JP3176095B2 - ディジタル形保護継電装置 - Google Patents

ディジタル形保護継電装置

Info

Publication number
JP3176095B2
JP3176095B2 JP24228991A JP24228991A JP3176095B2 JP 3176095 B2 JP3176095 B2 JP 3176095B2 JP 24228991 A JP24228991 A JP 24228991A JP 24228991 A JP24228991 A JP 24228991A JP 3176095 B2 JP3176095 B2 JP 3176095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
output
digital
signal
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24228991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0591642A (ja
Inventor
八大 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24228991A priority Critical patent/JP3176095B2/ja
Publication of JPH0591642A publication Critical patent/JPH0591642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3176095B2 publication Critical patent/JP3176095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル形保護継電装
置、特にリレー入力部に点検用信号を印加し、この点検
用信号に対する応答を検出することにより、前記リレー
入力部の点検を行なうディジタル形保護継電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル形保護継電装置は系統の電気
量をサンプリングした後ディジタル量に変換し、これを
用いてマイクロコンピュータにてディジタル処理を行な
い、リレー出力を得る。
【0003】図9にディジタル形保護継電装置の入力部
の一般的構成を示す。図9において、系統の電流,電圧
入力データは補助変成器1を介して入力し、フィルタ部
2に加えられる。フィルタ部2はフィルタ3及びサンプ
ルホールド回路4により構成される。フィルタ部2に加
えられた電流,電圧データはフィルタ3によって不要調
波成分を除去した後、サンプルホールド回路4により一
定のサンプリング周波数でサンプリングされる。CPU
7はA/D変換器6より出力される系統の電流,電圧デ
ータのディジタル値をもとに保護演算を行ない、系統事
故の検出及びトリップ指令の出力等の保護継電動作を行
なう。
【0004】図10は図9の構成における点検方法を説明
する図であり、入力として第1,第2,第3の各電流を
用いる例を示している。図10において、符号1〜7は図
9と対応しており、1a,2bなどにおける添字a,b,c
は夫々第1,第2,第3の電流用を意味している。また
8はCPU7からの点検指令Cによって点検用信号を断
続する点検用信号断続スイッチ、9は所定の値の点検用
信号Sを作り出す点検用信号発生部である。点検用信号
発生部9は図11(a) に示すように、変電所内電源11など
により、所定の値の点検用信号Sを作り出す点検用補助
変成器12からなる既知例や、図11(b) に示すように、発
振器を主たる構成要素とする点検用発振回路13からなる
既知例などがある。そして通常の運用状態時では、点検
用信号断続スイッチ8は開路状態であり、フィルタ3に
は系統からの電流,電圧データI,Vのみが入力され
る。また、点検時はCPU7は点検用信号断続スイッチ
8に対して点検指令Cを出力し、点検用信号断続スイッ
チ8を閉路する。これにより、フィルタ3の入力には系
統からの電流,電圧データと点検用信号Sが周知の加算
回路10によって加算され印加される。この点検用信号S
が加算された系統からの電流,電圧データI,Vは前述
した手順により、フィルタ3,サンプルホールド回路
4,マルチプレクサ5,A/D変換器6により順次処理
され、最終的にはCPU7にディジタルデータの形で出
力される。CPU7は前記各データと数サイクル前の電
流,電圧データとの差分をとることにより点検用信号成
分のみを抽出し、この点検用信号成分の振幅値あるいは
位相などを演算によって求め、予め設定されている点検
用信号の大きさあるいは位相などと演算結果とが一致す
ることを検証することにより、入力部の動作点検を行な
う。
【0005】図12はCPU7の処理を示すフローチャー
トである。点検時は先ずステップS121において、CPU
7は点検用信号断続スイッチ8に対して点検指令Cを出
