に前記缶胴ブ
ランク分割手段5により個々の缶胴ブランク6に分割さ
れるようになっている。
【0119】前記加熱オーブン71は、表面処理缶胴ブ
ランク材料1cの缶胴ブランク材料1と各ポリエチレン
テレフタレートフィルム8,10との間に介在する熱硬
化型エポキシ系接着剤を十分に硬化せしめるためのもの
であり、図10に示すような構成となっている。
ランク材料1cの缶胴ブランク材料1と各ポリエチレン
テレフタレートフィルム8,10との間に介在する熱硬
化型エポキシ系接着剤を十分に硬化せしめるためのもの
であり、図10に示すような構成となっている。
【0120】すなわち、加熱オーブン71は、上方に熱
風供給口73が設けられた加熱ダクト74と、上方に冷
風供給口75が設けられて上方及び下方で加熱ダクト7
4に連結された放冷ダクト76と、加熱ダクト74及び
放冷ダクト76内を循環する循環コンベア77とを備え
ており、循環コンベア77には表面処理缶胴ブランク材
料1cを支持する多数の支持部材78が垂直方向に突出
して設けられている。加熱ダクト74の下方には、横送
りコンベア47の上流側コンベア47aの末端部が挿入
され、放冷ダクト76の下方には下流側コンベア47b
の上流端部が挿入されている。
風供給口73が設けられた加熱ダクト74と、上方に冷
風供給口75が設けられて上方及び下方で加熱ダクト7
4に連結された放冷ダクト76と、加熱ダクト74及び
放冷ダクト76内を循環する循環コンベア77とを備え
ており、循環コンベア77には表面処理缶胴ブランク材
料1cを支持する多数の支持部材78が垂直方向に突出
して設けられている。加熱ダクト74の下方には、横送
りコンベア47の上流側コンベア47aの末端部が挿入
され、放冷ダクト76の下方には下流側コンベア47b
の上流端部が挿入されている。
【0121】かかる加熱オーブン71においては、前記
上流側コンベア47a上を搬送されてくる表面処理缶胴
ブランク材料1cは、該上流側コンベア47aから加熱
オーブン71の加熱ダクト74の下方で支持部材78に
移載される。支持部材78に移載された表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、加熱ダクト74内を上方に向けて搬
送される。加熱ダクト74内は熱風供給口73から供給
される熱風により上方ほど高温になるように加熱されて
おり、表面処理缶胴ブランク材料1cは、加熱ダクト7
4内を搬送されるに従って最初の一分で215℃に昇温
され、その温度に1分間保持される。
上流側コンベア47a上を搬送されてくる表面処理缶胴
ブランク材料1cは、該上流側コンベア47aから加熱
オーブン71の加熱ダクト74の下方で支持部材78に
移載される。支持部材78に移載された表面処理缶胴ブ
ランク材料1cは、加熱ダクト74内を上方に向けて搬
送される。加熱ダクト74内は熱風供給口73から供給
される熱風により上方ほど高温になるように加熱されて
おり、表面処理缶胴ブランク材料1cは、加熱ダクト7
4内を搬送されるに従って最初の一分で215℃に昇温
され、その温度に1分間保持される。
【0122】次いで、表面処理缶胴ブランク材料1c
は、加熱ダクト74の上方の放冷ダクト76との連結部
分で、それまで載置されていた支持部材78から循環コ
ンベア77の進行方向側に隣接する支持部材78に移載
され、放冷ダクト76内を下方に向けて搬送される。放
冷ダクト76内は、冷風供給口75から供給されている
冷風により冷却されているので、表面処理缶胴ブランク
材料1cは放冷ダクト76内を搬送される1分間で放冷
され、放冷ダクト76の下方で支持部材78から前記横
送りコンベア47の下流側コンベア47bに移載され
る。
は、加熱ダクト74の上方の放冷ダクト76との連結部
分で、それまで載置されていた支持部材78から循環コ
ンベア77の進行方向側に隣接する支持部材78に移載
され、放冷ダクト76内を下方に向けて搬送される。放
冷ダクト76内は、冷風供給口75から供給されている
冷風により冷却されているので、表面処理缶胴ブランク
材料1cは放冷ダクト76内を搬送される1分間で放冷
され、放冷ダクト76の下方で支持部材78から前記横
送りコンベア47の下流側コンベア47bに移載され
る。
【0123】かかる加熱オーブン71における表面処理
缶胴ブランク材料1cの加熱により、缶胴ブランク材料
1と各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10と
の間に介在する熱硬化型エポキシ系接着剤が完全に硬化
し、これにより、缶胴ブランク材料1と各ポリエチレン
テレフタレートフィルム8,10とが熱硬化型エポキシ
系接着剤を介して強固に接着される。
缶胴ブランク材料1cの加熱により、缶胴ブランク材料
1と各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10と
の間に介在する熱硬化型エポキシ系接着剤が完全に硬化
し、これにより、缶胴ブランク材料1と各ポリエチレン
テレフタレートフィルム8,10とが熱硬化型エポキシ
系接着剤を介して強固に接着される。
【0124】本実施例では前記高周波加熱装置23の下
流の等速フィードローラ21bは冷却機能を有していな
