JP3172995U - フィルム巻取用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】一側に余白を設けず偏らせてフィルムを巻き付けても変形のおそれが少なく、巻き取られたフィルムに皺などが生じず高品質の状態でフィルムを運搬・保管等することのできるフィルム巻取用リールを提供する。
【解決手段】外輪OWと、内輪IWと、外輪OWの内周面と内輪IWの外周面とに連設されるとともに外輪OW及び内輪IWの軸心回りに複数枚設けられたスポーク板SBとが備えられ全体が円筒状のフィルム巻取用リールFR1において、外輪OWの軸心方向における一側寄りの内周面に沿って、各スポーク板SB間に、内輪IWの外周面方向に向けて突出された補強部RF1を設けた。
【選択図】図1

Description

この考案は、フィルム巻取用リールに関し、特に、外輪と内輪とを備えるとともに外輪と内輪とをスポークで連結したいわゆる「二重管構造」のフィルム巻取用リールに関する。
従来、外輪と内輪とを備えるとともに外輪と内輪とをスポークで連結したいわゆる「二重管構造」に形成された円筒状のフィルム巻取用リールが知られている。巻取用リールは、周知のサーフェイスドライブ式フィルム巻取機やセンタードライブ式フィルム巻取機に取り付けられ、巻取用リールの胴部の表面にフィルムが巻き取られ、運搬・保管の差異には、利便性の点から、通常、フィルムは巻芯に巻き取られた状態、すなわち巻取ロールとして取引され、フィルムを消費した後にはリール自体が回収されてリサイクル・リユース利用されている。
このような巻取用リールには、円筒状の胴部の両側にフランジを備えないタイプのものが知られている。フランジを備えない巻取用リールは、フランジ付の巻取用リールに比べて、体積・重量・フランジを含んだ外径のいずれをも低減できるため、運搬や保管の点で有利であり、フィルム巻取用リールにおいて広く用いられている。
このフランジのない巻取用リールを用いてフィルムを運搬や保管する場合には、保管等の際にフィルムの品質にできる限り影響を及ぼさないようにすることが望まれる。このため、フィルムが巻き取られた巻取用リールが転動して巻き取られているフィルムが損傷しないようにするために、巻き取られたフィルムの軸心を縦にして、すなわち巻取用リールの軸心を縦にして、巻き取られたフィルム及び巻取用リールの側面が保管場所の床面等に接する向きとされて運搬・保管等がされている(特許文献1参照)。
特開平6−156826号公報、図1等
しかしながら、このような従来のフィルム巻取用リールでは、以下のような問題があった。前述したように巻き取られたフィルムの軸心を縦にしている場合、巻取用リールの床面側に余白が残されてフィルムが巻き取られた状態では、運搬時の振動や長期間の保管によるフィルムの自重作用により、巻き取られたフィルムがその軸心方向下方に降下するなど、フィルムの巻き位置がずれてしまい、加工時のフィルムの位置設定や基準値の決定が煩雑化するおそれがあった。また、場合によってはフィルムが損傷することもあった。このため、図8に示されるように、フィルムFの巻取時に、フィルム巻取用リール10の軸方向の一端側に余白を残さないようにする一方、他端側にのみ余白SPを残すようにフィルムFを偏らせて巻き取って、この余白を残さないようにした側(図8に示す左側)を下にして巻取用リール10を運搬や保管するようにしていた。
ところが一方、このようにして巻取用リール10の軸方向の一端側に寄せてフィルムFを巻き取ると、巻取用リール10の外周面の一側に偏らせた状態でフィルムFが積層されるため、フィルム張力による巻き締まりの応力が巻取用リール10の一側(図8の例においては左側)に集中的に作用する。フィルムFを巻き取る際には、フィルムFに皺などが生じないようにするためにフィルムFの種類等に応じて一定以上の張力をかけて巻き取る必要がある。このため、巻取用リール10の一側に集中してかかる応力により、二重管構造のうちの外輪OW部分が変形するなどの問題があった。そして、このような巻取用リール10の変形により、フィルムF表面が「波」を打つように変形して巻き取り時にフィルムFに「皺」が生じたり、巻き取り作業後における運搬時・保管時や、その後のフィルムFの加工時などにおいても、この変形が要因となって事後的に皺が生じるなどの問題があった。
本考案が解決しようとする目的は、前述の従来技術の問題点を解決するものであり、一側に余白を設けず偏らせてフィルムを巻き付けても変形のおそれが少なく、巻き取られたフィルムに皺などが生じず高品質の状態でフィルムを運搬・保管等することのできるフィルム巻取用リールを提供することにある。
