JP3169262U - 獣おどし撃退装置 - Google Patents

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加藤 正明
正明 加藤
覚太郎 仲
覚太郎 仲
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淳一 山崎
一敏 柳村
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株式会社 日本計器鹿児島製作所
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Abstract

【課題】周囲が一定の暗さになれば、すなわち夜間になれば、獣が田畑に近づかないように高輝度LEDを不規則に点滅させ、それでも獣が農作物に近づいてきた場合には犬の鳴き声を発するとともに白色超高輝度LEDによる稲光を出すことにより周囲の状況に応じて効果的に獣を威嚇撃退することができる獣おどし撃退装置を提供する。【解決手段】獣おどし撃退装置20は田畑の周辺に設置される。夜間になれば獣たとえば猪が田畑に近づかないように赤LED14,緑LED15,青LED16を不規則に点滅させる。猪が近づくと、焦電形赤外線センサ10は猪の体温を検知し、パワーLED9による稲光およびスピーカ11から獣を追いかけるような犬の鳴き声を発する。超高輝度LEDを稲光として使用しているため、猪に与える衝撃は大であり、同時に犬の鳴き声を発することは、一層、猪を驚かすのに効果がある。【選択図】図1

Description

本考案は、主に夜間に行動する猪,鹿,狸やイタチ、さらには、猿,カラスなどの小動物から田畑の作物の被害を防止する目的で田畑の周囲などに設置され、さらには人家の門脇などに設置し不審者を撃退する目的でも使用することができる獣おどし撃退装置に関する。
鳥獣から農作物などの被害を防止するために鳥獣を撃退する方法が種々提案されている。
特許文献1の鳥獣撃退方法および機器は上記目的で提案されている。この提案は鳥獣が撃退法の発現を観察・学習・理解できないようにすることで、驚愕・畏怖する効能の減退・喪失を招来しないようにするものである。
具体的には獲物を狙って襲来する鳥獣の侵入路の獲物の前面に、赤外線センサー、フラッシュライト、発音機及び電源が組み込まれた機器を設置し、赤外線センサーは常時電源を「入」にして鳥獣の侵入方向に感知方向を向け、フラッシュライト及び発音機は、通常時は電源を「切」にして作動させず、侵入路から鳥獣が侵入し、2〜5mの距離に接近した時点で赤外線センサーがこれを感知して、フラッシュライト及び発音機の電源を「入」にして、フラッシュライトの閃光点滅と発音機にセットしてある銃音と人の怒声等の録音威嚇音を突発的に発せしめることによって鳥獣を驚愕・畏怖・退散せしめ、これを赤外線センサーが感知して再びフラッシュライト及び発音機の電源を「切」にして作動を停止させ、これを繰り返すことによって鳥獣の経験学習を封じ込めるものである。
特許文献2の害獣撃退装置は害獣に繰り返し刺激を与えたとしても大きなダメージを与えず、且つ「慣れ」を生じさせない装置を提供することを目的としたものである。この装置は周囲の明るさを検出する光センサと、害獣の接近を検出する赤外線感知センサと、赤外線感知方向に対し紫外線を照射する紫外線照射LED及び白色光照射LEDとを具備する光源と、この光源を所定の高さに設置する支柱と、光センサにより周囲の明るさが設定レベル以下になったことを検知した状態において赤外線感知センサから害獣接近検知信号出力により紫外線照射LEDと白色光照射LEDとを間欠点滅させる制御回路とで構成されたものである。
特開2006−158372号公報 実用新案登録第3153448号公報
前者は鳥獣の侵入方向に感知方向を向けた赤外線センサーに電源を入れておき、鳥獣が侵入したときこれを検知することによりフラッシュライト及び発音機に電源を入れて、フラッシュライトの閃光点滅と発音機で銃音と人の怒声等を突発的に発せしめるものである。フラッシュライトの閃光点滅とともに発音機から発するものは、人の怒声であり、一定の効果はあるものの常に確実に撃退できる音ではないと考えられる。人の怒声は鳥獣を追い払う場合に、使われ易い撃退音であるから、鳥獣も比較的慣れやすい。
