JP3167708U - 卵調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジを用いて、動物やキャラクターの姿形等といった所望の立体的形状の卵焼きを、手間をかけずにできあがりよく作ることができる卵調理装置を提供する。【解決手段】マイクロ波が透過可能に形成されている容器からなる水貯留部と、水貯留部の開口部を覆うように載置され、水貯留部からの蒸気が通過可能な通気孔が形成された型枠載置部と、使用時に型枠載置部に載置され、内部に溶き卵を充填するための所望の立体的形状の空間となる成形部が形成された型枠と、水貯留部の開口部、型枠載置部及び型枠載置部に載置される型枠を上方から覆うように、水貯留部に対して取り外し可能に配設される蓋体と、を含む。【選択図】図7

Description

本考案は、卵調理装置に関する。さらに詳しくは、電子レンジ等を用いて卵焼きを作るために使用される卵調理装置に関する。
卵の調理については、溶き卵をフライパン等で薄く延ばして焼いて、筒状にした卵焼き(玉子焼き)が広く知られている。かかる卵焼きをフライパンで焼き上げる際には、フライパン全面に溶き卵等を入れ、加熱により卵がある程度固まったときに、ヘラで卵を2つ折りないしは4つ折りにして、以後、この過程を所望の回数だけ繰り返すことにより、厚焼きの卵焼きが作られることになる。また、調理の容易化のため、専用のフライパン等の調理器具も提供されていた(例えば、特許文献1を参照。)。
一方、近年、電子レンジによるマイクロ波加熱(電磁加熱)を用いて各種食材の調理が行われるようになり、ポリプロピレン等のマイクロ波を透過可能な耐熱性の合成樹脂で形成された電子レンジ対応容器も提供されている(例えば、特許文献2を参照。)。また、このような電子レンジ対応容器を用いて、電子レンジによるマイクロ波により卵焼きを作ることも行われている。電子レンジによる卵焼きは、油を使用しないため健康的であり、例えば、朝の時間のない中で作られる弁当のおかずとして用いられることも多い。
特開2001−252201号公報 特開2004−61091号公報
ところで、卵焼きは子供に人気のあるおかずであることは疑いのないところであるが、子供はおかずに対してもありきたりの形状よりは動物やキャラクターの姿形等の立体的形状を好むため、電子レンジを用いてこのような立体的形状で卵焼きを作ることができれば、子供には非常に喜ばれ、弁当のおかずとしても重宝する。しかしながら、従来の電子レンジ対応容器を用いて得られる卵焼きは、出来合いの面白みのない形状となってしまい、所望の立体的形状の卵焼きを作ることは困難であった。
加えて、電子レンジ対応容器を用いて卵焼きを作るには、電子レンジ対応容器に溶き卵を入れ、容器の蓋を閉めて電子レンジでマイクロ波加熱することになるが、例えば、出力ワット数が比較的低い、あるいは時間が短い場合には固まらないことがある一方、出力ワット数が高すぎた場合には全体が破裂してしまうこともある等、マイクロ波の出力ワット数と時間の調整が難しく、できあがりのよい卵焼きを安定して作ることが困難であった。なお、できあがりのよい卵焼きを得るために、30秒〜1分ごとに容器を電子レンジから取り出して容器内の溶き卵をかき混ぜるといった作業を数回繰り返すこともある。また、適度に固まった卵焼きを作るには、所定の出力ワット数で長い時間加熱する必要があるが、これらの作業は手間がかかっていた。
本考案の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、電子レンジを用いて、動物やキャラクターの姿形等といった所望の立体的形状の卵焼きを、手間をかけずにできあがりよく簡便に作ることができる卵調理装置を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本考案に係る卵調理装置は、溶き卵を加熱により固化させて調理する卵調理装置であって、マイクロ波が透過可能に形成されている容器からなる水貯留部と、前記水貯留部の開口部を覆うように載置され、前記水貯留部からの蒸気が通過可能な通気孔が形成された型枠載置部と、使用時に前記型枠載置部に載置され、内部に溶き卵を充填するための所望の立体的形状の空間となる成形部が形成された型枠と、前記水貯留部の開口部、前記型枠載置部及び当該型枠載置部に載置される前記型枠を上方から覆うように、前記水貯留部に対して取り外し可能に配設される蓋体と、
