JP3169791B2 - 地下水を熱源としたヒートポンプ利用システムと該ヒートポンプの利用方法及び該ヒートポンプ利用システムを組込んだ地域熱供給システム - Google Patents

地下水を熱源としたヒートポンプ利用システムと該ヒートポンプの利用方法及び該ヒートポンプ利用システムを組込んだ地域熱供給システム

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JP3169791B2
JP3169791B2 JP8187795A JP8187795A JP3169791B2 JP 3169791 B2 JP3169791 B2 JP 3169791B2 JP 8187795 A JP8187795 A JP 8187795A JP 8187795 A JP8187795 A JP 8187795A JP 3169791 B2 JP3169791 B2 JP 3169791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下水の有する顕熱と
ヒートポンプを有効に利用して消雪、暖房及び冷房等を
熱効率よく行うためのヒートポンプ利用システムとその
利用方法及び該ヒートポンプ利用システムを組込んだ地
域熱供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日本海沿岸及び東北地方の豪雪地
帯では地下水を汲み上げ、該地下水をスプレーノズル等
を用いて、道路や駐車場その他の公共地域に直接散布し
て消雪を行う直接散布方式と、地下水を路面下に埋設し
た導管に供給して導管を介して消雪する無散布方式とが
存在し、前記いずれかの方式若しくは両者が併用して用
いられている。一方前記方式のいずれも地下水と氷の融
解温度との差が10〜15℃前後であり、前記地下水を
導通させる伝熱管の伝熱抵抗及び地下水の伝熱管の凍結
防止を考慮すると9℃前後で還元井に戻さなければなら
ないために、結果として利用できる顕熱量が少なくな
り、それだけ汲み上げ地下水量が多くなる。この為かか
る地下水のみの消雪方法では貴重な地下水の無駄遣いと
なるのみならず、シーズンを通じての地下水の揚水量は
莫大なものとなり重大な自然破壊が生じる。又前記地下
水を用いずに河川等の水をボイラーで加熱して使用する
事も考えられるが、ボイラを用いる方法では多大の石油
エネルギーを消費し、省資源の及び運転費用の面より好
ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の欠点に鑑み、地下水の顕熱を効率よく利用し得るヒ
ートポンプ利用システムを提案する。本発明の他の目的
は、夏期および冬期の地下水の利用により年間の平均利
用顕熱量を減少させ(冬期の放熱量と夏期の吸熱量の差
が地下水の年間利用顕熱量となる)、自然環境に与える
影響を最小に押えることができるヒートポンプ利用シス
テムと該ヒートポンプ利用システムを組込んだ地域熱供
給システムを提案する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
地下水をヒートポンプの熱源若しくは消雪その他の負荷
熱源として利用するヒートポンプ利用システムにおい
て、消雪の必要な冬期には汲み上げ地下水を第1の消雪
用熱交換手段を経由して消雪に利用後、該地下水をヒー
トポンプの蒸発器用熱源として利用したのち還元水井に
戻す経路と、夏期冷房時において、第1の消雪用熱交換
手段を経由することなく、前記汲み上げ地下水を直接、
冬期にヒートポンプの蒸発器として機能させた冷凍機の
凝縮側の熱源として利用したのち還元水井に戻す経路
と、前記2つの経路を前記冬期と夏季冷房時で切り換え
る、前記ヒートポンプの蒸発器側に配置した開閉制御弁
群(以下第1の開閉制御弁群という)と、前記ヒートポ
ンプの凝縮器側との熱交換により発生した温熱を、第2
の消雪用熱交換手段と第3の熱交換手段とに選択的に給
送させるために、ヒートポンプの凝縮器側に配置した開
閉制御弁群(以下第2の開閉制御弁群という)とを具え、
消雪の必要な冬期に前記第2の開閉制御弁群を開閉制御
し、前記ヒートポンプの凝縮器側との熱交換により発生
させた温熱を第2の消雪用熱交換手段を路面等の消雪に
利用するようにし、一方、消雪を必要としない暖房時期
