JP3980917B2 - 車椅子等階段昇降補助装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車椅子、老人、歩行障害者の階段昇降にあたり、階段に戴置するのみで既存のエスカレーターを利用して車椅子等を階段昇降可能とするための、車椅子等階段昇降補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車椅子等階段昇降補助装置として、特願平11−228066号公開特許公報「車椅子用エスカレーター乗降助装置」が存在する。
上記の公知技術においては、車輪ユニット、ラック装置とを含む補助支持装置により車椅子の前輪側を支持し、車椅子の後輪と異なるステップで、前輪側を上記の補助支持装置を介して支持することにより、車椅子の前輪側と後輪側とをエスカレーターの異なるステップで支持することで、車椅子を水平状態で昇降可能とするものである。即ち、車椅子の前輪側と後輪側とをそれぞれ分離した支持機構とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公知技術について、車椅子の前輪側と後輪側との支持機構が分離独立していることで、車椅子の支持が不安定となる問題点がある。
よって、本発明は、車椅子等階段昇降補助装置において、車椅子支持の安定感を高めることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、車椅子等を載置するに十分な面積を有する平面形状のパレットと、パレットの前端部に装備した前輪と、パレットの後端部に形成したシャフト受けを上下方向に貫通して昇降自在である昇降シャフトと、パレットに装備した水平スイッチおよびモーターを含み水平スイッチの制御によるモーターの正逆回転によりベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを昇降させるシャフト昇降駆動機構とを有し、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持しつつエスカレーターを昇降させることを特徴とする。
【0005】
【作用】
車椅子等を載置したパレットを前輪と昇降シャフトとで支持する。前輪と昇降シャフトはそれぞれことなるステップに位置する。両ステップの段差はエスカレーターの中間部と、上段部および下段部とでは段差が異なり、上段部および下段部でのエスカレーターへの乗入れ退出に際しは段差が変化するが、段差の変化にもとづきパレットが前後方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターの正逆回転を制御することにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを昇降させることにより、車椅子等を載置したパレットを、水平状態に維持しつつエスカレーターにより昇降させる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施例にもとづいて詳細に説明する。
図1を参照して、1は、車椅子等Aを載置するに十分な面積を有する平面形状のパレットで、その前端部に前輪(キャスター)2を装備し、その後端両側部に垂直方向にシャフト受け3を貫通させ、該シャフト受け3に平ギア5付きの昇降シャフト4を貫通させ、該昇降シャフト4の下端に後輪7およびストッパー7Aを装備して、パレット1のエスカレーターBへの乗入れ退出を容易とする。パレット1の後端両側に昇降シャフト1を包囲する筒体21を設け、筒体21の上端よりハンドル22を延設する。
【0007】
パレット1の一側方にバッテリー8を他側方にモーター(可逆モーター)9を装備する。
モーター6の出力軸と,左右一対の前記昇降シャフト4,4の平ギヤ5、5とを、ベベルギヤ10、ウオームギヤ11および連動軸12、ベベルギヤ10A、ウオームギヤ11Aよりなるベベルギヤ伝動系を介して伝動する。
【0008】
パレット1の前方および後方に遮板兼傾斜板13,13Aを装備する。
水平スイッチ14をパレット1の後端かつ昇降シャフト4の近傍に設けて、昇降シャフト4の左右傾斜、パレットの前後方向傾斜を検知する。
水平スイッチ14は、図5を参照して、パレット1と同一平面とする共通電極板15と前方電極板16と後方電極板17とを有する検知箱18内に導体球19を挿入して構成する。
【0009】
昇降シャフト4の左右傾斜、パレットの前後方向傾斜の傾斜を、導体球19によるする共通電極板15と前方電極板16との短絡、共通電極板15と後方電極板17との短絡として検出して正逆モーター9の正逆回転を制御する。例えば、正逆モーターの界磁巻線にたいする電流方向を正逆制御する。水平スイッチ14の制御によるモーター9の正逆回転により、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフト4を昇降させるべく構成する。
パレットの前端部に装備した前輪と、パレットの後端部に位置する昇降自在な昇降シャフトとは、前後方向に複数段のステップに対応する長さを有することで、前輪が載置されるステップと昇降シャフトが載置されるステップとは異なり且つ昇降シャフトの下端が自動的に昇降することで、上段部および下段部でのエスカレーターへの乗入れ退出に際しは段差が変化するが、段差の変化にもとづきパレットが前後方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターの正逆回転を制御することにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを昇降させることにより、車椅子等を載置したパレットを、水平状態に維持しつつエスカレーターにより昇降させる。
【0010】
図6を参照して、エスカレーターを利用して階段上昇に際しては、
車椅子等をパレットに乗せる。この際、遮板兼傾斜板13Aを傾斜板として使用して車椅子等の乗り入れを容易にする。
【0011】
前進させて,前輪1の位置するステップと2段後方のステップに昇降シャフト4の下端(後輪7)を位置させ、3個のステップを使用する。この位置では、遮板兼傾斜板13を前方へ倒して車椅子等Aに対する遮板として機能(車椅子等Aの後退阻止)させる。
【0012】
下段部においてはエスカレーターの段差は徐徐に増加するが、段差の変化にもとづきパレットが後方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターの正回転させることにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを降下させることにより、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さは増加して、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持する。
