JP3172870B2 - 階段昇降座席装置 - Google Patents

階段昇降座席装置

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JP3172870B2
JP3172870B2 JP22426297A JP22426297A JP3172870B2 JP 3172870 B2 JP3172870 B2 JP 3172870B2 JP 22426297 A JP22426297 A JP 22426297A JP 22426297 A JP22426297 A JP 22426297A JP 3172870 B2 JP3172870 B2 JP 3172870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、身体の不自由な者
が階段を容易に昇降するための装置に関し、詳しくは、
階段の片寄りに架設されたパイプ製ガイドレ−ルをロ−
ラ−で挟持してモ−タ−駆動で自走昇降する階段昇降座
席装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、階段にガイドレ−ルを固定設置
し、そのガイドレ−ルに座席を装着して昇降させる装置
(椅子式階段昇降装置、階段昇降椅子装置等とも呼ばれ
ている)が各種提供されている。それら装置において
は、階段途中に踊場が設けられている場合や途中から方
向が転換する階段に取り付ける場合には、その勾配の転
換に対する変化への対応がスム−ズに運ばない難点があ
った。例えば、ガイドレ−ルに対して、座席(椅子部)
を駆動するのに、ガイドレ−ルに上向きのラックを設
け、駆動シャフトを水平に設置して、前記ラックに縦方
向にピニオン装着して噛合駆動させる装置が提供されて
いる。
【0003】このような装置の場合には、ビニオンがガ
イドレ−ル上を直線的に進行する場合には支障ないが、
カ−ブさせる場合にはピニオンに対して捩れる状態の負
荷がかかり、スム−ズに進みにくくまたビニオン及びシ
ャフトに負担がかかり故障の原因となる虞がもある。ま
た、昇降中にはピニオンの振動が直に座席に伝播する欠
点がある。
【0004】そこで、特開平7−125950のよう
に、階段に架設されたパイプガイドレ−ルをロ−ラ−で
挟持してモ−タ−駆動で自走して昇降する階段昇降座席
装置が提案されている。この装置においては、パイプガ
イドレ−ルを上下の湾曲くびれ部を有するロ−ラ−で挟
持するものなので、座席がパイプガイドレ−ルをスリッ
プして急降下する虞があった。このために伝達チェ−ン
に掛る負荷の変化によってロ−ラ−を固定させようとす
る安全装置を装着しているが、パイプガイドレ−ルの平
滑面に対しする摩擦抵抗で降下停止しようとするものな
ので座席部分には引掛かるものがなくスリップ防止効果
が充分には期待できない難点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みてなされたもので、パイプ製ガイドレ−ル上をスム
−ズに且つ安定状態に勾配や方向の変化に対応して昇降
でき、故障が生じても急降下が起こらずに安全に階段の
昇降ができる座席装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、下面1a全長に下向き
にラック6を固設した金属パイプ製の上側レ−ル1と金
属パイプ製の下側レ−ル2とを階段Kの勾配及び屈曲に
沿って上下に間隔を設けて平行状に配設した昇降レ−ル
Rと、その昇降レ−ルR上をそのレ−ルRの前側におい
てモ−タ−3の駆動により自走する駆動基台4上に座席
5を固定した昇降座席Mとから成る。
【0007】前記駆動基台4の背面にロ−ラ−支持基板
4aを固着し、そのロ−ラ−支持基板4aの上部には、
減速機8を介してモ−タ−3で駆動される駆動ピニオン
