JPH07238968A - ダンパステー装置 - Google Patents

ダンパステー装置

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Publication number
JPH07238968A
JPH07238968A JP3068294A JP3068294A JPH07238968A JP H07238968 A JPH07238968 A JP H07238968A JP 3068294 A JP3068294 A JP 3068294A JP 3068294 A JP3068294 A JP 3068294A JP H07238968 A JPH07238968 A JP H07238968A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
damper
damper piston
cylinder
piston rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP3068294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Honobe
和之 保延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
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Publication of JPH07238968A publication Critical patent/JPH07238968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンロッドの伸び切り時におけるゲート
のばた付きを防止するダンパステー装置を提供する。 【構成】 作動流体が封入されたシリンダ11と、この
シリンダ11内に摺動自在に嵌合されて内部を二つの流
体室25, 26に仕切るダンパピストン14と、このダ
ンパピストン14に一端が連結されると共に他端側がシ
リンダ11外に位置するピストンロッド15と、このピ
ストンロッド15を囲む一方の流体室26に組み込まれ
た緩衝部材23と、ダンパピストン14に形成されて二
つの流体室25, 26を連通する連通孔27と、ダンパ
ピストン14の緩衝部材23と対向する側に設けられて
ダンパピストン14の緩衝部材23側への移動に伴って
連通孔27を絞る逆止め弁29と、緩衝部材23のダン
パピストン14との対向する側に設けられて緩衝部材2
3の圧縮時に逆止め弁29を連通孔27側に付勢してこ
れを塞ぐ弁抑え手段28とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパステー装置に関
し、特にピストンロッドの伸び切り時における衝撃を吸
収するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】水平な枢軸を中心に上方に開く構造のゲ
ート装置、例えば自動車のエンジンフードやバックドア
等においては、これらエンジンフードやバックドア等の
ゲートの開閉操作を容易にするため、ゲートとこれを枢
支する車体との間にバランサを組み込み、ゲートの自重
とバランサが発生する押し上げ力とを釣り合わせ、これ
によってゲートに対する開閉負荷を軽減するようにして
いる。
【0003】このようなバランサの一例として、例えば
実開昭60−71747号公報に開示されたダンパステ
ー装置が知られている。このダンパステー装置は、内部
を二つの流体室に仕切るダンパピストンを作動流体が封
入されたシリンダ内に摺動自在に嵌合し、このダンパピ
ストンに二つの流体室を連通する連通孔を形成し、シリ
ンダの一端部と、このシリンダの他端から突出して基端
部がダンパピストンと一体に連結されたピストンロッド
の先端とをゲートと車体とに枢着したものであり、シリ
ンダ内部に封入された作動流体の圧力に応じてシリンダ
の他端側からピストンロッドが突出する方向にダンパピ
ストンを付勢するようになっている。
【0004】この場合、ピストンロッドの伸び切り時に
おける衝撃を緩和するため、実公昭59−12436号
公報に開示されたものでは、シリンダの他端側に位置す
る流体室、すなわちシリンダの他端からピストンロッド
が突出するに連れて容積が減少する側の流体室内にゴム
等で形成された緩衝部材を組み込み、ダンパピストンが
緩衝部材を圧縮することにより、ピストンロッドの伸び
切り時における衝撃を吸収するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実公昭59−1243
