JP3171622U - 釣り針外し具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単に釣針を外す事ができ、外した釣針が再度引っかかる事がない釣り針外し具を提供する。【解決手段】外筒の上端に指掛け部を備え、外筒の下端に略半周切削いで開口部2cを形成したガイド部2と、外筒内に挿入するスライド棒の下端部に略半周切削いで切欠部を形成すると共に下端にスリット3eを設けて係止部3dを備え、スライド棒3aの上端に押下部を備えた操作部3と、スライド棒を挿通し指掛け部2bと押下部3bの間に位置するスプリング4とからなり、ガイド部、操作部及びスプリングを組合わせ、開口部に切欠部を位置させた状態で、魚にかかった釣針の釣糸をスリットから係止部の内側に位置させ、係止部を釣糸に沿い釣針の位置へ下ろして釣針を係止部に掛け、押下部と指掛け部を近づける事で外筒の下端が魚の口内の壁面を押圧しながらスライドし、係止部が外筒の先端部の筒内に収納される時に釣針が魚の口から外れることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、魚釣りの際に魚の口内に係った釣り針を魚の口内から取り外すための釣り針外し具に関する。
従来、魚の口内から釣り針を外すには、片手で魚の口を開くように持ち、他方の手で針の形状を考えて釣り針の方向を変えながら魚の口内から取り外していた。
しかしながら、上記のような方法は、魚に触れるのが平気で慣れた釣り人であれば、難なく行うことができるが、最近では魚自体に触ることができない釣り人も多く、また、魚が釣り針を奥まで飲み込んでしまっている場合もあるため、上記のような取り外し方法が必ずしも最適な方法とは言えなかった。
また、上記のように針を飲み込んでしまった時のために端部が鈎状になった細長い釣り針外し具が昔から利用されているが、この釣り針外し具は、釣り針に係止して釣り針を捻り返したりしながら取り外す道具で、針の様子が見えない程、魚の口の奥で釣り針が引っかかっている場合には何度も何度も針の方向を変えたりするため、釣り針を外し終える頃には釣り針が係っていた部分やその付近を傷だらけにしてしまうことがあり、飼育用として釣り上げたり、釣った後に生きたまま放す場合、内部が傷付いているためすぐに死んでしまうことがあった。
その他、様々な釣り針外し具が公開されているが、理論上釣り針を外すことが出来ても、実際には釣り針が外し具内で倒れてしまったり、魚の口から取り出すまでの間に釣り針が別の場所に引っかかってしまったり、魚の口から取り出すまでの間に引っかけることのない外し具であっても、構成が複雑で使い勝手が良いものは見あたらなかった。
そこで、本考案は、魚に直接触れることなく、また魚を傷つける事なく簡単に釣り針を外すことができ、更に外した釣り針を魚の口内から取り出すまでの間に針が再度引っかかることがない釣り針外し具を提供する。
本考案は、上記の課題を解決するために、魚の口から釣り針を外すための釣り針外し具であって、筒状の外筒2aの上端に指を係止する指掛け部2bを備え、前記外筒2aの下端部に長手方向に略半周切り削いで開口部2cを形成した正面略T字状のガイド部2と、前記指掛け部2b側から外筒2a内に挿入されるスライド棒3aの下端部に長手方向に略半周切り削いで切欠部3cを形成するとともに下端にスリット3eを設け釣り針を係止する係止部3d備え、前記スライド棒3aの上端に前記指掛け部に掛けた指の手のひらを押しつける押下部3bを備えた正面略T字状の操作部3と、前記スライド棒3aを挿通し前記指掛け部2bと押下部3bの間に位置するスプリング4とからなり、前記ガイド部2、操作部3及びスプリング4を組み合わせ、前記開口部2cに切欠部3c位置させた状態で、魚の口内に引っかかった釣り針に結ばれる釣り糸を前記スリット3eから通し、前記係止部3dの内側に位置させ、前記係止部3dを前記釣り糸に沿って前記釣り針5aの位置まで下ろして前記釣り針5aを前記係止部3dに掛け、前記押下部3bと指掛け部2bを近づけることにより前記外筒2aの下端が魚の口内の壁面を押圧しながらスライドし、前記係止部3dが前記外筒2aの先端部の筒内に収納される時に前記釣り針5aが魚の口内から外れることを特徴とする釣り針外し具の構成とした。
本考案は上記のような構成であるため、魚を無駄に傷つけることなく素早く簡単に釣り針を外すことができる。
また、釣り針を外した後に、魚の口から取り出すまでの間も釣り針が再度引っかかることがない。
更に、魚に直接触れることなく操作することもできるため、釣りは好きだが、魚には触りたくないというような釣り人でも釣り針を外すことが出来る。
以下、添付の図面を参照し、本考案の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本考案である釣り針外し具の正面図、図2は釣り針外し具の側面図、図3は釣り針外し具の分解図、図4は釣り針外し具の縮めた状態の正面図、図5は釣り針外し具のA−A線断面図、図6から図9は釣り針外し具の使用手順を示した図である。
図1から図5に示すように、本考案である釣り針外し具1は、魚の口から釣り針を外すための釣り針外し具であって、筒状の外筒2aの上端に指を係止する指掛け部2bを備え、前記外筒2aの下端部に長手方向に略半周切り削いで開口部2cを形成した正面略T字状のガイド部2と、前記指掛け部2b側から外筒2a内に挿入されるスライド棒3aの下端部に長手方向に略半周切り削いで切欠部3cを形成するとともに下端にスリット3eを設け釣り針を係止する係止部3d備え、前記スライド棒3aの上端に前記指掛け部に掛けた指の手のひらを押しつける押下部3bを備えた正面略T字状の操作部3と、前記スライド棒3aを挿通し前記指掛け部2bと押下部3bの間に位置するスプリング4とからなる。
