JP3174112B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3174112B2
JP3174112B2 JP30806291A JP30806291A JP3174112B2 JP 3174112 B2 JP3174112 B2 JP 3174112B2 JP 30806291 A JP30806291 A JP 30806291A JP 30806291 A JP30806291 A JP 30806291A JP 3174112 B2 JP3174112 B2 JP 3174112B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関するも
ので、例えば、外部の情報処理装置との間でデータ交換
を行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の画像複写装置には、原稿画像の変
形や複数の原稿画像を合成して複写するなど、種々の画
像操作が可能な多機能なものや、GPIBやSCSIな
どの標準インタフエイスを介して、外部のコンピユータ
などと、画像データをデータ交換できるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例には次のような問題点があつた。すなわち、外部のコ
ンピユータなどと画像データをデータ交換できる、従来
の画像複写装置においては、データ交換する画像データ
の種類が、多値画像データあるいは2値画像データのど
ちらか一方のみであつた。このため、外部のコンピユー
タなどと画像複写装置の間で、多値画像データと2値画
像データが混在した画像データ(以下「混在画像デー
タ」と呼ぶ)をデータ交換できず、さらに画像複写装置
で混在画像データを処理することもできなかつた。
【0004】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、多値画像データと二値画像データが混在した
画像データをデータ交換し、処理することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。本発明に
かかる画像処理装置は、多値画像データと二値画像デー
タが混在する画像処理装置であって、画像を読み取る読
取手段と、多値画像データと二値画像データを混在して
記憶可能な記憶手段と、前記読取手段および前記記憶手
段から出力される画像データを画像処理する処理手段
と、前記処理手段により処理された画像データを画像形
成手段に供給する供給手段と、前記記憶手段と外部機器
との間で画像データを交換するデータ交換手段とを備
え、前記データ交換手段は、前記外部機器からのコマン
ドに応じて、前記読取手段と前記外部機器との間で多値
画像データまたは二値画像データを交換することを特徴
とする。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。
【0007】
【第1実施例】以下、インクジエツト記録方式の画像形
成装置を用いたデイジタルカラー複写機に、本発明を適
用した第1実施例について説明する。なお、インクジエ
ツト記録については、マルチヘツドの例として、インク
を吐出するノズルを複数設けたマルチノズルを有するヘ
ツドで説明する。
【0008】図1は本実施例の外観の一例を示す図であ
る。図1の上部において、1はカラーイメージスキヤナ
部(以下「スキヤナ」と呼ぶ)で、原稿像を読取り、デ
イジタルカラー画像データを出力する。スキヤナ1には
コントローラ2が内蔵され、コントローラ2は、デイジ
タルカラー画像データに種々の画像処理を施すととも
に、外部とのインタフエイスなどの機能を有する。
【0009】スキヤナ1は、原稿押え11の下に、下向
きに置かれた立体物やシート原稿を読取るほか、大判サ
イズのシート原稿を読取るための機構も内蔵している。
また、コントローラ2に接続する操作部10は、スキヤ
ナ1とプリンタ3に動作に関する各種の情報を入力する
ためのものである。コントローラ2は、操作部10へ入
力された情報に応じて、スキヤナ1とプリンタ3に動作
に関する指示を行う。さらに、複雑な編集処理を行う必
要のある場合は、原稿押え11に替えて、デイジタイザ
などを取付け、デイジタイザをコントローラ2に接続す
ることにより高度な編集処理が可能になる。
【0010】図1の下部に示す3はプリンタで、コント
ローラ2より出力されたカラーデイジタル画像信号か
ら、画像を再現し、記録紙へ記録する。本実施例におい
て、プリンタ3は特開昭54−59936号に記載され
たインクジエツト方式の記録ヘツドを使用したフルカラ
ーのインクジエツトプリンタである。
【0011】図1において、スキヤナ1で構成される上
部と、プリンタ3で構成される下部の2つの部分は、分
離可能であり、接続ケーブルを延長して、離れた場所に
それぞれを設置することもできる。図2は、図1のデイ
ジタルカラー複写機を横から見た断面の一例を示す図で
ある。
【0012】図2において、14は露光ランプ、15は
レンズである。16はイメージセンサで、例えばCCD
で構成され、ラインイメージをフルカラーで読取ること
ができ、原稿台ガラス17の上に置かれた原稿、プロジ
エクタによる投影像またはシート送り機構12によつて
送られてくるシート原稿を読取る。続いて、コントロー
ラ2で、イメージセンサ16が読取つた画像データに、
画像処理を施し、画像データをプリンタ3へ送る。
【0013】プリンタ3では、受信した画像データから
画像を再現し、記録紙に記録する。図2において、20
は給紙カセツトで、記録紙として、小型定型サイズ(本
実施例ではA4〜A3サイズまで)のカツト紙を収納す
る。29はロール紙で、大型サイズ(本実施例ではA2
〜A1サイズまで)の記録を行うためものである。ま
た、図1に示す手差し口22より給紙部カバー21に沿
つて、1枚づつ記録紙を供給することにより、装置外部
からの給紙(手差し給紙)も可能である。
【0014】図2に示すピツクアツプローラ24は、給
紙カセツト20よりカツト紙を1枚づつ給紙するための
ローラであり、給紙されたカツト紙はカツト紙送りロー
ラ25により、給紙第1ローラ26まで搬送される。ロ
ール紙29は、ロール紙給紙ローラ30により送出さ
れ、カツタ31により定型長にカツトされ、給紙第1ロ
ーラ26まで搬送される。
【0015】同様に、手差し口22より供給された記録
紙は、手差しローラ32によつて給紙第1ローラ26ま
で搬送される。ピツクアツプローラ24,カツト紙送り
ローラ25,ロール紙給紙ローラ30,給紙第1ローラ
26,手差しローラ32などは、不図示の、例えばDC
サーボモータを使用した給紙モータなどにより駆動され
る。前記のローラは、各々のローラに付帯した電磁クラ
ツチにより、随時オン/オフ制御が行えるようになつて
いる。
【0016】印刷動作が、コントローラ2の指示によ
り、開始されると、上述の給紙経路の何れかより選択給
紙された記録紙を、給紙第1ローラ26まで搬送する。
記録紙の斜行を取り除くため、所定量の紙ループを作つ
た後に、給紙第1ローラ26をオンして、給紙第2ロー
ラ27に記録紙を搬送する。紙送りローラ28と給紙第
2ローラ27との間で正確な紙送り動作を行うため、給
紙第1ローラ26と給紙第2ローラ27の間で、記録紙
を所定量たるませたバツフアをつくる。33はセンサ
で、上記のバツフア量を検知する。紙搬送中に、バツフ
アを常に作ることにより、特に大判サイズの記録紙を搬
送する場合、紙送りローラ28,給紙第2ローラ27に
かかる負荷を低減することができ、正確な紙送り動作が
可能になる。
【0017】記録ヘツド37による印刷の際には、記録
ヘツド37などが装着される走査キヤリツジ34が、走
査モータ35により、キヤリツジレール36の上を往復
走査する。往路の走査では、記録紙上に画像が印刷さ
れ、復路の走査では、紙送りローラ28により記録紙が
所定量だけ送られる。この時、バツフア量をセンサ33
により検知しながら、常に所定のバツフア量となるよう
に、給紙モータ(不図示)によつて、紙送り量を制御す
る。
