JP3170137B2 - 案内軌条式車両の案内装置 - Google Patents

案内軌条式車両の案内装置

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JP3170137B2
JP3170137B2 JP06742494A JP6742494A JP3170137B2 JP 3170137 B2 JP3170137 B2 JP 3170137B2 JP 06742494 A JP06742494 A JP 06742494A JP 6742494 A JP6742494 A JP 6742494A JP 3170137 B2 JP3170137 B2 JP 3170137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる新交通システ
ムや超伝導式の浮上式鉄道用車両等のように、側壁等の
案内面にガイド用車輪等の案内装置を接触させて走行す
る保守用の案内軌条式車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浮上式鉄道用車両等の案内軌条を走行す
る従来の保守用の案内軌条式車両においては、小半径の
曲線部を支障なく通過したり、短距離の区間で加減速を
頻繁に繰り返す走行状態に適合させるため、最高設計速
度が例えば時速60km程度の比較的低速に設定されて
いた。
【0003】このような従来の保守用の案内軌条式車両
は、一般に走行に伴って側壁の案内面に追従して移動す
る案内用車輪を有しており、この案内用車輪の移動を走
行輪に連動させて車両本体の操向を行わせる構造になっ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】保守用の案内軌条式車
両は、本線においては目的地に出来るだけ早く回送する
ため、例えば時速100km程度の高速走行が要求され
る。しかしながら、従来の保守用の案内軌条式車両は、
走行輪と案内装置の案内輪が常に連動する構造なので高
速走行には適していなかった。
【0005】即ち、従来の案内軌条式車両においては、
抵抗なく小半径曲線を通過したり、短距離間で加減速を
頻繁に繰り返す運転状態に適合するため、その設計最高
速度は例えば時速60km程度とされていた。
【0006】本発明は、本線における高速走行の他、低
速走行での小半径曲線や分岐点の通過が可能な案内軌条
式車両の案内装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された案
内軌条式車両の案内装置20は、案内軌条式車両本体1
1の底面に沿う走行面3と該車両本体11の両側面の外
側に沿う左右の案内面5、5を有する案内軌条の走行面
3に接触して走行する走行輪10を備えた案内軌条式車
両に設けられ、案内面5、5に沿って移動する案内輪2
5の揺動を伝達して走行輪10を操向する案内装置を備
えた案内軌条式車両の案内装置において、各走行輪10
の車軸の垂直上部位置における車両本体11の両側面に
突設されたアーム受け21と、各アーム受け21の先端
に水平面内において揺動自在となるように中央部が軸支
された支持アーム22と、各支持アーム22の両端にお
ける各走行輪10の車軸の延長線の前後対称位置に回転
自在に設けられて対応する案内面5、5に接触する前後
一対の案内輪25、25と、支持アーム22の揺動を走
行輪10の操向に連動させる連動手段と、各アーム受け
21の前後における各支持アーム22と車両本体11と
間に設けられて各支持アーム22の揺動の固定およびそ
の解除を切換える流体圧シリンダよりなる前後一対の固
定手段とを有することを特徴としている。
【0008】請求項2に記載された案内軌条式車両の案
内装置は、請求項1記載の案内軌条式車両の案内装置に
おいて、前記固定手段としての流体圧シリンダは、その
シリンダ圧を調整して固定力を加減可能としたエアシリ
ンダ27又は油圧シリンダであることを特徴としてい
る。
【0009】
【0010】
【作用】案内軌条式車両が案内軌条を走行すると、案内
装置の案内輪は案内軌条の案内面に接触して回転する。
