JP3171578B2 - スイッチング電源及び同期整流回路 - Google Patents

スイッチング電源及び同期整流回路

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JP3171578B2
JP3171578B2 JP14737999A JP14737999A JP3171578B2 JP 3171578 B2 JP3171578 B2 JP 3171578B2 JP 14737999 A JP14737999 A JP 14737999A JP 14737999 A JP14737999 A JP 14737999A JP 3171578 B2 JP3171578 B2 JP 3171578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチング回
路に係り、特に、直列的に挿入されるスイッチング用の
電界効果トランジスタ(以下、「FET」と称する)又
はトランジスタと、並列的に設けられる整流用のFET
又はトランジスタとを交互にオン/オフさせるスイッチ
ング電源及び同期整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるフォワード方式のDC(直流)
−DCコンバータ及び同期整流方式を用いた整流回路等
においては、スイッチング素子としてFETがしばしば
用いられる。このようなFETを用いたDC−DCコン
バータ又は同期整流回路においては、FETが整流機能
も持つことを利用して、トランスの二次側の出力回路に
直列順方向にソース−ドレイン回路を挿入してスイッチ
ング用のFETを設け、その出力回路に並列逆方向とし
て整流用のFETを設ける。これらスイッチング用のF
ETと整流用のFETは、一般に上述したトランスの一
次側に設けられる制御回路により交互にオン/オフ制御
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
DC−DCコンバータ又は同期整流回路におけるスイッ
チング用のFETと整流用のFETの制御回路は、適正
な制御を実現するために一次側及び二次側の状態を常に
把握しておかなければならない。
【0004】また、この制御回路は、両素子間に貫通電
流(両素子が同時にオンとなることにより電源を短絡し
て流れる過大な電流)が流れるのを防止するために20
ns〜800ns程度のオフ期間(両FETがオフとなる期
間)を設けてスイッチング用のFETと整流用のFET
のオン/オフ制御を行わなければならない。
【0005】さらに、一次側に設けられる制御回路によ
り二次側のFETを制御しているため、一次側と二次側
の電源系が同一でなければならない。
【0006】上述した制御回路は、このような条件を全
て満足するように構成しなければならず、設計が非常に
難しいばかりでなく、構成も複雑であり、製造コストも
高額になりがちである。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、トランスの二次側のみで、FET等のスイッ
チング素子の適正なオン/オフ制御を行うことを可能と
し、簡単で且つ安価に構成することが可能なスイッチン
グ電源及び同期整流回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点によるスイッチング電源は、
スイッチングされた電流が一次側に供給されるトランス
と、前記トランスの二次側にソース−ドレイン回路を直
列に順方向として挿入されるスイッチング用の第1の電
界効果トランジスタ(FET)と、前記第1の電界効果
トランジスタの出力側と共通電位との間にソース−ドレ
イン回路を逆方向として挿入される整流用の第2の電界
効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタ
の出力側に挿入され、且つその誘起電圧により各ゲート
を制御して前記第1及び第2の電界効果トランジスタを
交互にオン/オフ駆動する出力平滑用のチョークコイル
と、前記出力平滑用のチョークコイルと前記第2の電界
効果トランジスタのゲートとの間に配置され、前記出力
平滑用のチョークコイルが発生した誘起電圧が外部の負
荷に印加すべき所定電圧に達した時に、前記第2の電界
効果トランジスタをオンし、前記誘起電圧が前記所定電
圧に達しない時に前記第2の電界効果トランジスタをオ
する回路と、を具備する。この発明の第2の観点によ
るスイッチング電源は、スイッチングされた電流が一次
側に供給されるトランスと、前記トランスの二次側にソ
ース−ドレイン回路を直列に順方向として挿入されるス
イッチング用の第1の電界効果トランジスタ(FET)
と、前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電
位との間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入さ
れる整流用の第2の電界効果トランジスタと、前記第1
の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、且つその
誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及び第2の
電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動する出力
平滑用のチョークコイルと、カソードが前記出力平滑用
のチョークコイルに接続され、アノードが前記第2の電
界効果トランジスタのゲートに接続され、前記出力平滑
用のチョークコイルが発生した誘起電圧が負荷電圧に達
したときに前記第2の電界効果トランジスタをオンさ
、前記誘起電圧が前記負荷電圧に達しないときに前記
第2の電界効果トランジスタをオフさせるツェナーダイ
オードと、を具備する。前記第2の電界効果トランジス
タのオフ時のソース−ドレイン間電圧の急峻な立ち上が
りに応動し、該第2の電界効果トランジスタのゲートを
共通電位に短し、該ゲート電位の上昇を阻止する回路を
さらに含んでいてもよい。
【0009】この発明の第3の観点によるスイッチング
電源は、スイッチングされた電流が一次側に供給される
トランスと、 前記トランスの二次側にソース−ドレイン
回路を直列に順方向として挿入されるスイッチング用の