【0018】印刷された記録紙が、排紙トレイ23に排
出され、印刷動作が完了する。次に、図3を参照して、
走査キヤリツジ34の周辺の詳細な説明を行う。図3に
おいて、紙送りモータ40は、記録紙を間欠送りするた
めの駆動源であり、紙送りローラ28と、給紙第2ロー
ラクラツチ43を介して、給紙第2ローラ27とを駆動
する。走査モータ35は、走査キヤリツジ34を走査ベ
ルト42を介して、矢印A,Bの方向に走査させるため
の駆動源である。本実施例では、正確な紙送り制御が必
要なことから、紙送りモータ40と走査モータ35にパ
ルスモータを使用している。
【0019】記録紙が給紙第2ローラ27に到達する
と、給紙第2ローラクラツチ43と紙送りモータ40を
オンし、記録紙を給紙第2ローラ27により、プラテン
39の上を、紙送りローラ28まで搬送する。記録紙
は、プラテン39の上に設けられた紙検知センサ44に
よつて検知され、紙検知センサ44の出力は位置制御,
ジヤム制御などに利用される。
【0020】記録紙が紙送りローラ28に到達すると、
給紙第2ローラクラツチ43と紙送りモータ40をオフ
し、不図示の吸引モータにより、プラテン39の内側か
ら記録紙を吸引し、記録紙をプラテン39に密着させ
る。記録紙への画像記録動作に先立つて、ホームポジシ
ヨン(以下「HP」と呼ぶ)センサ41の位置に、走査
キヤリツジ34を移動する。続いて、矢印Aの方向に往
路走査を行い、所定の位置より、シアン,マゼンタ,イ
エロー,ブラツクのインクを記録ヘツド37から吐出
し、記録紙へ画像を記録する。
【0021】所定の長さ分の画像記録を終えたら、走査
キヤリツジ34を停止し、矢印Bの方向への復路走査に
より、HPセンサ41の位置まで、走査キヤリツジ34
を戻す。復路走査の間、記録ヘツド37で記録した高さ
分、記録紙を、紙送りモータ40で紙送りローラ28を
駆動することにより、矢印Dの方向へ送り出す。
【0022】本実施例では、記録ヘツド37は、熱によ
り、ノズル内に気泡を形成し、気泡の圧力でインク滴を
吐出するノズルで構成され、それぞれ256本のノズル
をアセンブリしたものを、4組使用する。走査キヤリツ
ジ34が、HPセンサ41で検知される、HPに停止す
ると、安定した記録を行うための、記録ヘツド37の回
復動作を行う。なお、回復動作とは、記録ヘツド37の
ノズル内の残留インクの粘度変化などから生じる、吐出
開始のむらを防止するために、給紙時間,装置内温度,
吐出時間など、予めプログラムされた条件により、記録
ヘツド37への加圧動作,インクの空吐出動作などを行
う処理である。
【0023】以上説明した動作を繰り返すことにより、
記録紙の上に画像が記録される。次に、図4,図5を参
照して、スキヤナ1の動作説明を行う。図4はスキヤナ
1の内部メカ機構例を説明する図である。18はCCD
ユニツトで、CCD16,レンズ15などより構成され
る。CCDユニツト18は、レール54上に固定された
主走査モータ50,プーリ51〜52,ワイヤ53より
なる主走査方向の駆動系により、レール54の上を移動
し、原稿台ガラス17の上の画像を主走査方向に読取
る。遮光板55と主走査HPセンサ56は、補正エリア
68にある主走査HPに、CCDユニツト18を移動す
る際の位置制御に使用される。
【0024】レール54は、レール65,69の上に載
つていて、副走査モータ60,プーリ(67,68,7
1,76),軸72,73およびワイヤ66,70から
なる副走査方向の駆動系により移動される。遮光板5
7,副走査HPセンサ58〜59は、原稿台ガラス17
に置かれた本などの厚手の原稿を読取るブツクモード
(以下「Bモード」と呼ぶ)時と、シート読取りを行う
シートモード(以下「Sモード」と呼ぶ)時と、それぞ
れ異なる副走査HPに、レール54を移動する際の位置
制御に使用される。
【0025】シート送りモータ61,シート送りローラ
74〜75,プーリ(62,64),ワイヤ63は、シ
ート原稿を送るための機構である。該機構は、原稿台ガ
ラス17の上にある下向きに置かれたシート原稿を、シ
ート送りローラ74〜75で所定量づつ送るための機構
である。図5はBモード,Sモード時の読取り動作の一
例を示した図である。
【0026】Bモード時には、CCDユニツト18を、
補正エリア68の中のBモードHP(以下「BHP」と
呼ぶ)へ移動し、BHPから原稿台ガラス17の上に置
かれた原稿画像の読取り動作を開始する。原稿画像の読
取り走査に先立つて、補正エリア68で、シエーデイン
グ補正,黒レベル補正,色補正などに必要なデータの設
定を行う。その後、図示の矢印の方向に、主走査モータ
50により、主走査方向の走査を開始する。
【0027】aで示すエリア(以下「エリアa」と呼
ぶ)の読取り動作が終了したら、主走査モータ50を逆
転させるとともに、副走査モータ60を駆動し、補正エ
リア68内で、かつエリアbの右端に、CCDユニツト
18を移動する。続いて、エリアaでの動作と同様、シ
エーデイング補正,黒レベルの補正,色補正などに必要
なデータの設定を行つた後、エリアbの読取り動作を行
う。
【0028】以上の走査を繰返すことにより、エリアa
〜エリアgの画像の読取りを行い、エリアgの画像の読
取り終了後、CCDユニツト18を、再びBHPに戻
す。本実施例においては、最大A2サイズの原稿の画像
を読取るので、実際には、もつと多くの回数の走査を行
つている。しかし上記では、動作を理解しやすくするた
めに簡略化し、走査回数を減らして説明している。
【0029】Sモード時には、CCDユニツト18を、
補正エリア68の中のSモードHP(以下「SHP」と
呼ぶ)へ移動し、シート送りモータ61を間欠動作させ
ながら、エリアhで繰り返し、シート原稿の画像を読取
り、シート原稿全面の画像を読取る。原稿の走査に先立
つて、補正エリア68で、シエーデイング補正,黒レベ
ル補正,色補正などに必要なデータの設定後、図示の矢
印の方向に、主走査モータ50により、主走査方向の走
査を開始する。エリアhの往路の読取り動作が終了した
ら、主走査モータ50を逆転させ、CCDユニツト18
をSHPに復帰させるとともに、シート送りモータ61
を駆動し、シート原稿を所定量だけ副走査方向に移動す
る。
【0030】続いて、同様の動作を繰り返し、シート原
稿全面の画像を読取る。以上の説明は、例えば、原稿画
像を等倍で複写するときなど、1回の主走査で、図5に
矢印付き線分で示す、副走査方向の高さhwを読取ると
きの例である。実際に、CCDユニツト18では、高さ
hよりも高い、図5に矢印付き線分で示す副走査方向の
高さhw’を、1回の主走査で読取ることができる。こ
れは本実施例のデイジタルカラー複写機が、拡大/縮小
の変倍機能を内蔵しているためである。
【0031】すなわち、記録ヘツド37は1組256ノ
ズルで構成され、1回の主走査で、副走査方向の高さと
して256ドツトを記録するので、例えば、50%の縮
小印刷を行う場合は、少なくとも、256ドツトの倍の
512ドツト分の副走査方向の高さの領域の原稿画像
を、1回の主走査で読取る必要があるためである。従つ
てスキヤナ1は、1回の主走査の読取りで、任意の副走
査方向の高さの領域の原稿画像を読取り出力する機能を
内蔵している。
【0032】次に図6は、スキヤナ1に、投影露光手段
であるプロジエクタユニツト81と反射ミラー80を取
付けたときの一例を示す斜視図である。図6のように、
本実施例のスキヤナ1は、フイルム投影用の投影露光手
段を装着することができる。プロジエクタユニツト81
は、ネガフイルム,ポジフイルムを投影するための投影
機であり、フイルムはフイルムホルダ82に保持され、
プロジエクタユニツト81に装着される。プロジエクタ
ユニツト81から投影された画像は、反射ミラー80で
反射され、フレネルレンズ83に達する。フレネルレン
ズ83は、画像の光線を平行光に変換し、原稿台ガラス
17上に結像させる。
【0033】以上のようして、ネガフイルム,ポジフイ
ルムの画像が、プロジエクタユニツト81,反射ミラー
80およびフレネルレンズ83により原稿台ガラス17
上に結像するので、反射原稿読取りと同様に、CCDユ
ニツト18で画像読取りが可能となる。図7は上記フイ