また、これらフラッシュライト閃光点滅と発音機からの音発生以前、すなわち鳥獣が近づく前の段階で、鳥獣が近づきにくい光などを発生して田畑に近づけさせないという方法は講じられていない。
後者は光センサが周囲の明るさが設定レベル以下になったとき、すなわち一定の暗さになったことを検知した場合に、赤外線感知センサが害獣の接近を検出すると、赤外線感知方向に対し紫外線照射LEDにより紫外線を照射するとともに白色光照射LEDにより白色光を照射するようになっている。
上述したようにかなり遠い距離から害獣を近づけさせないための方策をとっておらず、所定の距離まで害獣が近づいたときに紫外線と白色光の点灯,消灯時間や発光強度を変えたりして照射するものである。音による撃退方法は、単純な音や射撃音などによる威嚇音しか講じていない。
本考案の目的は、周囲が一定の暗さになれば、すなわち夜間になれば、獣が田畑に近づかないように高輝度LEDを不規則に点滅させ、それで獣が農作物に近づいてきた場合には犬の鳴き声を発するとともに白色超高輝度LEDによる稲光を出し、犬の鳴き声と稲光は、状況に応じて、犬の鳴き声および稲光発光を無くすか、夜だけ両方を発生させるか、昼および夜に発生させるか、のいずれかを選択できるように構成することにより、周囲の状況に応じて効果的に獣を威嚇撃退することができる獣おどし撃退装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本考案による請求項1の獣おどし撃退装置は、明るさを検知するセンサと、前記センサが一定以下の暗さを検出したとき、点滅する高輝度LEDと、所定の角度範囲が検知範囲であり、この検知範囲で動物の接近による熱を感知する赤外線センサと、前記赤外線センサが所定の熱を感知したとき、犬の鳴き声を発する音発生手段と、前記赤外線センサが所定の熱を感知したとき、白色超高輝度LEDを稲光発光する稲光発光手段と、前記各回路の電源となる電池とを備えたことを特徴とする。
本考案による請求項2は、請求項1記載の考案において前記高輝度LEDは、赤色LED2個,青色LED2個および緑色LED2個より構成し、それぞれは不規則に点滅することを特徴とする。
本考案による請求項3は、請求項1または2記載の考案において前記音発生手段により犬の鳴き声を発生させるとともに前記稲光発光手段により白色超高輝度LEDを稲光発光することを、夜のみか、昼および夜に発生させるか、または犬の鳴き声および白色超高輝度LEDによる稲光を発生させないようにするか、のいずれかに切り替える切替手段を設けたことを特徴とする。
本考案による請求項4は、請求項1,2または3記載の考案において犬の鳴き声および白色超高輝度LEDが動作した場合、この動作回数をカウントするカウント手段を備えたことを特徴とする。
本考案による請求項5は、請求項1,2,3または4記載の考案において太陽電池パネルを設け、該太陽電池パネルで発電した電力を電源にすることを特徴とする。
本考案による請求項6は、請求項1,2,3,4,5または6記載の考案において前記所定の角度は動物の侵入方向に対し120度の角度範囲であって、前記赤外線センサの感度は5mから8,9mであることを特徴とする。
上記構成によれば、周囲の状況に応じて撃退のための光や犬の鳴き声を出すため、従来の装置に比較し効果的に猪,鹿,狸やイタチ、さらには、猿,カラスなどの小動物を威嚇撃退し、田畑の作物の被害を防止できる。
本考案による獣おどし撃退装置の外観の実施の形態を示す図である。 図1の装置に用いる回路の実施の形態を示すブロック図である。 図2の制御部の詳細を示す図である。 本考案による獣おどし撃退装置の使用例を示す図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本考案による獣おどし撃退装置の外観の実施の形態を示す図である。
前面パネル21の中央付近横一列に電源スイッチ1,モード切替スイッチ2,センサ感度調整つまみ5および音量調整つまみ6が配置されている。また、上部に反応回数ボタン3およびリセットボタン4が設置されている。中央上部にパワーLED9,その左右に赤LED14,14,緑LED15,15,青LED16,16がそれぞれ配置されている。さらに照度検出センサ7が中央部に配置されている。前面パネル21の中央下方にはスピーカ11が、さらに前面パネル21の下側に焦電形赤外線センサ10が設けられている。