いので前記表面処理缶胴ブランク材料1cは裁断手段1
3により単一の缶胴ブランク6の幅で所定の長さに裁断
された後、前記のように加熱されたままの状態で加熱オ
ーブン71に供給される。前記構成の加熱オーブン71
によれば、かかる表面処理缶胴ブランク材料1cが上流
側コンベア47aにより搬入され、支持部材78に移載
されて順次加熱ダクト74及び放冷ダクト76内を搬送
されるので、複数枚の表面処理缶胴ブランク材料1cを
収容することができ、製造ラインを短縮することができ
る。しかも、先に収容された表面処理缶胴ブランク材料
1cの加熱のために後から収容された表面処理缶胴ブラ
ンク材料1cの加熱が妨げられることがないので、前記
加熱処理を効率よく行うことができる。
流の等速フィードローラ21bは冷却機能を有していな
いので前記表面処理缶胴ブランク材料1cは裁断手段1
3により単一の缶胴ブランク6の幅で所定の長さに裁断
された後、前記のように加熱されたままの状態で加熱オ
ーブン71に供給される。前記構成の加熱オーブン71
によれば、かかる表面処理缶胴ブランク材料1cが上流
側コンベア47aにより搬入され、支持部材78に移載
されて順次加熱ダクト74及び放冷ダクト76内を搬送
されるので、複数枚の表面処理缶胴ブランク材料1cを
収容することができ、製造ラインを短縮することができ
る。しかも、先に収容された表面処理缶胴ブランク材料
1cの加熱のために後から収容された表面処理缶胴ブラ
ンク材料1cの加熱が妨げられることがないので、前記
加熱処理を効率よく行うことができる。
【0125】加熱オーブン71における加熱により前記
熱硬化型エポキシ系接着剤が完全に硬化された表面処理
缶胴ブランク材料1cは、次いで、下流側コンベア47
b上を搬送されて、冷却手段72に導入される。前記加
熱により表面処理缶胴ブランク材料1cを構成する缶胴
ブランク材料1と各ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8,10とは膨張しているが、冷却手段72内で冷却
されることにより、本来の寸度に戻される。
熱硬化型エポキシ系接着剤が完全に硬化された表面処理
缶胴ブランク材料1cは、次いで、下流側コンベア47
b上を搬送されて、冷却手段72に導入される。前記加
熱により表面処理缶胴ブランク材料1cを構成する缶胴
ブランク材料1と各ポリエチレンテレフタレートフィル
ム8,10とは膨張しているが、冷却手段72内で冷却
されることにより、本来の寸度に戻される。
【0126】前記表面処理缶胴ブランク材料1cは単に
放冷するだけでも膨張した状態から本来の寸度に戻る
が、前記冷却手段72を用いることにより、放冷に要す
る時間と場所とを節約することができ、製造ラインを短
縮することができる。
放冷するだけでも膨張した状態から本来の寸度に戻る
が、前記冷却手段72を用いることにより、放冷に要す
る時間と場所とを節約することができ、製造ラインを短
縮することができる。
【0127】かかる後には、表面処理缶胴ブランク材料
1cは、下流側コンベア47bから前記スリッタ49に
供給され、該スリッタ49により、前述の実施例と同様
に、切断されて単一の缶胴ブランク6に分割される。こ
の時、表面処理缶胴ブランク材料1cの缶胴ブランク材
料1と、各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,1
0とは所定の位置関係で熱硬化型エポキシ系接着剤によ
り強固に接着されているので、その切断・分割時に、両
者の位置関係がずれるようなことはなく、特に、フィル
ム8の印刷パターン50と缶胴ブランク6との位置関係
が所定の位置関係に整合した状態で所望の缶胴ブランク
6が得られる。また、表面処理缶胴ブランク材料1cの
缶胴ブランク材料1と、各ポリエチレンテレフタレート
フィルム8,10とは冷却されているので、その切断・
分割時には本来の寸度に戻されており、寸法安定性に優
れた缶胴ブランク6が得られる。
1cは、下流側コンベア47bから前記スリッタ49に
供給され、該スリッタ49により、前述の実施例と同様
に、切断されて単一の缶胴ブランク6に分割される。こ
の時、表面処理缶胴ブランク材料1cの缶胴ブランク材
料1と、各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,1
0とは所定の位置関係で熱硬化型エポキシ系接着剤によ
り強固に接着されているので、その切断・分割時に、両
者の位置関係がずれるようなことはなく、特に、フィル
ム8の印刷パターン50と缶胴ブランク6との位置関係
が所定の位置関係に整合した状態で所望の缶胴ブランク
6が得られる。また、表面処理缶胴ブランク材料1cの
缶胴ブランク材料1と、各ポリエチレンテレフタレート
フィルム8,10とは冷却されているので、その切断・
分割時には本来の寸度に戻されており、寸法安定性に優
れた缶胴ブランク6が得られる。
【0128】尚、このように熱硬化型エポキシ系接着剤
を用いて缶胴ブランク材料1と、各ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8,10とを接着する構成は、前述し
た本発明の第2の態様の実施例においても同様に適用す
ることが可能である。この場合には、上記の実施例と同
