JP3173511U - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置10において、正極側入力電極27及び負極側入力電極28には、コンデンサ基板31を主回路基板22に対向させて支持するコンデンサ基板用支持部27f,28fが形成されている。また、正極側入力電極27及び負極側入力電極28には、コンデンサ基板用支持部27f,28fより上部には、制御回路基板40をコンデンサ基板31に対向させて支持する制御回路基板用支持部27g,28gが形成されている。そして、主回路基板22の上方にコンデンサ基板31が配置されるとともに、コンデンサ基板31の上方に制御回路基板40が配置されている。さらに、コンデンサ基板用支持部27f,28fとコンデンサ基板31、及び制御回路基板用支持部27g,28gと制御回路基板40とが電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、ヒートシンクと、半導体素子が搭載された主回路基板と、コンデンサが搭載されたコンデンサ基板と、半導体素子を制御する電子部品が搭載された制御基板と、を備える半導体装置に関する。
例えば、モータに可変電流のAC電力を供給するインバータ装置(半導体装置)は、スイッチング素子としての半導体素子が搭載された主回路基板、及び半導体素子の制御部を有する制御回路基板を有する(例えば、特許文献1参照)。図8に示すように、特許文献1に開示の電子機器90(半導体装置)は、ベースプレート91の上面に第1の回路基板92(主回路基板)が接合され、この第1の回路基板92の上面には半導体素子93が実装されるとともに、第1の回路基板92の上面には電解コンデンサ94がコンデンサ載置用導電板95により実装されている。
また、第1の回路基板92の上面には、半導体素子93を制御するマイコンチップ96(制御部)が搭載された第2の回路基板97(制御回路基板)が、第1の回路基板92に対して垂直に延びるように立設した状態(縦置き状態)で固定されている。
特開2009−212311号公報
ところが、特許文献1に記載の電子機器90において、第2の回路基板97の高さが電解コンデンサ94の高さを超えてしまっており、電子機器90の高さ方向への体格が大型化してしまっている。
本考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、半導体装置の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる半導体装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の考案は、ヒートシンクと、前記ヒートシンク上に熱的に結合されるとともに、半導体素子が搭載された主回路基板と、コンデンサが搭載されたコンデンサ基板と、前記半導体素子を制御する電子部品が搭載された制御回路基板と、電源に接続され、前記半導体素子及び前記コンデンサに電力供給するとともに、前記主回路基板上に支持される正極側入力電極、及び負極側入力電極と、を備える半導体装置に関する。この半導体装置において、前記正極側入力電極、及び負極側入力電極には、前記コンデンサ基板を前記主回路基板に対向させて支持するコンデンサ基板用支持部が形成されるとともに、前記コンデンサ基板用支持部より上部には、前記制御回路基板を前記コンデンサ基板に対向させて支持する制御回路基板用支持部が形成され、前記主回路基板の上方にコンデンサ基板が配置されるとともに、前記コンデンサ基板の上方に前記制御回路基板が配置されている。さらに、前記コンデンサ基板用支持部と前記コンデンサ基板、及び前記制御回路基板用支持部と前記制御回路基板とが電気的に接続されている。
これによれば、正極側入力電極及び負極側入力電極に、コンデンサ基板用支持部及び制御回路基板用支持部が形成されている。コンデンサ基板用支持部にコンデンサ基板が支持されるとともに、制御回路基板用支持部に制御回路基板が支持されている。そして、ヒートシンクから上に向かって主回路基板、コンデンサ基板、及び制御回路基板が互いに間隔を空けて段積みされている。このような配置にすることによって、制御回路基板を主回路基板に対して垂直に配置した場合と比べて、半導体装置の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる。
また、前記主回路基板と前記制御回路基板は接続部材によって信号接続されていてもよい。これによれば、段積みされた主回路基板と制御回路基板とを簡単に信号接続することができる。
また、前記主回路基板には補助ブラケットが支持され、該補助ブラケットと前記制御回路基板用支持部とによって前記制御回路基板が支持されていてもよい。
これによれば、制御回路基板は、正極側入力電極及び負極側入力電極の制御回路基板用支持部に加え、補助ブラケットにも支持され、安定した状態に支持することができる。
また、前記主回路基板上には、複数の出力端子が設けられており、前記コンデンサ基板及び前記制御回路基板には、前記複数の出力端子を貫通させる貫通孔が形成されていてもよい。
本考案によれば、半導体装置の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる。
実施形態の半導体装置を示す分解斜視図。 実施形態の半導体装置を示す側面図。 半導体装置の回路構成図。 コンデンサ及び半導体素子を示す平面図。 別例の半導体装置における半導体モジュールを示す平面図。 別例の半導体装置におけるコンデンサモジュールを示す平面図。 別例の半導体装置における制御回路基板を示す平面図。 背景技術を示す図。
以下、本考案を車両に搭載される半導体装置に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
