JP3171610B2 - 自動車電話用ガラスアンテナ - Google Patents

自動車電話用ガラスアンテナ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、800MHz〜1GH
z程度の周波数帯域に使用するのに適した自動車電話用
ガラスアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車による移動時において車内
からの通話を可能とすべく、自動車に電話を搭載する例
が多く見受けられるようになってきた。このような自動
車電話に用いられる電波は、主に860〜940MHz
の周波数帯に属するものが利用されており、その場合の
送受信のためのアンテナとしては、一般にポールアンテ
ナが用いられる。
【0003】このようなポールアンテナについては、ア
ンテナとしての十分な実用性能を得ることはできるもの
の、通常、取り付け車体面から棒状に突き出した形で用
いられることになる。このため、1つの突起物として走
行中に不快な風切り音を発生させたり、あるいは外観的
にも煩雑で見た目が悪いなど問題がある。また、人を
傷つける恐れがあるほか、駐車中にいたずらされる可能
性もあるなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来からあ
るポールアンテナにみられた上記の問題に鑑み、リアガ
ラス、サイドガラス、フロントガラス等のガラスに所定
のパターンのアンテナ導体を設けることで、ポールアン
テナと同等の実用的なアンテナ利得を得ることを可能と
した自動車電話用ガラスアンテナを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、輪郭形状がほぼ三角形
又は扇形となるように放射状に頂点たる一点から複数本
の導体線条を延長させてなる主アンテナ導体と、該主ア
ンテナ導体の頂点と相対向させかつ直流的に接続しない
ように形成してなる島状のアース導体とからなるアンテ
ナ導体がガラス板の所定位置に少なくともひとつ形成さ
れ、上記主アンテナ導体と上記アース導体上にそれぞ
給電点を設けてなることを特徴とする自動車電話用ガ
ラスアンテナを提供する。 また、放射状に頂点たる一点
からそれぞれ長さの相違する複数本の導体線条を延長さ
せてなる主アンテナ導体と、該主アンテナ導体の頂点と
相対向させかつ直流的に接続しないように形成してなる
島状のアース導体とからなるアンテナ導体がガラス板の
所定位置に少なくともひとつ形成され、上記主アンテナ
導体上と上記アース導体上にそれぞれ給電点を設けてな
ることを特徴とする自動車電話用ガラスアンテナを提供
する。
【0006】以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明
する。自動車のリアガラスやサイドガラスなど、適宜の
部位の窓枠に装着されるガラス板には、自動車電話用の
アンテナエレメントとして、主に860〜940MHz
程度の周波数帯の電波に対するアンテナ利得に優れた適
宜のパターンでアンテナ導体が設けられている。
【0007】図1は、本発明に係る自動車電話用ガラス
アンテナのアンテナ導体の代表的なパターン例を示す正
面図である。図1において、頂点たる一点から、全体の
輪郭形状が概略三角形状となるように放射状に複数本
(図1においては5本)の導体線条3と上記頂点部に形
成された給電点5で構成される主アンテナ導体2が設け
られている。主アンテナ導体2の給電点5の下部に間隔
をおいて相対向して島状のアース導体たる台形のアース
導体4が設けられる。
【0008】信号用の給電点5は、主アンテナ導体2上
に設けられ、アース用の給電点6は、アース導体4上に
設けられる。主アンテナ導体2に励起された受信信号
は、給電点5より信号用のケーブルを介して受信機に送
られる。受信機のアース端子は、アース用のケーブルに
よって、給電点6に接続される。θ1 、θ2 は台形アー
ス導体4の底辺が有する角度である。
【0009】なお、島状のアース導体4は、アンテナ性
能を向上させるために、車体と容量結合させ、良好なア
ースを形成させるとともに、必要な周波数帯域の全範囲
において、適正なインピーダンス特性になるように台形
が好ましい。アース導体4が、ガラス板の4角近傍に配
される場合は、四角形等のガラス板の4角の形状に適合
した形状が望ましい。
【0010】アース導体4の面積は車体との結合容量を
十分もたせるため2cm2 20cm2 の面積を持たせ
