JP3168947B2 - キャスター - Google Patents

キャスター

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JP3168947B2
JP3168947B2 JP18981797A JP18981797A JP3168947B2 JP 3168947 B2 JP3168947 B2 JP 3168947B2 JP 18981797 A JP18981797 A JP 18981797A JP 18981797 A JP18981797 A JP 18981797A JP 3168947 B2 JP3168947 B2 JP 3168947B2
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昌敏 鈴木
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ゴールドキャスター株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬車などに用い
られる旋回式のキャスターに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】運搬用の台車あるいは
パレットなどには、その走行用のキャスターが設けられ
ている。例えば図7は、台車の一例を示している。同図
において、1は車台で、この車台1の下面には四隅の各
コーナー部付近にそれぞれキャスター2が設けられてい
る。また、車台2の後部にはハンドル3が立設されてい
る。
【0003】この種のキャスターにおいて、運搬すべき
台車などの走行方向を容易に変えられるように、車輪を
旋回可能にしたものがある。なお、旋回式キャスター
は、通常車台1の前側に取り付けられる。図8および図
9は、従来の旋回式キャスターの例をそれぞれ示してい
る。これの図において、6は板状の基体で、この基体6
は、車台2の下面に固定されるものである。そして、基
体6の下側には、フォーク状の旋回台7が上下方向の支
軸8により水平回動自在に支持されており、この旋回台
7の下部に車輪9が水平な車軸10により回動自在に支持
されている。なお、この車軸10は、支軸8よりも後方に
偏位して位置している。そして、図8および図9に示す
キャスターは、基体6に対する旋回台の回動を係止する
ためのロック装置を備えており、車輪9の向きを前後方
向に固定して台車などを前後方向に安定して走行させら
れるようになっている。ロック装置の詳細な構造は示し
ていないが、このロック装置は、旋回台7に車軸10と平
行な支軸11により揺動自在に支持されたペダル12を有し
ており、このペダル12を足で踏んで押し下げると旋回台
7が係止され、ペダル12を押し上げると係止が解除され
るようになっている。そして、図8に示すキャスターで
は、ペダル12が旋回台7の前側で車輪9の上側にあり、
図9に示すキャスターでは、ペダル12が旋回台7の後側
で車輪9の上側にある。
【0004】しかし、前記従来のロック装置では、ペダ
ル12が車輪9の径方向外方に位置していたため、ペダル
12が比較的高く位置せざるを得ず、キャスターを車台1
などのコーナー部の近く、特に車台1の前端縁あるいは
後端縁の近くに取り付けなければ、ペダル12に足が掛か
らない。また、特に係止を解除するにはペダル12を押し
上げなければならないので、解除操作が面倒である。
【0005】例えば図8に示すペダル12が旋回台7の前
側にあるキャスターでは、ペダル12が車台1よりも前方
に出た状態でないと足が入りにくく、ペダル12を操作す
るときには、台車などを前方へ真っ直ぐ押して、この台
車を基準としてペダル12が前側になった状態にしなけれ
ばならない。
【0006】一方、図9に示すペダル12が旋回台7の後
側にあるキャスターでは、台車を前方へ押している限り
は台車を基準としてペダル12が後側に位置するため、こ
のペダル12は外側に出ない。そのため、ペダル12を操作
するときには、台車をいったん手前すなわち後方へ真っ
直ぐ引き、台車を基準としてペダル12が前側になった状
態にしないと、ペダル12を操作しにくい。これととも
に、キャスターを車台1においてそのコーナー部よりも
あまり内側に取り付けられないため、キャスターが邪魔
になることもあり、台車などの使用にあたって制限があ