小半径曲線等での低速走行においては、案内装置の固定
手段は作動させず、案内輪は案内面に沿って回転し、支
持アームは案内面の曲面に応じて揺動する。支持アーム
の揺動は連動手段を介して走行輪に伝えられ、案内軌条
式車両を案内軌条の敷設方向に沿って操向する。直線等
での高速走行においては、案内装置の固定手段が作動
し、支持アーム及び案内輪の位置が固定される。走行輪
は安定して高速での走行性能が向上する。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例に係る作業車を図1〜図1
3を参照して説明する。本発明の作業車1は、車両の走
行面と、少なくとも走行面の敷設方向に沿って設けられ
た少なくとも一つの案内面とを有する案内軌条に適用さ
れる案内軌条式車両である。図1に示す本実施例の作業
車1は、超伝導式の浮上式鉄道用車両の軌条建設・保守
・整備や、浮上式鉄道用車両の救援等に使用される。
【0012】図13(a)は、超伝導式の浮上式鉄道用
車両の軌条の本線2を示す。本線2は、上方に開放され
た略箱形の軌道であり、車両の走行輪が接触する走行面
3と、走行面3の両側に設けられた一対の側壁4,4の
各内面からなる一対の主案内面5,5と、走行面3の中
央に設けられた溝6の対向する一対の内面からなる一対
の補助案内面7,7とを有している。なお、両側壁4,
4には地上側のコイルが敷設されている。
【0013】図13(b)は、建設途中にある前記本線
2の状態を示す。この状態では走行面3は形成されてい
るが側壁4は建設されておらず、従って主案内面5はま
だ存在しない。
【0014】図13(c)は、超伝導式の浮上式鉄道用
車両の軌条の側線8を示す。側線8は、車両(作業車
1)が前記本線2に入線するための軌条である。側線8
は、車両の走行輪が接触する走行面3aと、車両の案内
装置が接触する案内部材として一対のガイドブレード9
を有している。
【0015】図示しないが、案内軌条式車両としての浮
上式鉄道車両は、案内軌条式車両としての作業車1に引
かれて車庫線に入る。そして、浮上式鉄道車両が車庫内
に格納された後には、浮上式鉄道車両を引いてきた作業
車1は車庫の後方にある留置場に入る。留置場は平場で
あり、案内面はない。
【0016】案内軌条式車両としての作業車1は、図2
〜図4に示すように、走行輪10を備えた車両本体11
と、車両本体11に設けられた3種類の案内装置を有し
ている。これらの案内装置は、前述したような種々の形
態を備えた案内軌条に対応して使い分けられる。第1の
案内装置である案内輪装置20は本線2を走行する際に
用いられる。第2の案内装置であるガイド輪装置30は
側線8を走行する際に用いられる。第3の案内装置であ
る補助輪装置40は建設途中の本線2を走行する際に用
いられる。
【0017】図2〜図4に示すように、作業車1の車両
本体11には、左右一対を一組とする走行輪10が設け
られている。各走行輪10は、車軸12の両端にナック
ル13を介して回転自在に取り付けられている。各ナッ
クル13は、平面内で揺動できるように車軸12にキン
グピン13aを介して取り付けられている。各ナックル
13に取り付けられたナックルアーム14(又はステア
リングアーム)の先端は、タイロッド15によって互い
に連結されている。従って、各ナックルアーム14及び
タイロッド15を操作することにより、一対の走行輪1
0を所望の方向に操向することができる。
【0018】図5及び図6に案内輪装置20を示す。同
図中、他の案内装置は簡明のために図示を省略してあ
る。案内輪装置20は車両本体11の中心軸線に関して
対称な構造とされている。車両本体11の側面には、車
両本体11の中心軸線と直交する水平方向と平行にアー
ム受け21が取り付けられている。アーム受け21の先
端には、支持アーム22の中央部が軸受け23を介して
取り付けられている。支持アーム22は軸受け23を中
心として水平面内で揺動する。支持アーム22の両端に
はそれぞれ取り付け軸24が固定され、各取り付け軸2
4の上端にはそれぞれ案内輪25が回転自在に取り付け
られている。
【0019】前記取り付け軸24の下端と前記ナックル