第1の電界効果トランジスタ(FET)と、 前記第1の
電界効果トランジスタの出力側と共通電位との間にソー
ス−ドレイン回路を逆方向として挿入される整流用の第
2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トラ
ンジスタの出力側に挿入され、且つその誘起電圧により
各ゲートを制御して前記第1及び第2の電界効果トラン
ジスタを交互にオン/オフ駆動する出力平滑用のチョー
クコイルと、 前記出力平滑用のチョークコイルに誘導結
合された検出用巻線と、 エミッタ−コレクタ回路の一端
が前記検出用巻線の一端に接続され、ベースに前記共通
電位が供給されており、当該エミッタ−コレクタ回路の
一端とベースとの間に所定の極性の電圧が印加されたと
き、前記検出用巻線に発生している電圧によりエミッタ
−コレクタ回路の両端間に電流を流す第1のバイポーラ
トランジスタと、 前記第1のバイポーラトランジスタの
エミッタ−コレクタ回路の他端と前記検出用巻線の他端
との間に接続された第1の検出用負荷と、前記第1の検
出用負荷の両端間に発生した電圧降下の大きさを検知
し、検知した結果に従って、自己のエミッタ−コレクタ
回路を断続制御する第2のバイポーラトランジスタと、
前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
タ回路に直列に、且つ、前記第2の電界効果トランジス
タのドレイン−ソース回路の一端及びゲートの間に接続
された第2の検出用負荷と、を備え、 前記第2のバイポ
ーラトランジスタは、前記第1の検出用負荷に電流が流
れたとき、前記第2の電界効果トランジスタのドレイン
−ソース回路を実質的に導通させ、前記第1の検出用負
荷に電流が流れていないとき、当該ドレイン−ソース回
路を実質的に遮断させるように、自己のエミッタ−コレ
クタ回路を断続制御する、 ことを特徴とする。
【0010】前記出力平滑用のチョークコイルは、相互
に誘導結合される複数の巻線を有し、出力信号を導出す
る巻線と異なる巻線から前記オン/オフ駆動に用いる信
号の少なくとも一部を供給するようにしてもよい。
【0011】この発明の第4の観点による同期整流回路
は、交流信号にソース−ドレイン回路を直列に順方向と
して挿入される同期スイッチング用の第1の電界効果ト
ランジスタ(FET)と、前記第1の電界効果トランジ
スタの出力側と共通電位との間にソース−ドレイン回路
を逆方向として挿入される整流用の第2の電界効果トラ
ンジスタと、前記第1の電界効果トランジスタの出力側
に挿入され、且つその誘起電圧により各ゲートを制御し
て前記第1及び第2の電界効果トランジスタを交互にオ
ン/オフ駆動する出力平滑用のチョークコイルと、前記
出力平滑用のチョークコイルと前記第2の電界効果トラ
ンジスタのゲートとの間に配置され、前記出力平滑用の
チョークコイルが発生した誘起電圧が外部の負荷に印加
すべき所定電圧に達した時に、前記第2の電界効果トラ
ンジスタをオンし、前記誘起電圧が前記所定電圧に達し
ない時に前記第2の電界効果トランジスタをオフする回
路と、を具備する。この発明の第5の観点による同期整
流回路は、交流信号にソース−ドレイン回路を直列に順
方向として挿入される同期スイッチング用の第1の電界
効果トランジスタ(FET)と、前記第1の電界効果ト
ランジスタの出力側と共通電位との間にソース−ドレイ
ン回路を逆方向として挿入される整流用の第2の電界効
果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタの
出力側に挿入され、且つその誘起電圧により各ゲートを
制御して前記第1及び第2の電界効果トランジスタを交
互にオン/オフ駆動する出力平滑用のチョークコイル
と、カソードが前記出力平滑用のチョークコイルに接続
され、アノードが前記第2の電界効果トランジスタのゲ
ートに接続され、前記出力平滑用のチョークコイルが発
生した誘起電圧が負荷電圧に達したときに前記第2の電
界効果トランジスタをオンさせ、前記誘起電圧が前記負
荷電圧に達しないときに前記第2の電界効果トランジス
タをオフさせるツェナーダイオードと、を具備する。前
記第2の電界効果トランジスタのオフ時のソース−ドレ
イン間電圧の急峻な立ち上がりに応動し、該第2の電界
効果トランジスタのゲートを共通電位に短絡し、該ゲー
ト電位の上昇を阻止する回路をさらに含んでいてもよ
い。
【0012】この発明の第6の観点による同期整流回路
は、交流信号にソース−ドレイン回路を直列に順方向と
して挿入される同期スイッチング用の第1の電界効果ト
ランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジ
スタの出力側と共通電位との間にソース−ドレイン回路
を逆方向として挿入される整流用の第2の電界効果トラ
ンジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側
に挿入され、且つその誘起電圧により各ゲートを制御し
て前記第1及び第2の電界効果トランジスタを交互にオ
ン/オフ駆動する出力平滑用のチョークコイルと、 前記
出力平滑用のチョークコイルに誘導結合された検出用巻
線と、 エミッタ−コレクタ回路の一端が前記検出用巻線
の一端に接続され、ベースに前記共通電位が供給されて
おり、当該エミッタ−コレクタ回路の一端とベースとの
間に所定の極性の電圧が印加されたとき、前記検出用巻
線に発生している電圧によりエミッタ−コレクタ回路の
両端間に電流を流す第1のバイポーラトランジスタと、
前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
タ回路の他端と前記検出用巻線の他端との間に接続され
た第1の検出用負荷と、前記第1の検出用負荷の両端間
に発生した電圧降下の大きさを検知し、検知した結果に
従って、自己のエミッタ−コレクタ回路を断続制御する
第2のバイポーラトランジスタと、 前記第2のバイポー
ラトランジスタのエミッタ−コレクタ回路に直列に、且
つ、前記第2の電界効果トランジスタのドレイン−ソー
ス回路の一端及びゲートの間に接続された第2の検出用
負荷と、を備え、 前記第2のバイポーラトランジスタ
は、前記第1の検出用負荷に電流が流れたとき、前記第
2の電界効果トランジスタのドレイン−ソース回路を実
