JP3176151B2 - 工作機械用油圧作動装置 - Google Patents
工作機械用油圧作動装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トランスファマシン
の集中クランプ装置のように、複数の装置を有した工作
機械の作動部を、油圧による集中制御により、同時に動
作させる工作機械用油圧作動装置に関する。
の集中クランプ装置のように、複数の装置を有した工作
機械の作動部を、油圧による集中制御により、同時に動
作させる工作機械用油圧作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、トランスファマシンは、
図2に示すように、複数の加工ユニット10を有し、各
加工ユニット毎に油圧移動装置11により前後動する加
工装置を有し、一斉に所定の加工を行い、その後トラン
スファ装置12により、各ワーク14を一斉に隣の加工
ユニット10に移動させて次の加工を行うものである。
このトランスファマシンには、ワーク14を各加工ユニ
ットの所定位置に保持固定するクランプ装置16が設け
られ、このクランプ装置16は、トランスファ装置12
の動作に対応して、各ワーク14を一斉に保持及び保持
解除する。このワーク保持及び保持解除のため、集中制
御用の電磁切換弁18が、共通油圧管路20,21の基
端部に設けられている。共通油圧管路20,21は各々
油圧駆動装置16のクランプ側管路22とアンクランプ
側管路23に接続されている。さらに、電磁切換弁18
には、油回収側管路24と、油圧供給側管路25が接続
され、油圧供給側管路25には、逆止弁26を介して油
圧ポンプ28が設けられている。そして、各管路24,
25の基端部は各々オイルタンク30のオイル中に開口
している。また、油圧ポンプ28には、これを駆動する
モータ32が接続されている。共通油圧管路20,21
は、各々電磁切換弁18により油圧印加及び油回収の双
方に使用されるものである。
図2に示すように、複数の加工ユニット10を有し、各
加工ユニット毎に油圧移動装置11により前後動する加
工装置を有し、一斉に所定の加工を行い、その後トラン
スファ装置12により、各ワーク14を一斉に隣の加工
ユニット10に移動させて次の加工を行うものである。
このトランスファマシンには、ワーク14を各加工ユニ
ットの所定位置に保持固定するクランプ装置16が設け
られ、このクランプ装置16は、トランスファ装置12
の動作に対応して、各ワーク14を一斉に保持及び保持
解除する。このワーク保持及び保持解除のため、集中制
御用の電磁切換弁18が、共通油圧管路20,21の基
端部に設けられている。共通油圧管路20,21は各々
油圧駆動装置16のクランプ側管路22とアンクランプ
側管路23に接続されている。さらに、電磁切換弁18
には、油回収側管路24と、油圧供給側管路25が接続
され、油圧供給側管路25には、逆止弁26を介して油
圧ポンプ28が設けられている。そして、各管路24,
25の基端部は各々オイルタンク30のオイル中に開口
している。また、油圧ポンプ28には、これを駆動する
モータ32が接続されている。共通油圧管路20,21
は、各々電磁切換弁18により油圧印加及び油回収の双
方に使用されるものである。
【0003】油圧供給管路25には、油圧移動装置11
を作動させる油圧供給管路34が接続され、各加工ユニ
ット毎に設けられた電磁切換弁36に接続している。さ
らに、電磁切換弁36には、比較的内径の大きい油回収
側管路38が接続されている。この油回収側管路38も
電磁切換弁36の他のポートに接続され、電磁切換弁3
6の反対側は、油圧移動装置11の前進側油圧管路40
と後退側油圧管路41とに接続されている。各加工ユニ
ット10の加工装置は、個別に作動させる必要があるた
め、各加工装置の油圧移動装置11毎に電磁切換弁36
が設けられ、各々個別に前進側油圧管路40と後退側油
圧管路41とに各油圧が印加されている。
を作動させる油圧供給管路34が接続され、各加工ユニ
ット毎に設けられた電磁切換弁36に接続している。さ
らに、電磁切換弁36には、比較的内径の大きい油回収
側管路38が接続されている。この油回収側管路38も
電磁切換弁36の他のポートに接続され、電磁切換弁3
