JP4573263B2 - 水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム - Google Patents

水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム Download PDF

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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus

Description

本発明は、別異の切替弁を備えることなく蒸発器と凝縮器との間にダクトを介して配置したルーツポンプを可逆運動することにより、水蒸気を該ダクト内に可逆方向に流過させて居室等に配備された放射パネル等で構築された負荷に冷水又は温水を供給する水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに関するものである。
この種、従来技術の第1の例としては、図6に示す構成を備えた空調システムであった。これについて説明すれば、1は蒸発器、2は凝縮器、3は圧縮機である。上記蒸発器1、凝縮器2及び圧縮機3で圧縮冷凍機Aが構成される。上記蒸発器1は、圧縮機3の運転によって低圧に保持しつつ負荷10から導入された冷水の一部を冷却する。該圧縮機3は、蒸発器1から導入された冷媒ガスを所定の条件で加圧する。上記凝縮器2は、圧縮機3で加圧されかつ高温になった冷媒ガスを導入し、これを外部からの冷却水で冷却し、凝縮し、または負荷10への温水を温める。4は、井水等熱源水5に接続されると共に第1切替弁6、冷・温水ポンプ7、凝縮器2及び第2切替弁8を介在させて配備された一次側冷・温水配管である。9は、放射パネル等でなる負荷10に接続されると共に第3切替弁11、冷・温水ポンプ12、蒸発器1及び第4切替弁13を介在させて配備された二次側冷・温水配管である。14は、第5切替弁であり、上記二次側冷・温水配管9と上記一次側冷・温水配管4との間に接続された第1分岐配管15に介置されている。16は、第6切替弁であり、上記二次側冷・温水配管9と上記一次側冷・温水配管4との間に接続された第2分岐配管17に介置されている。18は、第7切替弁であり、上記二次側冷・温水配管9と上記一次側冷・温水配管4との間に接続された第3分岐配管19に介置されている。20は、第8切替弁であり、上記二次側冷・温水配管9と上記一次側冷・温水配管4との間に接続された第4分岐配管21に介置されている。
而して、冷房運転に際しては、上記圧縮冷凍機Aが運転することにより、冷・温水ポンプ7が駆動すると共に上記第1及び第2切替弁6、8が開放され、熱源水5の両側に配管された一次側冷・温水配管4内を上記凝縮器2を経由して例えば、その入口側の熱源水5が37(℃)ないし27(℃)程度のものとして流過し、その出口側内で32(℃)から22(℃)程度の温度を有する。
一方、これにより、上記蒸発器及び冷・温水ポンプ12が駆動すると共に上記第3及び第4切替弁11、13が開放され、負荷10の両側に配管された二次側冷・温水配管9内を上記蒸発器1を経由して例えば、7(℃)の冷水が流過し、当該放射パネル等の負荷10に冷水でなる熱媒を送り込み、負荷10を設置した居室等を冷房する。これが本空調システムの冷房運転つまり夏期の運転である。
また、暖房運転に際しては、上記圧縮冷凍機Aが運転することにより冷・温水ポンプ12が駆動すると共に上記第6及び第8切替弁16、20が開放され、熱源水5の両側に配管された一次側冷・温水配管4内及び第2分岐配管17内、第4分岐配管21内を上記蒸発器1を経由して例えば、その入口側の熱源水5が7(℃)の冷水として流過し、その出口側で12(℃)程度の温度を有する。
一方、これにより上記凝縮器2及び冷・温水ポンプ7が駆動すると共に上記第5及び第7切替弁14、18が開放され、負荷10の両側に配管された二次側冷・温水配管9内及び第1分岐配管15内、第3分岐配管19内を上記凝縮器2を経由して例えば、45(℃)の温水が流過し、当該放射パネル等の負荷10に温水を送り込み該負荷10を設置した居室等を暖房する。これが本空調システムの暖房運転、つまり、冬期の運転である。
この種、従来技術の第2の例としては、特開昭60−62539号公開特許公報に開示された図7に示す装置がある。これについて説明すれば、底出口21を有する真空容器22を含み、その底出口21からこの真空容器22の中の水をポンプ23によって汲み出して外部の熱交換器24を通すことができ、その水はノズル管25を通して真空容器22に戻され、即ちそのノズル管25から水はノズル25aを通してこの真空容器22の中の水面上にこの真空容器22の真空中に噴霧される。この射出噴霧によって著しい蒸発とそれに関連した水の冷却が起り、この水はこの真空容器22の中の水26に当たる前に部分的に氷結する。この射出噴霧によって作られる蒸気はこの真空容器22の中の低圧を維持するために除去される。この除去方法は簡単な遠心圧縮機27によって行われ、その圧縮機27がこの蒸気を滴分離器28を通して上部室29に吸い上げ、その上部室29には従来の冷凍装置Bの蒸発器ユニットを構成するような冷凍凝縮器30を備え、その冷凍装置Bの凝縮器は31で示されている。この上部室29の中の圧力は真空容器22の中よりわずかに高いだけで、これはこの低温蒸気の凝縮が凝縮器30に着氷することなく行われるに十分な状態である。凝縮液は傾斜したトレー32上に集められ管33を通して真空容器22の中に直接戻すように案内される。“夜間運転”中、この装置は水26を次第に凍らせるために使われ、水26は外部の熱交換器24を通して再循環され、このユニットがなければこの装置は別の作動をする。この水26が、次の“日中運転”期のすぐ前に、できるだけ砕氷に転換されているように、即ち水26の初期全凍結がないように条件が調整される。換言すれば、水26の中に浮遊する砕氷は、最適には、底出口21又はポンプ23に殆んどとどく程度に作られる。“日中運転”中、熱交換器24は作動させられる。この熱交換器24はポンプ23と冷凍装置Bの能力より大きい能力で冷却されるべき1つ以上の装置を含む回路に付加的に含まれている。冷凍装置Bは多量の水26を冷却するための作業を続けてもよいが、日中運転中水26はこの熱交換器24を通って真空容器22の中の冷却に相当以上に加熱する。即ち水26の氷含有量は間断なく減少し、その融解熱がこの熱交換器24の外部回路の冷却に利用される。その後、外部回路のポンプ34が停められて、次の夜の段階が始まり、その段階では冷凍装置Bは専らこの多量の水26を新しく砕氷で充すために作動する。日中運転中、真空冷却装置の作動条件は、ノズル25aを通して噴射された水の温度が夜間運転中より高い。
尚、図中35は冷房負荷、36は遠心圧縮機27を駆動するモータ、37ないし40は各バルブである。
特開昭60−62539号公開特許公報
一般的に従来の冷凍機は、冷媒蒸発の冷却原理を用いた冷凍機であって、例えば、HFC−134a又はHCFC−123等のフロン系冷媒を使用すると共に地球温暖化係数(GWP)が高く、オゾン層の破壊や地球温暖化の危険性があり、種々の問題点があった。
また、従来の冷凍機は、空調機による除湿のために空調システム内で例えば、7(℃)の冷水を製造して負荷に供給する必要があり、蒸発温度と凝縮温度の差が例えば、20(℃)以上も必要とし、井水に於ける16(℃)以下の熱源水ではそのまま熱源水として利用できず、例えば、27(℃)の冷却水を混合して22(℃)以上としなければならないため凝縮温度を22(℃)以下にすることができず、低い温度の冷却水を有効に利用できないという隘路があった。
ところで、上述した従来の技術に於ける第1の例に示す空調システムは、冷・暖房両用システムであってフロン系冷媒を使用しているが、冷房、暖房の両用を司る冷・温水の媒体を負荷10に切替えて供給するためには、本システムに複雑かつ多数個の第1ないし第8切替弁6、8、11、13、14、16、18及び20を配備すると共に加えて配管構成が複雑になるという問題点があった。
一方、上述した従来の技術に於ける第2の例を示す特開昭60−62539号公開特許公報に開示した冷凍機は、水を用いた真空蒸発方式の冷凍機であって、真空容器22の内部を例えば4.6mmHg以下の真空状態に維持し、その下部に水26を溜めている。真空容器22の底出口21から抜出した水を、ポンプ23によりノズル25aから噴霧すると、水26の一部が活発に蒸発し、蒸発の潜熱により水の残りが微細な氷となる。真空容器22内の上部には一段の遠心蒸気圧縮機27が設けられ、水蒸気を上部室29に吸い上げる。上部室29には従来の冷凍装置Bの蒸発器ユニットを構成するようなフロンなどを用いた圧縮式の冷凍サイクルを使用している冷凍凝縮器30が設けられている。この冷凍機は、一段の遠心蒸気圧縮機27で水蒸気を圧縮するため、その圧縮力が真空容器22内の圧力よりわずかに高い圧力例えば7mmHgであり、この水蒸気を凝縮するために冷媒の温度をフロン等を用いて低くする必要がある。また、この冷凍機は、冷房用の冷水しか製造できず、暖房負荷に対して対応できない技術である。
