JP6120600B2 - 爪切り - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭等で使用される爪切りに関する。
爪切りには、特許文献1に記載されているように、刃部材と梃子部材とが支持ピンを介して間接的に結合されているものと、特許文献2に記載されているように、支持ピンが存在せず、刃部材と梃子部材とが直接的に結合されているものがある。このような2種類の爪切りであっても、梃子部材の支点、力点、作用点の位置関係については共通している。すなわち、爪切りの刃のある方を前側として、梃子部材のこれら3つの点の位置が、前側から支点、作用点、力点の順であることが共通している。このような構成であると、刃部材を押す梃子部材の作用点が、刃部材の前端付近でなく、支点の後方にある。刃部材を押す場所である作用点は、刃部材の長さなどが全く同一の爪切りであれば、刃部材の接合部から遠い方が大きなモーメントを得られるから、小さな力で刃部材を押して刃同士を噛み合わせるためには、作用点は刃部材の前端部であることが好ましい。それに比べて、作用点が支点よりも後ろ側にあるときは、作用点が刃部材の接合部に近づくので、その分、得られるモーメントが小さくなり、梃子部材を押圧して対向する刃同士を噛み合わせるときに、大きな力が必要となる。梃子部材で刃部材を押圧して刃同士を噛み合わせるためには、所定のモーメントが必要であるが、その所定のモーメントを得るために両刃部材の接合部から離れた位置で押圧した方が、梃子の原理により押圧力が小さくて済む。したがって、作用点は、支点よりも前にある方が、両刃部材の接合部からより離れるので、比較的小さな力で刃同士を噛み合わせることができる。これを、刃部材の先端にある刃の側から見れば、作用点が刃に近い方が小さな力で爪を切ることができるということができる。
このような考えにより発明されたのが、特許文献3に記載されている爪切りである。この爪切りは、作用点が支点よりも前にあるので、比較的小さな力で刃同士を噛み合わせることができる。また、この爪切りは、2つの梃子部材が回転連結部により連結され、回転連結部を中心に回動することにより、刃同士を噛み合わせるものである。すなわち、2つの梃子部材を前提として構成されており、梃子部材の数を一つ減らそうとして取り去った場合は爪切りとして成立しないものである。この爪切りのように、梃子部材が2つあるとその分だけ部品数が増加するので、その分の製造工程が必要であり、材料も余分に必要とされる。また、梃子部材は、刃同士を噛み合わせて硬い爪を切るための力を与える部材なので、強固なものでなければならず、そのために梃子部材は厚めの金属板で形成されるから、2つの梃子部材を用いると爪切りの重量が増して、使用者にとって負担となる。
特開平9−338号公報 特公平7−71528号公報 特開2002−248013号公報
本発明は、一つの梃子部材を有しつつ、刃同士を噛み合わせるために必要とされる作用点への押圧力が軽減され、比較的小さな力で爪を切ることができる爪切りを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、梃子部材は、レバー部と連結部とを有し、該連結部は、支持ピンに連結されると共に該支持ピンを介して刃部材と結合され、連結部と支持ピンの連結点が梃子部材の支点であり、梃子部材の作用点は連結部に形成されており、前記作用点は、一方の刃部材の表面であって前記支持ピンよりも前側の表面を押圧する構成である。
請求項2に記載の発明は、レバー部が、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得る構成である。
請求項3に記載の発明は、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である構成である。
請求項4に記載の発明は、梃子部材のレバー部と連結部が別体に形成されている構成である。
請求項5に記載の発明は、対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、梃子部材は、レバー部と連結部とを有し、該連結部は刃部材と直接的又は間接的に結合され、レバー部は、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得る構成である。
請求項6に記載の発明は、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、且つ不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である構成である。
