JP3170200U - 部品の結合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材の表面に、板状部を有する部品を該板状部において緩むことなく確実に結合させることができる部品の結合構造を提供すること。
【解決手段】基材10の表面に、板状部20を有する部品を固定する部品の結合構造であって、前記基材10の表面に内部が拡大形成された穴11を形成するとともに、前記板状部20に孔21を穿設し、該板状部の孔に鍔つきピン30の軸部32を挿通させ、その軸部を基材の穴に圧入させて軸部を側方に膨出変形させることによって互いに結合させることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】基材10の表面に、板状部20を有する部品を固定する部品の結合構造であって、前記基材10の表面に内部が拡大形成された穴11を形成するとともに、前記板状部20に孔21を穿設し、該板状部の孔に鍔つきピン30の軸部32を挿通させ、その軸部を基材の穴に圧入させて軸部を側方に膨出変形させることによって互いに結合させることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本考案は、部品の結合構造に関するもので、更に詳しくは、基材の表面に、板状部を有する部品を緩むことなく結合する部品の結合構造に関するものである。
例えば、基材である部品に立設させたボス等の柱状体の端面に、板状部品を結合させる場合には、柱状体の端面に雌ねじ穴を形成するとともに、結合させる板状部品に孔を穿設し、該板状部品の孔にボルトを挿通して、先端部を柱状体の雌ねじ穴に螺合させることによって、板状部品を基材である柱状体に締結している。
ところで、部品に振動が長期に亘って加わると、ボルトが緩み部品の締結が緩んだり、離脱する虞がある。このようなことを防止するために、スプリングワッシャをボルトと板状部品間に介在させるが、必ずしも十分とはいえない。
本考案は、このような事情に鑑みて、基材の表面に、板状部を有する部品を該板状部において緩むことなく確実に結合させることができる部品の結合構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、請求項1の部品の結合構造は、基材の表面に、板状部を有する部品を固定する部品の結合構造であって、前記基材の表面に内部が拡大形成された穴を形成するとともに、前記板状部に孔を穿設し、該板状部の孔に鍔つきピンの軸部を挿通させ、その軸部を基材の穴に圧入させて軸部を側方に膨出変形させることによって互いに結合させることを特徴とする。
また、請求項2の部品の結合構造は、上記請求項1に記載の考案において、上記鍔つきピンの軸部先端面に、その軸芯を通るスリットを形成したことを特徴とする。
また、請求項3の部品の結合構造は、上記請求項1に記載の考案において、上記鍔つきピンの軸部先端面に、その軸芯に沿って穴を形成したことを特徴とする。
また、請求項4の部品の結合構造は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の考案において、上記柱状体の穴の底面中央に、尖端を有する突起を立設したことを特徴とする。
上記した請求項1の部品の結合構造によれば、ボルト止めではなく、部品の板状部を基材にカシメ止めによって結合させるため、結合が緩む虞がない。また、カシメ止めはピンを基材に形成した穴に打込むだけで行なえるので作業も容易である。
また、上記した請求項2または3の部品の結合構造によれば、ピンの軸部の側方への変形が容易になされる。
更に、上記した請求項4の部品の結合構造によれば、基材の穴に形成された突起の尖端がピンのスリットまたは穴に挿入し、楔の作用を果たすため、ピンの先端の軸部が側方へ容易に変形され、しかも、均一に変形される。
以下、本考案に係る部品の結合構造を、図面に示した一実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図面に示した部品の結合構造は、基材である部品の柱状体10と、その柱状体10の先端面10aに結合される他方の部品である板状体20と、それらを結合するピン30とを備えている。
柱状体10は、該柱状体が複合旋盤等のチャックに装着され、ボールエンドミル1が軸芯に対して角度α(10°<α<30°)をもって配置され、柱状体10およびボールエンドミル1をそれぞれ回転させることによって、柱状体10の先端面10aの中心に穴11が形成される。このようにして形成される穴11は、図1に示すように、内周面11aが側方に膨大し、軸芯に尖端を有する突起11bが形成される。
一方、図2(a)に示すように、板状体20には、孔21が形成される。また、ピン30は、柱状体10および板状体20よりは柔らかい材料、例えばアルミニウム,その合金等によって形成され、一端に鍔31を有し、軸部32の端面中心に穴33が形成されている。
そして、この部品の結合構造では、図2(b)に示すように、柱状体10の穴11に、孔21を合致させて板状体20を重ね合わせ、それらの孔21,穴11にピン30の軸部32を挿入させる。すると、ピン30の穴33は、柱状体10の突起11bに嵌合する。
そして、ピン30を柱状体10の穴11内に圧入すると、図2(c)に示すように、ピン30の軸部32は、柱状体10の穴11の形状に倣って変形される。その際、柱状体10の突起11bは、ピン30の軸部32の先端部を楔作用によって側方に拡開させる。
この結合構造では、ピン30の軸部32の先端部が柱状体10の穴11内で拡大して柱状体10から抜け出ることなく確実に固定される。したがって、板状体20が、ピン30の鍔31と柱状体10の端面との間に挟持され、緩むことなく確実に柱状体10に結合される。
以上、本考案に係る部品の結合構造の実施の形態を説明したが、本考案は、係る実施の形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内において、種々の変形および変更が可能であることは当然である。
例えば、上記実施の形態では、ピン30の軸部の先端に穴33を形成しているが、穴33に代えてスリットであってもよく、また、穴とスリットの両者を形成してもよい。
また、本考案の部品の結合構造では、柱状体10および板状体20をそれぞれ部品の一部として説明したが、部品そのものであってもよい。
更に言えば、本考案の部品の結合構造では、基材として柱状体10を説明したが、基材としては、肉厚の板状体、ブロック体、中空体などであってもよい。
1 ボールエンドミル
10 柱状体
11 穴
11a 内周面
11b 突起
20 板状体
21 孔
30 ピン
31 鍔
32 軸部
33 穴
10 柱状体
11 穴
11a 内周面
11b 突起
20 板状体
21 孔
30 ピン
31 鍔
32 軸部
33 穴
Claims (4)
- 基材の表面に、板状部を有する部品を固定する部品の結合構造であって、
前記基材の表面に内部が拡大形成された穴を形成するとともに、前記板状部に孔を穿設し、該板状部の孔に鍔つきピンの軸部を挿通させ、その軸部を基材の穴に圧入させて軸部を側方に膨出変形させることによって互いに結合させることを特徴とする、部品の結合構造。 - 前記鍔つきピンの軸部の先端面に、その軸芯を通るスリットを形成したことを特徴とする、請求項1に記載の部品の結合構造。
- 前記鍔つきピンの軸部の先端面に、その軸芯に沿って穴を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の部品の結合構造。
- 前記基材の穴の底面中央に、尖端を有する突起を立設したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の部品の結合構造。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170200U true JP3170200U (ja) | 2011-09-08 |
Family
ID=
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015117731A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 株式会社デンソー | 圧入固定構造 |
CN113530940A (zh) * | 2020-04-13 | 2021-10-22 | 普尔曼公司 | 带有分体式插销的衬套 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015117731A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 株式会社デンソー | 圧入固定構造 |
CN113530940A (zh) * | 2020-04-13 | 2021-10-22 | 普尔曼公司 | 带有分体式插销的衬套 |
CN113530940B (zh) * | 2020-04-13 | 2023-12-08 | 普尔曼公司 | 带有分体式插销的衬套 |
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