前記外筒2aは直径約1cm程度を予定しているが、特に限定したものではなく、魚の口の大きさや釣り針の大きさに合わせて、変更しても良い。また、前記外筒2aの下端部に形成する開口部2cは外筒2aの全長に対しておよそ3分の1程度の長さを予定しているが、開口部2cの全長についても、外筒2aの全長が変更されればそれに伴い変更する。但し、前記開口部2cの全長はあまり長くなくても十分に本考案の効果を発揮することが出来る。
前記外筒2aの上端に備えた指掛け部2bは肉厚な形状をしているのが好ましく、前記外筒2aを中心として外筒2aから両側に等しく突出しているが、この突出した部分の下面を上方に向かって緩やかに湾曲させることが好ましく、このような形状とすることで指を係止しやすくなる。但し、肉厚であることに限定してはおらず、平板状や細長い形状であってもよく、更に緩やかに湾曲させることにも限定してはおらず、指を掛けやすい形状であれば他の形状であっても構わない。
前記スライド棒3aの外径は、前記外筒2aの内径よりも小さく、即ち、前記スライド棒3aが外筒2a内に挿通され、難なくスライドできる程度の外径であればよい。但し、スライド棒3aの外径と外筒2aの内径の差があまりに大きすぎると、器具として操作性が落ちるためスライド棒3aの外径は外筒2aの内径よりやや小さい程度に留めておくことが好ましい。但し、前記スライド棒3aの全長は外筒2aの全長よりも長くなければならない。
前記スライド棒3aの先端に形成する切欠部3cの全長は前記開口部2cの半分程度あればよい。
また、前記切欠部3cの更に先端に設けた係止部3dは弧状をしており、前記切欠部3cで略半円切り落とした後に残ったスライド棒3a先端の略半円部分と弧状の前記係止部3dにより形成される略円形の直径は、前記スライド棒3aの直径と等しいことが好ましい。但し、等しいことに限定したものではなく、前記外筒2aの内径よりも小さければよい。
また、前記係止部3dの下面、即ちスライド棒3aの先端部側の面は先端部とは反対方向に向かって緩やかに湾曲しており、中央に凹部3fが形成されている。魚の口内に引っかかった釣り針を前記係止部3dに掛けると、前述の湾曲に従って釣り針が係止部3dの中央に滑り、最後に前記凹部3fに掛かり固定される。
前記スライド棒3aの上端に備えた押下部3bは肉厚な形状をしているのが好ましく、前記スライド棒3aを中心としてスライド棒3aから両側に等しく突出している。また、押下部3bの上面から両端にかけては緩やかにカーブした形状をしているのが好ましい。但し、押下部3bが肉厚であること及び上面から両端にかけて緩やかにカーブしていることに限定したものではない。押下部3bを手のひらに当てやすく、操作しやすい形状であれば他の形状であってもよい。
図1から図4に示すように、前記ガイド部2と操作部3は、前記スライド棒3aを外筒2a内にスライド可能に挿通することにより連結されており、前記スライド棒3aは更にスプリング4に挿通されている。即ち、前記スライド棒3aはまずスプリング4に挿通され、その後で外筒2aに挿通され、前記スプリング4が前記押下部3bと指掛け部2bの間に位置している。
また、前記指掛け部2bの正面中央から背面に向かってノックピン2dが挿通固定され、更に前記スライド棒3aの中央より上部にはガイド孔3gが穿設されており、前記ノックピン2dは前記ガイド孔3g内を貫通している。
従って、前記スライド棒3aはノックピン2dがガイド孔3g内を移動できる分だけ上下にスライドすることが出来る。
図1に示すように、前記操作部3とガイド部2が組み立てられて操作部3を動かしていない状態では、前記スライド棒3aの先端に形成した切欠部3cは前記外筒2aの開口部2cに位置しており、ちょうど係止部3dが開口部2cの中央付近に位置している。
そして、押下部3bと指掛け部2bを近づけると、図4に示すように前記切欠部3cは開口部2c内を下方に移動し、前記係止部3dが外筒2aの先端の筒内に隠れる。
次に図6から図9を利用して、本考案である釣り針外し具1の使用方法を説明する事とする。
まず図6に示すように、前記ガイド部2、操作部3及びスプリング4を組み合わせ、前記開口部2cに切欠部3c位置させた状態で、魚6の口内に引っかかった釣り針5aに結ばれる釣り糸5を前記スリット3eから通し、前記係止部3dの内側に位置させる。
次に図7に示すように、前記係止部3dを前記釣り糸5に沿って前記釣り針5aの位置まで下ろして前記釣り針5aを前記係止部3dに掛ける。尚、前記釣り針5aは係止部3dの湾曲を滑り凹部3fで固定される。前記釣り針5aが係止部3dに係った状態となっているので、図7のB部拡大に示すように、外筒2aの先端部は魚6の口内に位置している。また、釣り針5aのチモト(鉤元)からジク(軸)にかけた部分が、スライド棒3aの内壁に接触するため、釣り針5a自体がスライド棒3a内で倒れることがない。
次に、図8及び図9(D)に示すように、前記押下部3bと指掛け部2bを近づけることにより前記外筒2aの下端が魚の口内の壁面6aを押圧しながらスライドし、最後に図9(E)に示すように、前記係止部3dが前記外筒2aの先端部の筒内に収納される時に前記釣り針5aが魚の口内から外れる。