9をその駆動軸10を後方へ水平に軸出させて前記ラッ
ク6に噛合するように設け、その駆動軸10の基部に上
部支持ロ−ラ−軸受板30の下部を枢支し、その板30
上部に後方へ水平にロ−ラ−軸25を軸出させて前記上
側レ−ル1と略同径の湾曲くびれ部7aを有する支持ロ
−ラ−7を設けてその湾曲くびれ部7aを前記上側レ−
ル1上に載置する。
【0008】また、前記駆動ピニオン9の駆動軸10と
同軸に軸出させて板面11aが前記レ−ル1の背後から
前方に向けて前記レ−ル1に当接するガイド側円板11
を設け、前記上部支持ロ−ラ−軸受板30の支持ロ−ラ
−7と駆動ピニオン9との間に縦軸受12を設けて平行
な二個の縦軸ロ−ラ−13,13を前記レ−ル1を挟ん
で前記ガイド側円板11と対向させるとともに前記レ−
ル1に当接するように軸着する。
【0009】また、駆動基台4のロ−ラ−支持基板4a
の下部に、前記支持ロ−ラ−7のロ−ラ−軸25の垂直
下方位置よりも勾配下方寄り位置において後方へ水平に
ロ−ラ−軸26を軸出させて下側レ−ル2と略同径の湾
曲くびれ部14aを有する支持ロ−ラ−14を設けてそ
の湾曲くびれ部14aを前記下側レ−ル2上に載置し、
その支持ロ−ラ−14と同軸にレ−ル方向に往復回動す
る回動板15の上部を枢支してこの回動板15の下部に
後方へ水平に軸出させて下側レ−ル2の下面に接するガ
イドロ−ラ−16を軸着し、またその回動板15に縦軸
受17を設けてその縦軸受17に縦軸ロ−ラ−18を下
側レ−ル2の前面2cに接するように軸着して成る階段
昇降座席装置である。
【0010】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
発明において、階段Kの屈曲部において、上側又は下側
のレ−ル1,2のうちいずれかの一方の前面に前記レ−
ル1,2に沿って、座席5を水平に維持するためのなだ
らかに起伏する傾斜補正隆条19を形成して成るもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の階段昇降座席装置の
実施の形態を図で説明をすると、請求項1の形態は、図
1に示すように、階段Kの勾配及び屈曲に沿って上下に
間隔を設けて平行状に配設した鋼製の上側と下側レ−ル
1,2をそのレ−ル1,2の背後にコ字型鉄板の先端を
溶接し、このコ字型鉄板を固定支柱20で階段面に支持
固定して昇降レ−ルRを形成する。上側レ−ル1には、
図2に示すように、その下面1a全長に下向きにラック
6を固設する。そして、図1に示すように、その昇降レ
−ルR上に、そのレ−ルRの前側においてモ−タ−3の
駆動により自走する駆動基台4上に座席5を固定した昇
降座席Mを架設する。
【0012】昇降座席Mは、図3及び図4に示すよう
に、この座席5の両側部には肱掛21を、背部には背板
22を備え、また階段Kの通路空間を最大に確保するた
めに座席の下部前方に向けて足載板23が上方に折畳み
可能に設けてある。この足載板23には安全のために外
圧によって自動的に停止する安全装置を付設することも
できる。さらに、前記肱掛21の前面上部には着座人の
操作によって昇降操作できるように手元操作スイッチ2
4を設ける。
【0013】前記駆動基台4の背面にロ−ラ−支持基板
4aを固着し、そのロ−ラ−支持基板4aの上部には、
図5乃至図6に示すように、減速機8を介してモ−タ−
3で駆動される駆動ピニオン9をその駆動軸10を後方
へ水平に軸出させて前記ラック6に噛合するように設
け、その駆動軸10の基部に上部支持ロ−ラ−軸受板3
0の下部を枢支し、その板30上部に後方へ水平にロ−
ラ−軸25を軸出させて前記上側レ−ル1と略同径の湾
曲くびれ部7aを有する支持ロ−ラ−7を設けてその湾
曲くびれ部7aを前記上側レ−ル1上に跨がるように載
置する。こうすると、階段Kの勾配に沿ったレ−ル1,
