JP2002031429A - 複合冷暖房装置 - Google Patents

複合冷暖房装置

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JP2002031429A JP2000218838A JP2000218838A JP2002031429A JP 2002031429 A JP2002031429 A JP 2002031429A JP 2000218838 A JP2000218838 A JP 2000218838A JP 2000218838 A JP2000218838 A JP 2000218838A JP 2002031429 A JP2002031429 A JP 2002031429A
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島 弘 小
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機や蓄熱槽を大きくすること無く、各種
時間帯における冷熱負荷の不均一に対処することが出来
て、冷熱負荷のピーク時においても必要な冷熱を供給
し、省エネルギの要請に応えることが出来る複合冷暖房
装置の提供。 【解決手段】 温水を駆動源とする吸収冷温水機(1
2)と、圧縮式冷凍機(14A、14B、50)と、蓄
熱槽(16、36、48)とを備えており、吸収冷温水
機(12)で生成した冷熱及び圧縮式冷凍機(14A、
14B、50)で生成した冷熱は共に蓄熱槽(16、3
6、48)で蓄熱され、吸収冷温水機(12)は常時稼
働しているが、圧縮冷凍機(14A、14B、50)は
必要に応じて稼働する様に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮式冷凍機と蓄
熱槽とを組み合わせた冷凍装置の改善と、圧縮式冷凍機
と吸収冷温水機とを組み合わせた複合冷暖房装置の改
善、とに関するものである。本明細書において、「圧縮
式冷凍機」という文言や、「電動冷凍機」という文言
は、暖房用のヒートポンプモードへの切換が可能な冷暖
兼用ヒートポンプを含む意味で、使用されている。
【0002】
【従来の技術】この様な冷凍装置の従来例が、図33に
示されている。
【0003】図33において、蓄熱槽1は所謂「水蓄
熱」に係る蓄熱槽であり、圧縮式冷凍機(電動冷凍機)
3で生成された冷熱は、冷水ラインLP3を流れる冷水
として蓄熱槽1に供給される。
【0004】蓄熱槽1に供給され蓄熱された冷熱は、負
荷側ラインLP4、熱交換器4を介して熱的負荷(冷熱
負荷)Lに供給される。
【0005】図33で示すシステムでは、冷熱負荷が比
較的少ない時間帯でも冷凍機3を稼働して、生成した冷
熱を蓄熱槽1内に蓄熱する。そして、冷熱負荷がピーク
になる時間帯等で、冷凍機1による冷熱生成量が負荷に
追いつかない場合には、蓄熱槽1に蓄熱された冷熱を負
荷L側に供給している。
【0006】それによって、時間帯により要求される冷
熱負荷が不均一であることを緩衝し、或いは、各種時間
帯における冷熱負荷の不均一に対処して、冷凍機1の小
型化を可能としている。
【0007】しかし、図33で示す様な従来技術で、全
ての冷熱負荷を賄うのであれば、冷凍機3か蓄熱槽1の
いずれかを大きくしなければならず、コンパクト化の要
請に反することとなる。
【0008】また、冷熱負荷Lと、冷凍機3の冷熱生成
量と、蓄熱槽1の蓄熱量とのバランスによっては、電動
冷凍機3を定格運転ではなく、一部負荷状態で運転しな
ければならず、電動冷凍機3の運転効率が非効率となっ
てしまう。
【0009】その他の従来技術としては、図34で示す
様に、冷暖房運転の切換可能な圧縮式冷凍機がある。図
34の冷暖房切換可能な圧縮式冷凍機は、熱的な負荷と
して機能する室内熱交換器60と、冷房時は凝縮器とし
て機能し、暖房時は蒸発器として機能する室外熱交換器
62と、冷暖房時で冷媒が移動する経路を切り換えるこ
とが出来る様に構成されている切換弁54と、冷媒を圧
縮して押圧する圧縮機(コンプレッサ)56と、膨張弁
58と、これ等の各部材を連通するラインL60とから
構成されている。しかし、図34で示す従来技術では、
上述した問題点の解決手段とは成り得ない。
【0010】さらに、図35で示す様に、蓄熱槽48を
設け、切換弁54の切換と、開閉弁42、44、46を
開閉することにより、冷房運転、暖房運転、冷熱蓄熱運
転、温熱蓄熱運転、蓄熱利用冷房運転、蓄熱利用暖房運
転と、運転モードを変更出来るようにした複合冷暖房シ
ステム(所謂「過冷却蓄熱方式」)が提案されている。
【0011】或いは、図36で示す様に、蓄熱槽48を
設けると共に、コンプレッサ45と、ポンプとして作用
する低揚程のコンプレッサ47とを並列に配置して、切
換弁54の切換と、開閉弁41、43、49、53の開
閉により、冷房運転、暖房運転、冷熱蓄熱運転、温熱蓄
熱運転、蓄熱利用冷房運転、蓄熱利用暖房運転、除霜
(デフロスト)運転と、運転モードを変更出来るように
した複合冷暖房システム(所謂「冷媒凝縮蓄熱方式」)
が提案されている。
【0012】しかしながら、これ等の従来技術は、上述
した各種問題点を解決するものではなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、冷凍機や
蓄熱槽を大きくすること無く、各種時間帯における冷熱
負荷の不均一に対処することが出来て、冷熱負荷のピー
ク時においても必要な冷熱を供給し、しかも省エネルギ
の要請に応えることが出来る複合冷暖房装置の提供を目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の複合冷暖房装置
は、吸収冷温水機と、(1つ或いは複数の)圧縮式冷凍
機と、蓄熱槽とを備えており、吸収冷温水機で生成した
冷熱及び圧縮式冷凍機で生成した冷熱は共に蓄熱槽で蓄
熱され、吸収冷温水機は圧縮冷凍機に優先して稼働され
る様に構成されている。
【0015】ここで、吸収冷温水機の駆動源である温水
は、コージェネレーションシステム(CGS)の温排水
とするのが好ましい。この場合、CGSの温排水を吸収
冷温水機に供給するラインには、他の温熱源からの温熱
供給ラインを合流しても良い。そして当該他の温熱源と
しては、例えば、工場排熱の様な他の外部エネルギ源
や、太陽エネルギ、地熱等の自然エネルギその他が用い
られる。一方、吸収冷温水機の駆動源である温水として
CGSの温排水を使用せず、例えば、工場排熱の様な他
の外部エネルギ源や、太陽エネルギ、地熱等の自然エネ
ルギ等の熱源から供給される温熱を用いても良い。すな
わち、本発明の実施に際して、前記吸収冷温水機の駆動
源としては、コージェネレーションシステムの低温排
熱、自然エネルギ(太陽エネルギ、地熱等)、外部熱源
から供給される温熱(例えば工場排熱)の何れか1つで
あるか、或いは、2つ以上の組み合わせであるのが好ま
しい(図31、図32)。
【0016】また圧縮式冷凍機としては、電動冷凍機を
用いるか、或いは、機械的に駆動される圧縮式冷凍機と
を組み合わせて構成したものを用いることが好ましい。
【0017】さらに、蓄熱槽としては、所謂「水蓄
熱」、「氷蓄熱」のいずれも利用可能である。
【0018】上述した様な構成を具備する本発明によれ
ば、吸収冷温水機は常時稼働しているので、冷熱負荷が
小さく或いは無視出来る場合には、吸収冷温水機で生成
された冷熱が蓄熱槽に蓄熱される。そして、負荷ピーク
時等においては、蓄熱槽に蓄熱された冷熱及び吸収冷温
水機で生成された冷熱に加えて、圧縮式冷凍機で生成さ
れた冷熱をも冷熱負荷に提供することにより、必要な冷
熱を供給することが出来る。
【0019】この様な構成とすれば、常時稼働されるの
は比較的エネルギの需要量が小さい吸収冷温水機であ
り、外部からの動力或いは電力を必要とする圧縮式冷凍
機は、吸収冷温水機と蓄熱された冷熱のみでは負荷が賄
いきれない場合にのみ稼働する。そのため、必要とされ
るエネルギの総和が節約され、省エネルギの要請に良く
合致する。
【0020】また、複数の圧縮式冷凍機の一部のみを稼
働する様に構成する等の手法を用いることにより、稼働
している圧縮式冷凍機は、負荷ピーク時のみならす、常
に定格運転を行う様に制御することが可能である。そし
て、圧縮式冷凍機を常時定格運転することにより、比較
的エネルギの需要が大きい圧縮式冷凍機の運転効率を向
上して、システム全体の省エネルギを図れるのである。
【0021】さらに、吸収冷温水機の駆動源である温水
をCGSの温排水とすることにより、本発明にCGSを
組み合わせれば、次の様な利点がある。すなわち、CG
Sは初期投下資本の回収のために24時間運転が行われ
る場合が多い。その際に発生する温排水により、吸収冷
温水機で冷熱が生成され、蓄熱槽に蓄熱されて、冷熱負
荷ピーク時等で用いられる。そのためCGSの利用効率
が向上する。
【0022】そして、CGSの温排水を駆動源とする吸
収冷温水機と組み合わせることにより、従来技術以上の
冷熱を蓄熱することが出来るので、冷凍機の単位時間当
たりの冷熱生成量を少なくすることが可能である。
【0023】また、本発明の複合冷暖房装置は、吸収冷
温水機(12)と、圧縮式冷凍機とを備えており、該圧
縮冷凍機は、第1のコンプレッサ(70)と、冷房時に
は凝縮器として作用し且つ暖房時には蒸発器として機能
する第1の熱交換器(62)と、熱的負荷として作用す
る第2の熱交換器(60)と、第1のコンプレッサ(7
0)と第1の熱交換器(62)と第2の熱交換器(6
0)とを連通する第1の冷媒管路(L60)と、第2の
冷媒管路(L62)とを有しており、第2の冷媒管路
(L62)は、第1の冷媒管路(L60)から分岐(6
4)して、第2のコンプレッサ(74)を経由して、前
記吸収冷温水機(12)の圧縮器(22)に連通して、
第1の冷媒管路(L60)と合流しており(66)、第
1の冷媒管路(L60)及び第2の冷媒管路(L62)
には、流路切換弁(68、72)が各々介装されている
(図3−図5)。
【0024】ここで、前記流路切換弁(68、72)
は、冷房運転時と暖房運転時とで、第1のコンプレッサ
(70)或いは第2のコンプレッサ(74)の吸い込み
側に連通されるラインが相違する様に切り換わるのが好
ましい。
【0025】この様に構成することにより、流路切換弁
(68、72)を切り換えることにより、圧縮式冷凍機
と吸収冷温水機とを組み合わせた複合冷暖房装置におけ
る冷房運転と暖房運転との切換を、容易且つ確実に実行
出来るのである。
【0026】本発明の実施に際して、前記第2の冷媒管
路(L62)には、第2のコンプレッサ(74)及び流
路切換弁(72)をバイパスするバイパスライン(L7
0)と、該バイパスライン(L70)に介装された開閉
弁、とが設けられているのが好ましい(図6−図9)。
【0027】或いは、前記第1の冷媒管路(L60)に
は、第1のコンプレッサ(70)及び流路切換弁(6
8)をバイパスするバイパスライン(L72)と、該バ
イパスライン(L72)に介装された開閉弁(90)、
とが設けられているのが好ましい(図10、図11)。
【0028】また、上述した本発明の複合冷暖房装置に
おいては、蓄熱槽(100)を備えており、該蓄熱槽
(100)、第1の熱交換器(62)及び吸収冷温水機
(12)で冷媒に冷熱或いは温熱が投入されて第2の熱
交換器(60)に供給される際(蓄熱利用冷房運転時或
いは蓄熱利用暖房運転時)には、第1の熱交換器(6
2)と蓄熱槽(100)の双方を流過した冷媒と、吸収
冷温水機(12)と蓄熱槽(100)の双方を流過した
冷媒とが合流する様に構成されており、運転モードによ
り冷媒の配管系を切り換える様に冷媒の経路には開閉弁
(102、104、108、110、114、116)
が介装されているのが好ましい(図12−図20)。こ
の様に構成することにより、所謂「過冷却蓄熱方式」に
おいても、温水を駆動源とする吸収冷温水機(12)で
発生する熱量(冷熱或いは温熱)を有効利用することが
出来るのである。
【0029】ここで、前記蓄熱槽(100)に、第1の
