JP3221956B2 - 缶胴ブランクの表面処理装置 - Google Patents

缶胴ブランクの表面処理装置

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JP3221956B2
JP3221956B2 JP01182593A JP1182593A JP3221956B2 JP 3221956 B2 JP3221956 B2 JP 3221956B2 JP 01182593 A JP01182593 A JP 01182593A JP 1182593 A JP1182593 A JP 1182593A JP 3221956 B2 JP3221956 B2 JP 3221956B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料缶等に使用される
缶胴ブランクの表面処理に使用される装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】飲料物等の容器に使用される金属缶体と
して、短冊状の缶胴ブランクの両側縁を溶接して接合す
ることにより缶胴部を形成し、この缶胴部の両端に別途
製造された缶蓋が二重巻締めされてなる缶体が知られて
いる。
【0003】従来、前記缶体では、基体金属と内容物と
の接触により基体金属が腐食されたり溶出した金属成分
のために内容物のフレーバーが変化することを避けるた
めに缶内面側をエポキシ・フェノール樹脂等の塗料を塗
布して被覆する一方、缶外面側には美粧性を付与するた
めの塗装印刷が施されている。このような缶体では、基
体金属の内外面に塗装を施すごとに加熱オーブンにより
焼き付けを行っており、熱と揮散する有機溶媒とにより
作業環境が害される傾向がある。
【0004】そこで、基体金属の内外面をポリエステル
フィルムで被覆することにより、塗装及び焼き付け工程
を不要とし、作業環境を向上することが期待される。
【0005】前記のように基体金属の缶内面となる側を
ポリエステルフィルムで被覆して得られる缶体によれ
ば、基体金属の腐食を防止することができるとともに、
前記缶内面側に樹脂を塗布する缶体ではわずかながら溶
出する樹脂により変化する内容物のフレーバーを保護す
ることができる。また、基体金属の缶外面となる側を印
刷が施されたポリエステルフィルムで被覆して得られる
缶体によれば、缶外面に塗装によらずに美粧性を付与で
きる。
【0006】ポリエステルフィルムを基体金属に効率よ
く接着するために、原板を単一の缶胴ブランクの長さの
幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料または単一の缶
胴ブランクの長さの幅を有する長尺の缶胴ブランク材料
をラインに沿って搬送しながら、前記缶胴ブランク材料
の両面に前記ポリエステルフィルムを接着する装置が考
えられる。しかしながら、ポリエステルフィルムを熱硬
化性樹脂系接着剤を介して基体金属に接着しようとする
と、前記接着剤を硬化させて前記ポリエステルフィルム
を確実に接着するために加熱手段を設けなければなら
ず、製造ラインが長くなるとの不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解決するためになされたものであり、飲料缶等に使用
される金属製缶胴ブランクの両面にポリエステルフィル
ムを効率よく、しかも確実に接着して被覆することがで
きる表面処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第1の態
様は、原板を単一の缶胴ブランクの長さの幅に裁断して
得られた短冊状缶胴ブランク材料を長手方向に一列に整
列して搬送する搬送路と、該短冊状缶胴ブランク材料を
1枚ずつ該搬送路に断続的に供給する短冊状缶胴ブラン
ク材料供給手段と、該搬送路に沿って移動する該短冊状
缶胴ブランク材料を加熱する第1の加熱手段と、該短冊
状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され単一の缶胴ブ
ランクに対応する印刷パターンと識別表示とがフィルム
の長手方向に間隔を存して連続して印刷され、一方の面
に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されている長尺のポリ
エステルフィルムを供給する第1のフィルム供給手段
と、第1のフィルム供給手段から供給されるポリエステ
ルフィルムを第1の加熱手段により加熱された短冊状缶
胴ブランク材料に前記接着剤層が形成されている面で前
記短冊状缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に
溶接用の金属露出部を残して圧着する第1のフィルム接
着手段と、前記短冊状缶胴ブランク材料より幅が狭く形
成され無地で一方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成
されている長尺のポリエステルフィルムを供給する第2
のフィルム供給手段と、第2のフィルム供給手段から供
給されるポリエステルフィルムを第1の加熱手段により
加熱された短冊状缶胴ブランク材料に前記接着剤層が形
成されている面で前記短冊状缶胴ブランク材料の長手方
向に沿って両側縁に溶接用の金属露出部を残して圧着す
る第2のフィルム接着手段と、第1及び第2のフィルム
接着手段により両面に接着された両ポリエステルフィル
ムに挟持されて長尺状に連結された短冊状缶胴ブランク
材料を、前記第1のフィルム接着手段により接着された
ポリエステルフィルムに印刷された識別表示を検知し
て、所定の識別表示を検出したときに、該長尺状に連結
された缶胴ブランク材料を挟持する前記両ポリエステル
フィルムを該短冊状缶胴ブランク材料に挟まれた連結部
分で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィルムが接着
された表面処理缶胴ブランク材料を得る第1の裁断手段
と、前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加
熱し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材
料の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段と、前
記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク材料を前記
印刷パターンの間隔の部分で裁断して同時に多数の単一
の缶胴ブランクを得る第2の裁断手段とを有することを
特徴とする。
【0009】また、本発明の缶胴ブランクの表面処理装
置の第2の態様は、単一の缶胴ブランクの長さの幅を有
する長尺状缶胴ブランク材料を長手方向に搬送する搬送
路と、該搬送路の上流側に備えられ、該長尺状缶胴ブラ
ンク材料を該搬送路に供給する長尺状缶胴ブランク材料
供給手段と、該搬送路に沿って移動する該長尺状缶胴ブ
ランク材料を加熱する第1の加熱手段と、該長尺状缶胴
ブランク材料より幅が狭く形成され単一の缶胴ブランク
に対応する印刷パターンと識別表示とがフィルムの長手
方向に間隔を存して連続して印刷され、一方の面に熱硬
化性樹脂系接着剤層が形成されている長尺のポリエステ
ルフィルムを供給する第1のフィルム供給手段と、第1
のフィルム供給手段から供給されるポリエステルフィル
ムを第1の加熱手段により加熱された長尺状缶胴ブラン
ク材料に前記接着剤層が形成されている面で前記長尺状
缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に溶接用の
金属露出部を残して圧着する第1のフィルム接着手段
と、前記長尺状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され
無地で一方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されて
