JP4697653B2 - 主軸工具の着脱装置 - Google Patents

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この発明は、工作機械の主軸先端の工具ホルダ装着孔に嵌め込まれたツールホルダをクランプ用ばねのばね力でクランプしているドローバーを、工具交換動作の所定のタイミングでアンクランプシリンダでアンクランプするようにした主軸工具の着脱装置に係り、更に詳しくは、工具交換装置と機械的に連繋されている操作部材により流体圧回路内のメカバルブを切換えて前記アンクランプシリンダを制御する装置であって、前記メカバルブに直列に別の切換バルブを備えているものに関する。
従来、特許文献1に記載のように、工具交換装置の駆動系内のカムによりメカバルブを制御して工具交換動作中に所定のタイミングでアンクランプシリンダをアンクランプ動作させるとともに、メカバルブに直列接続した手動式の切換バルブにより、作業者が適宜、アンクランプシリンダを出没制御できるものが知られている。
特許文献2に記載のように、手動操作できるメカバルブを、工具交換装置の駆動系内のカムと一体回転する一対のカムフォロアとレバーとにより工具交換動作中に所定のタイミングで自動的に切換えるようにし、一方、レバーと一対のカムフォロアが離間している原位置においてはメカバルブを手動操作できるようにして、工具のクランプ動作を解除するシリンダを制御するようにしたものも公知である。
特許文献3には、電磁バルブによりアンクランプシリンダを制御するものが開示してある。
実公平5−13469号公報 特許第3144021号公報 特公昭51−31395号公報
上記特許文献1、2の技術は、工具交換動作中に工具交換装置の駆動系中のカムにより所定のタイミングでメカバルブを切換えてアンクランプシリンダをアンクランプ方向に動作させるものであるが、メカバルブによって流体の流れ方向を切換えても、アンクランプシリンダが瞬時に動作できる、というものではなく、アンクランプシリンダが動作するのに必要な一定の時間的な遅れがあってから、アンクランプシリンダが動作完了する。そのため、メカバルブを工具交換装置の運動と機械的に連繋して切換える前記特許文献1,2では、予め設定された工具交換装置の1つの動作速度に合せて、前記の一定時間の遅れを見込んで工具交換アームの動作に合うようにメカバルブを切換えるようにしているので、別の動作速度で工具交換動作をさせた場合には、メカバルブの動作タイミングが別の動作速度と整合せずに不適切なものとなり、工具交換動作がうまくいかない畏れがある。なお、特許文献1に記載の別の手動式のメカバルブは、適宜、作業者がアンクランプシリンダを制御するものであって、一連の工具交換動作中に自動的に切換えられるものではない。
この発明は、メカバルブでアンクランプシリンダを切換え制御する主軸工具の着脱装置であって、メカバルブを使用した工具交換動時の工具交換速度と異なる工具交換速度で工具交換動作を行ったときでもアンクランプシリンダを適正タイミングで切換え制御できる主軸工具の着脱装置を提供しようとするものである。また本願の別の目的は、メカバルブを使用した工具交換速度と異なる複数の工具交換速度で工具交換しても、アンクランプシリンダを各工具交換速度に対応して適正タイミングで切換え制御できる主軸工具の着脱装置を提供しようとするものである。
本発明の主軸工具の着脱装置は、工具交換装置を備えた工作機械の主軸先端の工具ホルダ装着孔に嵌め込まれたツールホルダをクランプ用ばねのばね力でクランプするドローバーと、そのドローバーをアンクランプ方向に移動させるアンクランプシリンダと、アンクランプシリンダと流体供給源との間の流体回路中に配置されてアンクランプシリンダへの流体の給排を切換えるメカバルブと、前記メカバルブに対し工具交換動作の所定のタイミングでバルブ位置の切換動作を行なう操作部材とを備えるとともに、前記メカバルブと別の切換バルブを、前記流体回路中においてメカバルブに直列接続した主軸工具の着脱装置において、前記メカバルブをパイロット圧によってバルブ位置の切換動作可能とするパイロット操作併用のメカバルブとし、そのメカバルブ操作用の電磁式のパイロットバルブを流体回路中に設けるとともに前記別の切換バルブを電磁バルブとし、パイロット圧で前記メカバルブ切換動作させた状態において、操作部材により前記メカバルブを切換動作させて行う工具交換動作の速度と異なる速度の工具交換動作に対応して予め前記パイロットバルブおよび電磁バルブの制御タイミングを設定する設定手段を備え、設定されたタイミングとなったときに出力される信号に基づいて前記電磁バルブを切換え、前記メカバルブの動作が操作部材によるときの工具交換動作は、パイロット圧が前記メカバルブに作用しないように前記電磁バルブを切換える一方、パイロット圧によるときは、パイロット圧が前記メカバルブに作用するように前記電磁バルブを切換え前記アンクランプシリンダを制御するように構成したことを特徴とする。
更に具体的には、前記設定手段に、前記パイロットバルブと前記電磁バルブの制御タイミングが、工具交換装置を駆動する工具交換軸モータの回転角度データで設定される。
また、複数の工具交換速度に対応して、夫々前記パイロットバルブ、前記電磁バルブの制御タイミングが前記設定手段に設定される。
請求項1,2記載の発明では、パイロットバルブを動作させてメカバルブを予めアンクランプシリンダをアンクランプ動作させるバルブ状態に切換えておいてメカバルブを工具交換動作中の操作部材の動作と無関係にしておき、メカバルブを動作させて行う工具交換動作の速度と異なる速度の工具交換動作に対応して予め前記電磁バルブの制御タイミングを設定する設定手段を備え、設定されたタイミングとなったときに出力される信号に基づいて前記電磁バルブを切換え、前記メカバルブの動作が操作部材によるときの工具交換動作は、パイロット圧が前記メカバルブに作用しないように前記電磁バルブを切換える一方、パイロット圧によるときは、パイロット圧が前記メカバルブに作用するように前記電磁バルブを切換え前記アンクランプシリンダを制御するようにしたので、メカバルブで切換え制御する時の工具交換動作速度と異なる速度での工具交換動作中に、その異なる速度に適合したタイミングでアンクランプシリンダを制御できる。
また、請求項3記載の発明では、メカバルブを利用した工具交換動作と別に、複数の異なる工具交換速度に対応して工具交換動作が実行できる。
図1において、1は工作機械の主軸であり、先端にテーパ状の工具ホルダ装着孔2を備えている。工具ホルダ装着孔2には、工具ホルダ3のテーパシャンク4が着脱自在に嵌め込まれる。工具ホルダ3には工具が保持されている。主軸1の中心にはドローバー5が軸線方向に進退するように設けてあり、ドローバー5の先端には、工具ホルダ4後端のプルスタッド7と係脱可能な把持部材6が設けてある。ドローバー5は絶えず軸線後方に向けて皿ばね(クランプ用ばね)8で付勢され、皿ばね8のばね力でドローバー5を軸線後方に引き込むと前記把持部材6がプルスタッド7を把持して工具ホルダ4を主軸先端にクランプするようになっている。主軸1の後方には、ドローバー5を軸線前方に押し出すアンクランプシリンダ9が設けてある。アンクランプシリンダ9のピストンロッド10がドローバー5の後端を前方へ押し出すと、把持部材6によるドローバー5の把持が解除され、工具ホルダ4はクランプ解除されて軸線前方へ抜き取り可能となる。
主軸1と工具マガジン15(図2)との間には、工具交換装置10が配置されている。工具交換装置10は、旋回と軸方向進退可能な工具交換アーム14と、工具交換軸モータ11の駆動により回転されるアーム動作用の工具交換カム12を含む工具交換機構13を備えている。工具交換機構13は、図5(図6も同じであるが)のアーム旋回角度及びアーム前後退のサイクルダイヤグラムに示すように、工具交換カム12が1回転(360°)回転する間に、工具交換アーム14が後退位置にある状態で工具交換アーム14を図2に示す水平な待機位置から把持位置までアーム軸14aを中心に90度旋回し、工具マガジン15の工具準備位置P1に割り出された次に使用する工具を有する工具ホルダ3aと工具交換位置P2に位置された主軸1先端の工具ホルダ3とを工具交換アーム14両端に把持し、アンクランプシリンダ9(ドローバー)のアンクランプ動作を待って、工具交換アーム14の軸線方向前後退運動と180°旋回とを一部オーバーラップさせつつ行って両工具位置を入れ換えて主軸1の工具ホルダ3を工具マガジン15へ、次に使用する工具ホルダ3aを主軸1に装着し、アンクランプシリンダ9(ドローバー)による工具ホルダのクランプ動作を待って、最初の待機位置に戻る、という工具交換動作を行うように構成されている。このような工具交換カム12を含む工具交換機構は、特許文献1,2により公知の機構を採用できる。