6の反対側は、油圧移動装置11の前進側油圧管路40
と後退側油圧管路41とに接続されている。各加工ユニ
ット10の加工装置は、個別に作動させる必要があるた
め、各加工装置の油圧移動装置11毎に電磁切換弁36
が設けられ、各々個別に前進側油圧管路40と後退側油
圧管路41とに各油圧が印加されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、油圧移動装置11には、電磁切換弁36が各々設け
られ、油回収側管路38が各加工ユニット10に沿って
配設されているので、動作の応答性は比較的良好である
が、クランプ装置16は、油圧印加用に比較的細い共通
油圧管路20,21が各加工ユニット10に沿って配設
され、油の回収もこの共通油圧管路20,21を利用し
て行っているので、共通油圧管路20,21による圧力
損失が大きく、クランプ及びアンクランプ時の応答性が
悪いという問題があった。しかも、この応答性が悪いこ
とにより、トランスファマシンのサイクルタイムも長く
なり、生産効率向上の妨げにもなっていた。
合、油圧移動装置11には、電磁切換弁36が各々設け
られ、油回収側管路38が各加工ユニット10に沿って
配設されているので、動作の応答性は比較的良好である
が、クランプ装置16は、油圧印加用に比較的細い共通
油圧管路20,21が各加工ユニット10に沿って配設
され、油の回収もこの共通油圧管路20,21を利用し
て行っているので、共通油圧管路20,21による圧力
損失が大きく、クランプ及びアンクランプ時の応答性が
悪いという問題があった。しかも、この応答性が悪いこ
とにより、トランスファマシンのサイクルタイムも長く
なり、生産効率向上の妨げにもなっていた。
【0005】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、応答性が良く、生産効率を大幅に向
上させることのできる工作機械用油圧作動装置を提供す
ることを目的とする。
て成されたもので、応答性が良く、生産効率を大幅に向
上させることのできる工作機械用油圧作動装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、油圧により
作動部が駆動される複数の油圧駆動装置と、各油圧駆動
装置に対して油圧の伝達側及び背圧側となる一対の共通
油圧管路と、この共通油圧管路から個別に各油圧駆動装
置に油圧を印加する個別管路と、上記共通油圧管路の油
圧伝達側に油圧を印加する油圧供給装置とを設け、上記
共通油圧管路に接続され上記各油圧駆動装置の動作を油
圧により一斉に切り換える切換弁とを設けた工作機械用
油圧作動装置において、上記切換弁により上記一対の共
通油圧管路の油圧印加方向を切り換える際に、背圧側と
なる上記共通油圧管路の油圧を逃がすバイパス手段を、
背圧側となる上記共通油圧管路に接続して成る工作機械
用油圧作動装置である。
作動部が駆動される複数の油圧駆動装置と、各油圧駆動
装置に対して油圧の伝達側及び背圧側となる一対の共通
油圧管路と、この共通油圧管路から個別に各油圧駆動装
置に油圧を印加する個別管路と、上記共通油圧管路の油
圧伝達側に油圧を印加する油圧供給装置とを設け、上記
共通油圧管路に接続され上記各油圧駆動装置の動作を油
圧により一斉に切り換える切換弁とを設けた工作機械用
油圧作動装置において、上記切換弁により上記一対の共
通油圧管路の油圧印加方向を切り換える際に、背圧側と
なる上記共通油圧管路の油圧を逃がすバイパス手段を、
背圧側となる上記共通油圧管路に接続して成る工作機械
用油圧作動装置である。
【0007】
【作用】この発明の工作機械用油圧作動装置は、油圧切
換時に、背圧側の油圧が共通油圧管路に集中して印加さ
れることがなく、バイパス側に背圧が逃げて行くので、
共通油圧管路の背圧側の圧力抵抗が減少し、圧力損失を
少なくすることができ、油圧駆動装置の応答性を向上さ
せることができるものである。
換時に、背圧側の油圧が共通油圧管路に集中して印加さ
れることがなく、バイパス側に背圧が逃げて行くので、
共通油圧管路の背圧側の圧力抵抗が減少し、圧力損失を
少なくすることができ、油圧駆動装置の応答性を向上さ
せることができるものである。
【0008】