若しくは消雪用熱量に余裕のあるときに前記第2の開閉
制御弁群を他側に開閉制御し、前記ヒートポンプの凝縮
器側との熱交換により発生した温熱を第3の熱交換手段
に給送させることを特徴とし、好ましくは夏期冷房時に
おいて、前記第1の開閉制御弁群を、第1の消雪用熱交
換手段を経由することなく、前記汲み上げ地下水を直
接、冬期にヒートポンプの蒸発器として機能させた冷凍
機の凝縮側の熱源として利用したのち還元水井に戻す経
路に切り換え制御し、一方、前記冷凍機の蒸発側冷熱を
前記第2の開閉制御弁群を開閉制御して第3の熱交換手
段に導き、地域冷房用冷熱源として利用することを特徴
とする。請求項3は、井戸水を利用して消雪を行う第1
の熱交換手段により冷却された冷却井戸水の排熱をヒー
トポンプシステムの蒸発器の蒸発熱源として利用し、一
方該ヒートポンプシステムの凝縮熱を利用した第2の消
雪用熱交換手段と、地域用熱(暖冷房用熱を含む)供給
装置と熱需要負荷との間の熱経路上に介装した第3の熱
交換手段と、前記第2の消雪用熱交換手段から第3の熱
交換手段に切り換えてヒートポンプシステムの凝縮熱を
前記第3の熱交換手段に導く切り換え手段とを具え、夏
期冷房時において、前記ヒートポンプの凝縮側を冷凍機
の蒸発側に切り換えて、該切り換えた冷凍機の蒸発側冷
熱を前記切り換え手段を介して前記第3の熱交換手段に
導き、地域冷房用冷熱源として利用するヒートポンプシ
ステムであって、該ヒートポンプシステムでサテライト
を構成し、前記地域用熱供給装置よりの熱経路上に、前
記サテライトと熱需要負荷若しくは熱需要負荷群とを、
交互に配置した事を特徴とする。請求項4記載の発明
は、地下水を消雪その他の負荷熱源として利用するヒー
トポンプを利用した消雪を主とするヒートポンプ利用方
法において、夏期冷房時の汲み上げ地下水利用経路よ
り、消雪の必要な冬期に汲み上げ地下水を第1の消雪用
熱交換手段を経由して消雪に利用後、該地下水をヒート
ポンプの蒸発器用熱源として利用したのち還元水井に戻
す経路に切り換えるとともに、前記ヒートポンプの凝縮
器側との熱交換により発生した温熱を、第2の消雪用熱
交換手段と第3の熱交換手段とに選択的に給送可能に構
成し、消雪の必要な冬期に前記ヒートポンプの凝縮器側
との熱交換により発生させた温熱を第2の消雪用熱交換
手段を路面等の消雪に利用し、一方、消雪を必要としな
い暖房時期若しくは消雪用熱量に余裕のあるときに前記
ヒートポンプの凝縮器側との熱交換により発生した温熱
を第3の熱交換手段に給送させることを特徴とする。
【0005】特に地域熱供給システムと組合せる場合に
おいて、前記凝縮器側との熱交換により温熱を発生する
第3の熱交換手段を具え、消雪を必要としない暖房時期
若しくは消雪用熱量に余裕のあるときに、前記第3の熱
交換手段により得られた温熱を地域熱供給用温熱源とし
て利用するのが好ましい。この場合夏期冷房時において
は、汲み上げ地下水を直接冷凍機(冬期:ヒートポン
プ)の凝縮側熱源として利用したのち還元水井に戻し、
冷凍機の蒸発機側冷熱を請求項2記載の第3の熱交換手
段を介して地域冷房用冷熱源として利用するのがよい。
【0006】更に地域熱供給システムにおいては、地域
用熱(暖冷房用熱を含む)供給装置と熱需要負荷との間
の熱経路上に前記第1乃至第3の熱交換手段を介装させ
るとともに、これらの熱交換手段をヒートポンプシステ
ムに取込み前記熱経路上で熱の増強(加温/冷却)と制
御を図るサテライトを構成するのがよい。この場合、前
記地域用熱供給装置よりの熱経路上にサテライトと熱需
要負荷若しくは熱需要負荷群とを実質的に交互に配置す
るのがよい。
【0007】
【作用】かかる発明によれば、消雪の必要な冬期に、汲
み上げ地下水を直接利用する第1の消雪用熱交換手段の
みならず、該消雪利用後の低温地下水をヒートポンプの
蒸発器用熱源としたヒートポンプの凝縮器側との熱交換
により温熱を発生させる第2の消雪用熱交換手段の両者
で消雪を行うために、消雪効果が大幅に向上するととも
に、第1の消雪用熱交換手段の低温地下水をヒートポン
プの蒸発器用熱源として利用する為に、地下水の一層の
有効利用が図れる。
【0008】更に地域熱供給システムと組合せ、消雪を
必要としない暖房時期若しくは消雪用熱量に余裕のある
ときに、前記第3の熱交換手段により得られた温熱を地
