JP3171608B2 - 画像形成装置の制御回路 - Google Patents
画像形成装置の制御回路Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写器等の
画像形成装置に係わり、特に品質の良い画像形成(記
録)を行える画像形成装置に関する。
画像形成装置に係わり、特に品質の良い画像形成(記
録)を行える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機や電子写真プリンタ等の
ような画像形成装置では、入力される画像データが、そ
の装置の解像度に応じたビットマップデータに展開され
た後、エンジン部で画像形成(記録)が行われる。
ような画像形成装置では、入力される画像データが、そ
の装置の解像度に応じたビットマップデータに展開され
た後、エンジン部で画像形成(記録)が行われる。
【0003】例えば、解像度が300dpi のレーザプリ
ンタでは、300dpi 相当のドットを単位とするデジタ
ル画像に変換されて、画像形成(記録)が行われる。
ンタでは、300dpi 相当のドットを単位とするデジタ
ル画像に変換されて、画像形成(記録)が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
画像形成装置で画像形成(記録)を行った場合、人間の
目に縦線,横線と斜め線とでは、記録されるドット径が
同じであっても、線幅が異なって見えてしまうという印
字品質(記録品質)上の問題があった。
画像形成装置で画像形成(記録)を行った場合、人間の
目に縦線,横線と斜め線とでは、記録されるドット径が
同じであっても、線幅が異なって見えてしまうという印
字品質(記録品質)上の問題があった。
【0005】その一例を、図8に示す。同図において、
横線20を構成するドット22の径と斜め線30を構成
するドット32の径は同一であるが、人間の視覚感覚
上、人間の眼には斜め線30の線幅W4 の方が、横線2
0の線幅W2 よりも細く見えてしまう。
横線20を構成するドット22の径と斜め線30を構成
するドット32の径は同一であるが、人間の視覚感覚
上、人間の眼には斜め線30の線幅W4 の方が、横線2
0の線幅W2 よりも細く見えてしまう。
【0006】ここで、画像形成装置の一つであるレーザ
プリンタの動作を簡単に説明する。レーザプリンタにお
いては、まず、上位装置(例えば、コンピュータ)から
送られてくる印刷データが、プリンタ装置内部の制御回
路(コントローラ)で、ページバッファ、もしくはライ
ンバッファに、ドット単位の「1」,「0」のパターン
(ビットマップ)として展開される。このビットマップ
の展開において、縦線,横線は、それぞれ、ドットが
縦,横のドット列として展開される。一方、斜め線は、
斜めに並んだドットの列に展開される。このとき、縦
線,横線,及び斜め線を、同じ大きさ(同一径)のドッ
トかつ同じドットピッチで記録すると、ドット間の間隔
が、縦線,横線と斜め線では異なることになる。また、
斜め線においては、線の傾き(傾斜角)の違いによって
ドット間の間隔は異なってくる。
プリンタの動作を簡単に説明する。レーザプリンタにお
いては、まず、上位装置(例えば、コンピュータ)から
送られてくる印刷データが、プリンタ装置内部の制御回
路(コントローラ)で、ページバッファ、もしくはライ
ンバッファに、ドット単位の「1」,「0」のパターン
(ビットマップ)として展開される。このビットマップ
の展開において、縦線,横線は、それぞれ、ドットが
縦,横のドット列として展開される。一方、斜め線は、
斜めに並んだドットの列に展開される。このとき、縦
線,横線,及び斜め線を、同じ大きさ(同一径)のドッ
トかつ同じドットピッチで記録すると、ドット間の間隔
が、縦線,横線と斜め線では異なることになる。また、
斜め線においては、線の傾き(傾斜角)の違いによって
ドット間の間隔は異なってくる。
【0007】ところで、人間の目は、線の幅を、ドット
の包絡線とドット密度の両者が絡みあった形で感じるよ
うになっている。このため、人間の目は、ドット間隔が
広く、ドット密度が小さな斜め線の方を、横線、縦線よ
りも細く感じてしまう。
の包絡線とドット密度の両者が絡みあった形で感じるよ
うになっている。このため、人間の目は、ドット間隔が
広く、ドット密度が小さな斜め線の方を、横線、縦線よ
りも細く感じてしまう。
【0008】ここで、ドットピッチ(ドット間隔)の変
化と感覚的線幅(人間の目に感じられる線幅)の変化と
の対応関係を図9に示す。同図において、横軸がドット
径を「1」として正規化した場合のドットピッチであ
り、縦軸がドットピッチが「0」のときを「1」とした
場合の感覚的線幅である。
化と感覚的線幅(人間の目に感じられる線幅)の変化と
の対応関係を図9に示す。同図において、横軸がドット
径を「1」として正規化した場合のドットピッチであ
り、縦軸がドットピッチが「0」のときを「1」とした
場合の感覚的線幅である。
【0009】同図において、ドット径をドットピッチの
約1.4倍とした場合、横線は、図中において、A1 で
示すドットピッチ(約0.71=1÷√2)に相当す
る。また、45°の斜め線は、図中においてB1 で示す
ドットピッチ(1.0)に相当する。したがって、上記
横線,斜め線の感覚的線幅は、同図から知られるよう
に、それぞれ、「0.9」,「0.85」となる。この
ため、人間の眼には、上記45°の斜線の方が上記横線
よりも約5%程度(0.85÷0.9=0.94・・
・)細く感じられる。
約1.4倍とした場合、横線は、図中において、A1 で
示すドットピッチ(約0.71=1÷√2)に相当す
る。また、45°の斜め線は、図中においてB1 で示す
ドットピッチ(1.0)に相当する。したがって、上記
横線,斜め線の感覚的線幅は、同図から知られるよう
に、それぞれ、「0.9」,「0.85」となる。この
ため、人間の眼には、上記45°の斜線の方が上記横線
よりも約5%程度(0.85÷0.9=0.94・・
・)細く感じられる。
【0010】このように、従来の画像形成装置では、縦
線,横線を形成するドットの径と斜め線を構成するドッ
トの径とを同じ大きさにしていたので、斜め線を構成す
るドット列のドットピッチが、横線もしくは縦線を構成
するドット列のドットピッチよりも大きくなっていた。
そのため、用紙上に画像を形成(記録)した場合、人間
の眼には、斜め線が縦線,横線よりも細く感じられ、そ