様に、ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10を
缶胴ブランク材料61(図6参照)に熱硬化型エポキシ
系接着剤を介して接着し、さらに、払出し手段4の横送
りコンベア47の途中に上記の実施例と同様の加熱オー
ブン及び冷却手段を介装すればよい。そして、この場合
においても、表面処理缶胴ブランク材料61dを缶胴ブ
ランク6に分割することにより、缶胴ブランク材料61
と各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10との
ずれを防止するとともに、寸法安定性に優れた缶胴ブラ
ンク6を得ることができる。
を用いて缶胴ブランク材料1と、各ポリエチレンテレフ
タレートフィルム8,10とを接着する構成は、前述し
た本発明の第2の態様の実施例においても同様に適用す
ることが可能である。この場合には、上記の実施例と同
様に、ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10を
缶胴ブランク材料61(図6参照)に熱硬化型エポキシ
系接着剤を介して接着し、さらに、払出し手段4の横送
りコンベア47の途中に上記の実施例と同様の加熱オー
ブン及び冷却手段を介装すればよい。そして、この場合
においても、表面処理缶胴ブランク材料61dを缶胴ブ
ランク6に分割することにより、缶胴ブランク材料61
と各ポリエチレンテレフタレートフィルム8,10との
ずれを防止するとともに、寸法安定性に優れた缶胴ブラ
ンク6を得ることができる。
【0129】尚、以上説明した各実施例において、缶胴
ブランク材料1または缶胴ブランク材料61の缶外面と
なる側には、ホワイト塗料或いはインキが塗布されてい
ることが好ましい。ホワイト塗料或いはインキを塗布し
ておくことにより、印刷が施された二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム8を接着したときにその印刷
がより鮮明になるとの効果が得られる。
ブランク材料1または缶胴ブランク材料61の缶外面と
なる側には、ホワイト塗料或いはインキが塗布されてい
ることが好ましい。ホワイト塗料或いはインキを塗布し
ておくことにより、印刷が施された二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム8を接着したときにその印刷
がより鮮明になるとの効果が得られる。
【0130】また、前記ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムのうち、フィルム8は前記印刷を施すために強度
が要求されるので二軸延伸されたフィルムが用いられる
が、フィルム10は印刷が施されないので大きな強度を
必要とせず延伸されていないフィルムであってもよく一
軸または二軸延伸されたフィルムであってもよい。
ィルムのうち、フィルム8は前記印刷を施すために強度
が要求されるので二軸延伸されたフィルムが用いられる
が、フィルム10は印刷が施されないので大きな強度を
必要とせず延伸されていないフィルムであってもよく一
軸または二軸延伸されたフィルムであってもよい。
【0131】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の前者の表面処理装置によれば、並列に配列された各列
の缶胴ブランク材料に接着される二軸延伸ポリエステル
フィルムに印刷された前記印刷パターン及び識別表示の
位置が列によって前後にずれることがなく、前記印刷パ
ターン及び識別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で同
一に配置されたまま搬送されるので前記両ポリエステル
フィルムが接着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同
時に処理することができ、両面がポリエステルフィルム
で被覆された缶胴ブランクを効率よく得ることができ
る。また、本発明の後者の表面処理装置によれば、単一
の缶胴ブランクの幅毎に複数枚に分割できる幅に裁断さ
れた缶胴ブランク材料に印刷された二軸延伸ポリエステ
ルフィルムが接着されるので、前記二軸延伸ポリエステ
ルフィルムに印刷された印刷パターン及び識別表示の位
置が、前記缶胴ブランク材料の幅方向で前後にずれるこ
とが全くなく、さらに効率よく両面がポリエステルフィ
ルムで被覆された缶胴ブランクを得ることができる。
の前者の表面処理装置によれば、並列に配列された各列
の缶胴ブランク材料に接着される二軸延伸ポリエステル
フィルムに印刷された前記印刷パターン及び識別表示の
位置が列によって前後にずれることがなく、前記印刷パ
ターン及び識別表示が前記各列の缶胴ブランク材料で同
一に配置されたまま搬送されるので前記両ポリエステル
フィルムが接着されたのちの缶胴ブランク材料を各列同
時に処理することができ、両面がポリエステルフィルム
で被覆された缶胴ブランクを効率よく得ることができ
る。また、本発明の後者の表面処理装置によれば、単一
の缶胴ブランクの幅毎に複数枚に分割できる幅に裁断さ
れた缶胴ブランク材料に印刷された二軸延伸ポリエステ
ルフィルムが接着されるので、前記二軸延伸ポリエステ
