JP3166286B2 - アセタールの分離方法 - Google Patents

アセタールの分離方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】アセトアルデヒドジメチルアセタ
ール、ジエチルアセタール、ジプロピルアセタール、ジ
ブチルアセタールなどのジ低級アルキルアセタール類
は、各種の工業原料、特に、有機溶媒や合成香料、合成
樹脂及び接着剤などとして使用されるアルキルビニルエ
ーテル、親水性モノマーであるN−ビニルカルボン酸ア
ミドなどの合成中間体等として工業的に有用な化合物で
ある。
【0002】
【従来の技術】これらジ低級アルキルアセタールを製造
するには、一般にはアセトアルデヒドと低級アルコール
を酸触媒の存在下に反応させることが知られているが、
単位反応としての低級アルコールの種類による反応の間
には、格別顕著な差異は無いとされている。しかし、当
然の事乍らこれらの反応に於ける生成物及び副生成物の
種類は個々の出発原料によって異なり、また、蒸留特性
や晶析、溶媒との相溶性や分配率などの生成物の分離精
製手段に及ぼす影響の大きな物性等も、出発原料に何を
用いるかによって大きく左右される。特に、実際の工業
的生産においては出発原料の反応性以外に、原料コスト
や入手及び取扱いの容易性、分離精製後の目的物の最終
的な収得率、分離精製系を含めた全生産工程のシンプル
さ、製造設備の建設費、運転操作及び管理の容易性、ユ
ーティリティーコストなども極めて重要な要因となり、
従って、これら全てを総合的に見て原料ソースを含めて
プロセスを決定する必要がある。
【0003】アルデヒドと低級アルコールよりジ低級ア
ルキルアセタールを製造する方法自体は従来より種々報
告されている。例えば、特開平3−246247号明細
書によれば、アリルアルコールを用いたアセタールの製
造法が開示されているが、この反応が平衡反応である為
に開示された方法ではその平衡転化率以上の結果は得ら
れていない。また、特開昭62−116534号明細書
によれば、炭素数4のアルコールを原料にしたアセター
ルの製造方法について記されているが、満足しうる反応
成績を得るには触媒及び脱水剤として多量の塩化カルシ
ウムを必要とし、しかも反応後触媒除去、反応液の水洗
等の余分な工程が必要であり、満足できる製造方法とは
言えない。
【0004】アセトアルデヒドとメタノールからのジメ
チルアセタールの製造についても同様に種々検討がなさ
れており、一般に塩酸、硫酸、有機スルホン酸やゼオラ
イトなどの無機固体酸、イオン交換樹脂などの酸触媒の
存在下に反応させる方法が知られているが、この反応は
他の低級アルコールによるアセタール化反応と同様に平
衡反応であるため、その侭では転化率には限界がある。
従って、目的物の収得率を高めるには、例えば、反応原
料の一方を大過剰に用いたり、反応生成物を素早く反応
系外に取出す等の処置が必要となる。この反応終了液に
は通常、副生した水と未反応のアセトアルデヒドを含有
しており、触媒の中和又は除去後に反応液を蒸留精製し
ようとすると、目的化合物であるジメチルアセタールの
分解や望ましくない不純物の副生を引き起こすなどの問
題があった。
【0005】また、ジメチルアセタールの場合も反応で
生成した水を除去し、転化率を上げるため触媒兼脱水剤
として塩化カルシウムなども用いられるが、大量の塩化
カルシウムが必要であり、排水処理のための余分なコス
トや取扱上の煩雑さなどの欠点がある。また、ノルマル
ヘプタンやトルエンなどの不活性溶媒を用いて反応で生
成した水を共沸蒸留により除去する方法もあるが、溶媒
を分離回収する工程が増え有益な方法とは言えない。更
に、これらの方法を適当に組み合わせたものも提案され
ているが本質的に問題を解決していない。
【0006】一方、一般に平衡反応に伴う転化率の限界
などの欠点を補う反応操作方法として、反応を行いなが