質的に導通させ、前記第1の検出用負荷に電流が流れて
いないとき、当該ドレイン−ソース回路を実質的に遮断
させるように、自己のエミッタ−コレクタ回路を断続制
御する、 ことを特徴とする。
【0013】前記出力平滑用のチョークコイルは、相互
に誘導結合される複数の巻線を有し、出力信号を導出す
る巻線と異なる巻線から前記オン/オフ駆動に用いる信
号の少なくとも一部を供給するようにしてもよい。
【0014】この発明に係るスイッチング電源及び同期
整流回路は、出力回路に直列順方向として挿入されるス
イッチング用の第1のFET又はトランジスタ、及び前
記第1のFET又はトランジスタの出力側と共通電位と
の間に並列逆方向として挿入される整流用の第2のFE
T又はトランジスタを、前記第1のFET又はトランジ
スタの出力側に挿入した出力平滑用のチョークコイルの
誘起電圧により制御して前記第1及び第2のFET又は
トランジスタを交互にオン/オフ駆動する。このスイッ
チング電源及び同期整流回路では、出力波形に基づいて
平滑用チョークコイルにより誘起される電圧により、ス
イッチング用の第1のFET又はトランジスタと、整流
用の第2のFET又はトランジスタとを、オン/オフ制
御するので、トランスの二次側のみで、FET等のスイ
ッチング素子の適正なオン/オフ制御を行うことが可能
となり、簡単で且つ安価に構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態に係るスイッチング電源及び同期整流回路
を説明する。
【0016】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るフォワード式のスイッチング電源の構成を模式的に示
している。
【0017】図1に示すスイッチング電源は、トランス
1、トランジスタ2、第1のFET3、平滑用チョーク
コイル4、第2のFET5、平滑用コンデンサ6、ツェ
ナーダイオード7、及び抵抗8を備えている。
【0018】図示するように、トランス1は、一次巻線
1a及び二次巻線1bを有する。トランジスタ2は、n
pnトランジスタであり、コレクタをトランス1の一次
巻線の一端に接続している。トランジスタ2は、トラン
ス1の一次巻線1aに供給する電流をスイッチングす
る。トランス1の二次巻線1bは、一端が第1のFET
3のドレインに接続され、他端が共通電位(グラウン
ド)に接続されている。
【0019】第1のFET3は、絶縁ゲート型のPチャ
ネルFETであり、そのソースは、平滑用チョークコイ
ル4に接続されている。平滑用チョークコイル4は、中
間タップ4tを有する一次巻線4a、及び二次巻線4b
を備えており、第1のFET3のソースは、平滑用チョ
ークコイル4の一次巻線4aの一端に接続されている。
平滑用チョークコイル4の一次巻線4aの他端は第1の
FET3のゲートに接続されている。
【0020】第1のFET3のソースと平滑用チョーク
コイル4の一次巻線4aとの接続点は、第2のFET5
のドレインに接続されている。第2のFET5は、絶縁
ゲート型のNチャネルFETであり、そのソースは共通
電位に接続されている。第2のFET5のゲート−ソー
ス間には抵抗8が接続されている。平滑用チョークコイ
ル4の二次巻線4bは、一端が共通電位に接続され、他
端がツェナーダイオード7を介して第2のFET5のゲ
ートに接続されている。ツェナーダイオード7は、出力
端における出力電圧に相当するツェナー電圧を有し、ア
ノードを第2のFET5のゲートに、カソードを平滑用
チョークコイル4の二次巻線4bの他端にそれぞれ接続
している。平滑用チョークコイル4の各巻線4a及び4
bの巻方向は、図1において各巻線の巻始め端に「●」
印を付して示す通りである。
【0021】平滑用チョークコイル4の一次巻線4aの
タップ4tから出力端に出力を導出し、この出力端と共
通電位との間に平滑用コンデンサ6を接続する。すなわ
ち、第1のFET3は、そのソース−ドレイン回路をト
ランス1の二次巻線1bに直列(つまり出力回路に直
列)に挿入している。また、第2のFET5は、そのソ
ース−ドレイン回路を平滑用コンデンサ6に並列(つま
り出力回路に並列)に接続している。
【0022】次に、図1のような構成を有するスイッチ
ング電源の動作を説明する。トランス1の一次巻線1a
には、トランジスタ2でスイッチングされた電流が供給
され、トランス1に磁気エネルギーが蓄積される。次に
トランジスタ2がオフするとトランス1の二次巻線1b
に逆起電力が誘起され、この電圧が第1のFET3の寄
生ダイオードを介して平滑用チョークコイル4の一次巻
線4aに電流を流す。すると平滑用チョークコイル4の
一次巻線4aの他端に誘起される電圧により、第1のF
ET3のゲートはソースに対して負極性になって、第1
のFET3はオンする。その結果、トランス1の二次巻
線1bに誘起された逆起電力は第1のFET3のドレイ
ン−ソース間を介して平滑用チョークコイル4の一次巻
線4aに電流を流し、この電流は平滑用コンデンサ6に
より平滑化されて直流とされ、出力端より出力される。
【0023】トランス1に蓄積された磁気エネルギーが
減少し、二次電流が減少すると、平滑用チョークコイル
4に流れる電流も減少し、平滑用チョークコイル4に誘
起される逆起電力によって第1のFET3のゲートの電
圧はソースに対して正極性となり、第1のFET3はオ
フする。また、平滑用チョークコイル4の二次巻線4b
には誘起される電圧により、第2のFET5のゲートの
電圧はソースに対して正極性となり、第2のFET5は
オンする。第2のFET5がオンするタイミングは平滑
用チョークコイル4の二次巻線4bに誘起する逆起電力
が負過電圧以上となったとき、すなわち、ツェナーダイ
オード7のツェナー電圧を超えたときである。第2のF
ET5がオンすると、第2のFET5のソース−ドレイ
ン間を通じ、平滑用チョークコイル4を経由して、負荷
に電流が供給される。平滑用チョークコイル4の磁気エ
ネルギーが減少し、逆起電力が減少すると、第2のFE
T5のゲートにかかる電圧も減少し、第2のFET5は
オフして、当初の状態に戻る。
【0024】以上の動作を繰り返して、第1及び第2の
FET3及び5により、トランス1の二次出力をスイッ
チングして、同期整流動作による整流出力を出力する。
【0025】すなわち、平滑用チョークコイル4に誘起