上記課題を解決するものは以下のものである。
(1)外輪と、内輪と、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面とに連設されるとともに前記外輪及び前記内輪の軸心回りに複数枚設けられたスポーク板とが備えられ全体が円筒状のフィルム巻取用リールであって、
前記外輪の軸心方向における一側寄りの内周面に沿って、前記各スポーク板間に、前記内輪の外周面方向に向けて突出された補強部が設けられたことを特徴とするフィルム巻取用リール。
本考案では、前述したような補強部が設けられているので、各スポーク板間の一側寄りの外輪の部位を補強することができる。よって、外輪の一側寄りに偏らせて巻取用リールにフィルムを巻き取った場合でも、巻取用リールの外輪の変形のおそれを少なくすることができる。一方、本考案は、外輪の内周面の一側寄りにのみ補強部を突設しているだけなので、補強部を設けない巻取用リールと比べても、体積増・重量増は著しくなく、運搬・保管等のコストを増加させることはあまりない。また、体積増・重量増が抑えられるので材料費が増大するおそれも避けることができる。また、補強部は外輪の内周面において内輪の外周面方向に向けて突設されているだけなので、このような補強部を備えない巻取用リールと比べて外径の変化は無い。したがって、保管スペースを広く取る必要もないので、この点においても保管等のコスト低減に寄与する。
(2)前記外輪の内周面において、前記補強部が設けられる前記外輪の一側寄りから前記外輪の他側寄りにかけて、前記外輪の一側寄りが前記内輪の外周面方向に向けてより突出するように傾斜されたテーパー部が前記補強部に連設されたことを特徴とするフィルム巻取用リール。
前述した補強部に加えて、さらにこのようなテーパ―部を設けることにより、より一層外輪の強度を増すことができる。また、一側寄りのみならず他側にかけても外輪の強度を増すことができる。
(3)前記フィルム巻取用リールの軸心方向における前記補強部の断面形状が矩形状であることを特徴とするフィルム巻取用リール。
補強部の断面形状についてこのような矩形状としたものである。
(4)前記フィルム巻取用リールの軸心方向における前記補強部の断面形状において、フィルム巻取用リールの内側方向の部位が円弧状であることを特徴とするフィルム巻取用リール。
補強部の断面形状をこのように円弧状とすることにより、補強部自体にかかる応力を分散し補強部自体の強度を増すことができる。
(5)前記補強部が前記外輪の一側寄り及び他側寄りにそれぞれ設けられたことを特徴とするフィルム巻取用リール。
このように補強部を一側寄り及び他側寄りの両方に設けることにより、フィルム巻取り用リールの軸心方向のいずれ側に補強部があるかを確認しなくても、フィルムを偏らせて巻き付けた一側又は他側のいずれにも補強部が備えられているので、巻取用リールの取付間違いを生ずることがない。
本考案のフィルム巻取用リールは、前述の構成のような補強部を備えているので、外輪の一側寄りに偏らせて巻取用リールにフィルムを巻きとる場合でも、製造コスト・運搬及び保管コストを抑えながら巻取用リールの外輪の変形のおそれを少なくすることができ、巻き取られたフィルムの皺の発生やフィルムの断裂などの破損のおそれを減少することができる。また、リサイクル・リユースの利用に支障をきたすおそれもなく、環境保護にも寄与することができる。
図1は、本考案のフィルム巻取用リールの正面図である。 図2は、本考案のフィルム巻取用リールの背面図である。 図3は、図1のフィルム巻取用リールの要部断面図である。 図4は、フィルムを巻き付ける際のフィルム巻取用リールの側面図である。 図5は、本考案の別のフィルム巻取用リールの要部断面図である。 図6は、本考案のさらに別のフィルム巻取用リールの要部断面図である。 図7は、本考案のさらに別のフィルム巻取用リールの要部断面図である。 図8は、従来のフィルム巻取用リールの要部断面図である。
本考案のフィルム巻取用リールについて、図面を参照して詳細に説明する。本考案のフィルム巻取用リールFR1は、図1及び図2に示されるように、正面視における外形が真円形状の円筒状に形成された「二重管構造」とされるものである。後述するように、このフィルム巻取用リールFR1は、その外周面にフィルムFを多層に渡って巻き取り、フィルム巻取用リールFR1ごとフィルムFを取引・流通させるためのものである。