ら蒸留による分離操作を行い、平衡転化率の向上を図る
反応蒸留法或いはその装置が用いられることがあり、例
えば、酸触媒を用いた平衡反応についても、エステル化
反応(特開昭63−277645号明細書など)、エー
テル化反応(特開平1−316337号明細書など)、
アセタール化反応(特公昭62−29419号、特開平
3−56134号)など多くの例が知られている。この
反応蒸留法は蒸留操作を伴いながら反応を行う為、反応
上の諸問題に加えて反応原料、生成物、副生物等からな
る原料系、生成系の各種物質の蒸留特性に大きく影響さ
れる。従って、いかなる原料を用いてどのような触媒、
反応条件、反応操作、分離工程で行うかを総合的に選定
することが特に重要となる。
【0007】例えば、特公平62−29419号明細書
によれば、触媒として比較的沸点の低い硝酸を用いて炭
素数3以上の不飽和アルコールのアセタールを反応蒸留
によって製造する方法が開示されている。しかし、この
方法を最も安価なアルコールとアルデヒドであるメタノ
ールとアセトアルデヒドから得られるアセトアルデヒド
ジメチルアセタールの合成に用いた場合、目的物である
アセタールと硝酸が共に塔の頂部から流出し、この混合
物に好ましくない高沸点副生物を生成してしまい実質的
に殆ど実用性はない。
【0008】また、特開平3−56134号明細書によ
れば、固体酸又は固体塩基を触媒に用いる平衡反応にお
いて、反応液を反応器に強制循環することを特徴とする
反応蒸留装置が提案されている。この装置は触媒劣化の
主原因となる水を多く含むホルマリン水溶液を原料に用
いる場合、即ち、メタノールとホルマリン水溶液からメ
チラールを製造する場合には頻繁に起こる触媒の再生、
交換が容易であるため有用な装置であるが、通常の反応
蒸留装置と比べ、余分なポンプ等付帯設備が必要とな
り、その分の建設費用と運転費用の負担が増加する欠点
は免れない。
【0009】更に、上記の他に、反応により生成したア
セトアルデヒドジメチルアセタールとメタノールとから
なる混合物を蒸留により分離する場合、アセタールとメ
タノールが共沸混合物を形成することから、その共沸組
成に近い混合物を分離することは極めて困難であるとい
う問題点がある。
【0010】このアセタールとメタノールの分離につい
ても、従来いくつかの提案がなされている。例えば、特
開昭58−103331号明細書では、メタノール−メ
チラール混合物の系に於いて共沸蒸留する際に、操作圧
力を変えることで共沸組成中の両者の割合が異なること
を利用して、加圧蒸留と常圧又は減圧蒸留を組み合わせ
る方法が提案されている。しかし、これらの圧力条件を
変化させても、互いに沸点が近いために各蒸留塔の段数
及び還流比を非常に大きいものとしなければならず、多
くの蒸留塔の運転費用と高い設備費用が必要となる。
【0011】また、ドイツ特許第1007311号で
は、メタノール−ジメチルアセタールの系に於ける水に
よる抽出蒸留が提案されている。しかし、この方法では
メタノールを完全に除去するのが困難であることを別と
しても、得られたアセタール中には水が含まれており、
これから更に水を共沸蒸留によるか又は乾燥剤等により
除去しなければならない為、面倒な手数を要し且つその
操作によるロスを伴う。
【0012】更に、特公昭38−19707号ではアル
コール又はアミノ化合物を用いた抽出蒸留でアセタール
−アルコール系の分離を提案しているが、このような反
応性の化合物を系に加えて加熱した場合、目的物質の分
解や不純物の生成などの好ましくない副反応が起こり、
純度や収率の低下をもたらす。
【0013】一般に、このように共沸組成に近い混合物
を分離する場合には、第三成分として共沸溶剤を添加し
て蒸留することが知られており、その共沸溶剤の選定基
準として(1)共沸温度がメタノールとアセタールの共
沸温度より低く、且つアセタールの分離をよくするため