力し、点検用信号断続スイッチ8を閉路する。これによ
り、フィルタ3a,3b及び3cの入力には既知の大きさの点
検用信号Sが重畳して印加される。この点検用信号が重
畳印加された系統からの電流は前述した手順により、フ
ィルタ3a,3bないし3c、サンプルホールド回路4a,4bな
いし4c、マルチプレクサ5、A/D変換器6によって順
次処理され、最終的にCPU7にディジタルデータの形
で出力される。CPU7はこれらのディジタルデータが
揃うまでS122で時間待ちした後、ステップS123において
前記各データを読み取り、ステップS124において所定サ
イクル前の系統からの電流をディジタルデータに変換し
た値との差分、即ち、点検用信号に相当するディジタル
データを求める。そしてステップS125において、この差
分の振幅値Sa ,Sb 及びSc を演算によって求める。
そしてステップS126において、予め設定されている点検
用信号の大きさSref と演算結果Sa ,Sb ,Scとを
比較し、その差Δa ,Δb 及びΔc 、即ち、|Sa −S
ref |,|Sb −Sref |及び|Sc −Sref |を求め
る。差Δa ,Δb ,Δc が予め設定された許容範囲Δ
limit を越えるか否かをステップS127,S1210 ,S1213
で判定し、ステップS128,S129,S1211 ,S1212 ,S121
4 において、Δa ,Δb ,Δc に対応して、第1,第
2,第3の入力部点検不良信号fa ,fb ,fc とし
て、前記許容範囲Δlimit を越えた場合、即ち、不良で
あると判定された場合には「1」を、越えなかった場合
には「0」を夫々出力する。以上の方法により、ディジ
タル形保護継電装置入力部、特にフィルタ3及びサンプ
ルホールド回路4からなるフィルタ部2の特性点検を行
なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の点検方
法には以下に示すような問題点がある。即ち、CPU7
の不良や点検指令Cの出力回路の不良により誤って点検
指令Cが出力された場合、又は点検指令Cが出力されて
いないにも拘らず点検信号断続スイッチ8が不良により
閉路状態となった場合には、点検中でないにも拘らず点
検用信号Sがフィルタ3に加えられることになる。これ
によって、点検信号Sが加えられたフィルタからの出力
を用いてリレー演算を行なっているリレー要素は誤不動
作する可能性があり、場合によってはトリップ信号が出
力されしゃ断器の誤しゃ断に至る場合もある。
【0007】このような単一不良での誤しゃ断を防ぐた
めには、分離したハードウェアで構成されるフェイルセ
ーフリレーを設け、フェイルセーフリレーも同時にトリ
ップ信号を出力した場合にのみ、しゃ断器をしゃ断する
ようシーケンスを組めばよいが、これではハードウェア
量が増えることになり、フェイルセーフリレーを省略し
ハードウェアを簡素化した小形で安価なディジタル形保
護継電装置を提供することができないことになる。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、CPU7の不良や点検指令Cの出力回
路の不良により誤って点検指令Cが出力された場合、又
は点検指令Cが出力されていないにも拘らず点検用信号
断続スイッチ8が不良により閉路状態となった場合にお
いても、フェイルセーフリレーを設けることなくトリッ
プ信号の出力を防ぐことができ、したがって信頼性が高
く、かつ小形で安価なディジタル形保護継電装置を提供
することも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ディジタル形保護継電装置は、複数の系統電気量データ
をフィルタ部内にある対応する各フィルタに入力した後
ディジタル化し、これらの値を用いて保護演算を行なう
ディジタル演算処理部と、点検用信号を出力する点検用
信号発生部と、前記ディジタル演算処理部からの点検指
令出力によって閉路する点検断続スイッチを介して前記
点検用信号をリレー入力部に設けた複数の各フィルタに
対して他の系統電気量と共に一括して印加し、前記点検
用信号に対する応答状態を検出することにより前記フィ
ルタ部の点検を行なうディジタル形保護継電装置におい
て、前記ディジタル演算処理部は自己の発する前記点検
指令出力を検出する手段を有し、前記点検指令出力が有
りの状態では、前記ディジタル演算処理部の処理結果で
あるトリップ指令出力をロックするようにした。
【0010】本発明の請求項2に係るディジタル形保護
継電装置は、複数の系統電気量データをフィルタ部内に
ある対応する各フィルタに入力した後ディジタル化し、
これらの値を用いて保護演算を行なうディジタル演算処
理部と、点検用信号を出力する点検用信号発生部と、前
記ディジタル演算処理部からの点検指令出力によって閉
路する点検断続スイッチを介して前記点検用信号をリレ
ー入力部に設けた複数の各フィルタに対して他の系統電
気量と共に一括して印加し、前記点検用信号に対する応