アーム14は、連動手段としてのロッド26によって連
動連結されている。従って、軌条が曲線区間であれば、
案内輪25を支える支持アーム22は軌条の主案内面5
に沿って回動する。その回動角度は、おおよそ(車両車
軸間寸法の1/2)/曲線半径となる。このように支持
アーム22が揺動すれば、前記タイロッド15に連結さ
れた一対の前記ナックルアーム14が各キングピン13
aを中心として回動し、一対の走行輪10は案内輪装置
20の移動方向と同じ方向に操向される。
【0020】車両本体11の側面には、前記アーム受け
21の両側の各位置に、案内輪25乃至支持アーム22
を所定位置に固定する固定手段としてのエアシリンダ2
7がそれぞれ設けられている。各エアシリンダ27は、
そのバレルの後端部において車両本体11にピン結合さ
れている。
【0021】また、前記支持アーム22の内側には、前
記アーム受け21の両側の位置に、それぞれストッパ板
28が設けられている。各ストッパ板28は、その一端
を支持アーム22のアーム受け21に近い部分にピン結
合されている。ストッパ板28の他端の外面にはストッ
パゴム29が設けられており、ストッパ板28が外方に
揺動した場合にこのストッパゴム29が支持アーム22
の内面に圧着するように構成されている。
【0022】前記エアシリンダ27のロッドの先端は、
前記ストッパ板28の他端にピンで連結されている。従
って、エアシリンダ27がロッドを縮退させている状態
では、前記支持アーム22は軌条の主案内面5の曲線に
沿って自由に揺動できる。エアシリンダ27がロッドを
伸長させた状態では、各ストッパ板28は外方に押され
て各ストッパゴム29が支持アーム22に圧着し、これ
によって支持アーム22は車両本体11の中心軸線に平
行な位置に固定される。
【0023】前記エアシリンダ27によって支持アーム
22が固定されると、案内輪25と車両本体11との位
置関係が固定される。この時、前記走行輪10は操向さ
れることなく、常に車両本体11の中心軸線と平行に走
行する方向に向いた状態で固定される。
【0024】案内輪装置20によって走行輪10が常に
操向されている状態にあると、主案内面5の不整・走行
面3の不整・案内輪25と主案内面5の隙間等に起因す
る走行中の左右動等によっても走行輪10が操向される
ので、このままの状態で高速走行を行えば操向操作の頻
度が高まり、車両の走行安定性が損なわれて蛇行動が発
生するおそれがある。しかしながら、本実施例のよう
に、エアシリンダ27の駆動によって案内輪25を固定
した状態では、走行輪10も操向されなくなるので、軌
条の直線区間等を高速で走行する際の車両の安定性は格
段に向上する。
【0025】また、このように案内輪25と走行輪10
を固定した状態では、軌条の曲線区間等を通過する際
に、車両の案内輪25は主案内面5から力を受けて撓
み、また車両の走行輪10にも横撓みやスリップが生じ
る。すなわち、車両は強制案内方式によって案内されな
がら走行するが、走行輪10のスリップ等による磨耗等
の不都合は、大半径の曲線ではほとんど問題にならず、
高速走行の安定性は確保される。
【0026】曲線区間を通過する際に主案内面5に損傷
を与えるような力が加わった場合には、エアシリンダ2
7のピストンが押されて案内輪25の変位が許容される
ような半強制案内方式となるようにエアシリンダの圧力
を設定してもよい。
【0027】その際の基準となる力の大きさとしては、
例えば案内輪25が主案内面5から常時受ける程度の力
を採用してもよい。例えば、主案内面5を構成する側壁
4の強度が1トンであるなら、エアシリンダ27の内径
を125mm、空気圧を5kgf/cm2 としてエアシ
リンダ27の力を600kgfとすれば、本線2ではほ
とんどが強制案内方式による走行となり、主案内面5の
継ぎ目のように段差のある場合のみ案内輪25からの力
を支持アーム22が受けて回動し、走行輪10が操向さ
れる。
【0028】案内輪装置20の固定手段としては、前記
エアシリンダ27の他、アキュムレータを備えた油圧回
路に設けられた油圧シリンダを用いることもできる。
【0029】このように、案内軌条式車両である本実施
