JP2018196344A - 野生害獣の撃退装置 - Google Patents

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豊 大泉
Yutaka Oizumi
豊 大泉
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【課題】検証結果に基づいて猪を確実に撃退する装置を提供する。【解決手段】超音波の送波器と、該送波器の送波方向と同方向に光を照射する発光器と、野生害獣を検知して前記超音波送波器と発光器の駆動信号を発する少なくとも一つのセンサとを備え、前記センサは、検知距離20mで検知角度100度の検知範囲を有し、前記送波器は、互いに異なる周波数の超音波を発する2機の超音波スピーカによって干渉波を生成すると共に、10m先の正面位置における音圧レベルが少なくとも70dBとなる出力で駆動し、前記発光器は、少なくとも10000ルーメンのLED光源を有し、12m先の正面位置において少なくとも25ルクスの照度で点滅駆動する。【選択図】図1

Description

この発明は、猪に代表される比較的大型の野生害獣を撃退する装置に関する。
近年、猪や鹿といった大型の野生動物による農作物被害が急増しており、狩猟による個体数の調整が図られているが、依然として被害が後を絶たない。その対策として農地に柵を設けることが有効であるが、導入に多額の費用がかかったり、柵の保守点検に手間がかかったりするため、容易に導入できるものではない。特に、電気柵とした場合は、不用意に近づいた人間が感電した事故例もある。
他方、同じ有害動物でも、ゴキブリやネズミといった比較的小型のものについては、その撃退装置として従来から超音波を利用したものが公知である。その中で撃退効果が確認できた具体例として、異なる周波数帯域を有する複数の超音波送波器の中から一つを不規則に選択し、そのドライブ回路の駆動周波数と駆動時間を不規則に制御するものがあった(特許文献1)。
この装置によれば、駆動の都度、異なる周波数の超音波が発せられることで、対象動物の慣れを防止して、撃退効果が長期に持続することが確認された。したがって、この装置を猪等の大型野生害獣にも適用できれば、柵よりも低コストで導入でき、人への安全性も確保できる。
特開平7−107893号公報
しかしながら、特許文献1の装置をそのまま、猪や鹿などの大型野生害獣に適用したみたところ、撃退効果を持たないことが本出願人によって確認された。特許文献1の装置は屋内での使用を想定しており、屋外で使用するには超音波の出力(音圧レベル)が小さいことが原因の一つと考えられるが、確かな効果を得るための出力値は未知であり、そもそも超音波の出力を増大するだけで大型野生害獣に対して持続的効果が得られるかどうかは不明であった。
本発明は上述した課題を解決することを目的として、数々の実験・検証を行った末に完成したものであり、超音波の送波器と、該送波器の送波方向と同方向に光を照射する発光器と、野生害獣を検知して前記超音波送波器と発光器の駆動信号を発する少なくとも一つのセンサとを備え、前記センサは、検知距離20mで検知角度100度の検知範囲を有し、前記送波器は、互いに異なる周波数の超音波を発する2機の超音波スピーカによって干渉波を生成すると共に、10m先の正面位置における音圧レベルが少なくとも70dBとなる出力で駆動し、前記発光器は、少なくとも10000ルーメン(lm)のLED光源を有し、12m先の正面位置において少なくとも25ルクス(lx)の照度で点滅駆動するものとした。そして、この装置を頻繁に猪が出没していた私有地に設置し、非公開にて実験した結果、猪に対する撃退効果を長期(1年以上)にわたり確認することができた。また、鹿その他の害獣が出没しないことも確認された。
このように、本発明では超音波と光の相乗効果によって撃退効果を奏するものであるが、何れの出力もこの種装置の10倍以上であり、しかも、超音波については2機の超音波スピーカによって生成される干渉波が70dB以上の高音圧レベルでうねりを生じさせること、及び、光については非常に明るい光が短周期で点滅することでちらつきを生じさせることが、害獣撃退とその持続性に寄与しているものと推測される。
なお、発光器の点滅周期は、0.2秒未満の周期で点灯と消灯を繰り返すことが好ましく、本出願人の実験では0.13秒の点滅周期としたときに最も撃退効果が確認できた。
また、上記手段においては、超音波送波器や発光器、またセンサの取付位置(高さ)は、対象とする害獣の大きさ(体高)や設置場所の周辺環境に応じて調整する。一例として、猪を撃退対象として、住宅の庭のような平地に設置するのであれば、センサは地上から55cm、超音波送波器と発光器は地上から50cmとすることが好ましい。
さらに、センサと、超音波送波器及び/又は発光器とを当該ケーシングボックスをユニット化することによって、これら機器の制御回路等をケーシングボックスに集約して保護することができる。また、ケーシングボックスを支柱に対して高さ調整可能で、且つ、水平方向に首振り可能に設けることが好ましい。この場合、ケーシングボックスには、センサを必須として、超音波送波器のみ、発光器のみ、超音波送波器と発光器の双方をユニット化する3パターンが存在するが、何れにしても、各機器の高さ位置を設置環境に応じて調整することができるうえ、超音波とLED光は指向性が強いが、回転動作によって撃退範囲を拡大させることができるからである。なお、回転態様は任意の角度を正逆に往復する他、360度の全範囲で回転させるようにすれば、より撃退範囲を拡大させることができる。
さらにまた、超音波スピーカは圧電スピーカであることが好ましい。低電力で高出力だからである。
一方、発光器は、さらに照射角120度の拡散レンズを有することが好ましい。照射範囲を拡大することができるからである。
発光器は、さらにまた、昼光色フィルターを有して、色温度を2700〜5000ケルビンに色調調整することが好ましい。一層の撃退効果が得られるからである。