を含むことを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記加熱が電子レンジにより行われることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記蓋体が、マイクロ波が透過できないように遮蔽されていることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記型枠が、マイクロ波が透過可能とされており、前記蓋体が、マイクロ波が透過できないように遮蔽されている一方、遮蔽されていない部分が形成されていることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記遮蔽されていない部分として、前記蓋体の全体に遮蔽されない部分の孔及び/またはスリットが実質的に一様に形成されていることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記孔及び/またはスリットの大きさが0.01〜1.0cmであることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、前記した本考案において、前記蓋体に通気孔が形成されており、前記型枠に、前記蓋体の通気孔と空気的に連通するような位置に注ぎ口が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る卵調理装置は、前記した本発明において、前記水貯留部及び/または型枠が合成樹脂により形成されていることを特徴とする。
本考案に係る卵調理装置は、電子レンジにより溶き卵を加熱により固化させて、動物やキャラクターの姿形等といった所望の立体的形状の卵焼きを、型枠を効率よく加熱することにより手間をかけずにできあがりよく作ることが可能な卵調理装置を提供することができる。
本考案に係る卵調理装置の一態様を示した分解斜視図である。 本考案に係る卵調理装置の一態様を示した斜視図(蓋体を閉じた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の一態様を示した斜視図(型枠を閉じた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の一態様を示した側面図(型枠を閉じた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の一態様を示した断面図(型枠を閉じた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の一態様を示した断面図(型枠を閉じた状態)である。 本考案に係る卵調理装置の内部構造を示した概略断面図である。 卵調理装置を構成する型枠の他の態様を示した斜視図(型枠を開いた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の他の態様を示した斜視図(型枠を閉じた状態)である。 卵調理装置を構成する型枠の他の態様を示した斜視図(蓋部を閉じた状態)である。
以下、本考案に係る卵調理装置の構成を図面に基づいて説明する。
(I)卵調理装置1の構成:
図1は、本考案に係る卵調理装置1の一態様を示した分解斜視図、図2は、本考案に係る卵調理装置1の一態様を示した斜視図(蓋体を閉じた状態)、をそれぞれ示す。ここで、1は卵調理装置、11は水貯留部、111は開口部、12は型枠載置部、122は通気孔、13は蓋体、2は型枠、をそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る卵調理装置1は、水を貯めておくための水貯留部11と、水貯留部11の開口部111を覆うように載置され、水貯留部11からの蒸気が通過可能な通気孔122が形成された型枠載置部12と、水貯留部11の開口部111等を上方から覆い、水貯留部11に対して取り外し可能に配設される蓋体13と、溶き卵(図示しない。以下同じ。)が充填される空間である所望の立体的形状の成形部23(図5、図6等参照)が内部に形成され、使用時に成形部23に溶き卵を充填した状態で型枠載置部12に載置される型枠2を基本構成として備える。なお、本考案における「溶き卵」とは、鶏卵を溶いた溶き卵そのもののほか、一般に卵焼きに入れることが知られている各種食材、だし汁、調味料等を加えたものも含む。
