JP3168216B2 - 住宅ユニット運搬車 - Google Patents

住宅ユニット運搬車

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JP3168216B2
JP3168216B2 JP24482791A JP24482791A JP3168216B2 JP 3168216 B2 JP3168216 B2 JP 3168216B2 JP 24482791 A JP24482791 A JP 24482791A JP 24482791 A JP24482791 A JP 24482791A JP 3168216 B2 JP3168216 B2 JP 3168216B2
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良治 岩崎
芳範 後藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅ユニット運搬車に
関する。詳しくは、大きさの異なる各種住宅ユニット
を、幅の狭い道路やカーブの多い道路で安全にかつ能率
的に運搬するための住宅ユニット運搬車に関する。
【0002】
【背景技術】ユニット工法では、建築現場での作業を極
力省き、工期の短縮および品質の安定化をはかるべく、
予め、工場において、ボックス状居室ユニットや屋根ユ
ニットなどを輸送できる大きさ単位に形成し、これらを
トラックによって建築現場まで輸送するようにしてい
る。例えば、ボックス状居室ユニットや屋根ユニットな
どは、11トントラックの荷台に2ユニットずつ積載し
て建築現場まで輸送するようにしている。
【0003】ところが、建築現場付近の道路事情によっ
ては、幅の狭い道路やカーブの多い道路を通行しなけれ
ば建築現場まで到達できない場合がある。このような場
合、工場からの輸送トラックでは建築現場まで搬入する
ことができないから、建築現場付近において、11トン
トラックで輸送してきた住宅ユニットを1ユニットずつ
4トントラックなどに積み替えて建築現場まで搬入する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建築現場付近
において、4トントラックなどに積み替えて建築現場ま
で搬入するにしても、4トントラックが入れる道幅は概
ね4m以上であるから、それより幅の狭い道路への搬入
は事実上不可能である。しかも、既存のトラックでは荷
台の大きさが一定であるのに対して、住宅ユニットは各
種の大きさがあるため、例えば、住宅ユニット程度の大
きさであれば搬入可能な道路でも、既存のトラックでは
搬入不可能という場合もある。このような背景から、幅
の狭い道路などへの搬入が可能な住宅ユニット専用の運
搬車の開発が要望されている。
【0005】ここに、本発明の目的は、このような従来
の問題を解決すべくなされたもので、各種大きさの住宅
ユニットを幅の狭い道路やカーブでも安全にかつ能率的
に運搬でき、しかも、安価に構成できる住宅ユニット運
搬車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の住宅
ユニット運搬車は、幅方向両側に前輪を有する前部車体
と、幅方向両側に後輪を有する後部車体と、前記前部車
体の後方に前記後部車体を前後方向へ位置調整可能に連
結する連結機構と、前記前部車体および後部車体の幅方
向両側に設けられ先端部がそれらの車体幅より外側へ突
出しかつ積載する住宅ユニットの底面角隅部をそれぞれ
支持する4本の支持アームとを備えたことを特徴とする
【0007】
【作用】住宅ユニットの運搬に当たっては、まず、運搬
する住宅ユニットの長さ寸法に対応するように、前部車
体に対して後部車体を前後方向へ位置調整した後、住宅
ユニットをクレーンなどで吊り上げ、その底面角隅部を
支持アーム上に固定させる。この状態において、車体を
走行させて住宅ユニットを建築現場まで運搬する。従っ
て、積載する住宅ユニットの長さ寸法に対応して車体の
長さ、つまり、前後輪の間隔を変えることができるか
ら、車体の安定性を確保でき、長さの異なる各種大きさ
の住宅ユニットを幅の狭い道路などでも安全にかつ能率
的に運搬することができる。しかも、住宅ユニットを積
載する荷台部分は、前部車体および後部車体の幅方向両
側に4本の支持アームを突出して設けるだけでよいか
ら、安価に構成できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本実施例の住宅ユニット運搬車を示す平
面図、図2は同住宅ユニット運搬車を示す側面図であ
る。これらの図において、10は車体である。車体10
は、前部車体11と、後部車体21と、前記前部車体1
1の後方に前記後部車体21を前後方向へ位置調整自在
に連結する連結機構31とから構成されている。
【0009】前記前部車体11は、車体10の幅方向に