請求項7に記載の発明は、梃子部材のレバー部と連結部が別体に形成され、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回可能に連結部に支承されている構成である。
請求項8に記載の発明は、対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、爪切りが使用状態である場合に、力点と支点の間及び力点と作用点との間に、両刃部材が存在する構成である。
請求項1に記載の発明は、対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順である。刃同士を噛み合わせるために刃部材を押圧する作用点が支点よりも前側にあるので、作用点が支点の後方にある場合よりも、刃部材を押圧する力のモーメントが大きくなり、梃子部材に加える力が少なくて済むのである。すなわち、前端部において対向する上刃と下刃とを噛み合わせるために、刃部材の一方を梃子部材で押圧するときに、その押圧位置が両刃部材の接合部から離れていた方が大きなモーメントを得ることができるので、押圧位置である作用点を支点よりも前側にして接合部から離すことによって、従来よりも小さな力で刃を噛み合わせることができる。また、梃子部材は1つであるから、梃子部材を2つ使用する爪切りのように重量が増加することもなく、使用者に負担をかけることもない。また、従来の爪切りは、爪を切るときに、一方の刃部材はそれに接する梃子部材の作用点から力を受けることになる。そして、その作用点が梃子部材の支点よりも後方に位置しているため、作用点からの力で刃部材が弓状に撓むという問題があった。刃部材が撓むと、刃部材の先端にある刃は外側に向かって変位する。その変位した状態で爪を切ると、上刃と下刃とが正規に噛み合わず、爪をきれいに切ることができないのである。請求項1に記載の発明では、梃子部材の作用点が支点よりも前側にあるので、その分だけ、作用点は刃部材の刃に近い位置にある。これにより、爪切り時における刃部材の撓みを効果的に防止することができる。さらに、爪切り時に一方の刃部材の撓みが防止され刃部材が弓状に撓むことがないので、余分な力を加えることなく切断作業ができ、両刃は正規の噛み合いを維持できるので爪をきれいに切ることができる。また、両刃の正規の噛み合いとは、両刃の刃先縁が対向して衝突するのではなく、ややずれた状態で衝突することを言う。一方の刃部材の撓みが防止できるので、両刃が非正規の噛み合いとなることもなく、両刃の衝突による刃の損傷も防止することができる。また、爪切り時に刃部材が撓まないので、爪部材の撓みによる遊びがなく、加えた力が直接的に切断力として爪に伝わるので、使用者に、爪が一気に切断される気持ち良さを与えることができる。
さらに、請求項1に記載の発明は、梃子部材が、レバー部と連結部とを有し、連結部は、支持ピンに連結されると共にその支持ピンを介して刃部材と結合され、連結部と支持ピンの連結点が梃子部材の支点であり、梃子部材の作用点は連結部に形成されており、作用点は、一方の刃部材の表面であって支持ピンよりも前側の表面を押圧するものである。従来のように、梃子部材がほぼレバー状に形成されたものであるときは、梃子部材の全体形状は細長い板状のものになる。これに対して、請求項1に記載の発明は、梃子部材がレバー部と連結部を有しているので、連結部は独自の形状とすることが可能であり、梃子部材の作用点の位置を支持ピンよりも前側にするための最適な形状又は構成とすることができる。
請求項2に記載の発明は、レバー部が、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得る。したがって、不使用時に爪切りをコンパクトなものにすることができるから、保管や携帯等に便利である。
請求項3に記載の発明は、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である。したがって、レバー部を旋回することにより不使用状態と使用状態に変換することができるので、操作が楽である。
請求項4に記載の発明は、梃子部材のレバー部と連結部が別体に形成されている。別体に形成することにより、梃子部材は種々の操作形態を取り得ることが可能となり、本発明の目的を達成するための操作形態の範囲を広げることができる。
請求項5に記載の発明は、梃子部材が、レバー部と連結部とを有し、連結部は刃部材と直接的又は間接的に結合され、レバー部は、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得る。したがって、不使用時に爪切りをコンパクトなものにすることができるから、保管や携帯等に便利である。