いる長尺のポリエステルフィルムを供給する第2のフィ
ルム供給手段と、第2のフィルム供給手段から供給され
るポリエステルフィルムを第1の加熱手段により加熱さ
れた長尺状缶胴ブランク材料に前記接着剤層が形成され
ている面で前記長尺状缶胴ブランク材料の長手方向に沿
って両側縁に溶接用の金属露出部を残して圧着する第2
のフィルム接着手段と、第1及び第2のフィルム接着手
段により両面にポリエステルフィルムが接着された長尺
状缶胴ブランク材料を、前記第1のフィルム接着手段に
より接着されたポリエステルフィルムに印刷された識別
表示を検知して、所定の識別表示を検出したときに前記
印刷パターンの間隔部分で裁断し、両面に前記両ポリエ
ステルフィルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料
を得る第1の裁断手段と、前記表面処理缶胴ブランク材
料を複数枚収容して加熱し、前記各ポリエステルフィル
ム及び缶胴ブランク材料の間の前記接着剤を硬化させる
第2の加熱手段と、前記接着剤が硬化された表面処理缶
胴ブランク材料を前記印刷パターンの間隔の部分で裁断
して同時に多数の単一の缶胴ブランクを得る第2の裁断
手段とを有することを特徴とする。
【0010】前記缶胴ブランクの表面処理装置では、い
ずれも、前記第1のフィルム供給手段から供給される印
刷が施されたポリエステルフィルムは、印刷のために強
度が要求され、さらに前記缶胴ブランク材料に接着され
たのちには熱処理に対する寸法安定性が要求されるの
で、ポリエチレンナフタレートなどの耐熱性ポリエステ
ルフィルム、一軸または二軸延伸されたポリエチレンテ
レフタレートフィルムなどが好ましい。
【0011】一方、前記第2のフィルム供給手段から供
給される無地のポリエステルフィルムは印刷が施されな
いので、前記強度、寸法安定性などが厳格には要求され
ない。従って、前記無地のポリエステルフィルムは延伸
されていないポリエステルフィルムであってもよく、一
軸または二軸延伸されたポリエステルフィルムであって
もよい。前記無地のポリエステルフィルムとしては、従
来より公知のものを用いることができるが、被覆する工
程への適性、缶体となったときの缶品質面からポリエチ
レンテレフタレートフィルムが適している。
【0012】前記熱硬化性樹脂系接着剤としては、熱硬
化型エポキシ樹脂系接着剤が好ましく、前記接着剤は硬
及び触媒を含んでいることがさらに好ましい。前記
接着剤層は溶剤に溶解した前記エポキシ樹脂系接着剤を
前記各ポリエステルフィルムの接着面に塗布したのち、
前記溶剤を揮散させることにより形成されている。
【0013】また、前記缶胴ブランクの表面処理装置で
は、いずれも、前記第2の加熱手段と前記第2の裁断手
段の間に、前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブラン
ク材料を冷却する冷却手段が設けられている。
【0014】
【作用】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第1の
態様によれば、原板を単一の缶胴ブランクの長さの幅に
裁断して得られた短冊状缶胴ブランク材料が、短冊状缶
胴ブランク材料供給手段からこの缶胴ブランク材料の一
方の面に接着されるポリエステルフィルムに施された所
定のパターンの印刷に合わせて、間隔をおいて断続的に
搬送路に供給され、前記搬送路に沿って長手方向に搬送
される。尚、本明細書において、前記単一の缶胴ブラン
クの長さとは、短冊状の缶胴ブランクの両側縁を重ね合
わせて溶接して接合することにより形成される缶胴部の
円周長と溶接のための重ね合わせ部との合計の長さを意
味する。
【0015】前記缶胴ブランク材料は、前記搬送路に沿
って移動しながら、まず前記第1の加熱手段により加熱
される。次いで、前記缶胴ブランク材料の一方の面には
前記第1のフィルム供給手段から供給される単一の缶胴
ブランクに対応する印刷パターンと識別表示とがフィル
ムの長手方向に間隔を存して連続して印刷されているポ
リエステルフィルムが前記第1の接着手段により圧着さ
れ、同時に他方の面には第2のフィルム供給手段から供
給される無地のポリエステルフィルムが第2の接着手段
により圧着される。このとき、前記各ポリエステルフィ
ルムは、前記缶胴ブランク材料より幅が狭く形成されて
いるので、前記缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両
側縁に溶接用の金属露出部を残して圧着される。
【0016】また、前記各ポリエステルフィルムには一
方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されているの
で、前記第1の加熱手段により加熱されている前記缶胴
ブランク材料に前記接着剤層が形成されている面で圧着
されることにより、前記各ポリエステルフィルムは前記
接着剤層を介して前記缶胴ブランク材料に熱圧着されて
接着される。この結果、前記短冊状缶胴ブランク材料は
いずれも長尺の前記両ポリエステルフィルムに挟持され
て長尺状に連結される。
【0017】次に、前記長尺状に連結された缶胴ブラン
ク材料は、第1の裁断手段により前記短冊状缶胴ブラン
ク材料の所定の枚数毎に裁断される。前記第1の裁断手
段による裁断は、前記第1のフィルム接着手段により接
着されたポリエステルフィルムに印刷された識別表示を
検知して、所定の識別表示を検出したときに、前記缶胴
ブランク材料を挟持する前記両ポリエステルフィルムを
前記缶胴ブランク材料に挟まれた連結部分で裁断するこ
とにより行われる。この結果、後工程での取扱が容易な
長さに裁断され、両面に前記両ポリエステルフィルムが
接着された表面処理缶胴ブランク材料が得られる。
【0018】次に、前記表面処理缶胴ブランク材料は、
第2の加熱手段で加熱される。前記接着剤は熱硬化性樹
脂からなるので、第2の加熱手段で加熱されることによ
り十分に硬化し、前記各ポリエステルフィルムが前記缶
胴ブランク材料の両面に確実に接着される。また、第2
の加熱手段は前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収
容し、まとめて連続的に加熱処理することができるの
で、先に収容された表面処理缶胴ブランク材料の加熱の
ために後から収容された表面処理缶胴ブランク材料の加
熱が妨げられることがない。従って、前記表面処理缶胴
ブランク材料を搬送しながら1枚ずつ加熱する場合に比
較して製造ラインが短縮され、前記接着処理を効率よく
行うことができる。
【0019】次に、前記接着剤が硬化された表面処理缶
胴ブランク材料は第2の裁断手段に供給され、前記印刷
パターンの間隔の部分で裁断されることにより、両側縁
に溶接用金属露出部を残して両面が前記両ポリエステル
フィルムで被覆された単一の缶胴ブランクが同時に多数
得られる。
【0020】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第
2の態様によれば、単一の缶胴ブランクの長さの幅を有
する長尺状缶胴ブランク材料が、搬送路の上流に設けら
れた長尺状缶胴ブランク材料供給手段から前記搬送路に
供給され、前記搬送路に沿って長手方向に搬送される。
【0021】前記缶胴ブランク材料は、前記搬送路に沿
って移動しながら、まず前記第1の加熱手段により加熱
される。次いで、前記缶胴ブランク材料の一方の面には
前記第1のフィルム供給手段から供給される単一の缶胴
ブランクに対応する印刷パターンと識別表示とがフィル
ムの長手方向に間隔を存して連続して印刷されているポ
リエステルフィルムが前記第1の接着手段により圧着さ
れ、同時に他方の面には第2のフィルム供給手段から供
給される無地のポリエステルフィルムが第2の接着手段
により圧着される。このとき、前記各ポリエステルフィ
ルムは、前記缶胴ブランク材料より幅が狭く形成されて
いるので、前記缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両
