JP2019058124A - 昆虫誘引装置 - Google Patents

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Hiromichi Shibazaki
弘道 柴崎
山田 真
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真 山田
青木 慎一
Shinichi Aoki
慎一 青木
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Abstract

【課題】人の視界の邪魔にならず、臭いや薬剤による人体への影響の問題も生じず、且つ、効果的に昆虫防除を行うことのできる昆虫誘引装置を提供する。【解決手段】昆虫誘引装置1は、光源2と、制御部3とを備える。光源2は、780nm以上1350nm以下の波長成分を有する光を照射する。制御部3は、光源2を制御する。制御部3は、100Hz以上400Hz以下の点滅周期で、光源2を点滅させる。そして、光源2の出射照度は、光源2に対向する照射面における平均照射照度に比べ、5倍以下の数値である。【選択図】図1

Description

本発明は、光源を用いて昆虫を誘引する昆虫誘引装置に関する。
蚊やアブ等の害虫は、不衛生なだけでなく、デング熱等の感染症の感染原因にもなるため、適切に防除することが求められている。一般に、蚊や蝿等を含む飛翔昆虫類の誘引ピークが波長約250〜410nmの紫外領域にあると考えられている。そのため従来、これらの害虫を防除するために近紫外及び青色の発光成分を有する光源を用いた昆虫防除用の装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に係る捕虫器は、近紫外及び青色の発光成分を有する発光を行う冷陰極蛍光灯によって虫を誘引し、誘引した虫を粘着材で捕獲するものである。また、散布型の殺虫剤や薬剤加熱蒸散型の殺虫器等も、虫の防除に用いることができる。
特開2003−333970号公報
しかしながら、特許文献1に係る捕虫器においては、その発光波長に青色の可視光域が含まれるため、人や動物の視界に光が入ってしまい、視覚的に邪魔になってしまい、場合によっては不快感を与えてしまう。また、散布型の殺虫剤や薬剤加熱蒸散型の殺虫器等を用いた場合は、薬剤が拡散等するため、その臭いによる不快感や、薬剤の人体等への影響が懸念される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。その目的は、人の視界の邪魔にならず、臭いや薬剤による人体への影響の問題も生じず、且つ、効果的に昆虫防除を行うことのできる昆虫誘引装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る昆虫誘引装置は、780nm以上1350nm以下の波長成分を有する発光を行う光源と、前記光源を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、100Hz以上400Hz以下の点滅周期で、前記光源を点滅させ、前記光源の出射照度は、前記光源に対向する照射面における平均照射照度に比べ、5倍以下の数値である。
本発明に係る昆虫誘引装置においては、人の視認できない赤外線を点滅させることにより、昆虫を誘引することができるので、人の視界の邪魔にならない。また、薬剤を使用しないため、臭いや薬剤による人体への影響といった問題も生じない。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置の概略斜視図 実施の形態1に係る昆虫誘引装置の概略断面図 実施の形態1に係る昆虫誘引装置のブロック図 (a)実施の形態1に係る昆虫誘引装置の設置例1を示す概略図(b)実施の形態1に係る昆虫誘引装置の設置例2を示す概略図 (a)昆虫誘引装置の変形例1の概略斜視図(b)昆虫誘引装置の変形例1の概略断面図 (a)昆虫誘引装置の変形例2の概略斜視図(b)昆虫誘引装置の変形例2の概略断面図 評価実験に用いた光源の発光波長スペクトルを表すグラフ
以下では、本発明の実施の形態に係る昆虫誘引装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであって、数値、構成要素等についても一例に過ぎず、本発明を限定する趣旨のものではない。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