される電圧を利用して、第1及び第2のFET3及び5
のオン/オフを行わせる。平滑用チョークコイル4に
は、トランス1の一次側がオンのときは逆方向に、トラ
ンス1の一次側がオフのときには順方向に起電力が発生
するため、スイッチング用の第1のFET3と整流用の
第2のFET5のゲートにそれぞれこれらの起電力を与
えるように構成しておけば、第1及び第2のFET3及
び5は、交互にオン/オフ動作し、トランス1の二次側
だけで、適正に制御できることになる。
【0026】このようにして、第1及び第2のFET3
及び5のオン/オフ制御をトランス1の二次側だけで行
うことができ、トランス1の二次側を一次側と電気的に
絶縁することができる。このため、制御回路を非常に簡
単に構成することができ、制御回路の製造コストも非常
に低額で済む。
【0027】なお、平滑用チョークコイルとしては、図
1に示した構成の平滑用チョークコイル4の他に、例え
ば図2及び図3に示すように構成することができる。図
2に示す平滑用チョークコイル41は、一次巻線41a
及び二次巻線41bを有し、一端が第1のFET3のソ
ースに接続された平滑用チョークコイル41の一次巻線
41aの他端を第1のFET3のゲート及び出力端に接
続する。また、平滑用チョークコイル41の二次巻線4
1bの両端をそれぞれ共通電位及びツェナーダイオード
7のカソードに接続する。
【0028】そして、図3に示す平滑用チョークコイル
42は、中間タップ42tを有する一次巻線42aと二
次巻線42bとを有し、一端が第1のFET3のソース
に接続された平滑用チョークコイル42の一次巻線42
aの他端を第1のFET3のゲートに接続し、一次巻線
42aの中間タップ42tから出力端へ出力を導出す
る。また、平滑用チョークコイル41の二次巻線42b
の両端をそれぞれ平滑用チョークコイル42の一次巻線
42aの中間タップ42t及びツェナーダイオード7の
カソードに接続する。
【0029】図4は、この発明の第2の実施の形態に係
るフォワード式のスイッチング電源の構成を模式的に示
している。
【0030】図4に示すスイッチング電源は、図1に示
したトランス1、トランジスタ2、第1のFET3、平
滑用チョークコイル4、第2のFET5、平滑用コンデ
ンサ6、ツェナーダイオード7、及び抵抗8にほぼ対応
するトランス11、トランジスタ12、第1のFET1
3、平滑用チョークコイル14、第2のFET15、平
滑用コンデンサ16、ツェナーダイオード17、及び抵
抗18を備えている。
【0031】図示するように、トランス11は、一次巻
線11a及び二次巻線11bを有する。トランジスタ1
2は、npnトランジスタであり、コレクタをトランス
11の一次巻線11aの一端に接続している。トランジ
スタ12は、トランス11の一次巻線11aに供給する
電流をスイッチングする。トランス11の二次巻線11
bは、一端が第1のFET13のソースに接続され、他
端が共通電位に接続されている。
【0032】第1のFET13は、絶縁ゲート型のNチ
ャネルFETであり、そのソースは、平滑用チョークコ
イル14に接続されている。平滑用チョークコイル14
は、一次巻線14a、二次巻線14b及び三次巻線14
cを備えており、第1のFET13のドレインは、平滑
用チョークコイル14の一次巻線14aの一端に接続さ
れている。平滑用チョークコイル14の一次巻線14a
の他端は、出力端へ出力を導出している。
【0033】第1のFET13のドレインと平滑用チョ
ークコイル14の一次巻線14aとの接続点は、第2の
FET15のドレインに接続されている。第2のFET
15は、絶縁ゲート型のNチャネルFETであり、その
ソースは共通電位に接続されている。第2のFET15
のゲート−ソース間には抵抗18が接続されている。平
滑用チョークコイル14の二次巻線14bは、一端が第
1のFET13のゲートに、他端が第1のFET13の
ソース(トランス11の二次巻線11bの一端への接続
点)に接続されている。平滑用チョークコイル14の三
次巻線14cは、一端が共通電位に、他端がツェナーダ
イオード17を介して第2のFET15のゲートに接続
されている。ツェナーダイオード17は、出力電圧に相
当するツェナー電圧を有し、アノードを第2のFET1
5のゲートに、カソードを平滑用チョークコイル14の
三次巻線4cの他端にそれぞれ接続している。平滑用チ
ョークコイル14の各巻線14a〜14cの巻方向は、
図4において各巻線の巻始め端に「●」印を付して示す
通りである。
【0034】平滑用チョークコイル14の一次巻線14
aの他端から出力を導出する出力端と共通電位との間に
平滑用コンデンサ16を接続する。すなわち、第1のF
ET13は、そのソース−ドレイン回路をトランス11
の二次巻線11bに直列(つまり出力回路に直列)に挿
入している。また、第2のFET15は、そのソース−
ドレイン回路を平滑用コンデンサ16に並列(つまり出
力回路に並列)に接続している。
【0035】このような構成としても、平滑用チョーク
コイル14に誘起される電圧を利用して、第1及び第2
のFET13及び15のオン/オフを行わせることがで
きる。平滑用チョークコイル14には、トランス11の
一次側がオンのときは逆方向に、トランス11の一次側
がオフのときには順方向に起電力が発生するため、スイ
ッチング用の第1のFET13と整流用の第2のFET
15のゲートにそれぞれこれらの起電力を与えるように
構成しておけば、第1及び第2のFET13及び15
は、交互にオン/オフ動作し、トランス11の二次側だ
けで、適正に制御できることになる。
【0036】なお、上述においては、整流機能を有する
スイッチング素子としてFETを用いた場合について説
明したが、トランジスタを用いた場合にも上述とほぼ同
様に構成することができる。
【0037】図5は、この発明の第3の実施の形態に係
るフォワード式のスイッチング電源の構成を模式的に示
している。図5の構成は、図1の構成にほぼ相当する構
成を、FETに代えてトランジスタを用いて構成し、平
滑用チョークコイルとして図2に示した構成を適用した
ものである。
【0038】図5に示すスイッチング電源は、図1に示
したトランス1、トランジスタ2、第1のFET3、平
滑用チョークコイル4、第2のFET5、平滑用コンデ
ンサ6、ツェナーダイオード7、及び抵抗8にほぼ対応