請求項6に記載の発明は、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、且つ不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である。したがって、レバー部を旋回することにより不使用状態と使用状態に変換することができるので、操作が楽である。
請求項7に記載の発明は、梃子部材のレバー部と連結部が別体に形成され、レバー部が、旋回軸線を中心に旋回可能に連結部に支承されている。したがって、別体に形成することにより、梃子部材は種々の操作形態を取り得ることが可能となり、本発明の目的を達成するための操作形態の範囲を広げることができる。
請求項8に記載の発明は、爪切りが使用状態である場合に、力点と支点の間及び力点と作用点との間に、両刃部材が存在する。したがって、上刃部材よりも上側にある梃子部材の力点を押圧すると、下刃部材よりも下側にある支点を中心に梃子部材が旋回し、支点よりも前側にある梃子部材の作用点は支点を中心に上方に回転し、その作用点は、あらかじめ作用点と接していた下刃部材の表面を上方に押圧して、下刃部材の刃が上刃部材の刃に近づいて行き、従来よりも小さな力で両刃同士が噛み合って爪を切ることができる。
図1は、使用状態の本発明を上側から見た斜視図である。 図2は、使用状態の本発明を上下引っ繰り返して見た斜視図である。 図3は、刃部材と連結部と支持ピンの結合状態を示す断面図である。 図4は、連結部とそれに結合された支持ピンを上側から見た斜視図である。 図5は、連結部とそれに結合された支持ピンを下側から見た斜視図である。 図6は、連結部とそれに結合された支持ピンを下側から見た底面図である。 図7は、連結部を下側から見た斜視図である。 図8は、連結部を下側から見た底面図である。 図9は、支持ピンの正面図である。 図10は、支持ピンの側面図である。 図11は、使用状態の本発明の側面図である。 図12は、レバー部を閉じた状態の本発明を上側から見た斜視図である。 図13は、レバー部を閉じた状態の本発明を上下引っ繰り返して見た斜視図である。 図14は、レバー部の斜視図である。 図15は、刃部材に飛散防止カバーを取り付け、レバー部の両側面と連結部の底面に蓋部を取り付けた本発明の斜視図である。
図1は、本発明を上側から見た斜視図であり、図2は、上下引っ繰り返して見た斜視図であり、これらの図に示すように、爪切り1は、上刃部材2、下刃部材3、梃子部材4及び支持ピン5を有する。また、梃子部材4は、互いに別体に形成されたレバー部6と連結部7とから成る。上刃部材2と下刃部材3は対向するように後端部で接合され、間隔を開けて対向する上刃部材2の上刃8と、下刃部材3の下刃9とが噛み合うことにより、爪を切ることができる。図3は、上下刃部材2,3と、連結部7と、支持ピン5との結合関係を示した図であり、この図に示すように、上刃部材2と下刃部材3は、それぞれの前端部付近に支持ピン5を挿通させるためのピン孔10,11を有する。梃子部材4の連結部7は、支持ピン5を介して上下刃部材2,3と結合されている。
次に、連結部7と上下刃部材2,3との結合構造について説明する。図4に示すように、連結部7は、その中央部12の両端から側壁13,13が立ち上がるコ字形に形成されている。図2に示すように、中央部12は下刃部材3の前端部表面に宛がわれる。また、図3に示すように、頭部14を有する支持ピン5が、上刃部材2のピン孔10と下刃部材3のピン孔11に挿し込まれ、支持ピン5の先端部36が、連結部7の中央部12に形成されている支点突起17,17に係合している。そして、上刃部材2と下刃部材3は、支持ピン5の頭部14と、連結部7の中央部12の内面との間で挟圧状態とされている。
図4に示すように、梃子部材4の作用点は、連結部7の中央部12の前端内面にやや突出するように形成された刃押圧部15である。この刃押圧部15が、下刃部材3の前端付近の表面に当接して下刃部材3を押圧する。なお、図4及び図5は、連結部7と支持ピン5の係合状態を示すための便宜的な図であり、実際の製造工程及び最終製品において、これらの図のような連結部7と支持ピン5のみの係合状態とはならず、必ず、連結部7の中央部12の内面と、支持ピン5の頭部14との間に、上下刃部材2,3が挟圧状態で結合されている。
図7に示すように、連結部7の中央部12は、その下面が弧状に形成され、図8にも示されているように長方形の孔部16が形成されている。この孔部16の横幅は、支持ピン5の軸部の外径よりもやや大きく設定されている。この孔部16に、支持ピン5が挿し入れられるからである。また、孔部16の内面に一対の支点突起17,17が設けられている。この支点突起17,17が、支持ピン5の先端部36に係合して梃子部材4の支点となる。