熱交換器(62)を流過する冷媒と熱交換を行うための
熱交換器(100A)と、吸収冷温水機(12)を流過
する冷媒と熱交換を行うための熱交換器(100B)、
とを設け、所謂「蓄熱槽冷媒ライン分離型」に構成する
ことが可能である(図12−図19)
【0030】或いは、第1の熱交換器(62)を流過す
る冷媒と吸収冷温水機(12)を流過する冷媒とは、前
記蓄熱槽(100)の熱交換器(100E)を流過する
際には合流(120、122)する様にせしめて、所謂
「蓄熱槽冷媒ライン分離型」に構成することが可能であ
る(図20)。
【0031】さらに、上述した本発明の複合冷暖房装置
において、蓄熱槽(100)を備えており、該蓄熱槽
(100)、第1の熱交換器(62)及び吸収冷温水機
(12)で冷媒に冷熱或いは温熱が投入されて第2の熱
交換器(60)に供給される際には、第1の熱交換器側
(L60、L60B、L60C)を流れる冷媒は第1の
熱交換器(62)或いは蓄熱槽(100)の何れか一方
を流過してから他方と合流し、吸収冷温水機側(L6
2、L62B、L62C)を流れる冷媒は吸収冷温水機
(12)或いは蓄熱槽(100)の何れか一方を流過し
てから他方と合流し、第1の熱交換器側(L60、L6
0B、L60C)を流れる冷媒と吸収冷温水機側(L6
2、L62B、L62C)を流れる冷媒が合流(64、
66)して第2の熱交換器(60、L60A)へ供給さ
れる様に構成されており、運転モードにより冷媒の配管
系を切り換える様に冷媒の経路には開閉弁(130、1
32、134、136、138、140、142、14
4)が介装されているのが好ましい(図21−図3
0)。この様に構成することにより、所謂「冷媒凝縮蓄
熱方式」においても、温水を駆動源とする吸収冷温水機
(12)で発生する熱量(冷熱或いは温熱)を有効利用
することが出来るのである。
【0032】ここで、前記蓄熱槽(100)は、第1の
熱交換器側(L60、L60B、L60C)を流れる冷
媒と熱交換を行うための熱交換器(100A)と、吸収
冷温水機側(L62、L62B、L62C)を流れる冷
媒と熱交換を行うための熱交換器(100B)、とを設
け、所謂「蓄熱槽冷媒ライン分離型」に構成することが
可能である(図21−図29)。
【0033】第1の熱交換器側(L60、L60B、L
60C)を流れる冷媒と吸収冷温水機側(L62、L6
2B、L62C)を流れる冷媒とが、前記蓄熱槽(10
0)の熱交換器(100E)を流過する際に合流する様
に構成されて、所謂「蓄熱槽冷媒ライン分離型」に構成
することが可能である(図30)。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。なお、図1−図4において、同様の
構成部品には同様な符号を付し、重複説明を省略してい
る。
【0035】図1は本発明の第1実施形態を示してい
る。図1で示すシステムは、コージェネレーションシス
テム(CGS)10と、排熱焚吸収冷温水機12と、複
数基(図1では2基)の電動冷凍機14A、14Bと、
水蓄熱槽16と、これ等の部材を連通する各種ラインと
を備えて構成されている。ここで、図1中の符号Lは、
熱的負荷を示している。また、符号Fは吸収冷温水機1
0の高温再生器(図示せず)加熱源用の燃料である都市
ガスを示している。
【0036】CGS10の温排熱は、温熱媒体用ライン
L1及び再生器18(排熱焚再生器)を介して、排熱焚
吸収冷温水機12に投入される。また、CGS10の発
電手段19で発生した電力は、電力供給ラインL2A、
L2Bを介して、電動冷凍機14Aのコンプレッサ20
Aか、或いは、電動冷凍機14Bのコンプレッサ20B
を駆動する。CGS10の発電量が電動冷凍機14A、
14Bのコンプレッサ20A、20Bの駆動に不足して
いる場合には、ラインL2Cを介して商用電源CGから
電力が供給される。一方、電力が過剰な場合は、当該過
剰電力は、電力ラインL3を介して図示しない電力負荷
へ供給される。
【0037】排熱焚吸収冷温水機12の蒸発器22は、
冷水(出)ラインL4−O及び冷水(入)ラインL4−
Iと一体に図示されている。同様に、電動冷凍機14A
の蒸発器24Aは、冷水(出)ラインL5A−O、冷水
(入)ラインL5A−Iと一体に図示されており、電動
冷凍機14Bの蒸発器24Bは、冷水(出)ラインL5
B−O、冷水(入)ラインL5B−Iと一体に図示され
ている。
【0038】冷水(出)ラインL4−O、L5A−O、
L5B−OはラインL6に合流しており、ラインL7を
介して水蓄熱槽16に連通する。水蓄熱槽16にはライ
ンL8も連通しており、ラインL8に連通するラインL
9からは、冷水(入)ラインL4−I、L5A−I、L
5B−Iが分岐している。
【0039】例えば夜間の様に、熱的負荷が殆どゼロと
見なせるか或いは小さい場合であって、CGS10は連
続運転が為されている場合には、温熱媒体用ラインL1
を介してCGS10の温排熱が再生器18を介して排熱
焚吸収冷温水機12に投入される。その結果、冷水ライ
ンL4−I、L4−Oを流れる冷水が蒸発器22により
冷却される。冷却された冷水は、ラインL4−O、L
6、L7を介して水蓄熱槽16に供給されて、当該蓄熱
槽16内に冷熱を蓄熱する。蓄熱槽16に冷熱を蓄熱し
た後、冷水はラインL8、L9を介して冷水(入)ライ
ンL4−Iに戻る。
【0040】すなわち、この場合には、CGS10及び
吸収冷温水機12のみが稼動して、蓄熱槽16に冷熱を
蓄熱している(蓄熱無負荷或いは蓄熱一部負荷)。電動
冷凍機14A、14Bは稼動していない。
【0041】熱的負荷Lが比較的小さい場合には、蓄熱
槽16内に蓄熱された冷熱を供給することにより、当該
負荷Lに対応する。ここで、CGS10の発電手段19
で発生した電気は、例えばラインL3を経由してその他
の電力負荷へ供給される。
【0042】熱的負荷Lが上述した場合よりも大きくな
って、水蓄熱槽16に蓄熱されている冷熱及び吸収冷温
水機12で発生する冷熱では不足する場合は、電動冷凍
機14A、14Bのいずれか一方或いは双方を稼動する
事により、これに対処する。この場合、電動冷凍機14
A及び/又は電動冷凍機14Bの駆動電力としては、C
GS10の発電手段19から電力ラインL2A及び/又
はL2Bを介して供給される電力か、或いは、商用電源
CGから供給される電力の何れか或いは双方を用いる。
【0043】この場合には、蒸発器24A及び/又は2
4Bで冷却されて、冷水ラインL5A−O、L5A−I
及び/又は冷水ラインL5B−O、L5B−Iを介し
て、ラインL6、L7を経由して、冷熱が蓄熱槽16へ
供給される。従って負荷Lは、蓄熱槽16からより多く
の冷熱を投入されることとなる。
【0044】負荷要求のピーク時等の様に、冷熱負荷L
がさらに大きくなると、電動冷凍機14A及び/又は電
動冷凍機14Bもフル稼動して、図1のシステムで投入
出来る最大限度の冷熱が水蓄熱槽16内へ投入される。
【0045】すなわち、排熱焚再生器12、電動冷凍機
14A、14Bはフル稼動して、冷熱を水蓄熱槽16に
蓄熱し、それに際して、排熱焚吸収冷温水機12の蒸発
器22により冷却された冷水は、冷水(出)ラインL4
−Oを流れ、電動冷凍機14A、14Bの蒸発器24
A、24Bで冷却された冷水は、それぞれ冷水(出)ラ
インL5A−O、L5B−Oを流れ、ラインL4−O、
L5A−O、L5B−OはラインL6に合流し、ライン
L7を介して水蓄熱槽16に連通し、当該蓄熱槽16に
冷熱を蓄熱する。
【0046】水蓄熱槽16に冷熱を蓄熱した後、冷水は
ラインL8、L9を流れ、冷水(入)ラインL4−Iを
介して排熱焚吸収冷温水機12に戻り、冷水(入)ライ
ンL5A−I、L5B−Iを介して電動冷凍機14A、
14Bにそれぞれ戻る。
【0047】ここで図示の実施形態によれば、熱的負荷
Lが小さい或いは存在しない夜間等において、CGS1
0、吸収冷温水機12の稼動により水蓄熱槽16内には
冷熱が蓄熱されているので、負荷のピーク時(夏季の午
後2時前後)においては、蓄熱された冷熱を使用するこ
とにより、冷凍機12、14A、14Bの負荷を減じる
ことが出来る。特に電気冷凍機14A、14Bの負荷を
減少して消費電力を節減する事は、システム全体の効率
を非常に向上する事が出来る。
【0048】或いは、負荷が大きくなる時間の初期の段
階では電気冷凍機14A、14Bを停止し、その間は蓄
熱槽16で蓄熱した冷熱により負荷Lを運転する。そし
て水蓄熱槽16に蓄熱された冷熱を消費してから、電気
冷凍機14A、14Bを運転して(負荷L及び/又は水
蓄熱槽16へ)冷熱を供給する事も可能である。この様
な運転方式を採用すれば、電気冷凍機14A、14Bの
運転時間を短縮して、電力消費量を低減することが出来
る。
【0049】図示の実施形態において、節約された電力
は、例えばラインL3を介して電力負荷に供給され、或
いは、売電される。
【0050】次に図2を参照して、本発明の第2実施形
態を説明する。図1の第1実施形態では、蓄熱槽16は
所謂「水蓄熱」となっているのに対して、図2では所謂
「氷蓄熱」の蓄熱槽を用いている。
【0051】「氷蓄熱」による蓄熱槽36を有する図2
の実施形態では、排熱焚吸収冷温水機12(図2の実施
形態では、アンモニア/水系)の蒸発器22と、電動冷
凍機14A、14Bの蒸発器24A、24Bと、氷蓄熱
槽36とを連通する配管系には、所謂「ブライン」が流
過している。そして、冷媒であるブラインは、熱交換器
40を介して冷水ラインL20を流れる冷水に冷熱を供
給する。そして、冷水ラインL20は、図示しない冷熱
負荷に連通している。
【0052】図2においても、アンモニア/水系の排熱
焚吸収冷温水機12の蒸発器22は、冷水(出)ライン
L12−O及び冷水(入)ラインL12−Iと一体に図
示され、電動冷凍機14Aの蒸発器24Aは、冷水
(出)ラインL14A−O、冷水(入)ラインL14A
−Iと一体に図示され、電動冷凍機14Bの蒸発器24
Bは、冷水(出)ラインL14B−O、冷水(入)ライ
ンL14B−Iと一体に図示されている。
【0053】冷水(出)ラインL14A−O、L14B
−Oは合流点G1で合流して冷水(入)ラインL12−
Iとなる。冷水(出)ラインL12−Oは、分岐点B2
で氷蓄熱槽36に連通するラインL7と、冷水ラインL
20と熱交換を行う熱交換器40側のラインL10とに
分岐している。熱交換器40側のラインL10には、開
閉弁V1、V2が介装されている。一方、氷蓄熱槽36
側のラインL7には、蓄熱槽36内に冷熱を投入するた
めの熱交換器38が介装されている。
【0054】ラインL7とラインL10は、合流点G2
で合流し、ラインL14ABを流れ、分岐点B1で冷水
(入)ラインL14A−I、L14B−Iに分岐して、
電動冷凍機14A或いは14Bへ送られる。
【0055】ラインL10の開閉弁V1、V2の開度
は、冷熱負荷の大小に基いて調節される。すなわち、図
示しない冷熱負荷がゼロであれば、開閉弁V1、V2を
完全に遮断して、吸収冷温水機12或いは電動冷凍機1
4A、14Bから供給される冷熱は、全て氷蓄熱槽36
へ投入される。一方、冷熱負荷がピークに達した時には
開閉弁V1、V2を最大限まで開放して、吸収冷温水機
12或いは電動冷凍機14A、14Bから供給される冷
熱、又は、氷蓄熱槽36で蓄熱された冷熱を、熱交換器
40、冷水ラインL20を介して図示しない冷熱負荷へ
供給する。
【0056】夜間の様に熱的負荷が殆どゼロと見なせる
か或いは小さい場合で、CGS10は連続運転が為され
ている場合には、開閉弁V1、V2の開度を極めて小さ
くする(蓄熱無負荷或いは蓄熱一部負荷)。温熱媒体用
ラインL1を介してCGS10の温排熱が再生器18を
介して排熱焚吸収冷温水機12に投入されるので、図2
のシステムの内、吸収冷温水機12のみが冷熱を生成す
る。冷水ラインL12−I、L12−Oを流れるブライ
ンは蒸発器22により冷却され、その大部分はラインL
7を通り、熱交換器38を介して氷蓄熱槽36に冷熱を
投入する。そして、比較的少量のブラインはラインL1