本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムは、地球温暖化への影響を配慮してフロン系冷媒を使用しないと共に水蒸気圧縮冷凍機の高運転効率(COP)を実現することにより消費電力の削減を図り、高品質な放射冷暖房を実現するため井水等の熱源水を利用し、例えば冷水15(℃)、温水30(℃)程度を高効率に製造可能とし、複雑かつ多数個の切替弁を配備することなく、また、他に熱源を必要とせず冬期や夏期の建物における冷暖房負荷を共存対応させかつ冷暖房の負荷量のバランスが悪い場合は、差分を井水の熱により調整可能なシステムを提供することを目的としたものであって、次の構成・手段から成立する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつ冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷却水の温度を計測する該温度計を有した二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつインテリア部負荷及びぺリメータ部負荷を備えた冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測すると共に圧縮機をインバータ制御する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷・温水の温度を計測して別異の三方弁の弁開度を制御する温度計を有した複数の連結管で構成される二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する他方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による温度計測信号で出口側の冷水の弁開度を制御する別異の三方弁を備えた他方真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に一方の負荷側連結配管に接続された一方側真空容器の出口側の温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する一方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による出口側の温水の温度計測信号で弁開度を制御する別異の三方弁を備えた一方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記他方の負荷側連結配管に接続された他方側真空容器の出口側の冷水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムは、上述の構成を有するので次の効果がある。
すなわち、請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつ冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷却水の温度を計測する該温度計を有した二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムを提供する。
このような構成としたので、複雑かつ多数の切替弁を備えることなく冷暖房駆動の切替えは、水蒸気圧縮冷凍機に備えたルーツポンプ等の圧縮機の回転方向を可逆運転することにより容易に行ない、配管構成も簡素化すると共に井水等の熱源水を有効活用し地球環境の良好なシステムとし、実現性の高い冷暖房共用システムとすることができる効果がある。また、一方側真空容器及び他方側真空容器の各出口側の冷・温水の温度計測信号を熱源水を供給する連結配管及び負荷側連結配管に設置した各温度計により該熱源水を還流させる三方弁や水蒸気圧縮冷凍機に備えた凝縮器に伝送し、運転効率(COP)の高い冷暖房システムを提供できる効果がある。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつインテリア部負荷及びぺリメータ部負荷を備えた冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測すると共に圧縮機をインバータ制御する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷・温水の温度を計測して別異の三方弁の弁開度を制御する温度計を有した複数の連結管で構成される二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムを提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて建物の外壁部分に配備したぺリメータ部負荷とこれにシリーズに接続された居室内壁部に配備したインテリア部負荷を夏期及び冬期に適応させた合理的温度に設定すべくしたシステムであって、上述した請求項1記載の発明の効果に加えて、一方側真空容器及び他方側真空容器の各出口側の冷・温水の温度計測信号を熱源水を供給する連結配管及び負荷側連結配管に設置した各温度計により該熱源水を還流させる三方弁や水蒸気圧縮冷凍機に備えた凝縮器に伝送し、運転効率(COP)の高い冷暖房システムを提供できる効果がある。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する他方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による温度計測信号で出口側の冷水の弁開度を制御する別異の三方弁を備えた他方真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に一方の負荷側連結配管に接続された一方側真空容器の出口側の温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムを提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えてぺリメータ部負荷とインテリア部負荷の両者で構成する冷暖房負荷に於いて、各負荷を一方側真空容器及び他方側真空容器に接続される一方及び他方の負荷側連結配管でそれぞれ別異の冷水又は温水で冷房と暖房の同時両用駆動させることができ、上記一方側真空容器の出口側の温水を計測する温度計の温度計測信号により圧縮機の合理的運転を図り地下の熱源水を有効活用すると共に運転効率(COP)の高い冷暖房システムを提供する効果がある。
請求項記載の発明によれば、水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムであって、暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する一方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による出口側の温水の温度計測信号で弁開度を制御する別異の三方弁を備えた一方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記他方の負荷側連結配管に接続された他方側真空容器の出口側の冷水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムを提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えてぺリメータ部負荷とインテリア部負荷の両者で構成する冷暖房負荷に於いて、各負荷を一方側真空容器及び他方側真空容器に接続される一方及び他方の負荷側連結配管でそれぞれ別異の冷水又は温水で冷房と暖房の同時両用駆動させることができ、上記他方側真空容器の出口側の冷水を計測する温度計の温度計測信号により圧縮機の合理的運転を図り地下の熱源水を有効活用すると共に運転効率(COP)の高い冷暖房システムを提供する効果がある。
以下、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける基本システム構成を示す実施の形態であって、図1は本システムに備えた水蒸気圧縮冷凍機を夏期、すなわち冷房運転した際の動作を示すシステム構成図、図2は本システムに備えた水蒸気圧縮冷凍機を冬期、すなわち暖房運転した際の動作を示すシステム構成図である。図1及び図2を説明することにより、当基本システムを明らかにする。
Cは当基本システムに備えた水蒸気圧縮冷凍機の一例である。該水蒸気圧縮冷凍機Cは、いわゆる密閉系の水冷媒冷凍機であって、一方側真空容器40と、これに隣接して配管した他方側真空容器41と、上記一方側真空容器40及び上記他方側真空容器41の相互間を接続する連結配管42(ダクト)に配設した圧縮機43とで構成されている。上記一方側真空容器40は上記水蒸気圧縮冷凍機Cが図1に示す夏期、すなわち冷房運転するときは、蒸発器として機能するよう構成してある。また、他方側真空容器41は同様に運転するときは凝縮器として機能するよう構成してある。
また、上記一方側真空容器40は、上記水蒸気圧縮冷凍機Cが図2に示す冬期、すなわち暖房運転するときは、凝縮器として機能するように構成してある。そして、他方側真空容器41は同様に運転するときは蒸発器として機能するよう構成してある。
上記圧縮機43は上記一方側真空容器40又は他方側真空容器41から上記他方側真空容器41又は一方側真空容器40に連結管(ダクト)42を通して水蒸気を流送する働きをする水蒸気圧縮冷凍機Cの圧縮機であって、例えば、ルーツポンプで構成する。