域熱供給用温熱源として利用することにより地域熱供給
システムの有効利用が図られ、好ましい。この場合前記
第3の熱交換手段は夏期冷房時において地域冷房用冷熱
源として利用する事が出来る。
【0009】更に地域熱供給システムにおいては、地域
用熱(暖冷房用熱を含む)供給装置と熱需要負荷との間
の熱経路上に前記第1乃至第3の熱交換手段を介装させ
るとともに、これらの熱交換手段をヒートポンプシステ
ムに取込み前記熱経路上で熱の増強(加温/冷却)と制
御を図るサテライトを構成する事により、熱供給基地の
熱供給装置の小型化が可能となり、さらに負荷側の負荷
変動に対してサテライトの負荷調整により極めて柔軟、
迅速、効率的に対応可能となる。この場合、前記地域用
熱供給装置よりの熱経路上にサテライトと熱需要負荷若
しくは熱需要負荷群とを実質的に交互に配置することに
より一層効率的な地域熱供給システムの提供が可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0011】図1は日本海沿岸等の降雪地帯の地域冷暖
房システムの概要を示し、2はごみ焼却場等に並設され
た熱供給基地(以下熱供給装置という)、4は各家庭そ
の他の熱需要側負荷で、両者間には往管6aと帰管6b
からなる冷暖房用熱供給配管6が接続されている。そし
てこれらの冷暖房用熱供給配管6は路面22下に埋設さ
れているとともに、該冷暖房用熱供給配管6往管6aの
適宜箇所に冷暖房用熱交換器13が介装されており、こ
れらも路面22下に埋設されている。消雪用熱交換器1
2、14は消雪が必要な路面22の適宜個所に埋設され
ているが、該消雪用熱交換器12、14は冷暖房用熱交
換器13とともに後記するヒートポンプシステムを構成
するために、冷暖房用熱交換器13に隣接して夫々一又
は複数配設されている。そして必要であるならば消雪用
熱交換器12、14は、帰管6b側の暖房用熱供給配管
6と熱交換して前記帰管6bを利用して消雪を図るよう
に構成しても良いが、帰管6b側の保有熱の方が高くこ
のような構成は一般的でない。
【0012】又冷暖房用熱交換器13は往管6a側の暖
房用熱供給配管6と熱交換するように構成し、これによ
り負荷4側の負荷変動に対してサテライト8の負荷調整
により極めて柔軟、迅速、効率的に対応可能となる。
【0013】又消雪用熱交換器12は冬期は蒸発器とし
て夏期は凝縮器として機能するヒートポンプの一の熱交
換器15A側に、又前記消雪用熱交換器14及び冷暖房
用熱交換器13は冬期は凝縮器として夏期は蒸発器とし
て機能するヒートポンプ10の他の熱交換器15B側に
夫々弁VC、VBを介して接続されている。
【0014】そして前記一の消雪用熱交換器12は熱交
換用流体に井戸水を用いるために、汲み上げ用井戸2
0、若しくは還元用井戸24に開閉制御弁VA1,VA
及びポンプPを介して接続されている。図中地下水井
20は汲み上げ用井戸、地下水井24は還元用井戸であ
る。
【0015】次に図1の動作について説明する。まず冬
期の消雪時期について考える。開閉制御弁は、弁VA
1、弁VB1、VB2を夫々開き、VA2、弁VC1、
VC2を夫々閉とする。
【0016】そして汲み上げ井20より揚水された地下
水はポンプP及び弁VA1を介して消雪用熱交換器12
に送られ、路面20等の消雪をし、例えば地下水温度が
13℃〜9.5℃に低下する。そして前記消雪により
9.5℃に温度低下した地下水はヒートポンプ10の蒸
発器として機能する一の熱交換器15Aで冷却(例えば
9.5℃〜5℃)され還元水井24より地下に戻され
る。
【0017】一方ヒートポンプ10の他の熱交換器(凝
縮器)15Bで発生する温熱(例えば15℃)は消雪用
熱交換器Bに供給され消雪に利用される。また、消雪の
必要ない時期には弁VA1を閉じ、VA2を開とし、且
つ弁VB1、VB2を夫々閉じ、弁VC1、VC2を夫
々開とする。
【0018】この結果、地下水井20より汲み上げた地
下水は直接ヒートポンプ10の蒸発器として機能する一
の熱交換器15Aに導かれ、該蒸発器15Aの熱源とし
て利用し、前記凝縮器15Bの放出温熱(例えば温度4
5℃)を冷暖房用熱交換器13に導いて往管6aの加温
を行い、熱供給装置2より供給された温熱エネルギーを
更に加温して熱需要側負荷4の各家庭に送られる。
