JP3170726B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3170726B2
JP3170726B2 JP09516492A JP9516492A JP3170726B2 JP 3170726 B2 JP3170726 B2 JP 3170726B2 JP 09516492 A JP09516492 A JP 09516492A JP 9516492 A JP9516492 A JP 9516492A JP 3170726 B2 JP3170726 B2 JP 3170726B2
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正博 馬場
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L9/00Details or accessories of suction cleaners, e.g. mechanical means for controlling the suction or for effecting pulsating action; Storing devices specially adapted to suction cleaners or parts thereof; Carrying-vehicles specially adapted for suction cleaners
    • A47L9/28Installation of the electric equipment, e.g. adaptation or attachment to the suction cleaner; Controlling suction cleaners by electric means
    • A47L9/2836Installation of the electric equipment, e.g. adaptation or attachment to the suction cleaner; Controlling suction cleaners by electric means characterised by the parts which are controlled
    • A47L9/2852Elements for displacement of the vacuum cleaner or the accessories therefor, e.g. wheels, casters or nozzles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L9/00Details or accessories of suction cleaners, e.g. mechanical means for controlling the suction or for effecting pulsating action; Storing devices specially adapted to suction cleaners or parts thereof; Carrying-vehicles specially adapted for suction cleaners
    • A47L9/0009Storing devices ; Supports, stands or holders

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機に係り、さら
に詳しくは、集塵室、ブロアモータ等を内蔵した電気掃
除機本体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の電気掃除機の一例を示す
側面図である。図において、1はブロワモータや集塵室
などを内蔵した掃除機本体で、2はその前車輪、3は一
対の主車輪、4は主車輪3の車軸、5は上ハンドルであ
る。6は一端に掃除機本体1とのジョイント部7を有
し、他端に手元スイッチを備えた手元パイプ8が設けら
れたホース、9は手元パイプ8に連結された延長パイ
プ、10は延長パイプ9の先端部に装着された床ブラシ
である。なお、25は床面、Gは掃除機本体1の重心で
ある。
【0003】電気掃除機の使用にあたっては、コード
(図示せず)を電源に差込み、ホース6のジョイント部
7を掃除機本体1に接続する。そして、使用者は手元パ
イプ8を握って手元スイッチを操作し、床ブラシ10を
床面25に沿って移動させ、床面上の塵埃などを吸引さ