以下、図1〜4を用いて、本発明に係る昆虫誘引装置の実施の形態1について説明する。ここで、図1は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置の概略斜視図である。図2は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置の概略断面図である。図3は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置のブロック図である。図4(a)は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置の設置例1を示す概略図である。図4(b)は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置の設置例2を示す概略図である。
[構成]
昆虫誘引装置1は、赤外線光源を所定周波数で点滅させることで、昆虫誘引対象エリアにおいて、昆虫を誘引する装置である。昆虫誘引装置1は、特に、蚊やアブやヌカカ等の吸血昆虫や飛翔昆虫を誘引することに適している。これらの昆虫は、人の皮膚に痒みや痛みを伴う湿疹を生じさせるだけでなく、デング熱等の伝染病の感染源ともなる。昆虫誘引装置1は、これらの昆虫を適切に人の生活活動エリアから防除するために用いることができる。
昆虫誘引装置1が設置される場所としては、室内であれば、例えば、図4(a)に示すように寝室や、図4(b)に示すようにリビング等、あらゆる室内に設置可能である。また、昆虫誘引装置1は、建物入り口や街路灯等の室外に設置することもできる。
昆虫誘引装置1は、光源2と、制御部3と、を備える。光源2は、昆虫誘引対象エリアに向けて赤外線を照射する。光源2としては、赤外線のみを発するものであってもよいし、或いは、赤外線を含む発光をするものと赤外線を透過するフィルタとを組み合わせたものであってもよい。制御部3は、光源2を制御する。制御部3によって、例えば、光源2の出射照度や点滅周期等が制御される。
ここで、出射照度とは、光源2の出射面から出射される際の照度のことである。出射面とは、光源2からの発光が、導光板等を介して昆虫誘引対象エリアに対して照射される場合は、導光板等の出射面である。一方、導光板等を介さず、光源2から直接に昆虫誘引対象エリアに照射される場合は、光源2の出射面である。また、点滅周期とは、光源2が点灯と消灯を繰り返す周期のことである。
ここで、昆虫誘引対象エリアとは、昆虫の防除、特に誘引を行う対象となるエリアであって、人が生活活動を行うエリアのことである。昆虫誘引対象エリアは、昆虫誘引装置1
がリビングや寝室等の室内に設置される場合は、その室内全エリアであってもよいし、或いは、室内の特定エリア(寝室に設置される場合はベッド周辺、リビングに設置される場合は食卓周辺等)であってもよい。
また、昆虫誘引対象エリアは、昆虫誘引装置1が建物入り口や街路灯に設置される場合は、設置場所から所定範囲(例えば、設置場所から半径10m等)のエリア等である。昆虫誘引対象エリアは、光源2からの発光の照射方向や照射照度等を調整することによって適宜に設定可能である。
また、昆虫誘引装置1は、人感センサ5を備えていることが好ましい。人感センサ5としては、例えば、電波センサ等のセンサ類やカメラ等を用いることができる。人感センサ5が昆虫誘引対象エリアに人が存在すると検知しているか否かに応じて光源2を点滅させることで、人がいない場合等の不要時に昆虫誘引装置1が動作するのを抑制することができ、消費電力を削減することができる。
具体的には、人感センサ5が人を検知している間のみ、昆虫誘引装置1を動作し光源2の点滅を行ってもよいし、或いは、人感センサ5が人を検知しなくなってから所定期間(例えば、10分間)の間、昆虫誘引装置1を動作し光源2の点滅を行ってもよい。
また、人感センサ5が動物等を検知した際にも、光源2を点滅させる構成にしてもよい。人感センサ5が動物等を検知した際にも、光源2を点滅させることで、ペット等の動物に付着して人の生活活動エリアに蚊等の昆虫が侵入した際にも、昆虫誘引効果によって昆虫を防除することができる。
また、昆虫誘引装置1は、昆虫センサ6を備えていることが好ましい。昆虫センサ6は、昆虫の飛翔方向を解析することで、昆虫が昆虫誘引対象エリアに入ってくるか否かを予想する。この場合、制御部3は、昆虫センサ6が昆虫誘引対象エリアに昆虫が入ってくることを予想した場合にのみ、昆虫誘引装置1を動作し光源2を点滅させることが好ましい。この構成によって、昆虫が昆虫誘引対象エリアに存在しない場合等の不要時に昆虫誘引装置1が動作するのを抑制することができ、消費電力を削減することができる。
昆虫センサ6は、例えば、カメラ等であり、カメラによって検知した昆虫の所定時間ごと(例えば0.1秒ごと等)の位置から昆虫の飛翔方向のベクトルを算出し、飛翔方向のベクトルを用いて昆虫が昆虫誘引対象エリアに入ってくるか否かを予想する。
また、制御部3が、昆虫センサ6で検知した昆虫の飛翔方向ベクトルを用いて、昆虫誘引対象エリア内の昆虫を、後述する捕獲部或いは殺虫部に誘導するように、光源2の照射方向を制御するような構成としてもよい。上記構成とすれば、捕獲部での昆虫の捕獲や殺虫部での昆虫の殺虫を、より効率的に行うことができる。
