JP3175707U - 自動車用窓ガラスカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の窓ガラスの外側を被覆することで日射による車内温度の上昇を防止でき、また冷気による窓ガラスの表面の凍結を防止することができる自動車用窓ガラスカバーにおいて、使用時には一人でも簡単に取り付けられ、収納時にはコンパクトに畳むことができる自動車用窓ガラスカバーを提供する。
【解決手段】長手方向に対して蛇腹状の折り目が設けられたカバー本体と、前記カバー本体の左右両端より延長した延長部材と、前記延長部材の先端付近に設けられ、自動車の窓ガラスの内側に対して着脱自在に取り付け可能とした固定部材とを備えた自動車用窓ガラスカバーにおいて、前記カバー本体に紐と、紐が通る穴と、紐の長さを調節するストッパーとからなる長さ調節部材と、前記延長部材の片側先端部より延長し、畳んだ状態を維持することができる帯と釦とからなる収納部材とを設けるものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動車の窓ガラスの外側を被覆することで日射による車内温度の上昇を防止でき、また冷気による窓ガラスの表面の凍結を防止することができる自動車用窓ガラスカバーに関し、特に、使用時には一人でも簡単に取り付けられ、収納時にはコンパクトに畳むことができる自動車用窓ガラスカバーに関する。
従来のカバーでは、夏場などの日差しが強い時期に日射が車内に差し込み、車内温度が上昇することを防止するために、インストロメントパネルの上に立て掛ける方式が良く知られており、車内に設置しているので盗難の恐れがないものである。
しかし、車内に立て掛けるような方式では、冬場の冷気で窓ガラスの表面が凍結してしまうことを防止することができない。
冬場の凍結を防止することも可能であるものとして、窓ガラスの外側から固定する方式のものが提案されている。
従来の固定方法としては、例えば窓ガラスを覆うカバーの上下端部に磁石を取り付け、磁石により自動車に固定する方法(例えば特許文献1)、またはカバーの左右端に紐と吸盤とを設け、吸盤により自動車に固定する方法(例えば特許文献2)、或いはカバーの左右端に設けられたフックにより自動車に固定する方法(例えば特許文献3)が提案されている。
特許文献1には、冬季の窓の凍結防止ができ、夏季の車内の温度上昇を防ぎ風に飛ばされない自動車用断熱カバーが開示されている。
使用方法としては、まず自動車用断熱カバーの上端に取り付けられた磁石を自動車の屋根に取り付け、次に同カバーの下端に取り付けられた磁石をボンネットに取り付けてフロントガラスを覆うものである。また、ドア窓ガラスを覆うものでは、断熱カバー上端に袋状に設けられた部分を、開けた状態のドアに上から被せてドアを閉め、下端部に取り付けられた磁石によりドアに固定するものである。
しかし、特許文献1の固定方法、特にフロントガラスを覆う断熱カバーの固定方法では、風によるバタツキを防止することが可能であるとしても、盗難防止まで考慮したものとはいい難いものである。
特許文献2には、寒冷地における冬季車輌のフロントガラスや窓ガラス表面に付着する霜による氷結や積雪による凍結を防止することができる防霜用フロントガラスカバーが開示されている。
使用方法としては、フロントガラスの形状とほぼ同形状の可撓性シートの左右端に、紐と吸盤とで構成された係止具が設けられており、片側一端の係止具をフロントガラスの内側(車内側)に取り付け、もう一端には適度な張力を加えながら同様にフロントガラスの内側に取り付けたのち、ドアを閉めて固定するものである。
しかし、特許文献2の固定方法では、紐を固定部材として使用していることから、紐が劣化して切れてしまう、あるいは故意に紐を切断して盗難されてしまう恐れがある。
特許文献3には、車内の温度上昇を抑え、雪や凍結からフロントガラスを保護することができ、しかも簡単に一人で装着と取り外しのできる自動車用カバーが開示されている。
使用方法としては、カバー本体を自動車の前方部分に被せた後、サイドミラーの根本部分でカバー本体を紐で縛るように締め付け、前扉を少し開けた状態でカバー本体に縫い付けてあるフックを引っかけ、前扉を閉めるものである。
しかし、特許文献3の固定方法では、カバー本体を被せたあとで片側を固定するまでに三つの工程を踏まなければならず、両側を固定しなければならないことを考慮すると、必ずしも簡単であるとはいい難いものである。
特開2000−158953号公報 特開2001−315533号公報 特開2000−142122号公報