次にアンクランプシリンダ動作用の流体圧(油圧)回路20を説明する。アンクランプシリンダ9のクランプ側シリンダ室(前側シリンダ室)に連通するクランプ側ポート9aとアンクランプ側シリンダ室(後側シリンダ室)に連通するアンクランプ側ポート9bにメカバルブ21のA,Bポートが夫々接続されている。メカバルブ21は、ABR接続の中立位置を有する3位置4ポートの機械式(押し棒方式)とパイロット方式併用の切換バルブであり、押し棒22、パイロット圧の何れか一方の作用で、アンクランプ側切替位置(中立位置に対して左側の流路状態)に切換えられるものであり、通常の加工時に使用される高速の工具交換動作(例えば、カム回転を1秒程度で行うような場合)時に、アンクランプシリンダ9への圧流体の給排を制御する。通常はスプリングによりP−Aポート、R−Bポートが連通するクランプ側位置(中立位置に対して右側の流路状態)となっている。メカバルブ21の押し棒22は、前記工具交換装置10の工具交換カム12の1回転と機械的に連繋する操作部材(バルブ切換えカム)23により、図5に示すように、工具交換カム12の回転角度M1で押し込まれてメカバルブ21の状態をアンクランプ側位置に切換えて、P−Bポート、R−Aポートを連通させ、後述の電磁バルブ26のソレノイドSOL1をONとした状態では、アンクランプシリンダ9をアンクランプ動作させてその状態を維持し、カムの回転角度M2となると押し棒22の押し込みを解除してメカバルブ21をクランプ側位置に切換えてアンクランプシリンダ9のピストンロッド10を軸線後方に引き込むクランプ動作をさせるようになっている。
工具交換動作においては、その動作速度の如何に関わらず、工具交換アーム14が待機位置から90°旋回して把持位置となってから前進開始までの回転角度範囲T1の間に、主軸1に装着されている工具ホルダ3をアンクランプする必要があり、また、工具交換アーム14が後退してから待機位置に戻り開始するまでの回転角度範囲T2の間に主軸1先端に装着された工具ホルダ3aをクランプする必要がある。そのため、操作部材23によるアンクランプシリンダ9への切換えタイミングとしての前記回転角度M1、M2は、夫々、アンクランプシリンダ9が動作完了するまでの動作時間Tを見込んだカム回転角度に設定されており、高速の工具交換動作にのみ適合している。
メカバルブ21をパイロット圧によりアンクランプ側位置に切換えるためのパイロットバルブ25が油圧回路20内にメカバルブ21と並列に配置してある。パイロットバルブ25は4ポート2位置切換弁であり、通常はスプリングによりB−Rポート、A−Pポートが連通し、Bポートが前記メカバルブ21のパイロットポートPPに接続され、低速の工具交換動作時にソレノイドSOL3が励磁されると圧油の供給方向が切り替わってメカバルブ21のパイロットポートPPに圧油を作用させるようになっている。
油圧ポンプ(流体供給源)27と前記メカバルブ21の間の油圧回路には、更に別の切換バルブが直列に接続されている。この切換バルブは、4ポート3位置のセンターブロックの電磁バルブ26であり、低速での工具交換動作時にソレノイドSOL1、SOL2を制御してアンクランプシリンダ9を動作制御するものである。ここで低速の工具交換動作の具体的な例としては、段取り替えなどを行うときに使用するJOG動作であり、この動作の場合、例えば通常加工において使用する前記高速の工具交換動作の動作速度の1/20〜1/30程度の工具交換速度である。