半導体装置10は車載走行モータを駆動する3相インバータである。まず、半導体装置10のインバータ回路を説明する。図3に示すように、インバータ回路の主回路基板22には、スイッチング素子Qとそのスイッチング素子Qに逆並列されたダイオードDをワンチップ化した半導体素子23が複数実装されている。図1に示すように、主回路基板22には複数の半導体素子23が実装されているが、図3ではインバータ回路の説明を簡単にするため、図1のインバータ回路を等価的に示している。
さて、インバータ回路は、6つのスイッチング素子Q1〜Q6を有する。各スイッチング素子Q1〜Q6には、MOSFET(metal oxide semiconductor 電界効果トランジスタ)が使用されている。インバータ回路は、第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2、第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4、第5及び第6のスイッチング素子Q5,Q6がそれぞれ直列に接続されている。各スイッチング素子Q1〜Q6のドレインとソース間には、ダイオードD1〜D6が、逆並列に接続されている。第1、第4及び第5のスイッチング素子Q1,Q4,Q5及び第1、第4及び第5のスイッチング素子Q1,Q4,Q5に接続されたダイオードD1,D4,D5の組はそれぞれ上アームと呼ばれる。また、第2、第3及び第6のスイッチング素子Q2,Q3,Q6及び第2、第3及び第6のスイッチング素子Q2,Q3,Q6に接続されたダイオードD2,D3,D6の組はそれぞれ下アームと呼ばれる。
なお、図1に示すように、主回路基板22の幅方向に並べて設置された6個の半導体素子23が並列接続されて、第1の半導体素子群G1が構成されている。なお、図3では、6個並列接続された半導体素子23からなる第1の半導体素子群G1を、Q1とD1として等価的に表示している。同様に、主回路基板22の幅方向に並べて設置された6個の半導体素子23が並列接続されて、第2〜第6の半導体素子群G2〜第6が構成されている。なお、図3では、6個並列接続された半導体素子23からなる第2の半導体素子群G2を、Q2とD2として等価的に表示し、6個並列接続された半導体素子23からなる第3の半導体素子群G3を、Q3とD3として等価的に表示している。さらに、図3では、6個並列接続された半導体素子23からなる第4の半導体素子群G4を、Q4とD4として等価的に表示し、6個並列接続された半導体素子23からなる第5の半導体素子群G5を、Q5とD5として等価的に表示している。また、6個並列接続された半導体素子23からなる第6の半導体素子群G6を、Q6とD6として等価的に表示している。
そして、第1の半導体素子群G1がU相の上アーム用半導体素子群を、第4の半導体素子群G4がV相の上アーム用半導体素子群を、第5の半導体素子群G5がW相の上アーム用半導体素子群を構成している。また、第2の半導体素子群G2がU相の下アーム用半導体素子群を、第3の半導体素子群G3がV相の下アーム用半導体素子群を、第6の半導体素子群G6がW相の下アーム用半導体素子群を構成している。
図3に示すように、インバータ回路は、車載バッテリ20に電気的に接続された正極側入力電極27と負極側入力電極28を有する。また、図1に示すように、正極側入力電極27には、正極側中継端子26が電気的に接続されるとともに、負極側入力電極28には、負極側中継端子25が電気的に接続されている。
そして、図3に示すように、第1のスイッチング素子Q1のドレイン用の導体パターンは、正極側入力電極27に電気的に接続されている。第4及び第5のスイッチング素子Q4,Q5のドレイン用の導体パターンは、正極側中継端子26を介して正極側入力電極27に電気的に接続されている。また、第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3のソース用の導体パターンは、負極側中継端子25を介して負極側入力電極28と電気的に接続されている。さらに、第6のスイッチング素子Q6のソース用の導体パターンは、負極側入力電極28と電気的に接続されている。
また、正極側入力電極27と負極側入力電極28の間には複数のコンデンサ32が並列に接続されている。これらコンデンサ32は、コンデンサ基板31に複数実装されている。
なお、図1に示すように、コンデンサ32は、コンデンサ基板31に多数実装されるが、インバータ回路の説明を簡単にするため、図3では、等価的にコンデンサ32を示している。そして、コンデンサ32の正極端子が、正極側の導体パターンを介して正極側入力電極27に接続され、コンデンサ32の負極端子が、負極側の導体パターンを介して負極側入力電極28に接続されている。車載バッテリ20からの主電流が、正極側入力電極27からコンデンサ32に流れると、コンデンサ32に充電される。コンデンサ32に充電された電流は、コンデンサ32から半導体素子23へと供給される。
第1と第2のスイッチング素子Q1,Q2の間の接合点はU相出力端子Uに、第3と第4のスイッチング素子Q3,Q4の間の接合点はV相出力端子Vに、第5と第6のスイッチング素子Q5,Q6の間の接合点はW相出力端子Wに、それぞれ接続されている。そして、U相出力端子U、V相出力端子V及びW相出力端子Wは、出力機器としての車載走行モータ(図示せず)に接続されている。
各スイッチング素子Q1〜Q6は制御回路基板40に接続されている。そして、制御回路基板40の制御回路によりスイッチング素子Q1〜Q6がスイッチング制御されて車載走行モータに電力を供給するようになっている。
次に、半導体装置10の構成について説明する。
図1に示すように、半導体装置10のヒートシンク11は、アルミニウム系金属や銅等で矩形板状に形成されるとともに、このヒートシンク11の上面には、半導体モジュール12が支持されている。半導体モジュール12は、主回路基板22に複数の半導体素子23が実装されてなる。主回路基板22は矩形板状をなす。ここで、主回路基板22の長辺方向を長さ方向とし、長さ方向に直交する方向を幅方向とする。
