JP3170596B2 - 線条保持用くさび型クランプ - Google Patents

線条保持用くさび型クランプ

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JP3170596B2
JP3170596B2 JP14017793A JP14017793A JP3170596B2 JP 3170596 B2 JP3170596 B2 JP 3170596B2 JP 14017793 A JP14017793 A JP 14017793A JP 14017793 A JP14017793 A JP 14017793A JP 3170596 B2 JP3170596 B2 JP 3170596B2
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亨 加藤
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はくさび型クランプに関
し、線条を送電線鉄塔へ張設する際に使用されるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種のくさび型クランプ
を用いて、線条Lを送電線鉄塔に張設するには、図6お
よび図7に示すように、保持部材1を取付金具2,2を
介して送電線鉄塔(図示せず)に張設した後、一対の挟
持片9,9によって線条Lを挟持し、その基部91,91 を
互いに固定した状態で前記保持部材1の固定孔12に、そ
の挿入片部92,92 を嵌挿し、この一対の挿入片部92,92
の外側面におけるテーパ面と前記固定孔12の内周面との
間に発生する楔効果によって、前記一対の挟持片9,9
を前記保持部材に固定していた。そして、一対の挟持片
9,9 を2本の固定ボルト93で固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
くさび型クランプにあっては、挟持片9,9において基
部91,91 と挿入片部92,92 とが一体形成されていたた
め、挿入片部92,92 の軸心と固定孔(保持部材1の)12
の軸心との間にズレがあった場合、挿入片部92,92 のテ
ーパ面が保持部材1の固定孔12の内周面に接しにくく、
この結果、前記楔効果を充分発揮しにくいという不都合
を有した。また、固定ボルト93,93 が塔上作業のために
施工性が悪く、更に固定ボルト93,93 の不平均な締め付
けによる前記挟持片9の不揃いから楔効果が阻害される
という不都合を有した。
【0004】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明に係る線条保持用くさび型クランプにおい
ては、一対の挟持片と固定孔を有する保持部材とを備
え、前記一対の挟持片を基部と挿入片部とから構成する
とともにこの一対の挿入片部を互いに重ね合わせた際に
各々の外側面にテーパ面を設け、前記一対の挟持片によ
って線条を挟持した状態で前記保持部材の固定孔に前記
挿入片部を嵌挿固定する線条保持用くさび型クランプに
おいて、前記一対の挟持片のうち少なくとも片方の挟持
片の挿入片部をその基部に対しこの挟持片の軸方向に沿
って揺動可能に連設したため、常に、挿入片部の軸心を
固定孔の軸心におおむね一致させることができる。
【0006】なお、前記一対の挟持片のうち少なくとも
片方の挟持片の挿入片部をその基部に対しこの挟持片の
挟持方向に沿って揺動可能に連設すれば、挿入片部の軸
心を固定孔の軸心に更に一致させやすいものである。
【0007】また、前記下部挟持片に対して、上部挟持
片の基部をその挟持方向に沿って開閉自在とし、且つ、
前記上部挟持片の基部と前記下部挟持片の基部を押圧固
定する固定用ボルトを下部挟持片の基部に回動可能に設
置すれば、一対の挟持片に対して一本の固定用ボルトに
て固定させることができるものである。
【0008】
【実施例】図1〜図4において、Cはこの発明に係るク
ランプ、1はこのクランプCの保持部材である。この保
持部材1は縦割りされた一対の保持片11,11 から構成さ
れている。
【0009】2,2は取付金具であり、その一端は前記
保持片11,11 の外側面(保持部材1の外側面に相当す
る)に揺動可能にボルト21,21 止めされている。この取
付金具2,2はその他端は前記保持部材1を送電線鉄塔
(図示せず)に間接的に連結する。
【0010】図1および図4において、12は固定孔であ
り、前記保持部材1に形成されている。この固定孔12は
断面矩形状であり、その内周上面および内周下面は左方
向(図1および図2において)に向かって縮径するテー
パ状である(図1参照のこと)。
【0011】図4において、3,3はガイド条であり、
前記固定孔12の内周上面および内周下面に突設されてい
る。これらのガイド条3,3の機能は後記する。なお、
これらのガイド条3,3は前記一対の保持片11,11 の端
縁に形成された突起31,31 を重ね合わせることによって
構成されている。
【0012】次に、図1において、4は下部挟持片であ
り、基部41とこの基部41に一体形成された下部挿入片部
42とによって構成されている。この下部挟持片4は上面
に断面半円状の線条嵌挿溝43を有し、この溝43を介して
線条Lを下方から支える(図4参照のこと)。
【0013】この下部挟持片4における前記下部挿入片
部42は、下側面が先端に向かって縮径する斜面部(後記
上部挿入片部62の場合と一対になってテーパを構成す
る)421 が形成されている。この斜面部421 の機能は後
記する。また、図4において、422 は横断面V状のガイ
ド溝であり、前記下部挿入片部42の外側の略中心に形成
されている。このガイド溝422 には前記固定孔12のガイ
ド条3,3が嵌挿し、この下部挿入片部42が保持部材1
の固定孔12にスムーズに嵌挿するようにしている。
【0014】また、図1〜図3において、44は固定用ボ
ルトであり、この下部挟持片4の基部41にピン441 を中
心として回動可能に設置されている(図1参照のこ
と)。この固定用ボルト44の機能は後記する。また、5