せて掃除を行なう。掃除が進むにつれて前車輪2及び主
車輪3は床面25上を回転し、掃除機本体1を移動させ
る。
【0004】しかしながら、棚の上、天井あるいはカー
テンの上部等を掃除するような場合は、掃除機本体1を
そのままの状態にしておいたのでは床ブラシ10(又は
他のアタッチメント)が届かないので、上ハンドル5を
持って掃除機本体1を持上げて掃除を行なうか、あるい
は図13に示すようにホース6を引張って掃除機本体1
を床面25上に立てて掃除を行なっていた。このような
操作は使用者の手や腕に相当な負担がかかるため、連続
して上記のような立体掃除を行なうことは困難である。
このような問題が発生するのは、掃除機本体1の重心G
と、主車輪3の車軸4間の距離Lgが長いためである。
【0005】このような問題を解決するために、図1
4、図15、図17に示すような電気掃除機が提案され
ている。図14に示す電気掃除機は、掃除機本体1の両
側に、掃除機本体1より大きい主車輪3を取付けたもの
であるが、このような電気掃除機においては、掃除中に
ホース6のジョイント部7が床面25に当り、床面25
に傷をつけてしまうので、実用的ではない。
【0006】また、図15に示す電気掃除機は、前車輪
2と主車輪3を有し、特に主車輪3の外径Dを掃除機本
体1の全高Hより大きく、かつ主車輪3の外周が掃除機
本体1の後端面より後方にあるように掃除機本体1に装
着したものである。このような電気掃除機においては、
主車輪3の外周が掃除機本体1の外端面より後方にある
ため、掃除機本体1を立てて格納することができず、ま
た、図16に示すような状態が発生すると、掃除機本体
1の天面11の前部が床面25に衝突して床面25を傷
つけてしまうので、常にホース6を引張って掃除機本体
1の前部を持上げていなければならず、きわめて使い勝
手が悪い。
【0007】図17に示す電気掃除機は、主車輪3の車
軸4を前方に移動させて重心Gに近づけたものである
が、この場合、図13のように立てた状態で使用しよう
とすると、掃除機本体1の後端面13の角部が床面25
に衝突し、床面25を傷つけてしまうという問題があ
る。また、図13のような使用状態にするため掃除機本
体1を立たせようとすると、支点が掃除本体1の後端面
13の角部になるため重心Gからの距離が離れてしま
う。このため、腕などの負担は軽減されず、使用者の疲
労が大きい。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、使い勝手がよく、使用に際しては床面に
傷をつけるおそれがなく、しかも不使用時はコンパクト
に格納することのできる電気掃除機を得ることを目的と
したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
は、掃除機本体の重心が主車輪の外周内でかつ掃除機本
体を床面上に立てた状態下で主車輪の車軸を通り床面に
垂直な線の天面側にあること、主車輪の外径が掃除機本
体の全長の50%以上の大きさに設定され、その外周の
一部が掃除機本体の後端面及び底面の外側にあること、
掃除機本体の天面が主車輪の外周の外側にあること、を
特徴とするものである。
【0010】また、掃除機本体の後端面の車軸と重心を
結ぶ線より天面側に、支承部材を設けたものである。
【0011】
【作用】本発明のように主車輪の外径を掃除機本体の全
長の50%以上の大きさにし、その外周の一部が掃除機
本体の後端面及び底面の外側にあり、掃除機本体の天面
が主車輪の外周の外側にあるように設定するとともに、
掃除機本体の重心位置を主車輪の外周内でかつ掃除機本
体を床面上に立てた状態下で主車輪の車軸を通り床面に
垂直な線の天面側にあるように設定することにより、仮
りに重心の位置が正確にわからなくても、重心を、主車
輪の外周内でかつ掃除機本体を床面上に立てた状態下で
主車輪の車軸を通り床面に垂直な線の天面側にあるよう
に位置させることが容易となり、かつ重心と車軸との距
離が短かくなって、小さい持ち上げ力で掃除機本体を立
てることができる。また、掃除機本体を立てる際は掃除
機本体を車軸を中心に回動させる操作だけでよく、しか
も回動途中でその後端面が床面に接触することもなくな
る。さらに、掃除機本体を床面上に立てたときに安定し
てその位置に保持させることができ、かつコンパクトに
格納することができる。
【0012】また、掃除機本体の後端面の車軸と重心を
結ぶ線より天面側に支承部材を取付けることにより、掃
除機本体を立てたときにその重心が車軸を通り床面に垂
直の線より底面側でかつ車軸より後方にあるときでも、