ることがアンテナ性能が向上して好ましい。アース導体
4と車体との間隔は、車体とガラスの取付角度などによ
り変化するが、通常0.2mm3cmが好ましく、2
mm1cmがアンテナ性能がより向上して好ましい。
【0011】アース導体4の形状が、台形などであった
場合、車体と近接した辺の長さをθ1 、θ2 で調整する
ことができる。820〜940MHz程度で使用する場
合は、45〜85度が適当であり、60〜80度が望ま
しい範囲である。
【0012】主アンテナ導体2とアース導体4との距離
は、0.5〜10mm程度が好ましい。この範囲外であ
るとケーブル等の伝送系と主アンテナ導体2等で形成さ
れる受信系との間のインピーダンス不整合が生じ、受信
特性上好ましくない。より好ましくは1〜5mmであ
る。
【0013】導体線条3の開き角θ0 は5〜150度程
度が好ましい。この範囲以外であると上記インピーダン
スの不整合が生じるからである。より望ましいθ0 の範
囲は、10〜90度であり、特に望ましいθ0 の範囲は
15〜45度である。
【0014】各導体線条3の長さは、利用する周波数域
の1/4波長より30%程度短い長さが受信特性上好ま
しい。例えば、利用周波数が820〜940MHzなら
ば各導体線条3の長さは50〜70mm程度が好まし
い。しかし、この範囲外であっても使用できる。また、
各導体線条3のそれぞれの長さを相違させることによっ
て、相違する周波数であっても、均一に受信できる。
7に各導体線条3のそれぞれの長さが相違している場合
のアンテナ導体の一例を示す。
【0015】 各導体線条3の幅は0.5〜2mm、本数
は3〜10本程度がそれぞれ受信特性、視野確保の両面
を考慮した場合好ましい
【0016】給電点5は主アンテナ導体2上のいずれの
位置に設けられてもよいが、頂点に設けられることが受
信特性上好ましい。また、ガラス板上に、曇り止め用の
デッフォッガーが設けられている場合には、該デフォッ
ガーと主アンテナ導体2との距離は2cm以上とするこ
とが好ましい。該デフォッガーの影響により、受信特性
が低下するのを防止するためである。
【0017】なお、本発明において導体線条3はガラス
板が合わせガラス板であるときはその接合面のいずれか
の面、あるいは車内側もしくは車外側に位置する表面に
設けることができ、単板構造の強化ガラスなどであると
きは、車内側もしくは車外側に位置する表面に設けるこ
とができる。
【0018】本発明におけるアンテナ導体は、前記パタ
ーン例につき90度あるいは所定角度回転させ、水平方
向に主アンテナ導体2を配置したパターンを用いること
もできる。また放射線状の数をふやすことにより、利
得、指向性を改善することができる。
【0019】図2は、本発明にかかる一実施例であり、
本発明にかかるアンテナ導体の設ける位置を示す自動車
後部窓用のガラス板1の正面図である。図2において3
0はAM、FM用等のアンテナ導体、20はデフォッガ
ー、15は本発明にかかるアンテナ導体が形成される部
分の例を示すものである。
【0020】図2によればデフォッガー20やAM
M等のため他のアンテナ導体30が設けられたリアガラ
スとしてのガラス板1に対し、その下側部における左右
もしくは中央部をアンテナ導体の形成領域15として設
定した場合の実施例が示されているが、アンテナ導体の
形成位置やアンテナ導体の形状数などについてはアンテ
ナ利得との関係で適宜選定することができ、さらにはリ
アガラスのみならずサイドガラスなど、適宜の部位の窓
ガラスに設けることもできる。
【0021】また本発明においてガラス板1面に形成さ
れるアンテナ導体は、Ag、Al、Pd等の導電性物質
粉末をガラス粉末、及び粘結剤その他所望の添加剤とを
混合して製造された導電性ペーストを所定のパターンで
プリントしこれを焼結して形状される導電性線条、もし
くは銅箔等の導電性金属箔など、適宜の導電性線状材料
を用いて形成することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に従って実施例を説明する。 (実施例1) 図3は、実施例しており、ガラス板面に形成した
アンテナ導体の各寸法を示す部分斜視図である。アンテ
ナ導体は図1に示したパターンとし、ガラス板上に導電
性ペーストを印刷により形成後、焼結させて作製した。
各部の寸法は次の通りである。なお、図3においてアン
テナ導体としての各導体のパターンは、メッキを施した
導体線条形成た。また、図中の35はガラス板1の
