JP3173069B2 - 難燃性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性スチレン系樹脂組成物

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JP3173069B2
JP3173069B2 JP28011091A JP28011091A JP3173069B2 JP 3173069 B2 JP3173069 B2 JP 3173069B2 JP 28011091 A JP28011091 A JP 28011091A JP 28011091 A JP28011091 A JP 28011091A JP 3173069 B2 JP3173069 B2 JP 3173069B2
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勝治 高橋
雄二 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品の金型からの離
型性に優れる難燃性スチレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチレン系樹脂の難燃化につい
て、例えば、特開昭50−27843号公報には低揮発
性、ノンブリード性、耐熱性等に優れたハロゲン化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂からなる難燃剤と、さらに
必要に応じて三酸化アンチモン等の難燃助剤を添加配合
する技術が、また、特開昭62−4737号公報には難
燃剤としてエポキシ樹脂のエポキシ基をトリブロモフェ
ノール等のハロゲン化フェノール類化合物で封鎖変性す
る技術が夫々開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
難燃性スチレン系樹脂組成物は、配合された難燃剤が成
形機や金型の金属部分に対し高い密着性を有する為、成
形品の金型からの離型性の低下やこれによる変形などの
外観不良発生を招き、成形品の量産化を不可能にすると
いう課題を有していた。これらの課題は、変形等の外観
不良の少ない成形品が要求されるスチレン系樹脂に於い
て、特に深刻なものであった。一般的に、難燃性スチレ
ン系樹脂組成物の金型離型性を改善する手段としては、
離型剤としてステアリン酸等の長鎖脂肪族カルボン酸を
使用することが知られている。通常、離型剤はスチレン
系樹脂及び難燃剤と一緒にドライブレンドした後、押し
出し機等で溶融混合することにより使用される。しか
し、難燃剤としてハロゲン化エポキシ樹脂を用いた場合
には、通常知られている上記方法により離型剤を用いた
場合、金型からの離型性に優れた難燃性スチレン系樹脂
組成物を得ることは困難であった。本発明が解決しよう
とする課題は、成形機や金型の金属部分に対する密着性
が低く、金型からの離型性に優れ、成形品の変形がなく
量産化に問題のない難燃性スチレン系樹脂組成物を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、難燃剤としてハロゲ
ン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖
脂肪族カルボン酸で封鎖された構造を有する化合物、ハ
ロゲン化エポキシ樹脂もしくは該ハロゲン化エポキシ樹
脂のエポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有
する化合物にステアリン酸等の長鎖脂肪族カルボン酸を
予め溶融混合した混合物、ハロゲン化エポキシ樹脂もし
くは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部ない
し全部が封鎖された構造を有する化合物と、エポキシ樹
脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン
酸で封鎖された構造を有する化合物とを溶融混合した混
合物からなる群から選ばれた少なくとも一種を用いる
と、金型からの離型性に優れる難燃性スチレン系樹脂組
成物が得られる事を見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、スチレン系樹脂
(A)と難燃剤(B)とを含有する難燃性スチレン系樹
脂組成物において、難燃剤(B)としてハロゲン化エポ
キシ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カ
ルボン酸で封鎖された構造を有する化合物(b1)、ハ
ロゲン化エポキシ樹脂もしくは該ハロゲン化エポキシ樹
脂のエポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有
する化合物と長鎖脂肪族カルボン酸を溶融混合した混合
物(b2)、及びハロゲン化エポキシ樹脂もしくは該ハ
ロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が
