JP3172675B2 - スピーカ出力表示装置 - Google Patents

スピーカ出力表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ機器に
おけるスピーカの再生音量が少ないことを表示するスピ
ーカ出力表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、車載用オーディオ機器を含むオ
ーディオ機器において、ソース機器または前置増幅器の
出力レベルを表示したり、前置増幅器のボリューム位置
を表示しても、スピーカへの入力信号レベルを表示した
りするものは一般的にはなかった。特にスピーカへの入
力信号レベルが閾値未満であることを表示するものはな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このために、低入力信
号レベルにてスピーカが駆動されているときには、スピ
ーカが駆動されているにもかかわらず出力音量が少ない
ために、再生音が聞こえず、スピーカが駆動されている
ことが認識されないときが多く、不必要な電力消費が多
くなるという問題点があった。
【0004】特に車載オーディオ機器おいて、エンジン
が停止状態にあるときに上記の状態を放置しておくと、
スピーカの再生音に気がつかない状態が継続されて、車
両の蓄電池が消耗してしまうという問題点があった。ま
た、仮にスピーカ動作中の表示が表示灯などによってな
される場合でも、その表示灯が小さいときは、上記の問
題が生ずる。
【0005】本発明はスピーカの再生音量が少なくても
スピーカが駆動されていることが容易に認識できるスピ
ーカ出力表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるスピーカ
出力表示装置は、オーディオ機器におけるスピーカ出力
表示装置であって、出力信号でスピーカを駆動する増幅
器の出力信号レベルもしくはスピーカの入力信号レベル
が閾値未満であることを検出する信号レベル検出手段
と、信号レベル検出手段によって閾値未満であると検出
されている期間が予め定めた期間継続したことを検出す
る低レベル継続検出手段と、予め定められた期間低レベ
ルが継続していることが低レベル継続検出手段によって
検出されたことを報知する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0007】本発明にかかるスピーカ出力表示装置によ
れば、スピーカの入力信号レベルもしくはスピーカへ出
力信号を送出する増幅器の出力信号レベルが閾値未満で
ある期間が予め定めた期間継続したとき、制御手段の制
御によってスピーカの再生音量が所定期間にわったって
少ない状態であることが報知される。
【0008】本発明にかかるスピーカ出力表示装置にお
いて、制御手段はオーディオ機器の表示部のライトを異
なる色に変更する制御手段であることを特徴とする。
【0009】本発明にかかるスピーカ出力表示装置によ
れば、スピーカの再生音量が少ない状態が継続したと
き、オーディオ機器の表示部全体の色が異なる色に変更
されて、スピーカの再生音量が所定期間にわたって少な
い状態であることが表示される。
【0010】本発明にかかるスピーカ出力表示装置にお
いて、制御手段はライトの色が変更された状態が所定期
間継続したときさらに他の異なる色に変更する制御手段
であることを特徴とする。
【0011】本発明にかかるスピーカ出力表示装置によ
れば、スピーカの再生音量が少ない状態が継続して、ラ
イトの色が変更されてもまだスピーカの再生音量が少な
い状態が継続しているときは、さらに他の異なる色に変
更される。この結果、前のライトの色が変更された状態
のときに気がつかない場合においても、スピーカの再生
音量の少ない状態であることが長期間にわたって継続し
ていることが判る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかるスピーカ出力表示
装置を実施の形態によって説明する。図1は本発明にか
かる実施の一形態にかかるスピーカ出力表示装置の構成
を示すブロック図である。
【0013】本発明の実施の一形態にかかるスピーカ出
力表示装置は、ソース切換回路1にはコンパクトディス
クプレーヤ(図においてCDと記してある)からの出力
信号、ミニディスクプレーヤ(図においてMDと記して
ある)からの出力信号、磁気テープ再生装置(図におい
てテープと記してある)からの出力信号、AMチューナ
(図においてAMと記してある)からの出力信号、FM
チューナ(図においてFMと記してある)からの出力信
号が供給され、その一つがソース切換回路1において選
択され、前置増幅器2に供給されて増幅される。前置増
幅器2からの出力信号は電力増幅器3に供給されて電力
増幅のうえスピーカ4に供給されて、スピーカ4が駆動
されて再生音を発生する。
【0014】一方、前置増幅器2からの出力信号はレベ
ル検出回路5に供給されてそのレベルが検出されるてい
る。レベル検出回路5は例えばカップリングコンデンサ
を介して前置増幅器2からの出力を受けて整流すること
によって前置増幅器2の出力信号のレベルを検出する。
【0015】本発明の実施の一形態にかかるスピーカ出
力表示装置には、スピーカ出力表示指示をするスピーカ
出力表示モード指示スイッチを含むモード指示スイッチ
群6と、スピーカ出力表示モード指示スイッチによるモ
ード指示スイッチ群6からの指示を受けて、例えばオー
ディオ機器のチューナの受信周波数を表示するための液