エッジ部に黒セラミックを焼結することで周設されてい
る被覆部を示す。
【0023】 (1)主アンテナ導体2 高さ a=50mm 幅 b=25mm 導体線条幅 1mm 本数 5本 θ0 =20度 (2)アース導体4 幅 c=25mm 高さ d=15mm 角度 θ1 =θ2 =70度 (3)黒セラミック35のエッジからの距離 e=90mm f=10mm (4)主アンテナ導体とアース導体4の距離 g=2mm
【0024】以上の結果、表1〜2に示す実験データが
得られた。表1〜2のデータは垂直偏波面におけるアン
テナ感度を示す。また、図4は880MHz、図5は9
10MHzのそれぞれ指向特性図である。表1〜2の
「最小利得」、「平均利得」、「最大利得」は、それぞ
れ自動車同じ位置で1回転させた場合の最小、平均、
最大利得である。これらのデータは、従来のポールアン
テナとほぼ同等値であって、実用上ほぼ同等な性能を有
することがわかった(なお、表1〜4の単位はdBμV
である)。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】(実施例2) 図6に、各導体線条の長さを変えた実施例を示す。図6
において、各寸法を以下に示す。 h=3cm i=5cm j=7cm k=9cm l=11cm θ0 =25度 結果を表3〜4に示す。この結果より明らかなように、
820〜940MHzに亘りほぼ平坦な周波数特性を得
ることができた。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、自動
車電話用に利用されている820〜940MHz程度の
周波数帯の電波に対するアンテナ感度を従来からあるポ
ールアンテナのアンテナ利得と同等の水準を維持させた
ものを提供できる。以上の効果からポールアンテナを不
要とすることで自動車の車体面から突起物をなくするこ
とができる。従って、外観上の煩雑感や不快な風切り音
をなくし、かつ、いたずらされることがない安全性の高
い自動車電話用ガラスアンテナを提供することができる
という効果も認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナ導体の正面図
【図2】本発明に係るアンテナ導体の設ける位置を示す
自動車後部窓用のガラス板の正面図
【図3】実施例1に係るアンテナ導体が形成されたガラ
ス板面の部分斜視図
【図4】実施例1に係るアンテナ導体の880MHzの
指向特性図
【図5】実施例1に係るアンテナ導体の910MHzの
指向特性図
【図6】実施例2に係るアンテナ導体の設ける位置を示
す自動車後部窓用のガラス板の正面図
【図7】導体線条3のそれぞれの長さが相違している
場合のアンテナ導体の一例を示す正面図
【符号の説明】
2 主アンテナ導体 3 導体線条 4 アース導体 5 給電点 6 給電点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輪郭形状がほぼ三角形又は扇形となるよう
    に放射状に頂点たる一点から複数本の導体線条を延長さ
    せてなる主アンテナ導体と、該主アンテナ導体の頂点と
    相対向させかつ直流的に接続しないように形成してなる
    島状のアース導体とからなるアンテナ導体がガラス板の
    所定位置に少なくともひとつ形成され、上記主アンテナ
    導体と上記アース導体上にそれぞれ給電点を設けてな
    ことを特徴とする自動車電話用ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】放射状に頂点たる一点からそれぞれ長さの
    相違する複数本の導体線条を延長させてなる主アンテナ
    導体と、該主アンテナ導体の頂点と相対向させかつ直流
    的に接続しないように形成してなる島状のアース導体と
    からなるアンテナ導体がガラス板の所定位置に少なくと
    もひとつ形成され、上記主アンテナ導体と上記アース
    導体上にそれぞれ給電点を設けてなることを特徴とする
    自動車電話用ガラスアンテナ。
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JP6412059B2 (ja) * 2016-05-27 2018-10-24 Necプラットフォームズ株式会社 設置体及び設置システム
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