った。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、旋回台のロック装置を備えたキャスター
において、その取付位置に対する制約を少なくするとと
もに、操作性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のキャス
ターは、前記目的を達成するために、基体と、この基体
の下側に水平な方向へ回動自在に支持された旋回台と、
この旋回台に回動自在に支持された車輪と、前記基体に
対する旋回台の回動を係止してこの旋回台の方向性を規
制するロック装置とを備え、このロック装置は、前記基
体の下面前部に設けられた受け基部と、この受け基部の
下面中央部へ開口する孔状の係止受け部と、前記旋回台
の上部に上下方向へ揺動自在に軸着された係止アーム
と、この係止アームに上下動自在に支持され前記受け基
部の下面に沿って摺動するとともにその係止受け部に下
から係脱自在に係合する突起状の係止部と、この係止部
を上方へ付勢するばねと、前記車輪の軸方向側方に位置
して前記旋回台に上下方向へ揺動自在に軸着され揺動中
心を挟む両側に係止用操作部および係止解除用操作部を
有する金属板からなる操作アームと、前記係止用操作部
の下降時に前記係止部が係止受け部に係合し前記係止解
除用操作部の下降時に前記係止部が係止受け部から外れ
るように前記操作アームおよび係止アームを連動させる
リンクアームとを有し、このリンクアームは、前記操作
アームに形成されたカム部が係合されるカム受け部を有
するとともに、前記係止アームに上端部を回動自在に連
結し、前記受け基部の下面における旋回台の回動軌跡に
沿う両側をそれぞれこの回動軌跡に沿って係止受け部へ
向かって下降する方向に傾斜した傾斜面にし、水平な方
向において前記基体および旋回台よりも外方に突出して
位置する前記係止用操作部にプラスチック製のペダルキ
ャップを被せたものである。
【0009】本キャスターは、例えば台車などに利用さ
れるが、基体に対して旋回台が回動できる状態にしてお
けば、台車などの走行方向の転換が容易にできる。ま
た、ロック装置により基体に対して旋回台を係止してそ
の方向性を規制すれば、台車などを一定の方向に安定し
て走行させられる。そして、ロック装置による係止およ
びこの係止の解除は操作アームの係止用操作部または係
止解除用操作部を操作することにより行うが、この操作
部が車輪の軸方向側方に位置していることにより、キャ
スターが台車などの車台のコーナー部より比較的内側に
取り付けられていても、操作部を容易に操作できる。す
なわち、プラスチック製のペダルキャップが被さった
止用操作部を足で踏むなどして押し下げると、操作アー
ムが一方向へ揺動し、この操作アームのカム部に係合す
るカム受け部を有するリンクアームが移動するととも
に、このリンクアームが回動自在に連結された係止アー
ムが一方向へ揺動し、旋回台側にあるこの係止アームの
係止部が基体の係止受け部に係合して、基体に対し旋回
台が係止される。また、この状態で、係止解除用操作部
を足で踏むなどして押し下げると、操作アームが反対方
向へ揺動するとともに、この操作アームにリンクアーム
を介して連動して係止アームが反対方向へ揺動し、この
係止アームの係止部が基体の係止受け部から外れて、基
体に対する旋回台の係止が解除される。さらに、前述の
ように係止用操作部を操作して係止アームの係止部側を
上昇させたとき、この係止アームに支持されている係止
部と基体の受け基部の係止受け部との位置が一致してい
なくとも、基体に対して旋回台が所定角度回転すると、
係止部は、受け基部の傾斜面に押し当たることによりば
ねに抗していったん押し下げられ、さらに受け基部の下
面に沿って摺動した後、孔状の係止受け部の位置に達す
るとともに、ばねの付勢により上昇して係止受け部に係
合し、旋回台が係止された状態になる。また、金属製の
操作アームにおいて、係止用操作部は水平な方向で基体
および旋回台よりも外方へ突出しているが、この係止用
操作部にプラスチック製のペダルキャップを被せたの
で、旋回時、係止用操作部が建物の壁などに当たってこ
の壁を傷付けてしまうことを防止できる。これととも
に、使用者が各操作部を明確に区別でき、操作性がさら
に向上するとともに、誤操作を防止できる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明のキャスターの一実施
例について、図1から図6を参照しながら説明する。本