具体的には、昆虫センサ6が昆虫の移動場所として予想した方向に向けて光源2からの照射を行うことで、昆虫を効率的に昆虫誘引装置1の方向に誘引することができる。また、昆虫センサ6が検知した昆虫の飛翔方向ベクトルを用いて、昆虫を昆虫誘引装置1の方向に誘引するために、光源2からの照射方向を修正することもできる。
また、昆虫誘引装置1は、動作状態を表す動作表示部7を備えていることが好ましい。光源2は人の目では感知できない赤外線を発するため一見して昆虫誘引装置1が動作中か否かを把握するのは困難である。そのため、動作表示部7を設けることで、操作者が一見して昆虫誘引装置1が動作中か否かを把握することができる。
動作表示部7には、例えば、可視光発光のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)や、有機EL(Electro Luminescence)や無機EL等のEL素子等、様々な発光素子を用いることができる。
また、昆虫誘引装置1は、周囲環境の平均照射照度を測定する照度センサ(図示せず)を備えることが好ましい。周囲環境の照射照度は、光源2に対向する照射面での平均照射照度を測定することによって求められる。それゆえ、照度センサは、照射面での照度を測定する。
ここで、照射面とは、光源2からの照射方向に対して略垂直な面である。照射面としては、例えば、光源2が天井面に設置されている場合にあっては、食卓等の上面或いは床面等であり、光源2が壁面に設置されている場合にあっては、対向する壁面等である。また、光源2が床面に設置されている場合にあっては、天井面等である。
後述する通り、昆虫誘引の効果を得るためには、光源2の出射照度は、光源2に対向する照射面の平均照射照度に比べ、5倍以下の数値であることが好ましい。そのため、昆虫誘引の効果については、室内照明が消灯される等の周囲環境の変化等によって影響を受けることとなる。
そこで、照度センサによる照射面における平均照射照度の測定結果を用いることで、光源2の出射照度を、照射面での平均照射照度に比べ5倍以下の数値に保つことができ、周囲環境が変化等した場合でも継続的に昆虫誘引の効果を得ることができる。
また、昆虫誘引装置1は、誘引した昆虫を捕獲するための捕獲部4を備えることが好ましい。誘引した昆虫を捕獲部4によって捕獲することで、誘引した昆虫が再度人の生活活動エリアに侵入することを防止でき、有害昆虫の防除をより効率的に行うことができる。捕獲部4としては、例えば、粘着テープ等を用いることができる。
また、昆虫誘引装置1の本体8は、黒色であることが好ましい。対象となる蚊等の昆虫は黒色のものに集まりやすい性質を有するため、昆虫誘引装置1の本体8を黒色にすることでより効率的に昆虫を誘引することができる。
また、昆虫誘引装置1が部屋内に設置される場合において、光源2は、設置される部屋の天井高さの3分の2以下の高さに設置されるのが好ましい。後述する比較実験で示す通り、設置される部屋の天井高さの3分の2以下の高さに光源2を設置することで、昆虫をより効率的に誘引することができる。
また、昆虫誘引装置1は電力線10によって外部電力と接続されている。昆虫誘引装置1を動作させるための電力は、電力線10を通して外部電力から供給される。なお、昆虫誘引装置1は、電池を備え、電池による電力供給によって動作するような構成としてもよい。
[光源]
光源2は、赤外線を昆虫誘引対象エリアに向けて照射する。光源2は、780nm以上1350nm以下の赤外線領域の波長成分を有する光を点滅させながら照射する。光源2は、100Hz以上400Hz以下の点滅周期で赤外線を照射する。
実施の形態1において、光源2には、LEDやEL素子等のように比較的発光波長の範囲が限られている光源であって、赤外線領域の波長の発光を行う発光素子を用いている。しかしながら、光源2として用いることができるものは、上記の発光素子等に限定されな
い。例えば、白熱灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ等のように、赤外線領域を含む比較的広い波長域で発光を行うものと、赤外線を透過するフィルタとを組み合わせたものを、光源2として用いてもよい。
光源2の点滅周期は、制御部3からの出力によって周波数調整部9によって、100Hz以上400Hz以下の範囲内に調整される。周波数調整部9としては、例えば、ファンクションジェネレータや標準信号発生器等を用いることができる。
なお、昆虫誘引対象エリアの端部分における、光源2からの照射照度は1μW/cm以上、1W/cm以下であることが好ましい。誘引対象となる昆虫の頭部における照射照度は1μW/cm以上、1W/cm以下であれば効果的に昆虫の誘引効果を得ることができる。それゆえ、昆虫誘引対象エリアの端部分における、光源2からの照射照度は1μW/cm以上、1W/cm以下であれば、昆虫誘引対象エリアの端部分の昆虫についても効果的に誘引することができる。