側縁に溶接用の金属露出部を残して圧着される。
【0022】また、前記各ポリエステルフィルムには一
方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されているの
で、前記第1の加熱手段により加熱されている前記缶胴
ブランク材料に前記接着剤層が形成されている面で圧着
されることにより、前記各ポリエステルフィルムは前記
接着剤層を介して前記缶胴ブランク材料に熱圧着されて
接着される。
【0023】次に、両面に前記両ポリエステルフィルム
が接着された長尺状缶胴ブランク材料は、第1の裁断手
段により前記単一の缶胴ブランクの所定の枚数毎に裁断
される。前記第1の裁断手段による裁断は、前記第1の
フィルム接着手段により接着されたポリエステルフィル
ムに印刷された識別表示を検知して、所定の識別表示を
検出したときに、前記長尺状缶胴ブランク材料を前記印
刷パターンの間隔部分で裁断することにより行われる。
この結果、後工程での取扱が容易な長さに裁断され、両
面に前記両ポリエステルフィルムが接着された表面処理
缶胴ブランク材料が得られる。
【0024】次に、前記表面処理缶胴ブランク材料は、
前記第1の態様と同様に第2の加熱手段で加熱される。
前記接着剤は熱硬化性樹脂からなるので、第2の加熱手
段で加熱されることにより十分に硬化し、前記各ポリエ
ステルフィルムが前記缶胴ブランク材料の両面に確実に
接着される。また、第2の加熱手段は前記表面処理缶胴
ブランク材料を複数枚収容し、まとめて加熱処理するこ
とができるので、先に収容された表面処理缶胴ブランク
材料の加熱のために後から収容された表面処理缶胴ブラ
ンク材料の加熱が妨げられることがない。従って、前記
表面処理缶胴ブランク材料を搬送しながら1枚ずつ加熱
する場合に比較して製造ラインが短縮され、前記接着処
理を効率よく行うことができる。
【0025】次に、前記接着剤が硬化された表面処理缶
胴ブランク材料は第2の裁断手段に供給され、前記第1
の態様と同様にして、両側縁に溶接用金属露出部を残し
て両面が前記両ポリエステルフィルムで被覆された単一
の缶胴ブランクが同時に多数得られる。
【0026】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置は、
いずれも、前記第2の加熱手段と前記第2の裁断手段と
の間に冷却手段を設けることにより、前記第2の加熱手
段で加熱されて膨張している前記表面処理缶胴ブランク
材料及び前記両ポリエステルフィルムが本来の寸度に戻
される。従って、前記第2の加熱手段で前記接着剤が硬
化され前記各ポリエステルフィルムが前記缶胴ブランク
材料の両面に確実に接着された表面処理缶胴ブランク材
料を、前記冷却手段で冷却してから前記第2の裁断手段
に供給することにより、寸法安定性の高い前記単一の缶
胴ブランクが得られる。
【0027】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明につ
いてさらに詳しく説明する。図1は本発明の缶胴ブラン
クの表面処理装置の第1の実施例の概略を平面的に示す
説明図、図2は図1示の缶胴ブランクの表面処理装置の
正面図、図3は図1及び図2示の装置によりポリエステ
ルフィルムで被覆された缶胴ブランク材料を示す平面
図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は本発明の
缶胴ブランクの表面処理装置の第2の実施例の部分正面
図、図6は図5示の装置によりポリエステルフィルムで
被覆された缶胴ブランク材料を示す平面図である。
【0028】次に、本発明の缶胴ブランク表面処理装置
の第1の実施例について説明する。本実施例の缶胴ブラ
ンクの表面処理装置は、図1に概略を示すように、短冊
状缶胴ブランク材料1aを搬送する搬送路2を中心とし
て、その上流側に短冊状缶胴ブランク材料1aを供給す
る短冊状缶胴ブランク材料供給手段3が備えられてい
る。また、搬送路2の下流側には、搬送路2上で短冊状
缶胴ブランク材料1aの両面にポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層を介し
て接着された表面処理缶胴ブランク材料1bを搬送路2
から直角に払いだす払出し手段4が備えられている。
【0029】搬送路2の途中には図1に示さない第1の
加熱手段、接着手段、第1の裁断手段が備えられ、搬送
路2の上方及び下方には短冊状缶胴ブランク材料1aに
圧着されるポリエステルフィルムを供給する第1及び第
2のフィルム供給手段が備えられている。
【0030】そして、払出し手段4の下流には、払い出
された表面処理缶胴ブランク材料1bを加熱して前記接
着剤を硬化させる第2の加熱手段としての加熱オーブン
5、前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク材料
1bを冷却する冷却手段6、表面処理缶胴ブランク材料
1bを単一の缶胴ブランク1cに裁断する第2の裁断手
段としての缶胴ブランク材料用スリッター7が備えられ
た構成となっている。
【0031】次に、上記構成を詳細に説明する。
【0032】まず、短冊状缶胴ブランク材料供給手段3
は、図1及び図2に示すように、缶胴ブランクの原板1
dを単一の缶胴ブランク1cの長さLの幅の短冊状缶胴
ブランク材料1aに裁断する原板用スリッター8と、原
板用スリッター8により裁断された短冊状缶胴ブランク
材料1aを原板用スリッター8の軸方向と平行に搬送す
る横送りコンベア9と、横送りコンベア9により搬送さ
れた短冊状缶胴ブランク材料1aを互いにその一部を重
ね合わせた状態で搬送するオーバーラップコンベア10
と、オーバーラップコンベア10から供給される短冊状
缶胴ブランク材料1aを一時ストックするホッパー11
と、ホッパー11から短冊状缶胴ブランク材料1aを吸
引して搬送路2上に移載するサクションカップ12と、
後述する供給制御手段により制御されて短冊状缶胴ブラ
ンク材料1aを搬送路2に供給するタイミングキッカー
13とからなる。
【0033】原板用スリッター8は、図1に示すよう
に、複数の刃14が短冊状缶胴ブランク材料1aの幅に
合わせて所定の間隔で軸支して設けられており、缶胴ブ
ランクの原板1dを単一の缶胴ブランク1cの長さLの
幅に裁断するようになっている。
【0034】次に、搬送路2の詳細について説明する。
【0035】搬送路2は、図2に示すように、短冊状缶
胴ブランク材料1aを挟持してその長手方向に搬送する
上下各一対のロール15a、15b、15c、15d、
15e及び15fを備え、前記各ロール15a、15
b、15c、15d、15e及び15fの前後には、そ
の上を短冊状缶胴ブランク材料1aを移動させることに
より搬送を補助する補助ロール16が適宜配置されてい
る。
【0036】搬送路2の上流側には、先ず、タイミング
キッカー13により供給された短冊状缶胴ブランク材料
1aを搬送路2に導くと共に短冊状缶胴ブランク材料1
aを予熱する加熱ロールを兼ねるフィードロール15a
が設けられている。フィードロール15aの下流には搬
送路2に沿って移動する短冊状缶胴ブランク材料1aを
加熱する高周波加熱装置17が設けられ、高周波加熱装
置17の下流に圧着ロール15bが設けられている。
【0037】圧着ロール15bは、上下一対になってい
るうち、下側ロールが印刷が施された長尺の二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(以下、印刷フィル
ムと略記する)18aを短冊状缶胴ブランク材料1aに
圧着する第1のフィルム接着手段として作用し、上側ロ
ールが無地で長尺の無延伸のポリエチレンテレフタレー
トフィルム(以下、無地フィルムと略記する)18bを
短冊状缶胴ブランク材料1aに圧着する第2のフィルム
接着手段として作用する。圧着ロール15bにより、複
数の短冊状缶胴ブランク材料1aを両フィルム18a,
18bで挟持して長尺状に連結された缶胴ブランク材料