掃除機本体を安定して立てることができ、またコンパク
トに格納することができる。さらに、開発途中で掃除機
本体に内収容する部品の仕様が変って重心の位置の変更
を余儀なくされた場合でも、掃除機本体の後端面を改造
することなく支承部材を設けるだけで開発を続けること
ができる。
【0013】
【実施例】実施例1 図1は本発明の第1の実施例の説明図である。図におい
て、1はブロワモータ、集塵室などを内蔵した掃除機本
体で、11はその天面、12は底面、13は後端面であ
る。2は底面12の前部側に取付けられた前車輪、3は
掃除機本体1の両側後部に設けた一対の主車輪で、4は
その車軸、5は天面11に設けた上ハンドルである。6
はホースで、一端には掃除機本体1の前面に設けた差込
部14(図2)に連結するジョイント部7が設けられて
おり、他端には手元スイッチを備えた手元パイプ(図示
せず)が取付けられている。25は床面、Gは掃除機本
体1の重心である。
【0014】本実施例においては、図1に示すように、
掃除機本体1の重心は、主車輪3の外周の内側に位置し
ており、また、主車輪3の外周の一部は、掃除機本体1
の底面12及び後端面13より外側に位置している。こ
のため、掃除機本体1の重心Gと主車輪3の車軸4間の
距離Lgを従来より短かくすることができる。
【0015】表1は本実施例に係る図2の掃除機本体1
を差込部14を、持上げて床面25上に立てるときに要
する力Fを実測したデータ、及び従来の掃除機本体を床
面に立てるときに要する力Fを実測したデータを示すも
のである。なお、図2において、Lは掃除機本体1の全
長、Lgは車軸4と重心G間の距離、Ldは車軸4と主
車輪3の外周までの距離、したがって主車輪3の半径、
Dは主車輪3の直径である。また、表1中のタイプAは
本実施例に係る電気掃除機、タイプBは図12で説明し
た従来の電気掃除機、タイプCは図17で説明した従来
の電気掃除機を示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように、持ち上げ力F
は、掃除機本体1の重量や主車輪3の径Dに関係なく、
重心Gと車軸4間の距離Lgが短かいほど小さくなるこ
とがわかる。しかしながら、タイプC(図17の電気掃
除機)の場合は、持ち上げ力Fは途中まで比較的小さい
が、掃除機本体1の後端面13が床面25に当接したの
ちは、持ち上げ力Fは非常に大きくなる。したがって、
本実施例のように構成すれば、重心Gと車軸4との間の
距離Lgが短かくなるので、小さい持ち上げ力Fで掃除
機本体1を立てることができ、途中で掃除機本体1の後
端面が床面25に接触することもなく、立てたのちは安
定してその位置に保持される。
【0018】以上のように、例えば図13に示すように
掃除機本体1を床面25上に立てて棚の上、天井、カー
テンなどの部屋の上部を立体的に掃除する場合も、掃除
機本体1を小さい力で簡単に立てることができるので、
手や腕などの負担を軽減することができる。また、敷居
などの段差を乗り越える場合も、前車輪2が簡単に床面
25から離れるので、力を入れずに掃除機本体1を移動
させることができる。さらに、直立した状態から通常の
状態に戻す場合も、床面25に対する衝撃が小さいの
で、床面25に傷をつけることがない。
【0019】実施例2 図3は本発明の第2の実施例の説明図である。なお、1
5は掃除機本体1内に配設された集塵室である。本実施
例においては、第1の実施例において、主車輪3の径D
を掃除機本体1の全長Lの50%以上の大きさ、即ち、
D>L/2としたものである。
【0020】一般に掃除機本体の重心は、その全長Lの
2分1よりやや後方にある。これは、掃除機本体1の前
方部に集塵室15が配設され、その後方にブロアモータ
などが設けられているためである。したがって、主車輪
3の外径Dを掃除機本体1の全長Lの50%以上の大き
さにすれば、仮りに重心Gの位置がわからなくても、重
心Gが主車輪3の外周内に位置することになる。本実施
例によれば、簡単な構成で第1の実施例を実現すること
ができる。
【0021】実施例3 図4は本発明の第3の実施例の説明図で、掃除機本体1
を床面25上に立てた状態を示す。なお、16は掃除機
本体1の底面に設けた下ハンドル、17は後端面13の
天面11側に主車輪3の外周と同一平面までの高さに突
設された突起部である。本実施例においては、掃除機本
体1を立てた状態で、主車輪3を車軸4を中心に右上か
ら反時計回りで第1、第2、第3、第4象限とし、掃除
機本体1を立てて主車輪3の外周と突起部17が床面2
5に当接して停止したときに、重心Gが第1象限、すな