図1及び図2に示すシステム構成は上記一方側真空容器40と上記他方側真空容器41を壁面を介して一体形成した構成例を示したが、この両者は上記水蒸気圧縮冷凍機Cの連結管(ダクト)42に接続可能な位置に分離してもよい。また、上記連結管(ダクト)42の反対位置には水蒸気圧縮冷凍機Cの相互流送管44を配置し、上記一方側、他方側真空容器40、41の底部を相互接続構成する。そして、両真空容器40、41内の冷水又は冷却水の交流を図る。
ここで上記圧縮機43としてのルーツポンプを説明すれば、このルーツポンプはいわゆる真空用のブースタポンプであって、例えば、楕円形のシリンダ内に同形のまゆ形断面形状を有する2つのロータを互に90°位相をずらせて隣接配置し、各ロータは互に逆方向に等速度で回転する。この2つのロータとシリンダとの間に閉じ込められた水蒸気を吸気口から排気口側つまり、図1に示す他方側真空容器41に流送する。そして、2つのロータの回転制御は該ルーツポンプの軸端に接続されたタイミングギヤによって行ない、駆動軸の他端は軸封部を介して大気中に出しモータによって駆動される。そして、このルーツポンプの特徴点は、シリンダ内に摺動部がなく動力損が少なく高速回転が可能となると共に良好な排気特性が得られることにある。
尚、図1及び図2に示すシステム構成では単一の圧縮機43としてのルーツポンプの配列例を示したが、本発明は負荷の容量や冷暖房システムの設計思想の程度に合せて多段式に構成しても差支えない。
また、本発明では圧縮機43としてのルーツポンプを例示したがこれに限定されず、本システムに備えた水蒸気圧縮冷凍機Cの冬期又は夏期の運転に際して上記一方側及び他方側真空容器40、41に流送する水蒸気等の媒体を可逆可能にする構成を備えた圧縮機であればよい。
45は真空ポンプであって、上記他方側真空容器41に配設され、該他方側真空容器41から空気を排出し、例えば、2.65(KPa)程度の圧力値として該他方側真空容器41を真空状態にする。
Dは、大地であり、熱源水46を有する。該熱源水46は例えば井水や河川、海水、地中熱、工場廃水等であって、一方ではポンプ46aの駆動により揚水井として地上に揚水し、また、他方では還元井として再び地下に戻す。
47は熱交換器であり、その一次側47aは上記熱源水46に接続される一次連結配管48に接続されている。上記熱交換器47の二次側47bは上記他方側真空容器41に接続される二次連結配管49に接続されている。上記二次連結配管49は上記水蒸気圧縮冷凍機Cの一次側ループを構成し、該他方側真空容器41の出口側に於ける二次連結配管49に循環ポンプ50を配備している。
尚、上記熱交換器47の一次側には一次連結配管48としての分岐連結管51を配管し、三方弁52を接続している。該三方弁52は、他方側真空容器41の出口側に於ける二次連結配管49内を流送する冷却水の出口温度が該二次連結配管49に接続された第1温度計53(T1)により所定値、例えば、22(℃)になるように上記一次連結配管48及び分岐連結管51を流送する井水等の熱源水46からの流量を制御する。制御線54は上記第1温度計53(T1)と該三方弁52との間に接続されており該三方弁52はこの制御線54により該第1温度計53(T1)の計測温度信号を取込み、該三方弁52の弁開度を制御する。
55は建築物や建造物等の居室であって、冷暖房負荷56つまり、冷房と暖房の両機能を有する負荷を備えている。該冷暖房負荷56は例えば、放射パネル等でなる。この冷暖房負荷56としての放射パネルは、例えば、夏期に於いては、3パネルを1ユニットに構成し、1ユニットの冷水出入口温度差を3(℃)、冷水循環量を2(l/分)とする。そして、1パネルの配管長を約7(m)、パネル能力を試算値から150(W/パネル)程度にする。
また、上記放射パネルはその設置方法としては、例えば、各放射パネルユニットの相互を所定間隔を有して、Tバー受けチャンネルを配置する。その両端は設備プレートを備え、この設備プレートをTバーで支持する。
また、冬期に於いても前述と概ね同様な設計条件とし、及びパネル能力を保有する。
尚、上記冷暖房負荷56は放射パネルに代えて空調機コイル、ファンコイル、コイルユニット等各種冷暖房共用負荷で構成することができる。
57は上記水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループを構成してなる負荷側連結配管であって、一方側真空容器40に接続されている。一方側真空容器40の出口側に於ける該負荷側連結配管57にはポンプ58を配備している。また、該一方側真空容器40の出口側に於ける負荷側連結配管57には、第2温度計59(T2)を設置し、該一方側真空容器40の出口側を流送する冷却水の温度を計測し、この温度信号を制御線60で上記圧縮機43としてのルーツポンプに伝送する。そして、該圧縮機43の運転動作を制御することにより、上記一方側真空容器40の出口側に於ける負荷側連結配管57内を流送する冷水温度を所定値になるように制御している。
上記冷暖房負荷56としての放射パネルは、例えば鋼管や樹脂製管等をコイル状に形成し、鉄板等の金属板と組合せて一体化し、天井材として構成し、自立型としてもよい。
次に、図1に基づき、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房の基本システムに於ける夏期、すなわち冷房運転の動作を説明する。
上記水蒸気圧縮冷凍機Cに於いて、夏期運転すなわち冷房運転に際して、一方側真空容器40は蒸発器として動作し、また、他方側真空容器41は凝縮器として動作する。
而して、水蒸気は一方側真空容器40から連結配管42(ダクト)内を流送し、起動された圧縮機43としてのルーツポンプ内を矢印P1で示す方向(上方から下方に)に流れ、他方側真空容器41としての凝縮器に流れ込む。そして、上記一方側真空容器40の水を冷却し、冷水を製造する。上述したように蒸発した水蒸気は圧縮機43、つまりルーツポンプにより他方側真空容器41に流送され、該他方側真空容器41は昇温する。
また一方、ポンプ46aを駆動することにより井水等の熱源水46を揚水し、該熱源水46は一次連結配管48内を矢印P2に示す方向に流送し、熱交換器47の一次側47a及び三方弁52を駆動して再び大地Dの地下まで還元流送させる。また、該三方弁52が弁の開放動作を行い分岐連結管51にも上記熱源水46の一部が矢印P3に示す方向に流送する。そして、ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52までは例えば、21(℃)の熱源水46が流送し、分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が流送され、地下に還元される。
尚、上記三方弁52に代えて2個の二方弁を配設することにより同一の構成、動作とすることができる。すなわち、熱交換器47の一次側47aの出口部分に於ける一次連結配管48及び分岐連結管51にそれぞれ二方弁を配設する。そして、他方側真空容器41の出口側に於ける二次連結配管49内を流送する冷却水の出口温度が該二次連結配管49に接続された第1温度計53(T1)により所定値、例えば、22(℃)になるように上記一次連結配管48及び分岐連結管51を流送する井水等の熱源水46からの流量を制御する。また、制御線54は上記第1温度計53(T1)と各二方弁との間に接続されており各二方弁はこの制御線54により該第1温度計53(T1)の計測温度信号を取込み、各二方弁の弁開度を制御する。
そして、上記熱交換器47は二次側47bに接続配管された水蒸気圧縮冷凍機Cの一次側ループとしての冷却水配管である二次連結配管49内にその他方側真空容器41、つまり凝縮器としての入力側に冷却水が噴射ノズル41a等で容器内に噴射されるように矢印P4の方向に流送され、その冷却水の温度が例えば17(℃)である。このとき、該他方側真空容器41は例えば、冷水温度が22(℃)であって、約2.65(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側から循環ポンプ50により冷却水が矢印P5の方向に流送される。このとき、他方側真空容器41の出口側から流送される冷却水の温度は第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54により三方弁52に伝送される。該三方弁52は常に当該冷却水の出口温度が例えば22(℃)の所定値になるように弁の開度を制御する。
このように、上記噴射ノズル41aから噴射される冷却水の温度が17(℃)であり、その出口温度が22(℃)より高くすれば温度差が5(℃)より大きくなり上記循環ポンプ50を流送する冷却水量を少なくでき、該循環ポンプ50の動力を削減し、消費エネルギー対策ができる。
而して、井水等の熱源水46により他方側真空容器41を冷却することで冷凍運転を可能とする。そして、一方側真空容器40、つまり蒸発器に接続されている水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループとしての冷水配管である負荷側連結管57内に冷水を循環流送させ、冷暖房負荷56を冷房する。そして、居室55内は水蒸気圧縮冷凍機Cの夏期運転すなわち、冷房運転され冷房される。
