JP3171864B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP3171864B2
JP3171864B2 JP03394191A JP3394191A JP3171864B2 JP 3171864 B2 JP3171864 B2 JP 3171864B2 JP 03394191 A JP03394191 A JP 03394191A JP 3394191 A JP3394191 A JP 3394191A JP 3171864 B2 JP3171864 B2 JP 3171864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願各発明は、原稿読取装置に関
し、詳細には、原稿の有無や原稿の先端・後端の検出方
法等を改良した原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿読取装置は、単独の原稿読取装置と
して、また、ファクシミリ装置のスキャナや複写機とし
て利用されており、このような原稿読取装置において
は、一般に、原稿台にセットされた原稿を一枚づつ原稿
読取部に搬送して読み取りを行なう。したがって、原稿
台に原稿がセットされたことを検出する原稿有無検出手
段や原稿読取部に搬送される原稿の先端および後端を検
出する原稿先端後端検出手段が必要となる。
【0003】そこで、従来の原稿読取装置においては、
図48に示すように、ファクシミリ装置1に適用した場
合、原稿読取装置2に、原稿有無検知センサ3と原稿先
端後端検知センサ4とが設けられており、原稿台上の原
稿は原稿自動搬送装置5により原稿読取部6に一枚づつ
搬送される。原稿読取装置2は原稿台上にセットされた
原稿を原稿有無検知センサ3により検出すると、原稿を
原稿自動搬送装置5により原稿読取部6に搬送し、この
原稿の先端や後端を原稿先端後端検知センサ4により検
出する。原稿先端後端検知センサ4が原稿の先端を検出
すると、原稿読取部6により原稿の読み取りを開始し、
原稿先端後端検知センサ4が原稿の後端を検出すると、
原稿の後端まで読み取りを行なうまで原稿の読取動作を
行なった後、原稿の読取動作を終了する。なお、図48
おいて、原稿読取部6は、光源7、排出ローラ8、ミラ
ー9、10、11、レンズ12および光電変換手段13等により
構成されており、ファクシミリ装置1には、ファクシミ
リコントロールユニット14、ロール状記録紙15、サーマ
ルヘッド16およびプラテンローラ17等を備えている。ま
た、図48中、矢印は原稿の搬送方向およびロール状記録
紙の搬送方向を示している。
【0004】上記原稿有無検知センサ3や原稿先端後端
検知センサ4としては、従来、フォトカプラを用い、こ
のフォトカプラから原稿に直接光を投射してその反射光
の有無により原稿の有無や原稿の先端後端を検出してい
る。また、同様にフォトカプラを用いるが、実開昭54
−47314号公報や実公昭63−29332号公報に
記載されているように、検出レバーやアクチュエータ等
を原稿により移動させ、この検出レバーやアクチュエー
タ等の移動を反射型フォトカプラで検出することによ
り、原稿の有無や原稿の先端・後端を検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原稿読取装置にあっては、フォトカプラを利
用して原稿の有無や原稿の先端・後端を検出していたた
め、フォトカプラ自体が高価なことやフォトカプラ専用
のハーネスや回路基板等を必要とし、原稿有無や原稿先
端後端を検出するのに費用がかかりすぎ、原稿読取装置
自体が高価なものになるという問題があった。
【0006】そこで、従来、フォトカプラではなく、原
稿読取用の固体撮像素子と同様の固体撮像素子を利用し
た原稿有無検出方法を本出願人が先に出願している。こ
の原稿有無検出方法は、特開昭59−37763号公報
に記載されているように、原稿の画像を読み取るための
画像読取用光電変換素子とは別に、この光電変換素子か
ら副走査方向に離れた位置に原稿有無検出用の光電変換
素子を配設し、画像読取用光電変換素子と原稿有無検出
用光電変換素子の検出信号をシリアルに取り出して、そ
の結果により原稿の有無および画像の読み取りを行なっ
ている。
【0007】ところが、この方法では、固体撮像素子と
しての画像読取用光電変換素子と原稿有無検出用光電変
換素子とが離れて設けられており、固体撮像素子はそれ
ぞれICチップとして固定されているため、固体撮像素
子として別々に2個設ける必要がある。その結果、いま
だ、コストの低減を図る上において改良の余地があると
ともに、原稿読取装置の設計の自由度が規制されるとい
う問題があった。
【0008】また、従来の原稿先端・後端検出方法で
は、一旦原稿の先端や後端を検出すると、その後、原稿
の搬送状況に異常、例えば、スリップ等が発生しても、
異常が発生したことを検出することができず、原稿の読
取を適切に行なうことができないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定読取
幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複
数の光電変換素子が配設された光電変換手段と、 前記原
稿読取位置の原稿で反射された光を縮小して前記光電変
換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置
において、 前記光電変換手段の光電変換素子は、前記読
取幅の反射光が前記縮小光学系で縮小されて導入される
光路幅よりも所定幅だけ広く配設するとともに、原稿の
画像を読み取る画像読取領域と、原稿の有無および(ま
たは)原稿の先端・後端を検出する原稿検出領域と、に
区分し、 前記光源は、それぞれ独立した複数の発光素子
を原稿幅方向に配設して形成し、該発光素子は、前記画
像読取領域に対応した画像用発光素子群と、前記原稿検
出領域に対応した原稿検出用発光素子群と、に区分し、
前記画像用発光素子群の点灯と前記原稿検出用発光素子
群の点灯とをそれぞれ別々に制御する制御手段を設けた
ことを特徴とする。 請求項2記載の発明は、 複数の原稿
が載置される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読取位
置に搬送される原稿搬送路と、 前記原稿読取位置に搬送
される原稿に主走査方向の所定読取幅にわたって光を投
射する画像読取用光源と、 所定幅にわたって複数の光電
変換素子が配設された光電変換手段と、 前記原稿読取位
置の原稿で反射された光を縮小して前記光電変換手段に
導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置におい
て、 前記光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の
反射光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅
よりも所定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画 像を
読み取る画像読取領域と、原稿の有無を検出する原稿検
出領域と、に少なくとも区分し、 前記画像読取用光源と
異なる位置に設けられ、前記光電変換手段の原稿検出領
域に光を投射する原稿検出用光源と、 回動可能に設けら
れ、その検出端部が前記原稿台上の原稿により付勢され
る位置に突出し、その遮光端部が前記原稿台上の原稿の
有無にしたがって前記原稿検出用光源からの光を前記光
電変換手段の原稿検出領域に通過または遮光する原稿有
無検出機構と、を備え、前記原稿検出用光源からの光と
前記画像読取用光源からの光とが、異なる光路を経由し
て、同一の前記光電変換手段の前記原稿検出領域と前記
画像読取領域とにそれぞれ照射されるようにしたことを
特徴とする。 請求項3記載の発明は、 複数の原稿が載置
される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬
送される原稿搬送路と、 前記原稿読取位置に搬送される
原稿に主走査方向の所定読取幅にわたって光を投射する
画像読取用光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素
子が配設された光電変換手段と、 前記原稿読取位置の原
稿で反射された光を縮小して前記光電変換手段に導入す
る縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記
光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射光が
前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出する原稿検出
領域と、に少なくとも区分し、 前記画像読取用光源と異
なる位置に設けられ、前記光電変換手段の原稿検出領域
に光を投射する原稿検出用光源と、 回動可能に設けら
れ、その検出端部が前記原稿搬送路の所定位置において
該原稿搬送路を搬送される原稿により付勢される位置に
突出し、その遮光端部が前記原稿搬送路を搬送される原
稿の位置にしたがって前記原稿検出用光源からの光を
記光電変換手段の原稿検出領域に通過または遮光する原
稿先端後端検出機構と、を備え、 前記原稿検出用光源か
らの光と前記画像読取用光源からの光とが、異なる光路
を経由して、同一の前記光電変換手段の前記原稿検出領
域と前記画像読取領域とにそれぞれ照射されるようにし
たことを特徴とする。 請求項4記載の発明は、 複数の原
稿が載置される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読取
位置に搬送される原稿搬送路と、 前記原稿読取位置に搬
送される原稿に主走査方向の所定読取幅にわたって光を
投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子
が配設された光電変換手段と、 前記原稿読取位置の原稿
で反射された光を縮小して前記光電変換手段に導入する
縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光
電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射光が前
記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所定
幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置の原稿
の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の原稿の
有無および前記原稿読取位置に搬送される原稿の先端・
後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源
は、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形成し、該
発光素子は、前記画像読取領域に対応する画像用発光素
子群と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出用発光素
子群と、に区分し、 回動可能に設けられ、その検出端部
が前記原稿台上の原稿により付勢される位置に突出し、
その遮光端部が前記原稿検出用発光素子群から前記光電
変換手段の原稿検出領域に照射される光の一部を遮光す
る位置に突出した原稿有無検出機構と、 回動可能に設け
られ、その検出端部が前記原稿搬送路の所定位置におい
て該原稿搬送路を搬送される原稿により付勢される位置
に突出し、その遮光端部が前記原稿検出用発光素子群か
ら前記光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の一
部を遮光する位置に突出した原稿先端後端検出機構と、
前記画像用発光素子群の点灯周期を制御する点灯周期制
御手段と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の
出力に基づいて、原稿の搬送状況を判断して、前記点灯
周期制御手段が前記画像用発光素子群の点灯周期を制御
することを特徴とする。 請求項5記載の発明は、 複数の
原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読
取位置に搬送される原稿搬送路と、 前記原稿読取位置に
搬送される原稿に主走査方向の所定読取幅にわたって光
を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素
子が配設された光電変換手段と、 前記原稿読取位置の原
稿で反射された光を縮小して前記光電変換手段に導入す
る縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記
光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射光が
前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置の原
稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の原稿
の有無および前記原稿読取位置に搬送される原稿の先端
・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源
は、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形成し、該
発光素子は、前記画像読取領域に対応する画像用発光素
子群と、電源投入時には常時点灯され前記原稿検出領域
に対応する原稿検出用発光素子群と、に区分し、 前記画
像用発光素子群から前記原稿読取位置に照射された光に
対して主走査方向で前記読取幅の範囲外に位置し、前記
原稿検出用発光素子群から照射された光を反射して前記
縮小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に
照射させる反射部材と、 回動可能に設けられ、その検出
端部が前記原稿台上の原稿により付勢される位置に突出
し、その遮光端部が前記原稿検出用発光素子群から前記
反射部材および前記縮小光学系を介して前記光電変換手
段の原稿検出領域に照射される光の一部 を遮光する位置
に突出して、前記原稿台の原稿が該検出端部を押すこと
により該遮光端部が該光の一部を遮光あるいは透過させ
る原稿有無検出機構と、 回動可能に設けられ、その検出
端部が前記原稿搬送路上の所定位置に突出し、その遮光
端部が前記原稿検出用発光素子群から前記反射部材およ
び前記縮小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出
領域に照射される光の一部を遮光する位置に突出して、
前記原稿読取位置に搬送される原稿が該検出端部を押す
ことにより該遮光端部が該光の一部を遮光あるいは透過
させる原稿先端後端検出機構と、 を設け、前記光電変換
手段の原稿検出領域の出力に基づいて、前記原稿読取位
置に搬送される原稿の搬送状況を検出することを特徴と
する。 請求項6記載の発明は、 請求項5記載の発明にお
いて、前記原稿有無検出機構および前記原稿先端後端検
出機構の回動面が、前記縮小光学系の光軸の少なくとも
一部と平行であり、各機構の遮光端部が、各機構の回動
中心側を凹面とする湾曲形状をしており、 前記原稿有無
検出機構および前記原稿先端後端検出機構の遮光端部の
前記縮小光学系の光軸の一部に対して外側の面と該光軸
とのなす角度を、θa1とし、該遮光端部の該光軸側の面
と該光軸とのなす角度を、θa2とし、前記原稿検出用発
光素子群から投射された光の光束の該遮光端部における
前記縮小光学系の光軸の一部に対して外側の光束面と該
光軸とのなす角度を、θb1とし、該光束の該光軸側の光
束面と該光軸とのなす角度を、θb2としたとき、 θa1≧
θb1 θa2≧θb2 なる関係にあることを特徴とする。 請求
項7記載の発明は、 複数の原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
路と、 前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向
の所定読取幅にわたって光を投射する画像読取用光源
と、 前記原稿読取位置を挟んで前記画像読取用光源と反
対側で、その上カバーとの間に所定の空室が形成され前
記原稿読取位置に搬送される原稿を前記原稿読取位 置に
密接させて搬送させる圧板と、 所定幅にわたって複数の
光電変換素子が配設された光電変換手段と、 前記画像読
取用光源から照射され前記原稿読取位置の原稿で反射さ
れた光を縮小して前記光電変換手段に導入する縮小光学
系と、 前記圧板の空室内に設けられ原稿読取装置の通電
時に常時点灯して通電状態であることを表示する通電表
示光源と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変
換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射光が前記縮
小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所定幅だ
け広く配設するとともに、前記原稿読取位置の原稿の画
像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の原稿の有無
および前記原稿読取位置に搬送される原稿の先端・後端
を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記原稿読取位
置近くの前記圧板と前記上カバーとの間の空室内で、前
記画像読取用光源から前記光電変換素子に対して照射さ
れた光に対して、副走査方向では同一平面上に、主走査
方向では前記読取幅の範囲外に位置し、前記通電表示光
源から照射された光をその入射面から受けてその出射面
より前記縮小光学系に導入して該縮小光学系を介して前
記光電変換手段の原稿検出領域に照射させるとともに、
少なくともその入射面あるいは出射面の一方に前記通電
表示光源の光を分散させる分散面が形成されたライトガ
イドと、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿
台上の原稿により付勢される位置に突出し、その遮光端
部が前記通電表示光源から前記ライトガイドおよび前記
縮小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に
照射される光の一部を遮光する位置に突出して、前記原
稿台の原稿が該検出端部を押すことにより該遮光端部が
該光の一部を透過させる原稿有無検出機構と、 回動可能
に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路上の所定位
置に突出し、その遮光端部が前記通電表示光源から前記
ライトガイドおよび前記縮小光学系を介して前記光電変
換手段の原稿検出領域に照射される光の一部を遮光する
位置に突出して、前記原稿読取位置に搬送される原稿が
該検出端部を押すことにより該遮光端部が該光の一部を
透過させる原稿先端後端検出機構と、 を設け、前記光電
変換手段の原稿検出領域の出力に基づいて、前記原稿台
の原稿の有無や前記原稿読取位置に搬送される原稿の搬
送状況を検出することを特徴とする。 請求項8記載の発
明は、 請求項7記載の発明において、前記ライトガイド
は、前記圧板が前記原稿読取位置から離脱するとともに
移動して、前記通電表示光源の光の前記縮小光学系への
導入を中止し、前記光電変換手段の原稿検出領域の検出
状態を原稿無しの状態とすることを特徴とする。 請求項
9記載の発明は、 複数の原稿が載置される原稿台と、
記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送路
と、 前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の
所定読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわ
たって複数の光電変換素子が配設された光電変換手段
と、 前記原稿読取位置の原稿で反射された光を縮小して
前記光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原
稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子
は、前記読取幅の反射光が前記縮小光学系で縮小されて
導入される光路幅よりも所定幅だけ広く配設するととも
に、前記原稿読取位置の原稿の画像を読み取る画像読取
領域と、前記原稿読取位置に搬送される原稿の先端・後
端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源は、
複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形成し、該発光
素子は、前記画像読取領域に対応する画像用発光素子群
と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出用発光素子群
と、に区分し、 前記原稿読取位置近くの、前記原稿搬送
路を挟んで前記光源側で、前記画像用発光素子群から前
記原稿読取位置に照射された光に対して、主走査方向で
前記読取幅の範囲外に位置し、前記原稿検出用発光素子
群から照射された光を前記縮小光学系に導入して前記縮
小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照
射させる反射部材と、 回動可能に設けられ、その検出端
部が前記原稿搬送路上の所定位置に突出するとともに、
前記原稿読取位置に搬送される原稿により該原稿の搬送
位置に対応して付勢され、その遮光端部が前記原稿検出