キャスターは、手動式運搬車、台車あるいはパレットな
どに利用されるものであり、利用対象の製品に制約はな
いが、以下の説明では、利用対象の製品として図7に示
すような台車を例に採る。なお、一部の図には、台車の
車台1を鎖線で示してある。
【0011】21は基体で、この基体21は、矩形板状に形
成され、車台1の下面に固定されるものである。基体21
の四隅のコーナー部には、車台1への取付用のボルトを
通す通孔22がそれぞれ形成されている。そして、基体21
の下側には、旋回台23がピンからなる鉛直な支軸24によ
り水平な方向へ回動自在に支持されている。この旋回台
23は、上板部25と一対の側板部26,27とからなり、フォ
ーク状になっている。前記支軸24は、上から下へ前記基
体21、上皿28、旋回台23の上板部25、下皿29および座金
30を貫通しており、これらを上部の頭部31と下部とのか
しめ部32との間に挟み込んでいる。そして、前記旋回台
23の上板部25と上皿28および下皿29との間にはボール3
3,34をそれぞれ介在させてあり、これによりボールベ
アリングを構成している。なお、基体21と上皿28との間
には、この上皿28などを外周側から覆うカバー35が固定
してある。
【0012】そして、前記旋回台23の側板部26,27間に
は、これら側板部26,27と直交するボルトからなる水平
な車軸41により車輪42が回動自在に支持されている。車
軸41は、ウェーブ座金43、スプリング44およびナット45
により旋回台23に固定されている。そして、車軸41の外
周側に車輪42のダブルボールベアリング46が組み付けら
れている。また、47は車輪42のホイール、48は車輪42の
ゴムからなるタイヤである。なお、車軸41は、旋回台23
の支軸24よりも後方に位置している。
【0013】つぎに、前記基体21に対する旋回台23の回
動を係止するロック装置51の構成を説明する。前記基体
21の下面前部には、ブラケット状の受け基部52が溶接な
どにより固定されている。この受け基部52の中央部に
は、少なくともその下面へ開口した孔からなる係止受け
部53が形成されている。また、受け基部52の下面は、旋
回台23の回動軌跡に沿う両側がそれぞれ傾斜面54になっ
ている。これら傾斜面54は、旋回台23の回動軌跡に沿っ
て係止受け部53へ向かって下降する方向に傾斜してい
る。
【0014】また、前記旋回台23の側板部26,27の上部
には、これら側板部26,27を跨ぐフォーク状の係止アー
ム56が前記車軸41と平行な支軸57により上下方向へ所定
角度揺動自在に支持されている。なお、58はリベットか
らなる支軸57のかしめ部を受けるための座金である。そ
して、係止アーム56の前部には、箱状の係止部収納部59
が形成されており、この係止部収納部59に、前記基体21
側の係止受け部53に下方から係脱自在に係合する突起状
の係止部60が上下動自在に支持されている。ピンからな
るこの係止部60は、その下部に形成された鍔部61により
係止部収納部59に対して抜け止めされているとともに、
この係止部収納部59内に収納されたコイルばね62により
上方へ付勢されている。なお、係止アーム56の前側が上
がった状態において、係止部収納部59に対して上昇限に
位置した係止部60の上端は、受け基部52の傾斜面54の最
上部とほぼ同じ高さ、あるいは、これより若干低く位置
する。また、係止部60の上端部は丸みを帯びた形状にし
てある。
【0015】また、前記旋回台23の一方の側板部26の外
側方において前記車軸41に、操作アーム66の中央部およ
びリンクアーム67の下端部が揺動自在に支持されてい
る。操作アーム66は、上下方向に所定角度揺動するもの
であるが、車軸41より後側にペダル状の係止用操作部68
を有し、車軸41より前側にペダル状の係止解除用操作部
69を有している。操作アーム66は金属板からなるが、水
平な方向において基体21および旋回台23よりも外方に突
出して位置する係止用操作部68にはプラスチック製のペ
ダルキャップ71が被せてある。このペダルキャップ71
は、その両側部の内側に凹溝72を有しており、この凹溝
72に係止用操作部68の両側部を挿入することにより、こ
の係止用操作部68に取り付けられている。さらに、この
取り付け状態を確実にするために、ペダルキャップ71に
形成された突起部73が係止用操作部68に形成された孔部
74に係合してある。しかし、係止用操作部68へのペダル