の結果として画像の記録品質が低下してしまうという問
題があった。
線,横線を形成するドットの径と斜め線を構成するドッ
トの径とを同じ大きさにしていたので、斜め線を構成す
るドット列のドットピッチが、横線もしくは縦線を構成
するドット列のドットピッチよりも大きくなっていた。
そのため、用紙上に画像を形成(記録)した場合、人間
の眼には、斜め線が縦線,横線よりも細く感じられ、そ
の結果として画像の記録品質が低下してしまうという問
題があった。
【0011】本発明は、人間の眼に、斜め線の線幅が、
縦線,横線の線幅と同一の太さに感じられるような画像
形成(記録)を行うようにして、画像の記録品質を向上
させることを目的とする。
縦線,横線の線幅と同一の太さに感じられるような画像
形成(記録)を行うようにして、画像の記録品質を向上
させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説
明図である。本発明は、ドットの組み合せにより画像形
成を行う画像形成装置の制御回路を前提とする。上記画
像形成装置としては、例えば、電子写真方式のプリンタ
や複写装置、さらには、ドットマトリックス方式の各種
プリンタ等が該当する。
明図である。本発明は、ドットの組み合せにより画像形
成を行う画像形成装置の制御回路を前提とする。上記画
像形成装置としては、例えば、電子写真方式のプリンタ
や複写装置、さらには、ドットマトリックス方式の各種
プリンタ等が該当する。
【0013】斜め線検出手段1は、ホストコンピュータ
等の上位装置から入力される記録データから得られるビ
ットマップデータから、所定の傾斜角を有する斜め線を
検出する。この検出は、例えば、様々な傾斜角を有する
複数の斜め線のテンプレートパターンを、予め用意(記
憶)しておき、記録を行うドットが中心に位置する、そ
のテンプレートパターンと同一のドットマトリックス構
成のビットマップデータを、画像形成用のビットマップ
データが1ページ分記憶されているページバッファ(ビ
ットマップメモリ)から読み出し、その読み出したビッ
トマップデータを、上記複数のテンプレートパターン
と、順次、比較・照合することにより行う。そして、一
致するテンプレートパターンを見つけ出すことにより、
そのテンプレートパターンと同一の傾斜角を有する斜め
線を検出する。
等の上位装置から入力される記録データから得られるビ
ットマップデータから、所定の傾斜角を有する斜め線を
検出する。この検出は、例えば、様々な傾斜角を有する
複数の斜め線のテンプレートパターンを、予め用意(記
憶)しておき、記録を行うドットが中心に位置する、そ
のテンプレートパターンと同一のドットマトリックス構
成のビットマップデータを、画像形成用のビットマップ
データが1ページ分記憶されているページバッファ(ビ
ットマップメモリ)から読み出し、その読み出したビッ
トマップデータを、上記複数のテンプレートパターン
と、順次、比較・照合することにより行う。そして、一
致するテンプレートパターンを見つけ出すことにより、
そのテンプレートパターンと同一の傾斜角を有する斜め
線を検出する。
【0014】補正データ発生手段2は、斜め線検出手段
1により検出された斜め線の傾斜角に基づいて、その斜
め線を形成するドットの径を制御するための補正データ
を発生する。
1により検出された斜め線の傾斜角に基づいて、その斜
め線を形成するドットの径を制御するための補正データ
を発生する。
【0015】制御手段3は、補正データ発生手段2から
発生される補正データを基に、斜め線を形成するドット
が、所定長の径で記録されるように制御する。この制御
手段3は、画像形成装置が電子写真方式のプリンタや複
写機等の記録装置である場合には、請求項2記載のよう
に静電潜像が形成される感光体に加わる露光量を制御す
ることにより、斜め線を形成するドットの径を制御す
る。そして、上記記録装置が、レーザにより露光プロセ
スを行うレーザプリンタや複写機であれば、例えば、請
求項3記載のように光ヘッドに設けられたレーザの発光
時間を制御したり、または、請求項4記載のように光ヘ
ッドに設けられたレーザダイオードに流れる電流を制御
することにより、感光体に加わる露光時間を制御する。
さらに、請求項5記載のように、光ヘッドに設けられた
レーザダイオードの発光時間とそのレーザダイオードに
流れる電流の両者を組み合わせた制御を行うことによ
り、感光体に加わる露光量を制御することにしてもよ
い。
発生される補正データを基に、斜め線を形成するドット
が、所定長の径で記録されるように制御する。この制御
手段3は、画像形成装置が電子写真方式のプリンタや複
写機等の記録装置である場合には、請求項2記載のよう
に静電潜像が形成される感光体に加わる露光量を制御す
ることにより、斜め線を形成するドットの径を制御す
る。そして、上記記録装置が、レーザにより露光プロセ
スを行うレーザプリンタや複写機であれば、例えば、請
求項3記載のように光ヘッドに設けられたレーザの発光
時間を制御したり、または、請求項4記載のように光ヘ
ッドに設けられたレーザダイオードに流れる電流を制御
することにより、感光体に加わる露光時間を制御する。
さらに、請求項5記載のように、光ヘッドに設けられた
レーザダイオードの発光時間とそのレーザダイオードに
流れる電流の両者を組み合わせた制御を行うことによ
り、感光体に加わる露光量を制御することにしてもよ
い。
【0016】
【作用】本発明によれば、斜め線検出手段1により記録
すべき画像の中に含まれる斜め線及びその斜め線の傾斜
角を検出する。そして、斜め線が検出されると、補正デ
ータ発生手段2がその斜め線の傾斜角に応じ、その斜め
線を形成するドットの径を制御するための補正データを
発生する。続いて、制御手段3は、その補正データを基
に、斜め線を形成するドットが、所定長の径で記録され
るように制御する。
すべき画像の中に含まれる斜め線及びその斜め線の傾斜
角を検出する。そして、斜め線が検出されると、補正デ
ータ発生手段2がその斜め線の傾斜角に応じ、その斜め
線を形成するドットの径を制御するための補正データを
発生する。続いて、制御手段3は、その補正データを基
に、斜め線を形成するドットが、所定長の径で記録され
るように制御する。
【0017】したがって、斜め線を記録する場合、その
斜め線を形成するドットの径を、その傾斜角に応じて適
宜に変化させることにより、斜め線を、その線幅が、人