用発光素子群から前記反射部材および前記縮小光学系を
介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照射される光
を遮光する位置に突出するとともに該検出端部の付勢状
況に応じて該光の遮光範囲を多段階的に変化させる原稿
先端後端検出機構と、を設け、前記光電変換手段の原稿
検出領域の出力に基づいて、前記原稿読取位置に搬送さ
れる原稿の搬送状況を検出することを特徴とする。 請求
項10記載の発明は、 複数の原稿が載置される原稿台
と、 前記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿
搬送路と、 前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査
方向の所定読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定
幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電変換
手段と、 前記原稿読取位置の原稿で反射された光を縮小
して前記光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備え
た原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換
素子は、前記読取幅の反射光が前記縮小光学系で縮小さ
れて導入される光路幅よりも所定幅だけ広く配設すると
ともに、前記原稿読取位置の原稿の画像を読み取る画像
読取領域と、前記原稿読取位置に搬送される原稿の先端
・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源
は、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形成し、該
発光素子は、前記画像読取領域に対応する画像用発光素
子群と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出用発光素
子群と、に区分し、 前記原稿読取位置近くの、前記原稿
搬送路を挟んで前記光源側で、前記画像用発光素子群か
ら前記原稿読取位置に照射された光に対して、主走査方
向で前記読取幅の範囲外に位置し、前記原稿検出用発光
素子群から照射された光を前記縮小光学系に導入して前
記縮小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域
に照射させる反射部材と、 回動可能に設けられ、その検
出端部が前記原稿搬送路上の所定位置に突出するととも
に前記原稿読取位置に搬送される原稿により該原稿の搬
送位置に対応して付勢され、その遮光端部が前記原稿検
出用発光素子群から前記反射部材および前記縮小光学系
を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照射される
光を遮光する位置に突出するとともに該検出端部の付勢
状況に応じて該光の光量を多段階的に変化させる原稿先
端後端検出機構と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検
出領域の出力に基づいて、前記原稿読取位置に搬送され
原稿の搬送状況を検出することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、 光電変換素子を、原稿の読取可能幅の光路幅よりも所定
幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る画
像読取領域と、原稿の有無および(または)原稿の先端
および後端を検出するための原稿検出領域と、に区分し
ている。したがって、一つの光電変換手段で原稿の画像
の読み取り、原稿の有無および(または)原稿の先端・
後端の検出を行なうことができ、これらの回路系統を単
純化し、コストを低減するとともに、原稿読取装置の設
計上の自由度を向上させることができる。
【0011】また、請求項1記載の発明では、光源とし
てそれぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅方向に配設
して形成し、これら複数の発光素子を、原稿の画像読取
用の発光素子群と、原稿検出用の発光素子群とに区分す
るとともに、それぞれの発光素子群を独立して制御可能
としている。したがって、発光素子の点灯時期を変更可
能なものとすることができ、発光素子の寿命を長くする
ことができるとともに、同一基板上に同時に発光素子群
を実装可能なものとすることができる。また、画像用発
光素子と原稿検出用発光素子の光量差をある値以下にす
ることができ、光電変換手段からの出力信号の処理を容
易にすることができる。
【0012】請求項2、請求項3記載の発明では、原稿
検出用発光素子群の配置場所を変更可能とすることがで
き、原稿読取装置の設計上の自由度をより一層向上させ
ることができる。請求項4記載の発明では、光電変換手
段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設するとともに、
原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿の有無およ
び原稿の先端・後端を検出するための原稿検出領域と、
に区分し、光源としての複数の発光素子を、該画像読取
領域を照射するための画像用発光素子群と、該原稿検出
領域を照射するための原稿検出用発光素子群と、に区分
するとともに、原稿台上の原稿により回動され該原稿検
出用発光素子群から光電変換手段の該原稿検出領域に照
射される光の一部を遮光(又は透過)する原稿有無検出
機構と、原稿搬送路の所定位置において該原稿搬送路を
搬送される原稿により回動され該原稿検出用発光素子群
から光電変換手段の該原稿検出領域に照射される光の一
部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出機構と、該
画像用発光素子群の点灯周期を制御する点灯周期制御手
段と、を設け、該光電変換手段の原稿検出領域の出力に
基づいて、原稿の搬送状況を判断して、該画像用発光素
子群の点灯周期を制御している。したがって、一つの光
電変換手段と一つの基板に実装された発光素子により原
稿の画像の読み取り、原稿の有無および原稿の先端・後
端の検出を行なうことができる。また、原稿読取時期以
外の時期における画像用発光素子の点灯周期を原稿読取
時期の点灯周期よりも遅くすることができ、これらの回
路系統の単純化、コストの低減化および原稿読取装置の
設計上の自由度の向上を図ることができるとともに、画
像用発光素子の劣化を防止して、画像用発光素子の寿命
を長くすることができる。
【0013】請求項5記載の発明では、 光電変換手段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設する
とともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿
の有無および原稿の先端・後端を検出するための原稿検
出領域と、に区分し、光源としての複数の発光素子を、
該画像読取領域を照射するための画像用発光素子群と、
該原稿検出領域を照射するための原稿検出用発光素子群
と、に区分するとともに、原稿読取位置近くに位置し、
該原稿検出用発光素子群から照射された光を反射して縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
せる反射部材と、原稿台上の原稿により回動され該原稿
検出用発光素子群から投射され該反射板で反射されて光
電変換手段の該原稿検出領域に照射される光の一部を遮
光(又は透過)する原稿有無検出機構と、原稿搬送路の
所定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により
回動され該原稿検出用発光素子群から投射され該反射板
で反射されて光電変換手段の該原稿検出領域に照射され
る光の一部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出機
構と、を設け、該光電変換手段の原稿検出領域の出力に
基づいて、原稿の搬送状況を検出している。したがっ
て、一つの光電変換手段と一つの基板に実装された発光
素子により原稿の画像の読み取り、原稿の有無および原
稿の先端・後端の検出を行なうことができる。また、原
稿検出用発光素子から投射された光を効率的に光電変換
手段の原稿検出領域に導入することができ、これらの回
路系統の単純化、コストの低減化および原稿読取装置の
設計上の自由度の向上を図ることができるとともに、原
稿の先端・後端の検出精度を向上させることができる。
【0014】請求項6記載の発明では、 光電変換手段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設する
とともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿
の有無および原稿の先端・後端を検出するための原稿検
出領域と、に区分し、光源としての複数の発光素子を、
該画像読取領域を照射するための画像用発光素子群と、
該原稿検出領域を照射するための原稿検出用発光素子群
と、に区分するとともに、原稿読取位置近くに位置し該
原稿検出用発光素子群から照射された光を反射して縮小
光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ
る反射部材と、原稿台上の原稿により回動され該原稿検
出用発光素子群から投射され該反射板で反射されて光電
変換手段の該原稿検出領域に照射される光の一部を遮光
(又は透過)する原稿有無検出機構と、原稿搬送路の所
定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により回
動され該原稿検出用発光素子群から投射され該反射板で
反射されて光電変換手段の該原稿検出領域に照射される
光の一部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出機構
と、を設け、かつ、原稿有無検出機構と原稿先端後端検
出機構の光を遮光する部分の形状を、適切な量だけ光を
遮光するとともに、遮光部材の強度の低下を防止する形
状とし、該光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づい
て、原稿の搬送状況を検出している。したがって、一つ
の光電変換手段と一つの基板に実装された発光素子によ
り原稿の画像の読み取り、原稿の有無および原稿の先端
・後端の検出を行なうことができる。また、原稿検出用
発光素子から投射された光を効率的に光電変換手段の原
稿検出領域に導入し、かつ、該光を検出に適切なものと
して、これらの回路系統の単純化、コストの低減化およ
び原稿読取装置の設計上の自由度を向上させることがで
きるとともに、原稿の先端・後端の検出精度をより一層
向上させることができる。
【0015】請求項7記載の発明では、光電変換手段の
光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射光が縮小光学系
で縮小されて導入される光路幅よりも所定幅だけ広く配
設するとともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域
と、原稿の有無および原稿の先端・後端を検出するため
の原稿検出領域と、に区分し、原稿読取位置に搬送され
てくる原稿を読取位置に密接させて搬送するとともに該
読取位置から離脱可能な圧板の空室内に原稿読取装置へ
の通電状態を表示する通電表示光源を配設する。該通電
表示光源から照射された光をライトガイドの入射面から
受けてその出射面より縮小光学系に導入し、縮小光学系
を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させるとと
もに、少なくとも該ライトガイドの入射面あるいは出射
面の一方に通電表示光源の光を分散させる分散面の形成
する。また、回動可能に設けられ、その検出端部が原稿
台上の原稿により付勢される位置に突出し、その遮光端
部が該通電表示光源からライトガイドおよび縮小光学系
を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の
一部を遮光する位置に突出して、原稿が検出端部を押す
ことにより遮光端部が該光の一部を透過させる原稿有無
検出機構と、回動可能に設けられ、その検出端部が原稿
搬送路上の所定位置に突出し、その遮光端部が通電表示
光源からライトガイドおよび縮小光学系を介して光電変
換手段の原稿検出領域に照射される光の一部を遮光する
位置に突出して、原稿が検出端部を押すことにより遮光
端部が該光の一部を透過させる原稿先端後端検出機構
と、を設け、光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
いて、原稿の有無や原稿の搬送状況及び圧板の離脱状態
を検出している。
【0016】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取
り、原稿の有無および原稿の先端・後端の検出を行なう
ことができる。また、原稿検出用光源として通電表示光
源を利用しているため、部品点数を削減することがで
き、原稿読取装置のコストを低減することができるとと
もに、消費電力を削減することができる。さらに、ライ
トガイドの入射面あるいは出射面の少なくとも一方に光
を分散させる分散面を形成しているので、光軸のずれが
発生した場合にも精度よく原稿の有無や先端・後端を検
出することができ、原稿の先端・後端の検出精度をより
一層向上させることができる。
【0017】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
発明において、前記ライトガイドは、前記圧板が前記原
稿読取位置から離脱するとともに移動して、前記通電表
示光源の光の前記縮小光学系への導入を中止し、前記光
電変換手段の原稿検出領域の検出状態を原稿無しの状態
としている。
【0018】したがって、上記請求項7の作用に加え、
光電変換手段の原稿検出領域の検出状態を原稿無しの状
態とすることができ、圧板の離脱時に、不用意に原稿の
搬送動作や読取動作が行なわれることを防止することが
できる。その結果、原稿読取装置の利用性を向上させる
ことができる。
【0019】請求項9記載の発明では、 光電変換手段の光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射
光が縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出するための原
稿検出領域と、に区分し、光源を複数の発光素子を、原
稿幅方向に配設して形成し、該発光素子を、該画像読取
領域を照射するための画像用発光素子群と、該原稿検出
領域を照射するための原稿検出用発光素子群と、に区分
している。原稿検出用発光素子群から照射された光を光
導入手段により縮小光学系に導入して前記縮小光学系を
介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ、この光
導入手段により光電変換手段の原稿検出領域に照射され
る光路上に原稿先端後端検出機構を配設する。この原稿
先端後端検出機構は、回動可能に設けられ、その検出端
部が、原稿搬送路上の所定位置に突出するとともに原稿
により該原稿の搬送位置に対応して付勢され、その遮光
端部が、原稿検出用発光素子群から光導入手段および縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
れる光を遮光する位置に突出するとともに検出端部の付
勢状況に応じて該光の遮光範囲を多段階的に変化させ
る。
【0020】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取り
および原稿の先端・後端の検出を行なうことができる。
また、原稿先端後端検出機構が、原稿の搬送状況に応じ
て光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の遮光範
囲を多段階的に変化させるので、原稿読取位置に搬送さ
れる原稿の搬送位置を正確に検出することができ、原稿
読取装置の読取動作を正確に行なわせることができる。
【0021】請求項10記載の発明では、 光電変換手段の光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射
光が縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出するための原
稿検出領域と、に区分し、光源を複数の発光素子を、原
稿幅方向に配設して形成し、該発光素子を、該画像読取
領域を照射するための画像用発光素子群と、該原稿検出
領域を照射するための原稿検出用発光素子群と、に区分
している。原稿検出用発光素子群から照射された光を光
導入手段により縮小光学系に導入して前記縮小光学系を
介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ、この光
導入手段により光電変換手段の原稿検出領域に照射され
る光路上に原稿先端後端検出機構を配設する。この原稿
先端後端検出機構は、回動可能に設けられ、その検出端
部が、原稿搬送路上の所定位置に突出するとともに原稿
により該原稿の搬送位置に対応して付勢され、その遮光
端部が、原稿検出用発光素子群から光導入手段および縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
れる光を遮光する位置に突出するとともに検出端部の付
勢状況に応じて該光の光量を多段階的に変化させる。
【0022】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取り
および原稿の先端・後端の検出を行なうことができる。
また、原稿先端後端検出機構が、原稿の搬送状況に応じ
て光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の光量を
多段階的に変化させるので、原稿読取位置に搬送される
原稿の搬送位置を正確に検出することができ、原稿読取
装置の読取動作を正確に行なわせることができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づいて具体的に説明する。
図1〜図11は、本発明の原稿読取装置の第1実施例を示
す図である。図1は、その原稿読取装置を適用したファ
クシミリ装置20の側面図であり、ファクシミリ装置20
は、原稿読取装置21、記録装置22および制御装置23等を
備えている。
【0024】原稿読取装置21は、図示しない原稿台、原
稿有無検知用アクチュエータ24、自動原稿送給装置25、
原稿先端後端検知用アクチュエータ26、光源27、排出ロ
ーラ28、ミラー29、30、31、レンズ32および光電変換素
子アレー33等を有している。原稿有無検知用アクチュエ
ータ24は支持ピン24a を介して回転可能に支持されてお
り、その一端24b は原稿台上に突出している。また、原
稿有無検知用アクチュエータ24の他端24c は後述する光
路上に突出し、原稿有無検知用アクチュエータ24はその
原稿台側の一端24b が原稿に押されることにより、支持
ピン24a を支点として回転する。自動原稿送給装置25は
搬送ローラ25a と分離板25b とを有し、搬送ローラ25a
により原稿台上の最下段の原稿を送り出しつつ分離板25
b で一枚づつ分離する。
【0025】原稿先端後端検知用アクチュエータ26は支
持ピン26を介して回転可能に支持されており、その一端
26b は原稿の搬送路上に突出している。また、原稿先端
後端検知用アクチュエータ26の他端26cは後述する光路
上に突出し、原稿先端後端検知用アクチュエータ26はそ
の原稿搬送路側の一端26b が原稿に押されることによ
り、支持ピン26a を支点として回転する。
【0026】光源27は原稿搬送路上の読取位置Pにある
原稿に光を投射し、原稿で反射された光はミラー29、3
0、31で反射された後、レンズ32を介して光電変換素子
アレー33に照射される。光源27の投射される位置には、
図2に示すように、原稿搬送路を挟んで光源27の反対側
に圧板34が配設されており、圧板34は、図3に示すよう
に、送給される原稿の最大幅(原稿読取幅W1)よりも
所定幅だけ幅広に形成されている。また、圧板34はその
光源27側の面が白く塗られているが、原稿読取幅W1を
越えた部分には、図4に示すように、ストライプ状のパ
ターン34a を施してもよい。図3において、圧板34の原
稿読取幅W1を越えた部分のうち、W2で表示する部分
は、その反射光が前記原稿有無検知用アクチュエータ24
の他端24c が位置する光路を通過する部分であり、ま
た、W3で表示する部分は、その反射光が前記原稿先端
後端検知用アクチュエータ26の他端26c が位置する光路
を通過する部分である。
【0027】光源27としては、LED(Light Emitting
Diode) 等のそれぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅
方向に配設したものが用いられており、これらの複数の
発光素子は、前記圧板34の原稿読取幅W1部分を照射す
るための画像用発光素子群27a と、前記圧板34の原稿有
無検出用および原稿先端後端検出用の部分を照射するた
めの原稿検出用発光素子群27b と、に区分されている。
これら画像用発光素子群27a と原稿検出用発光素子群27
b とは、例えば、図5に示すように、それぞれ別々の制
御回路の端子に接続されており、それぞれ独立して制御
可能となっている。図5において、画像用発光素子群27
a は5つのブロックに分けられており、各ブロックに複
数の発光素子(LED1〜LED8)が接続されてい