ルム投影系の詳細の一例を示す図である。
【0034】図7において、プロジエクタユニツト81
は、ハロゲンランプ90,反射板89,集光レンズ9
1,フイルムホルダ82および投影レンズ92で構成さ
れている。ハロゲンランプ90から発せられた直接光
と、反射板89による反射光とは、集光レンズ91によ
り集光され、フイルムホルダ82の窓に達する。フイル
ムホルダ82の窓は、ネガフイルム,ポジフイルムの1
コマより若干大きく、余裕をもつてフイルムを装着でき
るようになつている。
【0035】フイルムホルダ82の窓に達した投影光
が、フイルムホルダ内に装着されたフイルムを透過し、
フイルムの投影像が得られる。得られた投影像は、投影
レンズ92により光学的に拡大され、反射ミラー80に
より向きを変えられた後、フレネルレンズ83により平
行光の画像に変換され、原稿ガラス台17の上に結像さ
れる。
【0036】原稿ガラス台17上の結像を、CCDユニ
ツト18が、上述のBモードで読取る。図8はフイルム
と投影像の関係の一例を示した図である。図8におい
て、例えば、22×34mmのフイルム画像の縦横が、
それぞれ8倍に拡大された投影像が、原稿台ガラス17
の上に結像されたる。
【0037】次に、本実施例の機能ブロツクの説明を行
う。図9,図10は本実施例の機能ブロツクの構成例を
示すブロツク図である。102,112,121および
111は制御部で、それぞれスキヤナ1,コントローラ
2,プリンタ3およびフレームメモリコントローラ4の
制御を行う。各制御部102,112,121および1
11は、マイクロコンピユータ,プログラムROM,デ
ータメモリ,通信回路などにより構成される。制御部a
102と制御部c111の間と、制御部c111と制御
部d121の間と、制御部d112と制御部b111の
間とは通信回線により接続され、カラー複写機として動
作するときは、制御部c111の指示により制御部10
2,121,112が動作する、所謂、マスタスレーブ
の制御形態を採用している。
【0038】また、外部パラレルインタフエイス15
0,151を介して、ホストコンピユータ(不図示)な
どからコマンドを受信し、受信したコマンドにより種々
の動作を行う、詳細は後述するリモートモードの場合
は、制御部b112がマスタとなり、制御部b112か
ら制御部c111へ各種指令が送られ、制御部c111
は制御部b112の指令に基づき、改めて、制御部10
2,122に指示を行う。リモートモードへの移行は、
前述のホストコンピユータなどからのコマンド、または
操作部10からの指示による。
【0039】カラー複写機として動作する場合、制御部
c111は、操作部10,デイジタイザ114よりの入
力指示に従つて動作する。操作部10は、図6に示すよ
うに、例えば、液晶を使用した表示部84と、表示部8
4の表面に透明電極よりなるタツチパネル85を備えて
いる。走査部10により、色に関する指定や、編集など
の動作を選択指示することができる。また、使用頻度の
高いキー、例えば、複写動作開始を指示するスタートキ
ー87、複写動作停止を指示するストツプキー88、動
作モードを標準状態に復帰させるリセツトキー89、プ
ロジエクタを選択するプロジエクタキー86などは、タ
ツチパネル85とは独立して個別に設けてある。
【0040】デイジタイザ114は、トリミング,マス
キング処理などに必要な位置情報を入力するためのもの
で、複雑な編集処理が必要な場合にオプシヨンとして接
続される。さらに制御部c111は、画像に関する各種
の処理を行う多値合成部106,画像処理部107,2
値化処理部108,2値合成部109をも制御する。
【0041】制御部a102は、スキヤナ1のメカを駆
動するメカ駆動部a105、反射原稿読取り時の露光制
御を行う露光制御部a103、プロジエクタ使用時の露
光制御を行う露光制御部b104を制御する。さらに制
御部a102は、画像に関する各種の処理を行う、アナ
ログ信号処理部100と入力画像処理部101をも制御
する。
【0042】制御部d121は、プリンタ3のメカを駆
動するメカ駆動部b122、プリンタ3のメカ動作の時
間ばらつきの吸収と、記録ヘツド117〜120の機構
上の並びによる遅延補正とを行う同期遅延メモリ115
を制御する。次に、画像の流れに沿つて、図9,図10
の画像処理ブロツク例を説明する。CCD16の上に結
像された画像は、CCD16によりアナログ電気信号に
変換される。変換された画像情報は、赤→緑→青のよう
にシリアルに処理され、アナログ信号処理部100に入
力される。アナログ信号処理部100は、赤,緑,青の
各色ごとに、サンプルアンドホールド(以下「S&H」
と呼ぶ),ダークレベル補正,ダイナミツクレンジ制御
などを施した後、アナログデイジタル変換(以下「A/
D変換」と呼ぶ)し、シリアル多値(本実施例では各色
8ビツト長)のデイジタル画像信号に変換して、入力画
像処理部101へ出力する。
【0043】入力画像処理部101は、入力されたデイ
ジタル画像信号に、CCD補正,γ補正など画像読取り
に関する補正処理を施し、コントローラ2の多値合成部
106へ出力する。多値合成部106は、スキヤナ1の
入力画像処理部101と、フレームメモリ110から出
力画像データ処理部124を経て送られてくる、二つの
シリアル多値のデイジタル画像信号を、選択および合成
する回路ブロツクである。多値合成部106で、選択ま
たは合成されたシリアル多値のデイジタル画像信号は、
画像処理部107へ出力される。
【0044】画像処理部107は、スムージング処理,
エツジ強調,黒抽出および記録ヘツド117〜120で
使用する記録インクの色補正のためのマスキング処理な
どを行う回路ブロツクである。画像処理部107が出力
したシリアル多値のデイジタル画像信号は、2値化処理
部108と、入力画像データ処理部123を経てフレー
ムメモリ110とへ入力される。
【0045】2値化処理部108は、シリアル多値のデ
イジタル画像信号を2値化する回路ブロツクで、固定ス
ライスレベルによる単純2値化、誤差拡散法による疑似
中間調処理などを選択できる。さらに2値化処理部10
8では、シリアル多値のデイジタル画像信号が、4色の
パラレル2値のデイジタル画像信号に変換される。2値
化処理部108から、2値合成部109へは4色の、入
力画像データ処理部123を経てフレームメモリ110
へは3色または4色の、画像信号が送られる。
【0046】2値合成部109は、フレームメモリ11
0から出力画像データ処理部124を経て送られてくる
3色または4色の画像信号と、2値化処理部108より
送られてくる4色の画像信号とを、選択または合成し
て、4色のパラレル2値のデイジタル画像信号にする回
路ブロツクである。フレームメモリ制御部4のフレーム
メモリ110を制御する制御部b112は、フレームメ
モリ110に記憶された画像が、所定の位置に合成され
るように、コントローラ2の多値合成部106,2値合
成部109の動作にタイミングを合わせ、フレームメモ
リ110に画像データを出力させる。また制御部b11
2は、画像処理部107から出力された多値の画像信
号、あるいは2値処理部108から出力された2値の画
像信号を、入力画像処理部123を通して、フレームメ
モリ110に記憶させる。
【0047】入力画像データ処理部123は、詳細は後
述するが、制御部b112の指示により、フレームメモ
リ110に記憶する画像の領域を決め、また縮小などの
処理の後、フレームメモリ110へ画像信号を送る回路
ブロツクである。出力画像データ処理部124は、詳細
は後述するが、制御部b112の指示により、拡大処
理,対数変換,パレツト変換などを行う回路ブロツクで
ある。
【0048】また、制御部112bは、例えば、GPI
Bインタフエイス150,SCSIインタフエイス15
1などの汎用パラレルインタフエイスをも制御し、ホス
トコンピユータ(不図示)などとの画像信号の入出力、
ホストコンピユータなどによるリモート制御などを、該
インタフエイスを介して行う。プリンタ3の同期遅延メ
モリ115は、プリンタ3のメカ動作の時間ばらつきの
吸収と、記録ヘツド117〜120の機構上の並びによ