間の目に、横線や縦線の線幅と同一の太さに見えるよう
に記録することができる。
斜め線を形成するドットの径を、その傾斜角に応じて適
宜に変化させることにより、斜め線を、その線幅が、人
間の目に、横線や縦線の線幅と同一の太さに見えるよう
に記録することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。図2は、本発明の一実施例である電子写真
方式の画像形成装置の制御回路の回路構成を示すブロッ
ク図である。
を説明する。図2は、本発明の一実施例である電子写真
方式の画像形成装置の制御回路の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0019】同図において、インターフェース部41
は、特に図示していないホストコンピュータ等の上位装
置とコマンド信号,ステータス信号,データ信号等の各
種信号の授受を行う。すなわち、上位装置から送信され
てくる記録(画像形成)用の情報(記録データ)は、上
記データ信号としてこのインターフェース部41に受信
される。
は、特に図示していないホストコンピュータ等の上位装
置とコマンド信号,ステータス信号,データ信号等の各
種信号の授受を行う。すなわち、上位装置から送信され
てくる記録(画像形成)用の情報(記録データ)は、上
記データ信号としてこのインターフェース部41に受信
される。
【0020】パターン発生部42は、内部にキャラクタ
・ジェネレータ(CG:CharacterGenerator )等を有
し、入力される記録データがコード情報の場合、そのコ
ード情報を上記キャラクタ・ジェネレータを用いてビッ
トマップパターン(ドットパターン)に変換して、ペー
ジバッファ43の当該領域に書き込む。また、上記記録
データが、ビットマップ形式のグラフィック・データで
ある場合には、その記録データを、そのまま、ページバ
ッファ43の当該領域に書き込む。
・ジェネレータ(CG:CharacterGenerator )等を有
し、入力される記録データがコード情報の場合、そのコ
ード情報を上記キャラクタ・ジェネレータを用いてビッ
トマップパターン(ドットパターン)に変換して、ペー
ジバッファ43の当該領域に書き込む。また、上記記録
データが、ビットマップ形式のグラフィック・データで
ある場合には、その記録データを、そのまま、ページバ
ッファ43の当該領域に書き込む。
【0021】ページバッファ43は、特に図示していな
いプリンタ・エンジン部により画像形成(記録)される
1ページ分のビットマップデータを格納する、いわゆる
ビットマップメモリである。このページバッファ43に
1ページ分のビットマップデータが書き込まれると、上
記プリンタ・エンジン部により記録動作(画像形成動
作)が開始される。
いプリンタ・エンジン部により画像形成(記録)される
1ページ分のビットマップデータを格納する、いわゆる
ビットマップメモリである。このページバッファ43に
1ページ分のビットマップデータが書き込まれると、上
記プリンタ・エンジン部により記録動作(画像形成動
作)が開始される。
【0022】プリンタ機構制御部46は、上記インター
フェース部41と接続されており、上記プリンタ・エン
ジン部が記録動作を行う際の各種制御を行う。斜め線検
出部50は、記録動作が開始されると、ページバッファ
43から画像データを読み出して、斜め線を構成するド
ットデータの検出を行い、斜め線を構成するドットデー
タであれば、そのドットデータの補正データを記録デー
タとして、レーザ制御部60に出力する。また、斜め線
を構成していないデータであれば、読み出したドットデ
ータをそのまま記録データとして、レーザ制御部60に
出力する。
フェース部41と接続されており、上記プリンタ・エン
ジン部が記録動作を行う際の各種制御を行う。斜め線検
出部50は、記録動作が開始されると、ページバッファ
43から画像データを読み出して、斜め線を構成するド
ットデータの検出を行い、斜め線を構成するドットデー
タであれば、そのドットデータの補正データを記録デー
タとして、レーザ制御部60に出力する。また、斜め線
を構成していないデータであれば、読み出したドットデ
ータをそのまま記録データとして、レーザ制御部60に
出力する。
【0023】レーザ制御部60は、上記斜め線検出部5
0から入力される記録データに基づいて、プリンタ・エ
ンジン部の光ヘッド内に設けられた、GaAs pn接
合レーザやダブルヘテロ接合レーザ等から成る露光用の
レーザダイオードの発行時間を制御する。
0から入力される記録データに基づいて、プリンタ・エ
ンジン部の光ヘッド内に設けられた、GaAs pn接
合レーザやダブルヘテロ接合レーザ等から成る露光用の
レーザダイオードの発行時間を制御する。
【0024】次に、上記斜め線検出部50の詳細な回路
構成を図3に示す。同図に示すように、斜め線検出部5
0は、データ切り出し部52,テンプレートパターン部
54,データ比較部56,及び補正データ発生部58か
ら成る。
構成を図3に示す。同図に示すように、斜め線検出部5
0は、データ切り出し部52,テンプレートパターン部
54,データ比較部56,及び補正データ発生部58か
ら成る。
【0025】データ切り出し部52は、前記ページバッ
ファ43から、記録ドットaを取り出す回路ブロックで
あり、その記録ドットaの取り出しは、記録ドットaが
中心に位置する9×9ドットのブロック単位で行う。そ
して、その取り出した9×9ドットの画像ブロックを内
部に設けられたシフトレジスタに格納する。また、上記
記録ドットaを、直接、補正データ発生部58に出力す
る。
ファ43から、記録ドットaを取り出す回路ブロックで
あり、その記録ドットaの取り出しは、記録ドットaが
中心に位置する9×9ドットのブロック単位で行う。そ
して、その取り出した9×9ドットの画像ブロックを内
部に設けられたシフトレジスタに格納する。また、上記
記録ドットaを、直接、補正データ発生部58に出力す
る。
【0026】テンプレートパターン部54は、図4の左
下方に模式的に示すように9×9ドット構成の傾斜角度
の異なる複数の斜め線のドットパターンデータ(テンプ
レートパターンデータ)を、前記レーザダイオードの発
光時間制御用の補正データと対応付けて記憶している。
このテンプレートパターン部54は、例えばROM,R
AM等のメモリから成る。
下方に模式的に示すように9×9ドット構成の傾斜角度
の異なる複数の斜め線のドットパターンデータ(テンプ