【実施例】以下この発明の一実施例について図面に基づ
いて説明する。この実施例はトランスファマシンについ
ての実施例であり、図1に示すように、複数の加工ユニ
ット10が設けられ、各加工ユニット毎に油圧移動装置
11により前後動する図示しない加工装置を有してい
る。各加工装置は、一斉に所定の加工を行い、その後ト
ランスファ装置12により、各ワーク14を一斉に隣の
加工ユニット10に移動させて次の加工を行い、順次こ
れを繰り返して所定の加工を行うものである。
いて説明する。この実施例はトランスファマシンについ
ての実施例であり、図1に示すように、複数の加工ユニ
ット10が設けられ、各加工ユニット毎に油圧移動装置
11により前後動する図示しない加工装置を有してい
る。各加工装置は、一斉に所定の加工を行い、その後ト
ランスファ装置12により、各ワーク14を一斉に隣の
加工ユニット10に移動させて次の加工を行い、順次こ
れを繰り返して所定の加工を行うものである。
【0009】このトランスファマシンには、ワーク14
を各加工ユニット10の所定位置に保持固定する作動部
を有した油圧駆動装置であるクランプ装置16が設けら
れ、このクランプ装置16は、トランスファ装置12の
動作に対応して、各ワーク14を一斉に保持及び保持解
除を行う。各クランプ装置16には、各加工ユニット1
0に沿って設けられた共通油圧管路20,21を介し
て、クランプ側管路22とアンクランプ側管路23が接
続されている。この共通油圧管路20,21の基端部に
は、クランプ装置16の集中制御用の電磁切換弁18が
取り付けられている。さらに、電磁切換弁18には、油
回収側管路24と、油圧供給側管路25が接続され、油
圧供給側管路25には、逆止弁26を介して油圧供給手
段である油圧ポンプ28が設けられ、この各管路24,
25の基端部は各々オイルタンク30のオイル中に開口
している。また、油圧ポンプ28には、これを駆動する
モータ32が接続されている。そして、共通油圧管路2
0,21は、各々電磁切換弁18のポート切換により油
圧印加及び油回収の双方に使用される。
を各加工ユニット10の所定位置に保持固定する作動部
を有した油圧駆動装置であるクランプ装置16が設けら
れ、このクランプ装置16は、トランスファ装置12の
動作に対応して、各ワーク14を一斉に保持及び保持解
除を行う。各クランプ装置16には、各加工ユニット1
0に沿って設けられた共通油圧管路20,21を介し
て、クランプ側管路22とアンクランプ側管路23が接
続されている。この共通油圧管路20,21の基端部に
は、クランプ装置16の集中制御用の電磁切換弁18が
取り付けられている。さらに、電磁切換弁18には、油
回収側管路24と、油圧供給側管路25が接続され、油
圧供給側管路25には、逆止弁26を介して油圧供給手
段である油圧ポンプ28が設けられ、この各管路24,
25の基端部は各々オイルタンク30のオイル中に開口
している。また、油圧ポンプ28には、これを駆動する
モータ32が接続されている。そして、共通油圧管路2
0,21は、各々電磁切換弁18のポート切換により油
圧印加及び油回収の双方に使用される。
【0010】油圧供給管路25には、各加工ユニット1
0に沿って設けられ油圧移動装置11に油圧を印加し
て、各加工装置を作動させる油圧供給管路34が接続さ
れている。油圧供給管路34には、各加工ユニット毎に
加工装置を個別に作動させるために、個別に設けられた
電磁切換弁36が、油圧供給管路34に並列に接続され
ている。さらに、この電磁切換弁36は、各加工ユニッ
ト10に沿って設けられた比較的内径の大きい油回収側
管路38にも各々接続されている。この油回収側管路3
8は、油圧移動装置11の作動に伴い、電磁切換弁36
の切換により油圧移動装置11の背圧側が常に接続され
るもので、背圧及び油圧オイルを効率的に逃がすために
内径が大きく設定されている。また、電磁切換弁36の
反対側のポートには、油圧移動装置11を前進側に作動
させるための前進側油圧管路40と後退側に作動させる
後退側油圧管路41とが接続されている。
0に沿って設けられ油圧移動装置11に油圧を印加し
て、各加工装置を作動させる油圧供給管路34が接続さ
れている。油圧供給管路34には、各加工ユニット毎に