するトランス21、一次側トランジスタ22、第1のト
ランジスタ23、平滑用チョークコイル24、第2のト
ランジスタ25、平滑用コンデンサ26、ツェナーダイ
オード28、及び抵抗29を備え、さらに抵抗27を有
している。
【0039】図示するように、トランス21は、一次巻
線21a及び二次巻線21bを有する。一次側トランジ
スタ22は、npnトランジスタであり、コレクタをト
ランス21の一次巻線21aの一端に接続している。ト
ランス21の二次巻線21bは、一端が第1のトランジ
スタ23のコレクタに接続され、他端が共通電位に接続
されている。
【0040】第1のトランジスタ23は、pnpトラン
ジスタであり、そのエミッタは、平滑用チョークコイル
24に接続されている。平滑用チョークコイル24は、
一次巻線24a、及び二次巻線24bを備えており、第
1のトランジスタ23のエミッタは、平滑用チョークコ
イル24の一次巻線24aの一端に接続されている。平
滑用チョークコイル24の一次巻線24aの他端は抵抗
27を介して第1のトランジスタ23のベースに接続さ
れている。
【0041】第1のトランジスタ23のエミッタと平滑
用チョークコイル24の一次巻線24aとの接続点は、
第2のトランジスタ25のコレクタに接続されている。
第2のトランジスタ25は、npnトランジスタであ
り、そのエミッタは共通電位に接続されている。第2の
トランジスタ25のベース−エミッタ間には抵抗29が
接続されている。平滑用チョークコイル24の二次巻線
24bは、一端が共通電位に接続され、他端がツェナー
ダイオード28を介して第2のトランジスタ25のベー
スに接続されている。ツェナーダイオード28は、出力
端における出力電圧に相当するツェナー電圧を有し、ア
ノードを第2のトランジスタ25のベースに、カソード
を平滑用チョークコイル24の二次巻線24bの他端に
それぞれ接続している。平滑用チョークコイル24の各
巻線24a及び24bの巻方向は、図4において各巻線
の巻始め端に「●」印を付して示す通りである。
【0042】平滑用チョークコイル24の一次巻線24
aの他端から出力端に出力を導出し、この出力端と共通
電位との間に平滑用コンデンサ26を接続する。すなわ
ち、第1のトランジスタ23は、そのエミッタ−コレク
タ回路をトランス21の二次巻線21bに直列(つまり
出力回路に直列)に挿入している。また、第2のトラン
ジスタ25は、そのエミッタ−コレクタ回路を平滑用コ
ンデンサ26に並列(つまり出力回路に並列)に接続し
ている。
【0043】このような構成としても、平滑用チョーク
コイル24に誘起される電圧を利用して、第1及び第2
のトランジスタ23及び25のオン/オフを行わせるこ
とができる。平滑用チョークコイル24には、トランス
21の一次側がオンのときは逆方向に、トランス21の
一次側がオフのときには順方向に起電力が発生するた
め、スイッチング用の第1のトランジスタ23と整流用
の第2のトランジスタ25のベースにそれぞれこれらの
起電力を与えるように構成しておけば、第1及び第2の
トランジスタ23及び25は、交互にオン/オフ動作
し、トランス21の二次側だけで、適正に制御できるこ
とになる。
【0044】なお、上述した構成に示すスイッチング用
のpnpトランジスタからなる第1のトランジスタ23
に代えてnpnトランジスタを用いて、図4の場合とほ
ぼ同様に結線するようにしても上述とほぼ同様にして実
施することができる。
【0045】なお、図1に示す構成では、第2のFET
5がオフとなる瞬間のソース−ドレイン間電圧の急峻な
立ち上がりにより、ミラー効果等によって第2のFET
5のゲートにわずかに電圧が誘起され、ドレイン−ソー
ス間がわずかな時間オンとなるおそれがある。これを防
止する構成を付加したのがこの発明の第4の実施の形態
である。
【0046】図6は、この発明の第4の実施の形態に係
るフォワード式のスイッチング電源の構成を模式的に示
している。図6のスイッチング電源は、図1に示したト
ランス1、トランジスタ2、第1のFET3、平滑用チ
ョークコイル4、第2のFET5及び平滑用コンデンサ
6に加えて、さらにツェナーダイオード31、ゲート制
御用トランジスタ32、抵抗33,34及びコンデンサ
35を備えている。
【0047】ツェナーダイオード31、ゲート制御用ト
ランジスタ32、抵抗33,34及びコンデンサ35に
より構成される回路は、第2のFET5がオフとなる瞬
間のソース−ドレイン間電圧の急峻な立ち上がりによ
り、ミラー効果等によって第2のFET5のゲートにわ
ずかに電圧が誘起されるときに、ゲートと共通電位との
間を短絡して、ゲート電位の上昇を抑える。
【0048】ツェナーダイオード31は、第2のFET
5のゲートと平滑用チョークコイル4の二次巻線4bの
他端との間に図示極性で挿入する。ツェナーダイオード
31は、出力端における出力電圧に相当するツェナー電
圧を有し、アノードを第2のFET5のゲートに、カソ
ードを平滑用チョークコイル4の二次巻線4bの他端に
それぞれ接続している。ツェナーダイオード31は、所
定値以下の電圧における平滑用チョークコイル4の二次
巻線4bからの電流の逆流を抑え、第2のFET5のド
レイン電圧が0V以下になったときに、第2のFET5
をオンとするために設けられている。ゲート制御用トラ
ンジスタ32は、この場合npnトランジスタからな
り、コレクタを第2のFET5のゲートに、エミッタを
共通電位に、そしてベースをコンデンサ35の一端にそ
れぞれ結合している。ゲート制御用トランジスタ32
は、オン動作時に、第2のFET5のゲートと共通電位
との間を短絡する。
【0049】抵抗33は、第2のFET5のゲートとソ
ース、つまり共通電位、との間に挿入され、ゲート制御
用トランジスタ32がオフとなったときのゲートバイア
スを調整する。抵抗34は、ゲート制御用トランジスタ
32のベース−エミッタ間に挿入され、ゲート制御用ト
ランジスタ32のベースバイアスを調整する。コンデン
サ35は、既に述べたように一端をゲート制御用トラン
ジスタ32のベースに接続し、他端を第2のFET5の
ドレインに接続する。コンデンサ35は、第2のFET
5がオフする際の電圧上昇を検出してゲート制御用トラ
ンジスタ32をオン動作させる。
【0050】次に、図6の構成における動作を説明す
る。第2のFET5がオフとなるときには、ドレイン−