る遅延補正を行う回路ブロツクで、同時に、記録ヘツド
117〜120の駆動に必要なタイミングの生成も行
う。
【0049】ヘツドドライバ116は、記録ヘツド11
7〜120を駆動するアナログ回路であり、記録ヘツド
117〜120を直接駆動できる信号を生成する。記録
ヘツド117〜120は、それぞれシアン(C),マゼ
ンタ(M),イエロー(Y),ブラツク(K)のインク
を吐出し、記録紙上に画像を記録する。図11は、図
9,図10に示した画像処理ブロツク例のタイミングチ
ヤート例である。
【0050】信号BVEは、図5に示した主走査読取り
動作の、1走査ごとの画像有効区間を表す。BVEを複
数回出力すると、全画面の画像が出力される。信号VE
は、CCD16で読取つた1ラインごとの画像有効区間
を示す信号であり、VEは、BVEが有効時のみ有効と
なる。信号VCKは、画像信号VDを送出するためのク
ロツクである。なお、BVE,VEもVCKに同期して
いる。
【0051】信号HSは、VEが示す画像有効区間を、
さらに複数の有効,無効区間に分断する場合に使用され
る。VEが示す画像有効区間全体を有効とするときには
不要の信号であり、任意の1ラインの画像出力の開始を
示す信号である。次に、本実施例の画像処理ブロツクの
信号処理の概要を説明する。図12は画像処理部107
と2値化処理部108の詳細な構成例を示す図である。
【0052】図12において、画像処理部107に、例
えば、Y(イエロ),M(マゼンタ),C(シアン)の
順に、シリアルに入力された画像信号(以下「入力画像
信号」と呼ぶ)は、シリアルパラレル変換回路201に
送られ、パラレル信号に変換された後、マスキング回路
202およびセレクタa203に送られる。マスキング
回路202は、出力インクの色の濁りを補正する回路
で、次式に一例を示す演算を行い、補正された信号を出
力する。
【0053】 ただし、 Y ,M ,C :入力データ Y’,M’,C’:出力データ 上式の9つの係数は、制御部c111からのマスキング
制御信号MCSにより決定される。マスキング回路20
2は、マスキング補正後、補正信号を、再び、シリアル
信号に変換して、セレクタa203およびUCR回路2
05へ出力する。
【0054】セレクタa203には、入力画像信号およ
びマスキング回路202の出力が入力される。セレクタ
a203は、制御部c111より送られるセレクタ制御
信号SCSaにより、出力する信号を選択する。セレク
タa203で、入力系での色補正が充分なときは、入力
画像信号が選択され、入力系での色補正が不充分なとき
は、マスキング回路202の出力が選択され、黒抽出回
路204へ出力される。
【0055】黒抽出回路204では、1画像におけるY
MCの最小値を黒(K)とするために、YMCの最小値
を検出し、UCR回路205に出力する。UCR回路2
05では、マスキング回路202より送られてくるYM
Cの画像データと、黒抽出回路204から送られてくる
Kの画像データとの時間のずれを補正した後、次式に一
例を示す演算が行われる。
【0056】 Y’=Y−a1・K M’=M−a2・K C’=C−a3・K K’= a4・K ここで、Y ,M ,C ,K :入力データ Y’,M’,C’,K’:出力データ 上式において、係数a1〜a4は、制御部c111から
送られてくるUCR制御信号UCSにより決定される。
【0057】γ/オフセツト回路206は、UCR回路
205の出力を受け、次式に一例を示す演算により、階
調補正を行う。 Y’=b1(Y−c1) M’=b2(M−c2) C’=b3(C−c3) K’=b4(K−c4) ここで、Y ,M ,C ,K :入力データ Y’,M’,C’,K’:出力データ 上式において、係数b1〜b4およびc1〜c4は、制
御部c111から送られてくるγ/オフセツト制御信号
OCSにより決定される。
【0058】Nライン分の画像データを記憶するライン
バツフア207は、γ/オフセツト回路206の出力を
受け、制御部c111から送られてくるメモリ制御信号
BCSにより、平滑化/エツジ強調回路208に必要な
5ライン分の画像データを、5ライン分同時にパラレル
で出力する。平滑化/エツジ強調回路208の詳細な説
明は省略するが、平滑化/エツジ強調回路208では、
5ライン分の画像データが、そのフイルタサイズが、制
御部c111から送られてくるフイルタ制御信号FCS
によつて変化する空間フイルタに、入力平滑化され、さ
らに平滑化された画像データのエツジ強調が行われる。
【0059】色変換回路209の詳細な説明は省略する
が、色変換回路209では、平滑化/エツジ強調回路2
08の出力を受け、制御部c111から送られてくる色
変換制御信号CSCにより、画像データの色変換が行わ
れる。なお、変換対象の色と変換後の色の組合せと、色
変換を有効とする画像領域とは、図10に示すデイジタ
イザ114で、予め入力されている。色変換回路209
は、予め入力された色変換データに基づき、画像データ
の置き換えを行う。
【0060】セレクタb210には、平滑化/エツジ強
調回路208の出力と、色変換回路209の出力とが入
力される。セレクタb210は、制御部c111から送
られてくるセレクタ制御信号SCSbにより、どちらか
の画像データを選択し出力する。どちらの画像データが
選択されるかは、予め入力されている、色変換を有効と
する画像領域によつて決定される。すなわち、セレクタ
b210は、色変換を有効とする領域では、色変換回路
209からの画像データを通過させ、色変換が無効な領
域では、平滑化/エツジ強調回路208からの画像デー
タを通過させる。
【0061】セレクタb210を通過した画像データ
は、図9に示すフレームメモリ110と、2値化処理部
108とに入力される。フレームメモリ110に入力さ
れる系については後述する。2値化処理部108に入力
された画像データは、2値化処理回路212へ、Y,
M,C,Kの順に、8ビツトのシリアル信号で入力され
る。
【0062】2値化処理回路212には、各色について
主走査方向6ビツト,副走査方向6ビツト、または、主
走査方向4ビツト,副走査方向8ビツトのメモリ空間が
あり、制御部c111から送られてくる2値化制御信号
TCSにより、デイザマトリツクスサイズと、マトリツ
クス内のデイザ(Dither)閾値とが設定される。
メモリ空間に設定されたデイザ閾値を読出すには、主走
査方向の位置は、CCD16で読取つた1ラインごとの
画像有効区間を示す信号VEをカウントし、副走査方向
の位置は、クロツクVCKをカウントし、両カウント値
が示すメモリ空間をアクセスする。また、例えばY,
M,C,Kの順に、シリアルにメモリ空間を切換えるこ
とにより、シリアルなデイザ閾値を得ることができる。
【0063】次に、メモリ空間から読出されたデイザ閾
値は、比較器(不図示)に入力され、セレクタb210
からの画像データと比較される。比較器からの出力は、
画像データ>閾値のとき1、画像データ≦閾値のとき0
となる。比較器の出力は、シリアルパラレル変換回路2
13において、パラレル4ビツトの画像信号に変換さ
れ、図9に示す、フレームメモリ110と2値合成部1
09に送られる。
【0064】次に、本実施例において、等倍または拡大
印刷時は、記録ヘツド37の1組256本の全ノズルを
使用するが、例えば1/2に縮小印刷時は、CCD16
で読取つた画像に1/2を掛け、記録ヘツド37の使用
するノズルも1組128本となる。従つて、ヘツド補正
部(不図示)において、等倍拡大印刷時には、1組25
6本のノズルを使用するように制御し、縮小印刷時に
は、1組256本未満のノズルを使用するように制御す
る。
【0065】次に、図9に示すフレームメモリ制御部4
の説明を行う。図13,図14,図15はフレームメモ
リ制御部4のより詳細な構成例を示すブロツク図であ
る。最初に図13,図14,図15を用いてフレームメ
モリ110,制御部112の説明を行う。
【0066】図13,図14,図15において、503
はCPUで、例えば、汎用のマイクロプロセツサを使用
する。504はプログラムROMで、CPU503を動