このとき、一方側真空容器40、つまり蒸発器の出口側は冷水温度が例えば15(℃)であり、冷水はポンプ58により矢印P6の方向であって、上記冷暖房負荷56すなわち放射パネル等の入力側に流送される。さらに、該冷暖房負荷56すなわち放射パネル等の出力側から例えば18(℃)の冷水を放出し、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば18(℃)の冷水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、蒸発器内は例えば1.71(KPa)の飽和蒸気圧を有し、15(℃)の冷水をポンプ58で取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は制御線60で圧縮機43、つまりルーツポンプに伝送され、該圧縮機43の運転がコントロールされる。そして、上記第2温度計59(T2)の計測温度値を一定温度に確保するように冷暖房負荷56の負荷量に応じて該圧縮機43の運転を制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房の基本システムは夏期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、圧縮機43、つまりルーツポンプへの水蒸気の流通方向を制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて冷暖房負荷56に好適な冷媒を流送し、居室55の冷房機能を果すことができる。
次に、図2に基づき本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房の基本システムに於ける冬期、すなわち暖房運転の動作を説明する。
上記水蒸気圧縮冷凍機Cに於いて冬期運転すなわち暖房運転に際して一方側真空容器40は凝縮器として動作し、また、他方側真空容器41は蒸発器として動作する。
而して、水蒸気は他方側真空容器41から連結配管(ダクト)内を流送し起動された圧縮機43としてのルーツポンプを矢印P7で示す方向(下方から上方に)流れ、一方側真空容器40としての凝縮器に流れ込む。そして、上記一方側真空容器40の水を加温し、温水を製造する。
また一方、ポンプ46aを駆動することにより井水等の熱源水46を揚水し、該熱源水46は一次連結配管48内を矢印P8に示す方向に流送し、熱交換器47の一次側47a及び三方弁52を駆動して再び大地Dの地下まで還元流送させる。また、該三方弁52が弁の開放動作を行い分岐連結管51にも上記熱源水46の一部が矢印P9に示す方向に流送する。そして、ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52までは、例えば、13(℃)の熱源水46が流送し、分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が流送され、地下に還元される。
尚、上記三方弁52に代えて2個の二方弁を配設することにより同一の構成、動作とすることができる。すなわち、熱交換器47の一次側47aの出口部分に於ける一次連結配管48及び分岐連結管51にそれぞれ二方弁を配設する。そして、他方側真空容器41の出口側に於ける二次連結配管49内を流送する冷却水の出口温度が該二次連結配管49に接続された第1温度計53(T1)により所定値、例えば、22(℃)になるように上記一次連結配管48及び分岐連結管51を流送する井水等の熱源水46からの流量を制御する。また、制御線54は上記第1温度計53(T1)と各二方弁との間に接続されており各二方弁はこの制御線54により該第1温度計53(T1)の計測温度信号を取込み、各二方弁の弁開度を制御する。
そして、上記熱交換器47は二次側47bに接続配管された水蒸気圧縮冷凍機Cの一次側ループとしての冷却水配管である二次連結配管49内にその他方側真空容器41、つまり蒸発器としての入力側に冷却水が噴射ノズル41aで容器内に噴射されるように矢印P10の方向に流送され、その冷却水の温度が例えば15(℃)である。このとき、該他方側真空容器41は例えば、冷却水温度が12(℃)であって、約1.40(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側から循環ポンプ50により冷却水が矢印P11の方向に流送される。このとき、他方側真空容器41の出口側から流送される冷却水の温度は第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54により三方弁52に伝送される。該三方弁52は常に当該冷却水の出口温度が例えば12(℃)の所定値になるように弁の開度を制御する。
而して、他方側真空容器41に井水等熱源水46を供給することでヒートポンプ運転を可能とする。そして、一方側真空容器40、つまり凝縮器に接続されている水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループとしての温水配管である負荷側連結配管57内に温水を循環流送させ、冷暖房負荷56を暖房する。そして、居室55内は水蒸気圧縮冷凍機Cの冬期運転すなわち、暖房運転され暖房される。
このとき、一方側真空容器40、つまり凝縮器の出口側は温水温度が例えば30(℃)であり、ポンプ58により矢印P12の方向であって、上記冷暖房負荷56すなわち放射パネル等の入力側に流送される。さらに、該冷暖房負荷56すなわち放射パネル等の出力側から例えば27(℃)の温水を放出し、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば27(℃)の温水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、凝縮器内は例えば4.25(KPa)の飽和蒸気圧を有し、30(℃)の温水をポンプ58で取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は制御線60で圧縮機43、つまりルーツポンプに伝送され、該圧縮機43の運転がコントロールされる。そして、上記第2温度計59(T2)の計測温度値を一定温度に確保するように冷暖房負荷56の負荷量に応じて該圧縮機43の運転を制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房の基本システムは冬期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、圧縮機43、つまりルーツポンプへの水蒸気の流通方向を制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて冷暖房負荷56に好適な温水媒体を流送し、居室55の暖房機能を果すことができる。
次に、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける実施例1について図3に基づき説明する。
47は熱交換器であり、その一次側47aは上記熱源水46に接続される一次連結配管48に接続されている。上記熱交換器47の二次側47bは、その一方と三方弁52a間に接続される第1連結管49aと、該三方弁52aと他方側真空容器41の噴射ノズル41aのノズル管間に接続される第2連結管49bと、該他方側真空容器41の出口側と分岐点A1間に冷水ポンプ50aを介在させて接続される第3連結管49cと、該分岐点A1と上記三方弁52aの入力側間にバルブ61aを介在させて接続される第4連結管49dと、該分岐点A1と上記熱交換器47の二次側47bの他方間にバルブ61bを介在させて接続される第5連結管49eとを備えている。上記第1ないし第5連結管49a〜49eは上記水蒸気圧縮冷凍機Cの一次側ループを構成してあって、いわゆる大概して上記熱交換器47の他方の二次連結配管を構成してある。そして、該二次連結配管は複数の連結管で構成されており、上記他方側真空容器41に接続する構成となる。
尚、上記熱交換器47の一次側47aには一次連結配管としての分岐連結管51を配管し、上記三方弁52aとは別異の三方弁52を接続している。該三方弁52は、上記第1連結管49aに配設した第3温度計53a(T3)による計測温度信号が制御線54aを介して該三方弁52に伝送され、該第1連結管49a内を流送する冷却水の温度を例えば、一次連結配管48に流送する熱源水46の温度に近づけるべく上記熱交換器47に熱源水46、すなわち井水の全水量を該三方弁52に流送し約17(℃)に制御する。
尚、上記三方弁52はこれに代えて前記図1及び図2に示す基本システムの動作等で説明した2個の二方弁を配設することにより同一の構成、動作とすることができる。
而して、上記他方側真空容器41の出口側から流送する例えば22(℃)の循環冷却水を井水等の熱源水46で可能な限り冷却する。また、上記第3連結管49cつまり、二次連結配管には第1温度計53(T1)を配設しており、該第1温度計53(T1)による計測温度信号が制御線54bを介して上記三方弁52aに伝送され、該三方弁52aの動作により上記他方側真空容器41の出口側の冷却水の温度を例えば22(℃)に設定するように弁の開度を動作させる。