レートパターンデータ)を、前記レーザダイオードの発
光時間制御用の補正データと対応付けて記憶している。
このテンプレートパターン部54は、例えばROM,R
AM等のメモリから成る。
【0027】データ比較部56は、データ切り出し部5
2がページバッファ43から上記9×9ドットの画像ブ
ロック(ビットマップデータ)を読み出す毎に、そのデ
ータ切り出し部52内のシフトレジスタに格納された9
×9ドットのビットマップデータを、テンプレートパタ
ーン部54に記憶されている前記複数の斜め線のテンプ
レートパターンデータと、順次、比較・照合し、一致す
るテンプレートパターンデータの検出を行う。そして、
一致するテンプレートパターンデータが検出されたとき
は、そのテンプレートパターンデータに対応する補正デ
ータをテンプレートパターン部54から読み出し、補正
データ発生部58に出力させると共に、上記検出を通知
する一致信号dを、同じく補正データ発生部58に出力
する。
2がページバッファ43から上記9×9ドットの画像ブ
ロック(ビットマップデータ)を読み出す毎に、そのデ
ータ切り出し部52内のシフトレジスタに格納された9
×9ドットのビットマップデータを、テンプレートパタ
ーン部54に記憶されている前記複数の斜め線のテンプ
レートパターンデータと、順次、比較・照合し、一致す
るテンプレートパターンデータの検出を行う。そして、
一致するテンプレートパターンデータが検出されたとき
は、そのテンプレートパターンデータに対応する補正デ
ータをテンプレートパターン部54から読み出し、補正
データ発生部58に出力させると共に、上記検出を通知
する一致信号dを、同じく補正データ発生部58に出力
する。
【0028】補正データ発生部58は、データ比較部5
6から一致信号dが加わるか否かに応じて、データ切り
出し部52から入力される記録ドットaの変換データ
(一致信号dが加わらない場合)、またはテンプレート
パターン部54から入力される補正データDC (一致信
号dが加わった場合)のいずれかのデータを選択して、
レーザ制御部60に出力する。
6から一致信号dが加わるか否かに応じて、データ切り
出し部52から入力される記録ドットaの変換データ
(一致信号dが加わらない場合)、またはテンプレート
パターン部54から入力される補正データDC (一致信
号dが加わった場合)のいずれかのデータを選択して、
レーザ制御部60に出力する。
【0029】そして、上述のような動作を、プリンタ・
エンジン部の記録動作と同期して、ページバッファ43
に格納されている全てのドットデータに対して行うこと
により、斜め線を構成するドットデータに対して、その
斜め線の傾斜角度に対応する補正データをレーザ制御部
60に出力できる。
エンジン部の記録動作と同期して、ページバッファ43
に格納されている全てのドットデータに対して行うこと
により、斜め線を構成するドットデータに対して、その
斜め線の傾斜角度に対応する補正データをレーザ制御部
60に出力できる。
【0030】ここで、斜め線検出部50の動作を、図4
の模式図を参照しながら説明する。テンプレートパター
ン部54には、同図に示されている傾斜角が45°のテ
ンプレートパターンデータ54−1のような様々な傾斜
角度を有する斜め線の9×9ドット構成の複数のテンプ
レートパターンデータ54−i(i=1,2,・・・
n)が、上記補正データ54−ib(i=1,2,・・
・n)と対応付けられて記憶されている。
の模式図を参照しながら説明する。テンプレートパター
ン部54には、同図に示されている傾斜角が45°のテ
ンプレートパターンデータ54−1のような様々な傾斜
角度を有する斜め線の9×9ドット構成の複数のテンプ
レートパターンデータ54−i(i=1,2,・・・
n)が、上記補正データ54−ib(i=1,2,・・
・n)と対応付けられて記憶されている。
【0031】データ比較部56は、データ切り出し部5
2によりページバッファ43から切り出された9×9ド
ット構成のビットマップデータ43aを入力すると、テ
ンプレートパターン部54に格納されているテンプレー
トパターンデータ54−1a,54−2a,54−3
a,・・・を順次、読み出し、照合を行いながら、上記
入力ビットマップデータ43aに一致するテンプレート
パターンデータ54─iの検出を行う。そして、図4に
示すように、同図の左上方に示す傾斜角度が45°のビ
ットマップデータ43aに一致するテンプレートパター
ンデータ54−1aが、テンプレートパターン部54に
格納されていた場合には、そのテンプレートパターンデ
ータ54−1aの読み出しにより、両者のビットマップ
パターンの一致を検出し、そのテンプレートパターンデ
ータ54−1aに対応付けられた同図に示す「130」
の数値で表された補正データ54−1bを、一致信号d
と共に、補正データ発生部58に出力する。一方、テン
プレートパターン部54に、上記テンプレートパターン
データ54−1aが格納されていなかった場合には、補
正データ発生部58に対し一致信号dは出力せず、上記
切り出されたビットマップデータ43aの中心に位置す
るドットデータ430を、そのまま補正データ発生部5
8に出力する。補正データ発生部58は一致信号dが入
力された場合には、入力される補正データ54−ib
(i=1,2,・・・n)をそのまま記録データとして
出力するが、一致信号dが入力されなかった場合には、
入力される上記中心のドットデータ430を所定の記録
データに変換(例えば、黒ドットで「1」のときは「1
00」に、白ドットで「0」であれば「000」に変
換)して出力する。
2によりページバッファ43から切り出された9×9ド
ット構成のビットマップデータ43aを入力すると、テ
ンプレートパターン部54に格納されているテンプレー
トパターンデータ54−1a,54−2a,54−3
a,・・・を順次、読み出し、照合を行いながら、上記
入力ビットマップデータ43aに一致するテンプレート
パターンデータ54─iの検出を行う。そして、図4に
示すように、同図の左上方に示す傾斜角度が45°のビ
ットマップデータ43aに一致するテンプレートパター
ンデータ54−1aが、テンプレートパターン部54に
格納されていた場合には、そのテンプレートパターンデ
ータ54−1aの読み出しにより、両者のビットマップ
パターンの一致を検出し、そのテンプレートパターンデ
ータ54−1aに対応付けられた同図に示す「130」