例の作業車1は、固定手段を備えた案内輪装置20を有
しているので、その固定手段であるエアシリンダ27の
シリンダ圧を調整して固定力を加減すれば、前記強制案
内方式と前記半強制案内方式と案内輪装置20と走行輪
10が連動する案内操向方式の中から、走行する軌条の
条件及び走行する速度等に適した方式を選択することが
できる。これによって本実施例の作業車1は、安定した
高速走行と、小半径の曲線区間における低速走行を共に
可能にすることができる。
【0030】図7〜図9にガイド輪装置30を示す。同
図中、他の案内装置は、共通の部分を別として簡明のた
めに図示を省略してある。ガイド輪装置30は車両本体
11の中心軸線に関して対称な構造とされている。31
は、図5及び図6に示した前記ナックルアーム14と構
造上同じ機能を有するステアリングアームである。各ス
テアリングアーム31はそれぞれナックル13に連結さ
れており、車両本体11の中心軸線に関して対称な位置
にある一対のステアリングアーム31,31のうち、キ
ングピン13aに関して前方の一対のステアリングアー
ム31,31の各先端はタイロッド32によってピンで
連結されている。
【0031】キングピン13aに関して前方のステアリ
ングアーム31の前端部及びキングピン13aに関して
後方のステアリングアーム31の後端部には、それぞれ
ガイド輪33の回転軸34を取り付けるブラケット35
が設けられている。このブラケット35は、車両本体1
1の中心軸線に平行な鉛直面内で揺動自在となるように
ステアリングアーム31にピンで取り付けられている。
ブラケット35に固設された回転軸34の下端には、ガ
イド輪33が回転自在に設けられている。前方のステア
リングアーム31の前端部と後方のステアリングアーム
31の後端部には、それぞれ駆動手段であるエアシリン
ダ36のバレルの後端部がピンで連結されている。各エ
アシリンダ36のロッドの先端は、対応するブラケット
35にピンで連結されている。
【0032】エアシリンダ36のロッドが伸長すると、
ガイド輪33の回転軸34が鉛直線に平行なガイド位置
に設定され、ガイド輪33は側線8のガイドブレード9
の側面に接触する。エアシリンダ36のロッドが縮退す
ると、ガイド輪33の回転軸34が上方に引き上げら
れ、ガイド輪33は側線8のガイドブレード9から離れ
た上方の退避位置に設定される。
【0033】ガイド輪33がガイドブレード9に案内さ
れると、ガイド輪33が取り付けられて互いに連結され
た一対のステアリングアーム31はこれに連動し、ステ
アリングアーム31に設けられた走行輪10が操向され
る。
【0034】図10〜図12に補助輪装置40を示す。
同図中、他の案内装置は、共通の部分を別として簡明の
ために図示を省略してある。補助輪装置40は車両本体
11の中心軸線に関して対称な構造とされている。
【0035】ステアリングアーム31の各端部には、そ
れぞれ補助輪軸受41を介して補助輪42が設けられて
いる。補助輪42は、鉛直線に平行な回転軸を有してお
り、走行面3の中央に設けられた溝6の補助案内面7に
接触して案内される。
【0036】図10に示すように、キングピン13aの
後方に配置された一対のステアリングアーム31,31
の各後端部に設けられた補助輪軸受41はタイロッド4
3によって連結されている。このタイロッド43及び補
助輪42は、本線2の建設工事中等にのみ取り付けてお
き、その他の場合には取り外しておく。通常の使用時に
は、図7に示したタイロッド32でステアリングアーム
31を連結する。但し、前記各タイロッド15,32,
43のいずれか一つを取り付けてあればステアリングア
ーム31(乃至ナックルアーム14)を連動させる作用
に変わりはないが、構造上ステアリングアーム31を延
ばした位置に補助輪軸受41が取り付けられる図10の
ような場合には、ここにタイロッド43を取り付けるよ
うにすればタイロッドの負担荷重が小さくなる。
【0037】補助輪42が補助案内面7に案内される
と、補助輪42が取り付けられて互いに連結された一対
のステアリングアーム31はこれに連動し、ステアリン
グアーム31に設けられた走行輪10が操向される。