2の勾配が変化すると、支持ロ−ラ−7がレ−ル1に押
され、上部支持ロ−ラ−軸受板30が図6の一点鎖線に
示すように進行方向に沿って振られて支持ロ−ラ−7と
駆動ピニオン9によるレ−ル1の締め付けを回避するこ
とができる。
【0014】そして、図5に示すように、前記駆動ピニ
オン9の駆動軸10と同軸に軸出させてレ−ル1に接す
る丸面に形成した板面11aが前記レ−ル1の背後から
前方に向けて前記レ−ル1に当接すし、前記固定支柱2
0のコ字型鉄板への接触しない外径のガイド側円板11
を設け、図6及び図7に示すように、前記ロ−ラ−支持
基板4aに昇降方向に距離を置いて縦軸受12を設けて
平行な二個の縦軸ロ−ラ−13,13を前記レ−ル1を
挟んで前記ガイド側円板11と対向させるとともに前記
レ−ル1に当接するように軸着する。
【0015】また、駆動基台4のロ−ラ−支持基板4a
の下部に、図5及び図6に示すように、前記駆動ピニオ
ン9とガイド側円板11が装着されている駆動軸10の
先端部にロ−ラ−固定板28を設け、このロ−ラ−固定
板28をロ−ラ−支持基板4aに固定軸29を取り付け
て確実に固定する。そして、前記支持ロ−ラ−7のロ−
ラ−軸25の垂直下方位置よりも勾配下方寄り位置にお
いて後方へ水平にロ−ラ−軸26を軸出させてその軸先
端部をロ−ラ−固定板28に固定し、このロ−ラ−軸2
6に下側レ−ル2と略同径の湾曲くびれ部14aを有す
る支持ロ−ラ−14を設けてその湾曲くびれ部14aを
前記下側レ−ル2上に載置する。
【0016】そして、その支持ロ−ラ−14と同軸にレ
−ル方向に往復回動する回動板15の上部を枢支してこ
の回動板15の下部に後方へ水平にロ−ラ−軸27を軸
出させて下側レ−ル2の下面に接するガイドロ−ラ−1
6を軸着し、またその回動板15に縦軸受17を設けて
その縦軸受17に縦軸ロ−ラ−18を下側レ−ル2の前
面2cに接するように軸着する。階段Kの勾配に沿った
レ−ル1,2の勾配が変化すると、支持ロ−ラ−14と
ガイドロ−ラ−16がレ−ル2に押され、図6の一点鎖
線に示すように前記回動板15が進行方向に沿って振ら
れて支持ロ−ラ−14とガイドロ−ラ−16によるレ−
ル2の締め付けを回避することができる。
【0017】前記支持ロ−ラ−7のロ−ラ−軸25の垂
直下方位置よりも勾配下方寄り位置にロ−ラ−軸26を
配設して支持ロ−ラ−14を設けるのは、支持ロ−ラ−
7に掛る荷重を下側の支持ロ−ラ−14に分散させ、階
段下方に向けて昇降座席Mが倒れるのを防止し座席5が
常に水平状態で安定した走行ができるようにするためで
ある。これとは逆に前記支持ロ−ラ−7からの垂線下方
位置よりも下側の支持ロ−ラ−14を勾配上方寄り位置
に装着すると、その支持ロ−ラ−14が上方に押し付け
られる方向に働き、その支持ロ−ラ−14に荷重が分散
されないので上側の支持ロ−ラ−7への負荷がより大き
くなってしまうので、そのようにはしない。
【0018】そして、前記上側レ−ル1を支持ロ−ラ−
7、駆動ピニオン9、ガイド側円板11及び縦軸ロ−ラ
−13で四方から挟みつけて駆動基台4の上部を支持
し、また前記下側レ−ル2を支持ロ−ラ−14、ガイド
ロ−ラ−16及び縦軸ロ−ラ−18で三方から挟みつけ
て駆動基台4の下部を支持する。駆動基台4の下部は昇
降座席Mの荷重と人の着座による荷重で(上部が支持さ
れているので)後方には押されるが、背後から前方への
押圧が殆どないので下側レ−ル2を背後で支持する必要
はない。
【0019】この装置においては、ラック6に駆動ピニ
オン9が確実に噛み合わされ、且つ減速機8とモ−タ−
3の回転抵抗によって急降下が起こらないので安全であ
る。
【0020】前記上側と下側のレ−ル1,2の間隔は、
階段勾配が大きい場合には勾配の程度に応じて狭く(図
1のA部)、階段勾配が小さい場合には勾配の程度に応