0側を流れ、その保有する冷熱は、熱交換器40、冷水
ラインL20を介して、僅かな冷熱負荷に対して供給さ
れる。
【0057】氷蓄熱槽36に冷熱を供給したブライン及
び冷熱負荷に冷熱を供給したブラインは、合流点G2で
合流し、ラインL14AB、分岐点B1、電動冷凍機1
4A或いは14B、合流点G1を介して、冷水(入)ラ
インL12−Iに戻る。
【0058】この場合には、CGS10及び吸収冷温水
機12のみが稼動して、氷蓄熱槽36に冷熱を蓄熱して
いる。電動冷凍機14A、14Bは稼動していない。
【0059】冷熱負荷(熱的負荷)が大きくなって、吸
収冷温水機12で発生する冷熱では不足する場合は、電
動冷凍機14A、14Bのいずれか一方或いは双方を稼
動する事により、これに対処する。この場合、開閉弁V
1、V2は、その時点における冷熱負荷に相当する開度
に調節される。
【0060】蒸発器24A及び/又は24Bで冷却され
たブラインは、吸収冷温水機12でさらに冷却されて、
ラインL12−O、分岐点B2を介して、熱的負荷に対
応する量のブラインがラインL10をながれる。このブ
ラインが保有する冷熱は、熱交換器40、冷水ラインL
10を介して冷熱負荷へ供給される。一方、ラインL7
を流れるブラインが保有する熱量は、氷蓄熱槽36に蓄
熱される。
【0061】冷熱負荷Lがさらに大きくなり、負荷要求
のピーク時並となれば、上述した通り開閉弁V1、V2
を全開として、電動冷凍機14A及び/又は電動冷凍機
14Bもフル稼動し、図2のシステムで投入出来る最大
限度の冷熱が熱交換器40、冷水ラインL10を介して
図示しない冷熱負荷へ投入される。
【0062】ここで、図示の実施形態によれば、熱的負
荷Lが小さい或いは存在しない夜間等において、CGS
10、吸収冷温水機12の稼動により蓄熱槽36内には
冷熱が蓄熱されているので、負荷のピーク時において
は、冷凍機12、14A、14Bのフル稼動に先だっ
て、蓄熱された冷熱を使用することにより、当該冷凍機
の14A、14Bの運転時間を短縮して、電力消費量を
低減することが出来る。
【0063】図2の実施形態におけるその他の構成及び
作用効果は、図1の実施形態と同様である。なお、図
1、図2は冷房若しくは冷凍運転や冷熱蓄熱を行う場合
で説明されているが、圧縮式冷凍機、吸収冷温水機を暖
房運転モードに切り換えることにより、暖房運転、温熱
蓄熱も可能である。
【0064】図3−図5は本発明の第3実施形態を示し
ており、吸収冷温水機と圧縮式冷凍機と組み合わせて構
成され、且つ、冷暖房運転切替機能を有する所謂「複合
冷暖房システム」に係る実施形態である。
【0065】図3で示す複合冷暖房システムは、CGS
10と、吸収冷温水機12と、圧縮式冷凍機14とから
概略構成されている。圧縮式冷凍機14は、室内熱交換
器60(所謂「室内機」)と、室外熱交換器62(所謂
「室外機」)とを有しており、室内熱交換器60と室外
熱交換器62とはラインL60で連通されている。
【0066】ラインL60には、そこに介装された分岐
・介装弁64、66を介して、ラインL62が分岐或い
は合流している。そして、ラインL60、L62には、
それぞれ冷媒(例えば水、代替フロン、その他)が流過
している。
【0067】ラインL60には切換弁68及びコンプレ
ッサ70が介装されており、コンプレッサ70には電力
供給ラインLC70を介してCGS10の発電手段19
或いは商用電源CGから電力が供給されている。
【0068】また、ラインL62には切換弁72及びコ
ンプレッサ74が介装されており、コンプレッサ74に
は電力供給ラインLC74を介してCGS10の発電手
段19或いは商用電源CGから電力が供給されている。
さらにラインL62は、吸収冷温水機12の蒸発器22
に連通している。
【0069】なお、ラインL60には膨張弁76、78
が介装されており、ラインL62には膨張弁80、82
が介装されている。
【0070】次に図4を参照して、(図3で示す複合冷
暖房システムの)冷房運転時における圧縮式冷凍機14
内の冷媒の流れについて説明する。なお、図4におい
て、冷媒が流過するライン(経路)は太い実線で示され
ている。
【0071】冷房運転時において、室内熱交換器60は
蒸発器として作用し、圧縮式冷凍機14内を循環する冷
媒は、室内熱交換器60により室内の空気と熱交換を行
って室内空気より気化熱を奪って蒸発(気相に変化)し
て、矢印Bで示す様に流れる。気相冷媒は分岐・合流弁
64で、矢印B1及びB2で示す様に、ラインL60を
循環する経路と、ラインL62を循環する経路とに分岐
する。
【0072】ラインL60に流入した気相冷媒(矢印B
1)は、図4で示す様に切り換えられた切換弁68によ
り決定された経路を流れ、コンプレッサ70で圧縮さ
れ、膨張弁76を介して室外熱交換器62に連通する。
室外熱交換器62は、図4で示す場合には凝縮器(第1
の凝縮器)として機能して、気相冷媒(冷媒蒸気)と外
気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮する。凝縮された
冷媒は、矢印G1で示す様に、分岐・合流弁66へ向か
う。
【0073】一方、ラインL62に流入した気相冷媒
(矢印B2)は、図4で示す様に切り換えられた切換弁
72により決定された経路を流れ、コンプレッサ74で
圧縮され、膨張弁80を介して(吸収冷温水機12の)
蒸発器22に連通する。吸収冷温水機12の蒸発器22
も、図4で示す場合には凝縮器(第2の凝縮器)として
機能して、ラインL62を流れる気相冷媒(冷媒蒸気)
と吸収冷温水機12内を循環する冷媒との間で熱交換を
行い、(ラインL62を流れる)冷媒を凝縮する。凝縮
された冷媒は、矢印G2で示す様に、分岐・合流弁66
へ向かう。
【0074】分岐・合流弁66において、ラインL60
を流れた冷媒(矢印G1)と、ラインL62を流れた冷
媒(矢印G2)とが合流(矢印G)し、室内熱交換器6
0に連通する。冷房運転時においては、上述した循環を
行うのである。
【0075】次に、次に図5を参照して、(図3で示す
複合冷暖房システムの)暖房運転時における圧縮式冷凍
機14内の冷媒の流れについて説明する。図5において
も、冷媒が流過するライン(経路)は太い実線で示され
ている。なお、暖房運転時には、吸収冷温水機12は温
水器として使用される。
【0076】暖房運転時において、室内熱交換器60は
凝縮器として作用する。すなわち、圧縮式冷凍機14内
を循環する冷媒(液相冷媒)は、室内熱交換器60によ
り、その保有する熱量(気化熱)を室内の空気に供給
(放出)して室温を上昇(暖房)せしめると共に、自ら
は液相に変化し、矢印Bで示す様に流れる。液相冷媒は
分岐・合流弁66で、矢印B1及びB2で示す様に、ラ
インL60を循環する経路と、ラインL62を循環する
経路とに分岐する。
【0077】ラインL60に流入した液相冷媒(矢印B
1)は、室外熱交換器62に流入する。室外熱交換器6
2は、図5で示す場合には蒸発器(第1の蒸発器)とし
て機能して、外気と液相冷媒の間で熱交換を行い、液相
冷媒を加熱(或いは気化)する。加熱された冷媒は、図
5で示す様に切り換えられた切換弁68により決定され
た経路を流れ、コンプレッサ70で圧縮され、矢印G1
で示す様に、分岐・合流弁64へ向かう。
【0078】一方、ラインL62に流入した液相冷媒
(矢印B2)は、吸収冷温水機12の蒸発器22に連通
する。吸収冷温水機12の蒸発器22も、図5で示す場
合に蒸発器(第2の蒸発器)として機能して、吸収冷温
水機12内を循環する冷媒が保有する熱量を、ラインL
62を流れる冷媒(液相冷媒)に投入して、加熱(或い
は気化)する。加熱された冷媒は、図5で示す様に切り
換えられた切換弁72により決定された経路を流れ、コ
ンプレッサ74で圧縮され、矢印G2で示す様に、分岐
・合流弁64へ向かう。
【0079】分岐・合流弁64において、ラインL60
を流れた冷媒(矢印G1)と、ラインL62を流れた冷
媒(矢印G2)とが合流(矢印G)し、室内熱交換器6
0に連通する。暖房運転時においては、上述した循環を
行うのである。
【0080】図6−図9は本発明の第4実施形態を示し
ている。この第4実施形態も、吸収冷温水機と圧縮式冷
凍機と組み合わせて構成され、且つ、冷暖房運転切替機
能を有する所謂「複合冷暖房システム」に係る実施形態
である。但し、第4実施形態では、冬季における除霜機
能(デフロスト機能)を付加した点で、第3実施形態と
は異なっている。図7−図9において、圧縮式冷凍機内
の冷媒が流れる経路を太い実線で示してい。なお、各種
運転時の冷媒の流れを説明する以下の図面において、閉
鎖するべき開閉弁は黒く塗りつぶした状態で示されてお
り、開放されるべき開閉弁は白抜きで表現されている。
【0081】図6で示す本発明の第4実施形態は、図3
で示す第3実施形態と概略同様である。但し、図6にお
いて、ラインL62における分岐・開閉弁64と膨張弁
80の間の領域L62Aに切換弁72及びコンプレッサ
74をバイパスするバイパスラインL70を設けた点、
バイパスラインL70に開閉弁86を介装した点、ライ
ンL60における室内熱交換器60と分岐・合流弁64
の間の領域L60Aに開閉弁88を介装した点、ライン
L62における分岐・開閉弁66と(吸収冷温水機12
の)蒸発器22との間の領域L62Aに膨張弁90を介
装した点、が第3実施形態とは相違する。図6で示す実
施形態における他の構成は、図3−図5の第3実施形態
と同様である。
【0082】次に、図7を参照して、第4実施形態にお
ける冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。冷房運
転時を示す図7において、領域L60Aに介装された開
閉弁88は開放されているが、バイパスラインL70に
介装された開閉弁86は閉鎖されている。従って、ライ
ンL62側を流れる冷媒は、切換弁72、コンプレッサ
74を通過する。
【0083】図7で示す冷房運転時における冷媒の流れ
は、図4を参照して説明したのと同様である。すなわ
ち、室内熱交換器60は蒸発器として作用して、室内の
空気から気化熱を奪い、室外熱交換器62は第1の凝縮
器として機能して冷媒が保有する熱量を外気に供給(放
出)し、吸収冷温水機12の蒸発器22は第2の凝縮器
として機能して冷媒が保有する熱量を吸収冷温水機12
内を循環する冷媒へ(気化熱を)供給するのである。
【0084】図8は、第4実施形態における暖房運転時
の冷媒の流れについて説明する。暖房運転時を示す図8
においても、開閉弁88は開放されているが、バイパス
ラインL70に介装された開閉弁86は閉鎖されてい
る。従って、暖房時においても、ラインL62側を流れ
る冷媒は、切換弁72、コンプレッサ74を通過する。
【0085】図8で示す冷房運転時における冷媒の流れ
は、図5を参照して説明したのと同様である。すなわ
ち、室内熱交換器60は凝縮器として作用して、冷媒が
保有する熱量を室内の空気に供給或いは放散し、室外熱
交換器62は第1の蒸発器として機能して、外気から気
化熱を奪い、吸収冷温水機12の蒸発器22は第2の蒸
発器として機能し、吸収冷温水機12内を循環する冷媒
が保有する熱量を奪って冷媒を気化するのである。
【0086】図9は、第4実施形態による除霜運転(デ
フロスト運転)時の冷媒の流れを示している。デフロス
ト運転時には、開閉弁86は開放され、その結果、バイ
パスラインL70が開通する。そして、ラインL62を流
れる冷媒は切換弁70、コンプレッサ74を流れずに、
流路抵抗が小さいバイパスラインL70を流過する。
【0087】一方、開閉弁88は閉鎖されるので、分岐
・合流弁64、66間のラインには冷媒は流れず、従っ
て、室内熱交換器60に冷媒は供給されない。これは、
デフロスト運転時に室内熱交換器60に冷媒が流れる
と、当該冷媒は室内空気から気化熱を奪ってしまうの
で、室内温度が低下し過ぎてしまうからである。
【0088】室内熱交換器60に冷媒が供給されないこ
とにより、分岐・合流弁64では、冷媒を矢印BG2で
示す方向にのみ流過せしめ、分岐・合流弁66では冷媒