次に、上記各バルブ21,25,26の制御関係について説明する。前記工具交換軸モータ11はサーボモータであり、そのモータコントローラ30には、工具交換軸モータ11の回転角度位置を検出する検出器31からの角度位置信号が取り込まれるようになっている。コントローラ30は、低速での工具交換動作時に前記したパイロットバルブ25、電磁バルブ26を制御するために、制御タイミングを適宜設定可能な設定手段32を備えている。図3(a)に示すように設定手段32には、パイロットバルブ25の切換えのためのソレノイドSOL3のON,OFFタイミングa1,a4と、電磁バルブ26の切換えのためのソレノイドSOL1,2のON,OFFタイミングa2,a3が設定されている。図6の低速の工具交換動作のサイクルダイヤグラムに示すように、タイミングa1は、カム回転角度で原点(0°)を僅かに過ぎたタイミングであってメカバルブ21をアンクランプ側位置に切換える前記回転角度M1より手前に設定され、また、タイミングa4は、カム回転角度で360°の僅かに手前の時点であって回転角度M2より後で、アンクランプシリンダ9のクランプ動作完了より後ろに設定される。また、タイミングa2,a4は、夫々アンクランプシリンダ9の動作時間Tを見込んでそのアンクランプ、クランプ動作完了が、カム回転角度範囲T1、T2に入るように設定される。図6においては、工具交換カムの1回転が図5の1回転より長い時間かかるので、アンクランプシリンダ9の動作時間Tは、図5の場合より短く表現される。従って、アンクランプシリンダ9の動作完了タイミングを高速時、低速時でカム回転角度において同じにした時には、アンクランプシリンダ9を切換えるタイミングは、低速の図6の場合には、高速の図5の場合に比較してアンクランプ、クランプ動作時においてカム回転角度で後方へずれたタイミングa2,a3となる。これらのタイミングa1〜a4は、夫々工具交換カム12の回転角度に対応した工具交換軸モータ11の回転角度データで前記設定手段32に設定され、コントローラ30は各タイミングを検出器31で検出すると、対応した信号A1〜A4を制御装置40に伝達するようになっている。
制御装置40は工具交換動作モード切替スイッチ41を備え、高速工具交換動作と低速工具交換動作とを切換えるようになっている。記憶部42には図4(a)(b)に示すフローチャートに従う高速、低速の工具交換動作プログラムが記憶されている。演算部43は、切替スイッチ41やモータコントローラ30からの信号A1〜A4の状態に基づいて、工具交換軸モータ11に動作指令を出し、また、ソレノイドSOL1〜3の切換え制御指令を出力する。制御装置40には更に、低速での工具交換動作指令のための押しボタン(JOG動作指令ボタン)44を備えており、この押しボタン44を押している間、低速での工具交換動作が連続して行われるようになっている。
次に図4(a)のフローチャートに従って高速工具交換動作を説明する。モード切替スイッチ41を高速に切換えると、ステップS1で、ソレノイドSOL1を常時ON、ソレノイドSOL3を常時OFFとする。これにより、パイロットバルブ25はスプリングで右側の流路状態が維持されるので、パイロット圧はメカバルブ21に作用しない。また、電磁バルブ26はセンターブロックから右側の流路状態に切り替わってA−Pポート、B−Rポートが連通する。メカバルブ21はパイロット圧が作用しないため、スプリングによりクランプ側(右側)の流路状態であるから、アンクランプシリンダ9のクランプ側ポート9aに圧油が供給され、アンクランプシリンダ9はピストンロッド10が後退してドローバー5を前方に押していないクランプ状態となる。
この状態で、加工プログラムなどから工具自動交換指令がステップS2で指令されると、ステップS3で高速動作指令がモータ11(モータコントローラ30)に出力され、モータコントローラ30は予め定められた高速の動作速度で工具交換軸モータ11を回転させる。これにより工具交換カム12が1回転する間に図5に示すように工具交換アーム14が旋回及び軸方向に前後して主軸1の工具ホルダ3と次に使用する工具ホルダ3aを交換する。工具交換アーム14が最初の90°旋回の少しばかり手前のタイミングM1で工具交換カム12と機械的に連繋している操作部材23がメカバルブ21の押し棒22を押すと、メカバルブ21が左側の流路状態に切換えられ、これによりアンクランプシリンダ9のアンクランプ側ポート9bに圧油が供給されてピストンロッド10がドローバー5を前方に押し、主軸先端にクランプされていた工具ホルダ3をアンクランプする。この状態は、アーム旋回角度が270°に到達するタイミングを少しばかり越えたタイミングM2まで前記操作部材23により維持され、タイミングM2で操作部材23が押し棒22から離れる方向に移動して押し込みを解除すると、メカバルブ21はスプリングで再び右側の流路状態に切り替わり、アンクランプシリンダ9はクランプ側ポート9aに圧油が供給されてピストンロッド10が後退してドローバー5は皿ばね8により後方に移動して主軸先端に装着された次に使用する工具ホルダ3aを後方に引き込みクランプする。モータコントローラ30からはカム回転角度がタイミングa1〜a4となると信号A1〜A4が出力されるが、これらの信号は高速工具交換動作時には無視される。