図9に示すように、支持ピン7の頭部14と反対側の先端部36付近の両側に、連結部7の中央部12に設けられた支点突起17,17がスライドする係合溝18,18が形成されている。両係合溝18,18の間の厚みは、対向する両支点突起17,17の端部間の距離よりも小さく設定されている。支点突起17,17がこの係合溝18,18内をスライド可能とするためである。図10に示すように、係合溝18の端部には、その係合溝18に続く係合部19が形成されている。最終的に、この係合部19に支点突起17,17が係合して、梃子部材4は、この支点突起17,17を中心に旋回することになる。
前述したように、頭部14を有する支持ピン5が、上刃部材2のピン孔10と下刃部材3のピン孔11に挿し込まれ、支持ピン5の先端部36が、連結部7の中央部12に係合して、その係合点と支持ピン5の頭部14との間で、上下刃部材2,3は、支持ピン5の頭部14と連結部7の中央部12により挟圧状態とされている。ここで、上下刃部材2,3と連結部7と支持ピン5との組み付け方法について、前述した支持ピン5の具体的構成を含めて説明する。組み付けの前提として、まず、梃子部材4のレバー部6と連結部7を支軸24によって結合しておく。それから、上刃部材2のピン孔10から支持ピン5を、下刃部材3のピン孔11まで挿し込む。このとき、挟圧状態でない上下刃部材2,3の前端部の間隔は挟圧時よりも広いので、挿し込まれた支持ピン5の先端部36はピン孔11から突き出ない。ここで、連結部7と支持ピン5との組み付けは、連結部7の支点突起17,17を支持ピン5の係合溝18,18にスライドさせて、係合部19,19に係合させなければならない。支持ピン5をピン孔10,11に挿し込んだだけでは、係合溝18,18が支点突起17,17に届かないので、上下刃部材2,3を押圧して間隔を狭めることにより、支持ピン5の先端部36を下刃部材3のピン孔11から突出させる。次いで、図8に示す孔部16の、支点突起17,17を結ぶ線で分けられた大きい方の部分である支持ピン挿入部20に、支持ピン5の先端部36を挿入し、その先端部36を支点突起17,17の方にずらすと、支点突起17,17は支持ピン5の係合溝18,18内をスライドし、係合部19に係合する。次いで、上下刃部材2,3の押圧状態を解除すると、上下刃部材2,3は弾性力により上下に広がり、上刃部材2は支持ピン5の頭部14に圧接し、下刃部材3は連結部7の中央部12の内面に圧接することにより、上下刃部材2,3が挟圧状態となる。また、支持ピン5には、挟圧されている上下刃部材2,3の弾性復帰力によって、引っ張り力が生じるので、係合部19、19内の支点突起17,17は係合部19,19の上面に圧接し、これにより支持ピン5が抜けることがない。
次に、梃子部材4を構成するレバー部6と連結部7の結合構造について説明する。図1に示すように、レバー部6は、梃子部材4の力点である板状の押圧部21を有し、その押圧部21の両側から前方に向けて平行な一対の連結腕22,22が延びている。連結腕22,22の先端には、外形が円形に近い結合部23,23が一体に形成されている。図12に示すように、結合部23,23は、連結部7の側壁13,13の外側に重ねられて、両側でそれぞれ支軸24(一方、図示せず。)により結合されており、レバー部6は連結部7に対して支軸24を中心に旋回可能である。両側の支軸24は、図14に示すレバー部6の軸孔34,34と、図7に示す連結部7の軸孔35,35に取り付けられている。レバー部6は支軸24,24を中心に旋回可能であるが、360°自由に旋回できると、レバー部6は連結部7に対して空回りして押圧部21が梃子部材4の力点の意味をなさない。そこで、レバー部6が使用状態の位置まで旋回したときに、それ以上の旋回を規制する手段が必要である。その手段は、爪切り1の両側に設けられているが、同じ構造であるから、以下、片側の構造について説明する。
旋回を規制するための手段は、連結部7の側壁13に設けられた旋回規制突起25と、レバー部6の結合部23に形成された旋回ストッパー部26である。旋回ストッパー部26は、図14に示すように、結合部23に形成された三角形に近い形状の窓孔27の頂部に形成されている。図1に示すように、爪切り1を使用状態としたときに、連結部7の旋回規制突起25が、結合部23の旋回ストッパー部26に係止する。この状態で、下刃部材3の後端部を下側から指で支えながら梃子部材4の力点であるレバー部6の押圧部21を押圧すると、上下刃部材2,3に対してレバー部6と連結部7は、梃子部材4として一体的に、梃子部材4の支点である支点突起17,17を中心に旋回し、レバー部6の押圧部21が上刃部材2に接近する。そして、その反作用によって、梃子部材4の作用点である連結部7の刃押圧部15が下刃部材3の前端部を下から押圧し、下刃部材3の下刃9と上刃部材2の上刃8とが噛み合って、爪を切ることができる。このように、爪切りの使用時には、梃子部材4の支点である支点突起17,17と、梃子部材4の作用点である連結部7の刃押圧部15は、共に下刃部材3の下側に存在し、梃子部材4の力点である板状の押圧部21は上刃部材2よりも上側に存在する。