を矢印BG1で示す方向にのみ流過する。
【0089】図9で示すデフロスト運転時には、吸収冷
温水機12は温水機として機能しており、蒸発器22で
は、吸収冷温水機12内を循環する冷媒が保有する熱量
を、ラインL62を流れる冷媒へ投入している。
【0090】吸収冷温水機12の蒸発器22で加熱され
た冷媒は、バイパスラインL70及び開閉弁86を介し
て、分岐・合流弁64を矢印BG2で示す様に流過す
る。そして、図9で示す様に切り換えられた切換弁6
8、コンプレッサ70を介して、室外熱交換器62に供
給され、当該冷媒が保有する熱量により室外熱交換器6
2を除霜する。
【0091】室外熱交換器62を除霜して温度低下した
冷媒は、分岐・合流弁66を矢印BG1で示す様に流過
し、再び吸収冷温水機12の蒸発器22に連通する。以
後、この循環を繰り返し、吸収冷温水機12内を循環す
る冷媒が保有する熱量により、室外熱交換器62の除霜
が為される。
【0092】図10、図11は本発明の第5実施形態を
示している。図10で示す第5実施形態にかかる複合冷
暖房システムは、図6−図9の第4実施形態と概略同様
の構成を具備している。しかし、図6−図9の第4実施
形態では、ラインL62側の切換弁72及びコンプレッ
サ74について、バイパスラインL70が設けられた
が、図10の第5実施形態では、ラインL60側の切換
弁68及びコンプレッサ70をバイパスするバイパスラ
インL72と、それに介装された開閉弁90が設けられ
ている。その他の構成については、特に図6で示すのと
同様である。
【0093】図10で示す第5実施形態の冷房運転は図
7で示すのと同様であり、暖房運転は図8で示すのと同
様である。図11は第5実施形態でデフロスト運転を行
った場合を説明するためのものであり、冷媒が流れる経
路が太い実線で示されている。図11におけるデフロス
ト運転は、図9で示すのと概略同様であり、開閉弁88
が閉鎖しているため、室内熱交換器60には冷媒は流過
しない。一方、開閉弁90が開閉しているため、ライン
L10を流れる冷媒は、切換弁68、コンプレッサ70
をバイパスして、流過抵抗の小さいバイパスラインL7
2を流過する。
【0094】図11で示すデフロスト運転において、ラ
インL62を流れる冷媒は吸収冷温水機12の蒸発器2
2で加熱され、図11で示す様に切り換えられた切換弁
72とコンプレッサ74を介して、矢印BG2で示す様
に分岐・合流弁64を流れる。そして、バイパスライン
L72を介して室外熱交換器62に流入して、その保有
する熱量により除霜を行う。その他については、図9で
示すのと同様である。
【0095】図12−図19は本発明の第6実施形態を
示しており、過冷却蓄熱方式を採用した複合冷暖房シス
テムを示している。そして、図12−図19は、蓄熱槽
冷媒ライン分離型のシステムを採用している。図12で
示す第6実施形態に係る複合冷暖房システムは、図3で
示す第3実施形態に係る複合冷暖房システムに蓄熱槽1
00及びそれに関連するラインを付加している。
【0096】図12において、ラインL60の室外熱交
換器62と膨張弁78との間の領域L60Cからは、分
岐・合流点PC1、PC2より循環ラインL100が分
岐或いは合流しており、循環ラインL100は蓄熱槽1
00に連通している。蓄熱槽100には、ラインL10
0を流れる冷媒と蓄熱槽100内の熱媒との間で熱交換
を行うための熱交換器100Aと、後述するラインL1
08内を流れる冷媒と蓄熱槽100内の熱媒との間で熱
交換を行うための熱交換器100Bが設けられている。
【0097】分岐・合流点PC1、PC2の間の領域に
は開閉弁102が介装されており、蓄熱層100に連通
するラインL100には開閉弁104及び膨張弁106
が介装されている。蓄熱層100に連通するラインL1
00の分岐・合流点PC3からは、開閉弁108を介装
したラインL108が分岐して、ラインL60の室内熱
交換器60と分岐・合流弁64との間の領域L60Aに
合流(分岐・合流点PC4)している。
【0098】ラインL60の室内熱交換器60と分岐・
合流弁64との間の領域L60Aには、さらに、分岐・
合流点PC5からラインL104が分岐しており、ライ
ンL104には開閉弁110が介装されている。ライン
L104は、分岐・合流点PC6においてラインL10
6とラインL108とに分岐する。
【0099】ラインL106には開閉弁114が介装さ
れており、分岐・合流点PC7でラインL62に合流し
ている。一方、ラインL108は蓄熱槽100に連通
し、膨張弁112を介装しており、分岐・合流点PC8
でラインL62に合流する。なお、ラインL62の分岐
・合流点PC7、PC8間の領域には、開閉弁114が
介装されている。
【0100】図12において、分岐・合流弁PC8と
(吸収冷温水機12の)蒸発器22の間の領域は、符号
L62Aで示されている。図12で示す複合冷暖房シス
テムのその他の構成については、図3−図5で示す複合
冷暖房システムと同様である。
【0101】図13は、第6実施形態の冷房運転時にお
ける冷媒の流れを(太い実線で示して)説明する図であ
る。図13で示す様に、冷房運転時には開閉弁102、
116は開放されるが、開閉弁104、108、11
0、114は閉鎖される。その結果、蓄熱槽100に連
通するラインL100、L104、L106、L108
には冷媒は流れなくなる。図13における冷房運転時の
冷媒の流れその他については、図4で示すのと同様とな
る。
【0102】図14は、図12で示す第6実施形態の冷
熱蓄熱運転時を説明するためのものであり、冷媒の経路
を太い実線で示している。ここで冷熱蓄熱運転とは、例
えば夜間の様に、熱的負荷が殆どゼロと見なせるか或い
は小さい場合であって、CGS10は連続運転が為され
ている場合には、CGS10及び吸収冷温水機12のみ
が稼動して、蓄熱槽100に冷熱を蓄熱している(蓄熱
無負荷)運転状態を意味している。
【0103】図14で示す冷熱蓄熱運転時には、開閉弁
108、110は開放しており、膨張弁106、112
も連通可能な状態となっているが、開閉弁102、10
4、114、116は閉鎖状態である。その結果、ライ
ンL60の分岐・合流点PC1、分岐・合流弁66、室
内熱交換器60、分岐・合流点PC3までの領域には、
冷媒は流れなくなる。
【0104】ラインL60の領域L60Aを流れる冷媒
(矢印Bで示す)は、分岐・合流弁64でラインL60
側(矢印B1)とラインL62側(矢印B2)とに分岐
する。
【0105】ラインL60を流れる冷媒(矢印B1)
は、切換弁68、コンプレッサ70を介して室外熱交換
器62に流入する。ここで、室外熱交換器62は凝縮器
(第1の凝縮器)として機能し、ラインL60内を流れ
る冷媒が保有する気化熱を外気に供給(拡散)して凝縮
せしめる。
【0106】凝縮した冷媒は、合流・分岐点PC1から
ラインL100に流入し、膨張弁106を経由して蓄熱
槽100に連通する。蓄熱槽100では、熱交換器10
0Aを介して、凝縮した冷媒は蓄熱槽100内の熱媒
(例えば水)から気化熱を奪って気化する。換言すれ
ば、熱交換器100Aは蒸発器(第1の蒸発器)として
機能し、熱交換器100Aを介して、冷媒が保有する冷
熱が蓄熱槽100内に投入されるのである。
【0107】冷熱を蓄熱槽100に投入して気化した冷
媒は、ラインL100、分岐合流点PC3、ラインL1
02、開閉弁108を経由して、分岐・合流点PC4で
ラインL60(領域L60A)に合流する(矢印G
2)。
【0108】ラインL62を流れる冷媒(矢印B2)
は、切換弁72、コンプレッサ74を介して吸収冷温水
機12の蒸発器22に流入する。蒸発器22は凝縮器
(第2の凝縮器)として機能し、ラインL62内を流れ
る冷媒が保有する気化熱を、吸収冷温水機12を循環す
る冷媒に投入せしめて、ラインL62内を流れる冷媒を
凝縮する。
【0109】凝縮した冷媒は、合流・分岐点PC8から
ラインL108に流入し、膨張弁112を経由して蓄熱
槽100に連通する。蓄熱槽100では、熱交換器10
0Bを介して、凝縮した冷媒は蓄熱槽100内の熱媒か
ら気化熱を奪って気化する。換言すれば、熱交換器10
0Bは蒸発器(第2の蒸発器)として機能し、熱交換器
100Bを介して、ラインL108を流れる冷媒が保有
する冷熱が、蓄熱槽100内に投入される。
【0110】冷熱を蓄熱槽100に投入して気化した冷
媒は、ラインL108、分岐合流点PC6、ラインL1
04、開閉弁110を経由して、分岐・合流点PC5で
ラインL60(領域L60A)に合流する(矢印G
1)。
【0111】すなわち、図14の冷熱蓄熱運転時には、
冷媒はラインL60側とラインL62側に分岐して、そ
れぞれ室外熱交換器62、(吸収冷温水機12の)蒸発
器22で冷却(凝縮)される。そして、蓄熱槽100の
熱交換器100A、100Bを介して、それぞれが保有
する冷熱が蓄熱槽100内に投入されるのである。
【0112】図15は、第6実施形態の蓄熱利用冷房運
転時を示しており、冷媒の経路が太い実線で示されてい
る。この蓄熱利用冷房運転時には、室外機(室外熱交換
器)或いは吸収冷温水機の蒸発器で冷媒に対して冷熱を
供給しつつ、蓄熱槽においても冷熱を供給し、冷熱負荷
である室内機(室内熱交換器)において、室内空気に対
して冷熱を供給するのである。
【0113】図15の蓄熱利用冷房運転時において、開
閉弁102、108、110、116は閉鎖され、開閉
弁104、114は開放状態となっている。この状態に
おいて、冷熱負荷である室内熱交換器60は蒸発器とし
て機能して、室内空気から冷媒に対して気化熱が供給さ
れる。気化した冷媒はラインL60の領域L60Aを流
れ、分岐・合流弁64でラインL60側(矢印B1)
と、ラインL62側(矢印B2)に分岐する。
【0114】ラインL60側(矢印B1)を流れる冷媒
は、切換弁68、コンプレッサ70、膨張弁76を介し
て室外熱交換器62に供給され、外気との間で熱交換が
行われる。すなわち、室外熱交換器62は凝縮器(第1
の凝縮器)として機能して、冷媒が保有する熱量を外気
に投入(放散)して、冷媒を凝縮或いは降温せしめる。
【0115】凝縮或いは降温された冷媒は、分岐・合流
点PC1からラインL100を流れ、熱交換器100A
で蓄熱槽100から冷熱が投入される。すなわち、熱交
換器100Aも凝縮器(第1の凝縮器を補完する凝縮
器)として機能し、冷媒が保有する熱量を蓄熱槽100
内の熱媒に投入せしめ、当該冷媒を降温する。蓄熱槽1
00で降温された冷媒は、ラインL100を流れ、開閉
弁104、分岐・合流点PC2を経由してラインL60
に戻り、分岐・合流弁66に流れる。
【0116】一方、ラインL62側(矢印B2)を流れ
る冷媒は、切換弁72、コンプレッサ74を介して吸収
冷温水機12の蒸発器22に流入する。蒸発器22は凝
縮器(第2の凝縮器)として機能し、ラインL62内を
流れる冷媒が保有する気化熱を、吸収冷温水機12を循
環する冷媒に投入せしめて、ラインL62内を流れる冷
媒を凝縮或いは降温する。
【0117】凝縮或いは降温された冷媒は、ラインL6
2の領域L62A及び合流・分岐点PC8を介してライ
ンL108に流入し、蓄熱槽100内の熱交換器100
Bに連通する。蒸発器22は凝縮器(第2の凝縮器)と
して機能し、ラインL62内を流れる冷媒が保有する気
化熱を、吸収冷温水機12を循環する冷媒に投入せしめ
て、ラインL62内を流れる冷媒を凝縮する。
【0118】凝縮した冷媒は、ラインL62の領域L6
2A、合流・分岐点PC8を介してラインL108に流
入し、蓄熱槽100の熱交換器100Bに供給される。
この熱交換器100Bを介して、凝縮した冷媒に対して
蓄熱槽100から冷熱が投入される。すなわち、熱交換
器100Bも凝縮器(第2の凝縮器を補完する凝縮器)
として機能し、冷媒が保有する熱量を蓄熱槽100内の
熱媒に投入せしめ、当該冷媒を降温する。
【0119】蓄熱槽100から冷熱を供給された冷媒
は、ラインL108、分岐・合流点PC6、ラインL1
06、開閉弁114、分岐・合流点PC7を経由して、