次に図4(b)の低速工具交換動作を説明する。アンクランプシリンダ9はクランプ状態にあるものとする。モード切替スイッチ41を低速に切換えてステップS4で押しボタン44が押されていると、ステップS5でモータ11(モータコントローラ)30に低速動作指令が出力される。これにより、工具交換軸モータ11は低速で回転される。この後、低速の工具交換動作が実行される際に、ステップS6でソレノイドSOL1〜SOL3を以下のように切り替え制御してアンクランプシリンダ9が制御される。
工具交換軸モータ11が低速回転を始めると、図6に示すように、工具交換カム12が原点から回転してすぐにタイミングa1となるのでモータコントローラ30が信号A1を制御装置40に出力する。制御装置40は信号A1の到達によりソレノイドSOL3をONとするとともに、ソレノイドSOL2をONとする。ソレノイドSOL3のON(励磁)により、パイロットバルブ25が左側の流路状態に切換えられ、圧油がメカバルブ21のパイロットポートPPに作用し、メカバルブ21は押し棒22が押された時と同様に、左側の流路状態となる。また、ソレノイドSOL2の励磁により、電磁バルブ26が左側の流路状態となり、この結果、ポンプ27からの圧油はアンクランプシリンダ9のクランプ側ポート9aに供給され、アンクランプシリンダ9はクランプ状態が維持される。
工具交換アーム14が待機位置から把持位置へ90°旋回してさらにカム12が回転すると、タイミングa2となる。このタイミングa2を検出器31が検出すると信号A2を制御装置40へ出力する。すると、制御装置40はソレノイドSOL1をONとし、ソレノイドSOL2をOFFに切換える信号を出力する。これにより電磁バルブ26は右側の流路状態に切換えられ、ポンプ27からの圧油はアンクランプシリンダ9のアンクランプ側ポート9bに供給され、ピストンロッド10が前進してドローバー5を前方に押し、工具ホルダ3をアンクランプする。その後工具交換アーム14が前後退され、これと一部オーバーラップして工具交換アーム14が180°旋回されて工具位置を入れ換え、工具交換アーム14が後退完了して主軸1の工具ホルダ3を工具マガジン15に、次工具ホルダ3aを工具交換位置P2の主軸1に装着したタイミングから少しばかり遅れたタイミングa3となると、モータコントローラ30から信号A3が制御装置40に出力され、この信号A3により、ソレノイドSOL1をOFFに、ソレノイドSOL2をONに切換える。これにより、電磁バルブ26は再び左側の流路状態となり、圧油はアンクランプシリンダ9のクランプ側ポート9aに流れ込み、アンクランプシリンダ9はピストンロッド10を後退させるクランプ状態となり、ドローバー5はばね力で後退して次工具ホルダ3aを主軸1の先端にクランプする。さらに工具交換カム12が回転して360°まで回転すると工具交換アーム14が90°旋回して元の待機位置にもどる。360°の少し手前のタイミングa4となるとコントローラ30から信号A4が出力され、この信号A4により、ソレノイドSOL2をOFF、ソレノイドSOL3をOFFとする。ソレノイドSOL3がOFFとなると、パイロット圧が無くなってメカバルブ21が右側の流路状態になるが、同時にソレノイドSOL2のOFFで電磁バルブ26はセンタブロックの中立位置となるので、圧油は電磁バルブ26でブロックされ、アンクランプシリンダ9はクランプ状態が維持される。
低速の工具交換動作時においては、工具交換アーム14が待機位置から把持位置へ90°旋回する途中のカム回転角度M1及び、工具交換アーム14後退の途中のカム回転角度M2で操作部材23がメカバルブ21の押し棒22を操作しようとするが、そのタイミングM1、M2では、メカバルブ21はパイロット圧により左側の流路状態に切り替わっているため、操作部材23によって押し棒22が操作されることはない。