【0038】次に、本実施例の作業車1は、案内軌条式
車両でありながら、その操縦席にはハンドル操舵装置が
設けられている。この操舵装置は走行輪10を直接操向
するための装置であり、前記各案内装置の案内面がない
平場を走行する場合に有用である。
【0039】なお、案内輪装置20、ガイド輪装置3
0、又は補助輪装置40によって走行輪10が操向され
る場合、即ち本作業車1が何らかの案内面を有する軌条
の上を走行する場合には、前記ハンドル操舵装置のハン
ドルは走行輪10側から駆動されて回転する。但し、ハ
ンドル操舵装置に切り換え手段を設けておき、平場を走
行する場合のみハンドル操舵装置によって走行輪10を
操向できるようにし、軌条走行時にはハンドルが動かな
いようにしてもよい。
【0040】次に、以上の構成における作用を説明す
る。本線2で走行する場合には案内輪装置20を用い
る。ガイド輪装置30は上方の退避位置に引き込んでお
く。補助輪装置40は取り外しておく。作業車1が本線
2の走行面3を走行すると、案内輪25は本線2の側壁
4の主案内面5に接触して回転する。
【0041】本線2の小半径曲線区間等で低速走行する
場合には、案内輪装置20のエアシリンダ27のロッド
を引き込んでおく。案内輪25を有する支持アーム22
は固定されておらず、軸受け23を中心として揺動でき
る。従って、軌条が曲線であると、主案内面5の曲面に
沿って案内輪25が転動するので支持アーム22が揺動
する。支持アーム22の揺動はロッド26を介してナッ
クルアーム14(ステアリングアーム31)及びナック
ル13に伝わり、走行輪10は軌条の曲がっていく方向
に向くように操向される。
【0042】本線2の直線区間等で高速走行する場合に
は、案内輪装置20のエアシリンダ27のロッドを突出
させる。案内輪25を有する支持アーム22は車両本体
11の中心軸線に平行な姿勢に固定される。従って、案
内輪装置20と走行輪10は揺動しなくなり、走行輪1
0の向きは軌条の前方に向けて固定される。このため、
作業車1が高速で走行しても、案内輪25の動きがすべ
て走行輪10に伝達されることはなく、作業車1の走行
に蛇行動が発生することはない。
【0043】前述したように、エアシリンダ27が支持
アーム22を固定する力を適宜に設定しておけば、特に
案内輪25に強い力が作用する主案内面5の継ぎ目等を
通過する場合にのみ、その力を支持アーム22が受けて
揺動し、走行輪10を操向させることができる。
【0044】側線8で走行する場合にはガイド輪装置3
0を用いる。即ち、図9に示すようにエアシリンダ36
のロッドを伸展させてガイド輪装置30を下方のガイド
位置に設定する。側線8には主案内面5がないので、案
内輪装置20は作動しない。補助輪装置40は取り外し
ておく。作業車1が側線8の走行面3を走行すると、ガ
イド輪33は側線8のガイドブレード9に接触して回転
する。
【0045】建設途中の本線2を走行する場合には、車
両本体11のステアリングアーム31に補助輪装置40
を取り付ける。本線の建設にあたっては、まず走行面3
が建設され、その後に側壁4が建設されていく。側壁4
のない建設途中の本線には主案内面5がないので、案内
輪装置20は作動しない。ガイド輪33は、エアシリン
ダ36のロッドを縮退させて上方の退避位置に引き込ん
でおく。作業車1が建設途中の本線2の走行面3を走行
すると、補助輪42は走行面3の溝の補助案内面7に接
触して回転する。
【0046】リニアカーを牽引して車庫に引き込んだ
後、作業車1は車庫から出て平場に入る。平場を走行す
る場合には、何の案内面もないので、運転員はハンドル
操舵装置で作業車1を操向する。
【0047】以上説明したように、本実施例の作業車1
によれば、案内輪25の固定手段を備えた案内輪装置2
0によって高速走行と低速走行の両方に対応でき、また
ガイド輪装置30によって側線8で走行することもで
き、さらに補助輪装置40によって主案内面5のない建
設途中の本線を走行することもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明の案内軌条式車両の案内装置によ
れば、走行輪との連動関係を自在に切り換えて高速走行