封鎖された構造を有する化合物と、エポキシ樹脂のエポ
キシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン酸で封鎖
された構造を有する化合物とを溶融混合した混合物(b
3)からなる群より選ばれた少なくとも一種を用いてな
ることを特徴とする難燃性スチレン系樹脂組成物に関す
る。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】本発明で使用する難燃剤(B)は、化合物
(b1)もしくは混合物(b2)、もしくは混合物(b
3)、またはこれらの二種以上の混合物が挙げられる。
化合物(b1)は、ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ
基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン酸で封鎖され
た構造を有するものである。ここで用いるハロゲン化エ
ポキシ樹脂としては、特に制限はなく、例えばハロゲン
化ビスフェノール型エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ハロゲン化クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、ハロゲン化レゾルシン型エポ
キシ樹脂、ハロゲン化ハイドロキノン型エポキシ樹脂、
ハロゲン化ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹
脂、ハロゲン化メチルレゾルシン型エポキシ樹脂、ハロ
ゲン化レゾルシンノボラック型エポキシ樹脂等が挙げら
れるが、通常は平均重合度0〜50程度のハロゲン化ビ
スフェノール型エポキシ樹脂を使用する。このハロゲン
化ビスフェノール型エポキシ樹脂を構成するハロゲン化
ビスフェノールの具体例としては、ジブロモビスフェノ
ールA、テトラブロモビスフェノールA、ジクロロビス
フェノールA、テトラクロロビスフェノールA、ジブロ
モビスフェノールF、テトラブロモビスフェノールF、
ジクロロビスフェノールF、テトラクロロビスフェノー
ルF、ジブロモビスフェノールS、テトラブロモビスフ
ェノールS、ジクロロビスフェノールS、テトラクロロ
ビスフェノールS等が挙げられる。
【0008】ここで上記ハロゲン化エポキシ樹脂のエポ
キシ基を封止するための封止剤として用いる長鎖脂肪族
カルボン酸は、ハロゲン化エポキシ樹脂に金属との密着
性を低減させ離型性改良の効果を付与するための必須の
成分である。この長鎖脂肪族カルボン酸としてはアルカ
ン酸およびアルケニルモノカルボン酸等を含む炭素数8
以上のものが好ましく、例えば、ヘプタン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パ
ルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソス
テアリン酸、オレイン酸、エイコサン酸、ベヘニン酸、
メリシン酸、モンタン酸などが有り、さらにはこれらの
脂肪族モノカルボン酸の骨格中の水素の一部ないし全部
がハロゲン原子と置換した化合物が挙げられるが、これ
らの中で特に炭素原子数10〜30のものが好ましい。
【0009】化合物(b1)は、ハロゲン化エポキシ樹
脂としてハロゲン化ビスフェノール系のものを例に挙げ
ると、例えば以下の方法で製造できる。即ち、ハロゲ
ン化ビスフェノールとエピクロルヒドリンとの縮合反応
もしくは該縮合反応によって得られたハロゲン化ビスフ
ェノールのジグリシジルエーテルとハロゲン化ビスフェ
ノールとの付加反応によりハロゲン化ビスフェノール型
エポキシ樹脂を得、更に長鎖脂肪族カルボン酸を触媒の
存在下で100〜230℃に加熱反応させる方法、或い
はハロゲン化ビスフェノールとエピクロルヒドリンと
の縮合反応によりハロゲン化ビスフェノールのジグリシ
ジルエーテルを得、該グリシジルエーテルにハロゲン化
ビスフェノール及び長鎖脂肪族カルボン酸を触媒の存在
下で100〜230℃に加熱反応させる方法が挙げられ
る。中でも製造工程が短い点での方法が好ましい。触
媒としては、例えば水酸化ナトリウム等のアルカリ金属
水酸化物、ジメチルベンジルアミン等の第三級アミン、
2−エチル−4メチルイミダゾール等のイミダゾール
類、テトラメチルアンモニウムクロライド等の第四級ア
ンモニウム塩、エチルトリフェニルホスホニウムイオダ
イド等のホスホニウム塩、トリフェニルホスフィン等の
ホスフィン類などを使用することができる。
【0010】また、上記及び等の方法において、長
鎖脂肪族カルボン酸を加熱反応させる際には、この長鎖
脂肪族カルボン酸とハロゲン化フェノール類等の封止剤
を併用してもよい。この上記長鎖脂肪族カルボン酸と一
緒に封止剤として用いるハロゲン化フェノール類の具体
例としては、ジブロモフェノール、ジブロモクレゾー
ル、トリブロモフェノール、ペンタブロモフェノール、