る。また、原稿検出用発光素子群27b はその全ての発光
素子(LED1〜LED)が接続されており、R1〜R
6は抵抗を示している。なお、圧板34および光源27の区
分方法は上記の区分方法に限るものではなく、例えば、
図6に示すように、圧板34では、原稿読取幅W1を圧板
34の中央部に、原稿有無検知用アクチュエータ24用の部
分W2および原稿先端後端検知用アクチュエータ26用の
部分W3を圧板34の両端部分に設定し、これに対応させ
て、光源27では、画像用発光素子群27a をその中央部
に、原稿検出用発光素子群27b を原稿有無検知用アクチ
ュエータ24用27c および原稿先端後端検知用アクチュエ
ータ26用27d に分けるとともに、それらを光源27の両端
部分に設定してもよい。
【0028】上記読取位置Pで反射された光はミラー2
9、30、31で反射された後、レンズ21により光電変換素
子アレー33上に照射される。光電変換素子アレー33とし
ては、例えば、CCD(Charge Coupled Device )等が
使用されており、複数の光電変換素子を列状に配列した
ものとなっている。この光電変換素子アレー33は上記圧
板34の原稿読取幅W1で反射された光が照射される幅よ
りも所定幅だけ広く配設されており、原稿の画像を読み
取る画像読取領域W1’と、原稿の有無を検出するため
の原稿有無検出領域W2’と、原稿の先端および後端を
検出するための先端後端検出領域W3’と、に区分され
ている。この光電変換素子アレー33に、図7に示すよう
に、圧板34の原稿読取幅W1に対応する部分で反射され
た光が画像読取領域W1’に、原稿有無検知用アクチュ
エータ24用の部分W2で反射された光が原稿有無検出領
域W2’に、および原稿先端後端検知用アクチュエータ
26用の部分W3で反射された光が先端後端検出領域W
3’に、それぞれ照射される。一般に、CCDはA4用
のものよりも幅広であるB4用のものの方が安価であ
り、A4用のファクシミリ装置1においては、B4用の
CCDを用いることにより上記画像読取領域W1’、原
稿有無検出領域W2’および先端後端検出領域W3’を
確保することができる。
【0029】すなわち、ファクシミリ装置1の解像度が
8本/mmであると、B4幅では2048画素を有しているの
に対して、A4幅では画像読取領域W1’として1728画
素しか必要とせず、残り320 画素分を原稿有無検出領域
W2’および先端後端検出領域W3’用として使用する
ことにより、画像読取領域W1’よりも幅広の光電変換
素子アレー33を安価に配設することができる。この光電
変換素子アレー33は概念上画像読取領域W1’、原稿有
無検出領域W2’および先端後端検出領域W3’に分割
されているが、その配線や回路系統は共用して使用で
き、従来の様に原稿有無検出用および原稿先端後端検出
用に専用のフォトカプラを設けるよりも配線や回路系統
が単純になるとともに、安価なものとなる。なお、光電
変換素子アレー33の分割方法は上記方法に限るものでは
なく、圧板34を上記図6に示したように原稿読取幅W1
を中央部に設定した場合には、図8に示すように、光電
変換素子アレー33も画像読取領域W1’を中央部に配設
し、原稿有無検出領域W2’および先端後端検出領域W
3’を両端部に配設する。
【0030】記録装置22は、サーマルヘッド40、プラテ
ンローラ41およびロール状記録紙42等を有し、ロール状
記録紙42はサーマルヘッド40とプラテンローラ41との
間に送給される。プラテンローラ41はロール状記録紙42
をサーマルヘッド40に押しつけつつ搬送し、サーマルヘ
ッド40はロール状記録紙42に記録を行なう。上記制御装
置23は、図9に示すように、CPU(Central Processi
ng Unit )(制御手段)50を有しており、CPU50は電
源装置51から電源を得て、上記光電変換素子アレー33、
光源27および原稿搬送用モータ52等の駆動制御を行なっ
ている。
【0031】なお、図1において、矢印は原稿の搬送方
向、ロール状記録紙42の搬送方向および光源27から投射
された光の進行方向を示している。 次に、作用を説明する。 ファクシミリ装置20は、送信時やコピー時、原稿台に原
稿がセットされ、スタートボタンが投入されると、原稿
の読取を開始する。すなわち、図10に示すように、ファ
クシミリ装置20は、電源が投入されると(ステップS
1)、光源27を点灯する(ステップS2)。このとき点
灯する光源27は光源27の全ての発光素子群を点灯させて
もよいし、図3の場合には、原稿検出用発光素子群27b
のみを点灯させてもよく、また、図6の場合には、原稿
検知用発光素子群27c 、27d のみを点灯させてもよい。
このように原稿検知用の発光素子群のみを点灯させるこ
とにより、電源消費量を低減させることができるととも
に、光源27の劣化を防止することができる。
【0032】この光源27の光により原稿有無の検知を行
なって原稿がセットされていることを検出すると(ステ
ップS3、S4)、原稿の読取待機待ち状態となる(ス
テップS5)。すなわち、原稿有無検知用アクチュエー
タ24は、原稿が原稿台にセットされていないときには、
その他端24c は原稿検知用発光素子群27b 、27c 、27d
から投射された光の光路上に位置し、原稿検知用発光素
子群27b 、27c 、27d から光電変換素子アレー33の原稿
有無検出領域W2’に投射されるのを遮る。
【0033】したがって、光電変換素子アレー33の原稿
有無検出領域W2’の出力から原稿が原稿台にセットさ
れたか否かを判別することができる。また、圧板34の原
稿有無検出領域W2’に図4に示したようなストライプ
状のパターン34a が施されているときには、原稿有無検
知用アクチュエータ24の他端24c の動きをより一層的確
に検出することができる。
【0034】その後、ファクシミリ装置20のスタートボ
タンが投入されると(ステップS6)、原稿搬送モータ
42を駆動して原稿の搬送を開始し(ステップS7)、原
稿先端後端の検知を開始して原稿の先端を検知すると
(ステップS8、S9)、原稿の搬送と、原稿の読取を
行なう(ステップS10、S11)。すなわち、原稿先端後端
検知用アクチュエータ26はその一端26b が原稿の搬送路
に位置し、原稿が搬送されてこないときは、その他端26
c が光源27の原稿検知用発光素子群27b 、27c 、27d か
ら光電変換素子アレー33の先端後端検出領域W3’に入
射される光の通路に位置する。また、原稿が搬送されて
くると、原稿先端後端検知用アクチュエータ26の一端26
b が原稿に押され、原稿先端後端検知用アクチュエータ
26は支持ピン26a を中心に回転してその他端26c が光路
上から外ずれる。したがって、光電変換素子アレー33の
先端後端検出領域W3’の出力により原稿の先端および
後端を検出することができる。また、圧板34の先端後端
検出領域W3’に図4に示したようなストライプ状のパ
ターン34a が施されているときには、原稿先端後端検知
用アクチュエータ26の他端26c の動きをより一層的確に
検出することができる。
【0035】この原稿の読み取りにおいて、上記の様に
ファクシミリ装置20の電源投入時、光源27の原稿検知用
発光素子群27b 、27c 、27d のみを点灯する場合には、
原稿の先端を検出した時点で画像用発光素子群27a を点
灯させればよい。原稿の読み取りを行ないつつ原稿の後
端を検出するかどうかチェックし(ステップS12)、原
稿の後端を検出すると、原稿の後端検出位置から原稿読
取位置Pまで離れているため、所定時間原稿の読み取り
を行ない、すなわち、読取中の原稿の残分の読み取りを
行い(ステップS13)、原稿の排出を行なう(ステップ
S14)。原稿台上の原稿の有無をチェックし(ステップ
S15、S16)、原稿台上に原稿が残っている場合には、
ステップS7に戻って、同様に、原稿の先端後端の検出
および読み取りを行なう。全ての原稿の読み取りを終了
すると、待機状態となり、本フローは終了する(ステッ
プS17)。
【0036】図10に示した制御方法では、ファクシミリ
装置20の電源投入により少なくとも原稿検知用発光素子
群27b 、27c 、27d を点灯させているが、これに限るも
のではなく、図11に示すように、ファクシミリ装置20の
スタートボタンが投入されてから光源27を点灯させても
よい。すなわち、ファクシミリ装置20は電源が投入され
ただけでは光源27は点灯せず、原稿が原稿台にセットさ
れ(ステップP1)、スタートボタンが投入されると
(ステップP2)、CPU40が光源27への通電を開始し
て点灯させる(ステップP3)。
【0037】この場合においても、光源27の全ての発光
素子を点灯させてもよいし、また、原稿検知用発光素子
群27b 、27c 、27d のみを点灯させてもよい。 光源27
が点灯されると、まず、原稿の有無を検知し(ステップ
P4、P5)、原稿が検出されないときには、読取処理
すべき原稿がないのであるから、エラー処理を行なって
待機状態に戻る(ステップP6、P17)。原稿有りを検
出すると、原稿の搬送を開始し(ステップP7)、原稿
の先端を検知すると(ステップP8、P9)、原稿の搬
送を行ないつつ原稿の読み取りを行なう(ステップP1
0、P11)。その後、原稿の後端を検出すると(ステッ
プP12)、読み取り中の原稿の残分の読み取りを行なっ
た後、原稿台に原稿があるかどうかチェックし(ステッ
プP15、P16)、原稿が有るときには、ステップP7に
戻って同様の処理を行なう。全ての原稿の読み取りと読
み取った原稿の排出処理を完了すると、待機状態に戻っ
て、本フローを終了する(ステップP17)。
【0038】本方法によれば、スタートボタンが投入さ
れてから光源27を点灯させているため、光源27の劣化を
防止することができる。この場合、原稿検知用発光素子
群27b 、27c 、27d のみを先に点灯し、画像用発光素子
群27a を、ステップP9で原稿の先端を検出した時に点
灯するようにすると、さらに光源27の劣化を防止するこ
とができる。
【0039】図12〜図14は、本発明の原稿読取装置の第
2実施例を示す図であり、本実施例の説明にあたって、
図1および図2に示した原稿読取装置21と同様の構成部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。図12に
おいて、原稿読取装置60は原稿台上にセットされた原稿
を搬送ローラ25a と分離板25b により一枚づつ送り出
し、原稿読取位置Pで読み取った後、排出ローラ28によ
り原稿読取装置60外に排出する。原稿読取位置Pには光
源27から光が投射され、原稿読取位置Pで反射された光
はミラー61で反射された後、レンズ32を介して光電変換
素子アレー33に照射される。この光電変換素子アレー33
は、上記実施例と同様に複数の光電変換素子を列状に配
列したものとなっており、光電変換素子アレー33は、圧
板34の原稿読取幅W1で反射された光が照射される幅よ
りも所定幅だけ広く配設されるとともに、画像読取領域
W1’、原稿有無検出領域W2’および先端後端検出領
域W3’に分割されている。
【0040】原稿読取装置60には、原稿有無検知用アク
チュエータ62が設けられており、原稿有無検知用アクチ
ュエータ62は、支持ピン62a により回動可能に支持され
ている。原稿有無検知用アクチュエータ62の一端62b
は、原稿台上に突出し、原稿有無検知用アクチュエータ
62の他端62c は、図13に示すように、原稿読取位置Pで
反射された光の光路近くに突出している。また、この原
稿有無検知用アクチュエータ62は、図示しないスプリン
グ等によりその一端62b が原稿台上に突出する方向に付
勢されているとともに、図示しないストッパ等により所
定位置で停止するように規制されている。
【0041】搬送ローラ25a と原稿読取位置Pとの間に
は、原稿先端後端検知用アクチュエータ63が配設されて
おり、原稿先端後端検知用アクチュエータ63は、支持ピ
ン63a を介して回動可能に支持されている。原稿先端後
端検知用アクチュエータ63の一端63b は原稿の搬送路上
に突出しており、原稿先端後端検知用アクチュエータ63
の他端63c は、図13に示すように、原稿読取位置Pで反
射された光の光路近くに突出している。また、この原稿
先端後端検知用アクチュエータ63は、図示しないスプリ
ング等によりその一端63b が原稿搬送路上に突出する方
向に付勢されているとともに、図示しないスプリング等
によりその一端63b が原稿搬送路上に突出する方向に付
勢されいてるとともに、図示しないストッパ等により所
定位置で停止するように規制されている。
【0042】上記原稿有無検知用アクチュエータ62の他
端62c には、ライトガイド64の投光口が指向しており、
ライトガイド64の採光口は、原稿有無検知用光源65に指
向している。したがって、原稿有無検知用光源65から放
射された光は、ライトガイド64を介して原稿有無検知用
アクチュエータ62の他端62c に照射され、さらに、図13
に示すように、レンズ32を介して光電変換素子アレー3
3、特にその原稿有無検出領域W2’に照射される。ま
た、上記原稿先端後端検知用アクチュエータ63の他端63
c にはライトガイド66の投光口が指向しており、ライト
ガイド66の採光口は、原稿先端後端検知用光源67に指向
している。したがって、原稿先端後端検知用光源67から
放射された光は、ライトガイド66を介して原稿先端後端
検知用アクチュエータ63の他端63c に照射され、さら
に、第13図に示すように、レンズ32を介して光電変換素
子アレー33、特にその先端後端検出領域W3’に照射さ
れる。上記原稿有無検知用光源65および原稿先端後端検
知用光源67は、制御装置23の基板に配設されている。
【0043】次に、作用を説明する。 原稿27から圧板34の原稿読取位置P方向に投射された光
は、図13に示すように、その原稿読取位置P位置で反射
され、ミラー61およびレンズ32を介して光電変換素子ア
レー33の画像読取領域W1’に照射される。また、原稿
有無検知用光源65から投射された光は、ライトガイド64
を介して原稿有無検知用アクチュエータ62の他端62c 部
分を通過して光電変換素子アレー33の原稿有無検出領域
W2’に照射され、原稿先端後端検知用光源67から投射
された光は、ライトガイド66を介して原稿先端後端検知
用アクチュエータ63の他端63c部分を通過して光電変換
素子アレー33の先端後端検出領域W3’に照射される。
【0044】いま、原稿読取装置60の電源が投入される
とともに原稿有無検知用光源65および原稿先端後端検知
用光源67が点灯されるものとすると、原稿台に原稿がセ
ットされていないときには、光電変換素子アレー33の各
領域W1’、W2’、W3’の出力信号(ビデオ信号)
は、図14(a) に示すように、原稿有無検出領域W2’お
よび先端後端検出領域W3’からの出力信号が高く、画
像読取領域W1' からの出力信号が低い。したがって、
この光電変換素子アレー33の原稿有無検出領域W2’お
よび先端後端検出領域W3’の出力信号を所定の規定値
Vtと比較し、両各領域W1’、W2’の出力信号が該
規定値Vtを超えているときには、原稿台上および原稿
搬送路上に原稿が無いと判別することができる。すなわ
ち、原稿が無いときには、原稿有無検知用アクチュエー
タ62および原稿先端後端検知用アクチュエータ63はネジ
スプリング等により原稿台および原稿搬送路側に付勢さ
れ、原稿有無検知用光源65および原稿先端後端検知用光
源67からの光は原稿有無検知用アクチュエータ62および
原稿先端後端検知用アクチュエータ63の他端62c 、63c
により遮られない。したがって、光電変換素子アレー33
の原稿有無検出領域W2’および先端後端検出領域W
3’の出力信号は、図14(a) に示すように、規定値より
も高い値となる。
【0045】その後、原稿台に原稿がセットされると、
原稿有無検知用アクチュエータ62が原稿により押されて
回動し、他端62c が原稿有無検知用光源65からの光を遮
る。したがって、光電変換素子アレー33の原稿有無検出
領域W2’の出力信号は、図14(b) に示すように、規定
値Vtよりも低くなり、原稿が原稿台にセットされたこ
とを検出することができる。
【0046】原稿の搬送が開始され、原稿が原稿先端後
端検知用アクチュエータ63に到着すると、原稿により原
稿先端後端検知用アクチュエータ63が押されて回動す
る。したがって、原稿先端後端検知用アクチュエータ63
の他端63c が原稿先端後端検知用光源67からの光を遮
り、光電変換素子アレー33の先端後端検出領域W3’の
出力信号は、図14(c)に示すように、規定値Vtよりも
低くなる。その結果、原稿の先端を検出することがで
き、原稿読取装置60は、原稿が原稿読取位置Pに到着す
る時点を見計って原稿の読取を開始する。この原稿読取
時の光電変換素子アレー33の出力信号は、図14(d) のよ
うになる。
【0047】原稿の搬送が進み原稿の後端が原稿先端後
端検知用アクチュエータ63の位置にくると、原稿先端後
端検知用アクチュエータ63は、原稿による押圧がなくな
り、原稿先端後端検知用アクチュエータ63はスプリング
により原稿搬送路方向に回動される。したがって、原
稿先端後端検知用光源67からの光は原稿先端後端検知用
アクチュエータ63の他端63c で遮られることなく光電変
換素子アレー33の先端後端検出領域W3’に照射され
る。その結果、光電変換素子アレー33の出力信号は、図
14(e) に示すように、規定値Vtより高くなり、原稿の
後端を検出することができる。
【0048】したがって、光電変換素子アレー33を分割
して画像読取領域W1’、原稿有無検出領域W2’およ
び先端後端検出領域W3’として使用しているため、配
線系統や回路系統を原稿読取用と共用することができ、
配線や回路系統を簡単にすることができるとともにコス
トを低減することができる。さらに、本実施例では、原
稿読取用の光源27と原稿有無検知用光源65および原稿先
端後端検知用光源67用の光源とを別々に設けているの
で、原稿読取装置60の設計上の自由度を向上させること
ができる。また、圧板34の反射光を使用して原稿の有無
や先端後端を検出すると、ミラーもその分幅の広いもの
を使用する必要があるが、本実施例では、ミラーを小さ
くすることができ、原稿読取装置60全体を小型化するこ
とができる。
【0049】なお、上記図12、図13において、原稿有無
検知用アクチュエータ62の他端62c とライトガイド64と
の間および原稿先端後端検知用アクチュエータ63の他端
63c とライトガイド66との間に、図15に示すように、点
ー線変換ライトガイド68を配設し、ライトガイド64およ
びライトガイド64から原稿有無検知用アクチュエータ62
および原稿先端後端検知用アクチュエータ63に投射され
る光を光源27から投射され原稿読取位置Pで反射された
光の光路面に対して垂直方向に拡大させてもよい。この
点ー線変換ライトガイド68はライトガイド64、66側の採
光口はライトガイド64、66からの出射光を高率的に取り
込む回転対称断面を有し、点ー線変換ライトガイド68の
アクチュエータ62、63側の稿有無検知用アクチュエータ
62および原稿先端後端検知用アクチュエータ63に投射さ
れる光を光源27から投射され原稿読取位置Pで反射され
た光の光路面に対して垂直方向に拡大させてもよい。こ
の点−線変換ライトガイド68はライトガイド64、66側の
採光口かつライトガイド64、66からの出射光を高率的に
取り込む回転対称断面を有し、点−線変換ライトガイド
68のアクチュエータ62、63側の出射口は光源27の光路に
対して垂直方向に長い面形状となっている。
【0050】したがって、画像の読取位置調整により光
電変換素子アレー33を上下方向に調整しても、原稿の有
無および先端後端検出用の光は常に光電変換素子アレー
33上に位置し、原稿の有無および先端後端検知用の光軸
を調整する必要がない。その結果、原稿読取装置60の調
整作業が簡単になるとともに、常に適切に原稿有無や先
端後端を検出することのできる原稿読取装置60を安価に
提供することができる。
【0051】図16は、本発明の第3実施例を示す図であ
り、本実施例は上記第2実施例の原稿有無検知用光源お
よび原稿先端後端検知用光源部分を変更したものであ
る。本実施例の説明にあたり、上記第2実施例と同様の
構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図16において、70は原稿有無検知用光源であり、原稿有
無検知用光源70はプリント基板71に取り付けられてい
る。このプリント基板71には、さらに、原稿先端後端検
知用光源72が取り付けられており、これらの光源70、72
にはハーネス73を介して電源が供給されている。この原
稿有無検知用光源70は原稿有無検知用アクチュエータ62
の他端62c に指向し、その光は光電変換素子アレー33の
原稿有無検出領域W2’に投射される。また、原稿先端
後端検知用光源72は原稿先端後端検知用アクチュエータ
63の他端63c に指向し、その光は光電変換素子アレー33
の先端後端検出領域W3’に投射される。
【0052】したがって、ライトガイド64、66を設ける
ことなく、原稿の有無および原稿の先端後端を検出する
ことができ、コストを低減することができる。図17は、
本発明の第4実施例を示す図であり、本実施例は上記第
2実施例の原稿有無検知用光源および原稿先端後端検知
用光源部分を変更したものである。本実施例の説明にあ
たり、上記第2実施例と同様の構成部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0053】図17において、80は原稿有無検知用光源で
あり、原稿有無検知用光源80は原稿台の分離板25b 側に
取り付けられている。この原稿有無検知用光源65に対向
して、原稿台の搬送ローラ25a 側には、ライトガイド81
の採光口が配設されており、ライトガイド81の投射口は
レンズ32を介して光電変換素子アレー33の原稿有無検出
領域W2’に指向している。また、原稿搬送路の圧板34