一方、熱交換器47に於ける二次側47bの一方と三方弁52b間に接続される第6連結管49fと、該三方弁52bと上記一方側真空容器40の噴射ノズル40aのノズル管間に接続される第7連結管49gと、該一方側真空容器40の出口側と分岐点A2間に温水ポンプ58aを介在させて接続される第8連結管49hと、該分岐点A2と上記冷暖房負荷56の他端間にバルブ61cを介在させて接続される第9連結管49iと、一端が上記第5連結管49eに接続する分岐点A3と他端が上記分岐点A2間にバルブ61dを介在させて接続される第10連結管49jと、上記冷暖房負荷56の一端と上記三方弁52b間に接続される第11連結管49kとを備えている。
上記第6ないし第11連結管49f〜49kは上記水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループを構成してあって、いわゆる大概して上記熱交換器47の一方の二次側連結管を構成してある。そして、該一方の二次連結配管は負荷側連結配管であって上記一方側真空容器40に接続する構成となる。
また、上記一方側真空容器40の出口側に於ける第8連結管49iには第2温度計59(T2)を設置し、該一方側真空容器40の出口側を流送する冷水の温度を計測し、この計測温度信号を制御線60で上記圧縮機43としてのルーツポンプに伝送する。そして、該圧縮機43の運転動作を制御することにより該一方側真空容器40の出口側の冷却水の温度が所定値例えば15(℃)になるように制御する。
上記冷暖房負荷56は居室55にぺリメータ部負荷56aとインテリア部負荷56bとで構成され、その両者間をバルブ61eで連結配管されている。
上記ぺリメータ部負荷56aは建築物や建造物の主として外周部分又は外壁部分等に配管され、また、上記インテリア部負荷56bは建築物や建造物の主として居室内の内部や内壁部に配管されてなる。
また、上記ぺリメータ部負荷56a及び上記インテリア部負荷56bは、放射パネル等で構成され、例えば鋼管や樹脂製管等をコイル状に形成し、鉄板等の金属板と組合せて一体化し、天井材として構成する。
図中、53aないし53eは第3ないし第7温度計(T3〜T7)であり、61fないし61hはバルブである。そして、上述したバルブ61aないし61hは二方弁又は手動弁で構成されている。図3に於いてほかの構成部材は図1に示すものと略同一であり、同一番号、同一符号を付しその説明を省略する。
次に、図3に基づき、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例1の夏期、すなわち冷房運転の動作を説明する。
上記水蒸気圧縮冷凍機Cに於いて、夏期運転すなわち冷房運転に際して、一方側真空容器40は蒸発器として動作し、また、他方側真空容器41は凝縮器として動作する。
而して、水蒸気は一方側真空容器40から連結配管42(ダクト)内を流送し、起動された圧縮機43としてのルーツポンプ内を矢印P1で示す方向(上方から下方に)に流れ、他方側真空容器41としての凝縮器に流れ込む。そして、上記一方側真空容器40の水を冷却し、冷水を製造する。上述したように蒸発した水蒸気は圧縮機43、つまりルーツポンプにより他方側真空容器41に流送され、該他方側真空容器41は昇温する。
また一方、ポンプ46aを駆動することにより井水等の熱源水46を揚水し、該熱源水46は一次連結配管48内を矢印P13に示す方向に流送し、熱交換器47の一次側47a及び三方弁52を駆動して再び大地Dの地下まで還元流送させる。また、該三方弁52が弁の開放動作を行い分岐連結管51にも上記熱源水46の一部が矢印P14に示す方向に流送する。そして、ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52までは例えば、21(℃)の熱源水46が流送し、分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が流送され、地下に還元される。
そして、上記熱交換器47は二次側47bに接続配管された第1連結管49a、三方弁52a及び第2連結管49bを経由して他方側真空容器41、つまり凝縮器としての入力側に冷却水が噴射ノズル41aで容器内に噴射されるように矢印P15の方向に流送され、その冷却水の温度が例えば17(℃)である。このとき、前記第6連結管49fが閉止した状態であり、これに冷却水は流れない。また、該他方側真空容器41は例えば、冷水温度が22(℃)であって、約2.65(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側からバルブ61bは開放されており冷水ポンプ50aにより冷却水が矢印P16及び矢印P17の方向に流送される。このとき、他方側真空容器41の出口側から流送される冷却水の温度は第3連結管49cに設置された第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54bにより三方弁52aに伝送される。該三方弁52aは常に当該冷却水の出口温度が例えば22(℃)の所定値になるように弁の開度を制御する。
尚、上記三方弁52aに代えて2個の二方弁を配設することにより同一の構成、動作とすることができる。すなわち、熱交換器47の二次側47bに接続配管された第1連結管49a及び第4連結管49dにそれぞれ各二方弁を配設する。そして、他方側真空容器41の出口側から流送される冷却水の温度は第3連結管49cに設置された第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54bにより各二方弁に伝送される。各二方弁は常に当該冷却水の出口温度が例えば22(℃)の所定値になるように弁の開度を制御する。
然るに、冷却水は熱交換器47の二次側47b、第1連結管49a、三方弁52a、第2連結管49b、他方側真空容器41及び冷水ポンプ50aに流送し、そして一方では第4連結管49d、バルブ61a、三方弁52a、第2連結管49bに、さらに他方ではバルブ61b、第5連結管49e、熱交換器47の二次側47bに循環流送される。
このように、上記噴射ノズル41aから噴射される冷却水の温度が17(℃)であり、その出口温度が22(℃)であるとき、温度差が5(℃)となりさらに、該温度差を5(℃)以上とすれば上記冷水ポンプ50aを流送する冷却水量を少なくでき、該冷水ポンプ50aの動力を削減し、消費エネルギー対策ができる。
而して、井水等の熱源水46により他方側真空容器41を冷却することで冷凍運転を可能とする。そして、一方側真空容器40、つまり蒸発器に接続されている水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループとしての冷水配管である負荷側連結管内に冷水を循環流送させ、冷暖房負荷56を冷房する。そして、居室55内は水蒸気圧縮冷凍機Cの夏期運転すなわち、冷房運転され冷房される。
ここに於いて、一方側真空容器40、つまり蒸発器の出口側は冷水温度が例えば15(℃)であり、冷水はバルブ61dが閉止されており、第10連結管49jには流送されず温水ポンプ58aにより第9連結管49i内を流れ矢印P18の方向に流送される。そして、該冷水は上記冷暖房負荷56すなわちインテリア部負荷56b、弁が開放されたバルブ61eを経由してぺリメータ部負荷56a及び第11連結管49k内に矢印P19及び矢印P20に示す方向に流送する。そして、該冷水は、三方弁52bを介して第7連結管49g内を経由して矢印P21方向に流送し、一方側真空容器40に備えた噴射ノズル40aで噴射させ該一方側真空容器40に流送する。
尚、上記バルブ61f、61g及び61hは閉止動作となっておりインテリア部負荷56bから前述した第4連結管49dへの流送回路及びぺリメータ部負荷56aと第9連結管49iへの流送回路は遮断状態となっている。
尚、上記三方弁52bに代えて2個の二方弁を配設することにより同一の構成、動作とすることができる。すなわち、第11連結管49k及び第6連結管49fにそれぞれ二方弁を配設する。そして、該第6連結管49fに接続した二方弁の弁開度を閉止した状態とする。
かくして、上記インテリア部負荷56b及びぺリメータ部負荷56aに上記一方側真空容器40の出口側から例えば15(℃)の冷水が流送され、該インテリア部負荷56bでは例えば15(℃)を該ぺリメータ部負荷56aでは例えば16.5(℃)の冷房温度を確保できる。そして、該ぺリメータ部負荷56aから例えば18(℃)の冷水を放出し、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば18(℃)の冷水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、蒸発器内は例えば1.71(KPa)の飽和蒸気圧を有し、15(℃)の冷水を温水ポンプ58aで取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は制御線60で圧縮機43、つまりルーツポンプに伝送され、該圧縮機43の運転がコントロールされる。そして、上記第2温度計59(T2)の計測温度値を一定温度に確保するように冷暖房負荷56の負荷量に応じて該圧縮機43の運転を制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例1は夏期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、圧縮機43、つまりルーツポンプへの水蒸気の流通方向を制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて冷暖房負荷56に好適な冷媒を流送し、居室55の冷房機能を果すことができる。