ここで、昆虫誘引対象エリアの端部分とは、昆虫誘引対象エリアにおいて光源2から最も遠い部分のことである。例えば、昆虫誘引装置1が室内に設置された場合であって、昆虫誘引対象エリアがその室内全域である場合は、光源2から最も遠いその室内の角部分のことである。
また、光源2の照射方向は、その対向する照射面に対して垂直な方向であることが好ましい。蚊等の誘引の対象となる昆虫は、室内において壁面等で止まっていることが多いため、光源2はその対向する照射面に対して垂直な方向に赤外線を照射することで、壁面等に止まっている昆虫に赤外線が当たりやすくなる。
なお、実施の形態1において、光源2は他の照明装置から独立したものとして構成されているが、光源2の構成はこれに限定されない。例えば、光源2は室内照明や街路灯等の空間を照らすための照明器具に一体的に設置されていてもよい。
[制御部]
制御部3は、光源2の出射照度や点滅周期等を制御する。制御部3は、例えば、CPU等である。制御部3は、光源2の出射照度を制御するために、例えば、前述の照度センサを用いる。具体的には、制御部3は、照度センサが検知した照射面における平均照射照度と比較し、5倍以下の数値となるように、光源2からの照射照度を調整する。
なお、制御部3による照射照度の調整方法は、上記の方法に限定されない。例えば、照度センサを用いずに、制御部3に時計機能又はタイマー機能が備わっており、1日の中で昼間の時間帯は光源2からの照射照度を所定の値以上とし、夜間の時間帯は光源2からの照射照度を所定の値以下とする、という制御を行ってもよい。
また、制御部3は、光源2の点滅周期を制御するために、周波数調整部9に指令を出力する。そして、周波数調整部9によって光源2の点滅周期が、100Hz以上400Hz以下の範囲内で調整される。
点滅周期の制御については、例えば、制御部3は、昆虫誘引装置1の動作中は、常に100Hz以上400Hz以下の範囲内の所定の周波数で光源2を点滅させるように制御してもよい。また、制御部3は、100Hz以上400Hz以下の範囲内で点滅周期を周期的に変動させるように制御してもよい。
また、制御部3は、所定の時間ごとに、光源2の点滅を行うか否かを切り替えるように
光源2を制御してもよい。例えば、制御部3は、光源2が点滅を開始してから20分後に光源2の点滅を終了させ、点滅の終了から15分後に再び光源2の点滅を開始させるような制御を行ってもよい。
また、制御部3は、そのタイマー機能を用いて、時間帯によって昆虫誘引装置1の動作を切り替えるような昆虫誘引装置1の制御を行ってもよい。具体的には、制御部3は、昆虫誘引装置1が設置された場所において、人が生活活動する時間帯にのみ昆虫誘引装置1を動作させ、人が生活活動する時間帯以外には昆虫誘引装置1を動作させないような制御をすることができる。例えば、昆虫誘引装置1が寝室に設置されている場合は、人が就寝のために寝室を使用する夜間の時間帯のみ昆虫誘引装置1を動作させ、人が寝室を使用しない昼間の時間帯は昆虫誘引装置1を動作させないことが好ましい。
このように昆虫誘引装置1を制御すれば、昆虫誘引装置1が設置された場所で人が生活活動する時間帯等の昆虫の防除が必要な時間帯にのみ昆虫誘引装置1を動作させることができ、昆虫誘引装置1によって消費されるエネルギーを削減できる。
また、制御部3は、そのタイマー機能と人感センサ5を用いて、昆虫誘引対象エリアに人が存在することを人感センサ5が検知してから所定時間(例えば15分)が経過するまでの間、光源2を点滅させるように制御してもよい。
人感センサ5が昆虫誘引対象エリアに人が存在すると検知しているか否かに応じて光源2を点滅させることで、人がいない場合等の不要時に昆虫誘引装置1が動作するのを抑制することができ、消費電力を削減することができる。
[捕獲部]
昆虫誘引装置1は捕獲部4を備えることが好ましい。捕獲部4は、光源2の点滅によって誘引された昆虫を捕獲する。捕獲部4としては、例えば、粘着テープ等のような、粘着性を有し昆虫を粘着捕獲するものを用いることができる。捕獲部4によって光源2の点滅により誘引された昆虫を捕獲することによって、誘引した昆虫を逃がすことを防止できるため、効率的に昆虫の防除をすることができる。
実施の形態1において、捕獲部4は、昆虫誘引装置1の本体8の内部であって、光源2を、光源2の照射方向を除いた3面で囲むように設置されている。なお、捕獲部4の設置方法はこれに限定されず、例えば、光源2の照射方向を除いた3面のうちのいずれか1面又は2面にのみ設置されていてもよく、また、いずれか1面の一部にのみ設置されていてもよい。また、捕獲部4が赤外線の透過性を有する場合は、光源2の照射方向に設置されていてもよい。
また、捕獲部4は、黒色であることが好ましい。対象となる蚊等の昆虫は黒色のものに集まりやすい性質を有するため、捕獲部4を黒色にすることでより効率的に昆虫を誘引することができる。