前面パネル21の上側に太陽電池13が、スピーカ11の背部に電池収容部12がそれぞれ設けられている。電池収容部12には太陽電池13で得られた電気エネルギーを充電できる充電式電池または乾電池が収容される。
モード切替スイッチ2は3つの動作モードの1つを選択するためのスイッチで、昼夜モードの位置は昼および夜に、夜モードの位置は夜のみにそれぞれ焦電形赤外線センサ10を反応させるもので、犬の声(獣を追いかけるときの鳴き声、例えば、3回ウォン!,ウォン!,ウォン!と鳴き、この繰り返し)とパワーLED9の稲光を発生させる。なお、暗くなれば、3色のLED14,15,16が点滅する。無しの位置は焦電形赤外線センサ10を反応させないモードであり、暗くなると3色のLED14,15,16が点滅する。
反応回数ボタン3は該ボタンを押すことにより、焦電形赤外線センサ10が反応した回数をLEDの色別に表示するものである。例えば、赤の点滅は一の位、緑の点滅は十の位,青の点滅は百の位をそれぞれ示し、赤2回,緑5回,青1回の点滅では152回反応したことを示す。この点滅表示は、赤LED14,緑LED15,青LED16を用いて表される。
リセットボタン4は、該ボタンを押すことにより焦電形赤外線センサ10が反応した回数をリセットして「0」にするものである。なお、作業者がリセットを掛けて離れるときは焦電形赤外線センサ10が反応しても、カウントされないようになっている。
センサ感度調整つまみ5は、焦電形赤外線センサ10の感度の大小を調整するもので、獣の接近距離(温度変化)に応じてパワーLEDを稲光発光させるタイミングを変えるものである。
音量調整つまみ6は犬の鳴き声の大きさを調整するものである。
照度検出センサ7は周囲の明るさを検出し、一定の明るさ以下になったとき、例えば赤LED14,緑LED15,青LED16のうち、2つずつをランダムに点滅させる。
パワーLED9は、焦電形赤外線センサ10が反応すると、犬の鳴き始めに例えば10回点滅する。
焦電形赤外線センサ10は温度の変化で動物を検出するセンサであり、正面を中心に略120度の範囲で検出可能である。焦電形赤外線センサ10の感度は5mから8,9mであり、感度増大はアンプの増幅度を増加させることにより行う。
スピーカ11は焦電形赤外線センサ10が反応したとき、例えば、犬の鳴き声を3回,16秒間流す。
図2は、図1の装置に用いる回路の実施の形態を示すブロック図である。
制御部27に入力部として照度検出センサ7,熱感知センサ(焦電形赤外線センサ)10および操作部(電源スイッチ1,モード切替スイッチ2,反応回数ボタン3,リセットボタン4,センサ感度調整つまみ5,音量調整つまみ6)が接続されている。また、電源部24が接続されている。出力部として増幅部26を介して音声部(防水スピーカ)25が接続され、さらに赤LED14,緑LED15,青LED16の高輝度LEDよりなる表示部28および超高輝度LEDで構成される稲光発光部29が接続されている。
図3は図2の制御部の詳細を示す図である。
電源を投入すると、制御部27は赤LED14,緑LED15,青LED16で構成される表示部28の点滅動作,稲光発光部29のパワーLED9の稲光発光,音声部25の犬の鳴き声の発生のための動作を開始させる。例えば、モード切替スイッチ2が昼夜のモードに設定されていたとする。
制御部27の照度検出部は、照度検出センサ7が所定の明るさ以下になったことを検出すると表示部駆動部を駆動させて、赤LED14,緑LED15,青LED16を2個ずつランダムに点滅させる。
熱感知監視部は動物の接近を温度変化により監視する。熱感知監視部は熱感知センサ10がセンサ感度調整つまみ5で調整された温度を感知すると、稲光発光駆動制御部を起動し、稲光発光部29のパワーLED9を発光させ、例えば10回点滅させる。同時に音声発生制御部により音声部25から犬の鳴き声を例えば3回,16秒発生させる。
このように動作させることにより、田畑などに設置した獣おどし撃退装置に接近してくる動物をおどし、退散させるように働く。1回、熱感知センサが働くと、制御部27は反応回数のカウントを「1」加算する。繰り返し、動物が接近すれば、上記動作が繰り返され、その都度反応回数のカウントを加算する。
図4は本考案による獣おどし撃退装置の使用例を示す図である。