ラインL62に流入する。そして、膨張弁82を経て分
岐・合流弁66に到達し、矢印G2で示す様に流れる。
【0120】ラインL60側から供給された冷媒(矢印
G1)と、ラインL62側から供給された冷媒(矢印G
2)とは、分岐・合流弁66で合流し、冷熱負荷である
室内熱交換器60(蒸発器として作用する)でその冷熱
を室内の空気へ供給する。以下、上述の流れを繰り返
す。
【0121】図16は第6実施形態の暖房運転時を示し
ており、冷房の経路は太い実線で示されている。この場
合、開閉弁102、116は開放されており、開閉弁1
04、108、110、114は閉鎖されている。従っ
て、蓄熱槽100及びそれに連通するラインには、冷媒
は流過していない。図16で示す冷媒の流れは、図5で
示す冷媒の流れと同様である。
【0122】図17は第6実施形態の温熱蓄熱運転時を
説明するためのものであり、冷媒の経路を太い実線で示
している。ここで温熱蓄熱運転は、例えば夜間の様に、
熱的負荷が殆どゼロと見なせるか或いは小さい場合であ
って、CGS10は連続運転が為されている場合に、C
GS10及び吸収冷温水機12のみが稼動して、蓄熱槽
100に温熱を蓄熱している(蓄熱無負荷)運転状態を
意味している。
【0123】図17で示す冷熱蓄熱運転時には、開閉弁
108、110は開放しているが、開閉弁102、10
4、114、116は閉鎖状態である。分岐・合流弁6
4で合流した冷媒は、分岐・合流点PC4でラインL1
02側と、ラインL104側とに分岐するが、分岐・合
流点PC5から、室内熱交換器60、分岐・合流弁6
4、分岐・合流点PC1までの領域には、冷媒は流れな
くなる。
【0124】ラインL60側においては、そこを流れる
冷媒が室外熱交換器62に流入すると、室外熱交換器6
2は蒸発器(第1の蒸発器)として機能し、ラインL6
0内を流れる冷媒に対して、外気が保有する熱量を供給
して気化せしめる。そしてラインL60を流れる冷媒
は、切換弁68、コンプレッサ70を介して分岐・合流
弁64を流れる(矢印G1)。
【0125】ラインL62側を流れる冷媒は、ラインL
108、分岐・合流点PC8を経由して、吸収例温水機
12の蒸発器22に流入する。この場合、蒸発器22は
蒸発器(第2の蒸発器)として機能し、ラインL62内
を流れる冷媒に対して、吸収冷温水機12を循環する冷
媒が保有する熱量を投入して気化している。ラインL6
2を流れる冷媒は、切換弁72、コンプレッサ74を介
して分岐・合流弁64を流れる(矢印G2)。
【0126】分岐・合流弁64で合流した冷媒は、分岐
・合流点PC4でラインL102側(矢印B1)とライ
ンL104側(矢印B2)とに分岐する。ラインL10
2側(矢印B1)を流れる冷媒は、開閉弁108、分岐
・合流点PC3を経由してラインL100を流れ、蓄熱
槽100内の熱交換器100Aを流過する。熱交換器1
00Aでは、ラインL100を流れる冷媒が保有する熱
量が、蓄熱槽100内の熱媒へ投入される。換言すれ
ば、熱交換器100AはラインL100を流れる冷媒を
凝縮する凝縮器(第1の凝縮器)として機能する。熱交
換器100Aで凝縮された冷媒は、ラインL100を流
れ、分岐・合流点PC1を経由してラインL60を流
れ、室外熱交換器62(第1の蒸発器)に流入する。
【0127】ラインL104側(矢印B2)を流れる冷
媒は、開閉弁110を経由して、蓄熱槽100内の熱交
換器100Bを流過する。その際に、熱交換器100B
は凝縮器(第2の凝縮器)として機能し、ラインL10
4内を流れる冷媒が保有する熱量を蓄熱槽100内に投
入して、当該冷媒を降温して凝縮する。熱交換器100
Bで凝縮した冷媒は、ラインL108、分岐・合流点P
C8、領域L62Aを経由して、吸収冷温水機12の蒸
発器(第2の蒸発器)に流入する。
【0128】すなわち、図17の温熱蓄熱運転では、室
外熱交換器62(第1の蒸発器)或いは(吸収冷温水機
12の)蒸発器22(第2の蒸発器)で蒸発して温熱を
保有している冷媒は、蓄熱槽100内の熱交換器100
A或いは100B(第1或いは第2の凝縮器)を介し
て、その保有している温熱を蓄熱槽100に投入してい
る。その際に、負荷である室内熱交換器60には、冷媒
は流れないのである。
【0129】図18は、第6実施形態の蓄熱利用暖房運
転時の状態を説明するものであり、冷媒の経路は太い実
線で示されている。蓄熱利用暖房運転時は、開閉弁10
2、108、110、116は閉鎖されるが、開閉弁1
04、114は開放している。
【0130】温熱負荷である室内熱交換器60(凝縮器
として機能する)において、冷媒は保有する温熱を室内
空気へ供給するので、降温して凝縮する。凝縮した冷媒
は、分岐・合流弁66において、ラインL60側(矢印
B1)とラインL62側(矢印B2)とに分岐する。
【0131】ラインL60側(矢印B1)において、冷
媒は、分岐・合流点PC2を経てラインL100を流
れ、開閉弁104、分岐・合流点PC3を経由して、蓄
熱槽100の熱交換器100Aを流れる。熱交換器10
0Aは、第1の蒸発器(室外熱交換器62)を補完する
蒸発器として機能し、蓄熱槽100内の熱媒が保有する
温熱をラインL100を流れる冷媒に供給して昇温或い
は気化せしめる。
【0132】消音或いは気化した冷媒はラインL100
を流れて、分岐・合流点PC1を経由してラインL60
を流れる。そして、ラインL60を流れる冷媒は室外熱
交換器62に流入し、室外熱交換器62は蒸発器(第1
の蒸発器)として機能し、ラインL60内を流れる冷媒
に対して、外気が保有する熱量を供給して昇温或いは気
化せしめる。室外熱交換器62を流過した冷媒は、切換
弁68、コンプレッサ70を介して分岐・合流弁64を
流れる(矢印G1)。
【0133】ラインL62側(矢印B2)を流れる冷媒
は、分岐・合流点PC7からラインL106を流れ、開
閉弁114、分岐・合流点PC6を経由して、ラインL
108を流れる。そして、蓄熱槽100内の熱交換器1
00Bに流入する。熱交換器100Bは、第2の蒸発器
(吸収冷温水機12の蒸発器22)を補完する蒸発器と
して機能し、蓄熱槽100内の熱媒が保有する温熱をラ
インL108を流れる冷媒に供給して昇温或いは気化せ
しめる。
【0134】熱交換器100Bを経てラインL108を
流れる冷媒は、分岐・合流点PC8を経てラインL62
を流れ、領域L62Aを経由して、(吸収冷温水機12
の)蒸発器22に流入する。(吸収冷温水機12の)蒸
発器22は蒸発器(第2の蒸発器)として機能し、ライ
ンL62を流れる冷媒に対して、吸収冷温水機12内を
循環する冷媒が保有する熱量を投入して、昇温或いは気
化せしめる。(吸収冷温水機12の)蒸発器22を経由
した冷媒はラインL62を流れ、切換弁72、コンプレ
ッサ74を介して分岐・合流弁64に向かって流れる
(矢印G2)。
【0135】すなわち、ラインL60側を流れた冷媒
は、(蓄熱槽100内の)熱交換器100A(第1の蒸
発器を補完する蒸発器)と、室外熱交換器62(第1の
蒸発器)とにより昇温・気化され、ラインL62側を流
れた冷媒は、(蓄熱槽100内の)熱交換器100B
(第2の蒸発器を補完する蒸発器)と、(吸収冷温水機
12の)蒸発器22(第2の蒸発器)とにより昇温・気
化される。そして、両者は分岐・合流弁64で合流し
て、ラインL60の領域L60Aを流れ、温熱負荷であ
る室内熱交換器60に供給される。
【0136】図19は第6実施形態のデフロスト運転時
の状態を説明するものであり、冷媒の経路は太い実線で
示されている。室外機(室外熱交換器)の除霜を行うデ
フロスト運転においては、さほどエネルギを消費しない
ので、吸収冷温水機12側のエネルギを使用する必要は
ない。そのため、図19では、蓄熱槽100に蓄熱され
ている温熱のみを用いて、室外機の除霜を行っている。
【0137】図19で示すように、デフロスト運転に際
しては、開閉弁102、104、110、114、11
6は閉鎖しており、開閉弁108は開放している。
【0138】蓄熱槽100内の熱交換器100Aによ
り、蓄熱槽100に貯えられている温熱がラインL10
0を流れる冷媒に供給されて、当該冷媒を昇温する。昇
温された冷媒は、ラインL100を流れ、分岐・合流点
PC3、ラインL102、開閉弁108、分岐・合流点
PC4を経て、ラインL60の領域L60Aを流れる。
【0139】そして、前記冷媒はラインL60を流れ、
分岐・合流弁64を経て、切換弁68、コンプレッサ7
0を介して室外熱交換器62に供給される。室外熱交換
器62において、冷媒が保有する熱量により除霜が行わ
れ、冷媒は降温する。
【0140】室外熱交換器62を流過した冷媒は、分岐
・合流点PC1から再びラインL100を流れ、蓄熱槽
100に連通する。これにより、蓄熱槽100に貯えら
れた温熱による除霜が行われるのである。
【0141】蓄熱槽冷媒ライン分離型のシステムを採用
している図12−図19の第6実施形態では、蓄熱槽に
は2つの熱交換器が設けられている。これに対して、蓄
熱槽冷媒ライン一体型のシステムを採用している図20
の第7実施形態では、蓄熱槽には1つの熱交換器のみが
用いられている。図20において、分岐・合流弁12
0、122が設けられ、ラインL60に連通するライン
L100と、ラインL62に連通するラインL106、
L108とを合流せしめている。そして、分岐・合流弁
120、122は、蓄熱槽100に連通するラインL1
20を分岐しており、ラインL120には熱交換器10
0Eが設けられている。
【0142】すなわち、図20の第7実施形態では、分
岐・合流弁120、122と、蓄熱槽100に連通する
ラインL120を別途設けることにより、蓄熱槽100
内に単一の熱交換器100Eのみを設けることを可能と
している。
【0143】図20の第7実施形態における上述以外の
構成及び作用効果については、図12−図19の第6実
施形態と同様である。
【0144】図21−図29は、本発明の第8実施形態
を示しており、冷媒凝縮蓄熱方式を採用した複合冷暖房
システムであって、蓄熱槽冷媒ライン分離型のシステム
を採用した実施形態を示している。先ず、図21を参照
しつつ、第8実施形態に係る複合暖房システムを説明す
る。
【0145】図21において、熱的負荷である室内熱交
換器60(室内機)は、ラインL60の領域L60Aに
介装されている。領域L60Aは、分離・合流弁64に
おいて、室内熱交換器62(室外機)側のラインL60
Bと、吸収冷温水機12の蒸発器22側のラインL62
Bとに分岐する。
【0146】ラインL60Bは、分岐・合流点PE1
で、切換弁68に連通するラインL68と、開閉弁13
0が介装されたラインL70とに分岐する。切換弁68
は、ラインL68、室外熱交換器62に連通するライン
L60C、ラインL72、ラインL74を、複合冷暖房
システムの運転モードに対応して、適宜接続・遮断する
様に構成されている。
【0147】ラインL74は、分岐・合流点PE2で、
開閉弁132を介装したラインL76と、ラインL78
とに分岐している。そしてラインL78は、分岐合流点
PE3で、コンプレッサ70を介装したラインL80
と、補助コンプレッサ128(ポンプとして作用する低
揚程コンプレッサ、以下同じ)を介装したラインL82
とに分岐している。ここで、コンプレッサ70と補助コ
ンプレッサ128を設けているのは、単一のコンプレッ
サでは運転条件が厳しく、負荷が大きい場合に対応する
ためである。
【0148】ラインL82は、分岐・合流点PE4で、
開閉弁134を介装したラインL84と、開閉弁136
を介装したラインL86とに分岐している。ラインL8
4、ラインL80、ラインL72は、分岐・合流点PE
5で合流或いは分岐している。一方、ラインL86は、
分岐・合流点PE6でラインL70と合流しており、ラ
インL70とラインL76は、分岐・合流点PE7で合
流して、ラインL100となる。
【0149】ラインL100は、蓄熱槽100内の熱交
換器100Aに連通しており、膨張弁106を経て、分
岐・合流点PE8で、(室外熱交換器62を介装してい