本考案は、前記の現状に鑑み、自動車の窓ガラスの外側を被覆することで日射による車内温度の上昇を防止でき、また冷気による窓ガラスの凍結を防止することができる自動車用窓ガラスカバーであって、使用時には一人でも簡単に取り付けられ、収納時にはコンパクトに畳むことができる自動車用窓ガラスカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、下記構成の自動車用窓ガラスカバーを提供する。
(1)自動車の窓ガラスの外側を被覆するためのカバーであって、
長手方向に対して一定の間隔をあけて山及び谷の折り目が設けられた蛇腹状の形状をしたカバー本体と、
前記カバー本体の左右端よりそれぞれ延長した台形状の延長部材と、
前記延長部材の先端付近に設けられ、自動車の窓ガラスの内側に対して着脱自在に取り付け可能とした吸盤状の固定部材と、
を備えたことを特徴とする自動車用窓ガラスカバー。
(2)前記カバー本体に、長手方向の長さを調節できる長さ調節部材を備えてなる前記(1)に記載の自動車用窓ガラスカバー。
(3)前記延長部材の先端部より延長し、カバー本体及び延長部材を畳んだ状態を維持することができる収納部材を備えてなる前記(1)又は(2)に記載の自動車用窓ガラスカバー。
本考案においては、上記の構成を用いることにより、日射による車内温度の上昇を防止でき、また冷気による窓ガラスの凍結を防止することができるものである。使用時には一人でも簡単に取り付けられ、また収納時にはコンパクトに畳むことができ、盗難される恐れのないものである。
本考案の自動車用窓ガラスカバーの概略を示す斜視図である。 本考案の自動車用窓ガラスカバーの装着途中の概略を示す図である。 本考案の自動車用窓ガラスカバーの収納状態の概略を示す図である。
以下、本考案の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
本考案の自動車用窓ガラスカバーは、長手方向に対して一定の間隔をあけて山及び谷の折り目が設けられた蛇腹状の形状をしたカバー本体と、該カバー本体の左右端よりそれぞれ延長した台形状の延長部材と、該延長部材の先端付近に設けられ、自動車の窓ガラスの内側に対して着脱自在に取り付け可能とした吸盤状の固定部材とを備えたものである。
また、前記カバー本体には、風により蛇腹が広がることを防止するため、長さを調節することができる長さ調節部材と、前記延長部材の先端部よりさらに延長し、窓ガラスカバーを収納する際に畳んだ状態を維持することができる収納部材とを備えたものである。
(装着方法)
本考案の自動車用窓ガラスカバーの装着方法の手順は以下の通りである。
(i)自動車の両側のドアを開けて、
(ii)長さ調節部材を緩ませておいた自動車用窓ガラスカバーをフロントガラス又はリアガラスに被せた後に、
(iii)一端側の延長部材を車体とドアとの隙間から車内に侵入させて窓ガラスの内側に固定し、
(iv)もう一端の延長部材も同様に車内に侵入させて固定した後、
(v)ストッパーを押さえながら紐を適度な張力がかかる程度に締めあげて、
(vi)ドアを閉めて固定する。
(実施形態)
図1は、本考案の自動車用窓ガラスカバーの概略を示す斜視図である。
本考案の自動車用窓ガラスカバー1は、自動車の窓ガラスの外側を被覆して、日射による車内温度の上昇防止と、低温時の凍結防止を可能とするカバーである。特に、自動車のフロントガラス及びリアガラスに好適に用いることができるものである。
カバー本体2は、長手方向に対して一定の間隔をあけて山2a及び谷2bの折り目が設けられた蛇腹状の形状をしており、設置時に蛇腹状のカバー本体2がガラス面上で広がりきらない長さに設計されているものである。収納時には、蛇腹状のカバー本体2を畳んでコンパクトに収納することができるものである。
カバー本体2の短手方向の長さは、普通乗用車のフロントガラス又はリアガラスの縦方向の長さよりも少し大きめに設計されているものである。これにより、普通乗用車から家族用のワンボックスカーまで幅広く使用することができ、自動車に合わせてカバーを選択する必要がなくなるものである。
また、車内の温度上昇や窓ガラスの凍結を防止する目的から、自動車側から断熱層、反射層からなる複層の構造をしていることが好ましく、前記複層からなるカバー本体2に雨水等が浸入して凍結してしまわないよう、カバー本体2の外周面に防水加工又は撥水加工を施してあることがより好ましい。
断熱層に用いる素材としては、日射による熱や冷気を遮断できる素材であれば特に限定されないが、例えば、発砲ポリウレタンシート、発泡ポリエチレンシート、厚紙、不織布などを好適に用いることができる。
反射層に用いる素材としては、日射を反射できる素材であれば特に限定されないが、例えば、アルミ箔などを好適に用いることができる。