6号公報等に開示された従来のダンパステー装置におい
ては、シリンダに対するピストンロッドの伸び切り時の
衝撃を緩衝部材の圧縮動作によって吸収しているが、こ
の緩衝部材自体のばね力によって固有の振動が発生する
ため、緩衝部材のばね力を適切に設定しておかないと、
緩衝部材にダンパピストンが押し合ってピストンロッド
が伸び切った直後に、緩衝部材が振動する結果、ゲート
が上下に細かくばた付いてしまう不具合を招く。
【0006】このため、単一のダンパステー装置をバラ
ンサとして種々のゲート装置に兼用させようとした場合
には、ピストンロッドの伸び切り時における衝撃を確実
に吸収すると共にゲートのばた付きを抑えることが困難
である。そこで、ゲートの自重やシリンダ内の作動流体
の圧力等に応じて多種類の緩衝部材を用意しておくこと
が望ましい、部品管理や製造コストの点で問題となる。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、ピストンロッドの伸び
切り時におけるゲートのばた付きを防止することができ
るダンパステー装置を提供することにあり、特に緩衝部
材の特性を変更することなく、種々のゲート装置に兼用
可能なダンパステー装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるダンパステ
ー装置は、内部に作動流体が封入されたシリンダと、こ
のシリンダ内に摺動自在に嵌合されて当該シリンダ内を
二つの流体室に仕切るダンパピストンと、このダンパピ
ストンに一端が連結されると共に他端側が前記シリンダ
外に位置するピストンロッドと、このピストンロッドを
囲む一方の前記流体室に組み込まれた弾性変形可能な緩
衝部材と、前記ダンパピストンに形成されて二つの前記
流体室を連通する連通孔と、前記ダンパピストンの前記
緩衝部材と対向する側に設けられて前記ダンパピストン
の前記緩衝部材側への移動に伴って前記連通孔を絞る逆
止め弁と、前記緩衝部材の前記ダンパピストンとの対向
する側に設けられて前記緩衝部材の圧縮時に前記逆止め
弁を前記連通孔側に付勢して前記連通孔を塞ぐ弁抑え手
段とを具えたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によると、二つの流体室に臨むダンパピ
ストンの二つの端面に作用する作動流体の受圧面積差に
より、ダンパピストンはピストンロッドがシリンダの他
端から突出するような方向に常時付勢されている。
【0010】この付勢力によって、ダンパピストンが緩
衝部材が組み込まれた流体室を圧縮するように移動し始
めると、逆止め弁によって連通孔が絞られ、作動流体の
移動が抑制される結果、ダンパピストンの移動速度が次
第に低下する。そして、ダンパピストンが緩衝部材に押
し当たって緩衝部材を圧縮し始めると、弁抑え手段によ
り逆止め弁が連通孔側に付勢されるため、連通孔が塞が
れて二つの流体室の間での作動流体の移動が阻止され、
ダンパピストンの動きが拘束されてピストンロッドの伸
び切り時における衝撃が緩和される。
【0011】
【実施例】本発明によるダンパステー装置の実施例につ
いて図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0012】本実施例の断面構造を表す図1に示すよう
に、円筒状をなすシリンダ11の一端には、連結孔12
を形成した取り付け金具13が一体的に固定されてお
り、このシリンダ11内に摺動自在に嵌合されるダンパ
ピストン14には、ピストンロット15の一端部に形成
した小径部16が嵌合され、この小径部16の先端に形
成したかしめ部17によってダンパピストン14とピス
トンロット15とが一体的にかしめられている。また、
このピストンロット15の他端には、連結孔18を形成
した取り付け金具19が一体的に設けられており、これ
ら一対の取り付け金具13, 19のそれぞれ連結孔1
2, 18の部分が図示しない開閉機構の固定側と回動側
とに図示しない連結ピンを介して連結されるようになっ
ている。
【0013】前記シリンダ11の他端側には、このピス
トンロット15が摺動自在に貫通するシールリング20
が介装されており、シリンダ11の他端からこのシール
リング20が抜け外れるのを防止するためのかしめ部2
1がシリンダ11の径方向内側へ向けて突出するように
当該シリンダ11の他端部に形成されている。また、こ
のかしめ部21よりもシリンダ11の一端側に形成され
た環状をなす小径絞り部22とダンパピストン14との
間のピストンロット15には、所定長のコイルばね23
が本発明の緩衝部材として介装されており、このコイル
ばね23の他端と前記小径絞り部22との間には当該コ
イルばね23の他端を受ける環状の受け板24が設けら