【0019】一方、夏期を主とする冷房時期には、弁V
A1、弁VB1、弁VB2を夫々閉とし、弁VA2、弁
VC1、弁VC2を夫々開としてヒートポンプ10を冷
房サイクルで運転する。即ち、地下水を直接ヒートポン
プ10の凝縮器15Aに導き冷媒の凝縮に利用するとと
もに、該ポンプ10の蒸発器15Bの冷熱を冷暖房用熱
交換器13に導入し、熱供給装置2より供給された冷熱
エネルギーを更に冷却して熱需要側負荷4の各家庭の冷
房熱源として利用する。
【0020】かかる実施例によれば消雪及び地域熱冷暖
房のいずれにおいてもシステム効率が向上し、省エネル
ギーが可能となる。尚、前記実施例において、地域暖房
が必要な時間帯においては前記弁回路を暖房回路に設定
し、又局所暖房のみで足りる時間帯、若しくは豪雪時に
のみ消雪回路に切換るようにすればよい。
【0021】さて、前記したシステムにおいては、図2
に示すようにサテライト8と需要側熱負荷4を交互に配
置してシステム構成をするのがよい。
【0022】図2は熱供給装置2および需要側熱負荷4
と前記ヒートポンプシステムからなるサテライト8間の
熱の需給関係を示したものである。ここでサテライト8
とは図1に示されるヒートポンプシステム全体を指すも
のとする。それぞれのサテライト81、2、、Nにおいて上
記ヒートポンプ10の冷暖房用熱源が図1の熱交換器1
3を介して地域冷暖房用地下導管の往管6aに供給され
る。本図においては、熱供給装置2→サテライト81
需要側熱負荷41→サテライト82→需要側熱負荷43
…サテライト8Nのように、熱供給装置2より供給され
た熱エネルギーが常にサテライト8を介して次の需要側
熱負荷4と順次供給されるように配置する。
【0023】最終段のサテライト8Nでは圧力調整弁3
0を介して往管6aと帰管6bとを接続させ、所定圧力
で往管6a内の熱流体を帰管6b側に戻すように構成し
ている。このようにサテライト8の機能的配置により、
熱供給基地の熱供給装置2の小型化が可能となり、さら
に負荷4側の負荷変動に対してサテライト8の負荷調整
により極めて柔軟、迅速、効率的に対応可能となる。ま
た熱需要負荷4側の負荷が外部的要因(人口増、町の発
展等)により増加したとき、サテライト8の追加により
容易かつ高効率に冷暖房能力の増設が可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば同一地下水量に対して利
用可能な温熱量(消雪熱量)が増大し、例えば同一の温
熱量に対して地下水量を1/2前後に減少できる。更に
夏期の冷房用冷凍機の凝縮側熱源として地下水を用いる
ことにより、地下水の年間利用熱量の平均化が可能とな
る。換言すれば、夏期および冬期の地下水の利用により
年間の平均利用顕熱量を減少できる(冬期の放熱量と夏
期の吸熱量の差が地下水の年間利用顕熱量となる)た
め、自然環境に与える影響を最小に押えることができ
る。又本発明は、冬期の暖房熱源と夏期の冷房用熱源と
して地域冷暖房用熱源に利用可能である。このような装
置の利用方法により熱供給基地の設備の小型化、省エネ
ルギー及び負荷4側負荷の変動、増減に対する柔軟な対
応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる消雪システムを組込ん
だ地域熱供給システムの要部概略図である。
【図2】熱供給基地および需要側熱負荷と前記ヒートポ
ンプシステムからなるサテライト間の熱の需給関係を示
す地域熱供給システムの全体概略図である。
【符号の説明】
2 地域用熱供給装置 4 熱需要側負荷 6 熱経路(熱供給配管) 8 サテライト 10 ヒートポンプ 12 第1の消雪用熱交換手段 14 第2の消雪用熱交換手段 13 第3の熱交換手段 15 ヒートポンプの熱交換器 20 汲み上げ地下水井 22 路面 24 還元水井
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/00 E01H 5/10 F25B 30/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下水をヒートポンプの熱源若しくは消
    雪その他の負荷熱源として利用するヒートポンプ利用シ
    ステムにおいて、消雪の必要な冬期には汲み上げ地下水を第1の消雪用熱