加工装置を個別に作動させるために、個別に設けられた
電磁切換弁36が、油圧供給管路34に並列に接続され
ている。さらに、この電磁切換弁36は、各加工ユニッ
ト10に沿って設けられた比較的内径の大きい油回収側
管路38にも各々接続されている。この油回収側管路3
8は、油圧移動装置11の作動に伴い、電磁切換弁36
の切換により油圧移動装置11の背圧側が常に接続され
るもので、背圧及び油圧オイルを効率的に逃がすために
内径が大きく設定されている。また、電磁切換弁36の
反対側のポートには、油圧移動装置11を前進側に作動
させるための前進側油圧管路40と後退側に作動させる
後退側油圧管路41とが接続されている。
【0011】複数の加工ユニット10の内の中央部と電
磁切換弁18より遠い方の2か所の加工ユニット10の
クランプ装置16に接続したクランプ側管路22とアン
クランプ側管路23は、各々共通油圧管路20,21に
接続された管路44,45を介して、バイパス手段とし
てのパイロット式逆止弁42,43にも接続されてい
る。このパイロット式逆止弁42,43は、油回収側管
路38に接続され、各々クランプ側管路22とアンクラ
ンプ側管路23のうち、油圧が印加された側によって、
他方の背圧側になったパイロット式逆止弁42,43が
開かれ、背圧を油回収側管路38に逃がすように接続さ
れている。
磁切換弁18より遠い方の2か所の加工ユニット10の
クランプ装置16に接続したクランプ側管路22とアン
クランプ側管路23は、各々共通油圧管路20,21に
接続された管路44,45を介して、バイパス手段とし
てのパイロット式逆止弁42,43にも接続されてい
る。このパイロット式逆止弁42,43は、油回収側管
路38に接続され、各々クランプ側管路22とアンクラ
ンプ側管路23のうち、油圧が印加された側によって、
他方の背圧側になったパイロット式逆止弁42,43が
開かれ、背圧を油回収側管路38に逃がすように接続さ
れている。
【0012】この実施例の工作機械用油圧作動装置は、
クランプ装置16がワーク14をクランプする場合、電
磁切換弁18がクランプ側18aに切り替えられ、共通
油圧管路20に油圧がかけられ、共通油圧管路21が背
圧側になる。そして、クランプ装置16のクランプ動作
に伴って、背圧側の共通油圧管路21では、それまでの
アンクランプ時の油圧が逃がされ油圧オイルが電磁切換
弁18を通って油回収側管路24に流れる。この時、パ
イロット式逆止弁43が開かれ、背圧側のアンクランプ
側管路23の油圧オイルが管路45を介して油回収側管
路38にも流れる。これによって、クランプ時の背圧側
の管路抵抗が極めて小さくなり、背圧による動作抵抗が
少なく、クランプ動作が迅速に行われる。
クランプ装置16がワーク14をクランプする場合、電
磁切換弁18がクランプ側18aに切り替えられ、共通
油圧管路20に油圧がかけられ、共通油圧管路21が背
圧側になる。そして、クランプ装置16のクランプ動作
に伴って、背圧側の共通油圧管路21では、それまでの
アンクランプ時の油圧が逃がされ油圧オイルが電磁切換
弁18を通って油回収側管路24に流れる。この時、パ
イロット式逆止弁43が開かれ、背圧側のアンクランプ
側管路23の油圧オイルが管路45を介して油回収側管
路38にも流れる。これによって、クランプ時の背圧側
の管路抵抗が極めて小さくなり、背圧による動作抵抗が
少なく、クランプ動作が迅速に行われる。
【0013】そして、クランプ装置16によりワーク1
4をクランプした後、各電磁切換弁36が切り換えら
れ、油圧移動装置11が作動して、加工装置を移動させ
所定の加工を角加工ユニット毎に行い、加工終了後各ワ
ークのクランプが解除される。
4をクランプした後、各電磁切換弁36が切り換えら
れ、油圧移動装置11が作動して、加工装置を移動させ
所定の加工を角加工ユニット毎に行い、加工終了後各ワ
ークのクランプが解除される。
【0014】アンクランプ時には、上記と逆に、電磁切
換弁18は、アンクランプ側18bに切り替えられ、共
通油圧管路21に油圧がかけられ、共通油圧管路20が
背圧側になる。そして、クランプ装置16のアンクラン
プ動作に伴って、背圧側の共通油圧管路20では、それ
までのクランプ時の油圧が逃がされ、電磁切換弁18を
通って油圧オイルが油回収側管路24に流れる。この