また、昆虫誘引装置1は、捕獲部4に加えて、捕獲部4の近くに吸引ファンを備えることが好ましい。光源2の点滅によって誘引された昆虫を、吸引ファンによる吸引によって捕獲部4に誘導することで、捕獲部4による昆虫の捕獲をより効果的に行うことができる。
また、昆虫誘引装置1は、捕獲部4に加えて、捕獲部4の近くにCO発生部を備えていることが好ましい。蚊等の有害昆虫の一部には、COを感知し、COの多い場所に動物等がいると判断して近づいていく性質があると考えられている。そのため、捕獲部4
の近くにCO発生部を備えることで、捕獲部4による昆虫の捕獲をより効果的に行うことができる。
なお、CO発生部で用いるCOの発生源としては、COガスボンベ、光触媒によるCO発生、ドライアイス等を用いることができる。また、CO発生部は、ノズルやホースや小型のダクト等を有しており、そのノズルやファン等を用いてCOを噴出する構成を採用することができる。
また、昆虫誘引装置1は、捕獲部4に加えて、ニオイ発生部を備えることが好ましい。ニオイ発生部からは、イソキチソサンと乳酸とオクテノールとn−オクチルアルコールと1−ノナノールとから成る成分群の中から少なくとも1つの成分を有する気体が発生する。
上記成分群の成分は、人を含む動物から発生するニオイの成分であり、蚊等の有害昆虫の一部には、これらの成分を感知し、これらの成分の発生場所に動物等がいると判断して近づいていく性質があると考えられている。そのため、捕獲部4の近くにニオイ発生部を備えることで、捕獲部4による昆虫の捕獲をより効果的に行うことができる。
なお、ニオイ発生部としては、例えば、上述の成分群の中から少なくとも1つの成分を有する液体又は気体を用いて、上述の成分群の中から少なくとも1つの成分を散布するような構成を用いることができる。上述の成分群の中から少なくとも1つの成分を有する気体を用いる場合は、ファンやノズル等を用いて、その気体を直接散布する構成とすることができる。
また、上述の成分群の中から少なくとも1つの成分を有する液体を用いる場合は、その液体を直接霧吹き状に散布する構成としてもよく、或いは、その液体を気化させた後にファンやノズル等を用いて散布する構成としてもよい。霧吹き状に散布する場合は、スプレー装置等を用いることができる。また、液体を気化させるためには、例えば、ヒーターや超音波発生装置等を用いてもよく、或いは、液体が自然蒸発することを用いてもよい。
また、昆虫誘引装置1は、捕獲部4に加えて、捕獲部4の近くに摂食部を備えることが好ましい。摂食部は、上面が開放された箱体等を用いることができる。摂食部の箱体中には、アデノシン三リン酸(ATP)及び糖類の少なくともどちらか一方を含有する水溶液である摂食水溶液が入っている。
蚊等の有害昆虫の一部は、摂食水溶液で栄養補給が可能であり、摂食水溶液に集まることが予想されるため、捕獲部4の近くに摂食部を備えることで、捕獲部4による昆虫の捕獲をより効果的に行うことができる。
また、昆虫誘引装置1は、殺虫部を備えてもよい。殺虫部は、光源2の点滅によって誘引されてきた昆虫を殺虫する。光源2の点滅によって誘引されてきた昆虫を殺虫することによって、効率的に昆虫の防除をすることができる。
殺虫部の構成としては、電流を流した導線に触れた昆虫を電流によって殺虫する構成としてもよいし、或いは、殺虫成分を含有する殺虫溶液に昆虫を触れさせることで殺虫する構成としてもよい。電流を流した導線で昆虫を殺虫する場合は、導線を光源2の照射方向の前方に設置することが好ましい。
また、殺虫成分を含有する殺虫溶液で昆虫を殺虫する場合は、光源2の近くに上面が開放された箱体に殺虫溶液を入れて設置してもよいし、或いは、光源2の近くに殺虫溶液を
含有した布等を設置してもよい。
[変形例1]
以下においては、実施の形態1に係る昆虫誘引装置1の変形例1について、図5を用いて説明する。図5(a)は、昆虫誘引装置の変形例1の概略斜視図であり、図5(b)は、昆虫誘引装置の変形例1の概略断面図である。
変形例1に係る昆虫誘引装置1は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置1とほぼ同様の構成を有するものであるが、その形状が異なる。以下では説明を簡略化し、実施の形態1での説明との異なる部分についてのみ説明をする。また、実施の形態1と同様の構成については、同じ符号を付して説明する。
変形例1に係る昆虫誘引装置1においては、昆虫誘引装置1の本体8によって昆虫誘引装置1の側面の4面が覆われており、昆虫誘引装置1の本体8の上面及び下面が開放されている。そして、昆虫誘引装置1の内部の中心付近に2つの光源2が備えられており、光源2からの照射光は、昆虫誘引装置1の上面及び下面の開放部分から、昆虫誘引対象エリアに照射される。また、捕獲部4が、昆虫誘引装置1の本体8の側面の内部側に設置されている。
変形例1に係る昆虫誘引装置1を用いれば、昆虫を誘引することができることに加え、光源2が外部から視認し難いことによって設置場所の雰囲気を壊さず、意匠性の高い昆虫誘引装置1を提供することができる。