    交換手段を経由して消雪に利用後、該地下水をヒートポ
    ンプの蒸発器用熱源として利用したのち還元水井に戻す
    経路と、 夏期冷房時において、第1の消雪用熱交換手段を経由す
    ることなく、前記汲み上げ地下水を直接、冬期にヒート
    ポンプの蒸発器として機能させた冷凍機の凝縮側の熱源
    として利用したのち還元水井に戻す経路と、 前記2つの経路を前記冬期と夏季冷房時で切り換える、
    前記ヒートポンプの蒸発器側に配置した開閉制御弁群
    (以下第1の開閉制御弁群という)と、 前記ヒートポンプの凝縮器側との熱交換により発生した
    温熱を、第2の消雪用熱交換手段と第3の熱交換手段と
    に選択的に給送させるために、ヒートポンプの凝縮器側
    に配置した開閉制御弁群(以下第2の開閉制御弁群とい
    う)とを具え、 消雪の必要な冬期に前記第2の開閉制御弁群を開閉制御
    し、前記ヒートポンプの凝縮器側との熱交換により発生
    させた温熱を第2の消雪用熱交換手段を路面等の消雪に
    利用するようにし、 一方、消雪を必要としない暖房時期若しくは消雪用熱量
    に余裕のあるときに前記第2の開閉制御弁群を他側に開
    閉制御し、前記ヒートポンプの凝縮器側との熱交換によ
    り発生した温熱を第3の熱交換手段に給送させることを
    特徴とするヒートポンプ利用システム。
  2. 【請求項2】 夏期冷房時において、前記第1の開閉制
    御弁群を、第1の消雪用熱交換手段を経由することな
    く、前記汲み上げ地下水を直接、冬期にヒートポンプの
    蒸発器として機能させた冷凍機の凝縮側の熱源として利
    用したのち還元水井に戻す経路に切り換え制御し、 一方、前記冷凍機の蒸発側冷熱を前記第2の開閉制御弁
    群を開閉制御して第3の熱交換手段に導き、地域冷房用
    冷熱源として利用することを特徴とする 請求項1記載の
    ヒートポンプ利用システム。
  3. 【請求項3】 井戸水を利用して消雪を行う第1の熱交
    換手段により冷却さ れた冷却井戸水の排熱をヒートポン
    プシステムの蒸発器の蒸発熱源として利用し、一方該ヒ
    ートポンプシステムの凝縮熱を利用した第2の消雪用熱
    交換手段と、 地域用熱(暖冷房用熱を含む)供給装置と熱需要負荷と
    の間の熱経路上に介装した第3の熱交換手段と前記第2の消雪用熱交換手段から第3の熱交換手段に切
    り換えてヒートポンプシステムの凝縮熱を前記第3の熱
    交換手段に導く切り換え手段とを具え、 夏期冷房時において、前記ヒートポンプの凝縮側を冷凍
    機の蒸発側に切り換えて、該切り換えた冷凍機の蒸発側
    冷熱を前記切り換え手段を介して前記第3の熱交換手段
    に導き、地域冷房用冷熱源として利用するヒートポンプ
    システムであって、 該ヒートポンプシステムでサテライトを構成し、前記地
    域用熱供給装置よりの熱経路上に、前記サテライトと熱
    需要負荷若しくは熱需要負荷群とを、交互に配置した事
    を特徴とする地域熱供給システム。
  4. 【請求項4】 地下水を消雪その他の負荷熱源として利
    用するヒートポンプを利用した消雪を主とするヒートポ
    ンプ利用方法において、 夏期冷房時の汲み上げ地下水利用経路より、消雪の必要
    な冬期に汲み上げ地下水を第1の消雪用熱交換手段を経
    由して消雪に利用後、該地下水をヒートポンプの蒸発器
    用熱源として利用したのち還元水井に戻す経路に切り換
    えるとともに、 前記ヒートポンプの凝縮器側との熱交換により発生した
    温熱を、第2の消雪用熱交換手段と第3の熱交換手段と
    に選択的に給送可能に構成し、 消雪の必要な冬期に前記ヒートポンプの凝縮器側との熱
    交換により発生させた温熱を第2の消雪用熱交換手段を
    路面等の消雪に利用し、 一方、消雪を必要としない暖房時期若しくは消雪用熱量
    に余裕のあるときに前記ヒートポンプの凝縮器側との熱
    交換により発生した温熱を第3の熱交換手段に給送させ
    ることを特徴とするヒートポンプ利用方法
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