の数値で表された補正データ54−1bを、一致信号d
と共に、補正データ発生部58に出力する。一方、テン
プレートパターン部54に、上記テンプレートパターン
データ54−1aが格納されていなかった場合には、補
正データ発生部58に対し一致信号dは出力せず、上記
切り出されたビットマップデータ43aの中心に位置す
るドットデータ430を、そのまま補正データ発生部5
8に出力する。補正データ発生部58は一致信号dが入
力された場合には、入力される補正データ54−ib
(i=1,2,・・・n)をそのまま記録データとして
出力するが、一致信号dが入力されなかった場合には、
入力される上記中心のドットデータ430を所定の記録
データに変換(例えば、黒ドットで「1」のときは「1
00」に、白ドットで「0」であれば「000」に変
換)して出力する。
【0032】次に、斜め線検出部50から入力される記
録データDr に基づいて、レーザプリンタの光ヘッドに
設けられたレーザダイオード70の発光時間の制御を行
うレーザ制御回路60の構成を図5に示す。
録データDr に基づいて、レーザプリンタの光ヘッドに
設けられたレーザダイオード70の発光時間の制御を行
うレーザ制御回路60の構成を図5に示す。
【0033】同図に示すように、レーザ制御回路60
は、データ−発光時間変換部62とレーザドライバ部6
4の2つの回路ブロックから成る。データ−発光時間制
御部62は、斜め線検出部50から入力される記録デー
タDr に応じて、レーザダイオード70の発光時間を制
御する発光時間パルスPf を発生する回路ブロックであ
り、デコーダ62a,クロックジェネレータ62b,ダ
ウンカウンタ62c,及びフリップフロップ62dから
成る。データ−発光時間制御部62は、レーザプリンタ
においては、レーザダイオード70から発光される光ビ
ームの発光時間を変えることにより、ドット径の可変制
御を行うことができるという性質を利用して、記録デー
タDr が標準のドット(所定の大きさを有する標準ドッ
ト)より大きい径のドットを示す場合は、標準の発光時
間(標準ドット記録用の発光時間)より長い発光時間の
パルスPfを逆に、記録データDr が上記標準ドットよ
り小さい径のドットを示す場合は、標準の発光時間より
短い発光時間のパルスPf を発生し、レーザドライバ部
64に出力する。このように、本実施例では、従来のレ
ーザプリンタのように標準ドットの記録のみでなく、斜
め線の傾斜角度に応じて、大きさの異なる複数種類のド
ットの記録を、レーザダイオード70の発光時間を制御
することにより行うため、従来のレーザプリンタにおい
て、標準ドットの記録のために用いられていたドットク
ロック以外に、そのドットクロックよりも周波数が数倍
高い原クロックを発生するクロックジェネレータ62b
を設けている。そして、このクロックジェネレータ62
bが発生する原クロックを分周することにより、デュー
ティ比の異なる複数のクロックパルス(発光時間パルス
Pf )を生成するようにしている。
は、データ−発光時間変換部62とレーザドライバ部6
4の2つの回路ブロックから成る。データ−発光時間制
御部62は、斜め線検出部50から入力される記録デー
タDr に応じて、レーザダイオード70の発光時間を制
御する発光時間パルスPf を発生する回路ブロックであ
り、デコーダ62a,クロックジェネレータ62b,ダ
ウンカウンタ62c,及びフリップフロップ62dから
成る。データ−発光時間制御部62は、レーザプリンタ
においては、レーザダイオード70から発光される光ビ
ームの発光時間を変えることにより、ドット径の可変制
御を行うことができるという性質を利用して、記録デー
タDr が標準のドット(所定の大きさを有する標準ドッ
ト)より大きい径のドットを示す場合は、標準の発光時
間(標準ドット記録用の発光時間)より長い発光時間の
パルスPfを逆に、記録データDr が上記標準ドットよ
り小さい径のドットを示す場合は、標準の発光時間より
短い発光時間のパルスPf を発生し、レーザドライバ部
64に出力する。このように、本実施例では、従来のレ
ーザプリンタのように標準ドットの記録のみでなく、斜
め線の傾斜角度に応じて、大きさの異なる複数種類のド
ットの記録を、レーザダイオード70の発光時間を制御
することにより行うため、従来のレーザプリンタにおい
て、標準ドットの記録のために用いられていたドットク
ロック以外に、そのドットクロックよりも周波数が数倍
高い原クロックを発生するクロックジェネレータ62b
を設けている。そして、このクロックジェネレータ62
bが発生する原クロックを分周することにより、デュー
ティ比の異なる複数のクロックパルス(発光時間パルス
Pf )を生成するようにしている。
【0034】デコーダ62aは、斜め線検出部50から
入力される記録データDr をデコードして、その記録
データDr に対応する発光時間データDT を生成し、
その発光時間データDT を、ダウンカウンタ62cの
カウントデータとして、ダウンカウンタ62cのデータ
入力端子D0 〜Dn に加える。
入力される記録データDr をデコードして、その記録
データDr に対応する発光時間データDT を生成し、
その発光時間データDT を、ダウンカウンタ62cの
カウントデータとして、ダウンカウンタ62cのデータ
入力端子D0 〜Dn に加える。
【0035】ダウンカウンタ62cは、デコーダ62a
から加わる上記発光時間データDT を、特に図示してい
ない制御回路から加わる定周期のパルス信号であるラッ
チ信号Ld のパルス入力によりロードし、そのロードし
た発光時間データDT を、クロック端子ckに加わる、
上記クロックジェネレータ62bから発生される原クロ
ックCLKに同期して減算するダウンカウンタであり、
カウンタの値が「0」になったときに、キャリ信号CY
を発生する。
から加わる上記発光時間データDT を、特に図示してい
ない制御回路から加わる定周期のパルス信号であるラッ
チ信号Ld のパルス入力によりロードし、そのロードし
た発光時間データDT を、クロック端子ckに加わる、
上記クロックジェネレータ62bから発生される原クロ
ックCLKに同期して減算するダウンカウンタであり、
カウンタの値が「0」になったときに、キャリ信号CY
を発生する。
【0036】フリップフロップ62dは、セット端子S
に上記ロード信号Ld を、リセット端子Rに上記ダウン
カウンタ62cから発生されるキャリ信号CY を入力す
