JP3167786B2 - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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JP3167786B2 JP11322092A JP11322092A JP3167786B2 JP 3167786 B2 JP3167786 B2 JP 3167786B2 JP 11322092 A JP11322092 A JP 11322092A JP 11322092 A JP11322092 A JP 11322092A JP 3167786 B2 JP3167786 B2 JP 3167786B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種機械の可動部におけ
る停止用あるいは移送物体の停止用として用いられるシ
ョックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のショックアブソーバとし
ては、周壁部の軸方向に複数のオリフィスが穿設されて
なる有底筒状の内筒体と、該内筒体内で往復動可能に配
設されたピストンと、該ピストンと内筒体底壁部との間
に配設された復帰スプリングとを有して構成され、該ピ
ストンに液体の抵抗を作用させることにより、一端を外
筒体の外方に突出させて配設した作動ロッドへの衝撃を
緩和するように設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のショックアブソーバにあっては、ピストンが摺動
して復帰スプリングが収縮していく場合に、該スプリン
グにたわみやよじれが生じることがある。その結果、た
わみ部分により内筒体のオリフィスが塞がれてしまい、
該オリフィスからの液体の流通が一時的に行われなくな
り、緩衝機能を損なうという問題がある。
【0004】この場合、復帰スプリングを内筒体内部に
配設するのではなく、外筒体外方に突出させた作動ロッ
ドの一端部との間に設けることも考えられる。しかし、
このような構成とすると、復帰スプリングが折損等した
場合に、周辺機器をも破損させる原因となることがあ
る。また、復帰スプリングがむき出しになると、ショッ
クアブソーバの取り付けにおいて、制約を受けることも
ある。
【0005】本発明は上記した課題を解消するためにな
されたものであり、ピストン摺動時における復帰スプリ
ングのたわみやよじれによるオリフィスの閉塞を防止
し、緩衝効率を損なうことがないショックアブソーバを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のショックアブソーバは、周壁部にオリフィ
スが穿設され、外筒体に対して液体還流路を形成する所
定間隙を有して装填される内筒体と、内筒体内で往復動
可能に配設されたピストンと、一端が該ピストンに連結
され、他端が外筒体の外方へ突出するように配設された
作動ロッドと、内筒体の一端部を閉塞する底壁部材と、
内筒体内に配設される復帰スプリングとを有し、ピスト
ンが移動して外筒体及び内筒体内に充填された液体の抵
抗を受けることにより、作動ロッドへ加わる衝撃を緩和
するショックアブソーバにおいて、一端に還流液体通過
用の液体通過孔が形成された端壁を有すると共に他端開
口の略筒状に形成され、かつ周壁の軸方向長さが前記復
帰スプリングの密着長さ程度または密着長さ以上である
と共に、内筒体の内径よりも小さく、内筒体の内面との
間に隙間を形成し得る直径で形成され、該端壁側がピス
トンまたは作動ロッドの先端部と連結されているスプリ
ングホルダを備え、前記スプリングの一端が該スプリン
グホルダの周壁内において端壁の内面に当接され、他端
が底壁部材の内面に当接されて配設されていることを特
徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づき本発明を
さらに詳細に説明する。図において、1は本実施例にか
かるショックアブソーバを示し、外筒体2、内筒体3、
ピストン5、作動ロッド6、スプリングホルダ9、スプ
リング10等を有して構成される。
【0008】外筒体2は、一端部が作動ロッド挿通孔を
有する蓋部材2aにより閉塞され、他端部が封止用ねじ
2bにより閉塞されて構成されている。なお、2cは蓋
部材2aを固定する止め輪、2dはパッキンガイド、2
eは該パッキンガイド2dに支持される封止用パッキン
である。2f,2gも同じく液漏れ防止のための封止用
パッキンである。