じて広く(図1のB部)設定する。これは、階段の勾配
が変っても座席5を常に水平に維持するためである。な
お、各図中において回路や電源ケ−ブルは省略した。
【0021】座席5が前記レ−ル1,2の湾曲部分に来
たとき、レ−ルとロ−ラ−との遊び間隔によっては、座
席5が前後に傾いた状態になることがある。そのため
に、前記レ−ル1,2の上下の湾曲の大きさを変えて座
席5の傾きを防止することができるが、座席5の傾きが
大きい場合には容易には対応が困難の場合がある。そこ
で、請求項2の発明の形態は、上記請求項1の発明の形
態において、階段Kの屈曲部において、上側又は下側の
レ−ル1,2のうちいずれかの一方の前面に前記レ−ル
1,2に沿って、座席5を水平に維持するためのなだら
かに起伏する傾斜補正隆条19を形成する。
【0022】例えば、座席5が前傾する場合には、図8
の(イ)と(ロ)に示すように、駆動基台4の下部の縦
軸ロ−ラ−18に当る下側レ−ル1の前面1cにその傾
きの程度に応じた高さに傾斜補正隆条19を形成すると
座席5が後方へ起こされて水平になる。また、座席5が
後傾する場合には、駆動基台4の上部の縦軸ロ−ラ−1
3,13に当る上側レ−ル1の前面1cにその傾きの程
度に応じた高さに傾斜補正隆条19を形成すると座席5
が前方へ起こされて水平になる。その傾斜補正隆条19
は、図8の(イ)に示すように、円滑に昇降移動するよ
うに、湾曲開始位置と湾曲終了位置との間までをなだら
かに隆起させる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記のようで、上側と下側のレ
−ル1,2にその径と略同径の湾曲くびれ部を有する支
持ロ−ラ−7,14がそれぞれ跨がるように載り、その
れらの支持ロ−ラ−7,14で昇降座席Mの荷重と搭乗
者の荷重を受け止め、また上側レ−ル1の下面1aに駆
動ピニオン9が垂直重量が掛らない状態に噛合されるの
で駆動ピニオン9からの駆動振動の発生や摩耗等による
故障が減少し、且つ座席5を滑らかに昇降させることが
可能となる。
【0024】また、単にロ−ラ−でパイプガイドレ−ル
を上下両側から挟み付けて摩擦抵抗によって昇降する従
来の装置では安全停止装置が充分機能せず空転滑落し易
かったのに比べると、本発明においては、ラック6に駆
動ピニオン9が確実に噛み合わされ、且つ減速機8とモ
−タ−3の回転抵抗によって滑落や急降下が起こらない
ので安全性が確保される。さらに、本発明は階段途中に
踊場等が設けられて階段の方向が変わり上下のレ−ル
1,2が湾曲する場合においても、上側レ−ル1の前面
1c部分に傾斜補正隆条19を設けることによって、レ
−ル湾曲によって生じる座席5の傾斜を防止し、座席5
を常に水平を維持して円滑に昇降させることができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態を示す斜視図。
【図2】昇降レ−ルの正面図。
【図3】昇降座席の側面図。
【図4】昇降座席の背面図。
【図5】駆動基部の要部を示す側面図。
【図6】駆動基部の要部を示す背面図。
【図7】駆動基部の要部を示す略図的平面図。
【図8】湾曲のレ−ルの要部を示す(イ)が平面図、
(ロ)が(イ)の矢視側面図。
【符号の説明】
K 階段 R 昇降レ−ル M 昇降座席 1 上側レ−ル 1a 上側レ−ルの下面 1b 上側レ−ルの上面 1c 上側レ−ルの前面 1d 上側レ−ルの背面 2 下側レ−ル 2a 下側レ−ルの上面 2b 下側レ−ルの下面 2c 下側レ−ルの前面 3 モ−タ− 4 駆動基台 4a 駆動基台のロ−ラ−支持基板 5 座席 6 ラック 7 支持ロ−ラ− 7a 湾曲くびれ部 8 減速機 9 駆動ピニオン 10 駆動軸 11 ガイド側円板 11a ガイド側円板の板面 12 縦軸受 13 縦軸ロ−ラ− 14a 湾曲くびれ部 14 支持ロ−ラ− 