フィルム巻取用リールFR1は、中心からみて外側の外輪OWと、内側の内輪IWとを備えた二重管構造に形成されている。外輪OWの外径は、本例では、187.7mmとされているが、巻き取られるフィルムFの種類やフィルム巻取用リールFR1が取り付けられる巻取機の種類等によって、必要に応じて適宜変更可能であり、例えば、6インチ、8インチ、9インチなどとすることもできる。また、本例では、外輪OWの厚みは6.15mmとされているが、これに限られず他の厚みに変更することは可能である。また、外輪OWの軸心方向の長さは、本例では、120mmとされているが、巻き付けられるフィルムFの種類やフィルム巻取用リールFR1が取り付けられる巻取機の種類等によって必要に応じて適宜変更可能である。
一方、内輪IWの内径は、本例では、76.3mmとされているが、巻取機の巻取中心軸の外径によって必要に応じて適宜変更可能であり、例えば、3インチなどとすることもできる。また、内輪IWの外径は、本例では、86.4mmとされており、内輪IWの厚みは5.05mmとされているが、これに限られず他の厚みに変更することも可能である。また、内輪IWの軸心方向の長さは、本例では、外輪OWの長さよりも僅かに短く119.7mmとされているが、巻き付けられるフィルムFの種類やフィルム巻取用リールFR1が取り付けられる巻取機の種類等によって必要に応じて適宜変更可能である。そして、これらの外輪OWと内輪IWとが、その軸心を揃えて正面視において二重となる二重管構造に構成されている。
外輪OWと内輪IWとは、複数枚のスポーク板SBによって連設されている。スポーク板SBは、本例では、フィルム巻取用リールFR1の軸心回りに、等角度で放射状に、8つ設けられているが、これらの数に限定されるものではない。また、スポーク板SBの厚みは5mmとされているが、これに限られず他の厚みに変更することは可能である。また、スポーク板SBの軸心方向の長さは、本例では、内輪IWの長さよりも僅かに短く119.5mmとされているが、巻き付けられるフィルムFの種類やフィルム巻取用リールFR1が取り付けられる巻取機の種類等によって必要に応じて適宜変更される外輪OW及び内輪IWの長さに応じて適宜変更可能である。
次いで、フィルム巻取用リールFR1の補強部RF1について説明する。補強部RF1は外輪OWの内周面側であって、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向の正面側(一側)寄りに形成されている。よって、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向の正面側寄りにおいて、この補強部RF1により外輪OWの補強がなすことが可能となる。図3に示されるように、補強部RF1は、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向における断面形状が「矩形状」に形成されている。そして、この補強部RF1が、内輪IWの外周面方向、すなわちフィルム巻取用リールFR1の軸心に向かって突設されている。
補強部RF1は、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向における断面において、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向における長さが8mmに、フィルム巻取用リールFR1の径方向における長さが8.85mmにされた長方形状(矩形状)とされている。そして、この補強部RF1は、図1及び図2に示されるように、外輪OWの内周面側に、外輪OWの周方向に沿って突設されている。よってまた、前述したスポーク板SBの径方向の外側端部SB1においては、これらの補強部RF1と各スポーク板SBの径方向の外側端部SB1が連設されるように形成されており、フィルム巻取用リールFR1の背面側から見ると(図2参照)、補強部RF1は、各スポーク板SBの外側端部SB1間に形成されているように見える。そして、本例における補強部RF1は上記のように極めて簡単な形状であり、かつフィルム巻取用リールFR1の全体に対しては極めて小さく構成されているので、その製造コストの増加を抑えることが可能である。
このように形成されたフィルム巻取用リールFR1は全体が一体に成形されており、その材質は本例ではABS樹脂とされているが、これらに限られず用途に応じて他の樹脂とすることができ、例えば、PS樹脂、PP樹脂、PVC樹脂、その他強化ガラスナイロン樹脂等としても良い。