るRSフリップフロップであり、上記ロード信号Ld の
パルス入力により“H”にセットされ、上記キャリ信号
CYの入力により“L”にリセットされる。すなわち、
フリップフロップ62dは、ロード信号Ld のパルス入
力から上記キャリ信号CY の入力までの間、“H”状態
となる発光時間パルスPf を生成する。そして、その発
光時間パルスPf を、レーザドライバ部64に加える。
に上記ロード信号Ld を、リセット端子Rに上記ダウン
カウンタ62cから発生されるキャリ信号CY を入力す
るRSフリップフロップであり、上記ロード信号Ld の
パルス入力により“H”にセットされ、上記キャリ信号
CYの入力により“L”にリセットされる。すなわち、
フリップフロップ62dは、ロード信号Ld のパルス入
力から上記キャリ信号CY の入力までの間、“H”状態
となる発光時間パルスPf を生成する。そして、その発
光時間パルスPf を、レーザドライバ部64に加える。
【0037】レーザドライバ部64は、上記データ−発
光時間変換部62のフリップフロップ62dから入力さ
れる発光時間パルスPf が“H”状態の間、レーザダイ
オード70に所定電流を加え、レーザダイオード70か
らレーザビームを発光させる。このレーザビームは、プ
リンタ・エンジン部において行われる印刷工程の中の露
光プロセスにおいて、感光体上にドットの静電潜像を形
成するために用いられる。
光時間変換部62のフリップフロップ62dから入力さ
れる発光時間パルスPf が“H”状態の間、レーザダイ
オード70に所定電流を加え、レーザダイオード70か
らレーザビームを発光させる。このレーザビームは、プ
リンタ・エンジン部において行われる印刷工程の中の露
光プロセスにおいて、感光体上にドットの静電潜像を形
成するために用いられる。
【0038】図6に、上記構成のデータ−発光時間変換
部62の動作を説明するためのタイミングチャートを示
す。デコーダ62aには、プリンタ・エンジン部の記録
動作開始と共に、同図(c)に示すロード信号Ld の周
期Td と同一の周期で、斜め線検出部50から記録デー
タDr が入力される。そして、デコーダ62aは、入力
される記録データD r をデコードすることにより発光時
間データDT に変換し、ダウンカウンタ62cのデータ
入力端子D0 〜Dn に出力する。デコーダ62aは、記
録データDr が標準ドットより大きな径のドットを示す
場合には、その標準ドットの記録データDr のデコード
値よりも大きな数値の発光時間データDT に変換し、逆
に、記録データDr が標準ドットより小さな径のドット
を示す場合には、その標準ドットの記録データDr のデ
コード値よりも小さな数値の発光時間データDT に変換
する。また、記録データDr が白ドットである場合に
は、「0」の発光時間データDT に変換する。尚、デコ
ーダ62aのデコード値(発光時間データDT )は、実
際に印字試験を行って、記録データDr が示すドット径
を有するドットが正確に記録されるよう、予め印字試験
を行って調整しながら設定する。
部62の動作を説明するためのタイミングチャートを示
す。デコーダ62aには、プリンタ・エンジン部の記録
動作開始と共に、同図(c)に示すロード信号Ld の周
期Td と同一の周期で、斜め線検出部50から記録デー
タDr が入力される。そして、デコーダ62aは、入力
される記録データD r をデコードすることにより発光時
間データDT に変換し、ダウンカウンタ62cのデータ
入力端子D0 〜Dn に出力する。デコーダ62aは、記
録データDr が標準ドットより大きな径のドットを示す
場合には、その標準ドットの記録データDr のデコード
値よりも大きな数値の発光時間データDT に変換し、逆
に、記録データDr が標準ドットより小さな径のドット
を示す場合には、その標準ドットの記録データDr のデ
コード値よりも小さな数値の発光時間データDT に変換
する。また、記録データDr が白ドットである場合に
は、「0」の発光時間データDT に変換する。尚、デコ
ーダ62aのデコード値(発光時間データDT )は、実
際に印字試験を行って、記録データDr が示すドット径
を有するドットが正確に記録されるよう、予め印字試験
を行って調整しながら設定する。
【0039】上述のようにして、デコーダ62aから所
定周期Td で出力される記録データDT のデコード値
(発光時間データDT )は、同図(c)に示すロード信
号Ld の周期Td 毎に発生する特に図示していない定周
期パルスにより、ダウンカウンタ62cにロードされ、
同図(b)に示す原クロックCLKに同期して「1」ず
つ減算されていく。そして、ダウンカウンタ62cは、
カウントする値が「0」になったときに、同図(d)に
示すようなパルス信号であるキャリ信号CY を発生し、
フリップフロップ62dのリセット端子Rに加える。そ
して、フリップフロップ62dは、このキャリ信号CY
の発生により“L”にリセットされる。上述したよう
に、フリップフロップ62dは、周期Td の定周期パル
スであるロード信号Ld により“H”にセットされるの
で、同図(e)に示すように、ダウンカウンタ62cに
発光時間データDT がロードされてから、ダウンカウン
タ62がその発光時間データDT を「0」になるまで減
算するまでの時間間隔のパルス幅、すなわち形成するド
ットの大きさに応じたパルス幅を有する発光時間パルス
Pf が、フリップフロップ62dから出力される。そし
て、この発光時間パルスPf は、レーザドライバ部64
に加えられ、レーザドライバ部64の駆動制御により、
その発光時間パルスPf のパルス幅に比例するように、
レーザダイオード70の発光時間が制御される。このよ
うにして、記録データDr の示すドットの径の大きさに
応じて、レーザダイオード70が感光体に照射する露光
量が変化し、それに応じて感光体に形成されるドットの
径が変化する。すなわち、感光体上に、記録データDr
が示す大きさの径を有するドットが形成される。
定周期Td で出力される記録データDT のデコード値
(発光時間データDT )は、同図(c)に示すロード信
号Ld の周期Td 毎に発生する特に図示していない定周
期パルスにより、ダウンカウンタ62cにロードされ、
同図(b)に示す原クロックCLKに同期して「1」ず
つ減算されていく。そして、ダウンカウンタ62cは、
カウントする値が「0」になったときに、同図(d)に
示すようなパルス信号であるキャリ信号CY を発生し、