ルフィルムに印刷された印刷パターン及び識別表示の位
置が、前記缶胴ブランク材料の幅方向で前後にずれるこ
とが全くなく、さらに効率よく両面がポリエステルフィ
ルムで被覆された缶胴ブランクを得ることができる。
【0132】そして、加熱手段により加熱された缶胴ブ
ランクとポリエステルフィルムとを熱硬化性樹脂系接着
剤を介して接着し、最終的に単一の缶胴ブランクに分割
する前に第2の加熱手段により加熱して熱硬化性樹脂系
接着剤を十分に硬化せしめるようにしたことによって、
その分割時に缶胴ブランク材料とポリエチレンテレフタ
レートフィルムとの位置ずれを防止することができ、良
好な缶胴ブランクを得ることができる。また、前記第2
の加熱手段は、前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚
収容することができるので、製造ラインを長大化させる
ことなく前記加熱処理を効率よく行うことができる。
ランクとポリエステルフィルムとを熱硬化性樹脂系接着
剤を介して接着し、最終的に単一の缶胴ブランクに分割
する前に第2の加熱手段により加熱して熱硬化性樹脂系
接着剤を十分に硬化せしめるようにしたことによって、
その分割時に缶胴ブランク材料とポリエチレンテレフタ
レートフィルムとの位置ずれを防止することができ、良
好な缶胴ブランクを得ることができる。また、前記第2
の加熱手段は、前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚
収容することができるので、製造ラインを長大化させる
ことなく前記加熱処理を効率よく行うことができる。
【0133】さらに、両面がポリエステルフィルムで被
覆された前記表面処理缶胴ブランク材料を最終的に単一
の缶胴ブランクに分割する前に冷却手段により冷却して
加熱膨張された状態から本来の寸度に戻すようにしたこ
とによって、寸法安定性に優れた缶胴ブランクを得るこ
とができる。
覆された前記表面処理缶胴ブランク材料を最終的に単一
の缶胴ブランクに分割する前に冷却手段により冷却して
加熱膨張された状態から本来の寸度に戻すようにしたこ
とによって、寸法安定性に優れた缶胴ブランクを得るこ
とができる。
【図1】本発明の第1の態様の缶胴ブランクの表面処理
装置の一実施例の概略を平面的に示す説明図。
装置の一実施例の概略を平面的に示す説明図。
【図2】図1に示す缶胴ブランクの表面処理装置の説明
的側面図。
的側面図。
【図3】印刷が施された二軸延伸ポリエステルフィルム
が裁断される状態を示す正面図。
が裁断される状態を示す正面図。
【図4】図2のIV−IV線におけるフィルムが接着さ
れる状態を示す説明的断面図。
れる状態を示す説明的断面図。
【図5】図1及び図2に示す装置により長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料を示す平面図。
れた缶胴ブランク材料を示す平面図。
【図6】本発明の第2の態様の缶胴ブランクの表面処理
装置の一実施例の概略を平面的に示す説明図。
装置の一実施例の概略を平面的に示す説明図。
【図7】図6に示す缶胴ブランクの表面処理装置の説明
的側面図。
的側面図。
【図8】図6及び図7に示す装置により長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料を示す平面図。
れた缶胴ブランク材料を示す平面図。
【図9】本発明の第1の態様の缶胴ブランクの表面処理
装置の他の実施例の要部を示す平面図。
装置の他の実施例の要部を示す平面図。
【図10】図9の装置における加熱オーブンの構成を示
す説明的断面図。
す説明的断面図。
1…缶胴ブランク材料、 2…搬送路、 3…缶胴ブラ
ンク材料供給手段、4…排出手段、 5…缶胴ブランク
分割手段、 6…缶胴ブランク、7…加熱手段、 8…
印刷が施された二軸延伸ポリエステルフィルム、9…第
1のフィルム接着手段、 10…無地のポリエステルフ
ィルム、11…第2のフィルム接着手段、 12…冷却
手段、 13…裁断手段、14…原板、 50…印刷パ
ターン、71…第2の加熱手段(加熱オーブン)、 7
2…冷却手段。
ンク材料供給手段、4…排出手段、 5…缶胴ブランク
分割手段、 6…缶胴ブランク、7…加熱手段、 8…
印刷が施された二軸延伸ポリエステルフィルム、9…第
1のフィルム接着手段、 10…無地のポリエステルフ
ィルム、11…第2のフィルム接着手段、 12…冷却
手段、 13…裁断手段、14…原板、 50…印刷パ
ターン、71…第2の加熱手段(加熱オーブン)、 7
2…冷却手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−91949(JP,A) 特開 昭63−270581(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 B32B 1/00 - 35/00
Claims (6)
- 【請求項1】原板を単一の缶胴ブランクの幅に裁断して
得られた複数枚の缶胴ブランク材料を搬送方向に直交す
る方向に並列に配列して、上下各一対の複数のローラで
挟持して搬送する搬送路と、 前記複数枚の缶胴ブランク材料を、その長手方向の先端
位置を一致させて前記搬送路に断続的に供給する缶胴ブ