作させるためのプログラムが記憶されている。505は
ワークRAMで、CPU503が作業領域として使用す
る。508と509はそれぞれGPIBコントローラと
SCSIコントローラで、外部のホストコンピユータ
(不図示)などとの間で、画像データ,コマンド,ステ
ータスなどの送受信を行う。両コントローラは、汎用の
DMAコントローラ507を介して、フレームメモリ5
00〜502と、直接、画像データの送受を行い、デー
タの高速転送ができる構成になつている。520はメー
ルボツクスで、制御部111との通信用に使用され、2
ポートRAMにより構成される。
【0067】フレームメモリ500〜502は、例え
ば、各4Mバイトのメモリで合計12Mバイトとなり、
このため24ビツトのアドレスバスが必要になる。しか
し、CPU503およびDMAコントローラ507のア
ドレスバスが16ビツトであるため、バンクレジスタ5
06により不足するアドレス幅を補う。CPU503
は、アクセスしようとするフレームメモリ500〜50
2のアドレスの上位8ビツトを、予めバンクレジスタ5
06にセツトする。CPU503またはDMAコントロ
ーラ507が、フレームメモリ500〜502をアクセ
スすると、バンクレジスタ506から、上位8ビツトの
アドレスが自動的に補われ、24ビツトのアドレスとな
る。
【0068】510はアドレス生成回路wで、入力画像
データ処理部123から送られてくる画像データを、フ
レームメモリ500〜502に書込む際の、アドレスを
発生する。511はアドレス生成回路rで、フレームメ
モリ500〜502に記憶されている画像データを、出
力画像データ処理部124が読取る際の、アドレスを発
生する。アドレス生成回路w510,アドレス発生回路
r511ともに、CPU503により、アドレス値やそ
の他の情報が制御される。
【0069】514はアドレス変換回路で、CPU50
3,バンクレジスタ506,DMAコントローラ507
アドレス生成回路w510およびアドレス発生回路r5
11の各回路が、フレームメモリ500〜502をアク
セスする際に出力するアドレス24ビツトのうち、アド
レスの上位9ビツトを変換する変換テーブルで、例えば
アクセス速度35nsの高速RAMで構成される。な
お、アドレスの下位15ビツトは、直接、フレームメモ
リ500〜502に接続される。
【0070】ここで、図16を参照して、アドレス変換
回路514のアドレス変換に一例について説明する。ア
ドレス変換回路514に、入力されるアドレスを論理ア
ドレス、出力されるアドレスを物理アドレスとすると、
図16に示すように、アドレス変換回路514は、入力
された論理アドレスを、物理アドレスに変換して出力す
る。このとき、アドレスの下位15ビツトは、直接、フ
レームメモリ500〜502に接続されているので、ア
ドレス変換回路514は、アドレスの上位9ビツトを操
作する。従つて、アドレス変換回路514により、32
kバイトのデータブロツクを単位として、任意の物理ア
ドレスに、任意の順に画像データを配置できる。
【0071】この機構により、複数の画像データを、フ
レームメモリ500〜502にセツトすることができ、
また、特定の画像の削除などの処理を行つて生じた、フ
レームメモリ500〜502の空き領域を連続させる場
合、フレームメモリ500〜502に残る画像データの
移動などは不要で、論理アドレス上で空き領域が連続す
るように、アドレス変換回路514で、論理アドレスと
物理アドレスの変換テーブルを再設定すればよい。
【0072】次に、フレームメモリ500〜502は、
前述したように、例えば各4Mバイト計12Mバイトの
RAMで構成される。フレームメモリR500は、レツ
ド(R)またはシアン(C)の、フレームメモリG50
1は、グリーン(G)またはマゼンタ(M)の、フレー
ムメモリB502は、ブルー(B)またはイエロー
(Y)の画像データを記憶する。
【0073】例えば、多値画像データの場合、R
(C),G(M),B(Y)の各1バイト計3バイトで
1画素が表されるので、フレームメモリ500〜502
には、例えば、約4百万画素の画像データが記録でき
る。また、2値画像データの場合、画像データの1ビツ
トが、図10に示す記録ヘツド117〜120の各ノズ
ルから、インクを吐出するか否かを表わし、フレームメ
モリ500〜502は、それぞれシ記録ヘツド117〜
119に対応する。黒(K)インク用の記録ヘツドK1
20に対しては、フレームメモリ500〜502の任意
の領域を使用できるが、例えば、フレームメモリ500
〜502の領域の最下位側を、必要なサイズ、均等に使
用している。
【0074】多値画像データを記憶するときのメモリマ
ツプの一例を図17(a)に、2値画像データを記憶す
るときのメモリマツプの一例を図17(b)に示す。図
17に示すように、多値画像データおよび2値画像デー
タともに、メモリマツプを同一構造とし、2値画像デー
タの黒(K)データ用のメモリだけを、特定のアドレス
に割当てる構成なので、多値画像データと2値画像デー
タを混在して、フレームメモリ500〜502に記憶す
ることができる。
【0075】なお、図17(b)において、黒(K)デ
ータ用のメモリ容量を各1Mバイト合計3Mバイトとし
たが、本実施例はこれに限定されるものではなく、任意
のメモリ容量を設定できることはいうまでもない。ま
た、既に説明したように、CPU503およびDMAコ
ントローラ507から、フレームメモリ500〜502
をアクセスするときは、フレームメモリ500〜502
は、連続した12Mバイトのメモリとして扱われる。ま
た、外部のホストコンピユータ(不図示)などとの間
で、画像データを送受信するときは、上述の関係に基づ
いて画像データのアドレスが決定される。
【0076】図18はフレームメモリ500〜502に
対するアクセス要求のタイムチヤート例である。図18
において、アクセス要求として次の5つがある。 (a)CPU以外からのライト要求 (b)CPU以外からのリード要求 (c)メモリリフレシユ要求 (d)CPU503からのリード/ライト要求、 (e)DMAコントローラ507からのリード/ライト
要求 上記の、(a)CPU以外からのライト要求とは、例え
ば、画像読取に関係するブロツクからのライト要求であ
り、(b)CPU以外からのリード要求とは、例えば、
印刷に関係するブロツクからのリード要求である。ま
た、(c)メモリリフレシユ要求とは、フレームメモリ
500〜502にDRAMを使用するためのものであ
る。
【0077】上記の(e)は、一旦、CPU503がD
MAコントローラ507のアクセス要求を受付けるの
で、フレームメモリ500〜502からは、上記の
(d)と(e)のどちらもCPU503からのアクセス
要求に見える(以降、(d)と(e)のアクセス要求を
合わせて「CPU要求」と呼ぶ)。すなわち、4つのア
クセス要求が存在し、かつ、これら4つのアクセス要求
は非同期に発生するが、図13,図14,図15に示す
タイムスロツト制御回路512により、これら4つのア
クセス要求が制御される。
【0078】図18のタイミングチヤート例と合わせ
て、タイムスロツト制御の動作を説明する。図18にお
いて、601はフレームメモリ500〜502の動作タ
イミングで、例えば一つのサイクルタイムは250ns
である。タイムスロツト制御回路512によつて制御さ
れるアクセススロツトは、動作タイミング601のサイ
クルタイムの一つに対応する。従つて、タイムスロツト
制御回路512は、例えば250ns周期で、フレーム
メモリ500〜502に対する、アクセス要求をチエツ
クし受付けることができる。さらに、動作タイミング6
01に示すように、各アクセススロツトには、0〜3の
番号が繰返し付されていて、CPU503が0〜3の任
意の初期値を設定することで、何番目のスロツトに、ど
のアクセス要求を割当てるかを設定することができる。
【0079】図18はデフオルトの設定を示し、アクセ
ススロツト0にCPU503以外からのライト要求(6
02)を、アクセススロツト2にCPU503以外から
のリード要求(603)を、アクセススロツト1および
3に、リフレツシユ要求およびCPU要求(604)を