にその温度差を大きいこと、(2)エネルギー的な観点
より共沸物中のメタノール含量が多いこと、(3)アセ
タールに対して不活性であることなどが挙げられる。し
かし、従来これらの選定条件を満足する共沸溶媒につい
ては提案されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はジ低級
アルキルアセタールを簡単且つ良好な最後収得率で工業
的有利に製造する方法を開発することであり、具体的に
は、アセタールとメタノールからなる共沸組成に近い混
合物を蒸留により分離するに際し、効率よくアセタール
を分離する方法を見いだすことである。更に詳しくは、
その共沸温度がメタノールとアセタールの共沸温度より
低く、かつ、その温度差が大であり、共沸物中のメタノ
ール含量が多く、アセタールに対して不活性である共沸
溶剤を見いだし、使用した共沸溶剤を効果的に循環使用
する方法を見出すことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み鋭意検討した結果、数多くの各種有機溶剤の中で
ノルマルヘキサン又はシクロヘキサンがメタノール及び
少量のアセタールと共沸物を形成し、その沸点、共沸組
成が上記目的に比較的良く合致し効果的な共沸溶剤であ
ることを見出した。即ち、ノルマルヘキサンとメタノー
ル及びアセタールとの共沸温度は常圧で48℃、ノルマ
ルヘキサン/メタノール/アセタールの重量組成は凡そ
70/25/5であり、また、シクロヘキサンとメタノ
ール及びアセタールとの共沸温度は常圧で56℃、シク
ロヘキサン/メタノール/アセタールの重量組成は凡そ
53/30/17であり、この特性を利用して効果的な
プロセスの開発に成功し本発明を完成した。
【0016】即ち、本発明は1)メタノールとアセトア
ルデヒドジメチルアセタールを主成分とする混合溶液を
蒸留分離するに際し、共沸溶剤としてノルマルヘキサン
又はシクロヘキサンを使用し、混合液中のメタノールを
ノルマルヘキサン又はシクロヘキサン及び少量のアセト
アルデヒドジメチルアセタールとの共沸混合物として蒸
留塔上部から分離し、アセトアルデヒドジメチルアセタ
ールを主成分とする留分を蒸留塔下部より留去すること
を特徴とするアセトアルデヒドジメチルアセタールの分
離方法及び2)留去したメタノールとノルマルヘキサン
又はシクロヘキサンを主成分とし、共沸成分として少量
のアセトアルデヒドジメチルアセタールを含む留分を抽
出塔にて水と向流接触せしめ、塔下部よりメタノールを
抽出分離し、塔上部からノルマルヘキサン又はシクロヘ
キサンを主成分とする留分を分離し、これを共沸溶剤と
して再使用する方法を提供せんとするものである。
【0017】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。メタノールとアセトアルデヒドジメチルアセタール
を主成分とする混合溶液としてはどの様なものでも良く
別段制限はないが、通常、モル比で数モル程度過剰のメ
タノールとアセトアルデヒドを硫酸、りん酸、pトルエ
ンスルホン酸等の液状或は強酸性イオン交換樹脂、モル
デナイト、ゼオライト等の固体の酸触媒の存在下に、5
0〜70℃の温度で0.1〜60分程度反応させて得ら
れたもの、例えば、本出願人による平成4年4月24日
出願の方法により、反応蒸留装置の頂部より得られたも
の等が用いられる。
【0018】本発明で取扱う化合物及びその共沸物の常
圧での沸点及び組成は、文献によれば、メタノール6
4.7℃、ジメチルアセタール64.3℃、ノルマルヘ
キサン69℃、ノルマルヘキサン−メタノール50℃
(メタノール28重量%)、メタノール−アセタール5
7.5℃(メタノール24重量%)、ノルマルヘキサン
−アセタール64℃(ノルマルヘキサン30重量%)で
あり、また、シクロヘキサンは81℃、シクロヘキサン
−メタノール54℃(メタノール38重量%)であると