【0009】内筒体3は、その周壁に、軸方向に沿って
かつ適宜間隔をおいてオリフィス3aが設けられている
と共に、外径が外筒体2の内径よりも小さく形成され、
外筒体2の内周面との間に形成された間隙がオリフィス
3aを通過した液体12の液体還流路8を構成してい
る。また、この内筒体3の底端部には、後述するスプリ
ング10の他端部10bを支持する底壁部材13が装着
され、さらにこの底壁部材13は一端14aが外筒体2
の封止用ねじ2bに連結され外筒体2内を円周方向に回
転可能な調節棒14の他端14bに支持されている。そ
して、この底壁部材13には液体通過用の第1の底部流
通孔13aが、調節棒14には該第1の流通孔13a及
び液体還流路8と連通する第2の底部流通孔14cがそ
れぞれ形成されている。なお、14dは調節棒14の一
端14aに連結される調整つまみである。また、15は
該調節棒14及び内筒体3の一端を支持するスペーサ部
材であり、第2の底部流通孔14cと連通する第3の底
部流通孔15aを有している。15b,15c,15d
は液漏れ防止用のOリングである。
【0010】ピストン5は所定の長さを有すると共に略
環状に形成され、外筒体2の外方に突出して配設される
作動ロッド6の先端6bに周設されて、内筒体3内を摺
動自由に配設される。
【0011】作動ロッド6は一端6aが外筒体2の外方
に突出されるように、かつ上記したように先端6bがピ
ストン5に連結されて配設される。また、先端6b側に
は、作動ロッド6の軸方向と略直交する方向に貫通する
第1の液体流路6cと、作動ロッド6の先端面から該第
1の液体流路6cに貫通すると共に大径部6dと小径部
6eとからなる弁孔6fが形成されている。この弁孔6
fの大径部6d内には、軸方向と略直交する方向にかけ
渡し配設した支持棒6gによって規制され、小径部6e
の開口端に当接して弁孔6fの開閉を行うボール弁6h
が配設されている。ここで7は一端にフランジ部7aを
有する略円筒状のスペーサ部材であり、蓋部材2aとピ
ストン5との間であって作動ロッド6の外周に装填さ
れ、フランジ部7a、筒部7bの外面及び外筒体2の内
面とにより、単一発砲の柔軟なゴムまたは合成樹脂素材
からなるアキュムレータ17を装填するためのアキュム
レータ室7cを形成している。また、7dは該アキュム
レータ室7cの下方において、筒部7bの周壁に軸方向
と略直交する方向に穿設された第2の液体流路であり、
液体還流路8と連通されていると共に、ピストン5が復
帰している状態において作動ロッド6に形成した第1の
液体流路6cと連通し得るように設けられている。
【0012】スプリングホルダ9は作動ロッド6の先端
6b側であって、ピストン5から突出する部分6iに連
結される。スプリングホルダ9は、略円筒状に形成さ
れ、一端には弁孔6fと連通された液体通過孔9aが形
成された端壁9bを有していると共に、周壁9cの軸方
向に沿う長さは、後述する復帰スプリング10が最も圧
縮している時の長さ(本明細書においては「密着長さ」
という)と同程度または密着長さ以上の長さに形成され
ている。また、このスプリングホルダ9は、ピストン5
と共に内筒体3内を移動するものであるため、その直径
が内筒体3の内径より小さく形成され、さらには、周壁
9cの適宜部位に所定径の貫通孔9dを有する構成とす
ることが好ましい。なお、本実施例では、弁孔6fを作
動ロッド6に形成しているが、作動ロッド6には単なる
液体通過用の孔を形成して、本実施例の液体通過孔9a
に弁機構を設ける構成としてもよい。
【0013】復帰スプリング10は、外径がスプリング
ホルダ9の内径以下でコイル状に形成され、一端10a
がスプリングホルダ9の周壁9c内において端壁9b内
面に当接され、他端10bが内筒体3の底壁部材13の
内面に当接されて配設されている。
【0014】本実施例のショックアブソーバ1は次のよ
うに作用する。作動ロッド6の一端6aが外力を受ける
と、ピストン5が復帰スプリング10の弾発力に抗し
て、内筒体3内において底壁部材13の方向へ押圧され
る。この時ボール弁6hは液体12の流れを受けて弁孔
6fの小径部6eに当接し、該弁孔6fを閉塞する。し
たがって、内筒体3内の液体12はスプリングホルダ9
の外面と内筒体3の内面との隙間、及びスプリングホル
ダ9の貫通孔9dを通じて、さらにオリフィス3aを通
過し液体還流路8内に流出する。また、底壁部材13の
第1の底部流通孔13a、第2の底部流通孔14c及び
第3の底部流通孔15aからも液体還流路8へ流出す
る。その結果、液体12がオリフィス3aを高速で通過