側には原稿先端後端検知用光源82が取り付けられてお
り、この原稿先端後端検知用光源82に対向して原稿搬送
路の光源側にはライトガイド83の採光口が配設されてい
る。ライトガイド83の投射光はレンズ32を介して光電変
換素子アレー33の先端後端検出領域W3’に指向してい
る。
【0054】したがって、本実施例においては、原稿が
原稿有無検知用光源80および原稿先端後端検知用光源82
の光を遮ることにより、原稿有無検知用アクチュエータ
62や原稿先端後端検知用アクチュエータ63を使用するこ
となく、原稿の有無および原稿の先端後端を検出するこ
とができる。その結果、読取装置を小型化することがで
きるとともに、設計上の自由度をより一層向上させるこ
とができる。
【0055】図18は、本発明の第5実施例を示す図であ
り、本実施例は上記第4実施例の原稿有無検知用光源お
よび原稿先端後端検知用光源部分を変更したものであ
る。本実施例の説明にあたり、上記第4実施例と同様の
構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
原稿台の分離板25b 側には反射板85が配設されており、
原稿台を挟んで搬送ローラ25a 側に原稿有無検知用光源
86およびライトガイド81が配設されている。原稿有無検
知用光源86は反射板85に光を投射し、反射板85で反射さ
れた光はライトガイド81の採光口に入射される。また、
原稿搬送路の圧板34側には反射板87が配設されており、
原稿搬送路を挟んで光源27側には原稿先端後端検知用光
源88およびライトガイド83が配設されている。原稿先端
後端検知用光源87は反射板87に光を投射し、反射板87で
反射された光はライトガイド83の採光口に入射される。
【0056】したがって、本実施例においては、原稿有
無検知用光源86および原稿先端後端検知用光源87からの
光を遮ることにより、原稿有無検知用アクチュエータ62
や原稿先端後端検知用アクチュエータ63を使用すること
なく、原稿の有無および原稿の先端後端を検出すること
ができる。その結果、読取装置を小型化することができ
るとともに、設計上の自由度をより一層向上させること
ができる。
【0057】図19は、本発明の記録装置の第6実施例を
示す図であり、光学系としてレンズを用いないでライト
ガイドを用いたものである。本実施例の説明において、
図18に示した第4実施例と同様の構成部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。図19において、原稿台
の分離板25b 側には原稿有無検知用光源80が配設されて
おり、この原稿有無検知用光源80に対向して原稿台を挟
んで原稿有無検出用ライトガイド90の採光口が配設され
ている。原稿有無検出用ライトガイド90の投射口は光電
変換素子アレー33の近くに設けられ、光電変換素子アレ
ー33の原稿有無検出領域W2’に指向している。また、
原稿搬送路の圧板34側には原稿先端後端検知用光源82が
配設されており、この原稿先端後端検知用光源82に対向
して搬送路を挟んだ位置に原稿先端後端検出用ライトガ
イド91の採光口が配設されている。原稿先端後端検出用
ライトガイド91の投射口は光電変換素子アレー33の近く
に設けられ、光電変換素子アレー33の先端後端検出領域
W3’に指向している。さらに、圧板34の原稿読取位置
Pに対向する位置には画像用ライトガイド92の採光口が
配設されており、画像用ライトガイド92の投射口は光電
変換素子アレー33の近くに設けられている。この画像用
ライトガイド92の投射口は光電変換素子アレー33の画像
読取領域W1’に指向している。なお、上記原稿有無検
出用ライトガイド90、原稿先端後端検出用ライトガイド
91および画像用ライトガイド92としては、例えば、直線
−円変換ライトガイドや直線−面変換ライトガイドが使
用されている。
【0058】したがって、原稿有無検知用光源80および
原稿先端後端検知用光源82からの光を原稿が遮ることに
より、原稿の有無および原稿の先端後端を検出すること
ができ、この原稿有無検知用光源80および原稿先端後端
検知用光源82からの光をライトガイド90、91により直接
光電変換素子アレー33に投射することができる。また、
光源27から投射され原稿で反射された光を画像用ライト
ガイド92により直接光電変換素子アレー33に照射するこ
とができる。その結果、レンズを省略することができ、
読取装置を小型化することができるとともに、設計上の
自由度をより一層向上させることができる。なお、上記
図17、図18、図19において、原稿有無検知用および原稿
先端後端検知用の光源を各検出用ライトガイドに対向す
る位置に配設しているが、これに限るものではなく、2
次発光点がその位置にあれば十分である。したがって、
実際の光源を別の位置に配設し、図17、図18、図19の光
源の位置までライトガイド等により導光してもよい。
【0059】図20〜図24は、請求項4記載の発明の原稿
読取装置の一実施例を示す図である。図20は、その原稿
読取装置100 の要部構成図であり、原稿読取装置100
は、原稿有無検知用アクチュエータ(原稿有無検出機
構)101 、原稿先端後端検知用アクチュエータ(原稿先
端後端検出機構)102 、原稿ガイド板103 、原稿押え板
104 、搬送ローラ105 、光源106 、排出ローラ107、レ
ンズ108 、光電変換素子アレー(光電変換手段)109 お
よびステッパーモータ110 等を備えている。
【0060】原稿ガイド板103 および原稿押え板104
は、複数の原稿111 のセットされる原稿台112 および原
稿111 の搬送される原稿搬送路113 を形成している。原
稿有無検知用アクチュエータ101 は、支持ピン101aを介
して回動可能に支持されており、その検出端部101bは原
稿台112 上に突出している。また、原稿有無検知用アク
チュエータ101 の遮光端部101cは後述する光路上に突出
し、原稿有無検知用アクチュエータ101 はその原稿台側
の検出端部101bが原稿に押されることにより、支持ピン
101aを支点として回動する。
【0061】搬送ローラ105 は、原稿台112 上にセット
された原稿111 の最下段の原稿111 を一枚づつ分離して
送り出し、搬送路113 上を読取位置Pに搬送する。読取
位置Pに搬送された原稿111には、光源106 から光が投
射されて画像の読み取りが行われ、画像の読み取られた
原稿111 は、排出ローラ107 により、図外の原稿トレイ
上に排出される。
【0062】原稿先端後端検知用アクチュエータ102
は、支持ピン102aを介して回転可能に支持されており、
その検出端部102bは搬送路113 上に突出している。ま
た、原稿先端後端検知用アクチュエータ102 の遮光端部
102cは後述する光路上に突出し、原稿先端後端検知用ア
クチュエータ102 はその原稿搬送路側の検出端部102cが
原稿111 に押されることにより、支持ピン102aを支点と
して回動する。
【0063】光源106 は、原稿搬送路113 上の読取位置
Pにある原稿111 に光を投射し、原稿111 で反射された
光は、レンズ108 を介して光電変換素子アレー109 に照
射される。この光源106 からの光の投射される位置に
は、原稿搬送路113を挟んで光源106 の反対側に原稿押
え板104 が配設されており、原稿押え板104 は、その光
源106 側の面が白く塗られている。また、この原稿押え
板104 は、その主走査方向の幅が、最大原稿幅よりも広
く配設されている。
【0064】光源106 は、LED(Light Emitting Dio
de) 等のそれぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅方向
に配設したものが用いられており、これらの複数の発光
素子は、図21に示すように、前記原稿押え板104 の最大
原稿読取幅を照射するための画像用発光素子群106aと、
前記原稿押え板104 の最大原稿読取幅の外側を照射する
原稿検出用発光素子群106bと、に区分されている。これ
ら画像用発光素子群106aと原稿検出用発光素子群106bと
は、図22に示す制御回路により、制御される。
【0065】また、上記読取位置Pで反射された光は、
レンズ108 により光電変換素子アレー109 上に照射され
る。光電変換素子アレー109 としては、例えば、CCD
(Charge Coupled Device)等が使用されており、複数
の光電変換素子を列状に配列したものとなっている。こ
の光電変換素子アレー109 は、上記原稿押え板104の最
大原稿幅部分で反射された光が照射される幅よりも所定
幅だけ広く配設されており、図21に示すように、原稿の
画像を読み取る画像読取領域109aと、原稿の有無および
原稿の先端・後端を検出するための原稿検出領域109b
と、に区分されている。この光電変換素子アレー109
に、原稿押え板104 の最大原稿幅部分で反射された光が
画像読取領域109aに、原稿押え板104 の最大原稿幅の外
側の部分で反射された光が原稿検出領域109bに、それぞ
れ照射される。上述のように、一般に、CCDはA4用
のものよりも幅広であるB4用のものの方が安価であ
り、A4用の原稿読取装置100 においては、B4用のC
CDを用いることにより、上記画像読取領域109aおよび
原稿検出領域109bを確保することができる。
【0066】すなわち、原稿読取装置100 の解像度が8
本/mmであると、B4幅では2048画素を有しているのに
対して、A4幅では画像読取領域109aとして1728画素し
か必要とせず、残り320 画素分を原稿検出領域109b用と
して使用することにより、画像読取領域109aよりも幅広
の光電変換素子アレー109 を安価に配設することができ
る。この光電変換素子アレー109 は概念上画像読取領域
109aおよび原稿検出領域109bに分割されているが、その
配線や回路系統は共用して使用でき、従来のように原稿
有無検出用および原稿先端後端検出用に専用のフォトカ
プラを設けるよりも配線や回路系統が単純になるととも
に、安価なものとなる。
【0067】上記原稿有無検知用アクチュエータ101 お
よび原稿先端後端検知用アクチュエータ102 の遮光端部
101cおよび遮光端部102cは、光源106 の原稿検出用発光
素子群106bから光電変換素子アレー109 の原稿検出領域
109bに照射される光の光路上に位置しており、各遮光端
部101cおよび遮光端部102cは、原稿有無検知用アクチュ
エータ101 の検出端部101bおよび原稿先端後端検知用ア
クチュエータ102 の検出端部102bが原稿111 に押されい
てないとき、この光を遮光し、各検出端部101bおよび検
出端部101bが原稿111 に押されると、この光路上から外
れて、光を遮らなくなる。
【0068】上記制御回路120 は、図22に示すように構
成されており、検知回路121 、ドライブ回路122 、点灯
周期制御回路123 およびドライバー124 等を有してい
る。光電変換素子アレー109 の出力信号Voは、検知回路
121 に出力され、この出力信号Voは、その原稿検出領域
において、図23に示すように、上記原稿有無検知用アク
チュエータ101 および原稿先端後端検知用アクチュエー
タ102 が光源106 からの光を遮っているときには、第23
図(a) のように両アクチュエータに遮られた部分の出力
値S1、S2(S1は、原稿有無検知用アクチュエータ101 に
よるものであり、S2は、原稿先端後端検知用アクチュエ
ータ102 によるものである。)が小さくなっており、両
アクチュエータが光源106 からの光を遮っていないとき
には、図23(b) に示すように、両アクチュエータによる
出力値の低下がない。検知回路121 は、この光電変換素
子アレー109 の出力Voに基づいて、原稿有無検知用アク
チュエータ101 および原稿先端後端検知用アクチュエー
タ102 の作動を検出し、原稿有無検知用アクチュエータ
101 による信号S1および原稿先端後端検知用アクチュエ
ータ102 による信号S2の検出結果をそれぞれ検出信号S1
D 、S2D としてシステム制御回路125 に出力するととも
に、点灯信号LGを点灯周期制御回路123 に出力する。点
灯信号LGは、検出信号S1D を検出することにより発生さ
れる信号であり、点灯周期制御回路123 は、この点灯信
号LGに基づいて、制御信号LCを光源106 の駆動を制御す
るドライバー124 に出力する。ドライバー124 は、ドラ
イブ信号LDを光源106 に出力し、光源106 の駆動を制御
する。したがって、点灯周期制御回路123 は、検知回路
121 からの点灯信号LGに基づいて、ドライバー124 への
制御信号LCの出力周期を制御し、ドライバー124 による
光源106 の点灯周期を制御する。
【0069】一方、ドライブ回路122 は、光電変換素子
アレー109にシフトパルスφSH、転送パルスφ1、φ2 お
よびリセットパルスφR を出力するとともに、検知回路
121に信号LTを出力し、かつ、点灯周期制御回路123
に、シフトパルスφSHに同期した点灯時間幅信号LDT を
出力する。光電変換素子アレー109 は、ドライブ回路12
2 からの各信号に基づいて画像読取領域109aおよび原稿
検出領域109bの入力光を光電変換して、出力信号Voを出
力する。
【0070】次に作用を説明する。 原稿読取装置100 においては、原稿111 が原稿台112 に
セットされていない待機状態において、原稿有無検知用
アクチュエータ101 および原稿先端後端検知用アクチュ
エータ102 は原稿111 では押されず、各原稿有無検知用
アクチュエータ101 の遮光端部101cおよび原稿先端後端
検知用アクチュエータ102 の遮光端部102cは、図20、図
21に示すように、光源106 の原稿検出用発光素子群106b
から光電変換素子アレー109 の原稿検出領域109bに導入
される光の光路上に位置し、原稿検出領域109bに投射さ
れる光は、この原稿有無検知用アクチュエータ101 の遮
光端部101cおよび原稿先端後端検知用アクチュエータ10
2 の遮光端部102cにより遮られる。
【0071】したがって、光電変換素子アレー109 の出
力信号Voは、図23(a) に示すように、原稿有無検知用ア
クチュエータ101 の遮光端部101cおよび原稿先端後端検
知用アクチュエータ102 の遮光端部102cにより遮光され
た部分が信号S1、S2として検出され、検知回路121 は、
この検出結果を検出信号S1D、S2D としてシステム制御
回路125 に出力する。システム制御回路125 は、この検
出信号S1D および検出信号S1D の値により原稿台112 上
への原稿111 がセットされているかどうか、また、原稿
111 が原稿搬送路113 上を所定位置まで搬送されたかど
うかを判別することができる。したがって、システム制
御回路125 は、この検出信号S1D および検出信号S2D に
基づいて、読取動作の制御を行なうことができる。ま
た、検知回路121 は、検出信号S1D に基づいて、点灯信
号LGを点灯周期制御回路123 に出力し、この点灯信号LG
は、図24に示すように、検出信号S1D に同期して変化す
る。この待機状態において、点灯周期制御回路123は、
ドライバー124 に、通常の読取時に必要な点灯周期より
も点灯周期の長い制御信号LCをドライバー124 に出力
し、ドライバー124 は、この制御信号LCに従って、該点
灯周期の長いドライブ信号LDを光源106 に出力して、光
源106 を点灯させる。
【0072】いま、原稿台112 に原稿111 がセットされ
ると、原稿台112 にセットされた原稿111 が原稿有有無
検知用アクチュエータ101 の検出端部101bを押し、原稿
有無検知用アクチュエータ101 を支持ピン101aを中心に
回動させる。原稿有無検知用アクチュエータ101 が支持
ピン101aを中心に回動すると、その遮光端部101cが原稿
検出用発光素子群106bの光路上から外れ、光を遮らなく
なる。
【0073】したがって、図24に示すように、原稿有無
検知用アクチュエータ101 による光電変換素子アレー10
9 出力Voの信号S1部分の低下はなくなり、これに伴っ
て、点灯信号LGが、図24に示すように、ロー(L)から
ハイ(H)に切り換わる。点灯周期制御回路123 は、点
灯信号LGがロー(L)からハイ(H)に切り換わると、
図24に示すように、ドライバー124 への制御信号LCの出
力周期を、待機時の出力周期よりも速い、通常の読取時
に必要な点灯周期に切り換えて出力する。例えば、待機
時の出力周期を、200msとすると、点灯信号LGがハイ
(H)になると、その出力周期を、10ms に切り換え
る。その結果、待機時には、点灯周期を読取時の20倍程
度長くして、光源106 の劣化を防止し、光源106 の寿命
を長くすることができるとともに、読取時には、画像の
読取に必要な点灯周期に制御することができる。
【0074】その後、原稿111 が搬送ローラ105 により
搬送路113 上を搬送され、原稿111 が原稿先端後端検知
用アクチュエータ102 の検出端部102bを押すと、原稿先
端後端検知用アクチュエータ102 は、支持ピン102aを中
心に回動して、その遮光端部102cが光路上から外れる。
したがって、光電変換素子アレー109 の出力Voは、図23
(b) および図24に示すように、原稿有無検知用アクチュ
エータ101 および原稿先端後端検知用アクチュエータ10
2 による出力の低下が無くなり、システム制御回路125
は、原稿111 の読取動作を行なう。
【0075】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、原稿の搬送状況をチェックして、光源の点灯周期を
制御することができるので、光源の劣化を防止すること
ができ、光源の寿命を長くすることができる。また、上
記実施例では、原稿有無検知用アクチュエータ101 が原
稿台112 上の原稿を検出するまでは、光源106 の点灯周
期を長くし、原稿台112 に原稿がセットされたことを原
稿有無検知用アクチュエータ101 が検出すると、光源10
6 の点灯周期を速くしているので、検出精度のあまり要
求されない原稿有無検知用アクチュエータ101 での検出
を充分行なうことができるとともに、原稿先端後端検知
用アクチュエータ102 による検出精度を充分得ることが
でき、原稿111 の読取を精度よく行なうことができる。
【0076】図25〜図35は、請求項5および請求項6記
載の発明の原稿読取装置の一実施例を示す図である。図
25、図26は、その原稿読取装置200 の要部斜視図及び側
面図であり、原稿読取装置200 は、原稿ガイド板201 、
ADF ローラ202 、分離パット203 、排出ローラ204 、光
源205 、ミラー206 、207 、208 、レンズ209、光電変
換素子アレー210、反射板211 、原稿有無検知用アクチ
ュエータ212 および原稿先端後端検知用アクチュエータ
213 等を備えている。
【0077】原稿ガイド板201 は、原稿台214 を構成す
るとともに、原稿搬送路215 を構成し、原稿台214 上に
は、複数枚の原稿216 が重ねて載置される。原稿台214
上に載置された原稿216 は、ADF ローラ202 と分離パッ
ト203 とにより一枚づつ分離されて、原稿搬送路215 上
に送り出され、原稿搬送路215 上を読取位置Pに搬送さ
れる。読取位置Pに搬送された原稿216 に、光源205 か
ら光が照射され、原稿216 で反射された光は、ミラー20
6、207、208 で反射された後、レンズ209 を介して光電
変換素子アレー210 に照射される。読取位置Pで画像の
読取の完了した原稿216 は、排出ローラ204 により原稿
読取装置200 外の原稿トレイ上に排出される。上記読取
位置Pには、その原稿搬送路215 を挟んで光源205 と反
対側に、原稿押え板217 が配設されており、原稿押え板
217 の光源側の面には、シェーディング補正用に白色が
施されている。
【0078】また、反射板211 は、この読取位置P近く
で、原稿搬送路215 を挟んで光源205 側に設けられてお
り、光源205 からの光を反射してミラー206 に照射し
て、ミラー207 、208 及びレンズ209 を介して光電変換
素子アレー210に光源205 からの光を照射させる。反射
板211 の表面は、通常のミラーのように形成されていて
もよいが、白色あるいは金属光沢色にしても、効率よく
照度を得ることができる。また、反射板211 の表面は、
図27に示すように、細かいシボ面とすることにより正反
射光を拡散光にすることができ、後述する原稿有無検知
用アクチュエータ212 及び原稿先端後端検知用アクチュ
エータ213 の検出を確実に行うことができる。また、反
射板211 の表面を、図28に示すように、主走査方向に伸
びた凹凸面形状に形成すると、光源205 からの光りを、
図29に示すように、主走査方向には拡散せず、副走査方
向にのみ拡散させることができ、後述する原稿有無検知
用アクチュエータ212 及び原稿先端後端検知用アクチュ
エータ213 の検出を確実、かつ効率的に行うことができ
る。なお、反射板211 の表面を主走査方向に延びた凹凸
面形状とする場合、必要に応じて凹凸のラインの角度を
適宜変更すると、拡散成分を調整することができ検出精
度をさらに向上させることができる。
【0079】光源205 は、原稿搬送路215 上の読取位置
Pにある原稿216 に光を投射し、原稿216 で反射された
光は、レンズ209 を介して光電変換素子アレー210 に照
射される。この光源205 からの光の投射される位置に
は、原稿搬送路215を挟んで光源205 の反対側に原稿押
え板217 が配設されており、原稿押え板217 は、その光
源205 側の面が白く塗られている。また、この原稿押え
板217 は、その主走査方向の幅が、最大原稿幅よりも広
く配設されている。
【0080】光源205 は、LED(Light Emitting Dio