晶表示部9のバックライトドライバ8を切り換え駆動す
るマイクロコンピュータからなる制御装置7を備えてい
る。
【0016】制御装置7は機能的に、スピーカ出力表示
モード指示スイッチによるモード指示スイッチ群6から
の指示を受けたときから、レベル検出回路5において検
出した前置増幅器2の出力信号レベルを読み込み予め定
めた閾値未満であることを検出するレベル比較回路71
と、レベル比較回路71によって閾値未満であると検出
されている期間が予め定めた期間継続したことを検出す
る期間検出回路72と、予め定められた期間低レベルが
継続していることが検出されたときオーディオ機器の液
晶表示部9のバックライトを駆動するバックライトドラ
イバ8を制御する制御回路73とを備えている。予め定
めた期間とは、磁気テープの無録音部分が一定期間、例
えば10秒続くと早送り動作をするものがあるが、この
10秒よりは長く設定するのがよいが、これには限らな
い。
【0017】ここで、レベル比較回路71は信号レベル
検出手段に対応し、期間検出回路72が低レベル継続検
出手段に対応し、制御回路73が制御手段に対応してい
る。
【0018】上記した本発明の実施の一形態にかかるス
ピーカ出力表示装置において、液晶表示部9のバックラ
イトは3つの異なる色A、B、Cに設定可能なバックラ
イトを備えている場合を例に作用を、図2に基づいて説
明する。
【0019】本発明の実施の一形態にかかるスピーカ出
力表示装置に電源が供給されるとバックライトがA色に
点灯される(ステップS1)。続いてモード指示スイッ
チ群6においてスピーカ出力表示モード指示スイッチが
オンされると(ステップS2)、レベル検出回路5にお
いて検出されている前置増幅器2の出力信号レベルが読
み込まれ(ステップS3)、読み込まれたレベル値が予
め定めた閾値未満か否かがチェックされる(ステップS
4)。
【0020】読み込まれたレベル値がステップS4にお
いて閾値以上であると判別されたときは、タイマがリセ
ットされ、かつ後記するレジスタRの内容がクリアされ
て(ステップS6)、ステップS1から繰り返し実行さ
れる。したがってスピーカ出力表示モード指示スイッチ
がオフされず、かつ読み込まれたレベル値がステップS
3において閾値以上であると判別されているかぎり、ス
テップS1〜ステップS4、ステップS6が繰り返して
実行される。
【0021】読み込まれたレベル値がステップS4にお
いて閾値未満であると判別されたときは、ステップS4
に続いてタイマの計時が開始され(ステップS7)、制
御装置7を形成するマイクロコンピュータのRAMに形
成したレジスタRの内容が1以上か否かがチェックされ
る(ステップS8)。ステップS8においてレジスタR
の内容が1未満の時には所定期間経過したか否かチェッ
クされる(ステップS9)。
【0022】ステップS9において所定期間経過してい
ないと判別されたときはステップS9に続いてステップ
S1から実行される。したがって、ステップS9におい
て所定期間経過するまでの期間においてスピーカ出力表
示モード指示スイッチがオフ状態にされたり、前置増幅
器2の出力信号レベルが閾値以上になったときは、タイ
マがリセットされて最初から計時がなされ、かつレジス
タRの内容がクリアされて、バックライト色はAのまま
で、スピーカの再生音量の少ない状態が継続していると
判別されない。
【0023】ステップS9において所定期間経過してい
ると判別されたときはステップS9に続いて、バックラ
イト色はBに変えられ(ステップS10)、液晶表示部
9はバックライトの発光色Bで表示が行われることにな
って、スピーカの再生音量の少ない状態がステップS9
において定められた期間継続していることが示される。
この結果、使用者はこの表示を認識して電源遮断などの
処置を採ることができて、蓄電池のむだな消費を避ける
ことができる。
【0024】ステップS10においてバックライトがB
色に変化してから、ステップS2〜ステップS4、ステ
ップS7に相当するステップS11〜ステップS14が
実行されて、スピーカ出力表示モード指示スイッチがオ
ン状態のまま前置増幅器2の出力信号レベルが閾値未満
の期間が所定期間経過したか否かがチェックされ(ステ
ップS15)、所定期間未満の時にはステップS15に
続いてステップS10から再び実行される。
【0025】したがって、この期間においてスピーカ出
力表示モード指示スイッチがオフ状態にされたり、前置
増幅器2の出力信号レベルが閾値以上になったときは、
タイマがリセットされて最初から計時がなされ、レジス
タRの内容はクリアされて、バックライトはA色となっ
て、スピーカの再生音量の少ない状態が解消したと判別
される。ステップS15の実行期間においてスピーカ出
力表示モード指示スイッチがオフ状態にされず、かつ前
置増幅器2の出力信号レベルが閾値以上にならないとき
は、バックライト色はBが継続される。
【0026】バックライト色がBに変わってから、ステ
ップS15において前置増幅器2の出力信号レベルが、
閾値未満の期間が所定期間経過したと判別されたとき
は、ステップS15に続いてバックライト色がBからC
に変えられる(ステップS16)。したがって液晶表示
部9はさらに異なる色Cの光によって照らされることに
なる。ステップS16に続いてレジスタRの内容が+1
されて(ステップS17)、ステップS2から再び実行
される。
【0027】また、ステップS17に続くステップS2
からの実行によって、ステップS8に達したとき、レジ
スタRの内容は1以上となっているため、ステップS8