れ、ピストンロット15が貫通する当該受け板24の外
周側が小径絞り部22に係止するようになっている。
【0014】シールリング20によって気密に封止され
たシリンダ11内は、ダンパピストン14によって二つ
の流体室25, 26に仕切られており、これら流体室2
5,26内には、空気やシリコン油等の適当な粘性を有
する作動流体が封入されている。図1および本実施例に
おけるダンパピストン14の部分を抽出拡大した図2に
示すように、ダンパピストン14には二つの流体室2
5, 26を連通する複数の連通孔27が形成されてい
る。また、前記コイルばね23の一端側には、筒状をな
す弁保持器28が本発明の弁抑え手段として一体的に圧
入されており、外周縁部がこの弁保持器28の先端面に
当接し得る環状のリード29が本発明の逆止め弁として
ピストンロット15の小径部16に嵌合され、このリー
ド29の内周縁部がダンパピストン14とピストンロッ
ト15の小径部16の基端に形成された段部30とに挟
持された状態となっている。リード29と対向する側の
ダンパピストン14の端面には、リード29の外周縁部
と対向する環状の弁座31が突設されており、このリー
ド29の外周側がダンパピストン14との対向方向に弾
性撓み変形して弁座31に当接し、連通孔27を塞ぎ得
るようになっている。
【0015】なお、リード29が弾性変形しない状態に
おいて、リード29と弁座31との間に環状に形成され
る作動流体の通路隙間32の断面積は、連通孔27の通
路断面積の合計よりも大きく設定されている。また、弁
座31の一部にはリード29が弁座31に当接した状態
でも連通孔27を介して二つの流体室25, 26を連通
状態に保持する切り欠き33が形成されており、この切
り欠き33の通路断面積は、連通孔27の通路断面積の
合計よりも充分に小さく設定されている。さらに、前記
ダンパピストン14の外周にはOリング34が装着され
てる。
【0016】従って、二つの流体室25, 26に臨むダ
ンパピストン14の両端面に負荷する作動流体の受圧面
積差により、ダンパピストン14がシリンダ11の一端
側からコイルばね23側へ移動し始めると、この時のピ
ストンロッド15の移動ストロークとダンパステーとし
ての衝撃吸収力との関係を実線で表す図4に示すよう
に、ピストンロッド15が伸び切り状態に近くなるに連
れ、弁保持器28を介してコイルばね23がリード29
に当接し、リード29を弁座31側に撓ませ、通路隙間
32を縮小して連通孔27を緩やかに閉鎖し始め(図4
に示す弁閉鎖途中領域に対応する)、狭められた通路隙
間32を通過する作動流体によって適当な減衰力が発生
する。この場合、リード29はコイルばね23との接触
により急激に通路隙間32を閉鎖しないような適当な撓
み剛性を有している。
【0017】そして、最終的に図3に示すようにリード
29が弁座31に当接し、通路隙間32を完全に塞いだ
状態となる(図4に示す弁閉鎖領域に対応する)が、弁
座31の一部に形成された切り欠き33を介して作動流
体が流れ、さらに大きな減衰力が発生する。この場合、
コイルばね23の反発力とダンパピストン14に作用す
る作動流体の圧力との釣り合った位置がロッド伸び切り
位置となる。
【0018】つまり、図4から明らかなように、ピスト
ンロッド15の移動初期にはコイルばね23のばね特性
に近い特性により、衝撃の吸収力を緩やかに立ち上げ、
最終的に作動流体に対するダンパピストン14の受圧面
積差に応じた圧力特性とすることで、ピストンロッド1
5の伸び切り時における衝撃を確実に吸収することがで
きる。この場合、ピストンロッドの伸び切り時に発生す
る衝撃に対する吸収特性をリード29の剛性、すなわち
リード29の材質やその板厚、あるいはリード29の重
ね合わせ枚数の他に、コイルばね23の材質、並びに線
径や巻き数等によって決まるばね定数を変えることによ
り、容易に調整可能である。
【0019】なお、図4中の破線は逆止め弁のみ組み込
み、緩衝部材を持たない従来のダンパステー装置の場合
を示し、二点鎖線は緩衝部材のみ組み込み、逆止め弁を
持たない従来のダンパステー装置の場合を示す。
【0020】上述した実施例では、弁座31の一部に切
り欠き33を形成し、リード29が弁座31に完全に当
接した状態でも二つの流体室25, 26の連通状態を確
保するようにしたが、このような切り欠き33を設けず
とも本発明の目的を達成することができる。ただし、こ
の場合のピストンロッド15の伸び切り位置は、コイル
ばね23のばね力によってリード29が弁座31に当接
して通路隙間32が全閉状態となる位置である。また、
上述した実施例ではコイルばね23の一端をリード29
の外周縁部全体に均一に当接させる必要上、弁保持器2
8を使用したが、この弁保持器28を使用しない構造を