言われている。更に、本発明者らの知見によれば、ノル
マルヘキサンはメタノール及び少量のアセタールと共沸
物を形成し、その共沸温度は約48℃、ノルマルヘキサ
ン/メタノール/アセタールの重量組成は約70/25
/5である。また、シクロヘキサンもメタノール及び少
量のアセタールと共沸物を形成し、その共沸温度は約5
6℃、シクロヘキサン/メタノール/アセタールの重量
組成は約53/30/17であることが認められた。
【0019】分離系に添加されるノルマルヘキサン又は
シクロヘキサンの量は、処理すべきジメチルアセタール
−メタノール混合物に含まれるメタノールが全量ノルマ
ルヘキサン又はシクロヘキサンとの共沸系を形成するに
足る量であり、余り過剰に加えることは蒸留系の負荷が
増加し、好ましくない。尚、本来の目的からすればジメ
チルアセタールを出来るだけ多く取得することであり、
かかる観点からは3成分共沸組成としてシクロヘキサン
の系よりジメチルアセタールの含まれる割合の少ないノ
ルマルヘキサンを用いることが好適と言える。
【0020】本発明の方法に置いて用いられる蒸留装置
としては特に制限はないが、通常、約1〜100段、好
ましくは5〜50段のいわゆる理論段数を有する精留塔
が用いられる。精留塔の構造は任意のものが用いられ、
その構造様式に厳密な条件はない。例えば、棚段塔とし
ては泡鐘トレー、ユニフラックストレー、フレキシトレ
ー、ナッターフロートトレー、バラストトレー、多孔板
トレー、カスケードトレー、ベンチュリートレー、キッ
テルトレー、リサイクリングトレー、チムニートレー、
ジェットトレー、ターボグリッドトレー、リップルトレ
ー、デュアルフロートレー、バッフルトレーなどを用い
た棚段塔が挙げられる。また、充填塔としてはリング型
充填物、サドル型充填物、スプレーパック、パナパッ
ク、グッドロイパッキング、ステッドマンパッキング、
ディクソンリング、マクマホンパッキング、スルーザー
パッキング、ヘリクス、垂直平板充填物などを用いた充
填塔が挙げられる。
【0021】塔内の圧力は減圧、常圧、加圧のいづれの
場合も差し支えないが、通常は常圧が望ましい。本発明
は連続的にも非連続的にも実施できるが、連続的操作の
方が生産性、運転安定性などの点で好ましい。還流比は
特に制限はなく精留塔の性能と分離するジメチルアセタ
ールのスペックにもよるが、1〜10程度で充分であ
る。
【0022】留出したメタノールとノルマルヘキサン又
はシクロヘキサンを主成分とし、共沸成分として少量の
ジメチルアセタールを含む留分は共沸溶剤としてのノル
マルヘキサン又はシクロヘキサンの分離、回収の為、抽
出塔にて水と向流接触され、ほぼ全量のメタノールと大
部分のジメチルアセタール及び水が塔底部より抜出さ
れ、また、実質的にノルマルヘキサン又はシクロヘキサ
ンからなる液は塔頂部より回収され、再び共沸溶剤とし
て使用に供される。尚、ジメチルアセタールは酸に対し
て極めて不安定であるので抽出に用いる水に少量の塩基
性物質、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、燐酸ナトリウムなどを加えて水のPHを7より下が
らないようにしてもよい。但し、塩化ナトリウムなど中
性無機塩を含めてこれらの無機塩を多量に用いること
は、塩析効果により水層へのメタノールなどの溶解度が
低下する為避けねばならない。
【0023】抽出温度は必ずしも制限はないが通常は1
0〜50℃、好ましくは15〜45℃であることが望ま
しい。抽出温度を10℃以下にすると原料の油層が二層
に分離し、一方、50℃以上では油層成分の蒸気圧が高
くなり、いずれも好ましくない。圧力は減圧、常圧、加
圧いずれも用いられるが、通常は常圧で差支えない。水
と油層の接触方法は回分式であっても連続式であっても
よく、このうち連続方式を採用することが生産性、運転
安定性の面から望ましい。このような抽出操作は、具体