答状態を検出することにより前記フィルタ部の点検を行
なうディジタル形保護継電装置において、前記ディジタ
ル演算処理部の出力回路の次段にトリップロック回路を
設け、前記点検断続スイッチの二次側にて点検指令出力
が有りの状態では、前記トリップロック回路の出力をロ
ックするようにした。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。
【0012】図1は本発明によるディジタル形保護継電
装置の入力部点検方式を説明する一実施例の構造図であ
り、従来例同様に入力が電流3量の場合である。図1に
おいて、符号1から10まで及び添字a,b,cは図9の
場合と同様である。CPU7から出力される点検指令出
力Cは、点検用信号断続スイッチ8へ入力されると共
に、周知の入力回路14を介して前記CPU7に入力され
る。また、トリップ指令はCPU7からこれもまた周知
の出力回路15を介して出力される。次に作用について説
明する。
【0013】アナログ入力部の点検方法は図12に示した
CPUのフローチャートにしたがっている。しかし、本
発明では点検中のみならず点検中でない時も含め、常
時、点検指令Cを入力回路14を介してCPU7が入力
し、もし点検指令Cが出力されている場合には、CPU
7のソフトウェア処理によって、出力回路15を介してト
リップ指令が出力されることのないように構成した。
【0014】本発明による常時のCPU7による処理の
例を図2に示したフローチャートにしたがって説明す
る。CPU7はステップS21 にて周知のリレー判定処理
を、ステップS22 にてこれもまた周知のシーケンス処理
を行なう。このシーケンス処理の結果をステップS23 に
おいてトリップ指令の出力が必要か否かを判断する。
【0015】その結果トリップ指令出力が不要であれ
ば、ステップS26 に進みトリップ指令を「0」、即ち、
トリップ指令なしの状態とする。一方、ステップS23 に
おいてトリップ指令が必要と判断した場合には、ステッ
プS24 にて前述の通り入力回路14を介して入力した点検
指令Cの有無を判定し、点検指令Cがなしの場合には、
ステップS25 に進みトリップ指令を「1」とする。即
ち、出力回路15を介してトリップ指令を出力する。一
方、ステップS24 で点検指令Cが有りと判定された場合
はトリップロック処理を行なう。即ち、ステップS26 に
進みトリップ指令を「0」、即ち、トリップ指令なしの
状態とする。
【0016】上記実施例によれば、点検指令Cが出力さ
れている場合は、CPU7の常時の処理によってトリッ
プロックを行なうため、CPU7の不良等により誤って
点検指令Cが出力された場合でも、トリップ指令が出力
されてしまうことがない。したがって、点検指令Cの誤
出力により点検用信号がフィルタに印加されリレーが誤
動作するような場合でも、ミストリップ、即ち、トリッ
プ指令が誤って出力されることのない、信頼性の高いデ
ィジタル形保護継電装置を提供することができる。
【0017】図3は本発明による他の実施例の構造図で
あり、図1と同様に入力が電流3量の場合の例である。
図3において、符号1から15まで及び添字a,b,cは
図1の場合と同様である。そして本実施例では、CPU
7から出力される点検指令Cは、点検用信号断続スイッ
チ8へ入力されると共に、トリップロック回路16に入力
される。トリップロック回路16は、周知のNOT回路17
及びこれもまた周知のAND回路18で構成され、前記点
検指令CはNOT回路17に入力される。このNOT回路
17の出力及び出力回路15の出力は周知のAND回路18に
入力され論理積がとられ、トリップ指令として出力され
る。以上説明した部分以外については、図1と同様のた
め説明を省略する。
【0018】この場合の動作は以下のようになる。点検
指令Cが出力、即ち、「1」となった場合には、NOT
回路17の出力は「0」となるため、AND回路18の論理
積の条件は満足せず、出力回路15の出力の状態に拘ら
ず、常にAND回路18の出力、即ち、トリップ指令は
「0」となる。一方、点検指令Cが「0」の場合には、
NOT回路17の出力は「1」であるから、AND回路18
の出力、即ち、トリップ指令は出力回路15の出力と同じ
となる。
【0019】上記実施例によれば、点検指令Cが出力さ
れている場合は、NOT回路17及びAND回路18で構成
されるトリップロック回路16によってトリップロックを
行なうため、CPU7の不良等により誤って点検指令C
が出力された場合でも、トリップ指令が出力されてしま
うことがない。したがって、点検指令Cの誤出力により
点検用信号がフィルタに印加されリレーが誤動作するよ
うな場合でも、ミストリップ、即ち、トリップ指令が誤
って出力されることのない信頼性の高いディジタル形保
護継電装置を提供することができる。
【0020】図4は本発明のさらに他の実施例の構造図
であり、図1と同様に入力が電流3量の場合の例であ
る。図4において、符号1から15まで及び添字a,b,
cは図1の場合と同様である。点検用信号断続スイッチ