本実施形態に係る卵調理装置1を構成する水貯留部11は、電子レンジでマイクロ波を照射した際に蒸気となり、後記する型枠2の成形部23に充填された溶き卵を加熱するための水を貯めることが可能な空間である。水貯留部11は、本実施形態にあっては、略矩形状の開口部111を有した平面視略矩形状の筐体からなる容器とされている。なお、水貯留部11の内面には、水位を表示する目盛り(図示しない)を表示するようにしてもよい。
なお、水貯留部11の側面の両脇には、蓋体13を固定するための留め具112が取り付けられており、水貯留部11の開口部111、型枠載置部12及び型枠2を上方から覆うように被せて、蓋体13を固定する場合にあっては、図2に示すように、かかる留め具112を、蓋体13の側面部132の両脇の対応する位置に形成された引掛け部135に引っ掛けて、蓋体13を固定することができる。
本考案に係る卵調理装置1は、電子レンジにおけるマイクロ波による加熱により水貯留部11に入れられた水を加熱し、発生する蒸気により型枠載置部12に載置された型枠2の成形部23に充填された溶き卵を加熱して卵焼き(蒸し卵)を作る。よって、水貯留部11はマイクロ波が透過できるように構成され、全体を例えばポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等のマイクロ波が透過可能で、電子レンジ内部の蒸気熱に耐えることができる耐熱性を備えた合成樹脂により形成することができる。
型枠載置部12は、水貯留部11に対して水貯留部11の開口部111を覆うように載置され、また、使用時に後記する型枠2を載置するものである。型枠載置部12は、本実施形態にあっては、周縁にフランジ121が形成された板状部材とされており、かかるフランジ121を水貯留部11の開口部111の周縁に載せて、水貯留部11の開口部111を覆うように載置されることになる。
型枠載置部12には、水貯留部11からの蒸気が通過可能な通気孔122が形成されている。型枠載置部12に通気孔122が形成されていることにより、水貯留部11からの蒸気により型枠載置部12に載置された型枠2に充填された溶き卵が加熱されることになる。本実施形態に係る型枠載置部12には、図1に示すように、略円形状の通気孔122が20個形成されている態様を示しているが、通気孔122の形状や数は、適宜決定することができる。
なお、本考案に係る卵調理装置1を構成する型枠載置部12には、型枠2を固定するための部材等を配設したりする等、型枠2を固定しやすくするための加工を施すようにしてもよい。本実施形態に係る型枠載置部12には、型枠2を載置しやすくするための固定穴123が形成されており、かかる固定穴123に、型枠2を閉めた場合に型枠2の下部(図面の下方向)に位置するヒンジ24を入れることにより、ヒンジ24も邪魔にならず、型枠2が型枠載置部12に安定して置かれることになる。
型枠載置部12は、積極的にマイクロ波を透過可能とする必要はないので、アルミニウム等の金属材料で形成することができる。なお、型枠載置部12をアルミニウムで形成する場合には、表面にアルマイト処理を施すことが好ましい。
図3は、卵調理装置1を構成する型枠2の一態様を示した斜視図(型枠2を閉じた状態)、図4は、卵調理装置1を構成する型枠2の一態様を示した側面図(型枠2を閉じた状態)、図5は、卵調理装置1を構成する型枠2の一態様を示した断面図(型枠2を閉じた状態)、図6は、卵調理装置1を構成する型枠2の一態様を示した断面図(型枠2を開いた状態)、をそれぞれ示す。型枠2は、本実施形態にあっては、角を丸くした立方体からなるサイコロ形状の空間である成形部23がくり抜かれて形成されており、かかる成形部23と対応する形状(角を丸くした立方体からなるサイコロ形状)の卵焼きを作ることができる。