割当てた例である。リフレツシユ要求の発生サイクルは
長い(約12μs/回)ので、CPU要求と同じアクセ
ススロツトを利用できる。もし、リフレツシユ要求とC
PU要求が競合したときは、タイムスロツト制御回路5
12により、リフレツシユ要求が優先される。
【0080】このようにして、非同期に発生するアクセ
ス要求を、フレームメモリ500〜502の動作タイミ
ングに同期させている。アクセス要求が受付けられる
と、図13,図14,図15に示すメモリタイミング生
成回路513が起動され、必要なメモリタイミングが生
成され、メモリアクセスを開始する。図13,図14,
図15に示す画像データ入力回路515、または画像デ
ータ出力回路516のメモリアクセス速度は、図18に
示すように、最も遅れた場合で、例えば1.25μsで
ある。これに対し、画像データ入力回路515、および
画像データ出力回路516の画像データ転送レートは、
例えば1.33μs/画素であり、入力画像データ処理
部123から転送されてくる画像データを失うことな
く、フレームメモリ500〜502に記憶させることが
でき、出力画像データ処理部124に処理待を発生させ
ることなく、フレームメモリ500〜502から画像デ
ータを読出せる。
【0081】次に、入力画像データ処理部123につい
て説明する。図19は入力画像データ処理部123のよ
り詳細な構成例を示すブロツク図である。なお、以下の
説明では、データ幅を8ビツトとするが、本実施例はこ
れに限定されるものではなく、任意のデータ幅で実施で
きることはいうまでもない。図19において、入力a7
01は、シリアル画像信号の入力であり、また入力b7
02は、パラレル画像信号の入力である。
【0082】入力a701から入力された画像データ
は、MPX/シフトレジスタ703により、パラレル画
像信号に変換される。入力b702に入力された画像デ
ータは、もともとパラレル画像信号であり、そのまま出
力フリツプフロツプF/F707〜710送られる。両
入力は、CPU503からの信号BSELによつて切換
えられる。BSELが、例えば、‘H’ならば入力aか
らの画像データが選択され、‘L’ならば入力bからの
画像データが選択される。
【0083】MPX/シフトレジスタ703は、マルチ
プレクス機能を備えるので、シリアル画像データをパラ
レル画像データに変換すると同時に、データの順序を入
れ換えることが可能である。入力されたシリアル画像デ
ータと、出力されるパラレル画像データの関係の一例を
示すと、次のようになる。 <シリアルデータ入力列> C0M0Y0K0C1M1Y1K1・・・C7M7Y7K7 <パラレルデータ出力> Cp(C0C1…C7)Mp(M0M1…M7)Yp(Y0Y1…Y7)K
p(K0K1…K7) または Cp(C7C6…C0)Mp(M7M6…M0)Yp(Y7Y6…Y0)K
p(K7K6…K0) また、MPX/シフトレジスタ703は、タイミング生
成回路704のクロツクCLKに同期しているので、C
LKによりデータを間引くこともできる。例えば、CL
Kの周波数を1/4にすると、Cだけのデータや、Mだ
けのデータを取出すことができる。さらに、CLKをH
sync(1主走査方向の時間パルス)に同期させる
と、主走査方向だけでなく、副走査方向のデータの間引
きができるので、縮小印刷のための画像処理が可能であ
る。
【0084】また、タイミング生成回路704のクロツ
クSCKにより、パラレル画像データに、Cp,Mp,Y
p,Kpのデータ順の変更や、データの間引きを施すこと
が可能である。このようにして、入力された画像データ
は、F/F707〜710に送られる。
【0085】図20は主走査および副走査方向に1/2
に縮小印刷する時のタイミングチヤート例である。図2
0において、Dataはパラレル画像データで、SC
K,PCKはタイミング生成回路704が発生するクロ
ツクである。1/2に縮小印刷するには、画像データを
1/2にする必要がある。主走査方向については、連続
したCn,Mn,Yn,Knのデータをシフトし、続くC
n+1,Mn+1,Yn+1,Kn+1を間引き、画像データを1/
2にする。また、副走査方向については、1Hsync
周期ごとにSCK,PCKを間引くと、2Hsync周
期で画像データが間引かれ、主走査方向と同様に画像デ
ータを1/2とする。なお、この画像データの間引きに
よる縮小方法は、1%ピツチで縮小率を設定できる。
【0086】なお、図19の出力端の例として、F/F
707〜710を示したが、外部から入力されるデータ
の転送レートやメモリの動作速度によつては、タイミン
グを合わせるために、FiFo(フアーストインフアー
ストアウト)メモリなどが必要となる。本実施例のよう
に、シリアルスキヤンによつて読取つた画像を印刷する
場合、スキヤン帯間のつなぎ目に、データの不連続が発
生し、印刷のための2値化処理によつて、データの不連
続が強調され、印刷結果のスキヤン帯間のつなぎ目部分
に、すじが表われる問題がある。特に、誤差拡散法によ
る画像処理を施した画像を、印刷したときに顕著であ
る。
【0087】そこでスキヤン帯間のつなぎ目で、画像デ
ータの不連続が発生しないように、有効画素の他に、つ
なぎ画素が読取られ転送されてくる。つなぎ処理の詳細
は後述するが、フレームメモリ110に画像データを記
憶させるときには、つなぎ画素を切捨て、有効画素だけ
にする。画像データからつなぎ画素を取除くには、スキ
ヤナ1から、フレームメモリ110に記憶すべき有効画
素数を得る。1フレーム時間で、有効画素領域の画像デ
ータをフレームメモリ110に書込めるように、タイミ
ング生成回路704からクロツクを発生させる。つま
り、Hsyncから数えて、何クロツク目から読取を開
始し、何画素のデータを記憶するかを制御すれば良い。
入力画像データが、入力aからか入力bからかによつ
て、読取開始位置を変更する。読取開始位置の変更は、
SCKのタイミングを変更することで、また記憶する画
素数は、PCKのタイミングで調整する。
【0088】このように、場合に応じてタイミングを変
更する必要があるので、タイミング生成回路704には
FiFoメモリを用い、CPU503により自由に制御
可能とし、かつタイミング生成はHsyncとBVEに
同期をとり、スキヤナ1との同期がずれない構成となつ
ている。図21は入力画像データ処理部124のより詳
細な構成例を示すブロツク図である。なお、以下の説明
では、データ幅を8ビツトとするが、本実施例はこれに
限定されるものではなく、任意のデータ幅で実施できる
ことはいうまでもない。
【0089】まず、多値画像データの取扱例について説
明する。本実施例においては、フレームメモリ110が
3ブロツク構成のため、画像データCp,Mp,Ypを同
時に読出せる。図21において、フレームメモリ110
から読出された画像データは、タイミング制御回路80
6が生成するクロツク3CKにより、それぞれラツチ8
10〜812にラツチされる。Kpは、フレームメモリ
110の何れかのメモリから得られるので、Kpの読取
りタイミングで、タイミング制御回路806が出力する
クロツクKCKにより、ラツチk813にラツチされ
る。
【0090】以後は、例えばCMYKという順に処理が
行われる。この順番はタイミング制御回路806が出力
する信号4SELと、FiFoメモリ801への書込み
で制御される。FiFoメモリ801から出力された画
像データは、変倍補間回路802で、主走査および副走
査方向へ等倍または拡大補間される。続いて、マスキン
グ回路803で、マスキング処理され、さらに、対数/
γ変換回路804で、対数変換/γ変換される。処理さ
れた画像データが、パラレル画像信号のときは出力b8
08から、シリアル画像信号のときは出力a809から
出力される。
【0091】変倍補間回路802での、変倍補間には色
々な方法があるが、図22,図23に示す一例を説明す
る。まず図22は、主走査方向の変倍補間例について説
明する図である。本実施例のように、シリアルスキヤン
によつて読取つた画像を印刷する場合、スキヤン帯間の
つなぎ目に、データの不連続が発生し、印刷のための2