尚、上記圧縮機43、つまりルーツポンプは上記冷暖房負荷56に応じて、インバータ等を使用し、該冷暖房負荷56が所定温度つまり15(℃)から18(℃)に確保すべく冷水の流送容量を制御運転する。また、別置したインバータで上記第4温度計53bと第7温度計53eによる冷水の計測温度差が例えば3(℃)になるように温水ポンプ58aを制御調整する。また、該三方弁52は、上記第1連結管49aに配設した第3温度計53a(T3)による計測温度信号が制御線54aを介して該三方弁52に伝送され、該第1連結管49a内を流送する冷却水の温度を例えば、一次連結配管48に流送する熱源水46の温度に近づけるべく上記熱交換器47に熱源水46、すなわち井水の全水量を該三方弁52に流送し約17(℃)に制御する。
次に、図3に基づき、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例1の冬期、すなわち、暖房運転の動作を説明する。
上記水蒸気圧縮冷凍機Cに於いて冬期運転すなわち暖房運転に際して一方側真空容器40は凝縮器として動作し、また、他方側真空容器41は蒸発器として動作する。
而して、水蒸気は他方側真空容器41から連結配管(ダクト)内を流送し起動された圧縮機43としてのルーツポンプを矢印P7で示す方向(下方から上方に)流れ、一方側真空容器40としての凝縮器に流れ込む。そして、上記一方側真空容器40の水を加温し、温水を製造する。
また一方、ポンプ46aを駆動することにより井水等の熱源水46を揚水し、該熱源水46は一次連結配管48内を矢印P13に示す方向に流送し、熱交換器47の一次側47a及び三方弁52を駆動して再び大地Dの地下まで還元流送させる。また、該三方弁52が弁の開放動作を行い分岐連結管51にも上記熱源水46の一部が矢印P14に示す方向に流送する。そして、ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52まで及び該三方弁52から地下に還元されるために配管された出力部分に於ける一次連結配管48内には例えば13(℃)の熱源水46が流送されると共に還元される。
そして、上記熱交換器47は二次側47bに接続配管された第1連結管49a、三方弁52a及び第2連結管49bを経由して他方側真空容器41、つまり蒸発器としての入力側に冷却水が噴射ノズル41aで容器内に噴射されるように矢印P15の方向に流送され、その冷却水の温度が例えば15(℃)である。このとき、該他方側真空容器41は例えば、冷水温度が12(℃)であって、約1.40(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側からバルブ61bは開放されており冷水ポンプ50aにより冷却水が矢印P16及び矢印P17の方向に流送される。このとき、他方側真空容器41の出口側から流送される冷却水の温度は第3連結管49cに設置された第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54bにより三方弁52aに伝送される。該三方弁52aは常に当該冷水の出口温度が例えば12(℃)の所定値になるように弁の開度を制御する。
然るに、冷却水は熱交換器47の二次側47b、第1連結管49a、三方弁52a、第2連結管49b、他方側真空容器41及び冷水ポンプ50aに流送し、そして一方では第4連結管49d、バルブ61a、三方弁52a、第2連結管49bに、さらに他方ではバルブ61b、第5連結管49e、熱交換器47の二次側47bに循環流送される。
而して、井水等の熱源水46により一方側真空容器40を加温することで冷凍運転を可能とする。そして、一方側真空容器40、つまり凝縮器に接続されている水蒸気圧縮冷凍機Cの二次側ループとしての冷・温水配管である負荷側連結管内に温水を循環流送させ、冷暖房負荷56を暖房する。そして、居室55内は水蒸気圧縮冷凍機Cの冬期運転すなわち、暖房運転され暖房される。
ここに於いて、一方側真空容器40、つまり凝縮器の出口側は温水温度が例えば30(℃)であり、温水はバルブ61dが閉止されており、第10連結管49jには流送されず温水ポンプ58aにより第9連結管49i内を流れ矢印P18の方向に流送される。そして、該温水は上記冷暖房負荷56すなわちインテリア部負荷56b、バルブ61eを経由してぺリメータ部負荷56a及び第11連結管49k内に矢印P19及び矢印P20に示す方向に流送する。そして、該温水は、三方弁52bを介して第7連結管49g内を経由して矢印P21方向に流送し、一方側真空容器40に備えた噴射ノズル40aで噴射させ該一方側真空容器40に流送する。
尚、上記バルブ61f、61g及び61hは閉止動作となっておりインテリア部負荷56bから前述した第4連結管49dへの流送回路及びぺリメータ部負荷56aと第9連結管49iへの流送回路は遮断状態となっている。
かくして、上記インテリア部負荷56b及びぺリメータ部負荷56aに上記一方側真空容器40の出口側から例えば30(℃)の温水が流送され、該インテリア部負荷56bでは例えば30(℃)を該ぺリメータ部負荷56aでは例えば28.5(℃)の暖房温度を確保できる。そして、該ぺリメータ部負荷56aから例えば27(℃)の温水を放出し、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば27(℃)の温水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、凝縮器内は例えば2.65(KPa)の飽和蒸気圧を有し、30(℃)の温水を温水ポンプ58aで取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は制御線60で圧縮機43、つまりルーツポンプに伝送され、該圧縮機43の運転がコントロールされる。そして、上記第2温度計59(T2)の計測温度値を一定温度に確保するように冷暖房負荷56の負荷量に応じて該圧縮機43の運転を制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例1は冬期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、圧縮機43、つまりルーツポンプへの水蒸気の流通方向を制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて冷暖房負荷56に好適な温水を流送し、居室55の暖房機能を果すことができる。
尚、上記圧縮機43、つまりルーツポンプは上記冷暖房負荷56に応じて、インバータ等を使用し、該冷暖房負荷56が所定温度つまり27(℃)から30(℃)に確保すべく温水の流送容量を制御運転する。また、別置したインバータで上記第4温度計53bと第7温度計53eによる温水の計測温度差が例えば3(℃)になるように温水ポンプ58aを制御調整する。また、該三方弁52は、上記第1連結管49aに配設した第3温度計53a(T3)による計測温度信号が制御線54aを介して該三方弁52に伝送され、該第1連結管49a内を流送する冷却水の温度を例えば、一次連結配管48に流送する熱源水46の温度に近づけるべく上記熱交換器47に熱源水46、すなわち井水の全水量を該三方弁52に流送し約15(℃)に制御する。
次に、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける実施例2について図4に基づき説明する。
当該実施例2に示す構成は、特に、冷暖房負荷56に於けるぺリメータ部負荷56aとインテリア部負荷56bを別異の温水又は冷水流送ルートを設けて居室55に於けるそれぞれの部位に適した空調システムを構築する技術である。
そして、図4によれば、二方弁又は手動弁で構成されるバルブ61a、61c及び61dの弁を閉止動作させ、かつバルブ61f、61g及び61hの弁を開放動作させる。さらに、上記ぺリメータ部負荷56aと上記インテリア部負荷56b間に介在させたバルブ61eを閉止動作させる。
このように構成したので、一方に於いて蒸発器として機能する他方側真空容器41の出口側から流出される冷水が冷水ポンプ50a、第3連結管49c、分岐点A1、第4連結管49d’、バルブ61f、インテリア部負荷56b、第4連結管49d’、三方弁52a、第2連結管49b及び他方側真空容器41の放射ノズル41aでなる循環ループが形成され、他方の負荷側連結配管を構成し、冷水が循環流送し、当該インテリア部負荷56bが冷房作用を行なう。
また、他方に於いて、凝縮器として機能する一方側真空容器40の出口側から流出される温水が温水ポンプ58a、第8連結管49h、分岐点A2、第9連結管49i’、バルブ61g、ぺリメータ部負荷56a、第11連結管49k、三方弁52b、第7連結管49g及び一方側真空容器40の噴射ノズル40aでなる循環ループが形成され、一方の負荷側連結配管を構成し、温水が循環流送し、当該ぺリメータ部負荷56aが暖房作用を行なう。