本発明の装置は、猪等の比較的大型の野生害獣に対して、長期にわたり、撃退効果が実証されたものであり、人体に影響を及ぼさない安全性も確認されたものである。
本発明の第一の実施形態に係る撃退装置の全体概略図
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る撃退装置の全体概略図であり、図中、1は本体ケーシングボックス、2は本体ケーシングボックス1を高さ調整可能に支持する支柱(ステンレス製ポール)である。 本体ケーシングボックス1は、防水性能IP65を有して、超音波送波器3と、発光器4と、センサ5を収容している。
超音波送波器3は、2機の超音波スピーカ3a・3bを有し、これらから互いに異なる周波数の超音波を発するようにしている。それぞれの周波数は超音波周波数帯域において干渉波を生成するものであればよいが、周波数差によりうねりを生じさせる必要がある。また、音圧レベルに関しては、例えば支柱2に地上から50cmの高さ位置に取付けたとき、10m先の正面位置において少なくとも70dbの出力が得られるようにする。なお、超音波スピーカ3a・3bは圧電スピーカ(ピエゾツイータ)であることが低電力高出力の観点から好ましく、上記音圧レベルを得るための電源も24VのACアダプタで済む。
発光器4は、この実施形態では、LED光源4aと、拡散レンズ4bと、昼光色フィルタ4cとを有する。LED光源4aは、少なくとも10000lm(ルーメン)の明るさを発すると共に、例えば支柱2に地上から50cmの高さ位置に取付けたとき、12m先の正面位置における照度が少なくとも25lx(ルクス)であるものを選択する。また、拡散レンズ4bは、LED光源4aが発する光を拡散するもので、好ましくは照射角120度のものを選択する。さらに、昼光色フィルタ4cは、LED光源4aからの光を色調調整するもので、色温度を2700〜5000K(ケルビン)に調整するものである。そして、この発光器4では、LED光源4aを0.2秒未満、好ましくは0.13秒程度の周期で点灯と消灯を繰り返すように点滅駆動させ、ちらつきを与える。
センサ5は、大型野生害獣を検知して前記超音波送波器3と発光器4の駆動信号を発するもので、例えば支柱2に地上から55cmの高さ位置に設けたとき、検知距離20mで検知角度100度の範囲で猪等の大型野生害獣を検知する。センサ5の感度は信号増幅により上げることができるが、あまり感度をあげると近距離では子犬や子猫のような小型動物しか検知することができなくるため、できるだけ遠く(20m先)で猪等の大型野生害獣を検知するように感度を調整する。その場合、焦電形赤外線センサなどの近距離用センサを追加併用することで、近距離(1m〜)においても子供の猪を検知することが可能となる。
なお、センサ5と超音波送波器3や発光器4とは取付ける高さ位置を変えることが好ましい。特に発光器4からの光によるセンサ5の誤動作を防止するためである。その場合、センサ5を超音波送波器3や発光器4よりも高い位置に取付けることで、より確実に上述した検知範囲と音圧レベルと照度を実現することができる。さらに、50cmや55cmといった高さ位置は、猪を検知・撃退するのに最も有効な数値であることが実証されているからである。ただし、この数値は一例であって、対象動物や周囲環境に応じて高さ位置を変更可能であることはもちろんである。
上記装置の使用方法は、害獣を忌避したい屋外に設置して電源を投入するだけである。電源は商用交流電源(AC100v)の他、バッテリー(DC24V)であってもよく、さらにソーラシステムに接続すれば電力費を抑えることができる。また、日中は人の出入り等によって害獣が近づかないような場所では、タイマや照度センサによって夜間のみ自動的に電源を投入するようにすることもできる。
このように電源が投入されたならばセンサ5が駆動し、害獣を検知したならば超音波送波器3と発光器4が同時に駆動する。これによって超音波送波器3では2機の超音波スピーカ3a・3bから70dB以上の非常に高い音圧レベルを有する超音波が発せられ、発光器4からは非常に明るく太陽光に似た色調の光が発せられる。しかし、単に高出力としただけでは確実な撃退効果や持続的効果が得られないことがあるため、超音波については周波数差によるうねりを伴う必要があり、且つ、光については点滅によるちらつきが必要であることが実験によって確認された。
超音波送波器3と発光器4の一回の駆動時間は、さほど長くなくてよく、20〜40秒が適当であり、むしろ、駆動時間がながければ害獣に慣れを生じさせるおそれがある。ただし、駆動時間はこれに限定するものではなく、連続駆動することで害獣を寄せ付けないことも確認した。
また、電源投入時から本体ユニットボックス1を水平方向に左右それぞれに首振り動作(回転)させるように構成することは、本体ユニットボックス1を固定型とした場合よりも検知範囲と撃退範囲が拡大するため好ましい。その動作タイミングや動作時間は任意に設定することができ、さらに回転範囲(角度)を大きくすれば、その分、撃退範囲を拡大することができ、360度の全範囲で回転させた場合は最も撃退範囲を拡大することができる。
なお、センサ5の数を二以上として検知範囲を拡大することもでき、この場合、センサ5は本体ユニットボックス1には収容せず、支柱2に直接固定することができる。
同様に、超音波送波器3と発光器4についても分離して支柱2に固定することができるなど、本発明は上述した実施形態に限定されない。
即ち、上記実施形態のように、超音波送波器3と発光器4とセンサ5の全てを本体ユニットボックス1に集約する構成に限らず、センサ5を必須として、これと超音波送波器3と発光器4のいずれかを本体ユニットボックス1に収容してユニット化する一方、本体ユニットボックス1に収容しない機器については独立して設置することも本発明の範囲に含まれるのである。また、設置ベースは支柱2に限定されず、耐風性を有して各機器を支持するものであれば台や既設の構築物であってもよい。
1 本体ユニットボックス
2 支柱
3 超音波送波器
3a・3b 超音波スピーカ
4 発光器
4a LED光源
4b 拡散レンズ
4c 昼光色フィルタ
5 センサ