型枠2は、内部に成形部23が形成された、略対称形状の第1型枠21と第2型枠22がヒンジ24を介して開閉可能とされている。型枠2を閉じた際には、図示しないバインダークリップ等の器具で型枠2の周縁を挟む等により、閉じた状態を保持でき、また、充填した溶き卵が外部に漏れることを防止することができる。なお、前記したように、型枠2を閉じた場合に型枠2の下部に位置するヒンジ24は、型枠載置部12に載置する際には、型枠載置部12に形成された固定穴123に入れられることにより、型枠2を型枠載置部12に安定して載置される。
成形部23は、本実施形態にあっては、角を丸くした立方体からなるサイコロ形状が、成形部23の下面が「1」の目(対面には「6」の目)が、図5及び図6における第1金型21に対応するには「3」の目(第2金型22に対応する面には「4」の目)がそれぞれ形成可能なように、突起231,232が配設されている(なお、図5及び図6は断面図であるため、「1」の面及び「5」の面の中心に形成される凹みを形成する突起231,232のみが表されている。)。
本実施形態に係る型枠2には、略ラッパ形状の注ぎ口25が形成されており、第1型枠21に形成された第1注ぎ口251と第2型枠に形成された第2注ぎ口252が、型枠2を閉めた際に組み合わされて、成形部23に繋がる空間253が形成された注ぎ口25となる。なお、注ぎ口25は、蓋体13の通気孔134と空気的に連通することになり、型枠2における通気孔の役割も果たすことになる。
型枠2に溶き卵を充填するには、型枠2を開いた状態(図6)から閉じた状態(図3ないし図5)として、注ぎ口25から内部に形成されたサイコロ形状の成形部23に所定量の溶き卵を充填する。充填が終わったら、ヒンジ24を固定穴123に入れて、型枠載置部12に載置するようにする。
型枠2は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PPX)等の、電子レンジ内部の蒸気熱に耐えることができる耐熱性を備えた合成樹脂により形成することができる。型枠2は、射出成形等の公知の成形方法で簡便に製造することができる。また、セラミックス等の無機材料を焼結して形成するようにしてもよい。
蓋体13は、水貯留部11の開口部111、型枠載置部12及び型枠載置部12に載置される型枠2を上方から覆うように、水貯留部11に対して取り外し可能に配設されるものであり、本実施形態にあっては、水貯留部11の開口部111を覆うことができるよう、略矩形状の開口部131が形成され、側面部132と天面部133を有した形状となっている。
蓋体13の天面部133には通気孔134が形成されており、卵調理装置1を電子レンジでマイクロ波を照射した際に内部に発生する蒸気を外に出すことができる。なお、側面部132の両脇には、前記したように、水貯留部11に固定するための引っ掛け部135が形成されている。
蓋体13は、積極的にマイクロ波を透過可能とする必要はなく、例えば、全体をポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等の電子レンジ内部の蒸気熱に耐えることができる耐熱性を備えた合成樹脂により形成した蓋体本体13a(図7参照)として、かかる蓋体本体13aの内面の全体をアルミニウム等の金属材料で形成した遮蔽体13b(図7参照)とした2層構造とすることができ、本実施形態に係る蓋体も、そのような2層構造とされている。また、蓋体13は、ポリプロピレン等の合成樹脂等で形成された蓋体本体13aと、アルミニウム等の金属材料で形成された遮蔽体13bを別々に形成して、これらを蓋体13として遮蔽体13b、蓋体本体13aの順に被せるようにしてもよい。
また、蓋体13は、例えば、あらかじめ蓋体13の形状とされたアルミニウム等の金属材料からなる部材を成形金型にあらかじめ挿入した後、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を射出注入して金属と樹脂を一体化させるインサート成形により一体的に形成するようにしてもよい。このようにインサート成形により一体的に形成することにより、製造コスト及び工程の削減を図ることができる。