ランク材料供給手段と、 該搬送路途中に設けられ、該搬送路に沿って移動する該
缶胴ブランク材料を加熱する加熱手段と、 単一の缶胴ブランクに対応する印刷パターン及び識別表
示が幅方向及び長手方向にそれぞれ間隔を存して格子状
に印刷されている長尺の二軸延伸ポリエステルフィルム
を供給する第1のフィルム供給装置と、該第1のフィル
ム供給装置から供給される二軸延伸ポリエステルフィル
ムを、該幅方向の間隔部分から単一の缶胴ブランクの両
端縁に設けられる溶接用の金属露出部に相当する部分を
該二軸延伸ポリエステルフィルムの長手方向に沿って切
除して、該印刷パターン及び識別表示が長手方向に間隔
を存して連続して印刷されていて単一の缶胴ブランクよ
り幅が狭いフィルムに分割するフィルム分割装置と、該
フィルム分割装置により分割されたフィルムを前記缶胴
ブランク材料に圧着する第1の圧着装置とを有し、前記
搬送路の上方または下方に設けられ、前記缶胴ブランク
材料に該二軸延伸ポリエステルフィルムを接着する第1
のフィルム接着手段と、 単一の缶胴ブランクより幅が狭く形成された無地で長尺
のポリエステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエステル
フィルムの幅方向に印刷されている印刷パターンと同
数、並列に供給する第2のフィルム供給装置と、該第2
のフィルム供給装置から供給されるポリエステルフィル
ムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置と
を有し、前記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給手
段の反対側に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポリ
エステルフィルムを接着する第2のフィルム接着手段
と、 前記第1及び第2のフィルム接着手段により両面に接着
されたポリエステルフィルムに挟持され長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィルム
に印刷されている前記識別表示を検知して、所定の識別
表示を検出したときに該缶胴ブランク材料を挟持する前
記両ポリエステルフィルムを該缶胴ブランク材料に挟ま
れた連結部分で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィ
ルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料を得る裁断
手段と、 前記表面処理缶胴ブランク材料を前記印刷パターンの間
隔の部分で分割して同時に多数の単一の缶胴ブランクを
得る缶胴ブランク分割手段とを有することを特徴とする
缶胴ブランクの表面処理装置。 - 【請求項2】前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹
脂系接着剤を介して前記缶胴ブランク材料に接着される
ときに、前記裁断手段と前記缶胴ブランク分割手段との
間に、前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して
加熱し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク
材料の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段を設
けたことを特徴とする請求項1記載の缶胴ブランクの表
面処理装置。 - 【請求項3】前記缶胴ブランク分割手段の上流側に、前
記表面処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段を設け
たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の缶胴
ブランクの表面処理装置。 - 【請求項4】原板を単一の缶胴ブランクの幅毎に複数枚
に分割できる幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を
上下各一対の複数のローラで挟持して搬送する搬送路
と、 前記缶胴ブランク材料を前記搬送路に断続的に供給する
缶胴ブランク材料供給手段と、 該搬送路途中に設けられ、該搬送路に沿って移動する該
缶胴ブランク材料を加熱する加熱手段と、 単一の缶胴ブランクに対応する印刷パターン及び識別表
示が幅方向及び長手方向にそれぞれ間隔を存して格子状
に印刷されている長尺の二軸延伸ポリエステルフィルム
を供給する第1のフィルム供給装置と、該第1のフィル
ム供給装置から供給される二軸延伸ポリエステルフィル
ムを、該幅方向の間隔部分から単一の缶胴ブランクの両
端縁に設けられる溶接用の金属露出部に相当する部分を
該二軸延伸ポリエステルフィルムの長手方向に沿って切
除して、該印刷パターン及び識別表示が長手方向に間隔
を存して連続して印刷されていて単一の缶胴ブランクよ
り幅が狭いフィルムに分割するフィルム分割装置と、該
フィルム分割装置により分割されたフィルムを前記缶胴
ブランク材料に圧着する第1の圧着装置とを有し、前記
搬送路の上方または下方に設けられ、前記缶胴ブランク
材料に該二軸延伸ポリエステルフィルムを接着する第1
