JP3173157U - 液体注出用コック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コック本体10の保持筒部14に操作部材20の回動筒部21が圧入され、回動筒部21の一端に設けられたレバーにより、開閉されるようになっている。回動筒部21は、一定の外径を有するストレート部21bとテーパ部21cとを有し、このテーパ部21cが保持筒部14から突出するノズル部として提供される。保持筒部14は、第1、第2ストレート孔21a,21bを有している。第2ストレート孔21bの内径Dbが第1ストレート孔の内径Daより大きいため、ストレート部21bと第2ストレート孔21bとの接合により得られる第2シール部Rbの圧入代はストレート部21bと第1ストレート孔21aの接合により得られる第1シール部Raより小さい。これらシール部Ra,Rbにより長いシール領域Rが得られる。
【選択図】図3
Description
特許文献1に示すように、バックインボックスにはコック装置を備えたものが開発されている。簡単に説明すると、上記袋には口部材が固定されており、この口部材から上記袋に液体を充填した後で、口部材にコック装置を液密に装着しておく。利用時には、ダンボール箱の一部を開いて上記コック装置をダンボール箱外に突出させ、コック装置を開いて液体を注出する。
上記回動筒部は上記保持筒部に圧入される部位とそれより先側のテーパ部とを有しており、このテーパ部が上記保持筒部から突出しノズル部として提供されている。上記回動筒部が上記開き位置にある時に、このノズル部の先端開口から液体が注出される。
そのため、特許文献1の図6に示すコック装置は勿論のこと、特許文献1の図1に示すコック装置でも、シール性の向上に限界があった。
上記構成によれば、良好なシール性を得るためにシール領域を長くしても第2シール部の圧入代が小さいので、操作部材の回動抵抗の増大を抑制できる。また、シール領域を長くできるので操作部材に曲げ荷重が加わっても、これを分散して負担でき、良好なシール性を維持できる。
上記構成によれば、操作部材を射出成形する際に、径の異なるスライドピンを突き合わせることにより、内径の異なる第1、第2ストレート孔を容易に得ることができ、ひいてはシール性が向上したコック装置を容易に製造することができる。
図1に示すように、樹脂製の柔軟な袋1(容器)には樹脂製の口部材2が固定されている。この口部材2は、筒部2aと、この筒部2aの基端に形成された鍔部2bと、この筒部2aの先端(開口端)の周縁外周に形成された環状の係止凸部2cとを一体に有している。
上記口部材2の筒部2aの空間は、容器2の内部空間と連なっており、容器2に液体が収容された状態ではこの筒部2aの空間にも液体が満たされている。
上記シール筒部12と係合筒部13は同軸をなして形成されており、シール筒部12が内側に係合筒部13が外側に配置されている。係合筒部13の内周には環状の凸部13aが形成されている。
ちなみに、これら内径の異なる第1、第2ストレート孔14a,14bは,操作部材10を射出成形する際に、径の異なるスライドピンを同軸をなして突き合わせることにより得られる。
上記回動筒部21の内周には、そのほぼ全長にわたって軸方向に延びる1本の整流用突起25が形成されている。
上記ストレート部21bは一定の外径Dsを有しており、その中間部に周壁を貫通する連通穴24を有している。
上記テーパ部21cは先細をなし、その最大径がストレート部21bの外径Dsと等しい。このテーパ部21cの勾配は僅かでよく、例えば0.53°である。
上記係合凸部21aの外径は上記ストレート部21bの外径Dsより大きい。
上記装着状態において、テーパ部21cは、保持筒部14の他端14yから外に突出しており、ノズル部として提供される。
Da<Db<Ds ・・・(1)
具体的には、例えばDa=11.96mm,Db=12.02mm、Ds=12.04mmである。
Ia=Ds−Da ・・・(2)
第2シール部Rbでの圧入代Ibを式で表わすと下記の通りである。
Ib=Ds−Db ・・・(3)
上記(1)〜(3)により、下記式が成立する。
Ib<Ia ・・・(4)
レバー23を操作して回動筒部21を180°回すと、図1(B)に示すように連通穴24が連通穴15と一致し、これにより、袋1内の液体が、口部材2、連通穴15,24、回動筒部21内を通り、テーパ部21c(ノズル部)の先端開口から注出される。
また、上記テーパ部21c(ノズル部)先端に外力が作用して回動筒部21に曲げ荷重が加わっても、シール領域Rが長いので曲げ荷重を分散することができ、回動筒部21の外周と保持筒部14の内周との間に隙間が生じず、シール機能を良好に保持でき液漏れを確実に防止することができる。