値化処理によつて、データの不連続が強調され、印刷結
果のスキヤン帯間のつなぎ目部分に、すじが表われる問
題がある。特に、誤差拡散法による画像処理を施した画
像を、印刷したときに顕著である。
【0092】そこで、本実施例では、フレームメモリ1
10から画像データを読出すときに、有効画素の他に、
つなぎ画素も読出す必要があり、有効画素,つなぎ画素
および変倍データを保存して、スキヤン帯間のつなぎ目
に、データの不連続が発生しないようにしている。な
お、2倍に拡大するには、ある画素データと続く画素デ
ータの間に、1画素データを追加すればよい。例えば、
データ追加前の、128番目の画素データと、129番
目の画素データとの平均値を求め、得られた平均値をデ
ータ追加後の256番目の画素データとする。
【0093】ここで、2倍に拡大し、つなぎ画素として
8画素を用意する必要があるときの、フレームメモリ1
10に記憶された画素データと、変倍補間回路802か
ら出力される画素データとの関係を説明する。なお、以
下の説明では、フレームメモリ110のn番目の位置に
記憶された画素データを「FMn」と呼ぶ。つまりFM
123は、フレームメモリ110の123番目の位置に
記憶された画素データである。また、任意のスキヤンに
おいて、変倍補間回路802から出力されるm番目の画
素データを「GDm」と呼ぶ。つまりGD321は、変
倍補間回路802から出力される321番目の画素デー
タである。
【0094】まず、第1スキヤンでは、例えば、FM1
からFM133までのデータを読出す。すなわち、図2
2に示すように、第1スキヤンの有効画素データGD1
〜GD256は、FM1〜FM129から生成される。
また、第1スキヤンのつなぎ画素データGD257〜G
D264の8画素は、FM129〜FM133から生成
される。
【0095】続いて、第2スキヤンでは、FM129か
らFM261までのデータを読出す。すなわち、図22
に示すように、第2スキヤンの有効画素データGD1〜
GD256は、FM129〜FM256から生成され
る。また、第2スキヤンのつなぎ画素データGD257
〜GD264の8画素は、FM257〜FM261から
生成される。
【0096】以下、必要なスキヤン回数、上記を繰返
し、画素データを生成し出力する。なお、上記の変倍補
間は、図21に示すタイミング/変倍補間制御回路80
5で制御される。以上では、2倍に拡大する例を説明し
たが、略同様な方法で任意の拡大率を実現できる。2.
5倍に拡大するときは、例えば、FM1とFM2の間に
は、1データを補間し、FM2とFM3の間には、2デ
ータを補間すればよい。
【0097】以上説明した本実施例の変倍補間方法は、
計算で補間を行うような場合に問題となる、計算誤差に
よるスキヤン帯間のつなぎ目でのデータの不連続性が発
生せず、正確なつなぎ処理と変倍が実現できる。次に図
23は、副走査方向の変倍補間例について説明する図で
ある。なお、副走査方向では、つなぎ処理は不要であ
る。
【0098】図23(a)に×印で示す位置の変倍補間
データαは、一般に、次式により求められる。 α=x・a+(1−x)d 上式のaとdは、変倍補間するデータの前後のデータ
で、また、xは変倍率と求めるデータの位置によつて決
る。例えば、変倍率200%のときは、x=1/2,1
−x=1/2である。
【0099】図23(b)に示すように、フレームメモ
リ110から読出された画素データをa〜iで表し、ま
た、図23(c)に示すように、変倍補間によつて得ら
れた画素データを1〜16で表すと、主走査方向に画素
データa〜iに挟まれた画素データ1,2,8,9,1
5,16の6データは、上述の主走査方向の変倍補間で
求める。また、副走査方向に画素データa〜iに挟まれ
た画素データ3,5,7,10,12,14の6データ
は、前式によつて求める。残りの画素データ4,6,1
1,13の4データは、既に変倍補間によつて得られた
データから、変倍補間によつて求める。
【0100】以上のように変倍補間されて、変倍補間回
路802から出力された画像データは、図21に示すマ
スキング回路803で色補正される。マスキング回路8
03は、乗算器またはルツクアツプテーブルなどで構成
され、外部インタフエイスを介して、色の修正,色合せ
などにも使用できる。マスキング回路803で色補正さ
れた画像データは、図21に示す対数/γ変換回路80
4で処理される。入力された画像データがRGB画像デ
ータのときは、印刷装置のCMYイメージに変換するた
めに対数変換する。また、入力された画像データがCM
YK画像データのときは、γ補正により、印刷装置に適
切なCMYK画像データに変換する。
【0101】さらに、マスキング回路803および対数
/γ変換回路804では、印刷時のインクのにじみを防
ぐために、例えばC,M,Y,Kが同時に大きな面積を
印刷すような画像データに対して、濃度補正を施してい
る。次に、2値画像データの取扱例について説明する。
フレームメモリ110に記憶された2値画像データは、
図21に示すMPX/シフトレジスタ807により、パ
ラレル画像信号からシリアル画像信号へ変換される。
【0102】MPX/シフトレジスタ807からの出力
は、データ幅8ビツトのデータ線のうちの任意のビツト
を利用して、図21に示す変倍補間回路802に入力さ
れる。変倍補間回路802では、多値画像データのとき
のような変倍補間は行なわず、変倍率に応じた単純なデ
ータを補間する。続いて、図21に示すマスキング回路
803と対数/γ変換回路804は、2値画像データに
何の処理も施さず、2値画像データを通過させ、2値画
像データは出力a809から出力される。
【0103】上述の入力画像データ処理部123と、出
力画像データ処理部124とにおける各種の制御は、制
御部b112のCPU503により行なわれる。さら
に、外部のホストコンピユータ(不図示)など情報処理
装置からのコマンドに基づいて、CPU503が、入力
画像データ処理部123と、出力画像データ処理部12
4との制御を行うことは、既に述べたとおりである。
【0104】外部のホストコンピユータなどからは、次
の4種類のコマンドが送られてくる。 (1)スキヤナ1から原稿の画像を読取り、多値のま
ま、あるいは2値に変換して、フレームメモリ110の
所定のアドレスに記憶させる。 (2)ホストコンピユータなどの上で作成した、多値、
あるいは2値の画像データを、フレームメモリ110の
所定のアドレスに記憶させる。
【0105】(3)フレームメモリ110に記憶されて
いる、多値、あるいは2値の画像データを、その種類に
応じて多値合成部106、または2値合成部109のど
ちらかに出力し、印刷などを実行させる。 (4)フレームメモリ110に記憶されている、多値、
あるいは2値画像データを、ホストコンピユータなどに
転送させる。
【0106】当然、この他に各種の状態制御や、ステー
タス情報のやり取りのためのコマンドがあるが、それら
の説明は省略する。また、ホストコンピユータなどとの
情報交換には、GPIBあるいはSCSIなどの、標準
パラレルインタフエイスが使用されると前述したが、こ
のインタフエイスには、ホストコンピユータなどが備え
るインタフエイスに合致するものを使用する。ホストコ
ンピユータなどに、例えば、GPIBインタフエイスが
備わつていれば、GPIBを使用し、SCSIは使用し
ない。これらのインタフエイスは、8ビツトのパラレル
インタフエイスであり、画像データを、ホストコンピユ
ータなどと、フレームメモリ110との間で送受信する
とき、多値画像データが8ビツトであるため、1色の画
像データごとに送受信を行うことになる。2値画像デー
タについても、同じインタフエイスを使用するので、当
然、8ビツト単位に送受信を行わなければならない。
【0107】本実施例においても、2値画像データの画
像データサイズも、ダミー画像データを含めて8で割れ
る大きさにしてあり、ダミー画像データとして印刷され
ないデータ、例えば‘0’を挿入している。次に、図2
4は混在画像データの記録例を説明する図である。図2
4において、901は記録紙、902は多値画像データ