[変形例2]
以下においては、実施の形態1に係る昆虫誘引装置1の変形例2について、図6を用いて説明する。図6(a)は、昆虫誘引装置の変形例2の概略斜視図であり、図6(b)は、昆虫誘引装置の変形例2の概略断面図である。
変形例2に係る昆虫誘引装置1は、実施の形態1に係る昆虫誘引装置1とほぼ同様の構成を有するものであるが、その形状が異なる。以下では説明を簡略化し、実施の形態1での説明との異なる部分についてのみ説明をする。また、実施の形態1と同様の構成については、同じ符号を付して説明する。
変形例2に係る昆虫誘引装置1においては、昆虫誘引装置1の本体8が円柱状であり、円柱状の本体8に光源2等が備えられた凹状部が存在する。光源2は、凹状部の一つの面に設置されている。また、凹状部の光源2が設置された面以外の面には捕獲部4が設置されている。変形例2に係る昆虫誘引装置1は、屋外に設置するのに適した構成となっている。
(実施の形態に係る昆虫誘引装置の効果等)
ここで、上述した変形例1及び2を含む実施の形態1に係る昆虫誘引装置1の要点について、あらためて説明する。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、光源2と、制御部3とを備える。光源2は、780nm以上1350nm以下の波長成分を有する光を照射する。制御部3は、光源2を制御する。制御部3は、100Hz以上400Hz以下の点滅周期で、光源2を点滅させる。そして、光源2の出射照度は、光源2に対向する照射面における平均照射照度に比べ、5倍以下の数値である。
上記構成を有する昆虫誘引装置1を用いれば、人の視認できない赤外線を点滅させるこ
とにより、昆虫を誘引することができるので、人の視界の邪魔にならずに、昆虫を誘引することができる。また、薬剤を使用しないため、臭いや薬剤による人体への影響といった問題もなく、昆虫を誘引することができる。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、昆虫誘引対象エリアの端部分における放射照度は、1μW/cm以上、1W/cm以下であることが好ましい。
誘引対象となる昆虫の頭部における照射照度は1μW/cm以上、1W/cm以下であれば効果的に昆虫の誘引効果を得ることができる。それゆえ、昆虫誘引対象エリアの端部分における、光源2からの照射照度は1μW/cm以上、1W/cm以下であれば、昆虫誘引対象エリアの端部分の昆虫についても効果的に誘引することができる。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、部屋内に設置した際に、前記光源の設置高さが前記部屋の天井高さの3分の2以下であることが好ましい。
設置される部屋の天井高さの3分の2以下の高さに光源2を設置することで、昆虫をより効率的に誘引することができる。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、人感センサ5を、さらに備え、制御部3は、人感センサ5が対象を検知してからの所定時間の間、光源2を点滅させることが好ましい。
人感センサ5が昆虫誘引対象エリアに人が存在すると検知しているか否かに応じて光源2を点滅させることで、人がいない場合等の不要時に昆虫誘引装置1が動作するのを抑制することができ、消費電力を削減することができる。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、昆虫を捕獲するための捕獲部4を、さらに備え、制御部3は、光源2を点滅させることで捕獲部4に昆虫を誘引することが好ましい。
捕獲部4によって光源2の点滅により誘引された昆虫を捕獲することによって、誘引した昆虫を逃がすことを防止できるため、効率的に昆虫の防除をすることができる。
実施の形態1に係る昆虫誘引装置1は、昆虫の動きを検知する昆虫センサ6を、さらに備えることが好ましい。昆虫センサ6は、昆虫の飛翔方向を予測する。また、制御部3は、昆虫センサ6が予測した昆虫の飛翔方向に基づいて、捕獲部4に昆虫を誘引するように光源2を点滅させる。
この構成によって、昆虫が昆虫誘引対象エリアに存在しない場合等の不要時に昆虫誘引装置1が動作するのを抑制することができ、消費電力を削減することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態1を用いて、本発明に係る昆虫誘引装置1について説明してきた。しかしながら、昆虫誘引装置1の実施態様は、実施の形態1に限定されるものではない。
実施の形態1においては、昆虫誘引装置1は、室内や屋外に設置することを前提に説明してきたが、昆虫誘引装置1は、室内や屋外等の所定の場所に設置するものに限定されず、持ち運び可能な構成としてもよい。
例えば、昆虫誘引装置1をランタンに似せた形状等にして持ち運び可能としたものを、人が屋外で活動する際に活動エリアより少し離れた場所に置いておくことで、昆虫を気にせず安全に屋外での活動を行うことができる。