1eが形成される。尚、圧着ロール15bは両フィルム
18a,18bが圧着された短冊状缶胴ブランク材料1
aが急冷されないように温度調節作用を行うことができ
るようになっている。
【0038】圧着ロール15bの下流には、高周波温調
装置19が設けられており、フィードロール15a、高
周波加熱装置17、圧着ロール15bと共に短冊状缶胴
ブランク材料1aを加熱する第1の加熱手段を構成して
いる。
【0039】印刷フィルム18aは、短冊状缶胴ブラン
ク材料1aよりも幅が狭く形成されており、短冊状缶胴
ブランク材料1aに圧着される面には熱硬化型エポキシ
樹脂系接着剤層が形成されている。印刷フィルム18a
には、図3に示すように、単一の缶胴ブランク1cに対
応する印刷パターン31が印刷フィルム18aの長手方
向に一定の間隔で無地部分32aを存して連続して印刷
されていて、短冊状缶胴ブランク材料1aの長さに対応
する7個の印刷パターン31毎の無地部分32bに識別
表示としてアイ・スポット33が印刷されている。一
方、無地フィルム18bは、印刷フィルム18aと同様
に短冊状缶胴ブランク材料1aよりも幅が狭く形成され
ており、短冊状缶胴ブランク材料1aに圧着される面に
は熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層が形成されている
が、印刷は施されていない。
【0040】搬送路2の下方には印刷フィルム18aを
供給する印刷フィルム供給手段20aが、上方には無地
フィルム18bを供給する無地フィルム供給手段20b
が、それぞれ設けられている。
【0041】印刷フィルム供給手段20aは、フィルム
コイル21aと、フィルムコイル21aと圧着ロール1
5bとの間に設けられ印刷フィルム18aの張力を調整
するダンサーロール22aと、短冊状缶胴ブランク材料
1aより幅の狭い印刷フィルム18aの短冊状缶胴ブラ
ンク材料1aに対する圧着位置を調整するエッジコント
ロール装置23aとからなる。また、無地フィルム供給
手段20bは、印刷フィルム供給手段20aと同様に、
フィルムコイル21bと、ダンサーロール22bと、エ
ッジコントロール装置23bとからなる。
【0042】尚、フィルムコイル21a,21bはその
軸部24a及び24bに図示しないテンションコントロ
ール装置を備え、引き出される印刷フィルム18a及び
無地フィルム18bの張力をダンサーロール22a,2
2bと協働して調整するように構成されている。
【0043】圧着ロール15bには、印刷フィルム18
aを介して圧着ロール15bに密着して連動するエンコ
ーダ用ロール25が配設されており、エンコーダ用ロー
ル25の近傍には、フィルム18aに対面して、アイ・
スポット・センサ26が設けられている。エンコーダ用
ロール25はパルスエンコーダ25aを備えている。そ
して、本実施例の装置では、パルスエンコーダ25a及
びアイ・スポット・センサ26は図示しない供給制御装
置に接続されて、タイミングキッカー13の作動を制御
して短冊状缶胴ブランク材料1aを搬送路2に供給する
供給制御手段を構成している。
【0044】搬送路2の高周波温調装置19の下流側に
は、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1eを搬送す
る等速フィードロール15cが2対連続して設けられ、
さらにその下流側に第1の裁断手段が設けられている。
前記第1の裁断手段は、長尺状に連結された缶胴ブラン
ク材料1eに圧着して等速で搬送する2対の等速フィー
ドロール15dと、等速フィードロール15d、15d
の間に設けられパルスエンコーダ27を備えた等速フィ
ードロール15eと、搬送路2の下方に設けられたアイ
・スポット・センサ28と、長尺状に連結された缶胴ブ
ランク材料1eを裁断するナイフシリンダー29と、ナ
イフシリンダー29の近傍に設けられナイフシリンダー
29に取着されている刃物が缶胴ブランク材料に接触し
ない位置にあることを検知する刃物原点センサ29aと
からなる。また、ナイフシリンダー29には、ナイフシ
リンダー29の回転角を検出して前記刃物の角速度を測
定する刃物角速度エンコーダ29bが配設されている。
また、アイ・スポット・センサ28は、長尺状に連結さ
れた缶胴ブランク材料1eの印刷フィルム18aが接着
された面に対面するように配設されている。
【0045】パルスエンコーダ27、アイ・スポット・
センサ28、ナイフシリンダー29、刃物原点センサ2
9a及び刃物角速度エンコーダ29bは、図示しない裁
断制御装置に接続されており、ナイフシリンダー29の
作動を制御して長尺状に連結された缶胴ブランク材料1
eを短冊状缶胴ブランク材料1a毎に裁断して、一方の
面に印刷フィルム18aが接着され他方の面に無地フィ
ルム18bが接着された表面処理缶胴ブランク材料1b
を得る裁断制御手段を構成している。
【0046】ナイフシリンダー29の下流側は搬送路2
の末端部となっており、表面処理缶胴ブランク材料1b
を払出し手段4に導くフィードロール15fが設けられ
ている。
【0047】払出し手段4は、図1及び図2に示すよう
に、フィードロール15fの下流に連設された排出コン
ベア41と、排出コンベア41の下方に配設された横送
りコンベア42とからなる。排出コンベア41は、表面
処理缶胴ブランク材料1bを横送りコンベア42に移載
するために設けられており、例えば表面処理缶胴ブラン
ク材料1bを吸着して搬送するサクションコンベア等が
用いられる。横送りコンベア42は、排出コンベア41
により移載された表面処理缶胴ブランク材料1bを搬送
路2の搬送方向と直交する方向に搬送する。
【0048】横送りコンベア42は、図1示のように、
排出コンベア41に連なる上流側コンベア42aと下流
側コンベア42bとにより構成され、これらのコンベア
42a,42b間に表面処理缶胴ブランク材料1bを加
熱して前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤を硬化させる
第2の加熱手段である加熱オーブン5が介装され、下流
側コンベア42bの途中には前記熱硬化型エポキシ樹脂
系接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク材料1bを
冷却する冷却手段6が設けられている。
【0049】加熱オーブン5は、図4示のように、上方
に熱風供給口43が設けられた加熱室44と、上方に冷
風供給口45が設けられて上方及び下方で加熱室44に
連結された放冷室46と、加熱室44及び放冷室46内
を循環する循環コンベア47とを備えており、循環コン
ベア47には表面処理缶胴ブランク材料1bを支持して
搬送する多数の支持部材48が垂直方向に突出して設け
られている。加熱室44の下部には横送りコンベア42
の上流側コンベア42aの末端部が挿入され、放冷室4
6の下部には下流側コンベア42bの先端部が挿入され
ている。
【0050】冷却手段6はその内部を下流側コンベア4
2bが貫通する様に設けられ、下流側コンベア42bに
沿って搬送される表面処理缶胴ブランク材料1bを冷却
手段6内で冷却するようになっている。
【0051】冷却手段6の下流側には、図1示のよう
に、表面処理缶胴ブランク材料1bを単一の缶胴ブラン
ク1cに裁断する第2の裁断手段としての缶胴ブランク
材料用スリッター7が設けられている。缶胴ブランク材
料用スリッター7には複数の刃7aが単一の缶胴ブラン
ク1cの幅Wに合わせて所定の間隔で軸支して設けられ
ており、表面処理缶胴ブランク材料1bを裁断すること
により、単一の缶胴ブランク1cが同時に多数得られる
ようになっている。
【0052】次に、本実施例の缶胴ブランク表面処理装
置の作動について、図1乃至図4を参照しながら説明す
る。
【0053】まず、図1に示すように、缶胴ブランクの
原板1dを原板用スリッター8に供給する。原板1d
は、例えば、1035mm×875mmの大きさであ
り、これを単一の缶胴ブランク1cの長さLに合わせた
幅、例えば206.4mm幅に裁断する。原板用スリッ