釣り針5aが外筒2aの先端の筒内に収納された状態では、釣り針5a自体が本考案である釣り針外し具1内に位置しているため、その状態を維持しながら釣り針外し具1を魚の口から抜き出せば、釣り針5aが魚の口内の別の場所に引っかかるというような心配はない。
以上のように、本考案である釣り針外し具を使用すると、筒体2aの先端部が魚の口内の壁面を釣り針5aの形状に添って押圧してゆくため、無理に釣り針を外して魚の口内の壁面を無駄に傷つけることはなく、また、釣り針を取り外すまでの時間も大幅に短縮できるため、釣った魚へのダメージが少なく済み、釣り上げた魚を飼育する場合は従来よりも元気な状態で飼育することができ、元の水中に放つ(リリースする)場合は元気なまま逃がすことができる。
本考案である釣り針外し具は、短時間で簡単に魚を無駄に傷つけることなく釣り針を外すことが出来るため、魚釣りや魚に関する多くの領域に多大な貢献をもたらす。
1 釣り針外し具
2 ガイド部
2a 外筒
2b 指掛け部
2c 開口部
2d ノックピン
3 操作部
3a スライド棒
3b 押下部
3c 切欠部
3d 係止部
3e スリット
3f 凹部
3g ガイド孔
4 スプリング
5 釣り糸
5a 釣り針
6 魚
6a 魚の口の内壁
2 ガイド部
2a 外筒
2b 指掛け部
2c 開口部
2d ノックピン
3 操作部
3a スライド棒
3b 押下部
3c 切欠部
3d 係止部
3e スリット
3f 凹部
3g ガイド孔
4 スプリング
5 釣り糸
5a 釣り針
6 魚
6a 魚の口の内壁
Claims (1)
- 魚の口から釣り針を外すための釣り針外し具であって、
筒状の外筒の上端に指を係止する指掛け部を備え、前記外筒の下端部に長手方向に略半周切り削いで開口部を形成した正面略T字状のガイド部と、前記指掛け部側から外筒内に挿入されるスライド棒の下端部に長手方向に略半周切り削いで切欠部を形成するとともに下端にスリットを設け釣り針を係止する係止部備え、前記スライド棒の上端に前記指掛け部に掛けた指の手のひらを押しつける押下部を備えた正面略T字状の操作部と、前記スライド棒を挿通し前記指掛け部と押下部の間に位置するスプリングとからなり、
前記ガイド部、操作部及びスプリングを組み合わせ、前記開口部に切欠部位置させた状態で、魚の口内に引っかかった釣り針に結ばれる釣り糸を前記スリットから通し、前記係止部の内側に位置させ、前記係止部を前記釣り糸に沿って前記釣り針の位置まで下ろして前記釣り針を前記係止部に掛け、前記押下部と指掛け部を近づけることにより前記外筒の下端が魚の口内の壁面を押圧しながらスライドし、前記係止部が前記外筒の先端部の筒内に収納される時に前記釣り針が魚の口内から外れることを特徴とする釣り針外し具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005032U JP3171622U (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | 釣り針外し具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011005032U JP3171622U (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | 釣り針外し具 |
Publications (1)
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JP3171622U true JP3171622U (ja) | 2011-11-10 |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020130025A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | 鈴木 一弘 | フック取り外し装置 |
KR20230017036A (ko) * | 2021-07-27 | 2023-02-03 | 곽명해 | 낚시받침대 고정장치 |
KR20230133426A (ko) * | 2022-03-11 | 2023-09-19 | 손민우 | 낚싯대용 받침대 |
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2011
- 2011-08-29 JP JP2011005032U patent/JP3171622U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020130025A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | 鈴木 一弘 | フック取り外し装置 |
JP7219627B2 (ja) | 2019-02-18 | 2023-02-08 | 一弘 鈴木 | フック取り外し装置 |
KR20230017036A (ko) * | 2021-07-27 | 2023-02-03 | 곽명해 | 낚시받침대 고정장치 |
KR20230133426A (ko) * | 2022-03-11 | 2023-09-19 | 손민우 | 낚싯대용 받침대 |
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