【0013】
エスカレーターの中間部おいては、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さを最大値に近く且つほぼ一定長さを維持している。
【0014】
上段部においてはエスカレーターの段差は徐徐に減少するが、段差の変化にもとづきパレットが前方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターを逆回転させることにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを上昇させることにより、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さは短縮して、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持する。
【0015】
車椅子等をパレットより退出させる。この際、遮板兼傾斜板13を傾斜板として使用して車椅子等の退出を容易にする
【0016】
車椅子等のエスカレーターを利用して階段降下に際しては、図7に示すごとく、上述の図6と逆向きに車椅子等Aを搭載することで、車椅子等Aの搭乗者は降下方向に向くこととなる。
【0017】
上段部においてはエスカレーターの段差は徐徐に増加するが、段差の変化にもとづき、パレットが前方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターの正回転させることにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを降下させることにより、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さは増加して、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持する。
【0018】
エスカレーターの中間部おいては、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さを最大値に近く且つほぼ一定長さを維持している。
【0019】
下段部においてはエスカレーターの段差は徐徐に減少するが、段差の変化にもとづきパレットが後方向に傾斜すると水平スイッチが傾斜を検知してモーターを逆回転させることにより、ベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを上昇させることにより、パレット1下方部分の昇降シャフト4の長さは短縮して、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持する。
【0020】
【効果】
本願発明は、パレットに装備した水平スイッチおよびモーターを含み水平スイッチの制御によるモーターの正逆回転によりベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトを昇降させるシャフト昇降駆動機構により、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持しつつエスカレーターを昇降させるものであるから、水平スイッチの制御にもとづきベベルギヤ伝動系を介して昇降シャフトの昇降させることで、車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持しつつエスカレーターにより昇降させることができる。従って、水平維持のための制御機構および駆動機構を簡素することができ、低コストで車椅子等階段昇降補助装置を提供できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す車椅子等階段昇降補助装置の斜視図。
【図2】本発明の実施例を示す車椅子等階段昇降補助装置の平面図。
【図3】本発明の実施例を示す車椅子等階段昇降補助装置の側面図。
【図4】昇降状態における図3同様の側面図。
【図5】水平スイッチおよびモーターを含む制御回路図。
【図6】上昇時の説明図。
【図7】降下時の説明図。
【符号の説明】
A 車椅子等
B エスカレーター
1 パレット
2 前輪(キャスター)
3 シャフト受け
4 昇降シャフト
14 水平スイッチ
15 共通電極板
16 前方電極板
17 後方電極板
19 導体球
Claims (2)
- 載置すべき車椅子等の床面積よりも大なる平面積を有する平面形状のパレットと、パレットの前端部に装備した前輪と、パレットの後端部に形成したシャフト受けを上下方向に貫通して昇降自在である昇降シャフトと、パレットに装備したパレットの傾斜を検知する水平スイッチおよびモーターを含み水平スイッチの制御によるモーターの正逆回転により、モーター6の出力軸と,左右一対の前記昇降シャフト4 , 4の平ギヤ5、5とを、ベベルギヤ10、ウオームギヤ11および連動軸12、ベベルギヤ10A、ウオームギヤ11Aよりなるベベルギヤ伝動系を介して、昇降シャフトを昇降させるシャフト昇降駆動機構とを有し、
パレットの前端部に装備した前輪と、パレットの後端部に位置する昇降自在な昇降シャフトとは、前後方向に複数段のステップに対応する長さを有することで、前輪が載置されるステップと昇降シャフトが載置されるステップとは異なり且つ昇降シャフトの下端が自動的に昇降することで、
車椅子等を載置したパレットを水平状態に維持しつつエスカレーターを昇降させることを特徴とする車椅子等階段昇降補助装置。 - 昇降シャフトの下端に車輪を装備したことを特徴とする請求項1に記載する車椅子等階段昇降補助装置。
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KR20210054125A (ko) * | 2019-11-05 | 2021-05-13 | 맹환호 | 스마트 휠체어 |
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- 2002-03-26 JP JP2002086869A patent/JP3980917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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