ター8には、1035mm幅の原板1dから206.4
mm幅で875mmの長さを有する短冊状缶胴ブランク
材料1aが5枚得られるように、6枚の刃14が短冊状
缶胴ブランク材料1aの幅に合わせて等間隔で軸支され
ており、原板用スリッター8の回転に従って原板1dが
裁断される。尚、前記875mmの長さの短冊状缶胴ブ
ランク材料1aからは、単一の缶胴ブランク1cが7枚
得られる。
【0054】ここで、原板1dは図1に矢印Gで示す方
向に圧延されている。一般に、金属板を裁断するとき
に、裁断距離が長い場合には、金属板の圧延方向を横切
るように裁断することが有利であるので、原板1dは前
述のように圧延方向Gが原板用スリッター8に取着され
ている刃14と直交するように供給して裁断することが
好ましい。
【0055】裁断されて得られた短冊状缶胴ブランク材
料1aは、横送りコンベア9により搬送され、横送りコ
ンベア9の末端に直交して連設されているオーバーラッ
プコンベア10に移載される。オーバーラップコンベア
10に移載された短冊状缶胴ブランク材料1aは、図2
に示すように、互いにその一部が重ね合わされた状態で
搬送され、ホッパー11に導かれる。
【0056】ホッパー11は、短冊状缶胴ブランク材料
1aを一時的にストックするための設備であり、短冊状
缶胴ブランク材料1aをその長手方向に支持するように
なっている。そこで、ホッパー11の下方に備えられた
サクションカップ12により短冊状缶胴ブランク材料1
aを吸引してホッパー11から取り出し、補助ロール1
6上に移載する。
【0057】補助ロール16上に移載された短冊状缶胴
ブランク材料1aは、搬送路2の上流側の最末端部に備
えられたタイミングキッカー13により、所定の間隔を
おいてフィードロール15aに供給される。タイミング
キッカー13は、前述の供給制御手段に制御されて、短
冊状缶胴ブランク材料1aに印刷フィルム18aを接着
する際に、印刷フィルム18aに印刷されている図3示
の印刷パターン31が短冊状缶胴ブランク材料1aに合
致するように、短冊状缶胴ブランク材料1aを供給す
る。
【0058】フィードロール15aは、短冊状缶胴ブラ
ンク材料1aを上下から挟持して搬送路2に供給する。
フィードロール15aは誘導発熱ジャケットロールを兼
ねるので、短冊状缶胴ブランク材料1aはフィードロー
ル15aで予熱されたのち、高周波加熱装置17に導か
れる。短冊状缶胴ブランク材料1aは、高周波加熱装置
17内を移動することにより、表面温度が120〜20
0℃の範囲になるように加熱される。
【0059】前記のようにして加熱された短冊状缶胴ブ
ランク材料1aは、次いで圧着ロール15bに導かれ、
その下面に印刷フィルム18a、上面に無地フィルム1
8bが圧着される。
【0060】印刷フィルム18a及び無地フィルム18
bは、短冊状缶胴ブランク材料1aに圧着される面に熱
硬化型エポキシ樹脂系接着剤をグラビアコートしたの
ち、120℃で10秒間乾燥させることにより熱硬化型
エポキシ樹脂系接着剤層が形成されており、冷却後巻き
取られて、それぞれフィルムコイル24a,24bに巻
装されている。そして、印刷フィルム18aは搬送路2
の下方に設けられたフィルムコイル24a、ダンサーロ
ール22a、エッジコントロール装置23aからなる印
刷フィルム供給手段20aから供給され、無地フィルム
18bは搬送路2の上方に設けられたフィルムコイル2
4b、ダンサーロール22b、エッジコントロール装置
23bからなる印刷フィルム供給手段20aから供給さ
れ、圧着ロール15bにより短冊状缶胴ブランク材料1
aの両面に同時に圧着される。短冊状缶胴ブランク材料
1aは前記のように加熱されているので、前記のように
圧着することにより印刷フィルム18a及び無地フィル
ム18bが前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層を介し
て短冊状缶胴ブランク材料1aに熱圧着され、直ちに接
着力が得られる。
【0061】尚、印刷フィルム18aは、印刷が施され
た面に前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層が形成され
ており、印刷面側で短冊状缶胴ブランク材料1aに熱圧
着される。このようにすることにより、印刷面が外面側
のフィルム18aで保護されるので、溶接缶体を形成し
たのち前記印刷面が傷つきにくくなるとの効果が得られ
る。
【0062】印刷フィルム18aは短冊状缶胴ブランク
材料1aの幅よりも狭く形成されているので、エッジコ
ントロール装置23aで圧着位置を制御されることによ
り、図3に示すように、短冊状缶胴ブランク材料1aの
長手方向に沿って両側縁に溶接用の金属露出部34を残
して圧着される。図示しないが、無地フィルム18bも
同様に、長手方向に沿って両側縁に溶接用の金属露出部
を残して短冊状缶胴ブランク材料1aの反対の面に圧着
されている。
【0063】この結果、複数の短冊状缶胴ブランク材料
1aが両面に接着された長尺の印刷フィルム18a及び
無地フィルム18bに挟持されて、長尺状に連結された
缶胴ブランク材料1eが形成される。尚、金属露出部3
4は、単一の缶胴ブランク1cから缶胴を製造する際
に、溶接接合部として利用される。図3示のように、印
刷フィルム18aには印刷パターン31が無地部分32
aまたは32bを存して長手方向に連続して印刷されて
いるが、本実施例の装置では短冊状缶胴ブランク材料1
aの供給が前述の供給制御手段により制御されるので、
印刷フィルム18aはアイ・スポット33が印刷されて
いる無地部分32bが一枚の短冊状缶胴ブランク材料1
aと他の短冊状缶胴ブランク材料1aとの連結部分35
に合致し、印刷パターン31が連結部分35に跨がらな
いように圧着される。
【0064】前記接着操作において、圧着ロール15b
は温度調節作用を行うことができるように構成されてお
り、加熱された短冊状缶胴ブランク材料1aが印刷フィ
ルム18a及び無地フィルム18b、或は圧着ロール1
5bと接触することにより急激に冷却されることを防止
するので、前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層の接着
力が強化される。
【0065】また、前記接着操作により接着された印刷
フィルム18a及び無地フィルム18bにより挟持され
て長尺状に連結された缶胴ブランク材料1eは、さら
に、搬送路2の下流に設けられた高周波温調装置19に
より加熱されることにより、印刷フィルム18a及び無
地フィルム18bが圧着されたのちも120〜200℃
の温度範囲に保たれるので、前記熱硬化型エポキシ樹脂
系接着剤層の接着力がさらに強化される。
【0066】次に、長尺状に連結された缶胴ブランク材
料1eは、等速フィードロール15cにより第1の裁断
手段に導かれる。
【0067】長尺状に連結された缶胴ブランク材料1e
は、複数の短冊状缶胴ブランク材料1aが印刷フィルム
18a及び無地フィルム18bにより挟持されているた
め、短冊状缶胴ブランク材料1a同士の連結部分35は
印刷フィルム18a及び無地フィルム18bだけで構成
されており柔軟になっている。このため、長尺状に連結
された缶胴ブランク材料1eでは、短冊状缶胴ブランク
材料1aが挟持されている硬質な部分と、短冊状缶胴ブ
ランク材料1aに挟まれる連結部分35とでは搬送速度
が異なる。しかし、本実施例の装置では、ナイフシリン
ダー29の作動が前述の裁断制御手段により制御される
ので、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1eが連結
部分35で確実に裁断される。また、待機状態のナイフ
シリンダー29の刃物が長尺状に連結された缶胴ブラン
ク材料1eに接触することが防止される。
【0068】前記裁断処理により、短冊状缶胴ブランク
材料1aの一方の面に印刷フィルム18aが接着され、
他方の面に無地フィルム18bが接着された表面処理缶
胴ブランク材料1bが得られる。そして、表面処理缶胴