わち、車軸4を通る床面25に垂直な線Pより天面11
側でかつ車軸4より前方に位置するように構成したもの
である。
【0022】上記のように構成した本実施例において、
いま、掃除機本体1を仮床面25a上に倒す(通常の状
態に戻す)と、重心Gは第2象限に位置する。そして、
下ハンドル16を持って掃除機本体1を徐々に立てる
と、重心Gは第2象限から第1象限に移り、突起部17
が床面25に当接して停止する。ここで、掃除機本体1
を立てたとき、重心Gが第2象限上にあったとすれば、
掃除機本体1は仮床面25a側に倒れ易く、きわめて不
安定な状態にある。また、重心Gが第3象限に位置した
とすれば、突起部17が床面25に当接しない状態で停
止するため、大へん不安定な状態になる。しかし、本実
施例のように構成することにより掃除機本体1を安定し
て立てることができるので、掃除中は勿論格納の際にも
きわめて安定性がよく、電気掃除機をコンパクトに収納
することができる。
【0023】実施例4掃除機本体1の重心が主車輪3の第3象限上(図5)に
あれば、掃 除機本体1を立てたときにきわめて不安定な
状態になる。これを安定化するためには、重心が第4象
限上にくるように、掃除機本体1を傾けて立たせればよ
い。即ち、図5のように車軸4を通り床面25に垂直な
線Pと、車軸4と重心Gを結ぶP1 とのなす角度θ又は
θ+αだけ掃除機本体1を傾ければ、重心Gは第4象限
に位置することになる。
【0024】図5は本発明の第4の実施例の説明図であ
る。本実施例は、掃除機本体1の後端面13における車
軸4と重心Gを結ぶ線P1 の天面11側に、例えばゴム
の如き軟質材料からなる支承部材18を設けたものであ
る。なお、図5では説明の都合上、重心Gの位置を、支
承部材18により掃除機本体1を傾ける前の位置で示
てあり、Pは車軸4を通る床面25に垂直な線、P1 は
車軸4と重心Gを結ぶ線であり、線P1 は垂線Pに対し
て底面12側にθ又はθ+α傾いている。
【0025】上記のように構成した本実施例において、
下ハンドル16を持って掃除機本体1を立たせた場合、
支承部材18が床面25に当接して停止する。このと
き、支承部材18の長さ(高さ)を垂線Pに対して掃除
機本体1がθ又はθ+αだけ底面12側に傾くように設
定しておけば、掃除機本体1の重心Gは垂線Pの右側、
即ち第4象限内に位置するので、掃除機本体1を安定し
て立てることができる。この場合支承部材18の長さ
(高さ)を所望の値に設定する代りに、その取付位置を
変えてもよい。
【0026】上記の説明ではゴムの如き軟質材料からな
る支承部材18を設けた場合を示したが、この支承部材
18を高さや位置を調整可能に構成してもよく、あるい
はばね等により伸縮可能に構成してもよい。
【0027】本実施例は上記のように構成したので、例
えば電気掃除機の開発途中において、部品変更や追加部
品などの仕様変更により掃除機本体1の重心Gの位置が
第3象限側内に移動したような場合でも、支承部材18
を設けることにより掃除機本体1の後端面13を改造
(例えば突起部17の高さ、位置等)することなく、掃
除機本体1の重心を第4象限内に位置させることができ
るので開発を続行することができ、短期間で安価な開発
を行なうことができる。また、集塵室15に塵埃等が溜
ると掃除機本体1の重心Gが移動するが、支承部材18
の高さ又は位置を移動しうるようにし、あるいは伸縮し
うるように構成しておけば、重心Gを常に第4象限内に
位置させることができ、高所の掃除や格納に便利であ
る。
【0028】実施例5 図6は本発明の第5の実施例の説明図である。本実施例
においては、掃除機本体1を通常の状態で床面25上に
置いた場合、重心Gが主車輪3の外周内において車軸4
の前方でかつ上方、即ち、第2象限内に位置するように
構成したものである。このように構成した本実施例にお
いて、いま、下ハンドル16を持上げると、前車輪2が
床面25から離れ、掃除機本体1は車軸4を中心として
回転しながら立ち上り、最終的には支承部材18が床面
25に当接して停止する。このとき、重心Gは車軸4を
中心に時計回りで車軸4の真上を通過する(反対側の側
面では重心Gは反時計回りになる)。そして、重心Gが
車軸4の真上を通過したのちは、力を入れなくても掃除
機本体1は自力で立ち上る。
【0029】ところで、掃除機本体1の重心Gが他の象
限内に位置していた場合はどうであろうか。先ず、重心
Gが第3象限に位置する場合は、上記のような動作にお
いて、重心Gが車軸4の真上に達したときは、掃除機本
体1は直立を過ぎた状態になっているので、直立させる