また、昆虫誘引装置1の用途としては、人の生活活動エリアから昆虫を昆虫誘引装置1の方向に誘引する用途だけに限定されない。例えば、人や荷物等に付着して対象エリアに昆虫が侵入するのを防ぐ用途にも使用することができる。
例えば、建物の入り口や港や空港において、人や荷物が入ってくるたびに昆虫誘引装置1を動作させ、人や荷物等に付着している昆虫を誘引し、昆虫の建物内への侵入や上陸を阻止することができる。この場合、人や荷物等の全体に対して光源2からの発光を照射することが好ましい。
なお、上述の実施の形態1については、本発明の実施態様の例示に過ぎず、数値や形状等についても好ましいものの例示に過ぎず、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることは可能である。
以下、本実施の形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施の形態はこれら実施例に限定されるものではない。
図7は、評価実験に用いた光源の発光波長スペクトルを表すグラフである。実施例及び比較例において、光源2には、蛍光灯と所定波長域の光を透過するフィルタを組み合わせたものを使用した。実施例及び比較例で用いた光源2の波長スペクトルは、図7に示す通りである。また、評価実験において、昆虫誘引装置1は、幅約3.5m、奥行き約3.5m、高さ約2.5mの直方体状の実験室内に設置した。
評価実験においては、次に示す表1の通り、実施例1〜18及び比較例1〜9を用いている。実施例1〜18及び比較例1〜9はそれぞれ、ピーク波長、点滅周期、最小照射照度、照射照度比、設置高さ、といったパラメータを変更したものである。
Figure 2019058124
ここで、ピーク波長とは、光源2の発光スペクトルのピーク波長のことである。点滅周期とは、光源2の発光の点滅周期のことである。最小照射照度とは、実験室内において光源2から最も遠い角における照射照度のことである。照射照度比とは、光源2の出射照度と、照射面における平均照射照度との比である。設置高さのパラメータは、光源2の設置高さを、実験室の天井高さで割り算した値を示している。
(評価)
[ピーク波長による影響の評価試験]
上記パラメータの中でピーク波長のみが異なる実施例1〜6及び比較例1〜2に係る昆虫誘引装置1を用いて、ピーク波長による影響の評価試験を行った。具体的には、上述の実験室において、光源2の点灯実験を行い、実験室内の200匹の昆虫の相対捕獲率を算出する実験を行った。
評価試験には、生態リズムを整えて飼育した、キンバエと、キイロショウジョウバエと、アカイエカと、ヒトスジシマカとを各50匹ずつを使用した。また、捕獲率とは、評価試験開始から24時間後における、捕獲部4で捕獲した昆虫数を実験室内の昆虫数で割り算した値である。そして、比較例1の捕獲率を基準の1.0とし、それぞれの実施例及び比較例における相対捕獲率を算出した。捕獲部4としては、粘着テープを使用した。評価結果を、表2に示す。
Figure 2019058124
表2に示すように、ピーク波長が780nm〜1350nmの範囲内である実施例1〜6では、相対捕獲率が1.5以上の値であった。一方で、ピーク波長が735nm又は1550nmである比較例1及び2においては、相対捕獲率が1.0以下の値であった。
この結果から、光源2は、780nm以上1350nm以下の波長成分を有する発光を行うことが好ましく、780nm以上1350nm以下の波長成分を有する発光であれば、昆虫を誘引する効果が十分に得られることがわかった。
[点滅周期による影響の評価試験]
上記パラメータの中で点滅周期のみが異なる実施例3、7〜9及び比較例3〜4に係る昆虫誘引装置1を用いて、点滅周期による影響の評価試験を行った。具体的には、上述の実験室において、光源2の点灯実験を行い、実験室内の200匹の昆虫の相対捕獲率を算出する実験を行った。使用した昆虫は、上述のピーク波長による影響の評価試験と同様である。また、相対捕獲率は、比較例3の捕獲率を基準の1.0とし、それぞれの実施例及び比較例における相対捕獲率を算出した。評価結果を、表3に示す。
Figure 2019058124
表3に示すように、点滅周期が100Hz〜400Hzの範囲内である実施例3及び7〜9では、相対捕獲率が1.5以上の値であった。一方で、点滅周期が50Hz又は450Hzである比較例3及び4においては、相対捕獲率が1.0程度の値であった。
この結果から、光源2の点滅周期は100Hz〜400Hzの範囲内であることが好ましく、点滅周期が100Hz〜400Hzの範囲内であれば、昆虫を誘引する効果が十分に得られることがわかった。
[最小放射照度による影響の評価試験]