ブランク材料1bは、搬送路2の下流側末端部で、排出
コンベア41により搬送路2の搬送方向と直交する方向
に払い出され、横送りコンベア42に移載される。
【0069】表面処理缶胴ブランク材料1bでは、前記
第1の加熱手段で加熱されることにより、印刷フィルム
18a及び無地フィルム18bが前記熱硬化型エポキシ
樹脂系接着剤層を介して接着されている。しかし、短冊
状缶胴ブランク材料1aまたは長尺状に連結された缶胴
ブランク材料1bが搬送路2上を高速で移動するときに
は、前記第1の加熱手段による加熱だけでは熱硬化性接
着剤である前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤を硬化さ
せるために十分な熱量が得られないことがある。そこ
で、本実施例の装置では、表面処理缶胴ブランク材料1
bを、第2の加熱手段としての加熱オーブン5にて再加
熱する。
【0070】加熱オーブン5では、横送りコンベア42
の上流側コンベア42a上を搬送されてくる表面処理缶
胴ブランク材料1bが、まず加熱オーブン5の加熱室4
4の下部で支持部材48に移載される。支持部材48に
移載された表面処理缶胴ブランク1bは、加熱室44内
を上方に向けて搬送される。加熱室44内は熱風供給口
43から供給される熱風により上方ほど高温になるよう
に加熱されており、表面処理缶胴ブランク材料1bは、
加熱室44内を搬送されるに従って最初の1分で215
℃まで昇温され、その温度に1分間保持される。
【0071】次いで、表面処理缶胴ブランク材料1bは
加熱室44の上方の放冷室46との連結部分で、それま
で載置されていた支持部材48から循環コンベア47の
進行方向側に隣接する支持部材48に移載され、放冷室
46内を下方に向けて搬送される。放冷室46内には冷
風供給口45から冷風が供給されているので、表面処理
缶胴ブランク材料1bは冷風室46内を搬送される1分
間で放冷され、放冷室46の下部で支持部材48から横
送りコンベア42の下流側コンベア42bに移載され
る。
【0072】かかる加熱オーブン5における加熱により
前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤が完全に硬化し、印
刷フィルム18a及び無地フィルム18bが確実に接着
される。また、加熱オーブン5では、表面処理缶胴ブラ
ンク材料1bを前記支持部材48に載置して搬送するの
で、一度に多数の表面処理缶胴ブランク材料1bを加熱
オーブン5内に収容することができ、収容した表面処理
缶胴ブランク材料1bをまとめて加熱処理することがで
きる。
【0073】加熱オーブン5における加熱により前記熱
硬化型エポキシ樹脂系接着剤が完全に硬化された表面処
理缶胴ブランク材料1bは、次いで、下流側コンベア4
2b上を搬送されて、冷却手段6に導入される。前記加
熱により表面処理缶胴ブランク材料1bを構成するシー
ト状缶胴ブランク1a及び各フィルム18a,18bは
膨張しているが、冷却手段6内で冷却されることによ
り、本来の寸度に戻される。
【0074】前記表面処理缶胴ブランク材料1bは単に
放冷するだけでも膨張した状態から本来の寸度に戻る
が、前記冷却手段6を用いることにより、放冷に要する
時間と場所とを節約することができ、製造ラインを短縮
することができる。
【0075】次に、冷却された表面処理缶胴ブランク材
料1bは、横送りコンベア42の下流側末端部に設けら
れた缶胴ブランク材料用スリッター7により単一の缶胴
ブランク1cに裁断される。缶胴ブランク材料用スリッ
ター7には、8枚の刃7aが横送りコンベア42の搬送
方向と平行に単一の缶胴ブランク1cの幅Wに対応する
ように等間隔で軸支して設けられており、該刃7aが回
転しながら、表面処理缶胴ブランク材料1bを無地部分
32aで裁断する。この結果、同時に7枚の単一の缶胴
ブランク1cが得られる。
【0076】個々の缶胴ブランク1cは、両側縁に金属
露出部分34を残して、一方の面が印刷フィルム18a
で被覆され、他方の面が無地フィルム18bで被覆され
ている。缶胴ブランク1cは、印刷フィルム18aに印
刷された印刷パターン31と一致して裁断されているの
で、印刷フィルム18aで被覆されている面が缶外面側
になるようにして、両側縁の金属露出部分34を重ね合
わせて溶接接合することにより、内容物のフレーバーを
保護し、基体金属の腐食を防止できるとともに、缶体外
面をも保護することができ、美粧性に優れた缶胴が得ら
れる。前記缶胴ブランク1cは、前記のようにそのまま
溶接加工して缶胴を得てもよいが、所望により周囲の不
要部分を切除するなどのトリミング加工を施してもよ
い。
【0077】次に、本発明の缶胴ブランク表面処理装置
の第2の実施例について説明する。本実施例の缶胴ブラ
ンクの表面処理装置は、図5に概略を示すように、長尺
状缶胴ブランク材料1fを搬送する搬送路2の上流側
に、図1示の短冊状缶胴ブランク材料供給手段3に代え
て、長尺状缶胴ブランク材料1fを供給する長尺状缶胴
ブランク材料供給手段51が備えられており、印刷フィ
ルム供給手段20aに供給制御手段(エンコーダー用ロ
ール25、パルスエンコーダー25a、アイ・スポット
・センサ26及びこれらが接続される図1示しない供給
制御装置)が設けられていないことを除いて、図1及び
図2に示す缶胴ブランクの表面処理装置と同様の構成と
なっている。尚、搬送路2の下流側には図1と同様に、
払出し手段4、加熱オーブン5、冷却手段6、缶胴ブラ
ンク材料用スリッター7(いずれも図示しない)が備え
られている。
【0078】次に、長尺状缶胴ブランク材料供給手段5
1について説明する。
【0079】長尺状缶胴ブランク材料1fは、搬送路2
の上流側に設けられた缶胴ブランク材料コイル52a及
び52bに巻装されており、常時どちらかの缶胴ブラン
ク材料コイル52a,52bのどちらかから引き出さ
れ、搬送路2の上流側末端部に備えられたフィードロー
ル15aを介して搬送路2に供給されるようになってい
る。缶胴ブランク材料コイル52a,52bの中間の上
方にはスポットウェルダー53が備えられ、一方の缶胴
ブランク材料コイル52aまたは52bの長尺状缶胴ブ
ランク材料1fが無くなると、その末尾に他方のコイル
から供給された長尺状缶胴ブランク材料1fの先端部が
スポット溶接されて接続されるようになっている。ま
た、スポットウェルダー53とフィードロール15aと
の間には、搬送路2に供給される長尺状缶胴ブランク材
料1fの張力を一定にするために複数のフェスツーンロ
ール54が設けられている。
【0080】搬送路2、払出し手段4、加熱オーブン
5、冷却手段6、缶胴ブランク材料用スリッター7の構
成は、印刷フィルム供給手段20aに前記供給制御手段
が設けられていないことを除いて、図1及び図2に示す
缶胴ブランクの表面処理装置と同様であるので、詳しい
説明は省略する。
【0081】次に、本実施例の缶胴ブランク表面処理装
置の作動について、図2、図5及び図6を参照しながら
説明する。
【0082】まず、長尺状缶胴ブランク材料1fは、缶
胴ブランク材料コイル52aまたは52bから引き出さ
れ、複数のフェスツーンロール54により張力を一定に
調整されてフィードロール15aに導かれる。このと
き、長尺状缶胴ブランク材料1fはもともと長尺状に連
続しており、図3示の短冊状缶胴ブランク材料1aのよ
うに印刷フィルム18a及び無地フィルム18bにより
連結される必要がないので、印刷フィルム18aの印刷
パターン31、無地部分32a,32bの位置に係わり
なく搬送路2に供給される。
【0083】フィードロール15aは、長尺状缶胴ブラ
ンク材料1fを上下から挟持して搬送路2に供給する。
フィードロール15aは誘導発熱ジャケットロールを兼
ねるので、長尺状缶胴ブランク材料1fはフィードロー
ル15aで予熱されたのち、高周波加熱装置17に導か
れる。長尺状缶胴ブランク材料1fは、高周波加熱装置
17内を移動することにより、表面温度が120〜20
0℃の範囲になるように加熱され、次いで圧着ロール1