8から出力される点検用信号Sは、各加算回路10a ,10
b ,10c へ入力されると共に、交流検出手段19に入力さ
れる。交流検出手段19は例えば図5に示すようにダイオ
ード20,コンデンサ21及び周知のレベル判定回路22から
構成され、入力交流の振幅値が一定値以上になった場合
に出力を「1」とする。この交流検出手段の出力はCP
U7に入力される。また、トリップ指令はCPU7から
これもまた周知の出力回路15を介して出力される。
【0021】アナログ入力部の点検方法は図12に示した
CPU7のフローチャートにしたがっている。しかし、
本発明では点検中のみならず点検中でない時も含め、常
時点検用信号Sを交流検出手段19を介してCPU7が入
力し、もし点検用信号Sが出力されている場合には、C
PU7のソフトウェア処理によって、出力回路15を介し
てトリップ指令が出力されることのないように構成し
た。
【0022】本発明による常時のCPU7による処理の
例を図6に示したフローチャートにしたがって説明す
る。CPU7はステップS61 にて周知のリレー判定処理
を、ステップS62 にてこれもまた周知のシーケンス処理
を行なう。このシーケンス処理の結果をステップS63 に
おいてトリップ指令の出力が必要か否かを判断する。そ
の結果トリップ指令出力が不要であれば、ステップS66
に進みトリップ指令を「0」、即ち、トリップ指令なし
の状態とする。一方、ステップS63 において、トリップ
指令が必要と判断した場合には、ステップS64 にて前述
の通り交流検出手段19からの入力により点検用信号Sの
有無を判定し、点検信号Sがなしの場合には、ステップ
S65 に進みトリップ指令を「1」とする。即ち、出力回
路15を介してトリップ指令を出力する。一方、ステップ
S64 で点検信号Sが有りと判定された場合はトリップロ
ック処理を行なう。即ち、ステップS66 に進みトリップ
指令を「0」、即ち、トリップ指令なしの状態とする。
【0023】上記実施例によれば、点検用信号Sが出力
されている場合は、CPU7の常時の処理によってトリ
ップロックを行なうため、CPU7の不良等により誤っ
て点検指令Cが出力された場合でも、また点検用信号断
続スイッチ8の不良により誤って点検用信号Sが出力さ
れた場合でも、トリップ指令が出力されてしまうことが
ない。したがって、点検指令Cの誤出力や点検用信号断
続スイッチ8の誤閉路により点検用信号がフィルタに印
加されリレーが誤動作するような場合でも、ミストリッ
プ、即ち、トリップ指令が誤って出力されることのない
信頼性の高いディジタル形保護継電装置を提供すること
ができる。
【0024】図7は本発明の更に他の実施例の構成図で
あり、図1と同様に入力が電流3量の場合の例である。
図7において、符号1から19まで及び添字a,b,c,
は図1,図3及び図4の場合と同様である。そして本実
施例では、点検用信号断続スイッチ8から出力される点
検用信号Sは、各加算回路10a ,10b ,10c へ入力され
ると共に、交流検出手段19に入力される。この交流検出
手段19の出力はトリップロック回路16に入力される。ト
リップロック回路16は図3の場合と同様である。この場
合に動作は以下のようになる。点検用信号Sが出力され
た場合には、前述のとおり、交流検出手段の出力が
「1」となる。交流検出手段19の出力が「1」となった
場合には、NOT回路17の出力は「0」となるため、A
ND回路18の論理積の条件は満足せず、出力回路15の出
力の状態に拘らず、常にAND回路18の出力、即ち、ト
リップ指令は「0」となる。一方、点検用信号Sが出力
されず、交流検出手段19の出力が「0」の場合には、N
OT回路17の出力は「1」であるから、AND回路18の
出力、即ち、トリップ指令は出力回路15の出力と同じと
なる。
【0025】上記実施例によれば、点検用信号Sが出力
されている場合は、それを交流検出手段19で検出し、N
OT回路17及びAND回路18で構成されるトリップロッ
ク回路16によってトリップロックを行なうため、CPU
7の不良等により誤って点検指令Cが出力された場合で
も、また点検用信号断続スイッチ8の不良により誤って
点検用信号Sが出力された場合でも、トリップ指令が出
力されてしまうことがない。したがって、点検指令Cの
誤出力や点検用信号断続スイッチ8の誤閉路により点検
用信号がフィルタに印加されリレーが誤動作するような
場合でも、ミストリップ、即ち、トリップ指令が誤って
出力されることのない信頼性の高いディジタル形保護継
電装置を提供することができる。
【0026】図8は本発明の更に他の実施例の構成図で
あり、図1と同様に入力が電流3量の場合の例である。
図8において、符号1から15まで及び添字a,b,cは
図1,図3及び図4の場合と同様である。本実施例で
は、新たにサンプルホールド回路23を設け、点検用信号
断続スイッチ8の出力の点検用信号Sをサンプルホール
ドし、マルチプレクサ5及びA/D変換器6を介してC