する時に発生する動圧抵抗、粘性抵抗により、作動ロッ
ド6が受けた衝撃が緩衝吸収される。
【0015】この場合、本実施例のショックアブソーバ
1によれば、スプリングホルダ9が復帰スプリング10
の密着長さ以上の長さに形成されているため、復帰スプ
リング10が中途でたわんだりよじれたりしてオリフィ
ス3aを塞ぐことなく圧縮されていく。また、仮に、た
わんだとしても、スプリングホルダ9内においてたわむ
ため、液体12がオリフィス3aを通過することを妨げ
ることがない。
【0016】一方、ピストン5が底壁部材13方向へ移
動し、液体還流路8へ流出した液体は、第2の液体流路
7dから、ピストン5の上方であって作動ロッド6の周
面と内筒体3内面との隙間に還流される。また、ピスト
ン5が圧縮方向へ移動することにより、既に通過した弁
孔3aからも内筒体3内に液体が還流する。なお、作動
ロッド6が内筒体3内に挿入されると、内筒体3内に貯
留し得る液体の体積は減少してしまうが、減少分に相当
する量の液体12はアキュムレータ室7d内に貯留され
ることになる。
【0017】ピストン5の緩衝ストロークが終了する
と、すなわち、スプリングホルダ9の先端部が底壁部材
13の内面に当接すると、内筒体3内からの液体12の
流出が止まり、復帰スプリング10の弾発力によってピ
ストン5が復帰移動せしめられる。復帰する際には、作
動ロッド6に形成した第1の液体流路6cを経てボール
弁6hが開弁せしめられ、弁孔6fからも内筒体3内の
スプリングホルダ9の周壁9c内へ液体12が流入す
る。したがって、ピストン5及び作動ロッド6はスムー
スに復帰する。
【0018】
【発明の効果】本発明のショックアブソーバによれば、
復帰スプリングが内筒体内において、該復帰スプリング
の密着長さ程度または密着長さ以上の長さを有するスプ
リングホルダに支持させて配設している。したがって、
コンパクトであると共に、衝撃吸収時に復帰スプリング
のたわみやよじれを生じることによりオリフィスを塞
ぎ、緩衝効率を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショックアブソーバの一実施例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ショックアブソーバ 2 外筒体 3 内筒体 5 ピストン 6 作動ロッド 7 ボール弁 8 液体還流路 9 スプリングホルダ 10 復帰スプリング 13 底壁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−95627(JP,A) 実開 平2−138243(JP,U) 実開 平2−138244(JP,U) 実開 平3−80135(JP,U) 実開 昭61−20938(JP,U) 実開 昭62−41948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁部にオリフィスが穿設され、外筒体
    に対して液体還流路を形成する所定間隙を有して装填さ
    れる内筒体と、内筒体内で往復動可能に配設されたピス
    トンと、一端が該ピストンに連結され、他端が外筒体の
    外方へ突出するように配設された作動ロッドと、内筒体
    の一端部を閉塞する底壁部材と、内筒体内に配設される
    復帰スプリングとを有し、ピストンが移動して外筒体及
    び内筒体内に充填された液体の抵抗を受けることによ
    り、作動ロッドへ加わる衝撃を緩和するショックアブソ
    ーバにおいて、 一端に還流液体通過用の液体通過孔が形成された端壁を
    有すると共に他端開口の略筒状に形成され、かつ周壁の
    軸方向長さが前記復帰スプリングの密着長さ程度または
    密着長さ以上であると共に、内筒体の内径よりも小さ
    く、内筒体の内面との間に隙間を形成し得る直径で形成
    され、該端壁側がピストンまたは作動ロッドの先端部と
    連結されているスプリングホルダを備え、前記スプリン
    グの一端が該スプリングホルダの周壁内において端壁の
    内面に当接され、他端が底壁部材の内面に当接されて配
    設されていることを特徴とするショックアブソーバ。
  2. 【請求項2】 前記スプリングホルダの周壁に貫通孔が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のショッ
    クアブソーバ。
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