de) 等のそれぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅方向
に配設したものが用いられており、これらの複数の発光
素子は、上記実施例と同様に、最大原稿読取幅の原稿21
6 を読み取るのに充分な幅の画像用発光素子群205aと、
前記反射板211 を照射するための原稿検出用発光素子群
205bと、に区分されている。
【0081】光電変換素子アレー210 としては、上記実
施例と同様に、例えば、CCD(Charge Coupled Devic
e)等が使用されており、複数の光電変換素子を列状に
配列したものとなっている。この光電変換素子アレー21
0 は、上記原稿押え板217 で反射された光が照射される
幅よりも所定幅だけ広く配設されており、図30に示すよ
うに、原稿の画像を読み取る画像読取領域210aと、原稿
の有無および原稿の先端後端を検出するための原稿検出
領域210bと、に区分されている。この光電変換素子アレ
ー210 においては、原稿押え板217 の読取位置Pで反射
された光が画像読取領域210aに、反射板211 で反射され
た光が原稿検出領域210bに、それぞれ照射される。この
光電変換素子アレー210 は概念上画像読取領域210aおよ
び原稿検出領域210bに分割されているが、その配線や回
路系統は共用して使用でき、従来のように原稿有無検出
用および原稿先端後端検出用に専用のフォトカプラを設
けるよりも配線や回路系統が単純になるとともに、安価
なものとなる。
【0082】また、この光源205 の画像用発光素子群20
5aと原稿検出用発光素子群205bとは、独立してその点灯
状態を制御することができ、画像用発光素子群205aは原
稿216 の搬送状況により適時点灯されるが、原稿検出用
発光素子群205bは、原稿読取装置200 の電源が投入され
ているときには、常時点灯され、原稿216 の有無や先端
・後端の検出に供される。さらに、光源205 の原稿検出
用発光素子群205bとしては、原稿読取装置200 の電源投
入を表示する表示灯の光を光ファイバー等で導入しても
よく、また、別途用意された単独のLED等の光を用い
てもよい。
【0083】原稿有無検知用アクチュエータ212 は、支
持ピン212aを介して回動可能に支持されており、その検
出端部212bは原稿台214にセットされた原稿216 により
押される位置に突出している。また、原稿有無検知用ア
クチュエータ212 の遮光端部212cは上記原稿検出用発光
素子群205bからの光の光路上に突出し、原稿有無検知用
アクチュエータ212 はその検出端部212bが原稿216に押
されることにより、支持ピン212aを支点として回動す
る。
【0084】原稿先端後端検知用アクチュエータ213
は、支持ピン213aを介して回転可能に支持されており、
その検出端部213bは原稿搬送路215 上に突出している。
また、原稿先端後端検知用アクチュエータ213 の遮光端
部213cは原稿検出用発光素子群205bからの光の光路上に
突出し、原稿先端後端検知用アクチュエータ213 はその
検出端部213bが原稿216 に押されることにより、支持ピ
ン213aを支点として回動する。
【0085】これら原稿有無検知用アクチュエータ212
の遮光端部212cおよび原稿先端後端検知用アクチュエー
タ213 の遮光端部213cは、図25に示すように、光源205
の原稿検出用発光素子群205bから照射され反射板211 で
反射された光りの光路上に位置し、各アクチュエータ21
2 、213 は、その検出端部212b及び検出端部213bが原稿
216 により押されていないとき、その遮光端部212c及び
遮光端部213cが、反射板211 で反射されミラー207 、20
8 及びレンズ209 を介して光電変換素子アレー210 に照
射される光りを遮光し、その検出端部212b及び検出端部
213bが原稿216 により押されると、その遮光端部212c及
び遮光端部213cが、原稿検出用発光素子群205bからの光
の光路上から外れて、光りを遮らなくなる。図25では、
原稿有無検知用アクチュエータ212 および原稿先端後端
検知用アクチュエータ213 により光りが遮られている場
合の、光路を斜線で表示している。
【0086】また、原稿有無検知用アクチュエータ212
および原稿先端後端検知用アクチュエータ213 の支持ピ
ン212a、213aは、各々結像レンズ209の光軸の一部に対
して直角に交わる平面内に配設されている。さらに、原
稿有無検知用アクチュエータ212 の遮光端部212cおよび
原稿先端後端検知用アクチュエータ213 の遮光端部213c
は、図25および図26に示すように、各アクチュエータ21
2 、213 の支持ピン212a、213a側(すなわち、回動中心
側)を凹面とする湾曲形状をしており、原稿有無検知用
アクチュエータ212 の遮光端部212cは、その検出端部21
2bが原稿216 に押されて回動しても、反射板211 からの
光りを遮光している間は、遮光端部212cは、常に同一位
置で光を遮光する。同様に、原稿先端後端検知用アクチ
ュエータ213 の遮光端部213cは、その検出端部213bが原
稿216 に押されて回動しても、反射板211 からの光を遮
光している間は、遮光端部213cは、常に同一位置で光を
遮光する。したがって、常に各々同一の画素にて原稿の
検出をすることが可能となり、光電変換素子アレー210
によりこの光が遮光されているかどうかの検出を確実に
行うことができる。
【0087】また、原稿有無検知用アクチュエータ212
の遮光端部212cおよび原稿先端後端検知用アクチュエー
タ213 の遮光端部213cは、図30に示すように、前記画像
用発光素子群205aから投射された光の光軸をPLとしたと
き、各遮光端部212cおよび遮光端部213cの外側の面と該
光軸PLとのなす角度を、θa1、各遮光端部212c、213cの
該光軸PL側の面と該光軸PLとのなす角度を、θa2、前記
原稿検出用発光素子群205bから投射された光の光束PSの
該遮光端部212c、213cにおける外側の光束面と該画像用
発光素子群205aからの光の光軸PLとのなす角度を、θb
1、該光束PSの該光軸側の光束面と該光軸PLとのなす角
度を、θb2、とすると、 θa1≧θb1 θa2≧θb2 …………(1) なる関係にある。
【0088】したがって、原稿有無検知用アクチュエー
タ212 の遮光端部212cおよび原稿先端後端検知用アクチ
ュエータ213 の遮光端部213cの原稿検出用発光素子群20
5bからの光を遮光する範囲が、必要以上に拡がることを
防止することができるととも、原稿検出用発光素子群20
5bから原稿検出領域210bに照射される光強度の低下を防
止することができる。
【0089】次に、作用を説明する。 原稿台214 に原稿216 がセットされていないとき、原稿
有無検知用アクチュエータ212 および原稿先端後端検知
用アクチュエータ213 は、その検出端部212bおよび検出
端部213bが原稿216 により押されず、その遮光端部212c
および遮光端部213cは、原稿検出用発光素子群205bから
の光の光束PS(光路)上に位置し、原稿検出用発光素子
群205bから光電変換素子アレー210 の原稿検出領域210b
に照射される光を遮光する。このとき、原稿有無検知用
アクチュエータ212 の遮光端部212cおよび原稿先端後端
検知用アクチュエータ213 の遮光端部213cは、上記(1)
式の関係にあるため、原稿検出用発光素子群205bからの
光を必要以上に遮光したり、その光強度を低下すること
を防止することができる。その結果、光電変換素子アレ
ー210 の出力に基づいて、原稿有無検知用アクチュエー
タ212および原稿先端後端検知用アクチュエータ213 の
作動を確実に検出することができ、原稿有無検知用アク
チュエータ212 および原稿先端後端検知用アクチュエー
タ213 により、原稿台214 上の原稿216 の有無および原
稿搬送路215上での原稿216 の搬送位置を正確に検出す
ることができる。
【0090】いま、原稿台214 上に原稿216 がセットさ
れると、原稿216 により、原稿有無検知用アクチュエー
タ212 の検出端部212bが押され、原稿有無検知用アクチ
ュエータ212 は、支持ピン212aを中心に回動する。この
原稿有無検知用アクチュエータ212 の支持ピン212aが、
上述のように、結像レンズ209の光軸の一部分に対して
直角に交わる平面内に配設されており、また、その遮光
端部212cが支持ピン212a側を凹面とする湾曲形状に形成
されているため、原稿有無検知用アクチュエータ212 の
遮光端部212cは、図31に示すように、原稿検出用発光素
子群205bからの光を常に同じ位置で遮光する。
【0091】したがって、原稿有無検知用アクチュエー
タ212 の回動により、光電変換素子アレー210 の原稿検
出領域210b上に照射される光の幅やその強度が乱れるこ
とを防止することができ、原稿有無検知用アクチュエー
タ212 の検出端部212bが原稿216 に押されることに
より遮光端部212cが原稿検出用発光素子群205bからの光
を遮光しなくなる位置を精度よく検出することができ
る。その結果、原稿台214 上への原稿216 のセットを精
度よく検出することができる。
【0092】その後、ADF ローラ202 および分離パット
203 により、原稿216 が一枚ずつ原稿搬送路215 上に搬
送されると、この原稿216 により原稿先端後端検知用ア
クチュエータ213 の検出端部213bが押され、原稿先端後
端検知用アクチュエータ213は、支持ピン213aを中心に
回動する。この原稿先端後端検知用アクチュエータ213
も、原稿有無検知用アクチュエータ212 と同様に、支持
ピン213aがレンズ光軸に対して直角方向に配設され、か
つ、その遮光端部213cが支持ピン213a側を凹面とする湾
曲形状に形成されているため、第31図に示すように、遮
光端部213cは、原稿検出用発光素子群205bからの光を常
に同じ位置で遮光する。したがって、原稿先端後端検知
用アクチュエータ213 の検出端部213bが原稿216 に押さ
れることによりその遮光端部213cが原稿検出用発光素子
群205bからの光を遮光しなくなる位置を精度よく検出す
ることができ、原稿搬送路215 上を搬送される原稿216
の先端および後端を精度よく検出することができる。
【0093】また、反射板211 が、読取位置Pの近傍
で、原稿ガイド板201 よりも光源205側に配設されてい
るため、原稿216 のスキュー等によって反射板よりの反
射光が原稿より遮光されることがなく、原稿216 を確実
に検出することができる。したがって、請求項5および
請求項6記載の発明によれば、原稿台上への原稿のセッ
トの有無および原稿搬送路上を搬送される原稿の先端・
後端を確実に、かつ、精度よく制御することができ、原
稿のセット状態および搬送状態に対応した原稿読取装置
200 の駆動状態を精度よく制御することができる。
【0094】なお、上記実施例において、反射板211 を
板状のものとしたが、これに限るものではなく、例え
ば、図32に示すように、光源205 側の面を凹面とした反
射板300 としてもよく、この場合、原稿検出用発光素子
群205bからの光を効率的に光電変換素子アレー210 の原
稿検出領域210bに導入することができる。また、図33〜
図35に示すように、反射板を多角形状の反射板400 と
し、光源205 の原稿検出用発光素子群205bを囲むように
配設してもよい。この場合においても、原稿検出用発光
素子群205bからの光を効率的に光電変換素子アレー210
の原稿検出領域210bに導入することができる。この多角
形の反射板400 の底面に平面であってもよく、また、凹
面形状であってもよい。
【0095】さらに、これら図31および図32から図35に
示した反射板300 、400 において、上記実施例の反射板
211 に施したように、図27に示したシボ面あるいは図2
8、図29に示した主走査方向の凹凸面としてもよい。こ
の場合、光電変換素子アレー210 での検出精度をさらに
向上させることができる。図36〜図38は、請求項7およ
び請求項8記載の発明の原稿読取装置の一実施例を示す
図である。
【0096】図36、図37は、その原稿読取装置500 の要
部斜視図及び側面図であり、原稿読取装置500 は、その
本体側に、原稿ガイド板501 、ADF ローラ502 、分離パ
ット503 、排出ローラ504 、光源505 、ミラー506 、50
7 、508 、レンズ509、光電変換素子アレー510、原稿有
無検知用アクチュエータ511 および原稿先端後端検知用
アクチュエータ512 等を備えている。
【0097】原稿ガイド板501 は、原稿台513 を構成す
るとともに、原稿搬送路514 を構成し、原稿台513 上に
は、複数枚の原稿515 が重ねて載置される。原稿台513
上に載置された原稿515 は、ADF ローラ502 と分離パッ
ト503 とにより一枚づつ分離されて、原稿搬送路514 上
に送り出され、原稿搬送路514 上を読取位置Pに搬送さ
れる。読取位置Pに搬送された原稿515 に、光源505 か
ら光が照射され、原稿515 で反射された光は、ミラー50
6 、507 、508 で反射された後、レンズ509 を介して光
電変換素子アレー510 に照射される。読取位置Pで画像
の読み取りの完了した原稿515 は、排出ローラ504 によ
り原稿読取装置500 外の原稿トレイ(図示略)上に排出
される。
【0098】上記読取位置Pには、その原稿搬送路514
を挟んで光源505 と反対側に、圧板516 が配設されてお
り、圧板516の光源側の面には、シェーディング補正用
に白色が施されている。圧板516 は、原稿読取装置500
本体に形成された支点Sに開閉可能、すなわち読取位置
(原稿読取位置)Pから離脱可能に設けられており、原
稿読取位置に搬送された原稿を読取位置Pに密接させて
搬送させる。また、圧板516 は、その上カバー516aとの
間に所定の空室が形成されており、この空室516b内には
通電表示光源517 が配設されている。通電表示光源517
は、原稿読取装置500 に電源が投入されていることを表
示するための光源であり、原稿読取装置500 に電源が投
入されているときには、常時点灯している。さらに圧板
516 には、ライトガイド518 が設けられており、ライト
ガイド518 は、通電表示光源517 から投射された光をミ
ラー506 に導入して、ミラー507 、508 およびレンズ50
9 を介して光電変換素子アレー510 に照射させる。すな
わち、ミラー506 、507 、508 及びレンズ509 は、全体
として光源505 から原稿515 に投射された光の反射光を
光電変換素子アレー510 に導入する縮小光学系518 を構
成しており、ライトガイド518 は、通電表示光源517 か
ら投射された光をこの縮小光学系518 に導入している。
また、ライトガイド518 は、その通電表示光源517 側の
面(入射面)あるいは(及び)原稿読取装置500 側の面
(出射面)の一方の面あるいは双方の面に通電表示光源
517 からの光を分散させるシボ面(分散面)が形成され
ている。したがって、原稿読取装置500 の本体には、圧
板516 の閉じ時、ライトガイド518 の出射面の侵入する
孔501aが形成されている。なお、上記圧板516 の上カバ
ー516aには、通電表示光源517 の点灯を視認可能とする
ための孔516cが形成されている。
【0099】光源505 は、原稿搬送路514 上の読取位置
Pにある原稿515 に光を投射し、原稿515 で反射された
光は、ミラー506 、507 、508 およびレンズ509 を介し
て光電変換素子アレー510 に照射される。この光源505
から光の投射される位置(読取位置)には、原稿搬送路
514を挟んで光源505の反対側に前記圧板516 が配設され
ており、圧板516 は、その主走査方向の幅が、最大原稿
幅よりも広く配設されている。光源505 は、例えば、L
ED(Light Emitting Diode) 等のそれぞれ独立した複
数の発光素子を原稿幅方向に配設したものが用いられて
おり、これらの複数の発光素子は、最大原稿読取幅の原
稿515 を読み取るのに充分な幅を有している。
【0100】光電変換素子アレー510 としては、上記実
施例と同様に、例えば、CCD(Charge Coupled Devic
e)等が使用されており、複数の光電変換素子を列状に
配列したものとなっている。この光電変換素子アレー51
0 は、上記圧板516 や読取位置Pの原稿515 で反射され
た光が照射される幅よりも所定幅だけ広く配設されてお
り、図36に示すように、原稿の画像を読み取る画像読取
領域510aと、原稿の先端後端を検出するための原稿先端
後端検出領域510bと、原稿の有無を検出するための原稿
有無検出領域510cと、に区分されている。この光電変換
素子アレー510 においては、読取位置Pの圧板516や原
稿515 で反射された光が画像読取領域510aに、通電表示
光源517 から投射された光が原稿先端後端検出領域510b
及び原稿有無検出領域510cに、それぞれ照射される。こ
の光電変換素子アレー510 は概念上画像読取領域210a、
原稿先端後端検出領域510b及び原稿有無検出領域510cに
分割されているが、その配線や回路系統は共用して使用
でき、従来のように原稿有無検出用および原稿先端後端
検出用に専用のフォトカプラを設けるよりも配線や回路
系統が単純になるとともに、安価なものとなる。
【0101】原稿有無検知用アクチュエータ511は、支
持ピン511aを介して回動可能に支持されており、その検
出端部511bは、原稿台513 にセットされた原稿515 によ
り押される位置に突出している。また、原稿有無検知用
アクチュエータ511 の遮光端部511cは上記通電表示光源
517 から縮小光学系518 に導入された光の光路上に突出
し、原稿有無検知用アクチュエータ511 はその検出端部
511bが原稿515 に押されることにより、支持ピン511aを
支点として回動する。
【0102】原稿先端後端検知用アクチュエータ512
は、支持ピン512aを介して回転可能に支持されており、
その検出端部512bは原稿搬送路514 上に突出している。
また、原稿先端後端検知用アクチュエータ512 の遮光端
部512cは通電表示光源517 から縮小光学系518 に導入さ
れた光の光路上に突出し、原稿先端後端検知用アクチュ
エータ512 はその検出端部512bが原稿515 に押されるこ
とにより、支持ピン512aを支点として回動する。
【0103】これら原稿有無検知用アクチュエータ511
の遮光端部411cおよび原稿先端後端検知用アクチュエー
タ512 の遮光端部512cは、通電表示光源517 から照射さ
れライトガイド518 により縮小光学系518 に導入された
光の光路上、詳しくは、ライトガイド518 によりミラー
506 に導入され、さらにミラー506 で反射されてミラー
507 に投射された光がミラー507 からミラー508 に投射
される光の光路上に位置し、各アクチュエータ212 、21
3 は、その検出端部511b及び検出端部512bが原稿515 に
より押されていないとき、その遮光端部212c及び遮光端
部213cが、ミラー507 からミラー508 に投射される光、
すなわち通電表示光源517 からの光を遮光し、その検出
端部511b及び検出端部512bが原稿515 により押される
と、その遮光端部511c及び遮光端部511cが、通電表示光
源517 からの光の光路上から外れて、光りを遮らなくな
る。図36では、原稿有無検知用アクチュエータ511 およ
び原稿先端後端検知用アクチュエータ512 により光りが
遮られている場合の、光路を斜線で表示している。
【0104】また、原稿有無検知用アクチュエータ511
および原稿先端後端検知用アクチュエータ512 の支持ピ
ン511a、512aは、ミラー507 からミラー508 に導入され
る光の光軸に対して直角方向に配設されており、各アク
チュエータ511 、512 は、その遮光端部511cおよび遮光
端部512cの遮光する光の光路方向と平行方向に回動す
る。したがって、光電変換素子アレー510 により通電表
示光源517 からの光が遮光されているかどうかの検出を
確実に行うことができる。
【0105】次に、作用を説明する。 原稿台513 に原稿515 がセットされていないとき、原稿
有無検知用アクチュエータ511 および原稿先端後端検知
用アクチュエータ512 は、その検出端部511bおよび検出
端部512bが原稿515 により押されず、その遮光端部511c
および遮光端部512cは、通電表示光源517 からの光の光
路上に位置し、通電表示光源517 から光電変換素子アレ
ー510 の原稿検出領域510b、510cに照射される光を遮光
する。このときの光電変換素子アレー510 の出力は、図
38(a) に示すように、全ての出力が黒レベルである。そ
の結果、光電変換素子アレー510 の出力に基づいて、原
稿有無検知用アクチュエータ511 および原稿先端後端検
知用アクチュエータ512 の作動を確実に検出することが
でき、原稿有無検知用アクチュエータ511 および原稿先
端後端検知用アクチュエータ512 により、原稿台513 上
に原稿515 がセットされていないことおよび原稿搬送路
514上に原稿515 が存在しないことを正確に検出するこ
とができる。
【0106】いま、原稿台513 上に原稿515 がセットさ
れると、原稿515 により、原稿有無検知用アクチュエー
タ511 の検出端部511bが押され、原稿有無検知用アクチ
ュエータ511 は、支持ピン511aを中心に回動して、通電
表示光源517 からの光を遮らなくなる。したがって、原
稿有無検知用アクチュエータ511 の回動により、通電表
示光源517 からの光が光電変換素子アレー510 の原稿有
無検出領域510c上に照射され、光電変換素子アレー510