的には、抽出塔を用いて行うことが好ましく、油層を該
抽出塔の下部から供給し、水を該抽出塔の上部から供給
して向流接触方式で行うことが望ましい。この抽出塔の
理論段数は2〜10段程度であることが望ましい。
【0024】抽出塔の構造は任意のものが用いられ、そ
の構造様式に厳密な条件はない。例えば、向流微分型抽
出塔としてスプレ−塔、充填塔、脈動充填塔など、非撹
拌式段型抽出塔として多孔板抽出塔、バッフル塔など、
撹拌式段型抽出塔としてシャイベル塔、回転円盤抽出
塔、オルドシュウ・ラシュトン塔、グラエッサ−抽出
機、ARD塔、ク−ニ塔、脈動多孔板塔、脈動板塔交互
脈動流型抽出塔など各種のものが用いられる。
【0025】尚、水と油層との単位時間当りの抽出塔へ
の供給量は抽出塔の容積、抽出能力などに応じて決定さ
れるが、水と油層の供給量の重量比率は1:1〜1:5
0、好ましくは1:5〜1:30が望ましい。水の供給
比率が低過ぎるとメタノールを充分に抽出することが出
来ず、油層への残留メタノール量が多くなり、また、高
過ぎると抽出後の水層よりメタノールを回収或いはアセ
タ−ル化の原料として使用する際、ユーティリティーの
負荷が高くなり経済的に好ましくない。
【0026】抽出後の油層は微量のジメチルアセタール
を含んだノルマルヘキサン又はシクロヘキサンであり、
実質的に水、メタノールを含まないのでこのまま前の工
程の共沸溶剤として用いることができる。この抽出後の
油層に水が多量に混入していると前工程の蒸留塔の塔底
から得られるアセタールの含水率が上がり、アセタール
の加水分解が徐々に進行して、アセタール収量の低下を
もたらす。また、この抽出後の油層にメタノールが多量
に混入しているとプロセス内を循環するメタノール量が
増大し、前工程の蒸留塔などの装置の負荷がいたずらに
増し、経済的に好ましくない。抽出後の水層はメタノー
ルが主成分であるのでそのままアセタ−ル化の原料とし
て用いてもよいがこれを一旦蒸留して水を除去し、更に
メタノール濃度を上げてから該工程の原料として用いて
もよい。
【0027】次に本発明の方法について代表的な例とし
て、触媒として硫酸、共沸溶剤としてノルマルヘキサン
を用いた高純度のジメチルセタールの分離について、フ
ロ−ダイアグラムに基いて更に具体的に説明する。図1
においてAは反応蒸留塔、Bは蒸留塔、Cは抽出塔を示
し、実線及び数字1〜9は物質の流れを表す。
【0028】第一工程(アセタール化反応);必要量の
原料アセトアルデヒド2と向流抽出塔Cから回収される
少量のアセタールと水を含むメタノール9に、新たに必
要とされるメタノール1が補給され反応蒸留塔Aに連続
的に導入される。このメタノールには必要量の酸触媒、
例えば硫酸、を溶解混合する。予め原料に含まれていた
水と反応で生成した水5は塔底部より排出される。この
水には触媒の硫酸が溶解しており、必要に応じて適当な
中和、排水処理を行って廃棄する。
【0029】第二工程(高純度アセタールの分離);メ
タノールとジメチルアセタールからなる反応液4は微量
のジメチルアセタールを含むノルマルヘキサンである向
流抽出塔Cの軽液と共に蒸留塔Bに導入され、常圧下で
蒸留分離され、塔底部より高純度アセタール5が得られ
る。ノルマルヘキサンはノルマルヘキサン−メタノール
−ジメチルアセタールの3成分共沸物6として塔頂より
留出される。ノルマルヘキサンはノルマルヘキサン−メ
タノール−ジメチルアセタールの3成分共沸を作るのに
必要な量となるように供給する。
【0030】第三工程(ノルマルヘキサンの回収);蒸
留塔Bの塔頂部より抜出したノルマルヘキサン−メタノ
ール−ジメチルアセタールの3成分共沸物6を向流抽出
塔Cで少量の水7と向流接触させる。ほぼ全量のメタノ
ールと大部分のジメチルアセタールを軽液より抽出して
なる重液9は塔底部より抜出されて第一工程の反応蒸留
の原料の一部として回収される。実質的にノルマルヘキ