本実施形態ではコック装置10の係合筒部13を口部材2の係合凸部2cに係合させることによりコック装置10を口部材2に装着したが、特許文献1の図1に示すような締着環部材を用いて装着してもよい。
2 口部材
3 コック装置
10 コック本体
11 ベース部(装着部)
14 保持筒部
14a 第1ストレート孔
14b 第2ストレート孔
15 第1連通穴
20 操作部材
21 回動筒部
21b ストレート部
21c テーパ部(ノズル部)
23 レバー
24 第2連通穴
R シール領域
Ra 第1シール部
Rb 第2シール部
Claims (2)
- (ア)容器の口部材に液密に装着される装着部と、この装着部と一体をなすとともに上記口部材の軸線と直交する方向に延びる保持筒部と、上記口部材の内部空間に連なり上記保持筒部の内周に開口する第1連通穴とを有する樹脂製のコック本体と、
(イ)周壁に第2連通穴を有するとともに上記保持筒部に圧入される回動筒部と、この回動筒部の一端に設けられるとともに回動筒部を上記第1、第2連通穴が一致する開き位置と第1、第2連通穴が一致しない閉じ位置との間で回動操作するレバーとを有する樹脂製の操作部材と、
を備え、
上記コック本体の保持筒部の内周と上記操作部材の回動筒部の外周とは、所定長さのシール領域にわたり圧入代をもって接しており、このシール領域は上記レバー側からその反対側に向かって順に第1シール部と第2シール部を有し、
上記第1、第2連通穴が上記第1シール部に位置し、上記第2シール部の圧入代が上記第1シール部の圧入代より小さいことを特徴とする液体注出用コック装置。 - 上記回動筒部は、一定の外径を有するストレート部と、上記レバーとは反対側においてこのストレート部に連なる先細のテーパ部とを有し、このテーパ部の少なくとも一部が上記保持筒部から突出するノズル部として提供され、
上記保持筒部は、それぞれ一定の内径を有する第1、第2ストレート孔を有し、この第1ストレート孔の内周に上記第1連通穴が開口しており、上記第2ストレート孔が上記レバーの反対側において第1ストレート孔に連なり、
上記第1ストレート孔の内径は上記ストレート部の外径より小さく、上記第2ストレート孔の内径は上記ストレート部の外径より小さく上記第1ストレート孔の内径より大きくなっており、
上記回動筒部のストレート部の外周と上記保持筒部の第1ストレート孔の内周との接合により、上記第1シール部が得られ、上記回動筒部のストレート部の外周と上記保持筒部の第2ストレート孔の内周との接合により、上記第2シール部が得られることを特徴とする請求項1に記載の液体注出用コック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011006599U JP3173157U (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 液体注出用コック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011006599U JP3173157U (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 液体注出用コック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3173157U true JP3173157U (ja) | 2012-01-26 |
Family
ID=48000439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011006599U Expired - Fee Related JP3173157U (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 液体注出用コック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3173157U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000757A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 東罐興業株式会社 | 容器装置 |
-
2011
- 2011-11-09 JP JP2011006599U patent/JP3173157U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015000757A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 東罐興業株式会社 | 容器装置 |
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