のフィルム接着手段と、 単一の缶胴ブランクより幅が狭く形成された無地で長尺
のポリエステルフィルムを、前記二軸延伸ポリエステル
フィルムの幅方向に印刷されている印刷パターンと同
数、並列に供給する第2のフィルム供給装置と、該第2
のフィルム供給装置から供給されるポリエステルフィル
ムを前記缶胴ブランク材料に圧着する第2の圧着装置と
を有し、前記搬送路を挟んで前記第1のフィルム供給手
段の反対側に設けられ、前記缶胴ブランク材料に該ポリ
エステルフィルムを接着する第2のフィルム接着手段
と、 前記第1及び第2のフィルム接着手段により両面に接着
されたポリエステルフィルムに挟持され長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料の二軸延伸ポリエステルフィルム
に印刷されている前記識別表示を検知して、所定の識別
表示を検出したときに該缶胴ブランク材料を挟持する前
記両ポリエステルフィルムを該缶胴ブランク材料に挟ま
れた連結部分で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィ
ルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料を得る裁断
手段と、 前記表面処理缶胴ブランク材料を長手方向に沿って裁断
して単一の缶胴ブランクの幅に分割する第1の缶胴ブラ
ンク分割手段と、 単一の缶胴ブランクの幅に分割された前記表面処理缶胴
ブランク材料を前記印刷パターンの間隔の部分で分割し
て同時に多数の単一の缶胴ブランクを得る第2の缶胴ブ
ランク分割手段とを有することを特徴とする缶胴ブラン
クの表面処理装置。 - 【請求項5】前記両ポリエステルフィルムが熱硬化性樹
脂系接着剤を介して前記缶胴ブランク材料に接着される
ときに、前記払出し手段と前記第2の缶胴ブランク分割
手段との間に、前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚
収容して加熱し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴
ブランク材料の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱
手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の缶胴ブラ
ンクの表面処理装置。 - 【請求項6】前記第2の缶胴ブランク分割手段の上流側
に、前記表面処理缶胴ブランク材料を冷却する冷却手段
を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5記載
の缶胴ブランクの表面処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01009593A JP3176464B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-01-25 | 缶胴ブランクの表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-132643 | 1992-05-25 | ||
JP13264392 | 1992-05-25 | ||
JP01009593A JP3176464B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-01-25 | 缶胴ブランクの表面処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639952A JPH0639952A (ja) | 1994-02-15 |
JP3176464B2 true JP3176464B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=26345289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01009593A Expired - Fee Related JP3176464B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-01-25 | 缶胴ブランクの表面処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3176464B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105642781B (zh) * | 2015-12-31 | 2018-07-13 | 徐州德坤电气科技有限公司 | 一种人工智能钣金件生产系统 |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP01009593A patent/JP3176464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639952A (ja) | 1994-02-15 |
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