上記パラメータの中で最小照射照度のみが異なる実施例3、10〜13及び比較例5〜6に係る昆虫誘引装置1を用いて、最小照射照度による影響の評価試験を行った。具体的には、上述の実験室において、光源2の点灯実験を行い、実験室内の200匹の昆虫の相対捕獲率を算出する実験を行った。使用した昆虫は、上述のピーク波長による影響の評価試験と同様である。また、相対捕獲率は、比較例5の捕獲率を基準の1.0とし、それぞれの実施例及び比較例における相対捕獲率を算出した。評価結果を、表4に示す。
Figure 2019058124
表4に示すように、最小照射照度が1μW/cm〜1000μW/cmの範囲内である実施例3及び10〜13では、相対捕獲率が1.5以上の値であった。一方で、最小照射照度が0.5μW/cm又は1100μW/cmである比較例5及び6においては、相対捕獲率が1.0以下の値であった。
この結果から、最小照射照度は1μW/cm〜1W/cmの範囲内であることが好ましく、最小照射照度が1μW/cm〜1W/cmの範囲内であれば、昆虫を誘引する効果が十分に得られることがわかった。
[照射照度比による影響の評価試験]
上記パラメータの中で照射照度比のみが異なる実施例3、14〜15及び比較例7〜8に係る昆虫誘引装置1を用いて、照射照度比による影響の評価試験を行った。具体的には、上述の実験室において、光源2の点灯実験を行い、実験室内の200匹の昆虫の相対捕獲率を算出する実験を行った。使用した昆虫は、上述のピーク波長による影響の評価試験と同様である。また、相対捕獲率は、比較例7の捕獲率を基準の1.0とし、それぞれの実施例及び比較例における相対捕獲率を算出した。評価結果を、表5に示す。
Figure 2019058124
表5に示すように、照射照度比が2〜5の範囲内である実施例3及び14〜15では、相対捕獲率が1.5以上の値であった。一方で、照射照度比が1又は5である比較例7及び8においては、相対捕獲率は1.0以下の値であった。
この結果から、照射照度比は2〜5の範囲内であることが好ましく、照射照度比が2〜5の範囲内であれば、昆虫を誘引する効果が十分に得られることがわかった。
[設置高さによる影響の評価試験]
上記パラメータの中で設置高さのみが異なる実施例3、16〜18及び比較例9に係る昆虫誘引装置1を用いて、設置高さによる影響の評価試験を行った。具体的には、上述の実験室において、光源2の点灯実験を行い、実験室内の200匹の昆虫の相対捕獲率を算出する実験を行った。使用した昆虫は、上述のピーク波長による影響の評価試験と同様である。また、相対捕獲率は、比較例9の捕獲率を基準の1.0とし、それぞれの実施例及び比較例における相対捕獲率を算出した。評価結果を、表6に示す。
Figure 2019058124
表6に示すように、設置高さが0.6(3分の2)以下である実施例3、16〜18では、相対捕獲率が1.5以上の値であった。この結果から、設置高さは0.6(3分の2)以下であることが好ましく、設置高さが0.6(3分の2)以下であれば、昆虫を誘引する効果が十分に得られることがわかった。
以上、実施例に沿って本実施の形態の内容を説明したが、本実施の形態はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
1 昆虫誘引装置
2 光源
3 制御部
4 捕獲部
5 人感センサ
6 昆虫センサ

Claims (6)

  1. 780nm以上1350nm以下の波長成分を有する発光を行う光源と、
    前記光源を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、100Hz以上400Hz以下の点滅周期で、前記光源を点滅させ、
    前記光源の出射照度は、前記光源に対向する照射面における平均照射照度に比べ、5倍以下の数値である、昆虫誘引装置。
  2. 昆虫誘引対象エリアの端部分における放射照度は、1μW/cm以上、1W/cm以下である、請求項1記載の昆虫誘引装置。
  3. 部屋内に設置した際に、前記光源の設置高さが前記部屋の天井高さの3分の2以下である、請求項1又は2記載の昆虫誘引装置。
  4. 人感センサを、さらに備え、
    前記制御部は、前記人感センサが対象を検知してからの所定時間の間、前記光源を点滅させる、請求項1〜3のいずれか一項記載の昆虫誘引装置。
  5. 昆虫を捕獲するための捕獲部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記光源を点滅させることで前記捕獲部に昆虫を誘引する、請求項1〜4のいずれか一項記載の昆虫誘引装置。
  6. 昆虫の動きを検知する昆虫センサを、さらに備え、
    前記昆虫センサは、昆虫の飛翔方向を予測し、
    前記制御部は、前記昆虫センサが予測した昆虫の飛翔方向に基づいて、前記捕獲部に昆虫を誘引するように前記光源を点滅させる、請求項5記載の昆虫誘引装置。
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