ソース間電圧が急激に上昇する。上述したように、この
ドレイン−ソース間電圧の急峻な立ち上がりによるミラ
ー効果等によって、第2のFET5のゲートにわずかな
電圧が誘起され、その間、ドレイン−ソース間をオンと
するおそれがある。このドレイン−ソース間電圧の急峻
な立ち上がりのときに、コンデンサ35に電流が流れ、
ゲート制御用トランジスタ32をオンとする。このた
め、ゲート制御用トランジスタ32によって第2のFE
T5のゲートは共通電位に短絡されて、ゲート電圧の上
昇が阻止される。
【0051】このゲート制御用トランジスタ32のオン
動作は、ドレイン−ソース間電圧の急峻な立ち上がりに
より、コンデンサ35を介して電流が流れる期間だけの
短時間であり、それ以外の期間はゲート制御用トランジ
スタ32はオフとなっている。ゲート制御用トランジス
タ32のオフ期間は、第2のFET5のゲートバイアス
は、抵抗33及びツェナーダイオード31を介して平滑
用チョークコイル4の二次巻線4bによって決定される
から、図1の場合と同様の動作となる。
【0052】このようにして、第2のFET5がオフと
なる瞬間のソース−ドレイン間電圧の急峻な立ち上がり
により、ミラー効果等によって第2のFET5のゲート
にわずかに電圧が誘起されても、ツェナーダイオード3
1、ゲート制御用トランジスタ32、抵抗33,34及
びコンデンサ35により構成される回路によって、ゲー
トと共通電位との間が短絡され、ゲート電位の上昇が抑
えられる。
【0053】図6等に示した構成では、出力端における
出力電圧にほぼ相当するツェナー電圧を有するツェナー
ダイオード31により、第2のFET5のドレイン電圧
が0V以下になったときに、第2のFET5をオンとす
るようにしているが、このような構成では、出力電圧に
よって第2のFET5の制御動作が左右され易い。そこ
で、出力電圧における自由度を持たせるために、トラン
ジスタを用いて次のように構成する。
【0054】図7は、この発明の第5の実施の形態に係
るフォワード式のスイッチング電源の構成を模式的に示
している。図7のスイッチング電源は、図6に示したト
ランス1、トランジスタ2、第1のFET3、平滑用チ
ョークコイル4、第2のFET5及び平滑用コンデンサ
6に加えて、さらに第1の制御用トランジスタ51、第
2の制御用トランジスタ52、抵抗53,54及び55
を設け、図6におけるツェナーダイオード31、ゲート
制御用トランジスタ32、抵抗33,34及びコンデン
サ35を除去して構成する。
【0055】第1及び第2の制御用トランジスタ51及
び52、抵抗53,54及び55により構成される回路
は、第2のFET5を適正にオン/オフ動作させる。第
2の制御用トランジスタ52は、pnpトランジスタで
あり、エミッタを平滑用チョークコイル4の一次巻線4
aのタップ4t、すなわち出力端に接続している。第2
の制御用トランジスタ52のエミッタは、平滑用チョー
クコイル4の二次巻線4bの一端にも接続する。第2の
制御用トランジスタ52のエミッタとベースとの間には
抵抗53を接続し、第2の制御用トランジスタ52のコ
レクタは、第2のFET5のゲートに接続する。第1の
制御用トランジスタ51は、npnトランジスタであ
り、そのエミッタは第2の制御用トランジスタ52のベ
ース(つまり抵抗53との接続点)に、コレクタを平滑
用チョークコイル4の二次巻線4bの他端に接続する。
そして、第1の制御用トランジスタ51のベースは、抵
抗54を介して共通電位に接続する。第1のFETのゲ
ート−ソース間には抵抗55を接続する。
【0056】平滑用チョークコイル4の各巻線4a及び
4bの巻方向は、図7において各巻線の巻始め端に
「●」印を付して示す通りであり、一次巻線4aの巻始
めからタップ4tまでの間の巻数と二次巻線4bの巻数
は等しく設定するなお、この場合、一次巻線4aと二次
巻線4bとの間に若干の磁気漏れ鉄心を介在させること
により、一次巻線4aの端子間と二次巻線4bの端子間
とでより大きな電圧差を呈するようにすることができ
る。
【0057】次に、図7の構成における動作を説明す
る。
【0058】(1)トランス1の二次巻線から第1のF
ET3のドレインに正電圧が与えられると、第1のFE
T3の寄生ダイオード〜平滑用チョークコイル4の一次
巻線4a〜タップ4t〜出力端を介して付加に電流が流
れる。
【0059】(2)このような電流が第1のFET3か
ら流れると、平滑用チョークコイル4の一次巻線4aの
他端(タップ4tを挟んで反対側の巻終り端)に負電圧
が発生し、ゲートを制御して第1のFET3をオンとす
る。
【0060】(3)このとき、平滑用チョークコイル4
の二次巻線4bの巻始め側が正電圧となるが、このとき
第1の制御用トランジスタ51はnpnトランジスタで
あるので、オフ状態のままである。
【0061】(4)次にトランス1の二次巻線1bから
の電流供給が絶たれると、平滑用チョークコイル4の一
次巻線4aには、従前とは逆方向に逆起電力が発生し、
第1のFET3はオフとされる。
【0062】(5)平滑用チョークコイル4の二次巻線
4bにも負電圧が発生するが、この負電圧の大きさが負
荷電圧つまり出力電圧よりも大きくなってから、第1の
制御用トランジスタ51のコレクタ電圧が0V以下とな
って、このコレクタ電位よりもベース電位が高くなって
第1の制御用トランジスタ51がオンとなる。
【0063】(6)第1の制御用トランジスタ51がオ
ンとなると、第2の制御用トランジスタ52がオンとな
って、第2のFET5がオンとなる。
【0064】(7)平滑用チョークコイル4の一次巻線
4aのエネルギーが消滅すると、出力端から負荷への電
流供給がなくなり、同時に平滑用チョークコイル4の二
次巻線4bの逆起電力も減少して、第1の制御用トラン
ジスタ51のコレクタ電位が正方向に移行し、第1の制
御用トランジスタ51はオフとなる。
【0065】(8)第1の制御用トランジスタ51がオ
フとなると、第2の制御用トランジスタ51がオフとな
り、それに引き続いて第2のFET5もオフとなる。
【0066】(9)以上の(1)〜(8)の動作の繰り
返しで、交互にオン−オフ動作を繰り返し、スイッチン
グ電源における整流が行われる。
【0067】また、上述においては、スイッチング電源
として説明したが、トランス1等の二次側については同
期整流方式の整流とほぼ同等の動作を行っているので、