図7は、本考案に係る卵調理装置1の内部構造を示した概略断面図である(ただし、留め具112と引掛け部135は図示していない。)。水貯留部11はマイクロ波が透過可能に形成されているため、図7に示すように、透過したマイクロ波が水貯留部11に入れられた水Wを加熱することになる。水貯留部11での水Wの加熱により発生した蒸気は、型枠載置部12に形成された通気孔122を通過して、型枠載置部12に載置された型枠2に達し、型枠2の成形部23に充填された溶き卵を加熱することになる。なお、蓋体13は、電子レンジによるマイクロ波は透過できず、マイクロ波は蓋体13を透過することによっては、型枠載置部12に載置された型枠2には達しない。
(III)卵焼きの作り方:
次に、本実施形態に係る卵調理装置1を用いて卵焼きを作る方法の一例を説明する。まず、卵調理装置1を構成する水貯留部11に適量の水を入れ、水貯留部11に水を貯めておき、型枠載置部12のフランジ121を水貯留部11の開口部111の周縁に載せるようにして、型枠載置部12を水貯留部11の開口部111に載置する。
また、型枠2の成形部23に溶き卵を充填するために、型枠2を閉じて、注ぎ口25から溶き卵を注ぎ入れて充填する。溶き卵を充填した後、型枠2のヒンジ24を型枠載置部12の固定穴123に入れて載置する。型枠載置部12に溶き卵を充填済みの型枠2を載置したら、蓋体13を閉じて、水貯留部11に形成された留め具112を蓋体13に形成された引掛け部135に引っ掛け、蓋体13を水貯留部11に固定する(図2参照)。
このようにして型枠載置部12に溶き卵が充填された型枠2を載置固定し、水貯留部11に水を入れた卵調理装置1を、蓋体13を閉じた状態で電子レンジのターンテーブル(図示しない)等に載せ、電子レンジを運転する。電子レンジを運転させると、マイクロ波は水貯留部11を透過して、水貯留部11に入っている水Wを加熱し、蒸気を発生させる。発生した蒸気は、型枠載置部12に形成された通気孔122を通って型枠載置部12に載置されている型枠2に達し、型枠2の成形部23に充填された溶き卵を加熱して固化させる。このようにして、蒸気の加熱により、型枠載置部12の型枠2に充填された溶き卵がちょうどよく加熱固化され、型枠2に形成された成形部23の形状に対応した所望の立体的形状(例えば、動物やキャラクター等の姿形等の立体的形状等)の卵焼きを簡便に作ることができる。
本考案に係る卵調理装置1にあっては、前記したように、卵調理装置1を電子レンジのターンテーブル等に載置し、電子レンジを運転させるだけの操作で卵焼きを得ることができる。電子レンジの運転条件については、卵調理装置1の大きさや作ろうとする卵焼きの大きさや数等により適宜決定すればよい。
(III)本考案の効果:
以上説明した本実施形態に係る卵調理装置1は、電子レンジによるマイクロ波により溶き卵を加熱固化させて卵焼きを作るにあたり、型枠載置部12に載置される型枠2に形成された空間である成形部23の形状に対応した所望の立体的形状とすることが可能であるので、例えば、動物やキャラクター等の姿形等の立体的形状の卵焼きを簡便に作ることができる卵調理装置1となる。また、かかる型枠2の成形部23に充填された溶き卵を電子レンジで加熱する手段として、電子レンジにおけるマイクロ波により水貯留部11に入れられた水が加熱されて発生する蒸気により加熱するようにしているので、型枠2の成形部23に充填された溶き卵が卵焼きを作るのにちょうどよく加熱され、できあがりのよい卵焼きを手間をかけずに簡便に作ることができる卵調理装置1となる。
(IV)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本考案の一態様を示したものであって、本考案は、前記し
た実施形態に限定されるものではなく、本考案の構成を備え、目的及び効果を達成できる
範囲内での変形や改良が、本考案の内容に含まれるものであることはいうまでもない。ま
た、本考案を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本考案の目的及び効果を達
成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本考案は前記した各実
施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本
考案に含まれるものである。