ジクロロフェノール、ジクロロクレゾール、トリクロロ
フェノール、ペンタクロロフェノールなどが挙げられ
る。長鎖脂肪族カルボン酸の使用量については、特に制
限はないが、ハロゲン化エポキシ樹脂の残存エポキシ基
の官能基数に対し、カルボン酸基の官能基数を等量或い
は少なくすることが好ましく、ハロゲン化エポキシ樹脂
と長鎖脂肪族カルボン酸の総量に対する含有率が0.0
5〜15重量%となる範囲で使用することが、金型から
の離型性効果、成形品の熱変形温度の点から好ましい。
尚、15重量%より多い範囲で使用してもよいが、この
場合には効果の向上は期待できない。
【0011】混合物(b2)はハロゲン化エポキシ樹脂
もしくは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部
ないし全部が封鎖された構造を有する化合物と長鎖脂肪
族カルボン酸を溶融混合した混合物である。混合物(b
2)で用いるハロゲン化エポキシ樹脂及び長鎖脂肪族カ
ルボン酸としては上記の化合物(b1)と同様のものが
挙げられる。また、該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキ
シ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有する化合物
において、該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基を封
鎖する封止剤としては、特に限定されるものではない
が、例えば化合物(b1)において用いられるハロゲン
化フェノール類及び長鎖脂肪族カルボン酸等が挙げられ
る。
【0012】混合物(b2)の製造方法としては、例え
ばハロゲン化エポキシ樹脂或いは該ハロゲン化エポキシ
樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を
有する化合物と長鎖脂肪族カルボン酸とを、これらが何
れも溶融する温度、例えば120〜230℃に加熱溶融
させて混合する方法等が挙げられ、混合物は加熱可能な
各種の混合機が何れも使用できる。通常は、攪拌羽根を
有する容器内で15分〜3時間程度加熱攪拌する方法で
製造するが、必要に応じてバンバリーミキサー、熱ロー
ル及び押し出し機等を用いることもできる。
【0013】混合物(b2)を得る際に用いるハロゲン
化エポキシ樹脂もしくは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエ
ポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有する化
合物と長鎖脂肪族カルボン酸の使用量については、特に
制限はないが、これらの総量に対してハロゲン化エポキ
シ樹脂99.95〜85重量%と長鎖脂肪族カルボン酸
0.05〜15重量%となる範囲で使用することが、金
型からの離型性効果、成形品の熱変形温度の点から好ま
しい。尚、長鎖脂肪族カルボン酸の使用量は、15重量
%より多い範囲で使用してもよいが、この場合には効果
の向上は期待できない。
【0014】混合物(b3)はハロゲン化エポキシ樹脂
もしくは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部
ないし全部が封鎖された構造を有する化合物と、エポキ
シ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カル
ボン酸で封鎖された構造を有する化合物とを溶融混合し
た混合物である。混合物(b3)で用いるハロゲン化エ
ポキシ樹脂及び長鎖脂肪族カルボン酸としては上記の化
合物(b1)と同様なものが挙げられる。ここで用いる
エポキシ樹脂としては、特に制限はなく、例えばビスフ
ェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、レゾ
ルシン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、メチ
ルレゾルシン型エポキシ樹脂、レゾルシンノボラック型
エポキシ樹脂等が挙げられるが、通常は平均重合度0〜
10程度のビスフェノール型エポキシ樹脂を使用する。
【0015】このビスフェノール型エポキシ樹脂を構成
するビスフェノールの具体例としては、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールS等が挙げられ
る。エポキシ樹脂としてビスフェノール型エポキシ樹脂
のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン酸
で封鎖された構造を有する化合物は、例えば以下の方法
で製造できる。即ち、ビスフェノールとエピクロルヒド
リンとの縮合反応によりビスフェノールのジグリシジル
エーテルを得、該グリシジルエーテルにビスフェノール
及び長鎖脂肪族カルボン酸を触媒の存在下で100〜2
30℃に加熱反応させる方法が挙げられる。触媒として