トランス1等を含む同期整流回路として構成することも
できる。
【0068】また、以上においては、昇圧型のスイッチ
ング電源又は同期整流回路として構成したが、降圧型の
スイッチング電源又は同期整流回路もおおむね同様の原
理に従って構成することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トランスの二次側のみで、FET等のスイッチング
素子の適正なオン/オフ制御を行うことを可能とし、簡
単で且つ安価に構成することが可能なスイッチング電源
及び同期整流回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図2】図1のスイッチング電源に平滑用チョークコイ
ルとして適用することができるチョークコイルの一例を
説明するための模式的な回路構成図である。
【図3】図1のスイッチング電源に平滑用チョークコイ
ルとして適用することができるチョークコイルの他の一
例を説明するための模式的な回路構成図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図6】この発明の第4の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図7】この発明の第5の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の構成を模式的に示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 トランス 2 トランジスタ 3 第1の電界効果トランジスタ(FET) 4 平滑用チョークコイル 5 第2の電界効果トランジスタ 6 平滑用コンデンサ 7 ツェナーダイオード 8 抵抗 11 トランス 12 トランジスタ 13 第1の電界効果トランジスタ(FET) 14 平滑用チョークコイル 15 第2の電界効果トランジスタ 16 平滑用コンデンサ 17 ツェナーダイオード 18 抵抗 21 トランス 23 第1のトランジスタ 24 平滑用チョークコイル 25 第2のトランジスタ 26 平滑用コンデンサ 27 抵抗 28 ツェナーダイオード 29 抵抗 31 ダイオード 32 ゲート制御トランジスタ 33,34 抵抗 35 コンデンサ 41 平滑用チョークコイル 42 平滑用チョークコイル 51 第1の制御用トランジスタ 52 第1の制御用トランジスタ 53,54,55 抵抗 1a,4a,11a,14a,21a,24a,41
a,42a 一次巻線 1b,4b,11b,14b,21b,24b,41
b,42b 二次巻線 14c 三次巻線 4t,42t 中間タップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−298610(JP,A) 特開 平9−312972(JP,A) 特開 平10−248249(JP,A) 実開 平4−58087(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチングされた電流が一次側に供給さ
    れるトランスと、 前記トランスの二次側にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入されるスイッチング用の第1の電界効
    果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 前記出力平滑用のチョークコイルと前記第2の電界効果
    トランジスタのゲートとの間に配置され、前記出力平滑
    用のチョークコイルが発生した誘起電圧が外部の負荷に
    印加すべき所定電圧に達した時に、前記第2の電界効果
    トランジスタをオンし、前記誘起電圧が前記所定電圧に
    達しない時に前記第2の電界効果トランジスタをオフ
    る回路と、 を具備することを特徴とするスイッチング電源。
  2. 【請求項2】スイッチングされた電流が一次側に供給さ
    れるトランスと、 前記トランスの二次側にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入されるスイッチング用の第1の電界効
    果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 カソードが前記出力平滑用のチョークコイルに接続さ
    れ、アノードが前記第2の電界効果トランジスタのゲー
    トに接続され、前記出力平滑用のチョークコイルが発生
    した誘起電圧が負荷電圧に達したときに前記第2の電界
    効果トランジスタをオンさせ、前記誘起電圧が前記負荷
    電圧に達しないときに前記第2の電界効果 トランジスタ
    をオフさせるツェナーダイオードと、 を具備することを特徴とするスイッチング電源。
  3. 【請求項3】前記第2の電界効果トランジスタのオフ時
    のソース−ドレイン間電圧の急峻な立ち上がりに応動
    し、該第2の電界効果トランジスタのゲートを共通電位
    に短絡し、該ゲート電位の上昇を阻止する回路をさらに
    含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ
    ング電源。
  4. 【請求項4】スイッチングされた電流が一次側に供給さ
    れるトランスと、 前記トランスの二次側にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入されるスイッチング用の第1の電界効
    果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 前記出力平滑用のチョークコイルに誘導結合された検出
    用巻線と、 エミッタ−コレクタ回路の一端が前記検出用巻線の一端
    に接続され、ベースに前記共通電位が供給されており、
    当該エミッタ−コレクタ回路の一端とベースとの間に所
    定の極性の電圧が印加されたとき、前記検出用巻線に発
    生している電圧によりエミッタ−コレクタ回路の両端間
    に電流を流す第1のバイポーラトランジスタと、 前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
    タ回路の他端と前記検出用巻線の他端との間に接続され