フリップフロップ62dのリセット端子Rに加える。そ
して、フリップフロップ62dは、このキャリ信号CY
の発生により“L”にリセットされる。上述したよう
に、フリップフロップ62dは、周期Td の定周期パル
スであるロード信号Ld により“H”にセットされるの
で、同図(e)に示すように、ダウンカウンタ62cに
発光時間データDT がロードされてから、ダウンカウン
タ62がその発光時間データDT を「0」になるまで減
算するまでの時間間隔のパルス幅、すなわち形成するド
ットの大きさに応じたパルス幅を有する発光時間パルス
Pf が、フリップフロップ62dから出力される。そし
て、この発光時間パルスPf は、レーザドライバ部64
に加えられ、レーザドライバ部64の駆動制御により、
その発光時間パルスPf のパルス幅に比例するように、
レーザダイオード70の発光時間が制御される。このよ
うにして、記録データDr の示すドットの径の大きさに
応じて、レーザダイオード70が感光体に照射する露光
量が変化し、それに応じて感光体に形成されるドットの
径が変化する。すなわち、感光体上に、記録データDr
が示す大きさの径を有するドットが形成される。
【0040】上述のようにして、斜め線の検出と、その
検出した斜め線を形成するドットの径を補正して、実際
にレーザプリンタで画像形成(記録)を行った評価実験
の結果を、図7に、従来のレーザプリンタによる画像形
成(記録)と対比して示す。尚、同図(a)が、斜め線
を形成するドットの径の補正を行わなかった従来のレー
ザプリンタによる記録画像、同図(b)が斜め線を形成
するドットの径の補正を行った本実施例のレーザプリン
タによる記録画像を示す図である。
検出した斜め線を形成するドットの径を補正して、実際
にレーザプリンタで画像形成(記録)を行った評価実験
の結果を、図7に、従来のレーザプリンタによる画像形
成(記録)と対比して示す。尚、同図(a)が、斜め線
を形成するドットの径の補正を行わなかった従来のレー
ザプリンタによる記録画像、同図(b)が斜め線を形成
するドットの径の補正を行った本実施例のレーザプリン
タによる記録画像を示す図である。
【0041】同図(b)に示すように、斜め線を形成す
るドットの径を、横線を形成するドットの径よりも大き
くして(約5%)記録するようにした結果、横線の線幅
と斜め線の線幅が人間の眼に同一に見えるように画像を
記録できることが実証された。
るドットの径を、横線を形成するドットの径よりも大き
くして(約5%)記録するようにした結果、横線の線幅
と斜め線の線幅が人間の眼に同一に見えるように画像を
記録できることが実証された。
【0042】ところで、プリンタの機種が異なると、通
常、光ヘッドの露光用レーザビームの形状並びに大きさ
が異なり、また、プリンタ・エンジン部での印刷工程の
プロセス条件も異なるため、記録される線幅は、機種に
よって異なってくる。しかし、このような場合でも、記
録データDp を発光時間データに変更するレーザ制御部
60内のデータ発光時間62に設けられるデコーダ62
aを、異なったパラメータのデコードに取り替えること
で、多機種のレーザプリンタに容易に対処できる。すな
わち、本実施例の制御回路は、多機種のレーザプリンタ
に適用でき、きわめて汎用性に富むものである。
常、光ヘッドの露光用レーザビームの形状並びに大きさ
が異なり、また、プリンタ・エンジン部での印刷工程の
プロセス条件も異なるため、記録される線幅は、機種に
よって異なってくる。しかし、このような場合でも、記
録データDp を発光時間データに変更するレーザ制御部
60内のデータ発光時間62に設けられるデコーダ62
aを、異なったパラメータのデコードに取り替えること
で、多機種のレーザプリンタに容易に対処できる。すな
わち、本実施例の制御回路は、多機種のレーザプリンタ
に適用でき、きわめて汎用性に富むものである。
【0043】尚、上記実施例では、レーザ(レーザダイ
オード70)の発光時間を制御することにより、感光体
に照射されるレーザの露光量を制御して、記録するドッ
トの径の大きさを可変制御するようにしているが、本発
明は、このような方式に限定されるものではなく、レー
ザダイオードに流れる電流を制御することにより、感光
体に照射されるレーザの露光量を制御するようにしても
良い。この方式の場合、レーザダイオードに流れる電流
を制御する回路が必要となり、また、レーザ光の強度が
順方向電流に対して線形的に増加しないので、その制御
回路の構成は、若干複雑となるが、上記実施例と同種の
効果を得ることができる。また、上記レーザダイオード
の発光時間とレーザダイオードに流れる電流の両者を制
御することにより、記録するドットの径の大きさを可変
制御するようにしてもよい。
オード70)の発光時間を制御することにより、感光体
に照射されるレーザの露光量を制御して、記録するドッ
トの径の大きさを可変制御するようにしているが、本発
明は、このような方式に限定されるものではなく、レー
ザダイオードに流れる電流を制御することにより、感光
体に照射されるレーザの露光量を制御するようにしても
良い。この方式の場合、レーザダイオードに流れる電流
を制御する回路が必要となり、また、レーザ光の強度が
順方向電流に対して線形的に増加しないので、その制御
回路の構成は、若干複雑となるが、上記実施例と同種の
効果を得ることができる。また、上記レーザダイオード
の発光時間とレーザダイオードに流れる電流の両者を制
御することにより、記録するドットの径の大きさを可変
制御するようにしてもよい。
【0044】また、本発明は、レーザダイオード等のレ
ーザを光源に用いるレーザプリンタにのみ適用されるも
のではなく、発光ダイオードプリンタや液晶プリンタ等
のように、他の光源を用いるページプリンタにも適用可
能であり、さらにページバッファの代わりに一行分の記
録データを格納するラインバッファを設け、一行単位に
同期を取ってドットによる記録を行うラインプリンタや
シリアルプリンタ等にも適用可能である。
ーザを光源に用いるレーザプリンタにのみ適用されるも
のではなく、発光ダイオードプリンタや液晶プリンタ等
のように、他の光源を用いるページプリンタにも適用可
能であり、さらにページバッファの代わりに一行分の記
録データを格納するラインバッファを設け、一行単位に
同期を取ってドットによる記録を行うラインプリンタや
シリアルプリンタ等にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、様々な傾斜角度を有す