る)ラインL60Cと合流する。ここで、符号126も
膨張弁を示している。ラインL60Cは、分岐・合流点
PE8でラインL100と合流して、膨張弁78を経
て、分岐・合流点66に至る。
【0150】一方、ラインL62Bは、分岐・合流点P
E10で、切換弁72に連通するラインL90と、開閉
弁138を介装したラインL92とに分岐する。切換弁
72は、ラインL90、(吸収冷温水機12の)蒸発器
22に連通するラインL62C、ラインL94、ライン
L96を、複合冷暖房システムの運転モードに対応し
て、適宜接続・遮断する。
【0151】ラインL96は、分岐・合流点PE11
で、開閉弁140を介装したラインL98と、ラインL
100とに分岐している。そしてラインL100は、分
岐合流点PE12で、コンプレッサ74を介装したライ
ンL102と、補助コンプレッサ129(ポンプとして
作用する低揚程コンプレッサ、以下同じ)を介装したラ
インL104とに分岐している。コンプレッサ74と補
助コンプレッサ129を設けているのは、ラインL60
B側の場合と同様に、単一のコンプレッサでは運転条件
が厳しく、負荷が大きい場合に対応するためである。
【0152】ラインL104は、分岐・合流点PE13
で、開閉弁142を介装したラインL106と、開閉弁
144を介装したラインL108とに分岐している。ラ
インL106、ラインL102、ラインL94は、分岐
・合流点PE14で合流或いは分岐している。一方、ラ
インL108は、分岐・合流点PE15でラインL92
と合流しており、ラインL92とラインL98は、分岐
・合流点PE16で合流して、ラインL106となる。
【0153】ラインL106は、蓄熱槽100内の熱交
換器100Bに連通しており、膨張弁112を経て、分
岐・合流点PE17で、(吸収冷温水機12の蒸発器2
2と連通している)ラインL62Cと合流する。ここ
で、符号125も膨張弁を示している。ラインL62C
は、分岐・合流点PE17でラインL106と合流し
て、膨張弁82を経て、分岐・合流弁66に至る。
【0154】分岐・合流弁66において、室外熱交換器
62側のラインL60Cと、吸収冷温水機12(の蒸発
器22)側のラインL62Cとが合流し、ライン或いは
領域L60Aとして、室内熱交換器60に連通する。図
21の実施形態における上述した以外の構成について
は、図12−図19の第6実施形態と同様である。
【0155】図22は、本発明の第8実施形態に係る複
合冷暖房システムの冷房運転時の状態を示している。図
22以下の図面において、冷媒の流れは太い実線で表現
されている。
【0156】冷房運転に再しては、開閉弁130、13
2、134、136、138、140、142、144
は閉鎖される。切換弁68は、ラインL68をL74に
連通し、ラインL72をL60Cに連通する様に切り換
えられる。一方、切換弁72は、ラインL90をL96
に連通し、ラインL94をL62Cに連通する様に切り
換えられる。
【0157】上述した様に開閉弁の開閉制御が為され、
切換弁68、72が切り換えられる結果、室外熱交換器
62に連通する側では、コンプレッサ70のみが駆動し
て、補助コンプレッサ128は駆動しない。また、吸収
冷温水機12に連通する側では、コンプレッサ74のみ
が駆動して、補助コンプレッサ129は駆動しない。そ
して、蓄熱槽100に連通するラインは全て閉鎖され、
図22で示す状態では、図13で示すのと同様な作用を
示すのである。
【0158】図23は、第8実施形態の冷熱蓄熱運転時
の状態を示している。図14に関連して説明した通り、
冷熱蓄熱運転は、例えば夜間の様に、熱的負荷が殆どゼ
ロと見なせるか或いは小さい場合であって、CGS10
は連続運転が為されている場合に行われる運転である。
この場合、CGS10及び吸収冷温水機12のみが稼動
して、蓄熱槽100に冷熱を蓄熱している(蓄熱無負
荷)運転状態である。
【0159】図23の冷熱蓄熱運転時においては、開閉
弁130、136、138、144が閉鎖して、開閉弁
132、134、140、142が開放する。また、切
換弁68はラインL72をL60Cと連通する様に切り
換わり、切換弁72はラインL94をL62Cと連通す
る様に切り換わる。そして、室外機62側では、コンプ
レッサ70と補助コンプレッサ128とが共に駆動し、
吸収冷温水機12側では、コンプレッサ74と補助コン
プレッサ129とが共に駆動する。
【0160】図23で示す状態における作用は、図14
で説明したのと同様である。すなわち、室外熱交換器6
2は第1の凝縮器として機能し、冷媒が保有する熱量を
外気に供給する。換言すれば、室外熱交換器62におい
て、冷媒に対して外気から冷熱が供給される。
【0161】冷熱を保有する冷媒は、蓄熱槽100の熱
交換器100Aにおいて、保有する冷熱を蓄熱槽100
内に投入する。換言すれば、熱交換器100Aは蒸発器
(第1の蒸発器)として機能し、ラインL100を流れ
る冷媒は、蓄熱槽100内の熱媒から気化熱を奪うので
ある。
【0162】一方、吸収冷温水機12内の蒸発器22も
凝縮器(第2の凝縮器)として機能し、ラインL62C
内を流れる冷媒が保有する熱量が、吸収冷温水機12内
を循環する冷媒に投入される。換言すれば、蒸発器22
において、ラインL62C内を流れる冷媒には冷熱が供
給される。
【0163】冷熱を保有する冷媒は、ラインL106を
介して蓄熱槽100の熱交換器100Bに流入し、保有
する冷熱を蓄熱槽100内に投入する。換言すれば、熱
交換器100Bも蒸発器(第2の蒸発器)として機能
し、ラインL106を流れる冷媒は、蓄熱槽100内の
熱媒から気化熱を奪う。
【0164】図23の状態における作用は、図14で示
すのと同様である。
【0165】図24は、第8実施形態の蓄熱利用冷房運
転時の状態を示している。蓄熱利用冷房運転は、図15
に関連して説明した様に、室外機(室外熱交換器)或い
は吸収冷温水機の蒸発器で冷媒に対して冷熱を供給しつ
つ、蓄熱槽においても冷熱を供給し、冷熱負荷である室
内機(室内熱交換器)において、室内空気に対して冷熱
を供給するのである。しかし、図15では、室外熱交換
器或いは吸収冷温水機の蒸発器と、蓄熱槽とは、冷熱負
荷に対して直列に配置されているが、図24では、室外
熱交換器或いは吸収冷温水機の蒸発器と、蓄熱槽とは、
冷熱負荷に対して並列に配置されている点が相違する。
【0166】図24において、開閉弁130、132、
134、138、140、142は閉鎖されているが、
開閉弁136、144は開放されている。切換弁68
は、ラインL68とL74を連通し、且つ、ラインL7
2とL60Cとを連通する様に切り換わる。そして、切
換弁72は、ラインL90とL96を連通し、且つ、ラ
インL94とL62Cを連通する様に切り換わる。ま
た、コンプレッサ70と補助コンプレッサ128とは共
に駆動し、コンプレッサ72と補助コンプレッサ129
も共に駆動する。
【0167】冷熱負荷である室内熱交換器60におい
て、冷熱を室内空気に供給した冷媒は、分岐・合流弁6
4において、ラインL60B(矢印B1)とラインL6
2B(矢印B2)とに分岐する。
【0168】ラインL60B側を流れる冷媒は、ライン
L68、切換弁68、ラインL74、ラインL78を経
由して、分岐・合流点PE3でラテンL80とラインL
82とに分岐する。ラインL80を流れる冷媒は、コン
プレッサ70、切換弁68、ラインL60Cを介して室
外熱交換器62(第1の凝縮器として機能)に流入し、
冷熱が供給される。一方、ラインL82を流れる冷媒
は、補助コンプレッサ128、ラインL86、ラインL
70、ラインL100を流れて、蓄熱槽100の熱交換
器100A(第1の凝縮器を補完する凝縮器として機能
する)に流入して、冷熱が供給される。
【0169】すなわち、ラインL60B側を流れる冷媒
は2系統に分岐され、室外熱交換器62或いは蓄熱槽1
00の熱交換器100Aにより、冷熱が付加される。そ
して、冷熱が付加された冷媒が流れる2系統のラインL
60CとL100は、分岐・合流点PE8で合流して、
分岐・合流弁66へ流れる。
【0170】ラインL62Bを流れる冷媒は、ラインL
90、切換弁72、ラインL96、ラインL100を経
て、分岐・合流点PE12で、ラインL102とライン
L104とに分岐される。ラインL102を流れる冷媒
は、コンプレッサ74、ラインL94、切換弁72を経
て、ラインL62Cを流れ、吸収冷温水機12の蒸発器
22(第2の凝縮器として機能)において冷熱が供給さ
れる。ラインL104を流れる冷媒は、補助コンプレッ
サ129、ラインL108、ラインL92を経て、ライ
ンL106を流れ、蓄熱槽100の熱交換器100B
(第2の凝縮器を補完する凝縮器として機能する)に流
入して、冷熱が供給される。
【0171】すなわち、ラインL62B側を流れる冷媒
も2系統に分岐され、吸収冷温水機12(の蒸発器2
2)或いは蓄熱槽100の熱交換器100Bにより、冷
熱が付加される。そして、冷熱が付加された冷媒が流れ
る2系統のラインL62CとL106は、分岐・合流点
PE17で合流して、分岐・合流弁66へ流れる。
【0172】分岐・合流弁66では、室外熱交換器62
側のラインL60C(矢印G1)と、吸収冷温水機12
に連通する側のラインL62C(矢印G2)とが合流し
て、ラインL60Aを流れる。このラインを流れる冷媒
は、熱的負荷である室内熱交換器60に供給されて、室
内空気に冷熱を供給する。
【0173】図25は、第8実施形態の暖房運転時の状
態を示している。暖房運転を行うに際しては、図25で
示す様に、開閉弁130、132、134、136、1
38、140、142、144は閉鎖される。切換弁6
8は、ラインL60CをラインL74と連通し、且つ、
ラインL72をラインL68に連通する様に切り換わ
る。一方、切換弁72は、ラインL62CをラインL9
6に連通し、且つ、ラインL94をラインL90に連通
する様に切り換わる。そして、コンプレッサ70、74
は駆動するが、補助コンプレッサ128、129は駆動
しない。
【0174】暖房運転に際しては、蓄熱槽100に連通
するラインは全て閉鎖される。そして、図25で示す暖
房運転の作用は、図16の暖房運転と同様である。
【0175】図26は第8実施形態の温熱蓄熱運転時を
説明するためのものでる。図17で関連して説明した様
に、温熱蓄熱運転は、例えば夜間の様に、熱的負荷が殆
どゼロと見なせるか或いは小さい場合であって、CGS
10は連続運転が為されている場合に、CGS10及び
吸収冷温水機12のみが稼動して、蓄熱槽100に温熱
を蓄熱している(蓄熱無負荷)運転状態を意味してい
る。
【0176】図26の冷熱蓄熱運転時においては、開閉
弁130、134、138、142は開放しており、開
閉弁132、136、140、144が閉鎖する。切換
弁68は、ラインL60CとラインL74とが連通し、
且つ、ラインL72とラインL68とが連通する様に切
り換わり、切換弁72は、ラインL62CとラインL9
6とが連通し、且つ、ラインL94とラインL90とが
連通する様に切り換わる。そして、室外機62側では、
コンプレッサ70と補助コンプレッサ128とが共に駆
動し、吸収冷温水機12側では、コンプレッサ74と補
助コンプレッサ129とが共に駆動する。
【0177】室外熱交換器62は第1の蒸発器として機
能し、冷媒に対して外気から熱量(温熱)を投入する。
加熱されて温熱を保有した冷媒は、ラインL60C、切
換弁68、ラインL74、ラインL78、ラインL80
或いはL82(L80或いはL82は並列に配置)、ラ
インL72、切換弁68、ラインL68、ラインL70
を経由して、ラインL100を流れ、蓄熱槽100の熱
交換器100Aに流入する。
【0178】熱交換器100Aは凝縮器(第1の凝縮
器)として機能し、ラインL100を流れる冷媒が保有
する熱量を蓄熱槽100内の熱媒に投入して(温熱の蓄
熱)、冷媒自体は降温せしめる。降温した冷媒は、ライ
ンL100、分岐・合流点PE8を介して、ラインL6
0Cを流過して、室外熱交換器62に戻る。以後、この
循環を繰り返す。