キャップ71の取り付けはワンタッチでできる。なお、ペ
ダルキャップ71は、目立つように例えば黄色にしてあ
る。キャスターの他の構成部品は、タイヤ48以外金属製
であって、概ね銀色である。
【0016】また、前記リンクアーム67の上端部は、前
記車軸41と平行な連結軸をなすリベット76および座金77
により前記係止アーム56における支軸57よりも後方の位
置に回動自在に連結されている。さらに、前記操作アー
ム66の中央部には第1のカム部81が下側に形成されてい
るとともに、第2のカム部82が上側に形成されている。
第1のカム部81は、後端が係止時段部81aになっている
とともに前端が係止解除時段部81bになっており、これ
ら段部81a,81b間に山部81cを有している。一方、第2
のカム部82は、前端部に係止時谷部82aを有していると
ともに、後端部に係止解除時谷部82bを有しており、こ
れら谷部82a,82b間に山部82cを有している。さらに、
前記リンクアーム67には、前記第1のカム部81に沿って
摺動する第1のカム受け部83が下端に折曲形成されてい
るとともに、第2のカム部82に沿って摺動する第2のカ
ム受け部84が中間部に切り起こし形成されている。そし
て、操作アーム66の係止用操作部68側が下がった状態で
は、第1のカム受け部83が第1のカム部81の係止時段部
81aに係合するとともに、第2のカム受け部84が第2の
カム部82の係止時谷部82aに係合し、一方、操作アーム6
6の係止解除用操作部69側が下がった状態では、第1の
カム受け部83が第1のカム部81の係止解除時段部81bに
係合するとともに、第2のカム受け部84が第2のカム部
82の係止解除時谷部82bに係合するようになっている。
このようにして操作アーム66にリンクアーム67が連動す
るとともに、このリンクアーム67に係止アーム56が連動
し、係止アーム56の係止用操作部68側が下がった状態で
は係止アーム56の前側が上がり、係止アーム56の係止解
除用操作部69側が下がった状態では係止アーム56の前側
が下がるようになっている。
【0017】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。基体21に対して旋回台23を自由に回動できる
ようにするには、図1に示すように、係止アーム56の係
止解除用操作部69側が下がった状態にしておく。この状
態では、係止アーム56は前側が下がった状態になり、係
止部60は基体21側の係止受け部53から外れた状態にあ
る。このように旋回台23が自由に回動できる状態になっ
ていれば、本キャスターを用いた台車などを走行させる
とき、その走行方向の転換が容易にできる。
【0018】また、旋回台23および車輪の方向性を規制
したい場合は、操作アーム66の係止用操作部68を例えば
足で踏んで押し下げる。これにより、操作アーム66は図
1および図2において時計回り方向へ揺動する。その間
に、リンクアーム67の第1のカム受け部83は、操作アー
ム66の第1のカム部81において山部81cを乗り越え、最
終的に図2に示すように係止時段部81aに突き当たる。
これとともに、リンクアーム67の第2のカム受け部84
は、操作アーム66の第2のカム部82において山部82cを
乗り越え、最終的に係止時部82aに係合する。この状
態で操作アーム66は安定する。また、この操作アーム66
の揺動に伴ってリンクアーム67が下降し、これにより、
係止アーム56は、図1および図2において時計回り方向
へ揺動して前側が上昇する。このとき、係止アーム56の
前部にある係止部60および基体21側の係止受け部53の位
置が上下方向において一致していれば、係止部60がすぐ
に係止受け部53に係合する。しかし、係止部60および係
止受け部53の位置が上下方向において一致していなくて
も、旋回台23が基体21に対してどのような角度になって
いたとしても、基体21に対して旋回台23が所定角度回動
すれば、係止部60は係止受け部53に係合する。すなわ
ち、図5に示すように、旋回台23の回動に伴って、係止
部60が係止受け部53の方へ近付いていくと、係止部60が
基体21側の受け基部52の傾斜面54に押し当たることによ
り、ばね62に抗して係止部60がいったん押し下げられ
る。そして、この係止部60は、受け基部52の下面に沿っ
て摺動し、係止受け部53の位置に達すると、ばね62の付