また、前記カバー本体2は、突風や強風等によりカバー本体の蛇腹状が広がらず、その形状を維持することで破損防止効果が得られるよう、カバー本体2の谷2bの短手方向の辺付近に設けられた穴8と、該穴8を設けたカバー本体2を環状に通して配される紐6と、該紐6を任意の長さ、張力で固定することができるストッパー7とからなる長さ調節部材5を備えたものである。
前記長さ調節部材5により、自動車用窓ガラスカバーが風に煽られたとしてもカバー本体2の蛇腹が広がらず、通常の設置状態に近い形状を維持でき、本考案の窓ガラスカバーの耐久性を向上させる効果が期待できるものである。また、最終的な調整を長さ調節部材5で行うことにより、多種多様な車種がある自動車において窓ガラスに合わせてカバーを選ぶのではなく、カバーが自動車の窓ガラスに合わせて調節でき、車を買い替えた際に窓ガラスカバーを買い替える必要がなくなるものである。
長さ調節部材5を構成する紐6については、細すぎず太すぎず適度な太さのある紐であれば特に限定されないが、風に煽られないよう締めて固定することから、適度な強度を有していることが好ましい。またストッパー7は、図2に示すように、カバー本体2の谷2bの短手方向の辺付近に設けられた穴8を環状に通して配される紐6を、任意の長さで固定できればよく、例えば1つ穴又は2つ穴のコードストッパー等を好適に用いることができる。
前記延長部材3は、カバー本体2の左右両端部から長手方向と同方向にそれぞれ延長し、その形状がカバー本体2の短手方向の辺を下底とする台形状であり、前記略台形状の延長部材3の上底付近に、自動車の窓ガラスの内側に本考案のカバーを固定するための吸盤状の固定部材4を複数個設けたものである。
延長部材3を構成する素材は特に限定されないが、ドアに挟み込んで固定し使用するものであるから、ドアに挟める程度の厚みを有し、長期間使用しても延長部材3が破損しにくい素材であることが好ましく、より好ましくは、雨や雪等により劣化しない素材、例えばプラスチックシートや不織布、あるいは不織布や織物に防水・撥水加工を施しているものが好ましい。
固定部材4は吸盤状であれば特に限定されないが、直径が小さ過ぎても固定力が低く、またそれにより盗難にあう可能性も考えられることから、直径が30mm以上の吸盤を用いることが好ましい。
また、延長部材3には、略台形状の上底にあたる辺よりさらに帯状に延長した収納用の帯9と、収納時に蛇腹を畳んだ状態を維持するための凸部10a及び、該凸部10aと嵌合する凹部10bとからなる釦10と、からなる収納部材11が片側にのみ設けられている。
帯9は、ドアに挟まれることもなく、また雨や雪等で濡れる恐れもないことから、任意の素材を用いることができる。また、釦10においても特に限定されず、例えばスナップボタン等を用いることができる。
図2は、本考案の自動車用窓ガラスカバー1を、上記装着方法の手順(iii)を終わらせ手順(iv)を行う途中段階の概略を示す図である。
図3は、本考案の自動車用窓ガラスカバー1を、帯9及び釦10からなる収納部材11を用いて収納状態とした概略を示す図である。
以上、本考案に係る自動車用窓ガラスカバーの実施形態について説明したが、本考案はこれら実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の変形が可能である。
本考案の自動車用窓ガラスカバーを用いることで、日射による車内温度の上昇を防止でき、また冷気によるフロントガラスやリアガラスの凍結を防止することができ、かつ使用時には簡単に取り付けられ、収納時にはコンパクトに収納をすることができるものである。
1 自動車用窓ガラスカバー
2 カバー本体
2a 山
2b 谷
3 延長部材
4 固定部材
5 長さ調節部材
6 紐
7 ストッパー
8 穴
9 帯
10 釦
10a 凸部
10b 凹部
11 収納部材

Claims (3)

  1. 自動車の窓ガラスの外側を被覆するためのカバーであって、
    長手方向に対して一定の間隔をあけて山及び谷の折り目が設けられた蛇腹状の形状をしたカバー本体と、
    前記カバー本体の左右端よりそれぞれ延長した台形状の延長部材と、
    前記延長部材の先端付近に設けられ、自動車の窓ガラスの内側に対して着脱自在に取り付け可能とした吸盤状の固定部材と、
    を備えたことを特徴とする自動車用窓ガラスカバー。
  2. 前記カバー本体に、長手方向の長さを調節できる長さ調節部材を備えてなる請求項1に記載の自動車用窓ガラスカバー。
  3. 前記延長部材の先端部より延長し、カバー本体及び延長部材を畳んだ状態を維持することができる収納部材を備えてなる請求項1又は2に記載の自動車用窓ガラスカバー。
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