JP4888322B2 - デジタル形保護継電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル形保護継電装置に係り、特に系統周波数が50/60Hzに切り替わる系統の保護方式に関する。
デジタル形保護継電装置では、保護対象とする電力系統や交流機器の電圧/電流を変成器で取り込み、これらのアナログ信号をサンプルホールドとA/D変換によってデジタルデータに変換し、このサンプリングデータを基にした保護リレー演算によって保護の要否を判定し、保護出力を得る。
電気鉄道のデジタル形保護継電装置では、50Hz系統と60Hz系統の境界付近ではどちらかの電力供給に支障が発生した場合に隣接の異周波からの電力供給が必要となり、保護対象の系統周波数が切り替わる場合がある。
このような系統を対象とする保護継電装置には、50Hz用の保護リレーと60Hz用の保護リレーを実装し、基本周波数の50/60Hz切り替わりを自動判定し、この判定に応じて保護リレーを切り替えて保護を継続するようにしている。
系統周波数の切り替わりの自動判定には、仮定の系統周波数より高いサンプリング周波数により入力系統信号をサンプリングし、このサンプリングデータの合計値により系統周波数の切り替わりを判定する方式がある(特許文献1参照)。
特開2006−333536号公報
系統周波数の切り替わり対策を施した保護継電装置は、50Hz用の保護リレーと60Hz用の保護リレーを実装し、系統周波数の切り替わりにより片方の保護リレーの出力をロックする構成としているため、装置のコスト、実装とも通常の2倍近くになってしまう。
また、サンプリングは、保護対象の電圧/電流の基本周波数の電気角30°でサンプリング、電気角3.75°でサンプリングなど、予め決められており、系統周波数が50Hzと60Hzで切り替わる場合、50Hz系統で電気角30°でサンプリングする場合は600Hzサンプリング、60Hz系統で電気角30°でサンプリングする場合は720Hzサンプリングとなり、同じ電気角でサンプリングするにも系統周波数の切り替わりに応じてサンプリング周波数の切り替えも必要となる。
本発明の目的は、系統周波数の切り替わりにも単体の保護リレーにより保護できるデジタル形保護継電装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、単体の保護リレーによる装置構成で、系統周波数の切り替わりを検出し、この検出でサンプリング周波数を系統周波数に合わせて切り替え、これら検出と切り替えの確認ができるようにしたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)保護対象からのアナログ計測信号をサンプリングとA/D変換によってデジタルデータとして取り込み、保護リレー要素によって保護演算を行うデジタル形保護継電装置において、
保護対象の系統周波数が50Hzまたは60Hzに切り替わったことを検出する周波数検出部と、
前記周波数検出部が系統周波数の切り替わりを検出したとき、前記サンプリング周波数を該系統周波数に合わせた周波数に切り替えるサンプリング周波数切替部と、
前記系統周波数の切り替わり検出からサンプリング周波数切り替え完了までの期間に前記保護リレー要素の保護リレー出力をロックするリレー出力ロック部と、
を備えたことを特徴とする。
(2)前記周波数検出部は、前記A/D変換したデジタルデータから系統周波数の切り替わりを検出、または外部入力の切替指令から系統周波数の切り替わりを検出する構成としたことを特徴とする。
(3)前記サンプリング周波数切替部は、50Hzと60Hzの系統周波数検出信号の入力に系統電圧確立を条件とし、これらの条件成立によってサンプリング周波数を該系統周波数検出信号に合わせた周波数に切り替える構成としたことを特徴とする。
(4)前記リレー出力ロック部は、系統周波数に高調波成分が一定比率以上含まれる場合に前記保護リレー要素からの保護リレー出力をロックする構成としたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、単体の保護リレーによる装置構成で、系統周波数の切り替わりを検出し、この検出でサンプリング周波数を系統周波数に合わせて切り替え、これら検出と切り替えの確認ができるようにしたため、系統周波数の切り替わりにも単体の保護リレーによる保護ができる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を示すデジタル形保護継電装置の構成図である。保護対象の電圧/電流は補助変成器1,2で変成し、フィルタ3,4で高調波やノイズを除去するアナログ入力回路で取り込む。このアナログ計測信号は、マルチプレクサ5で入力を切り替えてA/D変換器6の変換入力にする。A/D変換器6は入力のサンプルホールド信号をデジタルデータに変換し、複数のリレー要素7,8は各デジタルデータを基に個々にデジタル処理で保護リレー演算を行い、リレー出力部9,10に保護出力を得る。マルチプレクサ5での入力切替およびA/D変換器6でのサンプリングは、サンプリング信号によって同期制御される。
この構成になる保護継電装置において、保護対象の系統周波数(50Hzと60Hz)切り替え手段として、ソフトウェア構成の演算要素11〜15を設け、系統周波数の切り替わりにも単体の保護リレーによる保護を可能にする。
50/60Hzの周波数検出部11は、A/D変換で取り込んだ1つのデジタルデータ列がもつ周期(時間)から系統周波数の50Hzと60Hz切り替わりを検出する。この周波数検出は、特許文献1の検出方法を利用することもできる。
サンプリング周波数切替部12は、50/60Hzの周波数検出信号に応じてサンプリング周波数を切り替え、マルチプレクサ5とA/D変換器6のサンプリング信号とする。サンプリング周波数発生器13,14は、系統周波数50Hz用のサンプリング周波数SP50と、系統周波数60Hz用のサンプリング周波数SP60を発生する。これらサンプリング周波数は、系統周波数の電気角30°や電気角3.75°に応じたものをもつ。