と低速走行の両方に対応できるので、低速で曲線や分岐
点の通過ができるとともに高速走行での安全性も確保で
き、案内面に沿って車両本体が走行するこの種の案内軌
条式車両乃至案内軌条式交通システムの実用性乃至機能
性を向上させるという産業上顕著な効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一実施例における作業車の平面図、
(b)は同正面図である。
【図2】一実施例における作業車の車両本体の要部の平
面図である。
【図3】一実施例における作業車の車両本体の要部の側
面図である。
【図4】一実施例における作業車の車両本体の要部の正
面図である。
【図5】一実施例における案内輪装置の平面図である。
【図6】図5のA−A線における矢視図である。
【図7】一実施例におけるガイド輪装置の平面図であ
る。
【図8】図7におけるB−B線矢視図である。
【図9】一実施例におけるガイド輪装置の正面図であ
る。
【図10】一実施例における補助輪装置の平面図であ
る。
【図11】一実施例における補助輪装置の側面図であ
る。
【図12】一実施例における補助輪装置の正面図であ
る。
【図13】(a)は一実施例の作業車が走行する軌条の
本線の断面図であり、(b)は同建設途中の本線の断面
図であり、(c)は同側線の断面図である。
【符号の説明】
1 案内軌条式車両としての作業車 2 本線 3,3a 走行面 5 主案内面 7 補助案内面 8 側線 9 案内部材としてのガイドブレード 10 走行輪 11 車両本体 20 案内装置としての案内輪装置 22 支持アーム 25 案内輪 26 連動手段としてのロッド 27 固定手段としてのエアシリンダ 30 ガイド輪装置 33 ガイド輪 40 補助輪装置 42 補助輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢崎 芳直 新潟県新潟市秋葉1丁目2番1号 株式 会社新潟鉄工所大山工場内 (72)発明者 竹下 邦夫 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 高木 喜内 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 酒井 克彦 愛知県豊川市穂ノ原二丁目20番地 日本 車輌製造株式会社豊川蕨製作所内 (56)参考文献 特開 昭51−132516(JP,A) 実開 昭51−55531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内軌条式車両本体の底面に沿う走行面
    該車両本体の両側面の外側に沿う左右の案内面を有す
    る案内軌条の走行面に接触して走行する走行輪を備えた
    案内軌条式車両に設けられ、案内面に沿って移動する案
    内輪の揺動を伝達して走行輪を操向する案内装置を備え
    た案内軌条式車両の案内装置において、各走行輪の車軸の垂直上部位置における車両本体の両側
    面に突設されたアーム受けと、各アーム受けの先端に水
    平面内において揺動自在となるように中央部が軸支され
    た支持アームと、各支持アームの両端における各走行輪
    の車軸の延長線の前後対称位置に回転自在に設けられて
    対応する案内面に接触する前後一対の案内輪と、支持ア
    ームの揺動を走行輪の操向に連動させる連動手段と、各
    アーム受けの前後における各支持アームと車両本体と間
    に設けられて各支持アームの揺動の固定およびその解除
    を切換える流体圧シリンダよりなる前後一対の 固定手段
    とを有することを特徴とする案内軌条式車両の案内装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段としての流体圧シリンダ
    は、そのシリンダ圧を調整して固定力を加減可能とした
    エアシリンダ又は油圧シリンダであることを特徴とする
    請求項1記載の案内軌条式車両の案内装置。
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