は、上記の化合物(b1)で用いられるものと同様のも
のが挙げられる。長鎖脂肪族カルボン酸の使用量につい
ては、特に制限はないが、エポキシ樹脂の残存エポキシ
基の官能基数に対し、カルボン酸基の官能基数を等量或
いは少なくすることが好ましく、エポキシ樹脂と長鎖脂
肪族カルボン酸の総量に対する含有率が0.1〜65重
量%となる範囲で使用することが好ましい。
【0016】混合物(b3)の製造方法としては、例え
ばハロゲン化エポキシ樹脂或いは該ハロゲン化エポキシ
樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を
有する化合物と、エポキシ樹脂のエポキシ基の一部ない
し全部か長鎖脂肪族カルボン酸で封鎖された構造を有す
る化合物とを、これらが何れも溶融する温度、例えば1
20〜230℃に加熱溶融させて混合する方法等が挙げ
られ、上記の混合物(b2)と同様な方法を用いること
ができる。混合物(b3)を得る際に用いるハロゲン化
エポキシ樹脂もしくは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポ
キシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有する化合
物とエポキシ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部か長鎖
脂肪族カルボン酸で封鎖された構造を有する化合物の使
用量については、特に制限はないが、これらの総量に対
してハロゲン化エポキシ樹脂99.9〜75重量%とエ
ポキシ樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族
カルボン酸で封鎖された構造を有する化合物0.1〜2
5重量%となる範囲で使用することが、金型からの離型
性効果、成形品の熱変形温度の点から好ましい。
【0017】本発明で使用するスチレン系樹脂(A)
は、芳香族ビニル化合物を主成分とする重合体であり、
芳香族ビニル化合物の単独重合体、芳香族ビニルと他の
単量体との共重合体、ゴム状重合体の存在下に芳香族ビ
ニル化合物をグラフト重合して得られるグラフト共重合
体及びこれらの重合体、共重合体、グラフト重合体の二
種以上の混合物及びこれを含む他の熱可塑性樹脂とのポ
リマーアロイが挙げられる。芳香族ビニル化合物として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン等が挙げられ、これらは一種
または二種以上で使用することができる。好ましくは、
スチレン、α−メチルスチレンである。他の単量体とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシア
ン化ビニル化合物、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸エステル等の(メタ)アクリル酸エステル、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレイミド等
のマレイミド等が挙げられる。
【0018】スチレン系樹脂(A)で使用されるゴム状
重合体としては、ポリブタジエン、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、エチレン−プロピレン−(ジエン
メチレン)共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合
体、アクリルゴム等が挙げられる。これらの中でポリブ
タジエン、エチレン−プロピレン共重合体が好ましい。
このスチレン系樹脂(A)として具体的には、例えば、
ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン(HIPS樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−アクリルゴム−
スチレン共重合体(AAS樹脂)、アクリロニトリル−
エチレンプロピレンゴム−スチレン共重合体(AES樹
脂)、ABS樹脂とポリカーボネイト系樹脂のアロイ、
ABS樹脂とポリエステル系樹脂のアロイ、ABS樹脂
とポリアミド系樹脂のアロイ、ポリフェニレンオキサイ
ド(PPO樹脂)とポリスチレンのアロイなどが挙げら
れる。
【0019】これらスチレン系樹脂(A)に対する難燃
剤(B)の配合量は、特に制限されるものではないが、
スチレン系樹脂100重量部に対して通常1〜50重量
部で、なかでも難燃効果が高く、耐衝撃性等の物性低下
が少ない点で15〜35重量部が好ましい。
【0020】本発明の樹脂組成物には、さらに難燃化効
果を高める為に難燃助剤(C)を加えることが好まし
い。難燃助剤(C)としては、例えば三酸化アンチモ
ン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン等のアンチモ
ン系化合物、酸化スズ、水酸化スズ等のスズ系化合物、