15 回動板 16 ガイドロ−ラ− 17 縦軸受 18 縦軸ロ−ラ− 19 傾斜補正隆条 20 レ−ル固定支柱 21 肱掛 22 背板 23 足載板 24 手元操作スイッチ 25 ロ−ラ−軸 26 ロ−ラ−軸 27 ロ−ラ−軸 28 ロ−ラ−固定板 29 ロ−ラ−固定板の固定軸 30 上部支持ロ−ラ−軸受板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−59658(JP,A) 特許2837759(JP,B2) 欧州特許出願公開143737(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面(1a)全長に下向きにラック
    (6)を固設した金属パイプ製の上側レ−ル(1)と金
    属パイプ製の下側レ−ル(2)とを階段(K)の勾配及
    び屈曲に沿って上下に間隔を設けて平行状に配設した昇
    降レ−ル(R)と、その昇降レ−ル(R)上をそのレ−
    ル(R)の前側においてモ−タ−(3)の駆動により自
    走する駆動基台(4)上に座席(5)を固定した昇降座
    席(M)とから成り、前記駆動基台(4)の背面にロ−
    ラ−支持基板(4a)を固着し、そのロ−ラ−支持基板
    (4a)の上部には、減速機(8)を介してモ−タ−
    (3)で駆動される駆動ピニオン(9)をその駆動軸
    (10)を後方へ水平に軸出させて前記ラック(6)に
    噛合するように設け、その駆動軸(10)の基部に上部
    支持ロ−ラ−軸受板(30)の下部を枢支し、その板
    (30)上部に後方へ水平にロ−ラ−軸(25)を軸出
    させて前記上側レ−ル(1)と略同径の湾曲くびれ部
    (7a)を有する支持ロ−ラ−(7)を設けてその湾曲
    くびれ部(7a)を前記上側レ−ル(1)上に載置し、
    前記駆動ピニオン(9)の駆動軸(10)と同軸に軸出
    させて板面(11a)が前記レ−ル(1)の背後から前
    方に向けて前記レ−ル(1)に当接するガイド側円板
    (11)を設け、前記上部支持ロ−ラ−軸受板(30)
    の支持ロ−ラ−(7)と駆動ピニオン(9)との間に縦
    軸受(12)を設けて平行な二個の縦軸ロ−ラ−(1
    3),(13)を前記レ−ル(1)を挟んで前記ガイド
    側円板(11)と対向させるとともに前記レ−ル(1)
    に当接するように軸着し、また、前記ロ−ラ−支持基板
    (4a)の下部に、前記支持ロ−ラ−(7)のロ−ラ−
    軸(25)の垂直下方位置よりも勾配下方寄り位置にお
    いて後方へ水平にロ−ラ−軸(26)を軸出させて下側
    レ−ル(2)と略同径の湾曲くびれ部(14a)を有す
    る支持ロ−ラ−(14)を設けてその湾曲くびれ部(1
    4a)を前記下側レ−ル(2)上に載置し、その支持ロ
    −ラ−(14)と同軸にレ−ル方向に往復回動する回動
    板(15)の上部を枢支してこの回動板(15)の下部
    に後方へ水平に軸出させて下側レ−ル(2)の下面に接
    するガイドロ−ラ−(16)を軸着し、またその回動板
    (15)に縦軸受(17)を設けてその縦軸受(17)
    に縦軸ロ−ラ−(18)を下側レ−ル(2)の前面(2
    c)に接するように軸着して成る階段昇降座席装置。
  2. 【請求項2】 階段(K)の屈曲部において、上側又は
    下側のレ−ル(1),(2)のうちいずれかの一方の前
    面に前記レ−ル(1),(2)に沿って、座席(5)を
    水平に維持するためのなだらかに起伏する傾斜補正隆条
    (19)を形成して成る階段昇降座席装置。
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