る斜め線の検出を行い、その検出した傾斜角度に応じ
て、斜め線を形成するドットの径の大きさを可変制御す
るので、様々な傾斜角度を有する斜め線を、その線幅
が、人間の目に、縦線や横線の線幅と同一の太さに見え
るように記録することができる。このため、より自然な
表現の記録を行うことが可能となり、記録品質を著しく
向上させることができる。
る斜め線の検出を行い、その検出した傾斜角度に応じ
て、斜め線を形成するドットの径の大きさを可変制御す
るので、様々な傾斜角度を有する斜め線を、その線幅
が、人間の目に、縦線や横線の線幅と同一の太さに見え
るように記録することができる。このため、より自然な
表現の記録を行うことが可能となり、記録品質を著しく
向上させることができる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】制御回路の全体構成を示すブロック図である。
【図3】斜め線検出部の回路構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】斜め線検出部の動作を説明するための模式図で
ある。
ある。
【図5】レーザ制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】レーザ制御部の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図7】本実施例のレーザプリンタと従来のレーザプリ
ンタとの記録品質を比較する図である。
ンタとの記録品質を比較する図である。
【図8】従来のレーザプリンタにより記録される横線と
斜め線の、人間の眼に感じられる線幅の違いを示す図で
ある。
斜め線の、人間の眼に感じられる線幅の違いを示す図で
ある。
【図9】人間の眼に感じられる感覚的線幅のドットピッ
チによる変化を示す図である。
チによる変化を示す図である。
1 斜め線検出手段 2 補正データ発生手段 3 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 師尾 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−89073(JP,A) 特開 平5−205060(JP,A) 特開 平4−185459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/485 G03G 15/04 G03B 27/72 H04N 1/23 103
Claims (5)
- 【請求項1】 ドットの組み合せにより画像形成を行う
画像形成装置の制御回路において、 上位装置から入力される記録データから得られるビット
マップデータを、予め記憶された傾斜角度の異なる複数
の斜め線のドットパターンデータと比較することによ
り、前記ビットマップデータの傾斜角を検出する斜め線
検出手段と、 該斜め線検出手段により検出された傾斜角に基づいて、
前記ビットマップデータを形成するドットの径を制御す
るための補正データを発生する補正データ発生手段と、 該補正データ発生手段から発生される補正データを基
に、前記ビットマップデータを形成するドットが、所定
長の径で記録されるように制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする画像形成装置の制御回路。 - 【請求項2】 前記制御手段は、感光体に加わる露光量
を制御することにより、前記ビットマップデータを形成
するドットの径を制御することを特徴とする請求項1記
載の画像形成装置の制御回路。 - 【請求項3】 前記制御手段は、レーザの発光時間を制
御することにより、感光体に加わる露光量を制御するこ
とを特徴とする請求項2記載の画像形成装置の制御回
路。 - 【請求項4】 前記制御手段は、レーザダイオードに流
れる電流を制御することにより、感光体に加わる露光量
を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
置の制御回路。 - 【請求項5】 前記制御手段は、レーザダイオードの発
光時間とレーザダイオードに流れる電流の両者を組み合
せた制御を行うことにより、感光体に加わる露光量を制
御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置の
制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16803791A JP3171608B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 画像形成装置の制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16803791A JP3171608B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 画像形成装置の制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519597A JPH0519597A (ja) | 1993-01-29 |
JP3171608B2 true JP3171608B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=15860652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16803791A Expired - Fee Related JP3171608B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 画像形成装置の制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171608B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP16803791A patent/JP3171608B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0519597A (ja) | 1993-01-29 |
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