沿って配設された角筒状の保持筒12および車体10の
幅方向両側に前記保持筒12に対して直角に配置された
一対の角筒状の保持筒13L,13Rを含み構成されて
いる。また、前部車体11の最前部には操作盤14およ
び運転席15が設けられているとともに、幅方向両側に
は前輪群16L,16Rがそれぞれ取り付けられてい
る。これらの前輪群16L,16Rは、前記操作盤14
における操作によって各側ごとに独立的に回転駆動可能
に構成されている。
【0010】前記後部車体21は、車体10の幅方向に
沿って配設された角筒状の保持筒22によって構成され
ている。保持筒22の中央位置には、垂直な軸23を中
心として旋回フレーム24が旋回可能に連結されてい
る。旋回フレーム24の両側には、後輪群25L,25
Rがそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、保
持筒22の一側と前記旋回フレーム24の偏心位置との
間には、前記操作盤14における操作に基づき駆動され
旋回フレーム24を軸23を中心として旋回させる旋回
手段としてのシリンダ26が取り付けられている。
【0011】前記連結機構31は、前記前部車体11の
一対の保持筒13L,13Rに前後方向へ進退可能に収
納されかつ先端が前記後部車体21を構成する保持筒2
2の両端部側に連結された一対のガイドロッド32L,
32Rと、この一対のガイドロッド32L,32Rの間
において前記前部車体11と後部車体21との間に連結
され前部車体11に対して後部車体21を前後方向へ進
退させるシリンダ33とから構成されている。シリンダ
33は、前記操作盤14における操作によって駆動され
るようになっている。
【0012】前記前部車体11を構成する保持筒12お
よび前記後部車体21を構成する保持筒22には、それ
ぞれ支持アーム41L,41R、42L,42Rが車体
10の幅方向へスライド可能にかつ所定のスライド位置
で図示しない固定手段によって固定可能に収納されてい
る。各支持アーム41L,41R、42L,42Rの先
端には、積載する住宅ユニット1の底面角隅部に取り付
けられた脚が嵌まり込む窪み43が形成されている。
【0013】次に、本実施例の作用を説明する。住宅ユ
ニット1を積載するに当たって、前後の支持アーム41
L,41R、42L,42Rの間隔を住宅ユニット1の
長さ寸法に、両側の支持アーム41L,42L、41
R,42Rの間隔を住宅ユニット1の幅寸法にそれぞれ
対応するように調整する。
【0014】まず、前後の支持アーム41L,41R、
42L,42Rの間隔を住宅ユニット1の長さ寸法に対
応するように調整するには、操作盤14における操作に
よってシリンダ33を駆動させる。すると、後部車体2
1を構成する保持筒22が前後方向へ進退されるから、
これにより前後の支持アーム41L,41R、42L,
42Rの間隔を住宅ユニット1の長さ寸法に対応させる
ことができる。
【0015】また、両側の支持アーム41L,42L、
41R,42Rの間隔を住宅ユニット1の幅寸法に対応
するように調整するには、各支持アーム41L,42
L、41R,42Rを保持筒12,22に対してスライ
ドさせる。このとき、図3に示す屋根ユニット1Aのよ
うに、ユニット1Aの幅方向中心に対して重心位置Gが
δだけ片側へずれいている場合には、車体10に対して
左右の支持アーム41L,42L、41R,42Rのス
ライド量を異ならせ、屋根ユニット1Aの重心位置Gが
車体10の中心Cに一致するように調整しておく。
【0016】このようにして、支持アーム41L,41
R、42L,42Rの調整が終了した後、住宅ユニット
1をクレーンで吊り上げて各支持アーム41L,41
R、42L,42R上に積載し、各支持アーム41L,
41R、42L,42Rの先端に住宅ユニットの底面角
隅部を固定した後、操作盤14の操作によって車体10
を走行させる。
【0017】走行に当たっては、操作盤14の操作によ
って、両側の前輪群16L,16Rを共に駆動させれ
ば、車体10を前後に走行させることができる。一方、
左側の前輪群16Lのみを回転駆動させれば車体10を
右旋回させることができ、また、右側の前輪群16Rの
みを回転駆動させれば車体10を左旋回させることがで
きる。このとき、それらの旋回方向に応じて、シリンダ
26を駆動させて旋回フレーム24を所定の方向へ旋回
させながら運転すれば、スムーズな旋回動作を行わせる
ことができる。
【0018】従って、本実施例によれば、前輪群16
L,16Rおよび支持アーム41L,41Rを有する前
部車体11に対して、後輪群25L,25Rおよび支持
アーム42L,42Rを有する後部車体21を前後方向
へ位置調整自在に連結したので、前部車体11に対して
後部車体21を前後方向へ位置調整すれば、前後の支持
アーム41L,41R、42L,42Rの間隔を積載す