次いで、図3及び図4を参照して、フィルム巻取用リールFR1を用いたサーフェイスドライブ式巻取機によるフィルムの巻取方法の一例について説明する。図4に示されるように、成形機、繰出機など(図示せず)から繰り出された巻き取りの対象であるシート状のフィルムFは、巻取張力を検知するテンションロール1、シート・フィルムを引っ張るガイドロール、シート・フィルムのしわを取るエキスパンダーロールなどの各種ロールを介して、矢印Aの方向に運ばれる。そして、フィルムFは、表面駆動ロール2によってフィルム巻取用リールFR1が回転駆動されることにより、フィルム巻取用リールFR1の外輪OWの外周面に巻き取られていく。
そして、この巻取の際には、図3に示されるように、フィルムFは、フィルム巻取用リールFR1の外輪OWの外周面において、正面側寄りに偏らせて巻き取られ、反対側の背面側寄りの外輪OWの外周面上には余白SPを残す一方、正面側寄りの外輪OWの外周面上には余白SPを残すことなくフィルムFが積層するように巻き取られていく。この際に、フィルムFがフィルム巻取用リールFR1の正面側寄りに偏らせて巻き取られているために、フィルムFの種類・厚みその他の条件により一定の張力により巻き取られるフィルムF層の巻き締まりの応力は、特に、フィルム巻取用リールFR1の正面側寄りの外輪OWに強く作用する。また、フィルムFが徐々に積層していくに従い、この応力も強くなっていく。そして、この応力の作用は、フィルムFの巻き取り時だけではなく、フィルムFの巻取り後の運搬・保管時にも継続的に作用する。
しかしながら、前述したように、本例のフィルム巻取用リールFR1の正面側の外輪OWの端部には補強部RF1が設けられているので、このようなフィルムFの巻き締まりによる応力に対して、外輪OW等が変形や損傷するおそれを低減することができる。また、僅かな材料の増加と僅かな製造コストの追加によって、このような補強を確実に行うことができる。
なお、本考案において用いるフィルムFは、工業的に用いられている樹脂を使用した単層フィルム、積層フィルムどちらでも良く、これらフィルムの表面に帯電防止剤等の加工処理を行ったフィルムで有っても良い。また、フィルムFを構成する樹脂としては、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタレートとの混合物などのポリエステル類、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル系樹脂やスチレン系樹脂などを挙げることができる。又、これらの混合物などを用いることができる。しかしながら、これらに限定されるものではない。
次いで、図5を参照して、本考案の別のフィルム巻取用リールFR2について説明する。フィルム巻取用リールFR2は、前述したフィルム巻取用リールFR1の補強部RF1とは異なる断面形状の補強部RF2を備えたものである。この補強部RF2は、フィルム巻取用リールFR2の外輪OWの内周面側であって、フィルム巻取用リールFR2の軸心方向の正面側(一側)寄りに形成されている。そして、補強部RF2は、フィルム巻取用リールFR1の軸心方向におけるフィルム巻取用リールFR2の内側方向の部位の断面形状が円形状(円弧状)に形成されている。そしてまた、この補強部RF2が、内輪IWの外周面方向、すなわちフィルム巻取用リールFR2の軸心に向かって突設されている。このような補強部RF2を備えたフィルム巻取用リールFR2では、補強部RF2の先端がフィルム巻取用リールFR2の内側方向(背面側方向)に座屈し難くなるように補強部FR2自体の強度を増すことができ、外輪OWの補強をより確実にすることができる。
次いで、図6を参照して、本考案のさらに別のフィルム巻取用リールFR3について説明する。フィルム巻取用リールFR3は、前述したフィルム巻取用リールFR1、FR2とは異なり補強部RF3に加えてさらにテーパ―部TPを備えたものである。図6に示されるように、このフィルム巻取用リールFR3の補強部RF3は、フィルム巻取用リールFR3の軸心方向におけるフィルム巻取用リールFR3の内側方向の部位の断面形状が円形状(円弧状)に形成されている。そして、外輪OWの内周面に、フィルム巻取用リールFR3の軸心方向において、補強部RF3から反対側のフィルム巻取用リールFR3背面側端部にかけて、この補強部RF3の内側端部に連設されたテーパ―部TPが設けられている。テーパ―部TPは、補強部RF3側がよりフィルム巻取用リールFR3の径方向内側寄りに突出し、一方、補強部RF3と反対側がフィルム巻取用リールFR3の径方向外側寄りとなるようにテーパ―状にその先端部が形成されている。このような補強部RF3及びテーパ―部TPを備えたフィルム巻取用リールFR3では、補強部RF3の先端がフィルム巻取用リールFR3の内側方向(背面側方向)に座屈し難くなるように補強部FR3自体の強度を増すことができるとともに、補強部RF3側がより高く傾斜されてリブ状に突設されたテーパ―部TPとされることにより、外輪OWの補強をさらにより確実なものとすることができる。