酸化モリブテン、モリブテン酸アンモニウム等のモリブ
テン系化合物、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム
等のジルコニウム系化合物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バ
リウム等のホウ素系化合物、シリコンオイル、シランカ
ップリング剤、高分子量シリコン等のケイ素系化合物、
塩素化ポリエチレン等が挙げられる。これらの難燃剤は
本発明のスチレン系樹脂組成物中の含有率が0.5〜1
0重量%が好ましく、2〜6重量%がさらに好ましい。
含有率が0.5重量%以上では難燃助性の向上が顕著な
ものとなり、10重量%以下では更に耐衝撃性等の機械
的特性が向上する。
【0021】本発明の樹脂組成物は、例えばスチレン系
樹脂(A)、化合物(b1)、混合物(b2)、及び混
合物(b3)、更に必要に応じて難燃助剤(C)やその
他の添加剤成分とを所定量配合し、ヘンシェルミキサ
ー、タンブラーミキサー等の混合機で予備混合した後、
更に、押し出し機、ニーダー、熱ロール、バンバリーミ
キサー等で溶融混練をすることによって製造することが
できる。
【0022】尚、本発明の樹脂組成物には、成形時の熱
安定性と射出成形時の金型からの離型性とを著しく損な
わない範囲で他の難燃剤を配合しても良く、更に必要に
応じて紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、滑剤、着色
剤、可塑剤、充填剤、発泡剤、熱安定剤、酸化防止剤、
ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等の補強材な
どを配合することができる。
【0023】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらの例に範囲が限
定されるものではない。尚、例中の部および%はいずれ
も重量基準であり、また各種の試験の評価は、次の測定
方法による。
【0024】(離型性評価法)離型性の評価は、射出成
形時に、成形品を成形機の突き出し棒が、突き出す圧力
を測定することによって行った。具体的には、8オンス
の成形機に箱型の成形品を成形できる金型を取り付け
た。この金型の内部に圧力センサーを埋め込んだ。この
金型によって成形される成形品の寸法は、縦、横、高さ
が、それぞれ89×138×37mmで厚さが2.3m
mであった。よく乾燥したペレットをポッパーから投入
して、230℃で射出成形を行った。成形品を金型内で
冷却の後、型開きをして、成形機の突き出し棒が前進し
て、エジェクタープレートを押し出す時の圧力を圧力セ
ンサーにより検知した。この時の圧力センサーの読みか
ら材料の離型性を評価した。圧力センサーはDynis
co製のFT444DH−22Mを使用した。
【0025】参考例1 テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル
〔大日本インキ化学工業(株)製EPICLON15
2,エポキシ当量360g/eq,臭素含有率48%〕
720.0gとテトラブロモビスフェノールA(以下T
BAと略す)150.0gと2,4,6−トリブロモフ
ェノール(以下TBPと略す)450.0gとを温度
計、撹拌機の付いた1リットルセパラブルフラスコに入
れ、内部を窒素ガスで置換した後、内容物を加熱溶融
し、100℃で水酸化ナトリウムの10%水溶液1.3
gを加えた後、150〜180℃で12時間反応させ
た。反応後、反応生成物をステンレスパンに流出し、冷
却後、粉砕し、淡黄色の難燃剤粉末を得た。この難燃剤
は、エポキシ基含有量0.05×10-3eq/g、軟化
点116℃、臭素含有率57%、平均重合度1のもので
あった。これを難燃剤Aとする。
【0026】参考例2 TBAの使用量を223.2g、水酸化ナトリウムの1
0%水溶液の使用量を0.3gに変更し、TBPを用い
ない他は、参考例1と同様にして難燃剤粉末を得た。こ
の難燃剤は、エポキシ基含有量1.22×10-3eq/
g、軟化点116℃、臭素含有率51%、平均重合度
1.6のものであった。これを難燃剤Bとする。
【0027】参考例3 TBAの使用量を506.0g、水酸化ナトリウムの1
0%水溶液の使用量を0.6g、TBPを用いない様に
変更し、水酸化ナトリウム水溶液を加えた後の温度設定
を150〜230℃に変更した他は、参考例1と同様に
して難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、エポキシ基含有
量0.11×10-3eq/g、軟化点205℃、臭素含
有率52%、平均重合度30のものであった。これを難
燃剤Cとする。
【0028】参考例4 TBPの使用量を419.0gに変更し、更にステアリ
ン酸(カルボキシル基当量285g/eq)を26.0
gを使用する他は、参考例1と同様にして難燃剤粉末を
得た。この難燃剤は、長鎖脂肪族カルボン酸含有率2.