サンからなる軽液8は塔頂部より回収され、第二工程の
エントレーナーとして再使用される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の方法について代表的な例を実
施例として示し、比較例と共に更に詳しく説明するが、
これらは説明の為の例示であり、従って、本発明は下記
実施例によって何ら限定されるものではない。 実施例1 塔径30mm、25段のガラス製オルダーショー型精留
塔に、上から1段目にノルマルヘキサンを毎時56gで
導入し、上から10段目にメタノールを毎時20g、ジ
メチルアセタールを毎時51gで導入し、還流比6、塔
頂温度50℃を維持するように加熱を行った。精留塔の
下部にはジメチルアセタール100gを入れた500m
lフラスコを設けて110℃の油浴に浸して加熱し、フ
ラスコ内容物を毎時47gで抜出した。フラスコ抜出し
液は実質的にノルマルヘキサンを含まず、メタノールを
0.3%含むジメチルアセタールであった。塔頂からは
80g/hのジメチルアセタール−メタノール−ノルマ
ルヘキサン混合物を抜出した。留出液、缶出液共に実質
的に水、アセトアルデヒドは含まれていなかった。ノル
マルヘキサンの導入位置を上から10段目に変えても同
様の結果が得られた。
【0032】実施例2 実施例1と同じ精留塔の上から1段目にシクロヘキサン
を毎時35gで導入し、上から10段目にメタノールを
毎時20g、ジメチルアセタールを毎時51gで導入
し、還流比6、塔頂温度57℃を維持するように加熱を
行った。精留塔の下部にはジメチルアセタール100g
を入れた500mlフラスコを設けて110℃の油浴に
浸して加熱し、フラスコ内容物を毎時40gで抜出し
た。フラスコ抜出し液は実質的にシクロヘキサンを含ま
ず、メタノールを0.5%含むジメチルアセタールであ
った。塔頂からは66g/hのジメチルアセタール−メ
タノール−シクロヘキサン混合物を抜出した。留出液、
缶出液共に実質的に水、アセトアルデヒドが含まれてい
なかった。シクロヘキサンの導入位置を上から10段目
に変えても同様の結果が得られた。
【0033】実施例3 〔第一工程〕;25段のガラス製オルダーショウ型精留
塔の上から5段目に0.5重量%の硫酸を含むメタノー
ルを毎時180gで導入し、上から15段目にアセトア
ルデヒドを毎時72gで導入した。精留塔の下部には水
100gを入れた500mlフラスコを設けて100℃
に加熱し、フラスコ内容物を毎時29gで抜出した。フ
ラスコ抜出し液は実質的に有機物が含まれていなかっ
た。塔頂からは還流比2で221g/hのジメチルアセ
タール−メタノール混合物を抜出した。留出液には実質
的に水、アセトアルデヒドが含まれていなかった。アセ
トアルデヒド転化率100%、ジメチルアセタール収率
100%であった。
【0034】〔第二工程〕;25段のガラス製オルダー
ショー型精留塔の上から1段目にノルマルヘキサンを毎
時56gで導入し、上から10段目に28重量%のメタ
ノールを含むジメチルアセタールを毎時71gで導入し
た。還流比6、塔頂温度50℃を維持するように加熱を
行った。精留塔の下部にはジメチルアセタールを100
gを入れた500mlフラスコを設けて110℃の油浴
に浸して加熱し、フラスコ内容物を毎時47gで抜出し
た。フラスコ抜出し液は実質的にノルマルヘキサンを含
まず、メタノールを0.3%含むジメチルアセタールで
あった。塔頂からは80g/hのジメチルアセタール−
メタノール−ノルマルヘキサン混合物を抜出した。留出
液、缶出液共に実質的に水、アセトアルデヒドが含まれ
ていなかった。
【0035】〔第三工程〕;バッフル板30枚を25m
m間隔で取付けたカラム内径50mmの上下動式液−液
向流抽出装置に、軽液として第二工程の留出液を抽出塔
の下部から毎時2370g、重液として水を抽出塔の上
部から毎時153g供給し、向流抽出を行った。バッフ