次いで、図7を参照して、本考案のさらに別のフィルム巻取用リールFR4について説明する。フィルム巻取用リールFR4は、前述したフィルム巻取用リールFR1の補強部RF1を、フィルム巻取用リールFR4の正面側端部及び背面側端部の両方にそれぞれ備えたものである。このように補強部RF1を設けることにより、フィルム巻取用リールFR4をその軸心方向において対称となる形状とすることができる。よって、フィルム巻取用リールFR4の前後の向きを確認せずに、その正面側又は背面側のいずれの位置に偏らせてフィルムFを巻き取らせても、いずれの部位においても補強部RF1が存在することになる。よって、巻取作業時において、フィルム巻取用リールFR4の前後の向きを確認する作業を省略することができるので、補強部RF1を設けたにもかかわらずフィルム巻取用リールFR4の取付の向きを間違えたためにフィルム巻取用リールFR4が変形してしまうというような問題を解消することができ、作業性及び利便性の良いフィルム巻取用リールFR4とすることができる。
本考案においては以上のいずれの例においても、フィルム巻取用リールFR1〜FR4の軸心方向においてフィルムFを偏らせて巻きつける場合において、僅かに補強部・テーパ部を追加して構成するだけで十分な補強効果を得ることができる。よって、その製造コスト、運搬・保管コスト、リサイクル・リユースコストなどを低減させることができる。
なお、以上の各例のように、本考案においては、種々の補強部RF1〜RF3の態様、及びテーパ部TPを備える態様を備えるものとして構成することができるが、本考案はこれらに限られる主旨ではなく、例えば、前述した種々の異なる形状の補強部RF1〜RF3を組み合わせてフィルム巻取用リールの正面側及び背面側の両方にそれぞれ設けることも可能である。また、補強部の大きさ・形状は適宜変更可能である。
本考案はフィルム巻取用リールについて広く用いることができる。
FR1〜FR4;フィルム巻取用リール、OW;外輪、IW;内輪、SB;スポーク板、SB1;外側端部、RF1〜RF3;補強部、TP;テーパ―部、F;フィルム、SP;余白、1;テンションロール、2;表面駆動ロール、10;フィルム巻取用リール。

Claims (5)

  1. 外輪と、内輪と、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面とに連設されるとともに前記外輪及び前記内輪の軸心回りに複数枚設けられたスポーク板とが備えられ全体が円筒状のフィルム巻取用リールであって、
    前記外輪の軸心方向における一側寄りの内周面に沿って、前記各スポーク板間に、前記内輪の外周面方向に向けて突出された補強部が設けられたことを特徴とするフィルム巻取用リール。
  2. 前記外輪の内周面において、前記補強部が設けられる前記外輪の一側寄りから前記外輪の他側寄りにかけて、前記外輪の一側寄りが前記内輪の外周面方向に向けてより突出するように傾斜されたテーパー部が前記補強部に連設されたことを特徴とする請求項1に記載のフィルム巻取用リール。
  3. 前記フィルム巻取用リールの軸心方向における前記補強部の断面形状が矩形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム巻取用リール
  4. 前記フィルム巻取用リールの軸心方向における前記補強部の断面形状において、フィルム巻取用リールの内側方向の部位が円弧状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム巻取用リール。
  5. 前記補強部が前記外輪の一側寄り及び他側寄りにそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルム巻取用リール。

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