    た第1の検出用負荷と、 前記第1の検出用負荷の両端間に発生した電圧降下の大
    きさを検知し、検知した結果に従って、自己のエミッタ
    −コレクタ回路を断続制御する第2のバイポーラトラン
    ジスタと、 前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
    タ回路に直列に、且つ、前記第2の電界効果トランジス
    タのドレイン−ソース回路の一端及びゲートの 間に接続
    された第2の検出用負荷と、を備え、 前記第2のバイポーラトランジスタは、前記第1の検出
    用負荷に電流が流れたとき、前記第2の電界効果トラン
    ジスタのドレイン−ソース回路を実質的に導通させ前記
    第1の検出用負荷に電流が流れていないとき、当該ドレ
    イン−ソース回路を実質的に遮断させるように、自己の
    エミッタ−コレクタ回路を断続制御する、 ことを特徴とするスイッチング電源。
  5. 【請求項5】前記出力平滑用のチョークコイルは、相互
    に誘導結合される複数の巻線を有し、出力信号を導出す
    る巻線と異なる巻線から前記オン/オフ駆動に用いる信
    号の少なくとも一部を供給することを特徴とする請求項
    1乃至4のうちのいずれか1項に記載のスイッチング電
    源。
  6. 【請求項6】交流信号にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入される同期スイッチング用の第1の電
    界効果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 前記出力平滑用のチョークコイルと前記第2の電界効果
    トランジスタのゲートとの間に配置され、前記出力平滑
    用のチョークコイルが発生した誘起電圧が外部の負荷に
    印加すべき所定電圧に達した時に、前記第2の電界効果
    トランジスタをオンし、前記誘起電圧が前記所定電圧に
    達しない時に前記第2の電界効果トランジスタをオフ
    る回路と、 を具備することを特徴とする同期整流回路。
  7. 【請求項7】交流信号にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入される同期スイッチング用の第1の電
    界効果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 カソードが前記出力平滑用のチョークコイルに接続さ
    れ、アノードが前記第2の電界効果トランジスタのゲー
    トに接続され、前記出力平滑用のチョークコイルが発生
    した誘起電圧が負荷電圧に達したときに前記第2の電界
    効果トランジスタをオンさせ、前記誘起電圧が前記負荷
    電圧に達しないときに前記第2の電界効果トランジスタ
    をオフさせるツェナーダイオードと、 を具備することを特徴とする同期整流回路。
  8. 【請求項8】前記第2の電界効果トランジスタのオフ時
    のソース−ドレイン間電圧の急峻な立ち上がりに応動
    し、該第2の電界効果トランジスタのゲートを共通電位
    に短絡し、該ゲート電位の上昇を阻止する回路をさらに
    含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の同期整流
    回路。
  9. 【請求項9】交流信号にソース−ドレイン回路を直列に
    順方向として挿入される同期スイッチング用の第1の電
    界効果トランジスタ(FET)と、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側と共通電位と
    の間にソース−ドレイン回路を逆方向として挿入される
    整流用の第2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタの出力側に挿入され、
    且つその誘起電圧により各ゲートを制御して前記第1及
    び第2の電界効果トランジスタを交互にオン/オフ駆動
    する出力平滑用のチョークコイルと、 前記出力平滑用のチョークコイルに誘導結合された検出
    用巻線と、 エミッタ−コレクタ回路の一端が前記検出用巻線の一端
    に接続され、ベースに前記共通電位が供給されており、
    当該エミッタ−コレクタ回路の一端とベースとの間に所
    定の極性の電圧が印加されたとき、前記検出用巻線に発
    生している電圧によりエミッタ−コレクタ回路の両端間
    に電流を流す第1のバイポーラトランジ スタと、 前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
    タ回路の他端と前記検出用巻線の他端との間に接続され
    た第1の検出用負荷と、 前記第1の検出用負荷の両端間に発生した電圧降下の大
    きさを検知し、検知した結果に従って、自己のエミッタ
    −コレクタ回路を断続制御する第2のバイポーラトラン
    ジスタと、 前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタ−コレク
    タ回路に直列に、且つ、前記第2の電界効果トランジス
    タのドレイン−ソース回路の一端及びゲートの間に接続
    された第2の検出用負荷と、を備え、 前記第2のバイポーラトランジスタは、前記第1の検出
    用負荷に電流が流れたとき、前記第2の電界効果トラン
    ジスタのドレイン−ソース回路を実質的に導通させ、前
    記第1の検出用負荷に電流が流れていないとき、当該ド
    レイン−ソース回路を実質的に遮断させるように、自己
    のエミッタ−コレクタ回路を断続制御する、 ことを特徴とする同期整流回路。
  10. 【請求項10】前記出力平滑用のチョークコイルは、相
    互に誘導結合される複数の巻線を有し、出力信号を導出
    する巻線と異なる巻線から前記オン/オフ駆動に用いる
    信号の少なくとも一部を供給することを特徴とする請求
    項6乃至9のうちのいずれか1項に記載の同期整流回
    路。
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