はジャンパ金具であり、この下部挟持片4にボルト51止
めされている。
【0015】次に、6は上部挟持片であり、前記下部挟
持片4の上側から重ねるように配置されている。この上
部挟持片6は下面に断面半円状の線条嵌挿溝63を有し
(図4参照のこと)、この溝63を介して線条Lを上方か
ら挟持する。
【0016】次に、図3において、61は上部挟持片6の
基部であり、前記下部挟持片4の基部41にピン411 を軸
として当該挟持片6の挟持方向に沿って回動可能に設置
されている。このため、この基部61はその幅方向に沿っ
て開閉することができる。62は上部挿入片部であり、前
記基部61にピン621 を軸として揺動可能に設置されてい
る。この場合、当該基部61における一対の軸受612,612
と上部挿入片部62の連結片622 との間には僅かな隙間S
が介在している。そして、前記軸受部612,612 ・連結片
622 とピン621 とは、相互が少しの余裕をもって嵌合さ
れている。このため、上部挿入片部62は当該基部61に対
して、その軸方向に沿って揺動できるとともに挟持方向
に沿って揺動することができる。
【0017】なお、この上部挿入片部62にも前記下部挿
入片部42同様斜面部621 およびガイド溝623 が形成され
各々相応する機能を発揮する(図1および図4参照のこ
と)。
【0018】次に、図3において、613 はボルト嵌挿用
隙間であり、前記上部挟持片6における基部61に形成さ
れている。このボルト嵌挿用隙間613 は前記固定用ボル
ト(下部挟持片4の)44が揺動しながら嵌挿するための
ものであり、嵌挿用隙間613 に嵌挿した固定用ボルト44
にナット442 を締め付ければ、前記上部挟持片6を前記
下部挟持片4に固定することができる。
【0019】図5は他の実施例であり、ジャンパ金具5
が下部挟持片4に一体形成されたものである。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る線条保持用くさび型クラ
ンプは、一対の挟持片と固定孔を有する保持部材とを備
え、前記一対の挟持片を基部と挿入片部とから構成する
とともにこの一対の挿入片部を互いに重ね合わせた際に
各々の外側面にテーパ面を設け、前記一対の挟持片によ
って線条を挟持した状態で前記保持部材の固定孔に前記
挿入片部を嵌挿固定する線条保持用くさび型クランプに
おいて、前記一対の挟持片のうち少なくとも片方の挟持
片の挿入片部をその基部に対しこの挟持片の軸方向に沿
って揺動可能に連設したため、常に、挿入片部の軸心を
固定孔の軸心におおむね一致させることができる。
【0021】よって、この線条保持用くさび型クランプ
を使用すれば、例え、挟持片を製造する際に、挿入片部
の軸心と固定孔の軸心との間にズレが生じても、挿入片
のテーパ面を保持部材の固定孔の内周面に接触させやす
いため、挿入片部と固定孔との間の楔効果を充分発揮さ
せることができ、この結果、線条を堅固に掌握すること
ができる。また、作業面では施工性が良好となり、楔効
果を更に増加させることができる。
【0022】なお、前記一対の挟持片のうち少なくとも
片方の挟持片の挿入片部をその基部に対しこの挟持片の
挟持方向に沿って揺動可能に連設すれば、挿入片部の軸
心を固定孔の軸心に更に一致させやすいものである。
【0023】また、前記下部挟持片に対して、上部挟持
片の基部をその挟持方向に沿って開閉自在とし、且つ、
前記上部挟持片の基部と前記下部挟持片の基部を押圧固
定する固定用ボルトを下部挟持片の基部に回動可能に設
置すれば、一対の挟持片に対して一本の固定用ボルトに
て固定させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る線条保持用くさび型クランプの
実施例の正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2におけるIII 部要部拡大図である。
【図4】図1におけるIV- IV線断面拡大図である。
【図5】図1に相当する他の実施例の図である。
【図6】従来例の正面図である。
【図7】同平面図である。
【符号の説明】
C … クランプ 1 … 保持部材 12 … 固定孔 4 … 下部挟持片(挟持片) 41 … 基部(下部挟持片の) 42 … 下部挿入片部(挿入片部) 6 … 上部挟持片(挟持片) 61 … 基部(上部挟持片の) 62 … 上部挿入片部(挿入片部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の挟持片と固定孔を有する保持部材
    とを備え、前記一対の挟持片を基部と挿入片部とから構
    成するとともにこの一対の挿入片部を互いに重ね合わせ
    た際に各々の外側面にテーパ面を設け、前記一対の挟持
    片によって線条を挟持した状態で前記保持部材の固定孔
    に前記挿入片部を嵌挿固定する線条保持用くさび型クラ
    ンプにおいて、 前記一対の挟持片のうち少なくとも片方の挟持片の挿入
    片部をその基部に対しこの挟持片の軸方向に沿って揺動
    可能に連設したことを特徴とする線条保持用くさび型ク
    ランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1の線条保持用くさび型クランプ
    において、前記 一対の挟持片のうち少なくとも片方の挟
    持片の挿入片部をその基部に対しこ の挟持片の挟持方向
    に沿って揺動可能に連設したことを特徴とする線条保持
    用くさび型クランプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の線条保持用くさ
    び型クランプに おいて、前記下部挟持片に対して、上部
    挟持片の基部をその挟持方向に沿っ て開閉自在とし、且
    つ、前記上部挟持片の基部と前記下部挟持片の基部を押
    圧固定する固定用ボルトを下部挟持片の基部に回動可能
    に設置したことを特 徴とする。
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