0%、エポキシ基含有量0.04×10-3eq/g、軟
化点112℃、臭素含有率56%、平均重合度1のもの
であった。これを難燃剤Dとする。
【0029】参考例5 TBPの使用量を374.0gに変更し、更にステアリ
ン酸を66.0gを使用する他は、参考例1と同様にし
て難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、長鎖脂肪族カルボ
ン酸含有率5.0%、エポキシ基含有量0.04×10
-3eq/g、軟化点100℃、臭素含有率54%、平均
重合度1のものであった。これを難燃剤Eとする。
【0030】参考例6 TBPの使用量を368.0gに変更し、更にパルミチ
ン酸(カルボキシル基当量265g/eq)を65.5
gを使用する他は、参考例1と同様にして難燃剤粉末を
得た。この難燃剤は、長鎖脂肪族カルボン酸含有率5.
0%、エポキシ基含有量0.04×10-3eq/g、軟
化点100℃、臭素含有率54%、平均重合度1のもの
であった。これを難燃剤Fとする。
【0031】参考例7 TBPの使用量を329.0gに変更し、更にカプリン
酸を63.0gを使用する他は、参考例1と同様にして
難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、長鎖脂肪族カルボン
酸含有率5.0%、エポキシ基含有量0.05×10-3
eq/g、軟化点98℃、臭素含有率53%、平均重合
度1のものであった。これを難燃剤Gとする。
【0032】参考例8 TBPの使用量を374.0gに変更し、更にモンタン
酸を66.0gを使用する他は、参考例1と同様にして
難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、長鎖脂肪族カルボン
酸含有率5.0%、エポキシ基含有量0.04×10-3
eq/g、軟化点101℃、臭素含有率54%、平均重
合度1のものであった。これを難燃剤Hとする。
【0033】参考例9 更にステアリン酸を49.6gを使用する他は、参考例
2と同様にして難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、長鎖
脂肪族カルボン酸含有率5.0%、エポキシ基含有量
0.97×10-3eq/g、軟化点102℃、臭素含有
率48%、平均重合度1.6のものであった。これを難
燃剤Iとする。
【0034】参考例10 更にステアリン酸を25.0gを使用する他は、参考例
3と同様にして難燃剤粉末を得た。この難燃剤は、長鎖
脂肪族カルボン酸含有率2.0%、エポキシ基含有量
0.03×10-3eq/g、軟化点189℃、臭素含有
率51%、平均重合度30のものであった。これを難燃
剤Jとする。
【0035】参考例11 難燃剤Aにステアリン酸27.0gを加えて、150℃
で1時間溶融混合を行った。混合後、内容物をステンレ
スパンに流出し、冷却後、粉砕し、淡黄色の混合物の粉
末を得た。この混合物は、長鎖脂肪族カルボン酸含有率
2.0%、軟化点112℃、臭素含有率56%のもので
あり、これを難燃剤aとする。
【0036】参考例12 難燃剤Aにステアリン酸69.5gを加えた後、参考例
11と同様にして混合物の粉末を得た。この混合物は、
長鎖脂肪族カルボン酸含有率5.0%、軟化点100
℃、臭素含有率54%のものであり、これを難燃剤bと
する。
【0037】参考例13 難燃剤Aにモンタン酸69.5gを加えた後、参考例1
1と同様にして混合物の粉末を得た。この混合物は、長
鎖脂肪族カルボン酸含有率5.0%、軟化点101℃、
臭素含有率54%のものであり、これを難燃剤cとす
る。
【0038】参考例14 難燃剤Bにステアリン酸49.7gを加えた後、参考例
11と同様にして混合物の粉末を得た。この混合物は、
長鎖脂肪族カルボン酸含有率5.0%、軟化点102
℃、臭素含有率48%のものであり、これを難燃剤dと
する。
【0039】参考例15 難燃剤Cにステアリン酸25.0gを加えた後、参考例
11と同様にして混合物の粉末を得た。この混合物は、
長鎖脂肪族カルボン酸含有率2.0%、軟化点189
℃、臭素含有率51%のものであり、これを難燃剤eと
する。
【0040】参考例16 ビスフェノールAのジグリシジルエーテル〔大日本イン
キ化学工業(株)製EPICLON850,エポキシ当
量188g/eq〕376.0gとステアリン酸54
1.5gとを温度計、撹拌機の付いた1リットルセパラ
ブルフラスコに入れ、内部を窒素ガスで置換した後、内
容物を加熱溶融し、100℃で水酸化ナトリウムの10
%水溶液1.4gを加えた後、150〜180℃で12
時間反応させた。この反応生成物は、長鎖脂肪族カルボ
ン酸含有率59%、エポキシ基含有量0.08×10-3