尚、当該実施例2の外の構成は、上述した本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷房システムに於ける実施例1の構成と略同一であり、同一番号、同一符号を付してその説明を省略する。
次に本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける実施例2の冬期運転、つまり、負荷容量が小さいインテリア部負荷が冷房運転であり、負荷容量が大きいぺリメータ部負荷が暖房運転の場合の動作を説明する。
上記冷暖房負荷56は居室55にぺリメータ部負荷56aとインテリア部負荷56bとで構成され、その両者間をバルブ61eで連結配管されている。
上記ぺリメータ部負荷56aは建築物や建造物の主として外周部分又は外壁部分に配管され、また、上記インテリア部負荷56bは建築物や建造物の主として居室内の内部又は内壁部に配管されてなる。而して、冬期には外壁部分に配置したぺリメータ部負荷56aで暖房し、また、OA機器等の駆動により加温状態の居室55内をインテリア部負荷56bで冷房する要請がある。
ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52まで及び一次連結配管48に備えた該三方弁52から地下に還元されるために配管された出力部分に於ける一次連結配管48内及び一次連結配管48としての分岐連結管51内には例えば13(℃)の熱源水46が流送されると共に還元される。
そして、他方側真空容器41は他方の負荷側連結配管に接続されてあって、つまり蒸発器としての入力側に冷水が噴射ノズル41aで容器内に噴射されるように矢印P15の方向に流送され、その冷水の温度が例えば15(℃)である。このとき、該他方側真空容器41は例えば、冷水温度が12(℃)であって、約1.40(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側から冷水ポンプ50aにより冷水が矢印P16及びP17の方向に流送される。そして、冷水は一方に於いて、蒸発器として機能する他方側真空容器41の出口側から冷水ポンプ50a、第3連結管49c、分岐点A1、第4連結管49d’、バルブ61f、インテリア部負荷56b、バルブ61h、第4連結管49d’、三方弁52a、第2連結管49b及び他方側真空容器41の噴射ノズル41aでなる循環ループができ冷水が循環流送し、当該インテリア部負荷56bが冷房作用を行う。
また、他方に於いて、凝縮器として機能する一方側真空容器40の出口側から流出される温水が温水ポンプ58a、第8連結管49h、分岐点A2、第9連結管49i’、バルブ61g、ぺリメータ部負荷56a、第11連結管49k、三方弁52b、第7連結管49g及び一方側真空容器40の噴射ノズル40aでなる循環ループが形成され、一方の負荷側連結配管を構成し、温水が循環流送し、当該ぺリメータ部負荷56aが暖房作用を行なう。
他方側真空容器41の出口側から流送される冷水の温度は第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54bにより三方弁52aに伝送される。該三方弁52aは常に当該冷水の出口温度が例えば、12(℃)の所定値になるように弁の開度を制御される。そして、該圧縮機43内を流送する水蒸気は矢印P7の方向となる。
また、一方側真空容器40は一方の負荷側連結配管に接続されてあって、つまり凝縮器の出口側は温水温度が例えば30(℃)であり、温水は、温水ポンプ58aにより矢印P18の方向であって、ぺリメータ部負荷56aの入力側に流送される。さらに、ぺリメータ部負荷56aの出力側から例えば27(℃)の温水を放出し、該温水が第11連結管49k、三方弁52b、第7連結管49gを矢印P20、P21に示すように経由して、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば27(℃)の温水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、凝縮器内は例えば2.65(KPa)の飽和蒸気圧を有し、30(℃)の温水を温水ポンプ58aで取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は例えば、30(℃)になるように制御線60で圧縮機43、つまりルーツポンプに伝送され、該圧縮機43の運転をコントロールすると共に、上記第4温度計と第5温度計の計測温度差が3(℃)になるように該一方側真空容器40の出口側から流出する温水流量を調整する。
ぺリメータ部負荷56aがインテリア部負荷56bより多い場合は、圧縮機43は、第2温度計による計測温度を例えば30(℃)に一定にするために圧縮機43による回転数制御をする。このとき、インテリア部負荷56bは、ぺリメータ部負荷56aの絶対値より小さいため、この負荷以外に冷水を温める手段を必要とする。本システムでは、この手段を熱源水46としての井水とし、井水が16(℃)であるとすれば、12(℃)の冷水を熱交換器47を介して15(℃)まで温めることが可能である。これにより他方側真空容器41における冷却量と一方側真空容器40における加熱量がバランスし、建物の冷暖房をそれぞれの負荷に応じて最適に制御できる。
該三方弁52は、上記第1連結管49aに配設した第3温度計53a(T3)による計測温度信号が制御線54aを介して該三方弁52に伝送され、該第1連結管49a内を流送する冷却水の温度を例えば、一次連結配管48に流送する熱源水46の温度に近づけるべく上記熱交換器47に熱源水46、すなわち井水の全水量を該三方弁52に流送し約15(℃)に制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による実施例2のシステムは冬期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、各インテリア部負荷56bとぺリメータ部負荷56aを冷・暖区分けして空調制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて居室55の空調コントロール機能を果すことができる。
尚、上記三方弁52、52a及び52bはこれに代えて上述した図1及び図2に示す基本システムや実施例1で説明した2個の二方弁をそれぞれ同様に配設することにより同一の構成、動作とすることができる。
次に、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける実施例3について図5に基づき説明する。
当該実施例3に示す構成は、前記実施例2と同様に特に、冷暖房負荷56に於けるぺリメータ部負荷56aとインテリア部負荷56bを別異の温水又は冷水流送ルートを設けて居室55に於けるそれぞれの部位に適した空調システムを構築する技術である。
実施例2との相違点は、上記熱交換器47の二次側の一方と三方弁52b間に接続される第6連結管49fと、分岐点A2及び分岐点A3間に配管された第10連結管49jとが導通状態に構成されていること及び第1連結管49aが非導通状態に構成されていることである。
そして、図5によれば、二方弁又は手動弁で構成されるバルブ61a、61b及び61cの弁を閉止動作させ、かつバルブ61d、61f、61g及び61hの弁を開放動作させる。さらに、上記ぺリメータ部負荷56aと上記インテリア部負荷56b間に介在させたバルブ61eを閉止動作させる。
このように構成したので、一方に於いて蒸発器として機能する他方側真空容器41の出口側から送出される冷水が冷水ポンプ50a、第3連結管49c、分岐点A1、第4連結管49d’、バルブ61f、インテリア部負荷56b、第4連結管49d’、三方弁52a、第2連結管49b及び他方側真空容器41の放射ノズル41aでなる循環ループが形成され、他方の負荷側連結配管を構成し、冷水が循環流送し、当該インテリア部負荷56bが冷房作用を行なう。
また、他方に於いて、凝縮器として機能する一方側真空容器40の出口側から流出される温水が温水ポンプ58a、第8連結管49h、分岐点A2、第9連結管49i’、バルブ61g、ぺリメータ部負荷56a、第11連結管49k、三方弁52b、第7連結管49g及び一方側真空容器40の噴射ノズル40aでなる循環ループ、さらに上記分岐点A2から第10連結管49j、バルブ61d、分岐点A3、第5連結管49e、熱交換器47の二次側47b、第6連結管49f、三方弁52b、第7連結管49g及び一方側真空容器40の噴射ノズル40aでなる循環ループがそれぞれ形成され、一方の負荷側連結配管を構成し、温水が循環流送し、当該ぺリメータ部負荷56aが暖房作用を行なう。
尚、当該実施例3の外の構成は、上述した本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷房システムに於ける実施例2の構成と略同一であり、同一番号、同一符号を付してその説明を省略する。
次に本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける実施例3の冬期運転、つまり、負荷容量が大きいインテリア部負荷が冷房運転であり、負荷容量が小さいぺリメータ部負荷が暖房運転の場合の動作を説明する。
上記冷暖房負荷56は居室55にぺリメータ部負荷56aとインテリア部負荷56bとで構成され、その両者間をバルブ61eで連結配管されている。