例えば、前記した実施形態では、溶き卵が充填される型枠2の内部に角を丸くした立方体からなるサイコロ形状の空間である成形部23を形成し、略サイコロ形状の卵焼きを作る態様を例に挙げて説明したが、得られる卵焼きの形状は型枠2の成形部23の形状に対応し、かかる成形部23(ないしは得られる形状)は例に挙げたサイコロ形状には限定されず、例えば、動物やキャラクターの顔や姿等の任意の立体的形状とすることができる。
また、図8は、卵調理装置1を構成する型枠2の他の態様を示した斜視図(型枠2を開いた状態)、図9は、卵調理装置1を構成する型枠2の他の態様を示した斜視図(型枠2を閉じた状態)、図10は、卵調理装置1を構成する型枠2の他の態様を示した斜視図(蓋部26を閉じた状態)、をそれぞれ示す。型枠2は、本実施形態にあっては、内部に略卵形状の空間である成形部23がくり抜かれて形成されており、かかる成形部23と対応する形状(略卵形状)の卵焼きを作ることができる。
型枠2は、内部に成形部23が形成された、略対称形状の第1型枠21と第2型枠22がヒンジ24を介して開閉可能とされている。型枠2に溶き卵を充填するには、型枠2を開いた状態(図8)から閉じた状態(図9)として、蓋部26を開けて注ぎ口25から内部に形成された略卵形状の成形部23に所定量の溶き卵を充填する。充填が終わったら、蓋部26を閉じて(図10)、型枠載置部12に載置するようにする。
前記した実施形態では、略矩形状の開口部111を有した平面視略矩形状の筐体の容器からなる水貯留部11、周縁にフランジ121が形成された板状部材からなる型枠載置部12、水貯留部11の開口部111を覆うことができるよう、略矩形状の開口部131が形成され、側面部132と天面部133を有した形状とした蓋体13を例に挙げて説明したが、水貯留部11、型枠載置部12、蓋体13の形状や構成はこれらには限定されず、水貯留部11からの蒸気が型枠載置部12に載置された型枠2の成形部23に充填された溶き卵を加熱でき、蓋体13が水貯留部11の開口部111を覆うことができるものであればその形状は任意である。よって、例えば、水貯留部11をその開口部111を円形状にとした椀状の容器とする等、任意の形状とすることができる。
また、前記した実施形態では、蓋体13の構成を、全体を合成樹脂により形成した蓋体本体13aとして、かかる蓋体本体13aの内面の全体をアルミニウム等の金属材料で形成した遮蔽体13bとした2層構造とし、蓋体13全体を遮蔽した態様を示したが、蓋体13の全体を遮蔽せずに、遮蔽されない部分を形成するようにして、適当量のマイクロ波が蓋体13を透過して、型枠2の成形部23に充填された溶き卵を適度に加熱するようにしてもよい。このように、蓋体13に遮蔽されない部分を形成することにより、型枠2の成形部23に充填された溶き卵が、電子レンジにおけるマイクロ波により水貯留部14に入れられた水が加熱されて発生する蒸気による加熱に加えて、かかる遮蔽されない部分を透過するマイクロ波による加熱による2種類の加熱手段により加熱されることとなり、型枠2の成形部23に充填された溶き卵が卵焼きを作るのに効率よく加熱されることになり、水貯留部11に入れられた水が加熱されて発生する蒸気により加熱する場合と比較して、調理時間を短縮することができる。なお、この場合、使用される型枠2は、マイクロ波が透過可能とされるよう、合成樹脂等で形成するようにする。
なお、蓋体13に対して遮蔽されない部分の割合が高いと、型枠2の成形部23に充填された溶き卵が過度に加熱されることになるので、できあがりのよい卵焼きを得ることが難しい場合がある。よって、遮蔽されない部分としては、蓋体13の全体の半分以下、好ましくは10〜30%、さらに好ましくは15〜30%、特に好ましくは20〜30%とすればよい。また、マイクロ波が型枠2に局所的に達すると、その部分のみが過度に加熱されることとなり、これもできあがりのよい卵焼きを得ることが難しい場合がある。よって、遮蔽されない部分は、蓋体13の全体に遮蔽されない部分の孔(図示しない)を斑点状ないしは水玉状に実質的に一様に形成したり、また、遮蔽されない部分のスリット(細長い溝)を実質的に一様に形成するようにして、微量のマイクロ波が型枠2の全体に達するようにすることが好ましい。孔の形状は、円形状のほか、三角形状、四角形状等の多角形状等、任意の形状とすることができる。孔やスリットの大きさは、面積が0.01〜1.0cm程度とすればよく、0.01〜0.5cm程度とすることが好ましいが、この範囲に特には限定されない。かかる蓋体13は、例えば、全体を合成樹脂により形成した蓋体本体13aとして、かかる蓋体本体13aの内面の全体を孔やスリットが形成されたアルミニウム等の金属材料で形成した遮蔽体13bを組み合わせて2層構造にした構成等により得ることができる。