リレー出力ロック部15は、系統周波数の切り替わり検出からサンプリング周波数切り替え完了までの期間に保護リレー出力をロックし、誤った保護動作を防止する。
図2は、サンプリング周波数切替部12による切替シーケンスを示す。通常時の系統周波数50Hzから、系統周波数60Hzに切り替わる場合の例であり、50Hzを基本に動作し、60Hzを検出したときにオフディレータイマ16により一定時間保持し、抑止ゲート17による60Hzへの切り替わりを確認する。図3にサンプリング周波数の切替タイムチャートを示し、50Hzの系統電圧が途切れ、60Hzの系統電圧に切り替わったとき、これを周波数検出部11で検出時間遅れを有して検出し、この検出で切替部12によりサンプリング周波数切替えと、リレー出力ロック部15によるリレー出力ロックを行う。
(実施形態2)
図4は、本実施形態を示すデジタル形保護継電装置の構成図である。同図が図1と異なる部分は、外部入力による系統周波数切り替えを併用し、図3に示す動作遅延時間を短縮する。なお、外部入力は保護継電システムの上位コンピュータによる系統切替制御に際して発生させる場合などに得ることができる。
外部入力による系統周波数切替指令は、周波数検出部11による検出とは別に60Hz周波数検出信号として与えるもので、図5にサンプリング周波数切替シーケンスを示す。同図は、通常時の系統周波数50Hzから、系統周波数60Hzに切り替わる場合の例であり、50Hzを基本に動作し、60Hzを検出したとき、または外部からの切替指令が与えられたことを論理和演算(OR)18に出力を得、オフディレータイマ16と抑止ゲート17で切り替える。
図6は外部切替信号が切替中に出力される場合のタイムチャート(その1)を示し、系統電圧が途切れている間に外部切替指令を与え、この指令のタイミングでサンプリング周波数の切り替えとリレー出力ロックを行い、動作遅延無しで切り替えができる。
図7は外部切替信号が切替と同時に出力される場合のタイムチャート(その2)を示し、動作遅延は周波数検出による遅れ分を補償した切り替えができる。
(実施形態3)
図8はサンプリング周波数切替部12の切替シーケンスを示す。同図では、論理積演算(AND)19,20によって50Hzと60Hzの系統周波数検出信号の入力に系統電圧確立を条件とすること、およびこれらの条件成立によってサンプリング周波数の切り替えをフリップフロップ21,22で相補的に行う(該系統周波数検出信号に合わせた周波数に切り替える)ことで確実な切り替えを得る。
なお、系統周波数検出条件として、50Hz±2Hzの場合に50Hz検出とし、60Hz±2Hzの場合に60Hz検出とするなど、その許容範囲は適宜設定することで確実な検出ができる。
(実施形態4)
図9はリレー出力ロック部15のリレーロックシーケンスを示す。同図では、系統周波数f1に高調波成分f2が多く含まれる場合にリレー出力をロックする。このロックは、f2/f1が15%以上あるか否かを判定部23で検出し、15%以上になるときは抑止回路24でリレー出力をロックする。
このロックシーケンスにより、系統周波数とサンプリング周波数が一致していないときのリレー演算に誤差が生じて誤動作するのを防止する。
本発明の実施形態1を示すデジタル形保護継電装置の構成図。 サンプリング周波数切替シーケンス。 サンプリング周波数切替タイムチャート。 本発明の実施形態2を示すデジタル形保護継電装置の構成図。 サンプリング周波数切替シーケンス。 サンプリング周波数切替タイムチャート(その1)。 サンプリング周波数切替タイムチャート(その2)。 実施形態3のサンプリング周波数切替シーケンス。 実施形態4のリレーロックシーケンス。
符号の説明
5 マルチプレクサ
6 A/D変換器
7、8 保護リレー要素
9、10 リレー出力部
11 周波数検出部
12 サンプリング周波数切替部
13,14 サンプリング周波数発生器
15 リレー出力ロック部

Claims (4)

  1. 保護対象からのアナログ計測信号をサンプリングとA/D変換によってデジタルデータとして取り込み、保護リレー要素によって保護演算を行うデジタル形保護継電装置において、
    保護対象の系統周波数が50Hzまたは60Hzに切り替わったことを検出する周波数検出部と、
    前記周波数検出部が系統周波数の切り替わりを検出したとき、前記サンプリング周波数を該系統周波数に合わせた周波数に切り替えるサンプリング周波数切替部と、
    前記系統周波数の切り替わり検出からサンプリング周波数切り替え完了までの期間に前記保護リレー要素の保護リレー出力をロックするリレー出力ロック部と、
    を備えたことを特徴とするデジタル形保護継電装置。
  2. 前記周波数検出部は、前記A/D変換したデジタルデータから系統周波数の切り替わりを検出、または外部入力の切替指令から系統周波数の切り替わりを検出する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のデジタル形保護継電装置。
  3. 前記サンプリング周波数切替部は、50Hzと60Hzの系統周波数検出信号の入力に系統電圧確立を条件とし、これらの条件成立によってサンプリング周波数を該系統周波数検出信号に合わせた周波数に切り替える構成としたことを特徴とする請求項1に記載のデジタル形保護継電装置。
  4. 前記リレー出力ロック部は、系統周波数に高調波成分が一定比率以上含まれる場合に前記保護リレー要素からの保護リレー出力をロックする構成としたことを特徴とする請求項1に記載のデジタル形保護継電装置。
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