を印刷した画像で、例えば、原稿の画像をスキヤナ1で
読取つたものである。903は2値画像データを印刷し
た画像で、例えば、ホストコンピユータなどから送られ
てきたものである。既に述べたように、902の画像の
多値画像データと、903の画像の2値画像データと
は、混在して、フレームメモリ110に記憶されてい
て、混在した画像データを、フレームメモリ110から
読出し、1枚の記録用紙に、同時に、記録させられる。
【0108】なお、フレームメモリ110に記憶された
画像データが、多値または2値のいずれの属性であるか
は、制御部b112のCPU503が保持しており、そ
の属性に応じて、CPU503が制御を行う。なお、上
記の説明および図9,図13,図14,図15では、外
部のホストコンピユータなどとのインタフエイスに、パ
ラレルインタフエイスを利用する例を説明したが、本実
施例はこれに限定されず、例えば、シリアルインタフエ
イスを利用できることはいうまでもない。また、例えば
イーサネツトなどの、高速なローカルエリアネツトワー
クと接続し、本実施例を、スキヤン/プリントサーバと
して利用することもできる。
【0109】本実施例のように、多値の画像データを読
取り、読取つた多値画像データを2値化して、印刷する
形式の画像処理装置であれば、本発明を適用するのは容
易である。例えば、プリンタ部には、一般にピエゾ方式
と呼ばれるタイプのインクジエツト方式や熱転写方式な
ど多様な印刷方式を用いることができる。以上説明した
ように、本実施例によれば、外部の情報処理装置との間
で、同一のインタフエイスを介して、多値画像データま
たは2値画像データの何れも送受信できるように構成
し、多値画像データと2値画像データの何れも同一フレ
ームメモリに記憶し、多値画像データと2値画像データ
の何れも同一記録紙に、同時に、記録することができ
る。従つて、多値画像データまたは2値画像データの何
れの画像データも、データ交換,データ処理および記録
ができ、かつ、2値画像データと多値画像データが混在
した、混在画像データのデータ交換,データ処理および
記録ができる。
【0110】さらに、本実施例において、2値画像デー
タを扱うときは、フレームメモリのメモリ容量が同一で
も、多値画像に比べ、サイズの大きな画像を処理でき
る。また、本実施例において、一旦、2値化した画像
は、多値画像データに比べ、データ量を小さく圧縮でき
る。ただし、本実施例で2値化した2値画像データは、
本実施例でなければ、きれいな画像として出力すること
ができない、本実施例専用の画像データとなるが、多値
画像データの場合は、データ容量は大きいが、本実施例
だけでなく、他の装置でも利用できる汎用の画像データ
として扱える。
【0111】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによつて達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0112】
【発明の効果】以上の説明したように本発明によれば、
多値画像データと2値画像データが混在した画像データ
を、データ交換,処理できる画像処理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の外観の一例を示す図で
ある。
【図2】本実施例を横から見た断面の一例を示す図であ
る。
【図3】本実施例の走査キヤリツジの周辺の詳細な構成
例を示す図である。
【図4】本実施例のスキヤナの内部メカ機構例を説明す
る図である。
【図5】本実施例のスキヤナの画像読取り動作の一例を
示す図である。
【図6】本実施例のスキヤナに投影露光手段を取付けた
一例を示す図である。
【図7】本実施例のフイルム投影系の詳細の一例を示す
図である。
【図8】本実施例のフイルムと投影像の関係の一例を示
す図である。
【図9】,
【図10】本実施例の機能ブロツクの構成例を示すブロ
ツク図である。
【図11】本実施例の画像処理ブロツクのタイミングチ
ヤート例である。
【図12】本実施例の画像処理部と2値化処理部の詳細
な構成例を示す図である。
【図13】,
【図14】,
【図15】本実施例のフレームメモリ制御部の詳細な構
成例を示すブロツク図である。
【図16】本実施例のアドレス変換回路のアドレス変換
例を説明する図である。
【図17】本実施例のフレームメモリのメモリマツプの
一例を示す図である。
【図18】本実施例のフレームメモリアクセス要求のタ
イムチヤート例である。
【図19】本実施例の入力画像データ処理部の詳細な構
成例を示すブロツク図である。
【図20】本実施例の1/2縮小印刷時のタイミングチ
ヤート例である。
【図21】本実施例の入力画像データ処理部の詳細な構
成例を示すブロツク図である。
【図22】本実施例の主走査方向の変倍補間例について
説明する図である。
【図23】本実施例の副走査方向の変倍補間例について
説明する図である。
【図24】本実施例の混在画像データの記録例を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 スキヤナ 2 コントローラ 3 プリンタ 4 フレームメモリ制御部 10 操作部 17 原稿ガラス台 18 CCDユニツト 37 記録ヘツド 100 アナログ信号処理部 101 入力画像処理部 102,111,112,121 制御部 106 多値合成部 107 画像処理部 108 2値化処理部 109 2値合成部 110,500〜502 フレームメモリ 123 入力画像データ処理部 124 出力画像データ処理部 150 GPIBインタフエイス 151 SCSIインタフエイス 503 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 雅裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 杉島 喜代久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−187180(JP,A) 特開 平1−318354(JP,A) 特開 平2−193463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データと二値画像データが混在
    する画像処理装置であって、 画像を読み取る読取手段と、多値画像データと二値画像データを混在して記憶可能な
    記憶手段と、 前記読取手段および前記記憶手段から出力される画像デ
    ータを画像処理する処理手段と、 前記処理手段により処理された画像データを画像形成手
    段に供給する供給手段と、 前記記憶手段と外部機器の間で画像データを交換する
    データ交換手段とを備え、前記データ交換手段は、前記外部機器からのコマンドに
    応じて、前記読取手段と前記外部機器との間で多値画像
    データまたは二値画像データを交換 することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理手段は、多値画像データを合成
    する多値合成部および二値画像データを合成する二値合
    成部とを有することを特徴とする請求項1に記載された
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記外部機器からの指示により、前記記
    憶手段から読み出された多値画像データおよび二値画像
    データはそれぞれに対応する前記多値合成部および前記
    二値合成部によって合成された後、前記形成手段に供給
    されることを特徴とする請求項2に記載された画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記外部機器からの指示により、前記読
    取手段が出力した画像データ前記記憶手段に記憶され
    ることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載
    された画像処理装置。
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