る住宅ユニット1の長さ寸法に対応させることができ
る。このとき、前輪群16L,16Rに対して後輪群2
5L,25Rが前後に移動するので、前後の支持アーム
41L,41R、42L,42Rの間隔を変化させても
車体10の安定性が損なわれることがない。よって、長
さ寸法の異なる各種大きさの住宅ユニットを幅の狭い道
路やカーブなどでも安全にかつ能率的に運搬することが
できる。
【0019】また、各支持アーム41L,41R、42
L,42Rをそれぞれ独立的に車体10の幅方向へスラ
イド可能に構成したので、両側の支持アーム41L,4
2L、41R,42Rの間隔を積載する住宅ユニット1
の幅寸法に対応させることができる。しかも、ユニット
の幅方向中心に対してそのユニットの重心位置Gが片側
へずれている屋根ユニット1Aなどを積載する場合に
は、左右の支持アーム41L,42L、41R,42R
のスライド量を異ならせれば、ユニットの重心位置Gを
車体10の中心Cに一致させることができるから、偏荷
重による車体10の傾きや転倒なども防止することがで
きる。よって、幅寸法の異なる各種大きさの住宅ユニッ
トを幅の狭い道路やカーブなどでも安全にかつ能率的に
運搬することができる。
【0020】また、車体10の前部両側に各側ごとに独
立的に回転駆動可能な前輪群16L,16Rを設けると
ともに、車体10の後部に軸23を介して旋回フレーム
24を旋回可能に設け、この旋回フレーム24の両側に
後輪群25L,25Rを回転自在に設けるとともに、車
体10と旋回フレーム24との間に旋回フレーム24を
旋回させるシリンダ26を設けたので、きわめて簡易で
かつ安価な構成で車体10を旋回動作させることができ
る。
【0021】なお、上記実施例では、各支持アーム41
L,41R、42L,42Rを車体10の幅方向へスラ
イド可能に構成したが、例えば、図4に示す如く、各保
持筒12,22の両端部に各支持アーム41L,41
R、42L,42Rの基端部を旋回自在に連結するよう
にしてもよい。このようにすれば、各支持アーム41
L,41R、42L,42Rの旋回角度によって幅方向
および長さ方向の調整を同時に行うことができるから、
調整の自由度をより高めることができる。
【0022】
【発明の効果】以上の通り、本発明の住宅ユニット運搬
車によれば、積載する住宅ユニットの長さ寸法に対応し
て車体の長さを変えて前後輪の間隔を変えることができ
るから、長さ寸法の異なる各種大きさの住宅ユニットを
幅の狭い道路などでも安全にかつ能率的に運搬でき、し
かも、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅ユニット運搬車の一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1の住宅ユニット運搬車を示す側面図であ
る。
【図3】車体に屋根ユニットを積載した状態を示す図で
ある。
【図4】本発明の住宅ユニット運搬車の他の実施例を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 住宅ユニット 1A 屋根ユニット 10 車体 11 前部車体 16L,16R 前輪群 21 後部車体 25L,25R 後輪群 31 連結機構 41L,41R、42L,42R 支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−107733(JP,A) 特開 平2−127137(JP,A) 特開 昭51−45819(JP,A) 実開 昭59−72141(JP,U) 実開 昭55−179940(JP,U) 実開 平2−65632(JP,U) 実開 昭63−98840(JP,U) 実開 昭56−113081(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/022 B60P 3/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅方向両側に前輪を有する前部車体と、幅
    方向両側に後輪を有する後部車体と、前記前部車体の後
    方に前記後部車体を前後方向へ位置調整可能に連結する
    連結機構と、前記前部車体および後部車体の幅方向両側
    に設けられ先端部がそれらの車体幅より外側へ突出しか
    つ積載する住宅ユニットの底面角隅部をそれぞれ支持す
    る4本の支持アームとを備えたことを特徴とする住宅ユ
    ニット運搬車。
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CN109914249A (zh) * 2019-03-12 2019-06-21 刘金生 一种用于桥梁建设的具有清障和调节功能的运输设备

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