に続いてステップS16から実行され、バックライト色
はCが継続される。
【0028】上記のようにバックライト色がCに変えら
れているときは、バックライト色Bの点灯が所定期間継
続した後であって、バックライト色Bの期間中にその旨
を見落としても、バックライト色Cの点灯によって使用
者の注意を喚起することができて、処置が採られること
になる。
【0029】なお、上記においてバックライト色がA、
B、Cの3つの場合を説明したが、バックライト色の種
類を増加させて、ステップS15における所定期間の経
過ごとにバックライト色を切り換えていくようにしても
よい。また、前置増幅器2の出力信号レベルに代わっ
て、図1で破線によって示したようにスピーカ4の入力
信号レベルをレベル検出回路5において検出するように
してもよい。
【0030】また、上記においてバックライトの色を変
化させて、スピーカの再生音量が所定期間にわたって少
ない状態であることを報知するようにした場合を例示し
たが、ビープ音を出力して報知するようにしてもよい。
【0031】次に、本発明にかかる実施の一形態の変形
例について説明する。図3は本発明の実施の一形態の変
形例にかかるスピーカ出力表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0032】本変形例にかかるスピーカ出力表示装置で
は、図1に示したレベル比較回路71に代わってレベル
比較回路74を設けて、レベル比較回路74の閾値をマ
イクロフォン75の出力レベルに基づいて、マイクロフ
ォン75の出力レベルが大きいときには閾値を増加させ
るように変更させる。
【0033】したがって、前置増幅器2の出力信号レベ
ルもしくはスピーカ4の入力信号レベルを検出して固定
の閾値で比較を行った場合、レベル比較回路71では前
置増幅器2の出力レベルもしくはスピーカ4の入力信号
レベルが閾値を超えていても、外部騒音が高くてスピー
カ4による再生音が聞こえない場合がある。これに対し
て本変形例では、マイクロフォン75の出力に基づいて
レベル比較回路74における閾値が変更されるために、
外部騒音が高くてスピーカ4の再生音が聞こえない場合
には、再生音量が少ない状態であると判別されることに
なって好都合である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるスピ
ーカ出力表示装置によれば、スピーカの再生音量が少な
くて、各ソースによるスピーカの駆動が確認できないよ
うなときにおいても、スピーカの再生音量が少ない状態
で駆動されていることが報知されるという効果が得られ
る。
【0035】また、本発明にかかるスピーカ出力表示装
置によれば、スピーカの再生音量が少ない状態で駆動さ
れていることがライトの色変更によって表示されて、視
認することができるという効果が得られる。
【0036】また、本発明にかかるスピーカ出力表示装
置によれば、ライトの色変更によってスピーカの再生音
量が少ない状態で駆動されていることが所定期間表示さ
れ、さらに所定期間スピーカの再生音量が少ない状態で
駆動されている状態が継続させられているときはさらに
他の異なる色のライトに変更されるため、その前のライ
トによる表示色の変化を見落としても、使用者に再度の
注意を促すことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるスピーカ出力表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかるスピーカ出力表
示装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態の変形例にかかるスピー
カ出力表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ソース切換回路 2 前置増幅器 3 電力増幅器 4 スピーカ 5 レベル検出回路 6 モード指示スイッチ群 7 制御装置 8 バックライトドライバ 9 液晶表示部 71および74 レベル比較回路 72 期間検出回路 73 制御回路 75 マイクロフォン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ機器におけるスピーカ出力表示
    装置であって、出力信号でスピーカを駆動する増幅器の
    出力信号レベルもしくはスピーカの入力信号レベルが閾
    値未満であることを検出する信号レベル検出手段と、信
    号レベル検出手段によって閾値未満であると検出されて
    いる期間が予め定めた期間継続したことを検出する低レ
    ベル継続検出手段と、予め定められた期間低レベルが継
    続していることが低レベル継続検出手段によって検出さ
    れたことを報知する制御手段とを備えたことを特徴とす
    るスピーカ出力表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピーカ出力表示装置にお
    いて、制御手段はオーディオ機器の表示部のライトを異
    なる色に変更する制御手段であることを特徴とするスピ
    ーカ出力表示装置
  3. 【請求項3】請求項2記載のスピーカ出力表示装置にお
    いて、制御手段はライトの色が変更された状態が所定期
    間継続したときさらに他の異なる色に変更する制御手段
    であることを特徴とするスピーカ出力表示装置。
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