Claims (8)

  1. 超音波の送波器と、該送波器の送波方向と同方向に光を照射する発光器と、野生害獣を検知して前記超音波送波器と発光器の駆動信号を発する少なくとも一つのセンサとを備え、
    前記センサは、検知距離20mで検知角度100度の検知範囲を有し、
    前記送波器は、互いに異なる周波数の超音波を発する2機の超音波スピーカによって干渉波を生成すると共に、10m先の正面位置における音圧レベルが少なくとも70dBとなる出力で駆動し、
    前記発光器は、少なくとも10000ルーメンのLED光源を有し、12m先の正面位置において少なくとも25ルクスの照度で点滅駆動することを特徴とした野生害獣の撃退装置。
  2. 発光器の点滅周期は0.2秒未満である請求項1記載の野生害獣の撃退装置。
  3. センサと、超音波送波器及び/又は発光器とを一つのケーシングボックスに収容してユニット化した請求項1または2記載の野生害獣の撃退装置。
  4. ケーシングボックスを支柱に対して高さ調整可能で、且つ、水平方向に回転可能に設けた請求項3記載の野生害獣の撃退装置。
  5. ケーシングボックスは360度回転可能である請求項4記載の野生害獣の撃退装置。
  6. 超音波スピーカは圧電スピーカである請求項1から5のうち何れか一項記載の野生害獣の撃退装置。
  7. 発光器は、さらに照射角120度の拡散レンズを有する請求項1から6のうち何れか一項記載の野生害獣の撃退装置。
  8. 発光器は、さらにまた、昼光色フィルターを有して、色温度を2700〜5000ケルビンに調整する請求項1〜7のうち何れか一項記載の野生害獣の撃退装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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