の原稿有無検出領域510cの出力が、図38(b) に示すよう
に、白レベルとなって、原稿台513 上への原稿515 のセ
ットされたことを光電変換素子アレー510 の出力により
検出することができる。
【0107】その後、ADF ローラ502 および分離パット
503 により、原稿515 が一枚ずつ原稿搬送路514 上に搬
送されると、この原稿515 により原稿先端後端検知用ア
クチュエータ512 の検出端部512bが押され、原稿先端後
端検知用アクチュエータ512 は、支持ピン512aを中心に
回動する。したがって、原稿先端後端検知用アクチュエ
ータ512 の検出端部512bが原稿515に押されることによ
りその遮光端部512cが通電表示光源517 からの光を遮光
しなくなり、図38(c) 〜図38(e) に示すように光電変換
素子アレー510 の原稿先端光端検出領域510bの出力は、
白レベルとなる。その結果、原稿搬送路514 上を搬送さ
れる原稿515 の先端および後端を、光電変換素子アレー
510 の出力により精度よく検出することができる。
【0108】また、この通電表示光源517 の光を縮小光
学系518 に導入するライトガイド518 の入射面と出射面
の少なくとも一方には、光を分散させる分散面が形成さ
れているため、原稿有無検知用アクチュエータ511 や原
稿先端後端検知用アクチュエータ512 の取付位置が多少
ずれたり、通電表示光源517 の光軸が多少ずれても、原
稿有無検知用アクチュエータ511 や原稿先端後端検知用
アクチュエータ512の回動を光電変換素子アレー510 の
出力により正確に検出することができ、原稿の有無や原
稿の先端・後端の検出精度を向上させることができる。
【0109】さらに、原稿有無や原稿先端・後端を検出
するための光源としての通電表示光源517 が原稿搬送路
514 を構成する圧板516 に取り付けられており、圧板51
6 を開いているときには、通電表示光源517 からの光が
縮小光学系518 には導入されないので、圧板516 を開い
てジャム等の発生した原稿の取り除き作業やブックタイ
プ読取位置の原稿のセット作業等を行っているときに、
不用意に原稿515 の搬送動作が行なわれることを防止す
ることができ、作業の安全性を向上させることができ
る。
【0110】なお、その後、原稿515 の搬送が開始さ
れ、光源505が点灯されて圧板516 を読み始めると、圧
板516 の白面により、反射された光が光電変換素子アレ
ー510 の画像読取領域210aに照射され、図38(c) に示す
ように、画像読取領域210aからも白レベルの出力が行な
われる。さらに原稿515 が搬送され、原稿515 が読取位
置Pに到達すると、光源505 からの光が原稿515 に照射
されて、原稿515 の読取が開始される(図38(d) 参
照)。この原稿515 の読取が行なわれているときに、次
の原稿515 があると、光電変換素子アレー510 の出力
は、図38(e)に示すように、その原稿有無検出領域510c
からも白レベルが出力される。原稿515 が、さらに搬送
され、読取中に原稿515 の後端が、原稿有無検知用アク
チュエータ511 の検出端部511bを通過すると、光電変換
素子アレー510 の原稿先端光端検出領域510bの出力は、
図38(f) に示すように、黒レベルとなる。また、次の原
稿があるときに、読取中の原稿515 が排出されると、光
電変換素子アレー510 の出力は、図38(g) に示すよう
に、その原稿有無検出領域510cのみが白レベルとなる。
【0111】一方、原稿515 が読取位置Pに搬送され、
原稿515 の読取中に次の原稿515 が原稿台513 にセット
されていないときには、図38(h) に示すように、光電変
換素子アレー510 の原稿有無検出領域510cの出力は、黒
レベルとなり、この状態でさらに原稿515 が搬送され、
読取中に原稿515 の後端が、原稿有無検知用アクチュエ
ータ511 の検出端部511bを通過すると、光電変換素子ア
レー510 の原稿有無検出領域510c及び原稿先端光端検出
領域510bの出力が、図38(i) に示すように、黒レベルと
なる。
【0112】このように、請求項7および請求項8記載
の発明によれば、原稿台上への原稿のセットの有無およ
び原稿搬送路上を搬送される原稿の先端・後端を通電表
示光源を利用して確実に、かつ、精度よく制御すること
ができ、原稿のセット状態および搬送状態に対応した原
稿読取装置の駆動状態を精度よく制御することができる
とともに、原稿の有無や先端・後端を検出するための専
用の光源を必要とせず、部品点数を削減して、コストを
低減することができる。
【0113】また、この通電表示光源の光を縮小光学系
に導入するライトガイドの入射面と出射面の少なくとも
一方には、光を分散させる分散面が形成されているた
め、原稿有無検知用アクチュエータや原稿先端後端検知
用アクチュエータの取付位置が多少ずれたり、通電表示
光源の光軸が多少ずれても、原稿有無検知用アクチュエ
ータや原稿先端後端検知用アクチュエータの回動を光電
変換素子アレーの出力により正確に検出することがで
き、原稿の有無や原稿の先端・後端の検出精度を向上さ
せることができる。
【0114】さらに、請求項8記載の発明によれば、原
稿有無や原稿先端・後端を検出するための光源としての
通電表示光源が原稿搬送路を構成する圧板に取り付けら
れており、圧板を開いているときには、ライトガイドも
圧板とともに移動して、通電表示光源からの光を縮小光
学系には導入しないので、圧板を開いてジャム等の発生
した原稿の取り除き作業やブックタイプ読取位置の原稿
のセット作業等を行っているときに、不用意に原稿の搬
送動作が行なわれることを防止することができ、作業の
安全性を向上させることができる。
【0115】図39、図40は、請求項9及び請求項10記載
の発明の原稿読取装置の一実施例を示す図である。図3
9、図40は、その原稿読取装置600 の要部斜視図及び側
面図であり、原稿読取装置600 は、原稿ガイド板601 、
ADF ローラ602 、分離パット603 、排出ローラ604 、光
源605 、ミラー606 、607 、608 、レンズ609、光電変
換素子アレー610、反射板611 および原稿先端後端検知
用アクチュエータ612 等を備えている。
【0116】原稿ガイド板601 は、原稿台613 を構成す
るとともに、原稿搬送路614 を構成し、原稿台613 上に
は、複数枚の原稿615 が重ねて載置される。原稿台613
上に載置された原稿615 は、ADF ローラ602 と分離パッ
ト603 とにより一枚づつ分離されて、原稿搬送路614 上
に送り出され、原稿搬送路614 上を読取位置Pに搬送さ
れる。読取位置Pに搬送された原稿615 に、光源605 か
ら光が照射され、原稿615 で反射された光は、ミラー60
6、607、608 で反射された後、レンズ609 を介して光電
変換素子アレー610 に照射される。読取位置Pで画像の
読取の完了した原稿615 は、排出ローラ604 により原稿
読取装置600 外の原稿トレイ(図示略)上に排出され
る。上記読取位置Pには、その原稿搬送路614 を挟んで
光源605 と反対側に、原稿押え板616 が配設されてお
り、原稿押え板616 の光源側の面には、シェーディング
補正用に白色が施されている。
【0117】また、反射板611 は、この読取位置P近く
で、原稿搬送路614 を挟んで光源605 側に設けられてお
り、光源605 からの光を反射してミラー606 に照射し
て、ミラー607 、608 及びレンズ609 を介して光電変換
素子アレー610に光源605 からの光を照射させる。反射
板611 の表面は、通常のミラーのように形成されていて
もよいが、白色あるいは金属光沢色にしても、効率よく
照度を得ることができる。なお、反射板611 の表面は、
図27に示したように、細かいシボ面とすることにより正
反射光を拡散光にすることができ、後述する原稿先端後
端検知用アクチュエータ612 の検出を確実に行うことが
できる。また、反射板611 の表面を、図28に示したよう
に、主走査方向に伸びた凹凸面形状に形成すると、光源
605 からの光りを、主走査方向には拡散せず、副走査方
向にのみ拡散させることができ、後述する原稿先端後端
検知用アクチュエータ612 の検出を確実、かつ効率的に
行うことができる。
【0118】光源605 は、原稿搬送路614 上の読取位置
Pにある原稿615 に光を投射し、原稿615 で反射された
光は、レンズ609 を介して光電変換素子アレー610 に照
射される。この光源605 からの光の投射される位置に
は、原稿搬送路614を挟んで光源605 の反対側に上記原
稿押え板616 が配設されており、原稿押え板616 は、そ
の光源605 側の面が白く塗られている。また、この原稿
押え板616 は、その主走査方向の幅が、最大原稿幅より
も広く配設されている。
【0119】光源605 は、例えば、LED(Light Emit
ting Diode) 等のそれぞれ独立した複数の発光素子を基
板上に原稿幅方向に配設したものが用いられており、こ
れらの複数の発光素子は、最大原稿読取幅の原稿615 を
読み取るのに充分な幅を有している。また、この光源60
5 の基板には、原稿検出用光源617 が設けられており、
原稿検出用光源617 は、前記反射板611 を照射して、原
稿の先端・後端の検出に利用される。
【0120】なお、原稿検出用光源617 としては、上記
原稿を読み取るための光源605 を最大原稿読取幅の原稿
615 よりも広く形成し、この光電変換素子アレー610 を
画像読取領域と原稿検出領域とに区分して、それぞれ独
立してその点灯状態を制御するようにしてもよい。この
場合、画像読取領域を原稿615 の搬送状況により適時点
灯し、原稿検出領域を、原稿読取装置600 の電源が投入
されているときには、常時点灯するようすることにより
対応することができる。
【0121】光電変換素子アレー610 としては、例え
ば、CCD(Charge Coupled Device)等が使用されて
おり、複数の光電変換素子を列状に配列したものとなっ
ている。この光電変換素子アレー610 は、上記原稿押え
板616 で反射された光が照射される幅よりも所定幅だけ
広く配設されており、図39に示すように、原稿の画像を
読み取る画像読取領域610aと、原稿の先端後端を検出す
るための原稿検出領域610bと、に区分されている。この
光電変換素子アレー610 においては、原稿押え板616 の
読取位置Pで反射された光が画像読取領域610aに、反射
板611 で反射された光が原稿検出領域610bに、それぞれ
照射される。この光電変換素子アレー610 は概念上画像
読取領域610aおよび原稿検出領域610bに分割されている
が、その配線や回路系統は共用して使用でき、従来のよ
うに原稿先端後端検出用に専用のフォトカプラを設ける
よりも配線や回路系統が単純になるとともに、安価なも
のとなる。
【0122】原稿先端後端検知用アクチュエータ612
は、支持ピン612aを介して回転可能に支持されており、
その検出端部612bは原稿搬送路614 上に突出している。
また、原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の遮光端
部612cは原稿検出用光源617 からの光の光路上に突出
し、原稿先端後端検知用アクチュエータ612 はその検出
端部612bが原稿615 に押されることにより、支持ピン61
2aを支点として回動する。
【0123】また、原稿先端後端検知用アクチュエータ
612 の検出端部612bは、図39、図40に示すように、その
原稿615 の先端が当接する部分には、原稿615 の搬送方
向に傾斜した前傾斜面SIが形成されており、原稿先端
後端検知用アクチュエータ612 は、この検出端部612bの
前傾斜面SIに原稿615 の先端が当接することにより、
原稿615 の先端の搬送位置に対応してその回転角度が変
化する。さらに原稿先端後端検知用アクチュエータ612
の検出端部612bは、その原稿615 の後端が当接する部分
には、原稿615 の搬送方向とは反対方向に傾斜した後傾
斜面SKが形成されており、原稿先端後端検知用アクチ
ュエータ612 は、この検出端部612bの後傾斜面SKに原
稿の後端が位置することにより、原稿615 の後端の搬送
位置に対応してその回転角度が変化する。したがって、
原稿先端後端検知用アクチュエータ612 は、原稿615 の
先端と後端の搬送位置に応じてその回転角度が多段階的
に変化する。
【0124】原稿先端後端検知用アクチュエータ612
は、スプリング618 によりその検出端部612bが原稿搬送
路614 に突出する方向に付勢されており、このスプリン
グ618 の付勢より原稿先端後端検知用アクチュエータ61
2 の遮光端部612cは、原稿検出用光源617 から照射され
反射板611 で反射された光りの光路から外れた位置に位
置している。原稿先端後端検知用アクチュエータ612
は、その検出端部612bが原稿615 により押されていない
とき、その遮光端部612cが、反射板611 で反射されミラ
ー607 、608 及びレンズ609 を介して光電変換素子アレ
ー610 に照射される光の光路上から外れた位置に位置
し、その検出端部612bが原稿615 により押されると、そ
の遮光端部612cが、その回転角度に応じて原稿検出用光
源617 からの光の光路上に侵入する。図39では、原稿検
出用光源617 から投射され光電変換素子アレー610 に導
入される光の光路を斜線で表示している。
【0125】また、原稿先端後端検知用アクチュエータ
612 の遮光端部612cは、図39に示すように、先端部ほど
原稿検出用光源617 の光路に直角に接する面が細くなる
形状に形成されている。したがって、原稿先端後端検知
用アクチュエータ612 の遮光端部612cは、その検出端部
612bが原稿615 に押されて回転することにより、その回
転角度に応じて、原稿検出用光源617 の光を遮る遮光範
囲が多段階的に変化する。
【0126】なお、図39、図40では図示していないが、
原稿台613 に原稿615 がセットされているかいなかを検
出する原稿有無検知用アクチュエータが設置されてお
り、この原稿有無検知アクチュエータは、上記各実施例
で示した、原稿有無検知アクチュエータと同様のものが
適用可能である。 次に、作用を説明する。
【0127】原稿台613 に原稿615 がセットされていな
いとき、原稿有無検知用アクチュエータおよび原稿先端
後端検知用アクチュエータ612 は、その検出端部612b等
が原稿615 により押されず、その遮光端部612c等は、原
稿検出用光源617 からの光の光路上から外れ、原稿検出
用光源617 からの光は光電変換素子アレー610の原稿検
出領域610bに照射される。したがって、光電変換素子ア
レー610 の出力により原稿615 が原稿台613 にセットさ
れておらず、また原稿搬送路614 上を搬送されていない
ことを検出することができる。
【0128】いま、原稿台613 上に原稿615 がセットさ
れ、ADF ローラ602 および分離パット603 により、原稿
615 が一枚ずつ原稿搬送路614 上に搬送されると、この
原稿615 により原稿先端後端検知用アクチュエータ612
の検出端部612bが押され、原稿先端後端検知用アクチュ
エータ612 は、支持ピン612aを中心に回動する。この原
稿先端後端検知用アクチュエータ612 の検出端部612bに
は、上述のように、原稿615 の搬送方向に傾斜した前傾
斜面SIが形成されているため、原稿先端後端検知用ア
クチュエータ612 は、原稿615 の先端の搬送位置に対応
した角度だけ回転する。また、原稿先端後端検知用アク
チュエータ612 の遮光端部612cには、上述のように、先
端ほど細くなる形状に形成されているため、原稿615 の
先端の位置に対応して、原稿検出用光源617 からの光の
遮光範囲を多段階的に変化させる。
【0129】したがって、原稿615 の先端の搬送位置に
対応して光電変換素子アレー610 の原稿検出領域610bに
入射される原稿検出用光源617 からの光の遮光範囲が多
段階的に変化し、この遮光範囲の変化を光電変換素子ア
レー610 の出力のビット数の変化として検出する。この
ビット数の変化を論理回路により演算処理すると、原稿
615 の先端位置を正確に検出することができる。すなわ
ち、光電変換素子アレー610 の出力に基づいて搬送され
る原稿615 の先端位置を正確に検出することができる。
その結果、原稿615 のスリップ等により原稿615 の搬送
に異常が発生した場合においても、光電変換素子アレー
610 の出力に基づいて原稿615 の先端位置を正確に検出
することができ、原稿615 が読取位置Pに搬送される時
期を正確に認識することができる。特に、原稿615 の搬
送の駆動源として、パルスモータを使用しているときに
は、搬送される原稿615 の先端位置とパルスモータのパ
ルス数を計算することにより原稿615 のスリップ状況を
認識することができる。したがって、原稿615 の読み取
りを原稿615 の位置に合せて正確に行なうことができ、
原稿読取装置600 の読取精度を向上させることができ
る。
【0130】原稿615 の搬送がさらに行なわれ、原稿61
5 の後端が原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の検
出端部612bに達すると、原稿615 の後端により原稿先端
後端検知用アクチュエータ612 の検出端部612bの付勢が
解除されることとなる。この原稿先端後端検知用アクチ
ュエータ612 の検出端部612bには、上述のように、原稿
615 の搬送方向とは反対方向に傾斜する後傾斜面SKが
形成されているため、原稿先端後端検知用アクチュエー
タ612 は、原稿615 の後端によりその回転角度が、原稿
615 の搬送位置に対応して多段階的に変化する。また、
原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の遮光端部612c
には、上述のように、先端ほど細くなる形状に形成され
ているため、原稿615 の先端の位置に対応して、原稿検
出用光源617 からの光の遮遮光範囲を多段階的に変化さ
せる。
【0131】したがって、原稿615 の後端の搬送位置に
対応して光電変換素子アレー610 の原稿検出領域610bに
入射される原稿検出用光源617 からの光の遮光範囲が多
段階的に変化し、光電変換素子アレー610 の出力に基づ
いて搬送される原稿615 の後端位置を正確に検出するこ
とができる。その結果、原稿615 のスリップ等により原
稿615 の搬送に異常が発生した場合においても、原稿61
5 の後端位置を光電変換素子アレー610 の出力に基づい
て正確に検出することができ、原稿615 が読取位置Pに
搬送される時期を正確に認識することができる。したが
って、原稿615 の後端までの読み取りを正確に行なうこ
とができ、原稿読取装置600 の読取精度を向上させるこ
とができる。
【0132】なお、上記実施例においては、原稿先端後
端検知用アクチュエータ612 の遮光端部612cとして、原
稿検出用光源617 からの光の遮光範囲を変化させるため
に、該光の光路に対して直角方向の両面が先細り状のも
のを採用しているが、これに限るものではなく、例え
ば、図41に示すように、原稿先端後端検知用アクチュエ
ータ612 の遮光端部650 として、原稿検出用光源617 か
らの光の光路に対して直角方向の面の片方の面にのみ傾
斜面を形成し、原稿先端後端検知用アクチュエータ612
が回転して遮光端部650 が図41に矢印で示す方向に移動
することにより、原稿検出用光源617 からの光の遮光範
囲を変化させるようにしてもよい。この場合、原稿先端
後端検知用アクチュエータ612 の遮光端部650 が移動す
ることにより、図42に示すように、光電変換素子アレー
610 の原稿検出領域610bに照射される光量と、該遮光端
部650 により遮光される遮光ビット幅と、は、図42のよ
うに示すことができる。したがって、原稿615 の先端が
原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の検出端部612b
を付勢することにより、原稿検出用光源617 から光電変
換素子アレー610 に照射される光の遮光量が変化して、
光電変換素子アレー610 の遮光ビット幅が原稿615 の移
動量により、図43に示すように変化する。なお、図43で
は、原稿615 の先端がP1からP2に変化する場合に遮
光ビット幅WがW1からW2へと変化する場合を示して
いる。その結果、光電変換素子アレー610 の出力により
原稿615 の搬送位置を正確に検出することができる。
【0133】また、上記実施例では、原稿検出用光源61
7 からの光の遮光範囲を変化させることにより原稿615
の先端・後端位置を検出しているが、これに限るもので
はなく、請求項10記載の発明のように、原稿検出用光源
617 からの光の光量を変化させるようにしてもよい。こ
の光量を変化させるものとしては、例えば、図44に示す
ように、原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の遮光
端部660 を物点(原稿面)とレンズ609 の入射瞳609aと
の中間に配設し、遮光端部650 として原稿検出用光源61
7 からの光の遮光する光束径(φd)を変化させる形状
のものとする。また、レンズ609 の焦点を物点(原稿
面)を像点(光電変換素子アレー610 )上に結像させる
ように設定する。この場合、遮光端部660 の輪郭はぼけ
るが、原稿先端後端検知用アクチュエータ612 の検出端
部612bが原稿615 に付勢されることにより、原稿検出用
光源617 からの光りの光束径(φd)が変化し、像面で
ある光電変換素子アレー610 での光量が変化する。すな
わち、遮光光量(遮光端部660 の移動量)と光電変換素