PU7にディジタル値に変換し取り込むように構成し
た。この場合は、交流検出手段はソフトウェアによる演
算によって実現する。即ち、CPU7によって常時、デ
ィジタル値に変換された点検用信号Sの大きさを周知の
演算によって求めることにより、点検用信号Sの有無を
検出する。そして、前述の図4に示した実施例と同様、
図6のフローチャートにしたがってCPU7は処理を行
なう。ただし、ステップS64 において、図4の実施例の
場合にはCPU7の外部に設けた交流検出手段19の出力
の状態に応じて判断を行なったが、本実施例ではCPU
7のソフトウェア処理による交流検出手段の出力によっ
て判断を行なうことになる。本実施例では、交流検出手
段の実現方法がソフトウェアになっただけであり、それ
以外については、図4に示した実施例と同様である。
【0027】上記各実施例では、点検指令Cあるいは点
検用信号Sの有無を検出する手段として、入力回路14に
よってCPU7に取り込む方法及び交流検出手段19によ
って判定する方法の一例を示したが、例示した回路構成
に限ることなく、点検指令Cあるいは点検用信号Sの有
無を検出することができれば、いかなる方法を用いて
も、本発明の主旨に変わりはないことは言うまでもな
い。
【0028】また、各実施例においては、電流3量の例
を示しているが、アナログ部の交流入力の量は本発明に
は関係なく、何量であっても、また電圧が含まれていて
も、あるいは直流入力が含まれていても良いことも当然
である。更に、上記各実施例では、加算回路10とフィル
タ3を分離した構成としているが、これに限ることな
く、フィルタ自身に加算機能が含まれていて加算回路が
不要の場合でも良い。また、サンプルホールド回路の有
無あるいは設置位置についても本発明の主旨には関係な
いことも明らかである。また、CPU7におけるソフト
ウェア処理の方法については、上記実施例で例示したフ
ローチャートのとおりである必要はなく、点検指令Cあ
るいは点検用信号Sが出力されている場合にトリップロ
ックがかかるような処理であれば、いかなる処理であっ
ても本発明の主旨には変わりがないことも言うまでもな
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によればディ
ジタル形保護継電装置のフィルタ部の点検監視に際し、
CPUの不良や点検指令の出力回路の不良により誤って
点検指令が出力された場合、又は点検指令が出力されて
いないにも拘らず点検用信号断続スイッチが不良により
閉路状態となった場合においても、誤ってトリップ信号
が出力されることがないように構成したので、信頼性が
高く、かつ小形で安価なディジタル形保護継電装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル形保護継電装置の一実
施例の構成図。
【図2】図1の実施例におけるCPUの処理例を示すフ
ローチャート。
【図3】他の実施例の構成図。
【図4】更に他の実施例の構成図。
【図5】交流検出手段の例。
【図6】図4の実施例におけるCPUの処理例を示すフ
ローチャート。
【図7】更に他の実施例の構成図。
【図8】更に他の実施例の構成図。
【図9】ディジタル形保護継電装置の入力部の一般的構
成を示した図。
【図10】図9における点検方法を説明する構成図。
【図11】点検用信号発生部の回路例を示した図。
【図12】図9における点検方法におけるCPU7の処
理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1a,1b,1c 補助変成器 2,2a,2b,2c フィルタ部 3,3a,3b,3c フィルタ 4,4a,4b,4c,23 サンプルホールド回路 5 マルチプレクサ 6 A/D変換器 7 CPU 8 点検用信号断続スイッチ 9 点検用信号発生部 10a ,10b ,10c 加算回路 11 点検用信号発生部 12 点検用補助変成器 13 点検用発振回路 14 入力回路 15 出力回路 16 トリップロック回路 17 NOT回路 18 AND回路 19 交流検出手段 20 ダイオード 21 コンデンサ 22 レベル判定回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の系統電気量データをフィルタ部内
    にある対応する各フィルタに入力した後ディジタル化
    し、これらの値を用いて保護演算を行なうディジタル演
    算処理部と、点検用信号を出力する点検用信号発生部
    と、前記ディジタル演算処理部からの点検指令出力によ
    って閉路する点検断続スイッチを介して前記点検用信号
    をリレー入力部に設けた複数の各フィルタに対して他の
    系統電気量と共に一括して印加し、前記点検用信号に対
    する応答状態を検出することにより前記フィルタ部の点
    検を行なうディジタル形保護継電装置において、前記デ
    ィジタル演算処理部は自己の発する前記点検指令出力を
    検出する手段を有し、前記点検指令出力が有りの状態で