時、パイロット式逆止弁42が開かれ、背圧側のクラン
プ側管路22の油圧オイルが管路44を介して油回収側
管路38にも流れる。これによって、アンクランプ時の
背圧側の管路抵抗が極めて小さくなり、背圧による動作
抵抗が少なく、クランプ動作が迅速に行われる。
換弁18は、アンクランプ側18bに切り替えられ、共
通油圧管路21に油圧がかけられ、共通油圧管路20が
背圧側になる。そして、クランプ装置16のアンクラン
プ動作に伴って、背圧側の共通油圧管路20では、それ
までのクランプ時の油圧が逃がされ、電磁切換弁18を
通って油圧オイルが油回収側管路24に流れる。この
時、パイロット式逆止弁42が開かれ、背圧側のクラン
プ側管路22の油圧オイルが管路44を介して油回収側
管路38にも流れる。これによって、アンクランプ時の
背圧側の管路抵抗が極めて小さくなり、背圧による動作
抵抗が少なく、クランプ動作が迅速に行われる。
【0015】 この実施例の油圧作動装置によれば、ク
ランプ装置16のクランプ及びアンクランプ時に、油圧
移動装置11に使用される油回収側管路38を利用して
背圧を逃がすバイパスを設けたので、同時に各クランプ
装置16が作動しても共通油圧管路20,21に背圧が
集中することがなく、管路抵抗により動作の応答遅れが
なくなり、トランスファマシンのサイクルタイムの短縮
を図ることができる。さらに、背圧を少なくすることが
できることから、動作時のエネルギーも小さくすること
ができる。また、バイパス手段は、既存の油回収側管路
38を利用して、パイロット式逆止弁42,43を接続
したので、コストも安価にすることができる。
ランプ装置16のクランプ及びアンクランプ時に、油圧
移動装置11に使用される油回収側管路38を利用して
背圧を逃がすバイパスを設けたので、同時に各クランプ
装置16が作動しても共通油圧管路20,21に背圧が
集中することがなく、管路抵抗により動作の応答遅れが
なくなり、トランスファマシンのサイクルタイムの短縮
を図ることができる。さらに、背圧を少なくすることが
できることから、動作時のエネルギーも小さくすること
ができる。また、バイパス手段は、既存の油回収側管路
38を利用して、パイロット式逆止弁42,43を接続
したので、コストも安価にすることができる。
【0016】尚、この発明の工作機械用油圧作動装置
は、上記実施例に限定されず、バイパス手段は、他の切
換弁を用いて切り換えて作動させても良く、その切換手
段は問わないものである。さらに、油圧駆動装置はその
作動及び作動解除の双方にバイパス手段が働くものの
他、何れか一方にのみ働くものでも良い。また、バイパ
ス手段の取付位置は、共通油圧管路の管路抵抗が高くな
る部分が好ましいが、その位置は適宜設定できるもので
ある。さらに、適用される工作機械は、トランスファマ
シン以外に、複数の油圧駆動装置を有して、これを同時
に作動させるものであれば良く、工作機械の種類は問わ
ないものである。
は、上記実施例に限定されず、バイパス手段は、他の切
換弁を用いて切り換えて作動させても良く、その切換手
段は問わないものである。さらに、油圧駆動装置はその
作動及び作動解除の双方にバイパス手段が働くものの
他、何れか一方にのみ働くものでも良い。また、バイパ
ス手段の取付位置は、共通油圧管路の管路抵抗が高くな
る部分が好ましいが、その位置は適宜設定できるもので
ある。さらに、適用される工作機械は、トランスファマ
シン以外に、複数の油圧駆動装置を有して、これを同時
に作動させるものであれば良く、工作機械の種類は問わ
ないものである。
【0017】
【発明の効果】この発明の工作機械用油圧作動装置は、
切換弁による油圧切り換え時に共通油圧管路以外に背圧
側の油圧を逃がすバイパス手段を接続したので、背圧側
の油圧が迅速に逃がされ、油圧駆動装置の動作の応答性
を向上させることができ、装置全体の効率を上げること
ができる。さらに、背圧による動作抵抗が少なくなり、
油圧駆動装置の動作時のエネルギーも少なくすることが
でき、エネルギー効率の向上にも寄与するものである。
さらにバイパス手段を、共通油圧管路のほぼ中央部より
油圧供給手段から遠い位置に設けることにより、より効
率的に背圧をバイパス手段側に逃がすことができ、油圧