ル板は12.5mmのストロークで150サイクル上下
往復運動を行った。抽出後の軽液には水、メタノールが
殆ど含まれず、ジメチルアセタールを3重量%含んだノ
ルマルヘキサンであった。重液はメタノール80重量
%、ジメチルアセタール5重量%、ノルマルヘキサン1
重量%でその他は水であった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、アセトアルデヒドとメ
タノールを酸触媒の存在下に反応させて得られるメタノ
ールとアセトアルデヒドジメチルアセタールを主成分と
する混合溶液中の、沸点が互いに極めて近似したメタノ
ールとジメチルアセタールを共沸溶剤としてノルマルヘ
キサン又はシクロヘキサンを使用して蒸留分離し、メタ
ノールをノルマルヘキサン又はシクロヘキサンと少量の
ジメチルアセタールの混合物として留去し、ジメチルア
セタールが塔底より効率良く分離される。特に、目的物
のジメチルアセタールは不必要な高温に長時間晒された
りしない為、好ましくない不純物の副生の恐れがない。
また更に、この留去したノルマルヘキサン又はシクロヘ
キサン、メタノール及びジメチルアセタールの混合物を
水によって向流抽出せしめてノルマルヘキサン又はシク
ロヘキサンを分離し、再び共沸溶剤として使用すること
により全体を極めて効率良く運転することが出来、結果
としてジメチルアセタールを工業的に簡単に且つ良好な
最後収得率で製造することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法についてノルマルヘキサンを用い
た高純度のジメチルセタールの分離について代表的な例
を示すフロ−ダイアグラムである。
【符号の説明】
A 反応蒸留塔 B 蒸留塔 C 水抽出塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 哲雄 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電 工株式会社 大分研究所内 (72)発明者 長谷川 裕之 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電 工株式会社 大分工場内 (56)参考文献 特開 昭58−32838(JP,A) 特開 平3−56134(JP,A) 特開 昭56−36425(JP,A) 特公 昭62−29419(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 43/00 - 43/32 C07C 41/00 - 41/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタノールとアセトアルデヒドジメチル
    アセタールを主成分とする混合溶液を蒸留分離するに際
    し、共沸溶剤としてノルマルヘキサン又はシクロヘキサ
    ンを使用し、混合液中のメタノールをノルマルヘキサン
    又はシクロヘキサン及び少量のアセトアルデヒドジメチ
    ルアセタールとの共沸混合物として蒸留塔上部から分離
    し、アセトアルデヒドジメチルアセタールを主成分とす
    る留分を蒸留塔下部より留去することを特徴とするアセ
    トアルデヒドジメチルアセタールの分離方法。
  2. 【請求項2】 留去したメタノールとノルマルヘキサン
    又はシクロヘキサンを主成分とし、共沸成分として少量
    のアセトアルデヒドジメチルアセタールを含む留分を抽
    出塔にて水と向流接触せしめ、塔下部よりメタノールを
    抽出分離し、塔上部からノルマルヘキサン又はシクロヘ
    キサンを主成分とする留分を分離し、これを共沸溶剤と
    して再使用する請求項1の分離方法。
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