eq/g、軟化点61℃、平均重合度0.1のものであ
った。難燃剤Aにこの反応生成物122.2gを加えた
後、参考例11と同様にして混合物の粉末を得た。この
混合物は、長鎖脂肪族カルボン酸含有率5.0%、軟化
点101℃、臭素含有率52%のものであり、これを難
燃剤fとする。
【0041】実施例1〜7,比較例1〜5 以上の参考例で調製した種々の難燃剤をスチレン系樹脂
に表1および表2に示す組成で配合し、タンブラーミキ
サーで予備混合した後、50mmφ二軸押出機によりペ
レット化した。次いで、8オンス射出成形機で縦、横、
高さが、それぞれ89×138×37mmで厚さが2.
3mmの箱型の成形品の成形を行い、離型性の評価を行
った。離型性評価結果を表1および表2に示す。表1中
の「HIPS」は、大日本インキ化学工業(株)製ゴム
変性スチレン樹脂を、「ABS」は、日本合成ゴム
(株)製ABS樹脂“JSRABS15”を、「PC/
ABS」は、日本合成ゴム(株)製ポリカーボネート樹
脂/ABS樹脂ポリマーアロイ“JSRエクセロイCB
40”を示す。また、配合量は、重量部である。また、
離型性の評価は、上記圧力センサーによる圧力値(kg
/cm2 )により以下の基準に従って行った。 ○ 50kg/cm2 以下 □ 51〜100kg/cm2 △ 101〜150kg/cm2 × 300〜500kg/cm2 ×× 501kg/cm2 以上
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物
は、成形品の金型からの離型性に優れているため、良好
な外観を有する成形品が得られ、また易離型性による成
形時間の短縮ができることから、成形加工における生産
性を向上できるので、特に電子・電気部品、自動車等の
材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−63950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 25/00 - 25/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂(A)と難燃剤(B)と
    を含有する難燃性スチレン系樹脂組成物において、難燃
    剤(B)として、ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基
    の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン酸で封鎖された
    構造を有する化合物(b1)、ハロゲン化エポキシ樹脂
    もしくは該ハロゲン化エポキシ樹脂のエポキシ基の一部
    ないし全部が封鎖された構造を有する化合物と長鎖脂肪
    族カルボン酸とを溶融混合した混合物(b2)、及びハ
    ロゲン化エポキシ樹脂もしくは該ハロゲン化エポキシ樹
    脂のエポキシ基の一部ないし全部が封鎖された構造を有
    する化合物と、エポキシ樹脂のエポキシ基の一部ないし
    全部が長鎖脂肪族カルボン酸で封鎖された構造を有する
    化合物とを溶融混合した混合物(b3)からなる群より
    選ばれた少なくとも一種を用いてなることを特徴とする
    難燃性スチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 難燃剤(B)が、ハロゲン化エポキシ樹
    脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボン
    酸で封鎖された構造を有する化合物(b1)である請求
    項1記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 化合物(b1)が、ハロゲン化エポキシ
    樹脂のエポキシ基の一部ないし全部が長鎖脂肪族カルボ
    ン酸で封鎖された構造とハロゲン化フェノール類とで封
    鎖された構造とを有する化合物である請求項1記載の難
    燃性スチレン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 長鎖脂肪族カルボン酸の炭素原子数が1
    0から30である請求項1,2又は3記載の難燃性スチ
    レン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 難燃助剤(C)を含有する請求項1,
    2,3又は4記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
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