作動装置の応答性をさらに高めることができるものであ
る。
切換弁による油圧切り換え時に共通油圧管路以外に背圧
側の油圧を逃がすバイパス手段を接続したので、背圧側
の油圧が迅速に逃がされ、油圧駆動装置の動作の応答性
を向上させることができ、装置全体の効率を上げること
ができる。さらに、背圧による動作抵抗が少なくなり、
油圧駆動装置の動作時のエネルギーも少なくすることが
でき、エネルギー効率の向上にも寄与するものである。
さらにバイパス手段を、共通油圧管路のほぼ中央部より
油圧供給手段から遠い位置に設けることにより、より効
率的に背圧をバイパス手段側に逃がすことができ、油圧
作動装置の応答性をさらに高めることができるものであ
る。
【図1】この発明の一実施例の油圧回路図である。
【図2】従来の技術を示す油圧回路図である。
10 加工ユニット、14 ワーク 16 クランプ装置 18 電磁切換弁 20,21 共通油圧管路 22 クランプ側管路 23 アンクランプ側管路 38 油回収側管路 42,43 パイロット式逆止弁
Claims (2)
- 【請求項1】 油圧により作動部が駆動される複数の油
圧駆動装置と、各油圧駆動装置に対して油圧の伝達側及
び背圧側となる一対の共通油圧管路と、この共通油圧管
路から個別に各油圧駆動装置に油圧を印加する個別管路
と、上記共通油圧管路の油圧伝達側に油圧を印加する油
圧供給装置とを設け、上記共通油圧管路に接続され上記
各油圧駆動装置の動作を油圧により一斉に切り換える切
換弁とを設けた工作機械用油圧作動装置において、上記
切換弁により上記一対の共通油圧管路の油圧印加方向を
切り換える際に背圧側となる上記共通油圧管路の油圧を
逃がすバイパス手段を、背圧側となる上記共通油圧管路
に接続して成ることを特徴とする工作機械用油圧作動装
置。 - 【請求項2】 上記バイパス手段は、上記共通油圧管路
のほぼ中央部より上記油圧供給手段から遠い位置に接続
されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械用
油圧作動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28672592A JP3176151B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 工作機械用油圧作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28672592A JP3176151B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 工作機械用油圧作動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06114663A JPH06114663A (ja) | 1994-04-26 |
JP3176151B2 true JP3176151B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=17708211
Family Applications (1)
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JP28672592A Expired - Fee Related JP3176151B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 工作機械用油圧作動装置 |
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JP (1) | JP3176151B2 (ja) |
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1992
- 1992-09-30 JP JP28672592A patent/JP3176151B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06114663A (ja) | 1994-04-26 |
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