上記ぺリメータ部負荷56aは建築物や建造物の主として外周部分又は外壁部分に配管され、また、上記インテリア部負荷56bは建築物や建造物の主として居室内の内部又は内壁部に配管されてなる。而して、冬期には外壁部分に配置したぺリメータ部負荷56aで暖房し、また、OA機器等の駆動により加温状態の居室55内をインテリア部負荷56bで冷房する要請がある。
ポンプ46aから熱交換器47の一次側47aまでに配管された入力部分に於ける一次連結配管48内及び分岐連結管51内には例えば16(℃)の熱源水46が揚水される。さらに、熱交換器47の一次側47aから三方弁52まで及び一次連結配管48に備えた該三方弁52から地下に還元されるために配管された出力部分に於ける一次連結配管48内及び一次連結配管48としての分岐連結管51内には例えば19(℃)の熱源水46が流送されると共に還元される。
そして、他方側真空容器41、つまり蒸発器としての入力側に冷水が噴射ノズル41aで容器内に噴射されるように矢印P22の方向に流送され、その冷水の温度が例えば15(℃)である。このとき、該他方側真空容器41は例えば、冷水温度が12(℃)であって、約1.40(KPa)の飽和蒸気圧を有し、その出口側から冷水ポンプ50aにより冷水が矢印P16の方向に流送される。このとき、他方側真空容器41の出口側から流送される冷水の温度は第1温度計53(T1)で計測され、この計測温度信号は制御線54bにより圧縮機43としてのルーツポンプに伝送される。該圧縮機43は常に当該冷水の出口温度が例えば12(℃)の所定値になるようにインバータ運転制御される。そして、該圧縮機43内を流送する水蒸気は矢印P7の方向となる。また、上記第6温度計53d(T6)と第7温度計53e(T7)の計測温度差が3(℃)になるように他方側真空容器41の出口側から冷水ポンプ50aが流出する冷水の流量を三方弁52aにより弁開度を制御する。
また、このとき、一方側真空容器40、つまり凝縮器の出口側は温水温度が例えば30(℃)であり、温水ポンプ58aにより矢印P18の方向であって、ぺリメータ部負荷56aの入力側に流送される。さらに、該冷暖房負荷56すなわちぺリメータ部負荷56aの出力側から例えば27(℃)の温水を放出し、該温水が矢印P20、矢印P21に示すように第11連結管49k、三方弁52b、第7連結管49gを経由し、一方側真空容器40内に配置された噴射ノズル40aから例えば27(℃)の温水を噴射する。そして、該一方側真空容器40、つまり、凝縮器内は例えば2.65(KPa)の飽和蒸気圧を有し、30(℃)の温水を温水ポンプ58aで取出することが可能である。また、上記第2温度計59(T2)による計測温度信号は制御線60で上記三方弁52bに伝送され、第2温度計59(T2)による計測温度が例えば30(℃)になるように該三方弁52bにより弁開度を制御する。また、上記第4温度計53b(T4)と、第5温度計53c(T5)の計測温度差が3(℃)になるように他方側真空容器41の出口側から温水ポンプ58aが流出する温水の流量を上記三方弁52bにより弁開度を制御する。
かくして、本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による実施例3のシステムは冬期に於いて特異な多数個の切替弁を配置することなく、圧縮機43、つまりルーツポンプへの水蒸気の空調制御することにより、水蒸気圧縮冷凍機Cの運転効率(COP)を高めて居室55の空調コントロール機能を果すことができる。
尚、上記三方弁52、52a及び52bはこれに代えて上述した図1及び図2に示す基本システムや実施例1及び2で説明した2個の二方弁をそれぞれ同様に配設することにより同一の構成、動作とすることができる。
本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける基本システム構成を示す実施の形態であって、冷房運転した際の動作を示すシステム構成図である。 本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムに於ける基本システム構成を示す実施の形態であって、暖房運転した際の動作を示すシステム構成図である。 本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例1を示すシステム構成図である。 本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例2を示すシステム構成図である。 本発明に係る水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システムの実施例3を示すシステム構成図である。 従来の技術に於ける第1の例としての空調システムの構成図である。 従来の技術に於ける第2の例としての冷凍機システムの構成図である。
40 一方側真空容器
40a 一方側噴射ノズル
41 他方側真空容器
41a 他方側噴射ノズル
42 連結管(ダクト)
43 圧縮機
44 相互流送管
45 真空ポンプ
46 熱源水
46a ポンプ
47 熱交換器
47a 熱交換器の一次側
47b 熱交換器の二次側
48 一次連結配管
49 二次連結配管
49a 第1連結管
49b 第2連結管
49c 第3連結管
49d 第4連結管
49d’ 第4連結管
49e 第5連結管
49f 第6連結管
49g 第7連結管
49h 第8連結管
49i 第9連結管
49i’ 第9連結管
49j 第10連結管
49k 第11連結管
50 循環ポンプ
50a 冷水ポンプ
51 分岐連結管
52 三方弁
52a 三方弁
52b 三方弁
53 第1温度計(T1)
53a〜53e 第3ないし第7温度計(T3〜T7)
54 制御線
54a 制御線
54b 制御線
55 居室
56 冷暖房負荷
56a ぺリメータ部負荷
56b インテリア部負荷
57 負荷側連結配管
58 ポンプ
58a 温水ポンプ
59 第2温度計(T2)
60 制御線
61a バルブ
61b バルブ
61c バルブ
61d バルブ
61e バルブ
61f バルブ
61g バルブ
61h バルブ
C 水蒸気圧縮冷凍機
D 大地

Claims (4)

  1. 冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつ冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷却水の温度を計測する該温度計を有した二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム。
  2. 冷房時に蒸発器及び暖房時に凝縮器として機能してなりかつインテリア部負荷及びぺリメータ部負荷を備えた冷暖房負荷を出口側の冷・温水の温度を計測すると共に圧縮機をインバータ制御する温度計を有した負荷側連結配管で接続された一方側真空容器と、冷房時に凝縮器及び暖房時に蒸発器として機能してなりかつ熱源水を供給すると共に温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管及び出口側の冷・温水の温度を計測して別異の三方弁の弁開度を制御する温度計を有した複数の連結管で構成される二次連結配管に接続された他方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記一方側真空容器の出口側の冷・温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム。
  3. 暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する他方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による温度計測信号で出口側の冷水の弁開度を制御する別異の三方弁を備えた他方真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に一方の負荷側連結配管に接続された一方側真空容器の出口側の温水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム。
  4. 暖房機能を有しかつ一方の負荷側連結配管に接続されたぺリメータ部負荷と、冷房機能を有しかつ他方の負荷側連結配管に接続されたインテリア部負荷と、両負荷で構成される冷暖房負荷と、熱源水を供給しかつ温度計の温度計測信号で制御される三方弁を備えた一次連結配管と、該一次連結配管を構成する一方の負荷側連結配管に設置してあって、温度計による出口側の温水の温度計測信号で弁開度を制御する別異の三方弁を備えた一方側真空容器と、水蒸気圧縮冷凍機の冷房又は暖房の運転により両真空容器間を接続した連結配管(ダクト)内に水蒸気を可逆流送すると共に前記他方の負荷側連結配管に接続された他方側真空容器の出口側の冷水の温度を計測する温度計の温度計測信号によりインバータ制御する圧縮機とを備えたことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による冷暖房システム。
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