勢により上昇して孔状の係止受け部53内に挿入される。
これにより、基体21に対して旋回台23が係止された状態
になり、この状態では、車軸41は左右方向になり、台車
などは前後方向にのみ安定して走行できるようになる。
【0019】また、旋回台23の係止を再び解除するに
は、操作アーム66の係止解除用操作部69を例えば足で踏
んで押し下げる。これにより、操作アーム66は図1およ
び図2において反時計回り方向へ揺動する。その間に、
リンクアーム67の第1のカム受け部83は、操作アーム66
の第1のカム部81において山部81cを乗り越え、最終的
に図1に示すように係止解除時段部81bに突き当たる。
これとともに、リンクアーム67の第2のカム受け部84
は、操作アーム66の第2のカム部82において山部82cを
乗り越え、最終的に係止解除時部82bに係合する。こ
の状態で操作アーム66は安定する。また、この操作アー
ム66の揺動に伴ってリンクアーム67が上昇し、これによ
り、係止アーム56は、図1および図2において反時計回
り方向へ揺動して後側が上昇する。これに伴って、係止
アーム56の前部にある係止部60が基体21側の係止受け部
53から抜けて外れる。これにより、旋回台23の係止が解
除され、この旋回台23は基体21に対して自在に回動でき
るようになる。
【0020】前記実施例の構成によれば、ロック装置51
の操作部68,69が車輪42の軸方向側方で比較的低く位置
するため、操作部68,69が台車などの車台1においてそ
のコーナー部より比較的内側に取り付けられていても、
車台1の下に足を入れて操作部68,69を容易に操作でき
る。換言すれば、車台1におけるキャスターの取付位置
に対する制約が少なくなり、操作性を損なうことなく、
キャスターを車台1においてそのコーナー部より比較的
内側に取り付けることが可能になる。これにより、従
来、ロック装置付き旋回キャスターの利用ができなかっ
た運搬車などにおいても、ロック装置付き旋回キャスタ
ーの利用が可能になる。
【0021】また、旋回台23の係止の操作も係止の解除
の操作もペダル状の操作部68,69を押し下げることによ
り行えるので、従来のように係止の解除ではペダル12を
押し上げる場合に比べ、よりいっそう操作性が向上す
る。
【0022】また、基体21側の係止受け部53を有する受
け基部52に傾斜面54を形成し、係止部60は、係止アーム
56において上下動自在にして上方へ付勢したことによ
り、基体21に対する旋回台23の角度がどのようになって
いても、係止用操作部68を押し下げた後、旋回台23を所
定角度回動させれば、係止部60が係止受け部53に係合す
るので、係止操作は旋回台23の回動位置によらず行え
る。したがって、係止用操作部68の操作に際して車台1
の前からも横からも足を入れられ、操作性がさらに向上
する。これとともに、車台1に対するキャスターの取り
付け位置に対しての制約もさらに少なくなる。
【0023】さらに、金属製の操作アーム66において、
係止用操作部68は水平な方向で基体21や旋回台23から外
方へ比較的突出しているが、この係止用操作部68にプラ
スチック製のペダルキャップ71を被せたので、台車など
の旋回時、係止用操作部68が建物の壁などに当たってこ
の壁を傷付けてしまうことを防止できる。
【0024】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
操作アームと係止部とを連動させるための構成は前記実
施例のものには限らず、種々の構成を採り得る。
【0025】さらに、キャスターには、停止させておく
べきときに台車などが妄りに遊動しないように、車輪の
回動を適宜係止するストッパーを設けてもよい。このよ
うなストッパーを設けた場合、操作部が増えることにな
るが、前記実施例のように、係止用操作部68に特有の色
のペダルキャップ71を装着すれば、使用者が各操作部を
明確に区別でき、操作性が向上するとともに、誤操作を
防止できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、旋回式のキャ
スターにおいて、基体に対する旋回台の回動を係止する
ロック装置は、旋回台の回動の係止およびこの係止の解
除のための操作部が車輪の軸方向側方にあるので、操作
部を容易に操作できるとともに、操作性を損なうことな
く、台車などの車台のコーナー部より比較的内側にキャ
スターを取り付けることが可能になる。また、旋回台の