子アレー510 での光量が、図45に示すように変化する。
したがって、光電変換素子アレー510 の出力を所定の画
像処理手段により数階調にわたって解析することによ
り、原稿515 の先端・後端の位置を光電変換素子アレー
510 の出力に基づいて正確に検出することができる。こ
の場合、光電変換素子アレー510 の原稿検出領域610bと
しては、最少限1ビット(1画素)分のみで足り、光電
変換素子アレー510 の有効利用を図ることができる。な
お、図44において、609bは、レンズ609 の出射瞳であ
る。
【0134】また、原稿検出用光源617 からの光の光量
を変化させるものとしては、図44に記載したものに限る
ものではなく、図46に示すように、原稿先端後端検知用
アクチュエータ612 の遮光端部670 として、遮光端部65
0 の基礎の素材を透明部材で形成し、遮光端部650 の先
端部に遮光端部650 の移動方向に諧調性を有する印刷を
施したものとしてもよい。この場合の遮光光量(遮光端
部660 の移動量)と光電変換素子アレー510 での光量
は、遮光端部650 の印刷の諧調性の印刷の施し方にも依
存するが、図47に示すように変化する。したがって、こ
の場合においても、光電変換素子アレー510 の出力を所
定の画像処理手段により数階調にわたって解析すること
により、原稿515 の先端・後端の位置を光電変換素子ア
レー510 の出力に基づいて正確に検出することができ
る。
【0135】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、 光電変換素子を原稿の読取可能幅の光路幅よりも所定幅
だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る画像
読取領域と、原稿の有無および(または)原稿の先端お
よび後端を検出するための原稿検出領域と、に区分し、
一つの光電変換手段で原稿の画像の読取、原稿の有無お
よび(または)原稿の先端・後端の検出を行なうことが
できるので、これらの回路系統を単純化して、コストを
低減することができるとともに、原稿読取装置の設計上
の自由度を向上させることができる。
【0136】また、請求項1記載の発明によれば、光源
としてそれぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅方向に
配設して形成し、原稿の画像読取用の発光素子群と、原
稿検出用の発光素子群とに区分するとともに、それぞれ
の発光素子群を独立して制御することができるので、発
光素子の点灯時期や設置場所を適時変更することがで
き、発光素子の寿命を長くすることができるとともに、
同一基板上に同時に発光素子群を実装して、画像用発光
素子と原稿検出用発光素子の光量差をある値以下にする
ことができ、光電変換手段からの出力信号の処理を容易
にすることができる。
【0137】請求項2、請求項3記載の発明によれば、
原稿検出用発光素子群の配置場所を自由に変更すること
ができ、原稿読取装置の設計上の自由度をより一層向上
させることができる。請求項4記載の発明によれば、光
電変換手段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設すると
ともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿の
有無および原稿の先端・後端を検出するための原稿検出
領域と、に区分し、光源としての複数の発光素子を、該
画像読取領域を照射するための画像用発光素子群と、該
原稿検出領域を照射するための原稿検出用発光素子群
と、に区分するとともに、原稿台上の原稿により回動さ
れ該原稿検出用発光素子群から光電変換手段の該原稿検
出領域に照射される光の一部を遮光(又は透過)する原
稿有無検出機構と、原稿搬送路の所定位置において該原
稿搬送路を搬送される原稿により回動され該原稿検出用
発光素子群から光電変換手段の該原稿検出領域に照射さ
れる光の一部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出
機構と、該画像用発光素子群の点灯周期を制御する点灯
周期制御手段と、を設け、該光電変換手段の原稿検出領
域の出力に基づいて、原稿の搬送状況を判断して、該画
像用発光素子群の点灯周期を制御することができるの
で、一つの光電変換手段と一つの基板に実装された発光
素子により原稿の画像の読取、原稿の有無および原稿の
先端・後端の検出を行なうことができるとともに、原稿
読取時期以外の時期における画像用発光素子の点灯周期
を原稿読取時期の点灯周期よりも遅くすることができ、
これらの回路系統の単純化、コストの低減化および原稿
読取装置の設計上の自由度を向上させることができ、か
つ、画像用発光素子の劣化を防止して、画像用発光素子
の寿命を長くすることができる。
【0138】請求項5記載の発明によれば、 光電変換手段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設する
とともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿
の有無および原稿の先端・後端を検出するための原稿検
出領域と、に区分し、光源としての複数の発光素子を、
該画像読取領域を照射するための画像用発光素子群と、
該原稿検出領域を照射するための原稿検出用発光素子群
と、に区分するとともに、原稿読取位置近くに位置し、
該原稿検出用発光素子群から照射された光を反射して縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
せる反射部材と、原稿台上の原稿により回動され該原稿
検出用発光素子群から投射され該反射板で反射されて光
電変換手段の該原稿検出領域に照射される光の一部を遮
光(又は透過)する原稿有無検出機構と、原稿搬送路の
所定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により
回動され該原稿検出用発光素子群から投射され該反射板
で反射されて光電変換手段の該原稿検出領域に照射され
る光の一部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出機
構と、を設け、該光電変換手段の原稿検出領域の出力に
基づいて、原稿の搬送状況を検出することにより、一つ
の光電変換手段と一つの基板に実装された発光素子によ
り原稿の画像の読取、原稿の有無および原稿の先端・後
端の検出を行なえるようにするとともに、原稿検出用発
光素子から投射された光を効率的に光電変換手段の原稿
検出領域に導入することができるので、これらの回路系
統の単純化、コストの低減化および原稿読取装置の設計
上の自由度を向上させることができるとともに、原稿の
先端・後端の検出精度を向上させることができる。
【0139】請求項6記載の発明によれば、 光電変換手段の光電変換素子を所定幅だけ広く配設する
とともに、原稿の画像を読み取る画像読取領域と、原稿
の有無および原稿の先端・後端を検出するための原稿検
出領域と、に区分し、光源としての複数の発光素子を、
該画像読取領域を照射するための画像用発光素子群と、
該原稿検出領域を照射するための原稿検出用発光素子群
と、に区分するとともに、原稿読取位置近くに位置し該
原稿検出用発光素子群から照射された光を反射して縮小
光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ
る反射部材と、原稿台上の原稿により回動され該原稿検
出用発光素子群から投射され該反射板で反射されて光電
変換手段の該原稿検出領域に照射される光の一部を遮光
(又は透過)する原稿有無検出機構と、原稿搬送路の所
定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により回
動され該原稿検出用発光素子群から投射され該反射板で
反射されて光電変換手段の該原稿検出領域に照射される
光の一部を遮光(又は透過)する原稿先端後端検出機構
と、を設け、かつ、原稿有無検出機構と原稿先端後端検
出機構の光を遮光する部分の形状を、適切な量だけ光を
遮光するとともに、光強度の低下を防止する形状とし、
該光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づいて、原稿
の搬送状況を検出することができるので、一つの光電変
換手段と一つの基板に実装された発光素子により原稿の
画像の読取、原稿の有無および原稿の先端・後端の検出
を行なうことができるとともに、原稿検出用発光素子か
ら投射された光を効率的に光電変換手段の原稿検出領域
に導入し、かつ、該光を検出に適切なものとすることが
でき、これらの回路系統の単純化、コストの低減化およ
び原稿読取装置の設計上の自由度の向上を図ることがで
きるとともに、原稿の先端・後端の検出精度をより一層
向上させることができる。
【0140】請求項7記載の発明によれば、 光電変換手段の光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射
光が縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の有無および原稿の先端・後端を
検出するための原稿検出領域と、に区分し、原稿読取位
置に搬送されてきた原稿を読取位置に密接させて搬送す
るとともに該読取位置から離脱可能な圧板の空室内に原
稿読取装置への通電状態を表示する通電表示光源を配設
する。該通電表示光源から照射された光をライトガイド
の入射面から受けてその出射面より縮小光学系に導入
し、縮小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に
照射させるとともに、少なくとも該ライトガイドの入射
面あるいは出射面の一方に通電表示光源の光を分散させ
る分散面を形成する。また、回動可能に設けられ、その
検出端部が原稿台上の原稿により付勢される位置に突出
し、その遮光端部が該通電表示光源からライトガイドお
よび縮小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に
照射される光の一部を遮光する位置に突出して、原稿が
検出端部を押すことにより遮光端部が該光の一部を透過
させる原稿有無検出機構と、回動可能に設けられ、その
検出端部が原稿搬送路上の所定位置に突出し、その遮光
端部が通電表示光源からライトガイドおよび縮小光学系
を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の
一部を遮光する位置に突出して、原稿が検出端部を押す
ことにより遮光端部が該光の一部を透過させる原稿先端
後端検出機構と、を設け、光電変換手段の原稿検出領域
の出力に基づいて、原稿の有無や原稿の搬送状況及び圧
板の離脱状態を検出している。
【0141】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取
り、原稿の有無および原稿の先端・後端の検出を行なう
ことができる。また、原稿検出用光源として通電表示光
源を利用しているため、部品点数を削減することがで
き、原稿読取装置のコストを低減することができるとと
もに、消費電力を削減することができる。さらに、ライ
トガイドの入射面あるいは出射面の少なくとも一方に光
を分散させる分散面を形成しているので、光軸のずれが
発生した場合にも精度よく原稿の有無や先端・後端を検
出することができ、原稿の先端・後端の検出精度をより
一層向上させることができる。
【0142】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明において、ライトガイドが、前記圧板の離脱と
ともに移動して、前記通電表示光源の光の縮小光学系へ
の導入を中止する。
【0143】したがって、上記請求項7の効果に加え、
光電変換手段の原稿検出領域の検出状態を原稿無しの状
態とすることができ、圧板の離脱時に、不用意に原稿の
搬送動作や読取動作が行なわれることを防止することが
できる。その結果、原稿読取装置の利用性を向上させる
ことができる。
【0144】請求項9記載の発明によれば、 光電変換手段の光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射
光が縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出するための原
稿検出領域と、に区分し、光源を複数の発光素子を、原
稿幅方向に配設して形成し、該発光素子を、該画像読取
領域を照射するための画像用発光素子群と、該原稿検出
領域を照射するための原稿検出用発光素子群と、に区分
している。原稿検出用発光素子群から照射された光を光
導入手段により縮小光学系に導入して前記縮小光学系を
介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ、この光
導入手段により光電変換手段の原稿検出領域に照射され
る光路上に原稿先端後端検出機構を配設する。この原稿
先端後端検出機構は、回動可能に設けられ、その検出端
部が、原稿搬送路上の所定位置に突出するとともに原稿
により該原稿の搬送位置に対応して付勢され、その遮光
端部が、原稿検出用発光素子群から光導入手段および縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
れる光を遮光する位置に突出するとともに検出端部の付
勢状況に応じて該光の遮光範囲を多段階的に変化させ
る。
【0145】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取り
および原稿の先端・後端の検出を行なうことができる。
また、原稿先端後端検出機構が、原稿の搬送状況に応じ
て光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の遮光範
囲を多段階的に変化させるので、原稿読取位置に搬送さ
れる原稿の搬送位置を正確に検出することができ、原稿
読取装置の読取動作を正確に行なわせることができる。
【0146】請求項10記載の発明によれば、 光電変換手段の光電変換素子を、原稿読取可能幅の反射
光が縮小光学系で縮小されて導入される光路幅よりも所
定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み取る
画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出するための原
稿検出領域と、に区分し、光源を複数の発光素子を、原
稿幅方向に配設して形成し、該発光素子を、該画像読取
領域を照射するための画像用発光素子群と、該原稿検出
領域を照射するための原稿検出用発光素子群と、に区分
している。原稿検出用発光素子群から照射された光を光
導入手段により縮小光学系に導入して前記縮小光学系を
介して光電変換手段の原稿検出領域に照射させ、この光
導入手段により光電変換手段の原稿検出領域に照射され
る光路上に原稿先端後端検出機構を配設する。この原稿
先端後端検出機構は、回動可能に設けられ、その検出端
部が、原稿搬送路上の所定位置に突出するとともに原稿
により該原稿の搬送位置に対応して付勢され、その遮光
端部が、原稿検出用発光素子群から光導入手段および縮
小光学系を介して光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
れる光を遮光する位置に突出するとともに検出端部の付
勢状況に応じて該光の光量を多段階的に変化させる。
【0147】したがって、一つの光電変換手段と一つの
基板に実装された発光素子により原稿の画像の読み取り
および原稿の先端・後端の検出を行なうことができる。
また、原稿先端後端検出機構が、原稿の搬送状況に応じ
て光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の光量を
多段階的に変化させるので、原稿読取位置に搬送される
原稿の搬送位置を正確に検出することができ、原稿読取
装置の読取動作を正確に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原稿読取装置の第1実施例を適用した
ファクシミリ装置の概略構成図。
【図2】図1のファクシミリ装置の読取部分の拡大図。
【図3】図1のファクシミリ装置の圧板および光源の構
成図。
【図4】図1のファクシミリ装置の圧板に施されたパタ
ーンを示す図。
【図5】図1のファクシミリ装置の光源の制御回路を示
す図。
【図6】図1のファクシミリ装置の圧板と光源の他の実
施例を示す構成図。
【図7】図1のファクシミリ装置の圧板の領域区分と光
電変換素子アレーの領域区分との関係を示す説明図。
【図8】図1のファクシミリ装置の圧板の領域区分と光
電変換素子アレーの領域区分との関係の図6に対応する
他の実施例の説明図。
【図9】図1のファクシミリ装置の主要部分の回路構成
を示すブロック図。
【図10】図1のファクシミリ装置の原稿の有無および
先端後端検出処理のフローチャート。
【図11】図1のファクシミリ装置の原稿の有無および
先端後端検出処理の他の実施例のフローチャート。
【図12】本発明の原稿読取装置の第2実施例の要部構
成図。
【図13】図12の原稿読取装置の光学系の構成図。
【図14】図12の原稿読取装置の原稿セット前から原稿
の後端検出までの各時点(a)(b)(c)(d)(e)における光電
変換素子アレーの出力信号を示す図。
【図15】図12、図13原稿読取装置の原稿有無および原
稿先端後端検知用ライトガイドの他の実施例を示す要部
構成図。
【図16】本発明の原稿読取装置の第3実施例の要部構
成図。
【図17】本発明の原稿読取装置の第4実施例の要部構
成図。
【図18】本発明の原稿読取装置の第5実施例の要部構
成図。
【図19】本発明の原稿読取装置の第6実施例の要部構
成図。
【図20】請求項4記載の原稿読取装置の一実施例の要
部構成図。
【図21】図20の原稿読取装置の光学系、原稿有無検出
用アクチュエータおよび原稿先端後端検出用アクチュエ
ータ部分の詳細図。
【図22】図20の原稿読取装置の制御回路のブロック
図。
【図23】図20の原稿読取装置の原稿非検出時の光電変
換素子アレーの出力(図23(a))および原稿検出時の出
力(図23(b))を示す図。
【図24】図20の原稿読取装置の光電変換素子アレーの
出力に基づく点灯周期制御作用を説明するためのタイミ
ング図。
【図25】請求項5記載の原稿読取装置の一実施例の要
部斜視図。
【図26】図25の原稿読取装置の要部側面図。
【図27】図25の原稿読取装置の反射板の表面処理の他
の実施例を示す図。
【図28】図25の原稿読取装置の反射板の表面処理のさ
らに他の実施例を示す図。
【図29】図28の反射板の表面処理による作用を説明す
るための図、
【図30】図25の原稿読取装置の原稿有無検知用アクチ
ュエータおよび原稿先端後端検知用アクチュエータの遮
光端部の形状を説明するための図。
【図31】図25の原稿読取装置の原稿有無検知用アクチ
ュエータおよび原稿先端後端検知用アクチュエータの遮
光端部の遮光の様子を示す図。
【図32】図25の原稿読取装置の反射板の形状の他の実
施例を示す図。
【図33】図25の原稿読取装置の反射板の形状のさらに
他の実施例を示す図。
【図34】図33の反射板の一部断面斜視図。
【図35】図33の反射板による作用説明図。
【図36】請求項7及び請求項8記載の発明の原稿読取
装置の一実施例の要部斜視図。
【図37】図37の原稿読取装置の要部側面図。
【図38】図36の原稿読取装置の原稿のセット及び搬送
状態に対応した光電変換素子アレーの出力を示す図
((a) 〜(i) )。
【図39】請求項9及び請求項10記載の発明の原稿読取
装置の一実施例の要部斜視図。
【図40】図40の原稿読取装置の要部側面図。
【図41】図39の原稿読取装置の原稿先端後端検知用ア
クチュエータの遮光端部の第2実施例を示す図。
【図42】図42の原稿先端後端検知用アクチュエータの
遮光端部を用いた場合の遮光ビット幅と光量の関係を示
す図。
【図43】図42の原稿先端後端検知用アクチュエータの
遮光端部を用いた場合の原稿先端位置と遮光ビット幅と
の関係を示す図。
【図44】図39の原稿読取装置の原稿先端後端検知用ア
クチュエータの遮光端部の第3実施例を示す図。
【図45】図44の原稿先端後端検知用アクチュエータの
遮光端部を用いた場合の遮光光量と光電変換素子アレー
での光量の関係を示す図。
【図46】図39の原稿読取装置の原稿先端後端検知用ア
クチュエータの遮光端部の第4実施例を示す図。
【図47】図46の原稿先端後端検知用アクチュエータの
遮光端部を用いた場合の遮光光量と光電変換素子アレー
での光量の関係を示す図。
【図48】従来の原稿読取装置を適用したファクシミリ
装置の概略構成図。
【符号の説明】
20 ファクシミリ装置、 21 原稿読取装置、 22 記録装置、 23 制御装置、 24 原稿有無検知用アクチュエータ、 24a 支持ピン、 24b 一端、 24c 他端、 25 自動原稿送給装置、 25a 搬送ローラ、 25b 分離板、 26 原稿先端後端検知用アクチュエータ、 26a 支持ピン、 26b 一端、 26c 他端、 27 光源、 27a 画像用発光素子群、 27b 原稿検出用発光素子群、 27C 原稿有無検知用アクチュエータ用発光素子群、 27d 原稿先端後端検知用アクチュエータ用発光素子