5bに導かれることにより、図1示の装置の場合と同様
にして、その下面に印刷フィルム18a、上面に無地フ
ィルム18bが圧着される。
【0084】印刷フィルム18aは、長尺状缶胴ブラン
ク材料1fよりも幅が狭く形成されており、長尺状缶胴
ブランク材料1fに圧着される面には熱硬化型エポキシ
樹脂系接着剤層が形成されている。印刷フィルム18a
には、図6に示すように、単一の缶胴ブランク1cに対
応する印刷パターン31が印刷フィルム18aの長手方
向に一定の間隔で無地部分32aを存して連続して印刷
されていて、7個の印刷パターン31毎の無地部分32
bに識別表示としてアイ・スポット33が印刷されてい
る。一方、無地フィルム18bは、印刷フィルム18a
と同様に長尺状缶胴ブランク材料1fよりも幅が狭く形
成されており、長尺状缶胴ブランク材料1fに圧着され
る面には熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層が形成されて
いるが、印刷は施されていない。
【0085】印刷フィルム18aは長尺状缶胴ブランク
材料1fの幅よりも狭く形成されているので、エッジコ
ントロール装置23aで圧着位置を制御されることによ
り、図6に示すように、長尺状缶胴ブランク材料1fの
長手方向に沿って両側縁に溶接用の金属露出部34を残
して圧着される。図示しないが、無地フィルム18bも
同様に、長手方向に沿って両側縁に溶接用の金属露出部
を残して長尺状缶胴ブランク材料1fの反対の面に圧着
されている。
【0086】この結果、長尺状缶胴ブランク材料1fの
両面に長尺の印刷フィルム18a及び無地フィルム18
bが接着された長尺状の表面処理缶胴ブランク材料1g
が形成される。尚、金属露出部34は、単一の缶胴ブラ
ンク1cから缶胴を製造する際に、溶接接合部として利
用される。
【0087】前記接着操作において、圧着ロール15b
は温度調節作用を行うことができるように構成されてお
り、加熱された長尺状缶胴ブランク材料1fが印刷フィ
ルム18a及び無地フィルム18b、或は圧着ロール1
5bと接触することにより急激に冷却されることを防止
するので、前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層の接着
力が強化される。
【0088】また、前記接着操作により印刷フィルム1
8a及び無地フィルム18bが接着された長尺状の表面
処理缶胴ブランク材料1gは、さらに、搬送路2の下流
に設けられた高周波温調装置19により加熱されること
により、印刷フィルム18a及び無地フィルム18bが
圧着されたのちも120〜200℃の温度範囲に保たれ
るので、前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤層の接着力
がさらに強化される。
【0089】次に、長尺状の表面処理缶胴ブランク材料
1gは、等速フィードロール15cにより第1の裁断手
段に導かれ、所定の長さに裁断される。本実施例では、
長尺状の表面処理缶胴ブランク材料1gは、図6示の無
地部分32bで、印刷フィルム18aに印刷されている
印刷パターン31の7個毎に裁断される。
【0090】本実施例の装置では、ナイフシリンダー2
9の作動が前述の裁断制御手段により制御されるので、
長尺状の表面処理缶胴ブランク材料1gが識別表示とし
てのアイ・スポット33が印刷されている無地部分32
bで確実に裁断される。また、待機状態のナイフシリン
ダー29の刃物が長尺状の表面処理缶胴ブランク材料1
gに接触することが防止される。
【0091】前記裁断処理により、図1及び図2示の装
置により得られるものと同様の、一方の面に印刷フィル
ム18aが接着され、他方の面に無地フィルム18bが
接着された表面処理缶胴ブランク材料1bが得られる。
表面処理缶胴ブランク材料1bは、図1示の装置の場合
と同様にして加熱オーブン5で再加熱することにより、
前記熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤が完全に硬化し、印
刷フィルム18a及び無地フィルム18bが確実に接着
される。
【0092】加熱オーブン5における加熱により前記熱
硬化型エポキシ樹脂系接着剤が完全に硬化された表面処
理缶胴ブランク材料1bは、次いで図1示の装置の場合
と同様にして、下流側コンベア42b上を搬送されて冷
却手段6に導入され、冷却手段6内で冷却されて本来の
寸度に戻されたのち、缶胴ブランク材料用スリッター7
により図6示の無地部分32aで単一の缶胴ブランク1
cに裁断される。この結果、同時に7枚の単一の缶胴ブ
ランク1cが得られる。
【0093】個々の缶胴ブランク1cは、図1示の装置
で得られるものと同様に、両側縁に金属露出部分34を
残して、一方の面が印刷フィルム18aで被覆され、他
方の面が無地フィルム18bで被覆されている。缶胴ブ
ランク1cは、印刷フィルム18aに印刷された印刷パ
ターン31と一致して裁断されているので、印刷フィル
ム18aで被覆されている面が缶外面側になるようにし
て、両側縁の金属露出部分34を重ね合わせて溶接接合
することにより、内容物のフレーバーを保護し、基体金
属の腐食を防止できるとともに、缶体外面をも保護する
ことができ、美粧性に優れた缶胴が得られる。前記缶胴
ブランク1cは、前記のようにそのまま溶接加工して缶
胴を得てもよいが、所望により周囲の不要部分を切除す
るなどのトリミング加工を施してもよい。
【0094】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の缶胴ブランクの表面処理装置によれば、原板を単一の
缶胴ブランクの長さの幅に裁断して得られた短冊状缶胴
ブランク材料を、第1の加熱手段により加熱したのちそ
の両面に熱硬化性樹脂系接着剤層を介してポリエステル
フィルムを熱圧着し、さらに第2の加熱手段で再加熱す
ることにより、前記熱硬化性樹脂系接着剤を硬化させる
ことにより、前記ポリエステルフィルムを確実に接着す
ることができる。
【0095】また、本発明の他の缶胴ブランクの表面処
理装置によれば、単一の缶胴ブランクの長さの幅を有す
る長尺状缶胴ブランク材料を、第1の加熱手段により加
熱したのちその両面に熱硬化性樹脂系接着剤層を介して
ポリエステルフィルムを熱圧着し、さらに第2の加熱手
段で再加熱することにより、前記熱硬化性樹脂系接着剤
を硬化させることにより、前記ポリエステルフィルムを
確実に接着することができる。
【0096】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置によ
れば、いずれの装置によっても、前記第2の加熱手段は
両面にポリエステルフィルムが接着された表面処理缶胴
ブランク材料を複数枚収容できるようになっているの
で、前記再加熱のために製造ラインを長大化させること
なく効率よく行うことができる。
【0097】また、本発明の缶胴ブランクの表面処理装
置によれば、いずれの装置によっても、前記第2の加熱
手段と前記第2の裁断手段との間に冷却手段を設けるこ
とにより、寸法安定性に優れた缶胴ブランクを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第1の
実施例の概略を平面的に示す説明図。
【図2】図1示の缶胴ブランクの表面処理装置の正面
図。
【図3】図1及び図2示の装置によりポリエステルフィ
ルムで被覆された缶胴ブランク材料を示す平面図。
【図4】図1のIV−IV線断面図。
【図5】本発明の缶胴ブランクの表面処理装置の第2の
実施例の部分正面図。
【図6】図5示の装置によりポリエステルフィルムで被
覆された缶胴ブランク材料を示す平面図。
【符号の説明】
1a…短冊状缶胴ブランク材料、 1b…表面処理缶胴
ブランク材料、1c…単一の缶胴ブランク材料、 1d
…原板、 1e…長尺状に連結された短冊状缶胴ブラン
ク材料、 1f…長尺状缶胴ブランク材料、 1g…両
面にポリエステルフィルムが接着された長尺状缶胴ブラ