まで大きな力を必要とする。一方、重心Gが第1象限又
は第4象限にある場合は、前車輪2は床面25から離れ
た状態になっている。このため、掃除中前車輪2は床面
25上を常に弾みながら移動するので、騒音が発生した
り床面25に傷がついたりして好ましくなく、また、車
軸4だけに荷重が加わるため、車軸4の磨耗が激しいな
どの問題がある。
【0030】本実施例においては重心Gが第2象限にあ
るため上記のような問題が発生せず、また、重心Gは掃
除機本体1の中心部近傍に位置するため、上ハンドル5
を手に持って移動する場合においてもバランスがよく、
運搬に便利である。
【0031】実施例6 図7は本発明の第6の実施例の説明図で、19は掃除機
本体1に内蔵したブロワモータ、20は同じくコードリ
ールである。本実施例においては、モータ19及びコー
ドリール20を、その重心GM及びGCがそれぞれ車軸
4の前方かつ上方、即ち、第2象限に位置するように掃
除機本体1内に配設したものである。
【0032】掃除機本体1の重量は、通常、約3〜6kg
であり、その中でモータ19は約1.5kg、コードリー
ル20は約0.8〜1kgであって、これら2部品で掃除
機本体1が内蔵する部品の総重量の大部分を占めてお
り、したがって、掃除機本体1の重心Gの位置を左右す
る。
【0033】従来の掃除機本体1の重心Gは、通常全高
Hの約1/3の高さ位置にあった。ところで、第2の実
施例(図3)のように、主車輪3の外径Dが掃除機本体
1の全長Lの50%以上の大きさの電気掃除機において
は、必然的に車軸4の位置が高くなり、掃除機本体1の
重心Gは車軸4より下方になってしまう。そこで、本実
施例のように構成すれば、掃除機本体1の重心Gが高く
なり、車軸4より上方に位置することになる。
【0034】実施例7 周知のように電気掃除機の使用にあたっては、掃除機本
体をホースで引張りながら前後に移動させ、あるいは左
右に旋回させて掃除を行なっている。この場合、前後の
移動は主として主車輪に依存し、旋回は主として前車輪
に依存しており、旋回にあたっては、小さい力でかつ小
さい回転半径で操作しうることが望ましい。
【0035】図8は本発明に係る第7の実施例の説明図
である。本実施例においては、車軸4から前車輪2まで
の距離Lwを、車軸4から重心Gまでの距離Lgのほぼ
2倍、即ち、2Lg≧Lwとし、その位置に前車輪2を
設けたものである。
【0036】本発明の発明者等は、本発明に係る掃除機
本体1の旋回機能について種々試験を行ない、回転半
径、回転力及び転倒について多くのデータを得た。ここ
に、回転半径とは、図9に示すように主車輪3の床面2
5への接触点3Pから前車輪2の旋回軌跡までの距離W
bをいい、回転力Tとは、ホース6をもって掃除機本体
1を旋回させるときに要する力をいう。
【0037】図10は車軸4と前車輪2間の距離Lw
を、車軸4から重心Gまでの距離Lgの2倍以上、即
ち、2Lg<Lwとした場合(以下ケースYとする)、
図11はLg=Lwとした場合(以下ケースZとする)
を示すものである。なお、図8に示した本実施例をケー
スXとする。上記のようなX、Y、Zの各例についてそ
れぞれ5回ずつ試験を行なった結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】表2から明らかなように、ケースYの例で
は回転力Tは小さく、また旋回に際して転倒することも
ないが、前車輪2が車軸4から離れた位置にあるため回
転半径Wbが大きくなる。また、ケースZの例では回転
半径Wbは小さいが、前車輪2は重心Gのほぼ直下にあ
るので、掃除機本体1の全重量が前車輪2に加わるため
大きな回転力Tを必要とし、また、転倒も多くなる。こ
れに対してケースX、即ち本実施例においては、回転半
径WbはケースYとZのほぼ中間にあり、回転力Tはケ
ースZの2分の1でケースYと等しく、転倒回数は0で
あった。
【0040】このようなことから、車軸4と前車輪2間
の距離Lwを、車軸4と重心Gまでの距離Lgのほぼ2
倍、したがって、2Lg≧Lwとすることにより、小さ
い回転力Tにより小さい回転半径Wbで、転倒すること
なく掃除機本体1を旋回しうることが明らかになった。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、掃除機本体の重心が主車輪の外周内でかつ掃
除機本体を床面上に立てた状態下で主車輪の車軸を通り
床面に垂直な線の天面側にあるように、主車輪の外径が
掃除機本体の全長の50%以上の大きさになるように、
主車輪の外周の一部が掃除機本体の後端面及び底面の外