設定手段は、更に別の工具交換動作速度に対応して、ソレノイドSOL1〜3の制御タイミングを設定するものであってもよい。図3(b)には、複数(2つ)の速度に対応して夫々設定手段32を設け、各速度に対応した制御タイミングa1〜a4、a1’〜a4’を設定した場合を示す。この場合、工具交換動作モードは、メカバルブ21を使用する高速モード、中速で工具交換動作を行わせる中速モード、低速で工具交換動作を行わせる低速モードを切換えることになる。これによれば、高速モードは重量の小さな工具を交換する場合、中速モードは重量の大きな工具を交換する場合、低速モードは前述のJOG動作で工具交換させる場合、といった使い分けができる。
なお、制御装置40に別の操作スイッチを設けておき、その操作スイッチを操作すると、ソレノイドSOL1が励磁され、その状態で手動スイッチによりパイロットバルブ25をON,OFFするようにすれば、アンクランプシリンダ9を一連の工具交換動作と無関係に任意のタイミングでクランプ、アンクランプ切換えすることができる。
本願主軸工具の着脱装置の全体図である。 工具交換アームの旋回動作の説明図である。 設定手段の説明図である。 (a)は高速工具交換動作時のフローチャート、(b)は低速工具交換動作時のフローチャートである。 高速工具交換動作時のサイクルダイヤグラムである。 低速工具交換動作時のサイクルダイヤグラムである。
符号の説明
1 主軸
2 工具ホルダ装着孔
3 工具ホルダ
5 ドローバー
8 クランプ用ばね
9 アンクランプシリンダ
20 流体回路
21 メカバルブ
23 操作部材
25 パイロットバルブ
26 電磁バルブ
27 ポンプ(流体供給源)
32 制御タイミングの設定手段

Claims (3)

  1. 工具交換装置を備えた工作機械の主軸先端の工具ホルダ装着孔に嵌め込まれたツールホルダをクランプ用ばねのばね力でクランプするドローバーと、そのドローバーをアンクランプ方向に移動させるアンクランプシリンダと、アンクランプシリンダと流体供給源との間の流体回路中に配置されてアンクランプシリンダへの流体の給排を切換えるメカバルブと、前記メカバルブに対し工具交換動作の所定のタイミングでバルブ位置の切換動作を行なう操作部材とを備えるとともに、前記メカバルブと別の切換バルブを、前記流体回路中においてメカバルブに直列接続した主軸工具の着脱装置において、
    前記メカバルブをパイロット圧によってバルブ位置の切換動作可能とするパイロット操作併用のメカバルブとし、そのメカバルブ操作用の電磁式のパイロットバルブを流体回路中に設けるとともに前記別の切換バルブを電磁バルブとし、パイロット圧で前記メカバルブ切換動作させた状態において、操作部材により前記メカバルブを切換動作させて行う工具交換動作の速度と異なる速度の工具交換動作に対応して予め前記パイロットバルブおよび電磁バルブの制御タイミングを設定する設定手段を備え、設定されたタイミングとなったときに出力される信号に基づいて前記電磁バルブを切換え、前記メカバルブの動作が操作部材によるときの工具交換動作は、パイロット圧が前記メカバルブに作用しないように前記電磁バルブを切換える一方、パイロット圧によるときは、パイロット圧が前記メカバルブに作用するように前記電磁バルブを切換え前記アンクランプシリンダを制御するように構成したことを特徴とする主軸工具の着脱装置。
  2. 前記設定手段に、前記パイロットバルブと前記電磁バルブの制御タイミングが、工具交換装置を駆動する工具交換軸モータの回転角度データで設定されることを特徴とする請求項1記載の主軸工具の着脱装置。
  3. 複数の工具交換速度に対応して、夫々前記パイロットバルブ、前記電磁バルブの制御タイミングが前記設定手段に設定されることを特徴とする請求項2記載の主軸工具の着脱装置。
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JPS62282840A (ja) * 1986-05-31 1987-12-08 Nippei Toyama Corp 工作機械における工具交換装置

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