ンク材料、 2…搬送路、 3…短冊状缶胴ブランク材
料供給手段、 5…第2の加熱手段、 6…冷却手段、
7…第2の裁断手段、 15b…第1,第2のフィル
ム接着手段、 15d,15e,27,28,29,2
9a…第1の裁断手段、 17,19…第1の加熱手
段、18a,18b…ポリエステルフィルム、 20a
…第1のフィルム供給手段、 20b…第2のフィルム
供給手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 B65G 17/00 - 17/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原板を単一の缶胴ブランクの長さの幅に裁
    断して得られた短冊状缶胴ブランク材料を長手方向に
    列に整列して搬送する搬送路と、 該短冊状缶胴ブランク材料を1枚ずつ該搬送路に断続的
    に供給する短冊状缶胴ブランク材料供給手段と、 該搬送路に沿って移動する該短冊状缶胴ブランク材料を
    加熱する第1の加熱手段と、 該短冊状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され単一の
    缶胴ブランクに対応する印刷パターンと識別表示とがフ
    ィルムの長手方向に間隔を存して連続して印刷され、一
    方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されている長尺
    のポリエステルフィルムを供給する第1のフィルム供給
    手段と、 第1のフィルム供給手段から供給されるポリエステルフ
    ィルムを第1の加熱手段により加熱された短冊状缶胴ブ
    ランク材料に前記接着剤層が形成されている面で前記短
    冊状缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に溶接
    用の金属露出部を残して圧着する第1のフィルム接着手
    段と、 前記短冊状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され無地
    で一方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されている
    長尺のポリエステルフィルムを供給する第2のフィルム
    供給手段と、 第2のフィルム供給手段から供給されるポリエステルフ
    ィルムを第1の加熱手段により加熱された短冊状缶胴ブ
    ランク材料に前記接着剤層が形成されている面で前記短
    冊状缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に溶接
    用の金属露出部を残して圧着する第2のフィルム接着手
    段と、 第1及び第2のフィルム接着手段により両面に接着され
    た両ポリエステルフィルムに挟持されて長尺状に連結さ
    れた短冊状缶胴ブランク材料を、前記第1のフィルム接
    着手段により接着されたポリエステルフィルムに印刷さ
    れた識別表示を検知して、所定の識別表示を検出したと
    きに、該長尺状に連結された缶胴ブランク材料を挟持す
    る前記両ポリエステルフィルムを該短冊状缶胴ブランク
    材料に挟まれた連結部分で裁断し、両面に前記両ポリエ
    ステルフィルムが接着された表面処理缶胴ブランク材料
    を得る第1の裁断手段と、 前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱
    し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料
    の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段と、 前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク材料を前
    記印刷パターンの間隔の部分で裁断して同時に多数の単
    一の缶胴ブランクを得る第2の裁断手段とを有すること
    を特徴とする缶胴ブランクの表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記第2の加熱手段と前記第2の裁断手段
    の間に、前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク
    材料を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の缶胴ブランクの表面処理装置。
  3. 【請求項3】単一の缶胴ブランクの長さの幅を有する長
    尺状缶胴ブランク材料を長手方向に搬送する搬送路と、 該搬送路の上流側に備えられ、該長尺状缶胴ブランク材
    料を該搬送路に供給する長尺状缶胴ブランク材料供給手
    段と、 該搬送路に沿って移動する該長尺状缶胴ブランク材料を
    加熱する第1の加熱手段と、 該長尺状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され単一の
    缶胴ブランクに対応する印刷パターンと識別表示とがフ
    ィルムの長手方向に間隔を存して連続して印刷され、一
    方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されている長尺
    のポリエステルフィルムを供給する第1のフィルム供給
    手段と、 第1のフィルム供給手段から供給されるポリエステルフ
    ィルムを第1の加熱手段により加熱された長尺状缶胴ブ
    ランク材料に前記接着剤層が形成されている面で前記長
    尺状缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に溶接
    用の金属露出部を残して圧着する第1のフィルム接着手
    段と、 前記長尺状缶胴ブランク材料より幅が狭く形成され無地
    で一方の面に熱硬化性樹脂系接着剤層が形成されている
    長尺のポリエステルフィルムを供給する第2のフィルム
    供給手段と、 第2のフィルム供給手段から供給されるポリエステルフ
    ィルムを第1の加熱手段により加熱された長尺状缶胴ブ
    ランク材料に前記接着剤層が形成されている面で前記長
    尺状缶胴ブランク材料の長手方向に沿って両側縁に溶接
    用の金属露出部を残して圧着する第2のフィルム接着手
    段と、 第1及び第2のフィルム接着手段により両面にポリエス
    テルフィルムが接着された長尺状缶胴ブランク材料を、
    前記第1のフィルム接着手段により接着されたポリエス
    テルフィルムに印刷された識別表示を検知して、所定の
    識別表示を検出したときに前記印刷パターンの間隔部分
    で裁断し、両面に前記両ポリエステルフィルムが接着さ
    れた表面処理缶胴ブランク材料を得る第1の裁断手段
    と、 前記表面処理缶胴ブランク材料を複数枚収容して加熱
    し、前記各ポリエステルフィルム及び缶胴ブランク材料
    の間の前記接着剤を硬化させる第2の加熱手段と、 前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク材料を前
    記印刷パターンの間隔の部分で裁断して同時に多数の単
    一の缶胴ブランクを得る第2の裁断手段とを有すること
    を特徴とする缶胴ブランクの表面処理装置。
  4. 【請求項4】前記第2の加熱手段と前記第2の裁断手段
    の間に、前記接着剤が硬化された表面処理缶胴ブランク
    材料を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする請求
    項3記載の缶胴ブランクの表面処理装置。
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