JP3170015B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサの製造方法Info
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Description
電性高分子を固体電解質として用いた固体電解コンデン
サの製造方法に関するものである。
を固体電解質として用いた電解コンデンサでは、あらか
じめ粗面化した皮膜形成性金属箔に誘電体皮膜を形成
し、この誘電体皮膜を形成した金属に酸化剤を用いてピ
ロ−ル,チオフェン,アニリンまたはフランなどの化学
酸化重合導電性高分子膜を形成せしめた後、一般にDC
波給電方式で該化学酸化重合導電性高分子膜上で電解重
合導電性高分子膜を形成させた電極を用いて固体電解コ
ンデンサを構成したものが検討されている。
重合時にDC波を用いた場合、電解重合電流密度を高く
すると導電性高分子膜の樹脂状成長が起き製品のショ−
ト発生が起きたり、また導電性高分子膜の不均一により
含浸性低減(容量不足),DF(損失)増大等が起きた
りする。そのため、充分な導電性高分子膜を重合させる
場合は、その電流密度として5.00mA/ cm2 以下で長時間
かかるなどの問題点がある。
決するために、弁金属からなる箔の表面上に誘電体皮膜
を形成し、化学重合により生成したポリピロ−ル,ポリ
チオフェン,ポリアニリン,またはポリフランなどのポ
リマ−を誘電体皮膜上に形成し、さらに上記ポリマ−の
モノマ−とド−ピング剤を溶解してなる電解重合に於い
て、給電電流波形に、周波数を1Hz以上1MHz以下,平均
電流密度を1.00mA/cm2以上50.00mA/cm2以下の範囲内で
正弦波,三角波の何れかの全波整流波を用いて導電性高
分子層を積層し、導電性高分子からなる電解質を形成す
ることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法であ
る。
ることによって、DC波を用いた電解重合に比べ高電流
密度による電解重合時間の短縮化が可能となり、また導
電性高分子膜の均一化をも行い含浸性の向上(容量増
大),DF低減ができる。
当の誘電体皮膜を形成したアルミニウム箔を陽極(試料
面積3mm×5mm)とし、これを過硫酸アンモニウム0.05
モル/ l の水溶液に浸漬した後、ピロ−ル単量体 3モル/ l
を含むアセトニトリル溶液に10分間浸漬し、化学酸化重
合膜を形成した。さらに、該陽極をピロ−ル単量体 0.0
2モル/ l,支持電解質として 0.05モル/ lトルエンスルホン
酸テトラエチルアンモニウムを含むアセトニトリル溶液
中で、ステンレス板を陰極として、正弦波の全波整流を
用い、周波数を 100Hz,電流密度を 30.00mA/cm2とし、
電気量 9.0C/cm2 として電解重合を行い、電解重合ポリ
ピロ−ルを化学重合膜上に積層し形成した。そして、こ
の表面にカ−ボン層を形成し、銀ペ−ストを用いて対極
の陰極リ−ドをとりつけ、エポキシ樹脂により外装し、
コンデンサを製作した。このコンデンサの特性を表1に
示す。また、表1の従来の条件は、DC波で電流密度を
3.0mA/cm2 とし、電気量は本発明と同じ値になるよう9.
0C/cm2で電解重合を行なったものである。
件のDC波を用いた電解重合では導電性ピロ−ルの樹枝
状成長が生じたりして容量不足,DF増大が見られた
が、電流密度を上げられる本発明においては、電解重合
時間を1/10に短縮することが可能となり、かつ表1に示
すように含浸性の向上によって容量増大,DF低減とな
り安定した製品特性を示している。三角波全波整流波の
電流密度,周波数などの条件についても検討を行なった
ところ、電流密度 1.00mA/cm2 未満,周波数1MHz超過,
では導電性ピロ−ルが十分に付かず、また電流密度 50.
00mA/cm2超過,周波数 1Hz未満では導電性高分子膜の均
一化が行なわれず、含浸性低減による容量不足,DF増
大になることが確認された。そして、正弦波全波整流波
においても同様な実験を行ったところ、三角波全波整流
波と同条件内に収まった。また、導電性高分子としてポ
リピロ−ルの実施例で本発明の効果を比較したが、他の
ポリチオフェン,ポリアニリンまたはポリフランなどの
ポリマ−においても同様な効果が確認された。以上のよ
うに、本発明の固体電解コンデンサの製造方法は電解重
合時間の短縮化につながり、また製造歩留の向上に大き
く寄与し、工業的ならびに実用的価値大なるものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁金属からなる箔の表面上に誘電体皮膜
を形成し、化学重合により生成したポリピロ−ル,ポリ
チオフェン,ポリアニリン,またはポリフランのポリマ
−を誘電体皮膜上に形成し、さらに上記ポリマ−のモノ
マ−とド−ピング剤を溶解してなる電解重合に於いて、
給電電流波形に、周波数を1Hz 以上1MHz以下, 平均電流
密度を1.00mA/cm2以上50.00mA/cm2 以下の範囲内で正弦
波,三角波の何れかの全波整流波を用いて導電性高分子
層を積層し、導電性高分子からなる電解質を形成するこ
とを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34817491A JP3170015B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34817491A JP3170015B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05159981A JPH05159981A (ja) | 1993-06-25 |
JP3170015B2 true JP3170015B2 (ja) | 2001-05-28 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34817491A Expired - Fee Related JP3170015B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3170015B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4620184B2 (ja) * | 2009-03-17 | 2011-01-26 | 昭和電工株式会社 | 固体電解コンデンサ素子、その製造方法及びその製造用冶具 |
WO2012035899A1 (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 昭和電工株式会社 | 固体電解コンデンサ素子、その製造方法及びその製造用冶具 |
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1991
- 1991-12-03 JP JP34817491A patent/JP3170015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05159981A (ja) | 1993-06-25 |
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