主回路基板22は、金属基板の上面に絶縁コーティングを施し、その絶縁コーティングの上に銅又はアルミ製の導体パターンが形成されて構成されている。図4の2点鎖線に示すように、主回路基板22の導体パターンPは、主回路基板22の幅方向へ細長に延びるシート状に形成されている部分を備える。図1に示すように、金属基板は、電気的な絶縁機能を有するものである。そして、主回路基板22は、ヒートシンク11と熱的に結合される。
主回路基板22の上面には、半導体素子23が複数実装されている。具体的には、半導体素子23は半田付けにて主回路基板22の導体パターンPと接合されている。複数の半導体素子23は、主回路基板22の幅方向に沿って1列に延びるように並設された半導体素子群Gが、主回路基板22の長さ方向に複数列(6列)並ぶように配設されている。各半導体素子群Gは、それぞれ個別の導体パターンPに電気的に接続されるとともに、各半導体素子群Gの複数の半導体素子23それぞれは導体パターンPに並列に接続されている。
なお、6列の半導体素子群Gを、図4の右側から第1の半導体素子群G1とし、左側に向けて第2の半導体素子群G2、第3の半導体素子群G3、第4の半導体素子群G4、第5の半導体素子群G5、第6の半導体素子群G6とする。また、主回路基板22の長さ方向に隣り合う半導体素子群Gは、互いに間隔を空けて配設されている。
図1及び図2に示すように、主回路基板22の長さ方向の一端側には、アルミニウムにより略棒状に形成された正極側入力電極27が配置されるとともに、長さ方向の他端側には、アルミニウムにより略棒状に形成された負極側入力電極28が配置されている。正極側入力電極27及び負極側入力電極28は、主回路基板22の導体パターンP上に配置されるパターン接続用電極部27a,28aを備える。パターン接続用電極部27a,28aは、主回路基板22の幅方向に細長に延びる矩形板状(帯状)に形成されている。そして、パターン接続用電極部27a,28aは、その長さ方向が導体パターンPの長さ方向に沿うように配置されるとともに、パターン接続用電極部27a,28aは導体パターンPに対し面接触して電気的に接続されている。
正極側入力電極27及び負極側入力電極28において、パターン接続用電極部27a,28aの長さ方向の中央には丸棒状をなす外部接続用電極部27c,28cが立設されている。正極側入力電極27の外部接続用電極部27cは、第1の半導体素子群G1の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に隣り合うように配置されている。また、負極側入力電極28の外部接続用電極部28cは、第6の半導体素子群G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に隣り合うように配設されている。
図4に示すように、第1の半導体素子群G1の6個の半導体素子23を、主回路基板22の幅方向の一端側(図4の上側)から第1半導体素子23a、第2半導体素子23b、第3半導体素子23c、第4半導体素子23d、第5半導体素子23e、第6半導体素子23fとする。この場合、第1半導体素子23aから外部接続用電極部27cまでの距離と、第6半導体素子23fから外部接続用電極部27cまでの距離は同じになる。また、第2半導体素子23bから外部接続用電極部27cまでの距離と、第5半導体素子23eから外部接続用電極部27cまでの距離は同じになり、第1及び第6半導体素子23a,23fから外部接続用電極部27cまでの距離より短くなる。さらに、第3半導体素子23cから外部接続用電極部27cまでの距離と、第4半導体素子23dから外部接続用電極部27cまでの距離は同じになり、第1及び第6半導体素子23a,23fから外部接続用電極部27cまでの距離、さらには、第2及び第5半導体素子23b,23eから外部接続用電極部27cまでの距離より短くなる。すなわち、このように外部接続用電極部27cを配置することで、主回路基板22の幅方向に複数並べて配置された各半導体素子23から外部接続用電極部27cまでの電流経路を考えた場合、最も遠い電流経路と最も近い電流経路の差が最小となる。
図1及び図2に示すように、パターン接続用電極部27a,28aの上面は、コンデンサ基板31を支持するコンデンサ基板用支持部27f,28fを構成している。さらに、外部接続用電極部27c,28cにおいて、コンデンサ基板用支持部27f,28fより上側の周面からは、制御回路基板40を支持する制御回路基板用支持部27g,28gが突設されている。
そして、正極側入力電極27及び負極側入力電極28のパターン接続用電極部27a,28aは、その下面が、導体パターンPに面接触するとともに、主回路基板22を介してヒートシンク11に面接触し、パターン接続用電極部27a,28aとヒートシンク11とは熱的に結合されている。
インバータ回路は、車載走行モータに接続されるU相出力端子U、V相出力端子V及びW相出力端子Wを備える。U相の上アーム用半導体素子群(第1の半導体素子群G1)と下アーム用半導体素子群(第2の半導体素子群G2)との間にU相出力端子Uが配置されるとともに、V相の上アーム用半導体素子群(第4の半導体素子群G4)と下アーム用半導体素子群(第3の半導体素子群G3)との間にV相出力端子Vが配置されている。さらに、W相の上アーム用半導体素子群(第5の半導体素子群G5)と下アーム用半導体素子群(第6の半導体素子群G6)との間にW相出力端子Wが配置されている。
U相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wは、主回路基板22の導体パターンP上に配置される基部Ua,Va,Waをそれぞれ備え、各基部Ua,Va,Waは矩形板状(帯状)に形成されている。そして、基部Ua,Va,Waは、その長さ方向が第1〜第6の半導体素子群G1〜G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向に延びるように配置されるとともに、基部Ua,Va,Waは導体パターンPに対し面接触して電気的に接続されている。U相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wにおいて、各基部Ua,Va,Waの長さ方向の中央には丸棒状をなす外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが立設されている。そして、U相出力端子U、V相出力端子V及びW相出力端子Wの各外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが車載走行モータに接続されている。
U相出力端子Uの外部接続用端子部Ubは、第1の半導体素子群G1及び第2の半導体素子群G2の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に配置されている。V相出力端子Vの外部接続用端子部Vbは、第3の半導体素子群G3と第4の半導体素子群G4の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に配置されている。W相出力端子Wの外部接続用端子部Wbは、第5の半導体素子群G5と第6の半導体素子群G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に配置されている。
ここで、図4に示すように、U相の上アーム用半導体素子群である第1の半導体素子群G1、及びU相の下アーム用半導体素子群である第2の半導体素子群G2の6個の半導体素子23を、上記と同様に第1〜第6半導体素子23a〜23fとする。この場合、両半導体素子群G1,G2の第1半導体素子23aから外部接続用端子部Ubまでの距離と、第6半導体素子23fから外部接続用端子部Ubまでの距離は同じになる。また、両半導体素子群G1,G2の第2半導体素子23bから外部接続用端子部Ubまでの距離と、第5半導体素子23eから外部接続用端子部Ubまでの距離は同じになり、第1及び第6半導体素子23a,23fから外部接続用端子部Ubまでの距離より短くなる。さらに、両半導体素子群G1,G2の第3半導体素子23cから外部接続用端子部Ubまでの距離と、第4半導体素子23dから外部接続用端子部Ubまでの距離は同じになり、第2及び第5半導体素子23b,23eから外部接続用端子部Ubまでの距離より短くなる。すなわち、このように外部接続用端子部Ubを配置することで、主回路基板22の幅方向に複数並べて配置された各半導体素子23から外部接続用端子部Ubまでの電流経路を考えた場合、最も遠い電流経路と最も近い電流経路の差が最小となる。
また、U相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbの上端から主回路基板22の上面までの距離(高さ)は、主回路基板22の幅方向への長さ(幅)より短くなっている。
図1に示すように、主回路基板22の長さ方向に隣り合う第2の半導体素子群G2と第3の半導体素子群G3の間には、負極側中継端子25が配設されるとともに、第4の半導体素子群G4と第5の半導体素子群G5の間には、正極側中継端子26が配設されている。負極側中継端子25及び正極側中継端子26の高さは、U相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの基部Ua,Va,Waよりも高くなっている。
そして、第1の半導体素子群G1のドレイン用の導体パターンPは、正極側入力電極27のパターン接続用電極部27aに電気的に接続されている。第3及び第5の半導体素子群G3,G5のドレイン用の導体パターンPは、正極側中継端子26を介して正極側入力電極27に電気的に接続されている。また、第2及び第4の半導体素子群G2,G4のソース用の導体パターンPは、負極側中継端子34を介して負極側入力電極28と電気的に接続されている。さらに、第6の半導体素子群G6のソース用の導体パターンPは、負極側中継端子34を介して負極側入力電極28のパターン接続用電極部28aと電気的に接続されている。なお、主回路基板22には、主回路側コネクタ部22bが設けられている。
さらに、第1の半導体素子群G1のソース電極は、U相出力端子Uの基部Uaに電気的に接続され、第2の半導体素子群G2のドレイン電極はU相出力端子Uの基部Uaに電気的に接続されている。第4の半導体素子群G4のソース電極は、V相出力端子Vの基部Vaに電気的に接続され、第3の半導体素子群G3のドレイン電極はV相出力端子Vの基部Vaに電気的に接続されている。さらに、第5の半導体素子群G5のソース電極は、W相出力端子Wの基部Waに電気的に接続され、第6の半導体素子群G6のドレイン電極はW相出力端子Wの基部Waに電気的に接続されている。
図1及び図2に示すように、正極側入力電極27及び負極側入力電極28のコンデンサ基板用支持部27f,28f上には、コンデンサモジュール30が支持され、主回路基板22の上方にコンデンサモジュール30が配置されている。このコンデンサモジュール30は、コンデンサ基板31とコンデンサ32とから構成されている。コンデンサ基板31は、主回路基板22とほぼ同じ矩形状に形成されるとともに、主回路基板22の上方に配置されている。また、コンデンサ基板31には、その長さ方向に沿って貫通孔31aが3箇所形成されるとともに、各貫通孔31aにはU相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが貫通するようになっている。そして、コンデンサ基板31は、その下面が主回路基板22に対向するように横置きされて、主回路基板22上に段積みされている。
図4に示すように、コンデンサ32は、第1の半導体素子群G1(U相の上アーム用半導体素子群)に対応して複数設けられるとともに、第2の半導体素子群G2(U相の下アーム用半導体素子群)に対応して複数設けられている。また、コンデンサ32は、第4の半導体素子群G4(V相の上アーム用半導体素子群)に対応して複数設けられるとともに、第3の半導体素子群G3(V相の下アーム用半導体素子群)に対応して複数設けられている。さらに、コンデンサ32は、第5の半導体素子群G5(W相の上半導体素子群)に対応して複数設けられるとともに、第6の半導体素子群G6(W相の下アーム用半導体素子群)に対応して複数設けられている。
そして、U相、V相、及びW相のそれぞれにおいて、半導体装置10の上面視において、コンデンサ32の下方に重なる位置に半導体素子23が配置されている。また、U相、V相、及びW相のそれぞれにおいて、主回路基板22の幅方向の両側に複数のコンデンサ32が配置されるとともに、幅方向の両側に分散されたコンデンサ32は、それぞれ各相の出力端子U,V,Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbを中心に点対称に配置されている。したがって、幅方向の両側に分散されたコンデンサ32それぞれから外部接続用端子部Ub,Vb,Wbまでの距離が同じになっている。
そして、コンデンサ32の正極端子が、正極側の導体パターンを介して正極側入力電極27のパターン接続用電極部27aに接続され、コンデンサ32の負極端子が、負極側の導体パターンを介して負極側入力電極28のパターン接続用電極部28aに接続されている。
図1及び図2に示すように、主回路基板22上には、補助ブラケット50が支持されている。この補助ブラケット50は、主回路基板22の長さ方向に延びる矩形板状のブラケット本体51と、ブラケット本体51の長さ方向の両側に形成された一対の脚部52とからなる。そして、一対の脚部52が、主回路基板22の長さ方向の両端に固定されるとともに、ブラケット本体51が、正極側入力電極27及び負極側入力電極28の制御回路基板用支持部27g,28gに支持されている。また、ブラケット本体51には、その長さ方向に沿って貫通孔51aが3箇所形成されるとともに、各貫通孔51aにはU相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが貫通するようになっている。
ブラケット本体51上には制御回路基板40が支持されるとともに、制御回路基板用支持部27g,28gには、ブラケット本体51を介して制御回路基板40が支持されている。制御回路基板40は、ブラケット本体51とほぼ同じ矩形状に形成されるとともに、制御回路基板40は、コンデンサ基板31、及び主回路基板22とほぼ同じ形状に形成されている。また、制御回路基板40は、その下面がコンデンサ基板31に対向するように横置きされて、主回路基板22上に段積みされている。また、制御回路基板40には、その長さ方向に沿って貫通孔40aが3箇所形成されるとともに、各貫通孔40aにはU相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが貫通するようになっている。
したがって、半導体装置10においては、ヒートシンク11から上に向かって、主回路基板22、コンデンサ基板31、及び制御回路基板40が段積みされるとともに、三枚の基板22,31,40が互いに間隔を空けて平行に配列されている。詳細には、主回路基板22上の半導体素子23の上方にコンデンサ基板31が配置されるとともに、コンデンサ基板31上のコンデンサ32の上方に制御回路基板40が配置されている。さらに、制御回路基板40上に電子部品41が配置されている。したがって、ヒートシンク11から上に向かって、主回路基板22、半導体素子23、コンデンサ基板31、コンデンサ32、制御回路基板40、及び電子部品41が積み重ねられている。
図2に示すように、半導体装置10の全体の体格において、最も高い位置は、正極側入力電極27、負極側入力電極28、U相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wの上端であり、これら正極側入力電極27、負極側入力電極28、及び各出力端子U,V,Wの上端より下側で、主回路基板22、コンデンサ基板31、制御回路基板40が段積みされている。また、図4に示すように、半導体装置10の全体の体格において、主回路基板22の幅方向及び長さ方向では、ヒートシンク11が一番大きくなっており、主回路基板22、コンデンサ基板31、及び制御回路基板40は、ヒートシンク11のサイズ内に収まるように形成されている。
正極側入力電極27及び負極側入力電極28において、制御回路基板用支持部27g,28gには、導電カラー53が支持されるとともに、導電カラー53は制御回路基板40の導電パターン(図示せず)と電気的に接続されている。そして、この導電カラー53を介して、正極側入力電極27及び負極側入力電極28と制御回路基板40が電気的に接続されている。
制御回路基板40の上面には、複数の電子部品41から構成される制御回路が設けられるとともに、この制御回路により各半導体素子23がスイッチング制御されて車載走行モータに電力を供給することができるようになっている。制御回路基板40の上面には制御回路側コネクタ部42が設けられている。そして、制御回路側コネクタ部42と、主回路基板22の主回路側コネクタ部22bとが、接続部材としてのフラットケーブル55によって信号接続されている。
次に、上記構成の半導体装置10の作用について説明する。
車載バッテリ20からの直流電流が、正極側入力電極27の外部接続用電極部27cからパターン接続用電極部27aを流れて、コンデンサ32を流れるとともに、第1〜第6の半導体素子群G1〜G6に流れる。上アームの第1、第4及び第5の半導体素子群G1,G4,G5のスイッチング素子Q1,Q4,Q5、及び下アームの第2、第3及び第6の半導体素子群G2,G3,G6のスイッチング素子Q2,Q3,Q6が、電子部品41によって制御され、それぞれ所定周期でオン、オフ制御される。すると、交流電流がU相出力端子U、V相出力端子V、及びW相出力端子Wを経て車載走行モータに供給されて駆動される。そして、電流は負極側入力電極28から車載バッテリ20に流れる。
このような半導体装置10において、正極側入力電極27及び負極側入力電極28には、コンデンサ基板用支持部27f,28fが形成されるとともに、それらコンデンサ基板用支持部27f,28fの上部に制御回路基板用支持部27g,28gが形成されている。そして、コンデンサ基板用支持部27f,28fにコンデンサ基板31が支持されるとともに、制御回路基板用支持部27g,28gに制御回路基板40が支持されている。このため、ヒートシンク11から上に向かって主回路基板22、コンデンサ基板31、及び制御回路基板40が段積みされ、制御回路基板40は外部接続用端子部Ub,Vb,Wbの上端より低い位置に配設されている。
半導体装置10において、各相の上アームを構成する第1、第4、第5の半導体素子群G1、G4,G5の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に、各相の出力端子U,V,Wの外部接続用端子部Ub,Vb,Wbが配設されている。また、第1の半導体素子群G1の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に、正極側入力電極27の外部接続用電極部27cが配設されるとともに、第6の半導体素子群G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に、負極側入力電極28の外部接続用電極部28bが形成されている。このため、各半導体素子群Gの半導体素子23から外部接続用電極部27c,28cや外部接続用端子部Ub,Vb,Wbまでの電流経路の差を小さくすることができる。
また、半導体装置10において、主回路基板22の上方にコンデンサ基板31が配設され、半導体装置10の上面視でU相のコンデンサ32の下方に重なる位置それぞれに、第1及び第2の半導体素子群G1,G2が配置されている。同様に、半導体装置の上面視でV相のコンデンサ32の下方に重なる位置それぞれに、第3及び第4の半導体素子群G3,G4が配置されている。さらに、半導体装置の上面視でW相のコンデンサ32の下方に重なる位置それぞれに、第5及び第6の半導体素子群G5,G6が配置されている。このため、コンデンサから半導体素子23への電流経路は、各相それぞれにおいてコンデンサ32の下方へ延びるだけで足り、電流経路が短く、しかも半導体素子23とコンデンサ32との間の電流経路に差がほとんど無くなる。
また、半導体装置10において、正極側入力電極27及び負極側入力電極28の外部接続用電極部27c,28cが、主電流が流れることに伴い発熱すると、この熱は外部接続用電極部27c,28cからパターン接続用電極部27a,28aを伝わり、半導体モジュール12の主回路基板22に伝わる。そして、主回路基板22に伝わった熱は、ヒートシンク11に伝わり、ヒートシンク11から放熱される結果、正極側入力電極27及び負極側入力電極28が冷却され、温度上昇が抑えられる。
さらに、コンデンサ32が通電に伴い発熱するが、この熱はコンデンサ基板31を介して正極側入力電極27及び負極側入力電極28に伝わり、コンデンサ32が冷却される。加えて、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6が通電に伴い発熱するが、この熱は主回路基板22を介してヒートシンク11に伝わり、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6が冷却される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)半導体装置10は、ヒートシンク11から上に向かって主回路基板22、コンデンサ基板31、及び制御回路基板40が間隔を空けて段積みされている。そして、制御回路基板40は、主回路基板22の大きさ内に収まり、段積みされた制御回路基板40によって半導体装置10が幅方向へ大型化することがない。また、制御回路基板40が段積みされても、制御回路基板40が正極側入力電極27、負極側入力電極28、及び各相の出力端子U,V,Wの上端より低い位置にある。したがって、制御回路基板40が、半導体装置10の一番高い部品より高い位置に配置されることがなくなり、制御回路基板40を主回路基板22に対して垂直に配置した場合と比べて半導体装置10の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる。
(2)正極側入力電極27及び負極側入力電極28には、コンデンサ基板用支持部27f,28f及び制御回路基板用支持部27g,28gが形成されている。そして、コンデンサ基板31は、コンデンサ基板用支持部27f,28fによって支持されつつ給電され、制御回路基板40は制御回路基板用支持部27g,28gに支持されつつ給電される。よって、正極側入力電極27及び負極側入力電極28は、コンデンサ基板31及び制御回路基板40への給電機能及び支持機能を兼ね備えている。したがって、半導体装置10に、コンデンサ基板31及び制御回路基板40への給電機能を発揮する部材、及び支持機能を発揮する部材を別々に設ける場合と比べると、半導体装置10の部品点数を減らし、大型化を防止することができる。
(3)例えば、制御回路基板40を主回路基板22に対し垂直に立設した(縦置きした)場合、半導体装置10の高さが大型化しないようにするには、制御回路基板40の上端が正極側入力電極27、負極側入力電極28、及び各相出力端子U,V,Wの上端を越えないように、制御回路基板40を可能な限り小型化する必要がある。しかし、制御回路基板40を小型化すると、制御回路基板40の表裏両面に電子部品41を実装する必要が生じ、制御回路基板40の構造が複雑化してしまう。本実施形態では、制御回路基板40をコンデンサ基板31の上方に配置し、正極側入力電極27、負極側入力電極28、及び各相出力端子U,V,Wより低い位置に配置したため、制御回路基板40を主回路基板22と同じ大きさに形成することができる。その結果として、制御回路基板40の上面だけに電子部品41を実装することができ、制御回路基板40の構成を簡単にして製造コストの低減を図ることができる。
(4)例えば、制御回路基板40を主回路基板22に対し垂直に立設した(縦置きした)場合、制御回路基板40を安定に保持するためには、制御回路基板40の上端を、半導体装置10を覆う蓋部材で保持し、制御回路基板40を上下で保持することが考える。この場合、蓋部材に形成した保持溝に、制御回路基板40の上端を挿入して、制御回路基板40を保持する。しかし、制御回路基板40の立設状態(傾斜等)や、保持溝の形成位置、形成幅等によっては、保持溝に制御回路基板40の上端が挿入されても、制御回路基板40が振動してしまう虞がある。本実施形態では、制御回路基板40を正極側入力電極27及び負極側入力電極28の制御回路基板用支持部27g,28gに支持させたため、制御回路基板40が振動することを防止することができる。
(5)主回路基板22上に補助ブラケット50を設け、この補助ブラケット50のブラケット本体51上に制御回路基板40を支持した。このため、制御回路基板40は、正極側入力電極27及び負極側入力電極28の制御回路基板用支持部27g,28gに加え、補助ブラケット50にも支持され、安定した状態に支持することができる。
(6)制御回路基板40の上面のみに電子部品41を実装した。このため、半導体素子23やコンデンサ32から発生し、上昇する熱を制御回路基板40の下面で受け止め、上面の電子部品41に及びにくくすることができる。さらに、制御回路基板40は補助ブラケット50上に支持されているため、補助ブラケット50によっても熱を受け止め、電子部品41に及びにくくすることができる。
(7)主回路基板22と制御回路基板40とは、主回路基板22の主回路側コネクタ部22bと、制御回路基板40の制御回路側コネクタ部42とが、フラットケーブル55によって信号接続されている。したがって、段積みされた主回路基板22と制御回路基板40とを簡単に信号接続することができる。
(8)コンデンサ基板31及び制御回路基板40には、各相の出力端子U,V,Wを貫通させる貫通孔31a,40aが形成されている。このため、半導体装置10においては、コンデンサ基板31及び制御回路基板40の貫通孔31a,40aに各相の出力端子U,V,Wが貫通する。したがって、コンデンサ基板31及び制御回路基板40を各相出力端子U,V,Wより低い位置に配置することができ、各相の出力端子U,V,Wの上にコンデンサ基板31及び制御回路基板40を支持させる必要が無くなり、半導体装置10の高さ方向への体格の大型化を抑えることができる。
(9)第1の半導体素子群G1の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に正極側入力電極27の外部接続用電極部27cが配置され、第6の半導体素子群G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央に負極側入力電極28の外部接続用電極部28bが配置されている。また、U相の第1及び第2の半導体素子群G1,G2の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央にU相出力端子Uの外部接続用端子部Ubが配置され、V相の第3及び第4の半導体素子群G3,G4の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央にV相出力端子Vの外部接続用端子部Vbが配置されている。さらに、W相の第5及び第6の半導体素子群G5,G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向中央にW相出力端子Wの外部接続用端子部Wbが配置されている。
例えば、正極側入力電極27の外部接続用電極部27cが、主回路基板22における第1の半導体素子群G1の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向の一端に配置されていると、第1の半導体素子群G1の一端側と他端側の半導体素子23とでは、外部接続用電極部27cまでの電流経路の差が非常に大きくなる。しかし、本実施形態では、複数の半導体素子23が並んで配置されている場合において、各半導体素子23から外部接続用電極部27c,28cや外部接続用端子部Ub,Vb,Wbまでの電流経路の差を小さくすることができる。したがって、第1〜第6の半導体素子群G1〜G6の各半導体素子23において、外部接続用電極部27c,28cや外部接続用端子部Ub,Vb,Wbに近い特定の半導体素子23だけに大電流が流れてしまことを回避することができる。その結果、特定の半導体素子23に大電流が集中して流れてその半導体素子23が破壊されることを防止するために、別途半導体素子23を増やして電流を分散させる必要も無くなる。その結果、並列接続させる半導体素子23の数を少なくすることができ、半導体装置10の製造コストの低減を図ることができる。
(10)正極側入力電極27及び負極側入力電極28は、各半導体素子群G1〜G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向に帯状に延びるパターン接続用電極部27a,28aを備え、各相出力端子U,V,Wは、各半導体素子群G1〜G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向に帯状に延びる基部Ua,Va,Waを備える。そして、各半導体素子23から外部接続用電極部27c,28cや外部接続用端子部Ub,Vb,Wbまでの電流経路は、パターン接続用電極部27a,28aや基部Ua,Va,Waを経由することになり、各半導体素子23からの電流経路をより短くすることができる。