係止もこの係止の解除も、操作部を足などで踏んで下降
させることにより行うことができるので、操作性がいっ
そう向上する。さらに、操作部を操作して係止アームを
上昇させたとき、この係止アームに支持されている係止
部と基体側の係止受け部との位置が一致していなくと
も、基体に対して旋回台が所定角度回転すると、係止部
は、受け基部の傾斜面に押し当たることによりばねに抗
していったん押し下げられ、さらに受け基部の下面に沿
って摺動した後、孔状の係止受け部の位置に達するとと
もに、ばねの付勢により上昇して係止受け部に係合し、
旋回台が係止されるので、係止操作は旋回台の回動位置
によらず行うことができ、したがって、操作性がいっそ
う向上するとともに、車台に対するキャスターの取付位
置に対しての制約もよりいっそう少なくなる。また、金
属製の操作アームにおいて、係止用操作部は水平な方向
で基体および旋回台よりも外方へ突出しているが、この
係止用操作部にプラスチック製のペダルキャップを被せ
たので、旋回時、係止用操作部が建物の壁などに当たっ
てこの壁を傷付けてしまうことを防止できる。これとと
もに、使用者が各操作部を明確に区別でき、操作性がさ
らに向上するとともに、誤操作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャスターの一実施例を示す係止解除
状態の側面図であり、一部を断面にしてある。
【図2】同上係止状態の側面図であり、一部を断面にし
てある。
【図3】同上正面図であり、一部を断面にしてある。
【図4】同上平面図である。
【図5】同上一部の正面図であり、(a),(b),
(c)は係止部が係止受け部に係合していく過程を示し
ている。
【図6】同上係止用操作部付近の分解斜視図である。
【図7】台車の一例を示す斜視図である。
【図8】従来のキャスターの一例を示す斜視図である。
【図9】従来のキャスターの他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 基体 23 旋回台 42 車輪 51 ロック装置 52 受け基部 53 係止受け部54 傾斜面 56 係止アーム 60 係止部 62 コイルばね(ばね) 66 操作アーム 67 リンクアーム 68 係止用操作部(操作部) 69 係止解除用操作部(操作部)71 ペダルキャップ 81,82 カム部 83,84 カム受け部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この基体の下側に水平な方向へ
    回動自在に支持された旋回台と、この旋回台に回動自在
    に支持された車輪と、前記基体に対する旋回台の回動を
    係止してこの旋回台の方向性を規制するロック装置とを
    備え、このロック装置は、前記基体の下面前部に設けら
    れた受け基部と、この受け基部の下面中央部へ開口する
    孔状の係止受け部と、前記旋回台の上部に上下方向へ揺
    動自在に軸着された係止アームと、この係止アームに上
    下動自在に支持され前記受け基部の下面に沿って摺動す
    るとともにその係止受け部に下から係脱自在に係合する
    突起状の係止部と、この係止部を上方へ付勢するばね
    と、前記車輪の軸方向側方に位置して前記旋回台に上下
    方向へ揺動自在に軸着され揺動中心を挟む両側に係止用
    操作部および係止解除用操作部を有する金属板からなる
    操作アームと、前記係止用操作部の下降時に前記係止部
    が係止受け部に係合し前記係止解除用操作部の下降時に
    前記係止部が係止受け部から外れるように前記操作アー
    ムおよび係止アームを連動させるリンクアームとを有
    し、このリンクアームは、前記操作アームに形成された
    カム部が係合されるカム受け部を有するとともに、前記
    係止アームに上端部を回動自在に連結し、前記受け基部
    の下面における旋回台の回動軌跡に沿う両側をそれぞれ
    この回動軌跡に沿って係止受け部へ向かって下降する方
    向に傾斜した傾斜面にし、水平な方向において前記基体
    および旋回台よりも外方に突出して位置する前記係止用
    操作部にプラスチック製のペダルキャップを被せたこと
    を特徴とするキャスター。
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