側にあるように、掃除機本体の天面が主車輪の外周の外
側にあるように、構成したので、仮りに重心の位置が正
確にわからなくても、重心を、主車輪の外周内でかつ掃
除機本体を床面上に立てた状態下で主車輪の車軸を通り
床面に垂直な線の天面側にあるように位置させることが
容易となり、かつ重心と車軸との距離が短かくなって、
小さい持ち上げ力で掃除機本体を立てることができ、立
体掃除などの際に腕や手などへの負担を軽減することが
できる。また掃除機本体を立てる際は掃除機本体を車軸
を中心に回動させる操作だけでよく、しかも回動途中で
その後端面が床面に接触することがないため、床面を傷
つけることもなくなる。さらに掃除機本体を床面上に立
てたときに安定してその位置に保持させることができ
て、コンパクトなスペースに格納することができる。
【0042】また、掃除機本体の後端面の車軸と重心を
結ぶ線より天面側に支承部材を取付けたので、立てた状
態における重心と車軸の位置を調整することができる。
このため、掃除機本体を立てたときにその重心が下方
かつ底面側にある場合や集塵室に塵埃等が溜った場合で
も、掃除機本体を安定して立たせることができる。さら
に電気掃除機の開発途中で掃除機本体に内収容する部品
の仕様が変って重心の位置の変更を余儀なくされた場合
でも、掃除機本体の後端面を改造することなく、支承部
材を取付け又はその位置もしくは高さを変えるだれで対
処でき、そのまま開発を続けることができる。このため
低いコストで早期に開発を終了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】第1の実施例の作用説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図6】本発明の第5の実施例の説明図である。
【図7】本発明の第6の実施例の説明図である。
【図8】本発明の第7の実施例の説明図である。
【図9】図8の底面図である。
【図10】第7の実施例の比較例の説明図である。
【図11】第7の実施例の比較例の説明図である。
【図12】従来の電気掃除機の一例の説明図である。
【図13】図12の電気掃除機の作用説明図である。
【図14】従来の電気掃除機の他の例の説明図である。
【図15】従来の電気掃除機の他の例の説明図である。
【図16】図15の電気掃除機の作用説明図である。
【図17】従来の電気掃除機の他の例の説明図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 2 前車輪 3 主車輪 4 車軸 11 天面 12 底面 13 後端面 15 集塵室 18 支承部材 19 ブロアモータ 25 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 豊 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−52833(JP,A) 特開 平5−253110(JP,A) 特開 平4−319322(JP,A) 特開 平5−42068(JP,A) 特開 平4−187129(JP,A) 特開 昭57−180924(JP,A) 実開 昭58−46550(JP,U) 特許2738460(JP,B2) 特公 昭52−13356(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/00 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵室、ブロアモータ等を内蔵し、前車
    輪と一対の主車輪を備えた掃除機本体を移動させて床面
    上の塵埃等を吸引する電気掃除機において、 前記掃除機本体の重心が前記主車輪の外周内でかつ該掃
    除機本体を床面上に立てた状態下で前記主車輪の車軸を
    通り床面に垂直な線の天面側にあること、 前記主車輪の外径が掃除機本体の全長の50%以上の大
    きさに設定され、その外周の一部が前記掃除機本体の後
    端面及び底面の外側にあること、 前記掃除機本体の天面が前記主車輪の外周の外側にある
    こと、 を特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 掃除機本体の後端面の前記車軸と重心を
    結ぶ線より天面側に、支承部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の電気掃除機。
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