    、前記ディジタル演算処理部の処理結果であるトリッ
    プ指令出力をロックすることを特徴とするディジタル形
    保護継電装置。
  2. 【請求項2】 複数の系統電気量データをフィルタ部内
    にある対応する各フィルタに入力した後ディジタル化
    し、これらの値を用いて保護演算を行なうディジタル演
    算処理部と、点検用信号を出力する点検用信号発生部
    と、前記ディジタル演算処理部からの点検指令出力によ
    って閉路する点検断続スイッチを介して前記点検用信号
    をリレー入力部に設けた複数の各フィルタに対して他の
    系統電気量と共に一括して印加し、前記点検用信号に対
    する応答状態を検出することにより前記フィルタ部の点
    検を行なうディジタル形保護継電装置において、前記デ
    ィジタル演算処理部の出力回路の次段にトリップロック
    回路を設け、前記点検断続スイッチの二次側にて点検指
    令出力が有りの状態では、前記トリップロック回路の出
    力をロックすることを特徴とするディジタル形保護継電
    装置。
JP24228991A 1991-09-24 1991-09-24 ディジタル形保護継電装置 Expired - Fee Related JP3176095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24228991A JP3176095B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 ディジタル形保護継電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24228991A JP3176095B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 ディジタル形保護継電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0591642A JPH0591642A (ja) 1993-04-09
JP3176095B2 true JP3176095B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=17087039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24228991A Expired - Fee Related JP3176095B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 ディジタル形保護継電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3176095B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0591642A (ja) 1993-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176095B2 (ja) ディジタル形保護継電装置
JP3582520B2 (ja) 静止形無効電力補償装置
JP2001028829A (ja) ディジタル形保護継電装置
JP4888322B2 (ja) デジタル形保護継電装置
JP3975322B2 (ja) ディジタル保護制御装置
JPH06253449A (ja) 電力供給システム
JP3560752B2 (ja) 車両用電源装置
JP7432468B2 (ja) ディジタル保護制御装置及びディジタル保護制御装置の監視方法
JP2635593B2 (ja) ディジタル形保護継電器
JP3564856B2 (ja) 系統制御における導入母線電圧選択方法
JPH09215171A (ja) 保護継電装置
JP3263763B2 (ja) ディジタル形保護制御装置
KR0146148B1 (ko) 3상 과전류 계전기의 입력회로 및 그 감시방법
JP2970728B2 (ja) 地絡方向継電器
JPH06284552A (ja) ディジタルリレーの自動点検方式
JPH1032922A (ja) 比率差動継電器
JPH04340319A (ja) ディジタル形地絡方向継電器
JPH0823624A (ja) ディジタル保護継電器
JP3746552B2 (ja) 瞬時電圧低下対策装置の異常確認方法
JP3880941B2 (ja) ディジタル保護継電装置
JP3975647B2 (ja) アナログ入力回路の監視方式
JPH06217447A (ja) ディジタルリレー自動監視方式
JPH11299081A (ja) 電流差動リレー
JP2520714B2 (ja) ディジタル型保護継電装置の入力回路の点検監視方式
JPH0438114A (ja) アナログ入力回路の監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees