JP3173205U - 金属製額縁用コーナーガード - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製額縁を取り扱う際における手指の負傷や衣類の損傷を防ぐコーナーガードを提供する。
【解決手段】可撓性材料をもって製作する。直角な軸断面形状のガード本体2に、その長さ方向の一方側に金属製額縁100の両縁材101、101の前面側の突条101a、101aに係止する前面側係止部3を直角に張り出すように形成する。他方側に金属製額縁100の両縁材101、101の後面側の突条101b、101bに係止する後面側係止部4を直角に張り出すように形成する。更に該後面側係止部4の金属製額縁100の両縁材101、101の後面側の突条101bとの接触部分に、該突条101bの摺接傾斜面4aを形成する。
【選択図】図13

Description

本考案は金属製額縁用コーナーガードに関するものである。
金属製額縁は、一般的に4本の縁材を矩形に組み立てて形成されており、これら4本の縁材は夫々の両端部を45度の角度に切断し、端面同士を突き合わせた状態においてL字形の継手板と固定ネジをもって連結するものである。
図14及び図15には従来の金属製額縁を示しており、100は金属製額縁、101、101は該金属製額縁100を構成する縁材であり、4本で構成される。また、該縁材101、101は、いずれもその外側壁101Aの前面側と後面側に夫々突条101a、101bが連成されている。102、102は隣り合う縁材101、101同士を連結するL字形の継手板であり、103、103は固定ネジである。104は前記縁材101、101を矩形に組み立てて額縁とした状態において後面側から嵌め入れる透明板、105は該透明板104の後面側に当てがう台板である。106、106は台板押さえ片である。
斯かる金属製額縁100は、上記の如く縁材101、101の夫々の両端部101′、101′が45度の角度に切断されるが、製作時に切断角度にバラツキが出て正確に45度にならない場合がある。そして、この場合には隣り合う縁材101、101同士の端面を突き合わせたとき、切断面全体が完全に一致せず、両者の間に隙間ができたり、或いは一方側の縁材101がずれてその外縁が外方にわずかに飛び出すことも起こる。尚、いずれにしても切断した端縁部分はきわめて鋭利である。また、切断した際には最後に切断面のバリを除去するが、このバリが全て除去されずにわずかに残る場合がある。
上記の如き状態はきわめて危険であり、額縁の取り扱い中に手指を負傷したり、衣類を損傷したりすることがある。
本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、金属製額縁における各コーナーに被着し、縁材同士の切断面の突き合わせ部分の外側を覆い包むことにより上記の問題を解消することができるようになした金属製額縁用コーナーガードを提供しようとするものである。
而して、本考案の要旨とするところは、両端部を45度の角度に切断し且つ外側壁の前面側と後面側に夫々突条を連成してなる縁材の4本を、それらの切断面を突き合わせて矩形に形成してなる金属製額縁の各コーナーに被着する金属製額縁用コーナーガードであって、可撓性材料からなり、直角な軸断面形状のガード本体に、その長さ方向の一方側に前記金属製額縁の両縁材の前面側の突条に係止する前面側係止部を直角に張り出すように形成すると共に、他方側に前記金属製額縁の両縁材の後面側の突条に係止する後面側係止部を直角に張り出すように形成し、更に該後面側係止部の前記金属製額縁の両縁材の後面側の突条との接触部分に、該突条の摺接傾斜面を形成してなる金属製額縁用コーナーガードにある。
本考案は上記の如き構成であり、金属製額縁における各コーナーに被着し、縁材同士の切断面の突き合わせ部分の外側を覆い包むものである。これにより縁材同士の間に隙間ができたり、どちらかの一方がずれてその外縁が外方に飛び出したりすることがあったとしても、また切断時における切断部分のバリの除去が不完全であったとしても、額縁の取り扱い中における手指の負傷や衣類の損傷を未然に防止することができるものである。また、金属製額縁の各コーナーへの被着もワンタッチで簡単、迅速に行うことができるものである。
本考案の実施形態に係る金属製額縁用コーナーガードの斜視図である。 同正面図である。 図2中A−A線断面図である。 図2中B−B線断面図である。 同平面図である。 同底面図である。 本考案を使用した金属製額縁の前面側から看た斜視図である。 同後面側から看た斜視図である。 同前面側から看た部分拡大図である。 同後面側から看た部分拡大図である。 本考案の使用説明図であり、前面側係止部を両縁材の前面側の突条に係止した状態を示すものである。 本考案の使用説明図であり、後面側係止部を両縁材の後面側の突条に係止する状態を示すものである。 本考案の使用説明図であり、後面側係止部を両縁材の後面側の突条に係止し、被着を完了した状態を示すものである。 金属製額縁におけるコーナー部分の前面側から看た拡大図である。 同拡大断面図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
本考案を用いる金属製額縁は前記図14及び図15に示したものと同様のものであり、したがって本考案の使用状態を示す図7及び図8における金属製額縁には同様の符号を付している。
即ち、該金属製額縁100は、両端部を45度の角度に切断し且つ外側壁101Aの前面側と後面側に夫々突条101a、101bを連成してなる縁材101、101の4本を、それらの切断面を突き合わせて矩形に形成してなるものである。
そして、斯かる金属製額縁100の各コーナーに被着する本考案に係るコーナーガード1は、可撓性材料からなり、直角な軸断面形状のガード本体2に、その長さ方向の一方側に前記金属製額縁100の両縁材101、101の前面側の突条101a、101aに係止する前面側係止部3を直角に張り出すように形成すると共に、他方側に前記金属製額縁100の両縁材101、101の後面側の突条101b、101bに係止する後面側係止部4を直角に張り出すように形成し、更に該後面側係止部4の前記金属製額縁100の両縁材101、101の後面側の突条101b、101bとの接触部分に、該突条101b、101bの摺接傾斜面4aを形成してなるものである。
次に、本考案の使用方法について説明する。
先ず、図11に示す如く、前面側係止部3を金属製額縁100における両縁材101、101の前面側の突条101a、101aに係止し、次に、図12に示す如く、後面側係止部4を両縁材101、101の後面側の突条101b、101bに向けて押し付けるものである。そして、このときには後面側係止部4の突条101b、101bの摺接傾斜面4aを突条101b、101bが徐々に乗り上がって摺接し、後面側係止部4のガード本体2との連接部分4′は押されて外側(前面側係止部3と離れる方向)に拡げられる。そして、突条101b、101bが突条101b、101bの摺接傾斜面4aを乗り越えると、図13に示す如く後面側係止部4のガード本体2との連接部材4′はその弾性によって元の状態に戻り、後面側係止部4が突条101b、101bに係止するものである。これによってコーナーガード1は金属製額縁100の各コーナーに被着されるものである。
そして、本考案に係るコーナーガード1をこのようにして金属製額縁100における各コーナーに被着し、縁材101、101同士の切断面の突き合わせ部分の外側を覆い包むと、縁材101、101同士の間に隙間ができたり、どちらかの一方がずれてその外縁が外方に飛び出したりすることがあったとしても、また切断部分のバリの除去が不完全であったとしても、額縁の取り扱い中における手指の負傷や衣類の損傷を未然に防止することができるものである。また、金属製額縁の各コーナーへの被着もワンタッチで簡単、迅速に行うことができるものである。
1 コーナーガード
2 ガード本体
3 前面側係止部
4 後面側係止部
4a 突条の摺接傾斜面

Claims (1)

  1. 両端部を45度の角度に切断し且つ外側壁の前面側と後面側に夫々突条を連成してなる縁材の4本を、それらの切断面を突き合わせて矩形に形成してなる金属製額縁の各コーナーに被着する金属製額縁用コーナーガードであって、可撓性材料からなり、直角な軸断面形状のガード本体に、その長さ方向の一方側に前記金属製額縁の両縁材の前面側の突条に係止する前面側係止部を直角に張り出すように形成すると共に、他方側に前記金属製額縁の両縁材の後面側の突条に係止する後面側係止部を直角に張り出すように形成し、更に該後面側係止部の前記金属製額縁の両縁材の後面側の突条との接触部分に、該突条の摺接傾斜面を形成してなる金属製額縁用コーナーガード。
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