なお、前記した実施形態にあっては、加熱手段として電子レンジによるマイクロ波加熱を用いた態様を示したが、加熱手段としては特に制限されず、例えば、ガスコンロ等の火力を用いるようにしてもよい。かかる場合にあっては、卵調理装置1を構成する水貯留部11、型枠載置部12、蓋体13については、火力による加熱に耐えられる材料(金属材料、ガラス材料、耐熱性スーパーエンジニアリングプラスチック等)で構成するようにすればよい。
その他、本考案の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本考案の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本考案は、卵焼きを子供が喜びそうな立体的形状でできあがりよく作ることができる卵調理装置を提供する手段として有利に使用することができ、産業上の利用可能性が非常に高い。
1 …… 卵調理装置
11 …… 水貯留部
111 …… 開口部
112 …… 留め具
12 …… 型枠載置部
121 …… フランジ
122 …… 通気孔
123 …… 固定穴
13 …… 蓋体
13a …… 蓋体本体
13b …… 遮蔽体
131 …… 開口部
132 …… 側面部
133 …… 天面部
134 …… 通気孔
135 …… 引掛け部
2 …… 型枠
21 …… 第1型枠
22 …… 第2型枠
23 …… 成形部
231,232 …… 突起
24 …… ヒンジ
25 …… 注ぎ口
251 …… 第1注ぎ口
252 …… 第2注ぎ口
253 …… 空間
26 …… 蓋部
W …… 水

Claims (8)

  1. 溶き卵を加熱により固化させて調理する卵調理装置であって、
    マイクロ波が透過可能に形成されている容器からなる水貯留部と、
    前記水貯留部の開口部を覆うように載置され、前記水貯留部からの蒸気が通過可能な通気孔が形成された型枠載置部と、
    使用時に前記型枠載置部に載置され、内部に溶き卵を充填するための所望の立体的形状の空間となる成形部が形成された型枠と、
    前記水貯留部の開口部、前記型枠載置部及び当該型枠載置部に載置される前記型枠を上方から覆うように、前記水貯留部に対して取り外し可能に配設される蓋体と、
    を含むことを特徴とする卵調理装置。
  2. 前記加熱が電子レンジにより行われることを特徴とする請求項1に記載の卵調理装置。
  3. 前記蓋体が、マイクロ波が透過できないように遮蔽されていることを特徴とする請求項2に記載の卵調理装置。
  4. 前記型枠が、マイクロ波が透過可能とされており、
    前記蓋体が、マイクロ波が透過できないように遮蔽されている一方、遮蔽されていない部分が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の卵調理装置。
  5. 前記遮蔽されていない部分として、前記蓋体の全体に遮蔽されない部分の孔及び/またはスリットが実質的に一様に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の卵調理装置。
  6. 前記孔及び/またはスリットの大きさが0.01〜1.0cmであることを特徴とする請求項5に記載の卵調理装置。
  7. 前記蓋体に通気孔が形成されており、
    前記型枠に、前記蓋体の通気孔と空気的に連通するような位置に注ぎ口が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の卵調理装置。
  8. 前記水貯留部及び/または型枠が合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の卵調理装置。
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