【0179】一方、吸収冷温水機12内の蒸発器22も
蒸発器(第2の蒸発器)として機能し、ラインL62C
内を流れる冷媒に対して、吸収冷温水機12内を循環す
る冷媒が保有する熱量(温熱)を投入する。
【0180】温熱を保有する冷媒は、ラインL60C、
切換弁72、ラインL96、ラインL100、ラインL
102或いはL104(L102、L104は並列に配
置されている)、ラインL94、切換弁72、ラインL
90、ラインL92を経て、ラインL106を流れ、蓄
熱槽100の熱交換器100Bに流入する。そして、ラ
インL106を流れる冷媒が保有する、熱量(温熱)を
蓄熱槽100内に投入する。換言すれば、熱交換器10
0Bも凝縮器(第2の凝縮器)として機能し、ラインL
106を流れる冷媒の温熱を蓄熱槽100内の熱媒に投
入して、零倍自体は降温される。
【0181】図26の状態におけるその他の作用は、図
17で示すのと同様である。
【0182】図27は、第8実施形態の蓄熱利用暖房運
転時の状態を示している。蓄熱利用暖房運転では、図1
8に関連して説明した様に、室外機(室外熱交換器)或
いは吸収冷温水機の蒸発器で冷媒に対して温熱を供給し
つつ、蓄熱槽においても温熱を供給し、熱的負荷である
室内機(室内熱交換器)において、室内空気に対して温
熱を供給する。しかし、図18では、室外熱交換器或い
は吸収冷温水機の蒸発器と、蓄熱槽とは、熱的負荷に対
して直列に配置されているが、図27では、室外熱交換
器或いは吸収冷温水機の蒸発器と、蓄熱槽とは、熱的負
荷に対して並列に配置されている点が相違する。
【0183】図27において、開閉弁130、136、
138、144は閉鎖されているが、開閉弁132、1
34、140、142は開放されている。切換弁68
は、ラインL60CとラインL74を連通し、且つ、ラ
インL72とラインL68とを連通する様に切り換わ
る。そして、切換弁72は、ラインL62CとラインL
96を連通し、且つ、ラインL94とラインL90を連
通する様に切り換わる。また、コンプレッサ70と補助
コンプレッサ128とは共に駆動し、コンプレッサ72
と補助コンプレッサ129も共に駆動する。
【0184】熱的負荷である室内熱交換器60におい
て、温熱を室内空気に供給した冷媒は、分岐・合流弁6
6において、ラインL60C(矢印B1)とラインL6
2C(矢印B2)とに分岐する。
【0185】ラインL60Cは、分岐・合流点PE8で
ラテンL100が分岐する。そして、ラインL60C
は、膨張弁126を経て、室外熱交換器62(第1の蒸
発器として機能)に連通し、ラインL60Cを流れる冷
媒は、室外熱交換器62により、外気から熱量(温熱)
が供給される。室外熱交換器62で温熱が投入された冷
媒はラインL60Cを流れ、切換弁68、ラインL74
を経由して、分岐・合流点PE2に向かう。
【0186】ラインL100を流れる冷媒は、蓄熱槽1
00の熱交換器100A(第1の蒸発器を補完する蒸発
器として機能)に流入して、蓄熱槽100内に蓄熱され
た温熱が供給されて昇温する。熱交換器100Aで加熱
された冷媒はラインL100を流れ、ラインL76を経
由して、分岐・合流点PE2に向かう。
【0187】室外熱交換器62で加熱された冷媒が流れ
るラインL74と、熱交換器100Aで加熱された冷媒
が流れるラインL76とは、分岐・合流点PE2で合流
する。そして、ラインL78、コンプレッサ70を介装
したラインL80或いはそれと並列に配置され且つ補助
コンプレッサ128を介装したラインL82(ラインL
84に連通している)、ラインL72、切換弁68、ラ
インL68を介して、ラインL60Bを流れ、分岐・合
流弁64に向かう。
【0188】すなわち、ラインL60C側を流れる冷媒
は2系統に分岐され、室外熱交換器62或いは蓄熱槽1
00の熱交換器100Aにより、温熱が投入される。そ
して、温熱が投入された冷媒が流れる2系統のライン
は、分岐・合流点PE2で合流して、分岐・合流弁64
へ流れるのである。
【0189】ラインL62Cは、分岐・合流点PE17
でラインL106が分岐している。そしてラインL62
Cは、膨張弁125を介して、吸収冷温水機12の蒸発
器22に連通する。吸収冷温水機12の蒸発器22(第
2の蒸発器として機能)において、ラインL62Cを流
れる冷媒に対して、吸収冷温水機12内を循環する冷媒
が保有する熱量(温熱)が投入され、加熱される。加熱
された冷媒はラインL62Cを流れ、切換弁72を介し
てラインL96を流れて、分岐・合流点PE11に向か
う。
【0190】分岐・合流点PE17で分岐したラインL
106は、蓄熱槽100の熱交換器100B(第2の蒸
発器を補完する蒸発器として機能)に流入して、ライン
L106内を流れる冷媒に対しては、蓄熱槽100内に
蓄熱された熱量(温熱)が供給され、加熱される。熱交
換器100Bで加熱された冷媒はラインL106を流
れ、分岐・合流点PE16を介してラインL98を流れ
て、分岐・合流点PE11に向かう。
【0191】吸収冷温水機12(の蒸発器22)で加熱
された冷媒が流れるラインL96と、蓄熱槽100で加
熱された冷媒が流れるラインL98は、分岐・合流点P
E11で合流する。そして、ラインL100に連通し、
コンプレッサ74を介装したラインL102或いはそれ
と並列に設けられ且つ補助コンプレッサ129を介装し
たラインL104(ラインL142と連通)、ラインL
94、切換弁72、ラインL90を経て、ラインL62
Bを流れて、分岐・合流弁64に向かう。
【0192】すなわち、ラインL62C側を流れる冷媒
も2系統に分岐され、吸収冷温水機12(の蒸発器2
2)或いは蓄熱槽100の熱交換器100Bにより、温
熱が投入される。そして、温熱が投入された冷媒が流れ
る2系統のラインは、分岐・合流点PE11で合流し
て、分岐・合流弁64へ流れる。
【0193】分岐・合流弁64では、室外熱交換器62
側のラインL60B(矢印G1)と、吸収冷温水機12
に連通する側のラインL62B(矢印G2)とが合流し
て、ラインL60Aを流れる。このラインを流れる冷媒
は、熱的負荷である室内熱交換器60に供給されて、室
内空気に温熱を供給する。
【0194】図27の状態における上述した以外の作用
は、図18で説明したのと同様である。
【0195】図28は第8実施形態の蓄熱利用除霜運転
時の状態を示す図である。図19に関連して説明した様
に、室外機(室外熱交換器)の除霜を行うデフロスト運
転においては、さほどエネルギを消費しないので、吸収
冷温水機12側のエネルギを使用する必要はない。その
ため、図28では、蓄熱槽100に蓄熱されている温熱
のみを用いて、室外機の除霜を行っている。
【0196】図28で示すように、デフロスト運転に際
しては、開閉弁132は開放されているが、その他の開
閉弁は閉鎖している。そのため、吸収冷温水機12に連
通する側の系統は全て遮断されている。切換弁68はラ
インL72とラインL60Cを連通する様に切り換えら
れており、コンプレッサ70は駆動するが、補助コンプ
レッサ128は駆動しない。
【0197】蓄熱槽100内の熱交換器100Aによ
り、蓄熱槽100に貯えられている温熱がラインL10
0を流れる冷媒に供給されて、当該冷媒を昇温する。昇
温された冷媒は、ラインL100を流れ、分岐・合流点
PE7、ラインL76、開閉弁132、分岐・合流点P
E2、ラインL78、コンプレッサ70を介装したライ
ンL80、ラインL72、切換弁68を介して、ライン
L60Cを流れ、室外熱交換器62に供給される。
【0198】室外熱交換器62において、冷媒が保有す
る熱量により除霜が行われ、冷媒は降温する。室外熱交
換器62を流過した冷媒はラインL60Cを流れ、分岐
・合流点PE8から再びラインL100を流れ、蓄熱槽
100に連通する。これにより、蓄熱槽100に貯えら
れた温熱による除霜が行われる。
【0199】図29は、第8実施形態において、暖房負
荷が比較的低い場合に行われる蓄熱利用放熱暖房運転を
説明している。暖房負荷が比較的低いため、蓄熱槽に蓄
熱された温熱のみで、暖房負荷を十分に賄うことが出来
る場合に、図29で示す様な運転が行われる。換言すれ
ば、図29で示す蓄熱利用放熱暖房運転では、温熱は蓄
熱槽100のみから供給され、室外熱交換器62及び吸
収冷温水機12からは供給されない。
【0200】温熱負荷である室内熱交換器60で、温熱
を室内の空気に供給して降温した冷媒は、ラインL60
Aを流れ、ラインL60Aは、分岐・合流弁66でライ
ンL60C(矢印B1)とラインL62C(矢印B2)
とに分岐する。
【0201】ラインL60Cは分岐・合流点PE8を経
由してラインL100に連通し、ラインL100を流れ
る冷媒は、蓄熱槽100の熱交換器100A(第1の蒸
発器として機能)に流入して、蓄熱槽100内に蓄熱さ
れた温熱が供給されて昇温する。熱交換器100Aで加
熱された冷媒はラインL100を流れ、ラインL76、
分岐・合流点PE2、ラインL78、コンプレッサ70
を介装したラインL80或いはそれと並列に配置され且
つ補助コンプレッサ128を介装したラインL82(ラ
インL84に連通している)、ラインL72、切換弁6
8、ラインL68を介して、ラインL60Bを流れ、分
岐・合流弁64に向かう。
【0202】すなわち、ラインL60C側を流れる冷媒
は蓄熱槽100の熱交換器100Aにおいてのみ、温熱
が投入される。
【0203】ラインL62Cは、分岐・合流点PE17
を経てラインL106に連通する。そして、蓄熱槽10
0の熱交換器100B(第2の蒸発器として機能)に流
入して、ラインL106内を流れる冷媒に対しては、蓄
熱槽100内に蓄熱された熱量(温熱)が供給され、加
熱される。熱交換器100Bで加熱された冷媒はライン
L106を流れ、分岐・合流点PE16、ラインL9
8、分岐・合流点PE11、ラインL100、コンプレ
ッサ74を介装したラインL102或いはそれと並列に
設けられ且つ補助コンプレッサ129を介装したライン
L104(ラインL142と連通)、ラインL94、切
換弁72、ラインL90を経て、ラインL62Bを流れ
て、分岐・合流弁64に向かう。
【0204】すなわち、ラインL62C側を流れる冷媒
も、蓄熱槽100の熱交換器100Bにおいてのみ、温
熱が投入される。
【0205】分岐・合流弁64では、熱交換器100A
に連通するラインL60B(矢印G1)と、熱交換器1
00Bに連通する側のラインL62B(矢印G2)とが
合流して、ラインL60Aを流れる。このラインを流れ
る冷媒は、熱的負荷である室内熱交換器60に供給され
て、室内空気に温熱を供給する。
【0206】図30は本発明の第9実施形態に係る複合
冷暖房システムを示している。蓄熱槽冷媒ライン分離型
のシステムを採用している図21−図29の第8実施形
態では、蓄熱槽100には2つの熱交換器100A、1
00Bが設けられている。これに対して、蓄熱槽冷媒ラ
イン一体型のシステムを採用している図30の第9実施
形態では、蓄熱槽100には1つの熱交換器100Eの
みが用いられている。
【0207】図30において、分岐・合流弁150、1
52が設けられている。図21−図29の第8実施形態
では、吸収冷温水機12に連通する系統(ラインL62
側)において、蓄熱槽100(の熱交換器100B)に
はラインL106が直接連通していた。これに対して、
図30の第9実施形態では、(図21−図29の第8実
施形態における)ラインL106は往復2本のラインL
106A、L106Bに分離されており、ラインL10
6Aは分岐・合流弁152により(ラインL100に連
通する)ラインL152に連通し、ラインL106Bは
分岐・合流弁150により(ラインL100に連通す
る)ラインL152に連通している。
【0208】図21−図29の第8実施形態におけるラ
インL106に相当する2本のラインL106A、L1
06Bが、それぞれ分岐・合流弁150、152、ライ
ンL150、L152を介して蓄熱槽100の熱交換器
100Eに連通している結果、ラインL60を流れる冷
媒も、ラインL62を流れる冷媒も、共に熱交換器10