採用することも可能である。このような本発明によるダ
ンパステー装置の一実施例の主要部の断面構造を表す図
5に示すように、かしめ部21よりもシリンダ11の一
端側に形成された環状をなす小径絞り部22とダンパピ
ストン14との間のピストンロット15には、所定長の
ゴムスリーブ35が本発明の緩衝部材として介装されて
いる。外周面に環状溝を複数形成したゴムスリーブ35
の一端側は、内径が漸増するテーパ状の肉厚となってお
り、このゴムスリーブ35の一端面が本発明の弁抑え手
段としてリード29の外周縁部に当接し得るようになっ
ている。
【0021】なお、他の構成は先の実施例と全く同じで
あり、図5中で図1〜図3に示した先の実施例と同一機
能の部材には、これと同一の符号を記してある。
【0022】
【発明の効果】本発明のダンパステー装置によると、弾
性変形可能な緩衝部材によりピストンロットの伸び切り
時の衝撃を吸収すると共にこの緩衝部材の反力によりダ
ンパピストンに形成した連通孔を塞ぐ逆止め弁を設けた
ので、ピストンロッドの伸び切り時に発生する衝撃を緩
衝部材とこの緩衝部材の反力による逆止め弁の閉鎖とに
より確実に吸収することができ、ゲートを開いた時のば
た付きを未然に防止し得る。
【0023】また、この襲撃吸収特性をリードの剛性を
変えることにより容易に調整することができ、設計の自
由度が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダンパステー装置の一実施例の概
略構造を表す断面図である。
【図2】そのダンパピストンの部分を抽出拡大した断面
図である。
【図3】ピストンロッドの伸び切り時における状態を表
す断面図である。
【図4】ピストンロッドのストロークと衝撃吸収力との
関係を表すグラフである。
【図5】本発明によるダンパステー装置の他の一実施例
の主要部を表す断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダ 12 連結孔 13 取り付け金具 14 ダンパピストン 15 ピストンロッド 16 小径部 17 かしめ部 18 連結孔 19 取り付け金具 20 シールリング 21 かしめ部 22 小径絞り部 23 コイルばね 24 受け板 25, 26 流体室 27 連通孔 28 弁保持器 29 リード 30 段部 31 弁座 32 通路隙間 33 切り欠き 34 Oリング 35 ゴムスリーブ 36 環状溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に作動流体が封入されたシリンダ
    と、 このシリンダ内に摺動自在に嵌合されて当該シリンダ内
    を二つの流体室に仕切るダンパピストンと、 このダンパピストンに一端が連結されると共に他端側が
    前記シリンダ外に位置するピストンロッドと、 このピストンロッドを囲む一方の前記流体室に組み込ま
    れた弾性変形可能な緩衝部材と、 前記ダンパピストンに形成されて二つの前記流体室を連
    通する連通孔と、 前記ダンパピストンの前記緩衝部材と対向する側に設け
    られて前記ダンパピストンの前記緩衝部材側への移動に
    伴って前記連通孔を絞る逆止め弁と、 前記緩衝部材の前記ダンパピストンとの対向する側に設
    けられて前記緩衝部材の圧縮時に前記逆止め弁を前記連
    通孔側に付勢して前記連通孔を塞ぐ弁抑え手段とを具え
    たことを特徴とするダンパステー装置。
JP3068294A 1994-02-28 1994-02-28 ダンパステー装置 Pending JPH07238968A (ja)

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JP3068294A JPH07238968A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 ダンパステー装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004065817A1 (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 車両用油圧式緩衝器
JP2008151253A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器における減衰力発生装置
JP2021116883A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 日立Astemo株式会社 緩衝器

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