群、 28 排出ローラ、 29、30、31 ミラー、 32 レンズ、 33 光電変換素子アレー、 34 圧板、 40 サーマルヘッド、 41 プラテンローラ、 42 ロール状記録紙、 50 CPU(制御手段)、 51 電源装置、 52 原稿搬送用モータ、 60 記録装置、 61 ミラー、 62 原稿有無検知用アクチュエータ、 62a 支持ピン、 62b 一端、 62c 他端、 63 原稿先端後端検知用アクチュエータ、 63a 支持ピン、 63b 一端、 63c 他端、 64 ライトガイド、 65 原稿有無検知用光源、 66 ライトガイド、 67 原稿先端後端検知用光源、 68 点ー線変換ライトガイド、 70 原稿有無検知用光源、 71 プリント基板、 72 原稿先端後端検知用光源、 73 ハーネス、 80 原稿有無検知用光源、 81 ライトガイド、 82 原稿先端後端検知用光源、 83 ライトガイド、 85 反射板、 86 原稿有無検知用光源、 87 反射板、 88 原稿先端後端検知用光源、 90 原稿有無検出用ライトガイド、 91 原稿先端後端検出用ライトガイド、 92 画像用ライトガイド、 100 、200、500、600 原稿読取装置、 101 、212、511 原稿有無検知用アクチュエータ、 101a、212a、511a 支持ピン、 101b、212b、511b 検出端部、 101c、212c、511c 遮光端部、 102 、213、512、612 原稿先端後端検知用アクチュ
エータ、 102a、213a、512a、612a 支持ピン、 102b、213b、512b、612b 検出端部、 102c、213c、512c、612c 遮光端部、 103 、201、501、601 原稿ガイド板、 104 、217、616 原稿押え板、 105 搬送ローラ、 106 、205、505、605 光源、 106a、205a 画像用発光素子群、 106b、205b 原稿検出用発光素子群、 107 、204、504、604 排出ローラ、 108 、209、509、609 レンズ、 109 、210、510、610 光電変換素子アレー、 109a、210a、510a、610a 画像読取領域、 109b、210b、510b、510c、610b 原稿検出領域、 110 ステーパーモータ、 111 、216、515、615 原稿、 112 、214、513、613 原稿台、 113 、215、514、614 原稿搬送路、 120 制御回路、 202、502、602 ADF ローラ、 203、503、603 分離パット、 206 、207 、208、506、507、508、606、607、608
ミラー、 LC 制御信号、 LD ドライブ信号、 LG 点灯信号、 S1D 検出信号、 S2D 検出信号、 LDT 点灯時間幅信号、 PL 光軸、 PS 光束。 515 ライトガイド 517 原稿検出用光源 611 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上條 英二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 星野 誠治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−177663(JP,A) 特開 昭59−43667(JP,A) 特開 平2−67863(JP,A) 特開 平4−119065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/028 - 1/031

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方
    向の所定読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、 前記原稿読取位置の原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み
    取る画像読取領域と、原稿の有無および(または)原稿
    の先端・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源は、それぞれ独立した複数の発光素子を原稿幅
    方向に配設して形成し、該発光素子は、前記画像読取領
    域に対応した画像用発光素子群と、前記原稿検出領域に
    対応した原稿検出用発光素子群と、に区分し、 前記画像用発光素子群の点灯と前記原稿検出用発光素子
    群の点灯とをそれぞれ別々に制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】複数の原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、 前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する画像読取用光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、 前記原稿読取位置の原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み
    取る画像読取領域と、原稿の有無を検出する原稿検出領
    域と、に少なく とも区分し、 前記画像読取用光源と異なる位置に設けられ、前記光電
    変換手段の原稿検出領域に光を投射する原稿検出用光源
    と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿台上の原
    稿により付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記
    原稿台上の原稿の有無にしたがって前記原稿検出用光源
    からの光を前記光電変換手段の原稿検出領域に通過また
    は遮光する原稿有無検出機構と、 を備え、前記原稿検出用光源からの光と前記画像読取用
    光源からの光とが、異なる光路を経由して、同一の前記
    光電変換手段の前記原稿検出領域と前記画像読取領域と
    にそれぞれ照射されるようにしたことを特徴とする原稿
    読取装置。
  3. 【請求項3】複数の原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、 前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する画像読取用光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、 前記原稿読取位置の原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子は、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、原稿の画像を読み
    取る画像読取領域と、原稿の先端・後端を検出する原稿
    検出領域と、に少なくとも区分し、 前記画像読取用光源と異なる位置に設けられ、前記光電
    変換手段の原稿検出領域に光を投射する原稿検出用光源
    と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路の
    所定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により
    付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記原稿搬送
    路を搬送される原稿の位置にしたがって前記原稿検出用
    光源からの光を前記光電変換手段の原稿検出領域に通過
    または遮光する原稿先端後端検出機構と 、を備え、 前記原稿検出用光源からの光と前記画像読取用光源から
    の光とが、異なる光路を経由して、同一の前記光電変換
    手段の前記原稿検出領域と前記画像読取領域とにそれぞ
    れ照射されるようにしたことを特徴とする原稿読取装
    置。
  4. 【請求項4】複数の原稿載置される原稿台と、前記 原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、前記 原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、前記原稿読取位置の 原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置
    原稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の
    原稿の有無および前記原稿読取位置に搬送される原稿の
    先端・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形
    成し、該発光素子前記画像読取領域に対応する画像
    用発光素子群と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出
    用発光素子群と、に区分し、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿台上の原
    稿により付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記
    原稿検出用発光素子群から前記光電変換手段の原稿検出
    領域に照射される光の一部を遮光する位置に突出した原
    稿有無検出機構と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路の
    所定位置において該原稿搬送路を搬送される原稿により
    付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記原稿検出
    用発光素子群から前記光電変換手段の原稿検出領域に照
    射される光の一部を遮光する位置に突出した原稿先端後
    端検出機構と、前記 画像用発光素子群の点灯周期を制御する点灯周期制
    御手段と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
    いて、原稿の搬送状況を判断して、前記点灯周期制御手
    段が前記画像用発光素子群の点灯周期を制御することを
    特徴とする原稿読取装置。
  5. 【請求項5】複数の原稿載置される原稿台と、前記 原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、前記 原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、前記原稿読取位置の 原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置
    原稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の
    原稿の有無および前記原稿読取位置に搬送される原稿の
    先端・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記光源は、複数の発光素子原稿幅方向に配設して形
    成し、該発光素子前記画像読取領域に対応する画像
    用発光素子群と、電源投入時には常時点灯され前記原稿
    検出領域に対応する原稿検出用発光素子群と、に区分
    し、前記 画像用発光素子群から前記原稿読取位置に照射され
    た光に対して主走査方向で前記読取幅の範囲外に位置
    し、前記原稿検出用発光素子群から照射された光を反射
    して前記縮小光学系を介して前記光電変換手段の原稿検
    出領域に照射させる反射部材と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿台上の原
    稿により付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記
    原稿検出用発光素子群から前記反射部材および前記縮小
    光学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照射
    される光の一部を遮光する位置に突出して、前記原稿台
    原稿が検出端部を押すことにより遮光端部が該光
    の一部を遮光あるいは透過させる原稿有無検出機構と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路上
    の所定位置に突出し、その遮光端部が前記原稿検出用発
    光素子群から前記反射部材および前記縮小光学系を介し
    前記光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の一
    部を遮光する位置に突出して、前記原稿読取位置に搬送
    される原稿が検出端部を押すことにより遮光端部が
    該光の一部を遮光あるいは透過させる原稿先端後端検出
    機構と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
    いて、前記原稿読取位置に搬送される原稿の搬送状況を
    検出することを特徴とする原稿読取装置。
  6. 【請求項6】前記原稿有無検出機構および前記原稿先端
    後端検出機構の回動面が、前記縮小光学系の光軸の少な
    くとも一部と平行であり、各機構の遮光端部が、各機構
    の回動中心側を凹面とする湾曲形状をしており、 前記原稿有無検出機構および前記原稿先端後端検出機構
    の遮光端部の前記縮小光学系の光軸の一部に対して外側
    の面と該光軸とのなす角度を、θa1とし、該遮光端部の
    該光軸側の面と該光軸とのなす角度を、θa2とし、前記
    原稿検出用発光素子群から投射された光の光束の該遮光
    端部における前記縮小光学系の光軸の一部に対して外側
    の光束面と該光軸とのなす角度を、θb1とし、該光束の
    該光軸側の光束面と該光軸とのなす角度を、θb2とした
    とき、 θa1≧θb1 θa2≧θb2 なる関係にあることを特徴とする請求項5記載の原稿読
    取装置。
  7. 【請求項7】複数の原稿載置される原稿台と、前記 原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、前記原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する画像読取用光源と、 前記原稿読取位置を挟んで前記画像読取用光源と反対側
    で、その上カバーとの間に所定の空室が形成され前記原
    稿読取位置に搬送される原稿を前記原稿読取位置に密接
    させて搬送させる圧板と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、前記 画像読取用光源から照射され前記原稿読取位置の
    稿で反射された光を縮小して前記光電変換手段に導入す
    る縮小光学系と、前記 圧板の空室内に設けられ原稿読取装置の通電時に常
    時点灯して通電状態であることを表示する通電表示光源
    と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置
    原稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿台の
    原稿の有無および前記原稿読取位置に搬送される原稿の
    先端・後端を検出する原稿検出領域と、に区分し、 前記原稿読取位置近くの前記圧板と前記上カバーと
    の空室内で、前記画像読取用光源から前記光電変換素子
    に対して照射された光に対して、副走査方向では同一平
    面上に、主走査方向では前記読取幅の範囲外に位置し、
    前記通電表示光源から照射された光をその入射面から受
    けてその出射面より前記縮小光学系に導入して該縮小光
    学系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照射さ
    せるとともに、少なくともその入射面あるいは出射面の
    一方に前記通電表示光源の光を分散させる分散面形成
    されたライトガイドと、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿台上の原
    稿により付勢される位置に突出し、その遮光端部が前記
    通電表示光源から前記ライトガイドおよび前記縮小光学
    系を介して前記光電変換手段の原稿検出領域に照射され
    る光の一部を遮光する位置に突出して、前記原稿台の
    稿が検出端部を押すことにより遮光端部が該光の一
    部を透過させる原稿有無検出機構と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路上
    の所定位置に突出し、その遮光端部が前記通電表示光源
    から前記ライトガイドおよび前記縮小光学系を介して
    記光電変換手段の原稿検出領域に照射される光の一部を
    遮光する位置に突出して、前記原稿読取位置に搬送され
    原稿が検出端部を押すことにより遮光端部が該光
    の一部を透過させる原稿先端後端検出機構と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
    いて、前記原稿台の原稿の有無や前記原稿読取位置に搬
    送される原稿の搬送状況を検出することを特徴とする原
    稿読取装置。
  8. 【請求項8】前記ライトガイドは、前記圧板が前記原稿
    読取位置から離脱するとともに移動して、前記通電表示
    光源の光の前記縮小光学系への導入を中止し、前記光電
    変換手段の原稿検出領域の検出状態を原稿無しの状態と
    することを特徴とする請求項7記載の原稿読取装置。
  9. 【請求項9】複数の原稿載置される原稿台と、前記 原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、前記 原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、前記原稿読取位置の 原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置
    原稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿読取
    位置に搬送される原稿の先端・後端を検出する原稿検出
    領域と、に区分し、 前記光源、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形
    成し、該発光素子前記画像読取領域に対応する画像
    用発光素子群と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出
    用発光素子群と、に区分し、 前記原稿読取位置近くの、前記原稿搬送路を挟んで前記
    光源側で、前記画像用発光素子群から前記原稿読取位置
    に照射された光に対して、主走査方向で前記読取幅の範
    囲外に位置し、前記原稿検出用発光素子群から照射され
    た光を前記縮小光学系に導入して前記縮小光学系を介し
    前記光電変換手段の原稿検出領域に照射させる反射部
    と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路上
    の所定位置に突出するとともに、前記原稿読取位置に搬
    送される原稿により該原稿の搬送位置に対応して付勢さ
    れ、その遮光端部が前記原稿検出用発光素子群から前記
    反射部材および前記縮小光学系を介して前記光電変換手
    段の原稿検出領域に照射される光を遮光する位置に突出
    するとともに検出端部の付勢状況に応じて該光の遮光
    範囲を多段階的に変化させる原稿先端後端検出機構と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
    いて、前記原稿読取位置に搬送される原稿の搬送状況を
    検出することを特徴とする原稿読取装置。
  10. 【請求項10】複数の原稿載置される原稿台と、前記 原稿台の原稿が原稿読取位置に搬送される原稿搬送
    路と、前記 原稿読取位置に搬送される原稿に主走査方向の所定
    読取幅にわたって光を投射する光源と、 所定幅にわたって複数の光電変換素子が配設された光電
    変換手段と、前記原稿読取位置の 原稿で反射された光を縮小して前記
    光電変換手段に導入する縮小光学系と、 を備えた原稿読取装置において、 前記光電変換手段の光電変換素子、前記読取幅の反射
    光が前記縮小光学系で縮小されて導入される光路幅より
    も所定幅だけ広く配設するとともに、前記原稿読取位置
    原稿の画像を読み取る画像読取領域と、前記原稿読取
    位置に搬送される原稿の先端・後端を検出する原稿検出
    領域と、に区分し、 前記光源、複数の発光素子を原稿幅方向に配設して形
    成し、該発光素子前記画像読取領域に対応する画像
    用発光素子群と、前記原稿検出領域に対応する原稿検出
    用発光素子群と、に区分し、 前記原稿読取位置近くの、前記原稿搬送路を挟んで前記
    光源側で、前記画像用発光素子群から前記原稿読取位置
    に照射された光に対して、主走査方向で前記読取幅の範
    囲外に位置し、前記原稿検出用発光素子群から照射され
    た光を前記縮小光学系に導入して前記縮小光学系を介し
    前記光電変換手段の原稿検出領域に照射させる反射部
    と、 回動可能に設けられ、その検出端部が前記原稿搬送路上
    の所定位置に突出するとともに前記原稿読取位置に搬送
    される原稿により該原稿の搬送位置に対応して付勢さ
    れ、その遮光端部が前記原稿検出用発光素子群から前記
    反射部材および前記縮小光学系を介して前記光電変換手
    段の原稿検出領域に照射される光を遮光する位置に突出
    するとともに検出端部の付勢状況に応じて該光の光量
    を多段階的に変化させる原稿先端後端検出機構と、 を設け、前記光電変換手段の原稿検出領域の出力に基づ
    いて、前記原稿読取位置に搬送される原稿の搬送状況を
    検出することを特徴とする原稿読取装置。
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