0Eで蓄熱槽100内の熱媒と熱交換をすることにな
る。
【0209】図30の第9実施形態におけるその他の構
成及び作用効果は、図21−図29の第8実施形態と同
様である。
【0210】図3−図5の実施形態では、(排熱焚)吸
収冷温水機12の駆動熱源としてCGS10の温排熱
(蒸気、温水を含む)が用いられている。これに対して
図31の実施形態では、温熱媒体用ラインL1には、外
部の熱源OGからの温熱流体が流れるラインL150が
合流(PG31−1、PG31−2)している。そのた
め図31の実施形態では、CGS10で発生する温排熱
に加えて、外部熱源OGから供給される温熱流体(蒸
気、温水を含む)が、温熱媒体用ラインL1及び再生器
18(排熱焚再生器)を介して、吸収冷温水機12に投
入される。図31で示す実施形態におけるその他の構成
及び作用効果については、図3−図5の実施形態と概略
同様である。
【0211】図31における外部熱源OGとしては、例
えば、工場排熱の様な他の外部エネルギ源や、太陽エネ
ルギ、地熱等の自然エネルギを利用する設備、その他が
利用可能である。また、図31において、符号CTは冷
却塔を示している。
【0212】図32の実施形態は、図31と同様に、外
部熱源OGにより吸収冷温水機12を駆動している。こ
こで、図31の実施形態では、CGS10の温排熱(蒸
気、温水を含む)と、外部熱源OGの温熱流体(蒸気、
温水を含む)とが合流して、吸収冷温水機12(の再生
器18)へ供給されている。これに対して、図32の実
施形態では、吸収冷温水機12の再生器18へ供給され
るのは、外部熱源OGの温熱流体(蒸気、温水を含む)
のみである。すなわち図32では、CGS10の温排熱
は、ラインL1Sを介して系外の他の熱的負荷FSへ供
給される。そして、外部熱減OGで発生した温熱は、ラ
インL151を介して、吸収冷温水機12の再生器18
に送られて、駆動熱源として作用するのである。図32
の実施形態のその他の構成及び作用効果については、図
31(或いは図3−図5)の実施形態と同様である。
【0213】なお、図示の実施形態はあくまでも例示で
あり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではないこと
を付記する。例えば、コージェネレーションシステムと
電動冷凍機又は(電動冷凍機に代えて)ガスエンジンヒ
ートポンプを用いる事も可能である。
【0214】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 負荷が無視出来るほど小さい場合(無負荷蓄
熱)、負荷は無視できないが冷凍機で生成した全ての冷
熱を投入するほど大きくはない場合(蓄熱一部負荷)、
冷凍機で生成した全ての冷熱を投入しなければならない
ほど冷熱負荷が大きい場合(或いは、負荷ピーク)の全
ての場合について、生成された冷熱を浪費すること無
く、蓄熱或いは投入することが出来る。 (2) 蓄熱された冷熱を有効に消費することにより、
CGSや冷凍機、その他の熱源設備の容量を減じること
が可能である。 (3) 冷熱の需要が時刻により差が出るが、当該需要
の差とは無関係に冷熱を生成しても、生成された冷熱が
無駄になることが無い。 (4) 電動冷凍機が駆動するときは、常に定格運転で
冷熱を生成する様にせしめて、電動冷凍機の運転効率を
向上することが出来る。 (5) コジェネレーションシステムを常時稼動せしめ
ても無駄が発生することが無くなり、省エネルギの要請
に合致せしめつつランニングコストを低減して、初期投
下資本の回収期間を短縮することが出来る。 (6) 従来の電気を利用する蓄熱システムに加えて、
コージェネレーションの排熱を利用して冷熱を生成・蓄
熱することが出来る。 (7) 各種運転状対に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施形態を示すブロック図。
【図4】第3実施形態の冷房運転時を説明するブロック
図。
【図5】第3実施形態の暖房運転時を説明するブロック
図。
【図6】本発明の第4実施形態を示すブロック図。
【図7】第4実施形態の冷房運転時を説明するブロック
図。
【図8】第4実施形態の暖房運転時を説明するブロック
図。
【図9】第4実施形態の除霜運転時を説明するブロック
図。
【図10】本発明の第5実施形態を示すブロック図。
【図11】第5実施形態の除霜運転時を説明するブロッ
ク図。
【図12】本発明の第6実施形態を示すブロック図。
【図13】第6実施形態の冷房運転時を説明するブロッ
ク図。
【図14】第6実施形態の冷熱蓄熱運転時を説明するブ
ロック図。
【図15】第6実施形態の蓄熱利用冷房運転時を説明す
るブロック図。
【図16】第6実施形態の暖房運転時を説明するブロッ
ク図。
【図17】第6実施形態の温熱蓄熱運転時を説明するブ
ロック図。
【図18】第6実施形態の蓄熱利用暖房運転時を説明す
るブロック図。
【図19】第6実施形態の蓄熱利用除霜運転時を説明す
るブロック図。
【図20】本発明の第7実施形態を示すブロック図。
【図21】本発明の第8実施形態を示すブロック図。
【図22】第8実施形態の冷房運転時を説明するブロッ
ク図。
【図23】第8実施形態の冷熱蓄熱運転時を説明するブ
ロック図。
【図24】第8実施形態の蓄熱利用冷房運転時を説明す
るブロック図。
【図25】第8実施形態の暖房運転時を説明するブロッ
ク図。
【図26】第8実施形態の温熱蓄熱運転時を説明するブ
ロック図。
【図27】第8実施形態の蓄熱利用暖房運転時を説明す
るブロック図。
【図28】第8実施形態の除霜運転時を説明するブロッ
ク図。
【図29】第8実施形態の蓄熱利用放熱暖房運転時を説
明するブロック図。
【図30】本発明の第9実施形態のブロック図。
【図31】本発明の他の実施形態のブロック図。
【図32】本発明のさらに別の実施形態を示すブロック
図。
【図33】従来の蓄熱システムの1例を示すブロック
図。
【図34】図33とは異なる従来技術を示すブロック
図。
【図35】図33、図34とは異なる従来技術を示すブ
ロック図。
【図36】図33−図35とは異なる従来技術を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
10・・・コージェネレーションシステム(CGS) 12・・・排熱焚吸収冷温水機 1、14A、14B・・・電動冷凍機(圧縮式冷凍機) 1、16・・・水蓄熱槽 L・・・熱的負荷(冷熱負荷) 18・・・再生器(排熱焚再生器) 19・・・発電手段 20A、20B、42、44、46・・・コンプレッサ CG・・・商用電源 22、24A、24B・・・蒸発器 36、48・・・氷蓄熱槽

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収冷温水機と、圧縮式冷凍機と、蓄熱
    槽とを備えており、吸収冷温水機で生成した冷熱及び圧
    縮式冷凍機で生成した冷熱は共に蓄熱槽で蓄熱され、吸
    収冷温水機は圧縮冷凍機に優先して稼働される様に構成
    されていることを特徴とする複合冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮式冷凍機は電動冷凍機である請
    求項1、2のいずれかの複合冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮式冷凍機は機械的に駆動される
    請求項1、2のいずれかの複合冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 吸収冷温水機と、圧縮式冷凍機とを備え
    ており、該圧縮冷凍機は、第1のコンプレッサと、冷房
    時には凝縮器として作用し且つ暖房時には蒸発器として
    機能する第1の熱交換器と、熱的負荷として作用する第
    2の熱交換器と、第1のコンプレッサと第1の熱交換器
    と第2の熱交換器とを連通する第1の冷媒管路と、第2
    の冷媒管路とを有しており、第2の冷媒管路は、第1の
    冷媒管路から分岐して、第2のコンプレッサを経由し
    て、前記吸収冷温水機の圧縮器に連通して、第1の冷媒
    管路と合流しており、第1の冷媒管路及び第2の冷媒管
    路には、流路切換弁が各々介装されていることを特徴と
    する複合冷暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の冷媒管路には、第2のコンプ
    レッサ及び流路切換弁をバイパスするバイパスライン
    と、該バイパスラインに介装された開閉弁、とが設けら
    れている請求項5の複合冷暖房装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の冷媒管路には、第1のコンプ
    レッサ及び流路切換弁をバイパスするバイパスライン
    と、該バイパスラインに介装された開閉弁、とが設けら
    れている請求項5の複合冷暖房装置。
  7. 【請求項7】 蓄熱槽を備えており、該蓄熱槽、第1の
    熱交換器及び吸収冷温水機で冷媒に冷熱或いは温熱が投
    入されて第2の熱交換器に供給される際には、第1の熱
    交換器と蓄熱槽の双方を流過した冷媒と、吸収冷温水機
    と蓄熱槽の双方を流過した冷媒とが合流する様に構成さ
    れており、運転モードにより冷媒の配管系を切り換える
    様に冷媒の経路には開閉弁が介装されている請求項3の
    複合冷暖房装置。
  8. 【請求項8】 前記蓄熱槽には、第1の熱交換器を流過
    する冷媒と熱交換を行うための熱交換器と、吸収冷温水
    機を流過する冷媒と熱交換を行うための熱交換器、とが
    設けられている請求項8の複合冷暖房装置。
  9. 【請求項9】 第1の熱交換器を流過する冷媒と吸収冷
    温水機を流過する冷媒とは、前記蓄熱槽の熱交換器を流
    過する際には合流する様に構成されている請求項8の複
    合冷暖房装置。
  10. 【請求項10】 蓄熱槽を備えており、該蓄熱槽、第1
    の熱交換器及び吸収冷温水機で冷媒に冷熱或いは温熱が
    投入されて第2の熱交換器に供給される際には、第1の
    熱交換器側を流れる冷媒は第1の熱交換器或いは蓄熱槽
    の何れか一方を流過してから他方と合流し、吸収冷温水
    機側を流れる冷媒は吸収冷温水機或いは蓄熱槽の何れか
    一方を流過してから他方と合流し、第1の熱交換器側を
    流れる冷媒と吸収冷温水機側を流れる冷媒が合流して第
    2の熱交換器へ供給される様に構成されており、運転モ
    ードにより冷媒の配管系を切り換える様に冷媒の経路に
    は開閉弁が介装されている請求項3の複合冷暖房装置。
  11. 【請求項11】 前記蓄熱槽には、第1の熱交換器側を
    流れる冷媒と熱交換を行うための熱交換器と、吸収冷温
    水機側を流れる冷媒と熱交換を行うための熱交換器、と
    が設けられている請求項11の複合冷暖房装置。
  12. 【請求項12】 第1の熱交換器側を流れる冷媒と吸収
    冷温水機側を流れる冷媒とが、前記蓄熱槽の熱交換器を
    流過する際に合流する様に構成されている請求項11の
    複合冷暖房装置。
  13. 【請求項13】 吸収冷温水機の駆動源は、コージェネ
    レーションシステムの低温排熱、自然エネルギ、外部熱
    源から供給される温熱の何れか1つであるか、或いは、
    2つ以上の組み合わせである請求項1−12の何れか1
    項の複合冷暖房装置。
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ITBO20130479A1 (it) * 2013-09-09 2015-03-10 Luca Invernizzi Modulo idronico polivalente modulante
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