獣おどし撃退装置20は下部にポール33の一端部を取り付け、ポールの他端部を畑32の周辺の地中に突き刺すことにより設置される。夜間になれば獣が田畑に近づかないように赤LED14,緑LED15,青LED16を不規則に点滅させる。にもかかわらず獣、例えば、猪親子31が接近すると、焦電形赤外線センサ10は猪の体温を検知し、パワーLED9から稲光を発し、スピーカ11から犬の鳴き声30を発する。稲光と犬の鳴き声により猪親子31を威嚇し、退散させる。超高輝度LEDを稲光として使用しているため、猪に与える衝撃は大であり、同時に獣を追いかけるときの犬の鳴き声を発することは、一層、猪を驚かすのに効果がある。
以上の実施の形態における焦電形赤外線センサは正面を中心に120度の範囲で検出する例を示したが、検出角度はこの角度にかぎらず、さらに大きな角度または小さい角度で検出するようにすることもできる。さらに図2,図3の電源部に乾電池を使用する例を示したが、図1に示すように充電式電池を使用し、日中、日が照っているときは太陽電池パネルから充電するようにして電池交換の手間を省くこともできる。
稲光発光部の発光回数が10回点滅する例を示したが、発光動作は10回以上または10回以内にすることもできる。また、同時に犬の鳴き声を3回,16秒発生させているが、犬の鳴き声の発生回数,時間を3回,16秒に限ることはなく、3回より多くまたは少なく、時間も16秒より長くまたは短く発生させることもできる。
なお、この装置を人家の門脇などに設置し不審者を撃退する目的でも使用可能である。
猪,鹿,狸やイタチ、さらには、猿,カラスなどの小動物から田畑の作物の被害を防止する獣おどし撃退装置である。
1 電源スイッチ
2 モード切替スイッチ
3 反応回数ボタン
4 リセットボタン
5 センサ感度調整つまみ
6 音量調整つまみ
7 照度検出センサ
9 パワーLED
10 焦電形赤外線センサ(熱感知センサ)
11 スピーカ
12 電池収容部
13 太陽電池
14 赤LED
15 緑LED
16 青LED
20 獣おどし撃退装置
21 前面パネル
24 電源部(乾電池)
25 音声部(防水スピーカ)
26 増幅部(オペアンプ)
27 制御部
28 表示部
29 稲光発光部(超高輝度LED)

Claims (6)

  1. 明るさを検知するセンサと、
    前記センサが一定以下の暗さを検出したとき、点滅する高輝度LEDと、
    所定の角度範囲が検知範囲であり、この検知範囲で動物の接近による熱を感知する赤外線センサと、
    前記赤外線センサが所定の熱を感知したとき、犬の鳴き声を発する音発生手段と、
    前記赤外線センサが所定の熱を感知したとき、白色超高輝度LEDを稲光発光する稲光発光手段と、
    前記各回路の電源となる電池と、
    を備えたことを特徴とする獣おどし撃退装置。
  2. 前記高輝度LEDは、赤色LED2個,青色LED2個および緑色LED2個より構成し、それぞれは不規則に点滅することを特徴とする請求項1記載の獣おどし撃退装置。
  3. 前記音発生手段により犬の鳴き声を発生させるとともに前記稲光発光手段により白色超高輝度LEDを稲光発光することを、夜のみか、昼および夜に発生させるか、または犬の鳴き声および白色超高輝度LEDによる稲光を発生させないようにするか、のいずれかに切り替える切替手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の獣おどし撃退装置。
  4. 犬の鳴き声および白色超高輝度LEDが動作した場合、この動作回数をカウントするカウント手段を備えたことを特徴とする請求項1,2または3記載の獣おどし撃退装置。
  5. 太陽電池パネルを設け、該太陽電池パネルで発電した電力を電源にすることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の獣おどし撃退装置。
  6. 前記所定の角度は動物の侵入方向に対し120度の角度範囲であって、前記赤外線センサの感度は5mから8,9mであることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の獣おどし撃退装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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