(11)主回路基板22上の導体パターンPにおいて、パターン接続用電極部27a,28aや基部Ua,Va,Waに接続される部分はシート状に形成されている。また、各半導体素子群G1〜G6の複数の半導体素子23が並ぶ幅方向に帯状に延びる基部Ua,Va,Waは、各導体パターンPに対し面接触している。そして、各半導体素子23からパターン接続用電極部27a,28aや基部Ua,Va,Waへ流れる電流はシート状の導体パターンPを伝わるため、電流経路は最短経路となり、電流経路をより短くすることができる。
(12)半導体装置10は、主回路基板22の上方にコンデンサ基板31が配設されている。そして、U相、V相、W相の上アーム用半導体素子(第1、第4、第5の半導体素子群G1,G4,G5)及び下アーム用半導体素子(第2、第3、第6の半導体素子群G2,G3,G6)それぞれに重なる位置にコンデンサ32が配置されている。さらに、各アームに隣接してコンデンサ基板31から主回路基板22への電流経路が構成されている。このため、複数の半導体素子23が一列に配置されるとともに互いに並列接続されてなる上下各アームにおいてコンデンサ32から各半導体素子23への電流経路は均等化される。したがって、各相において、各アームを構成する一列に配列された複数の半導体素子23間における配線インダクタンスの差を小さくすることができるとともに、特定の半導体素子23に過大なサージ電圧が発生することを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、補助ブラケット50を用いて制御回路基板40の支持を補助したが、補助ブラケット50は無くてもよく、制御回路基板用支持部27g,28gだけで制御回路基板40を支持するようにしてもよい。
○ 主回路基板22と制御回路基板40とを接続部材としてのフラットケーブル55で信号接続したが、接続形態は任意に変更してもよく、ワイヤコネクタやハーネス等に変更してもよい。
○ 実施形態では、ヒートシンク11を金属板製としたが、ヒートシンク11を熱伝導率の高い合成樹脂製に変更してもよい。さらには、ヒートシンク11にフィン等を設けてもよいし、冷媒をヒートシンク11内に流通可能にしたものであってもよい。
○ 半導体装置10の用途は、車両に搭載されるものに限らず、家電製品や産業機械に適用してもよい。
○ 半導体素子23の数及びコンデンサ32の数は任意に変更してもよく、数の変更に合わせて主回路基板22及びコンデンサ基板31の大きさを変更してもよい。図5に示すように、ヒートシンク11及び主回路基板22を幅方向に拡大し、半導体素子23の数を実施形態より多くしてもよい。さらに、図6に示すように、半導体素子23の増加に合わせてコンデンサモジュール30におけるコンデンサ基板31を幅方向に拡大する。そして、半導体素子23の上方にコンデンサ32が位置するようにコンデンサ32を増加させてもよい。この場合、図7に示すように、コンデンサ基板31の上方に配置される制御回路基板40は、コンデンサ基板31より小さくなる。
○ スイッチング素子Q1〜Q6はMOSFETに限らず、他のパワートランジスタ(例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ))やサイリスタを使用してもよい。
○ 半導体装置10は、インバータ回路に限らず、例えば、DC−DCコンバータに適用してもよい。
U,V,W…出力端子、10…半導体装置、11…ヒートシンク、20…電源としての車載バッテリ、22…主回路基板、23…半導体素子、27…正極側入力電極、27f,28f…コンデンサ基板用支持部、27g,28g…制御回路基板用支持部、28…負極側入力電極、31…コンデンサ基板、31a,40a…貫通孔、32…コンデンサ、40…制御回路基板、41…電子部品、50…補助ブラケット、55…接続部材としてのフラットケーブル。

Claims (4)

  1. ヒートシンクと、
    前記ヒートシンク上に熱的に結合されるとともに、半導体素子が搭載された主回路基板と、
    コンデンサが搭載されたコンデンサ基板と、
    前記半導体素子を制御する電子部品が搭載された制御回路基板と、
    電源に接続され、前記半導体素子及び前記コンデンサに電力供給するとともに、前記主回路基板上に支持される正極側入力電極、及び負極側入力電極と、を備える半導体装置であって、
    前記正極側入力電極、及び負極側入力電極には、前記コンデンサ基板を前記主回路基板に対向させて支持するコンデンサ基板用支持部が形成されるとともに、前記コンデンサ基板用支持部より上部には、前記制御回路基板を前記コンデンサ基板に対向させて支持する制御回路基板用支持部が形成され、
    前記主回路基板の上方にコンデンサ基板が配置されるとともに、前記コンデンサ基板の上方に前記制御回路基板が配置され、
    さらに、前記コンデンサ基板用支持部と前記コンデンサ基板、及び前記制御回路基板用支持部と前記制御回路基板とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記主回路基板と前記制御回路基板は接続部材によって信号接続されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記主回路基板には補助ブラケットが支持され、該補助ブラケットと前記制御回路基板用支持部とによって前記制御回路基板が支持されている請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記主回路基板上には、複数の出力端子が設けられており、前記コンデンサ基板及び前記制御回路基板には、前記複数の出力端子を貫通させる貫通孔が形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の半導体装置。
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