爪切り作業が終了したら、図12又は図13に示すように、レバー部6を反転させて閉じることができる。図14に示すように、結合部23の窓孔27の外周部28は肉薄に形成され、図13に示すように、その外周部28と連結部7との間に隙間が生じるので、レバー部6を閉じるために旋回させたときに、旋回規制突起25は外周部28に引っ掛かることなくその隙間を通過する。また、図14に示すように、結合部23には小窓29が形成されており、レバー部6が完全に閉じられたときに、旋回規制突起25は、その小窓29の位置まで到達する。この場合も、小窓29の外周部30が肉薄に形成され隙間が生じているので、旋回規制突起25は外周部30に引っ掛かることなくその隙間を通過する。
なお、本発明は前述した構成に基づいて種々の態様をとることが可能である。例えば、レバー部6と連結部7は一体でもよい。また、図15に示すように、切り爪の飛散を防止するための飛散防止カバー31を上下刃部材2,3の上に被せるように取り付けてもよい。この飛散防止カバー31は、着脱可能であっても、そうでなくてもよい。また、レバー部6の結合部23,23の表面に横蓋32を取り付けてもよく、連結部7の中央部12の底面に底蓋33を取り付けてもよい。また、上下刃部材2,3を接合せず、一枚の金属板を折り曲げて刃部材を形成してもよい。
一つの梃子部材を有しつつ、対向する上刃と下刃とを噛み合わせて爪を切る爪切りで、従来よりも小さな力で爪を切ることができる。
1 爪切り、 2 上刃部材、 3 下刃部材、 4 梃子部材、 5 支持ピン、 6 レバー部、 7 連結部、 8 上刃、 9 下刃、 10 ピン孔、 11 ピン孔、 12 中央部、 13 側壁、 14 支持ピンの頭部、 15 刃押え部、 16 孔部、 17 支点突起、 18 係合溝、 19 係合部、 20 支持ピン挿入部、 21 押圧部、 22 連結腕、 23 結合部、 24 支軸、 25 旋回規制突起、 26 旋回ストッパー部、 27 窓孔、 28 外周部、 29 小窓、 30 外周部、 31 飛散防止カバー、 32 横蓋、 33 底蓋、 34 軸孔、 35 軸孔、 36 支持ピンの先端部

Claims (8)

  1. 対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、梃子部材は、レバー部と連結部とを有し、該連結部は、支持ピンに連結されると共に該支持ピンを介して刃部材と結合され、連結部と支持ピンの連結点が梃子部材の支点であり、梃子部材の作用点は連結部に形成されており、前記作用点は、一方の刃部材の表面であって前記支持ピンよりも前側の表面を押圧することを特徴とする爪切り。
  2. レバー部は、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得る請求項1記載の爪切り。
  3. レバー部は、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である請求項2記載の爪切り。
  4. 梃子部材のレバー部と連結部は別体に形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の爪切り。
  5. 対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、梃子部材は、レバー部と連結部とを有し、該連結部は刃部材と直接的又は間接的に結合され、レバー部は、上刃部材の上側に位置する使用状態と、下刃部材の下側に位置する不使用状態とを取り得ることを特徴とする爪切り。
  6. レバー部は、旋回軸線を中心に旋回して、下刃部材の下側に位置する不使用状態まで旋回可能であり、且つ不使用状態からレバー部を反転させて上刃部材の上側の使用状態まで旋回可能である請求項5記載の爪切り。
  7. 梃子部材のレバー部と連結部は別体に形成され、レバー部は、旋回軸線を中心に旋回可能に連結部に支承されている請求項5又は請求項6記載の爪切り。
  8. 対向する上刃部材及び下刃部材と、1つの梃子部材とを含み、梃子部材の力点を押すことにより梃子部材は支点を中心に旋回し、梃子部材の作用点が一方の刃部材表面を押圧して、対向する刃同士を噛み合わせ爪を切る爪切りにおいて、爪切りの刃のある側を前側として、梃子部材の前記3つの点の位置が、前側から作用点、支点、力点の順であり、爪切りが使用状態である場合に、力点と支点の間及び力点と作用点との間に、両刃部材が存在することを特徴とする爪切り。
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